JP2000102824A - 成形金型 - Google Patents

成形金型

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JP2000102824A
JP2000102824A JP10275666A JP27566698A JP2000102824A JP 2000102824 A JP2000102824 A JP 2000102824A JP 10275666 A JP10275666 A JP 10275666A JP 27566698 A JP27566698 A JP 27566698A JP 2000102824 A JP2000102824 A JP 2000102824A
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JP
Japan
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wrinkle
flange
corner
die
molding die
Prior art date
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Pending
Application number
JP10275666A
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English (en)
Inventor
Shigeru Hiwada
繁 桧和田
Shinji Fujimoto
伸次 藤本
Yasunori Yadori
保則 宿利
Masaya Tanshin
雅也 丹新
Takayuki Goto
隆行 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 板材を角のある輪郭を有する形状にプレス成
形する金型において、角部の破断や、辺部のしわが発生
しない成形金型を提供する。 【解決手段】 成形金型は、フランジ角部の肉厚が厚く
なるのに対し、予めしわ押さえ面7の角部8に段差10
を設け隙き間を与える。そのためフランの角部の肉厚が
増厚しても、しわ押さえ面7に接触せず、フランジの角
部に対するしわ押さえ力が増加するのを抑え、フランジ
角部に局部的なくびれや破断が発生するのを防止する。
また逆にフランジの辺部では、素材としわ押さえ面7が
浮くのを防止し、しわ発生の原因を無くす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板材を角を有する
輪郭形状にプレス成形する金型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来鋼板等の板材を角状にプレス成形す
る場合、角部に局部的なくびれが生じたり、また破断を
生ずることが多かった。その原因は材料の引っ張り過ぎ
や、材料移動の変位量が不均一であるため、過大な剪断
応力が発生することによるものであった。また、逆に素
材の引っ張り力が小さいため、材料移動が不均一になり
しわが発生することもあった。
【0003】そこでしわの発生を抑制するため、半円筒
状のビードをしわ押さえ面(しわ押さえの素材に対する
接触面)の加工輪郭周囲に施し、しわの発生を抑制して
いた。その際しわの発生しやすい辺部のビードを高く
し、破断しやすい角部ではビードを設けないか、またビ
ードを低くする方法が通常用いられていた。その目的は
辺部の材料の流入抵抗を増加し、角部の材料の流入抵抗
を抑えることにより、輪郭部の材料移動を均一化し、辺
部のしわを抑えると共に、角部の局部くびれや破断を防
止することであった。
【0004】以下に図7〜11を参照して板材を角状に
プレス成形する金型の従来の実施例を説明する。図7は
従来例の金型を示す側面図であり、プレスの上死点状態
を示す。図8はその金型の下から見た上型の平面図を示
す。図において、101はパンチ、102はしわ押さ
え、103はダイ、104はパッド、105はプレス成
形される材料である。パンチ101およびダイ103の
加工輪郭は角形状に形成されている。しわ押さえ102
の加工輪郭106の周囲には半円筒形のビード107が
設けられている。ビード107は辺部108よりも角部
109を低く設定している。
【0005】図9は前記従来例のプレス成形においてパ
ンチ101によるプレスを行った成型途中段階を示し、
図10はプレスの下死点状態を示す。110,111は
それぞれの段階で成型された板金部品、112はフラン
ジ、113はフランジ112の角部、114はしわ押さ
え面、115は側壁である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記従来の成形
金型では、図9に示す成形途中段階において、フランジ
112の角部113に材料が片寄り、肉厚が増えるた
め、しわ押さえ面114はフランジ112の角部113
とのみ接触し、フランジ112の角部113に集中的な
しわ押さえ力が負荷されることになる。そのためフラン
ジ112から側壁115にかけて、しわ押さえ102と
パンチ101の間で張力が発生して、板厚が延ばされ、
徐々に局部的にくびれを生じ、最終的にこの部位に破断
が発生する。
【0007】また、逆に角部113がしわ押さえ面11
4と接触するため、辺部108に対し、しわ押さえ面1
14が浮き上がり、しわ発生の原因となっていた。図1
1は上記従来の実施例で成形された板金部品を示し、角
部113に破断116、辺部108にしわ117が生じ
た状態を示している。本発明は、前記従来の問題点を解
消し、板材を角のある輪郭形状にプレス成形する金型に
おいて、角部の破断や、辺部のしわが発生しない成形金
型を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の成形金型は、パンチ、しわ押さえ、および
ダイを備え、角形状の輪郭でプレス成形する金型におい
て、しわ押さえ面もしくはダイ面の角部に辺部より凹ん
だ段差を設けたものである。本発明によると、成形時に
フランジ角部の肉厚が増厚しても、金型の角部には段差
が設けられているので、しわ押さえ面に強く接触せず、
角部に対するしわ押さえ力が増加するのを抑え、フラン
ジの角部における局部的なくびれや破断の発生を防止す
る。
【0009】また、逆にフランジの角部としわ抑え面は
強く接触しないので、フランジの辺部はしわ押さえ面と
接触することができるため、辺部におけるしわの発生を
防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、パンチ、しわ押さえ、およびダイを備え、角形状の
輪郭でプレス成形する金型において、しわ押さえ面もし
くはダイ面の角部に辺部より凹んだ段差を設けたことを
特徴とするもので、成形時にフランジ角部の肉厚が増厚
しても、金型の角部には段差が設けられているので、し
わ押さえ面に強く接触せず、角部に対するしわ押さえ力
が増加するのを抑え、フランジの角部における局部的な
くびれや破断の発生を防止し、また、逆にフランジの角
部としわ押え面は強く接触しないので、フランジの辺部
はしわ押さえ面と接触することができるため、辺部にお
けるしわの発生を防止する作用を有する。
【0011】以下、本発明の成形金型の一実施例につい
て図1〜6を参照して説明する。図1は本発明の実施例
の金型を示す側面図であり、プレス加工前の状態を示
す。また図2はその金型の上型を下から見た平面図を示
す。図において、1はパンチ、2はしわ押さえ、3はダ
イ、4はパッド、5はプレス成形される材料である。パ
ンチ1およびダイ3の輪郭は角形状であり、しわ押さえ
2の加工輪郭周囲にはビード6が設けられている。
【0012】しわ押さえ2が材料5と接触するしわ押さ
え面7の角部8には、辺部9よりも凹んだ凹状の段差面
10が設けられており、ダイ3としわ押さえ2で材料5
を挟持しても、しわ押さえ面7の角部8に設けた段差面
10は材料5に強く接触しないように構成されている。
通常段差は板厚の10〜30%の深さ(板厚増加分に相
当)とし、ダイ3としわ押さえで材料5を挟持する工程
で、段差部しわ押さえ面10が材料5のフランジ12に
微妙に接触するように設定し、角部8には軽いしわ押さ
え力が発生するように構成している。段差面10は材料
5が流入しやすいように、コーナーより放射線状に設け
られている。この段差面10には、辺部9のしわ押さえ
面7との間に適当なrを設け、急激な材料抵抗の発生を
防止している。
【0013】図3は前記実施例において、材料5が絞り
込まれ、フランジ部11が延伸される状態を示す。通常
辺部12では、スムースに材料が延伸されるため板厚の
変動は少ないが、角部13では材料が縮み、かつ片寄る
ため、板厚が厚くなっている。図4にこの途中段階の成
形品を示し、表1にフランジ各部位の板厚の実験例を示
す。この実験例では角部13の板厚Aは辺部12の板厚
Bの1.2倍である。
【0014】
【表1】
【0015】しかし本発明の実施例においては、予めし
わ押さえ面7の角部8に、凹状の段差面10が設けられ
ているので、段差面10はフランジ部11の絞り込み時
に、角部13に微妙に接触するため、角部13には集中
的なしわ押さえ力が発生しない。そのため角部13では
フランジ部11から側壁にかけて、しわ押さえ2とパン
チ1の間で張力が減少し、角部13における材料5の絞
り込みを行われず、局部的なくびれや破断は発生しな
い。
【0016】また逆に、辺部12に対しては、しわ押さ
え面が浮くことなく、そのためしわも発生しない。図5
は前記実施例において、プレスの下死点状態を示し、1
4は成形された板金部品である。図6は本実施例により
成形された板金部品を示し、成形品はフランジ11の、
角部13に破断が発生せず、また辺部12にしわが発生
していない状態が示されている。
【0017】なお本実施例では、しわ押さえ面に凹状の
段差を設けたが、ダイ面(ダイの素材に対する接触面)
に同様の凹状の段差を設けても同様の効果が得られる
し、しわ押さえ面とダイ両面方に凹状の段差を設けても
同様の効果が得られる。また本実施例では、段差は板厚
の10〜30%の深さ(板厚増加分に相当)にし、フラ
ンジの材料が絞り込まれる段階で、段差部しわ押さえ面
が微妙に材料に接触するように設定し、角部に軽くしわ
押さえ力を発生させるようにしたが、もしコーナー部に
しわが発生しないのであれば、段差部しわ押さえ面が材
料に接触しないように設定してもかまわない。
【0018】さらに本発明では、しわ押さえ面にビード
を施したが、平押しで十分なしわ押さえ力が得られるの
であれば、ビードを設けず、角部に凹状の段差を設ける
だけでも同様の効果が得られる。また金型構造が上下倒
置であっても同様の効果が得られるのは言うまでもな
い。
【0019】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の成形金型によれば、フランジ角部には過度の張力が加
わらず、フランジ辺部には適正なしわ押さえ力が加わる
ので、しわや局部的くびれや破断の生じないプレス板金
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の成形金型のプレス上死点状態
の側面図である。
【図2】本発明の実施例の成形金型の上型を下より見た
平面図である。
【図3】本発明の実施例の成形金型の成形途中状態の側
面図である。
【図4】本発明の実施例の成形品の成形途中状態の斜視
図である。
【図5】本発明の実施例の成形金型のプレス下死点状態
の側面図である。
【図6】本発明の実施例の成形品の完成状態の斜視図で
ある。
【図7】従来例の成形金型のプレス上死点状態の側面図
である。
【図8】従来例の成形金型の上型を下より見た平面図で
ある。
【図9】従来例の成形金型の成形途中状態の側面図であ
る。
【図10】従来例の成形金型のプレス下死点状態の側面
図である。
【図11】従来例の成形品の完成状態の斜視図である。
なお、図1、3、5、7、9、10において、中心線よ
り左半分は辺部の断面を示し、右半分は角部の断面を示
す。
【符号の説明】
1 パンチ 2 しわ押さえ 3 ダイ 4 パッド 5 材料 6 ビード 7 しわ押さえ面 8 角部 9 辺部 10 段差面 11 フランジ面 12 フランジ辺部 13 フランジ角部 14 成形品
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年11月27日(1998.11.
27)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
フロントページの続き (72)発明者 宿利 保則 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 丹新 雅也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 後藤 隆行 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パンチ、しわ押さえ、およびダイを備
    え、角形状の輪郭でプレス成形する金型において、しわ
    押さえ面もしくはダイ面の角部に辺部より凹んだ段差を
    設けたことを特徴とするプレス成形金型。
JP10275666A 1998-09-29 1998-09-29 成形金型 Pending JP2000102824A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009025171A1 (ja) * 2007-08-20 2009-02-26 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha プレス成形用金型およびプレス成形方法
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