JPH07289551A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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Publication number
JPH07289551A
JPH07289551A JP6090091A JP9009194A JPH07289551A JP H07289551 A JPH07289551 A JP H07289551A JP 6090091 A JP6090091 A JP 6090091A JP 9009194 A JP9009194 A JP 9009194A JP H07289551 A JPH07289551 A JP H07289551A
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JP
Japan
Prior art keywords
shaft
slide
ultrasonic diagnostic
drive motor
diagnostic apparatus
Prior art date
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Application number
JP6090091A
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English (en)
Inventor
Isao Komiyama
功 小宮山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】超音波プローブの湾曲蛇行時などでも、駆動モ
ータからの回転トルクを円滑且つ正確に回転体に伝達で
き、回転むらによる画像の歪みを発生させることなく、
計測精度を向上させた超音波診断装置を提供する。 【構成】超音波診断装置は超音波プローブ1及び装置本
体2を備える。超音波プローブ1は挿入部3(少なくと
も振動子11を備えた回転体13を含む)及び手元操作
部4から成る。手元操作部4は、駆動モータ21の出力
軸に連結される回転スライド機構22を含む。回転スラ
イド機構22は、スリーブ軸25に連結されたボールス
プライン型軸受装置26を備える。ボールスプライン型
軸受装置26は外周ハウジング27とその軸方向にスラ
イド可能に挿通されるスライド軸28とから成る。この
スライド軸28の挿入部3側にフレキシブルシャフト7
を回転可能に連結する。このフレキシブルシャフト7の
他端は回転体13に接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、超音波診断装置に係
り、とくに消化管や血管等の体腔の内部に挿入されるメ
カニカル走査型の細径超音波プローブの回転機構及びス
ライド機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、食道や腸等の消化管や血管の超音
波診断を行うためのメカニカル走査型の超音波診断装置
としては、例えば図5に示すものがある。
【0003】図5に示す超音波診断装置は、超音波プロ
ーブ100と、この超音波プローブ100が接続される
装置本体99と備えている。
【0004】超音波プローブ100は、体腔内に挿入さ
れる挿入部101と、この挿入部101に接続され且つ
オペレータにより直接、支持操作される手元操作部10
2とから構成されている。
【0005】挿入部101は、外観上、細径円筒状の外
皮チューブ103と、この外皮チューブ103の先端部
に細径円筒状の包囲体104とを有し、この両者103
及び104が腔壁等の生体部分に直接接触するようにな
っている。
【0006】外皮チューブ103は、その内部が手元操
作部102からの回転トルクを円滑に包囲体104内の
回転体(後述)に伝達するための二重構造となってお
り、内側に回転シャフトとしてのフレキシブルシャフト
105と、外側にフレキシブルシャフト105の回転を
湾曲時でも自由に支持できる軸受チューブ106とを含
んでいる。フレキシブルシャフト105の内部には、信
号線(アース線を含む)108を挿通している。この信
号線108の一端は後述する包囲体104内の振動子の
電極に接続され、他端は手元操作部102の例えばロー
タリトランス(後述)を介して装置本体99に至る。ま
た、フレキシブルシャフト105と軸受チューブ106
との間は、摩擦低減等のためにパラフィン等の音響伝達
媒体107が充満されている。
【0007】包囲体104は、その内部に電気信号と超
音波信号とを双方向に変換可能な振動子109及びこの
振動子109に対向して配置される音響ミラー110と
から成る回転体111を備えている。この回転体111
の手元操作部102側は、軸受112により支持された
フレキシブルシャフト105の一端が連結されており、
手元操作部102の後述する駆動モータからの回転トル
クがフレキシブルシャフト105を介して回転体111
に伝達され、フレキシブルシャフト105と一体となっ
て回転体111が高速で回転可能になっている。包囲体
104の内部には、パラフィン等の音響インピーダンス
が所定値に調整された音響伝達媒体107が充満され
る。この音響伝達媒体は包囲体104先端部に設けたキ
ャッププラグ113により密封される。
【0008】手元操作部102は、その本体内部に例え
ばステップモータ等の回転源としての駆動モータ(直流
モータ)を要部とする回転駆動機構(図示しない)を備
えている。この回転駆動機構は、その駆動モータの出力
軸(回転軸)がフレキシブルシャフト105の端部に連
結されており、その回転力がフレキシブルシャフト10
5を介して回転体111に伝わるようになっている。
【0009】また、手元操作部102は、その本体内部
に駆動モータの回転位置(回転角度)を検出する例えば
エンコーダ等の位置検出器(図示しない)とを備えてい
る。この位置検出器で検出された駆動モータの回転位
置、即ち回転体111の回転位置に相当する検出信号
は、装置本体99に供給されるようになっている。
【0010】さらに、手元操作部102は、その本体内
部にフレキシブルシャフト105内部の信号線108に
電気的に接続される図示しない例えばロータリトランス
(又はスリップリング)を備え、このロータリトランス
により、信号線107の回転側と固定側とが電気的に非
接触でありながら、通信可能となっている。
【0011】装置本体99は、図示しない送信系及び受
信・表示系を備えており、その両者が手元操作部102
のロータリトランスの固定側に並接されている。この
内、送信系は駆動信号を信号線108を介して振動子1
09に送る。
【0012】また、受信・表示系は信号線108を介し
て超音波反射信号に相当する受信エコー信号を受けるプ
リアンプを有し、このプリアンプの出力側に振幅値の対
数変換用のログアンプ、包絡線検波用の検波回路、画像
データを記憶する画像メモリ、及び表示器としてのCR
T等を備えている。さらに、受信・表示系は後述する手
元操作部102の位置検出器からの検出信号を受け取る
ようになっており、この検出信号と受信エコー信号とに
基づき、超音波断層像を構築できるようになっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術の超
音波診断装置では、特に生体の体腔内に挿入された挿入
部の湾曲蛇行時に、フレキシブルシャフト及び軸受チュ
ーブの伸縮性が不十分なため、フレキシブルシャフトと
軸受チューブとの相対的な長さ(湾曲曲率)に違いが生
じてしまい、フレキシブルシャフトが引っ張られたり、
突っ張っられたりすることがあった。
【0014】この引張(突張)状態になると、フレキシ
ブルシャフトは回転しながら、軸受チューブをその外側
の外皮チューブに押し付けるようになるので、フレキシ
ブルシャフトと軸受チューブとの接触面に回転を妨げる
方向の摩擦力が増大し、この摩擦力によりフレキシブル
シャフトの等速回転が妨げられて、そのフレキシブルシ
ャフトに連結された回転体に回転むらが生じていた。
【0015】回転むらが生じると、位置検出器で検出さ
れる駆動モータの回転位置と、回転体の実際の回転位置
との間に走査方位方向の位置ずれが生じ、実際の回転体
の回転位置が正確に反映されず、超音波断層像が歪んで
しまう。
【0016】このように、回転むらにより超音波断層像
に歪みが生じてしまうと、計測精度が著しく低下し、そ
の結果、消化管や血管等の超音波診断を正確に行うこと
ができないといった不都合があった。
【0017】この発明は、上述した従来技術の問題を考
慮してなされたもので、超音波プローブの湾曲蛇行時な
どでも、駆動モータからの回転トルクを円滑且つ正確に
回転体に伝達でき、回転むらによる画像の歪みを発生さ
せることなく、計測精度を向上させた超音波診断装置を
提供することを、目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明に係る超音波診断装置は、細径
超音波プローブの先端側に配置された振動子を回転伝達
ケーブルを介して回転させる駆動モータと、その駆動モ
ータを収納した手元操作部とを備えたメカニカル走査型
の構成とし、上記手元操作部に上記駆動モータの出力軸
を中心に回転可能であると共に、上記駆動モータ側又は
上記振動子側のいずれの軸方向にもスライド可能な回転
スライド手段を設け、この回転スライド手段の上記振動
子側に上記回転伝達ケーブルを連結している。
【0019】また請求項2記載の発明では、前記回転ス
ライド手段はボールスプライン型軸受装置を含み、この
ボールスプライン型軸受装置は、前記駆動モータの出力
軸にスリーブ軸を介して回転一体に連結される円筒状の
外周ハウジングと、この外周ハウジングの軸方向にスラ
イド可能に挿通される略円筒状のスライド軸とから成
る。
【0020】また請求項3記載の発明では、前記スライ
ド軸の半径方向の円周部の少なくとも2か所に、軸方向
に沿って略半円状の溝を設けると共に、前記外周ハウジ
ングの内部に前記溝の夫々に沿って鋼球列を設けてい
る。
【0021】また請求項4記載の発明では、前記スライ
ド軸の前記振動子側の端面とこの端面の軸方向に対向す
る前記手元操作部の面との間に、前記スライド軸の軸方
向のスライドを緩衝させる緩衝手段を設けている。
【0022】また請求項5記載の発明では、前記緩衝手
段はスプリングから成り、このスプリングを前記端面又
はその対向面の内のいずれか一方に固定している。
【0023】また請求項6記載の発明では、前記緩衝手
段は磁性体から成り、この磁性体の同極を前記端面及び
その対向面に夫々埋設している。
【0024】
【作用】請求項1〜3記載の発明に係る超音波診断装置
は、回転スライド手段により、駆動モータからの回転力
が回転伝達ケーブルを介して細径超音波プローブの先端
側に配置された振動子に伝達される一方、その回転伝達
ケーブルが手元操作側又は駆動モータ側のいずれの軸方
向にも自由にスライドされる。
【0025】例えば、ボールスプライン型軸受装置を含
む回転スライド手段により、駆動モータからの回転トル
クがスリーブ軸を介して外周ハウジングからスライド軸
に伝達され、このスライド軸に連結された回転伝達ケー
ブルを回転させる一方、この回転伝達ケーブルがスライ
ド軸と一体になって手元操作側又は駆動モータ側のいず
れの軸方向にも自由にスライドされる。
【0026】また請求項4〜6記載の発明は、緩衝手段
により、スライド軸の振動子側へのスライド作用が緩衝
され、そのスライド軸の端面とこの端面に対向する手元
操作部の面との接触で発生する摩擦力が抑制される。
【0027】例えば、緩衝手段であるスプリングによ
り、スライド軸の端面とこの端面に対向する手元操作部
の面との接触が緩衝され、摩擦力の発生が抑制される。
【0028】また、例えば、緩衝手段である磁性体の反
発力により、スライド軸の端面とこの端面に対向する手
元操作部の面とが非接触に保たれ、摩擦力の発生が抑制
される。
【0029】
【実施例】以下、この発明の第1実施例を図1及び図2
に基づき説明する。
【0030】図1に示す超音波診断装置は、内視鏡の鉗
子孔を利用して食道や腸等の消化管診断や或いは血管へ
直接挿入して血管内診断を行うための超音波プローブ1
と、この超音波プローブ1が接続される装置本体2と備
えている。
【0031】超音波プローブ1は、体腔内に挿入される
挿入部3と、この挿入部3に接続され且つオペレータに
より直接、支持操作される手元操作部4とから構成され
ている。
【0032】挿入部3は、外観上、可撓性を有する細径
円筒状の外皮チューブ5と、この外皮チューブ5の先端
部に細径円筒状の包囲体6とを有し、この外皮チューブ
5と包囲体6とが体腔内の腔壁等の生体部分に直接接触
するようになっている。
【0033】外皮チューブ5は、その内部が手元操作部
4からの回転トルクを円滑に包囲体6内の回転体(後
述)に伝達するための二重構造となっており、内側に回
転シャフトとしてのフレキシブルシャフト(「トルク伝
達ケーブル」、「密着金属螺旋管」又は単に「内側の螺
旋管」などともいう)7と、外側にフレキシブルシャフ
ト7の回転を湾曲時でも自由に支持できる軸受チューブ
(「回転支持チューブ」又は単に「外側の螺旋管」など
ともいう)8とを含んでいる。
【0034】フレキシブルシャフト7は、例えば銅被膜
線を螺旋状に巻いてばね構造に構成し、このばね構造に
より、可撓性や屈曲性に富むとともに、回転時のねじれ
剛性を高め、湾曲時でも円滑に回転可能となっている。
【0035】このフレキシブルシャフト7の一端は、包
囲体6の後述する回転体13に連結される一方、他端は
手元操作部4の後述するボールスプライン型軸受装置2
6のスライド軸28に連結される。このボールスプライ
ン型軸受装置26により、フレキシブルシャフト7は、
後述する駆動モータ21からの回転トルクを受け取ると
共に、軸方向のスライドが可能となっている。
【0036】さらに、フレキシブルシャフト7の内部
は、信号線(アース線を含む)9を有している。この信
号線9の一端は包囲体6内の後述する振動子の電極に接
続され、他端は手元操作部4の例えばロータリトランス
を介して装置本体2に至る。
【0037】軸受チューブ8は、例えばフレキシブルシ
ャフト7の外径より0.2mm程大きな内径に金属線を
螺旋状に巻いてばね構造に構成し、このばね構造によ
り、屈曲性や伸縮性に富むとともに、回転時のねじれ剛
性を高めている。この軸受チューブ8の一端は、挿入部
3の軸受15に固定される一方、他端は外皮チューブと
共に手元操作部4の後述する先端部ハウジング32に固
定されている。この構成により、軸受チューブ8は、そ
の内側に挿通されたフレキシブルシャフト7の湾曲時の
つぶれを防止しながら、そのフレキシブルシャフト7の
回転を湾曲時でも自由に支持できるようになっている。
【0038】上記フレキシブルシャフト7と軸受チュー
ブ8との間は、摩擦低減等のためにパラフィン等の音響
伝達媒体10が充満されている。
【0039】包囲体6は、その内部に電気信号と超音波
信号とを双方向に変換可能な振動子11及びこの振動子
に対向して配置される音響ミラー12とから成る回転体
13を備えている。この回転体13の手元操作部4側
は、軸受15により支持されたフレキシブルシャフト7
の一端が連結されており、手元操作部4の後述する駆動
モータ21からの回転トルクがフレキシブルシャフト7
を介して回転体13に伝達されるようになっている。
【0040】また、包囲体6は、その内部にパラフィン
等の音響インピーダンスが所定値に調整された音響伝達
媒体10が充満される。この音響伝達媒体10は包囲体
6の先端側に設けたキャッププラグ14により密封され
る。このキャッププラグ14は、音響伝達媒体10内の
気泡を除去するための取り外し可能なネジ構造を有して
いる。
【0041】手元操作部4は、その本体(操作部ケーシ
ング)20の内部にステップモータ等の回転源としての
駆動モータ(直流モータ)21と、この駆動モータ21
からの回転トルクをフレキシブルシャフト7に伝達する
と共に、そのフレキシブルシャフト7の軸方向のスライ
ドを挿入部3の湾曲時などに自由に保持する回転スライ
ド機構22(本発明の回転スライド手段を成す)とを有
している。
【0042】回転スライド機構22は、駆動モータ21
の出力軸に連結され且つ内側ケーシング23の駆動モー
タ21側端部及び先端部ハウジング32側端部の夫々に
ベアリング24a、24bを介して回転可能に支持され
る円筒状のスリーブ軸25と、そのスリーブ軸25の内
側に固定されるボールスプライン型軸受装置26とから
構成される。
【0043】ボールスプライン型軸受装置26は、図2
に示すように、スリーブ軸25の内側に嵌め込まれる円
筒状の外周ハウジング27と、この外周ハウジング27
の軸方向に挿通されるスライド軸(スプライン軸とも言
う)28とから構成されている。これらの構成により、
このボールスプライン型軸受装置26は、スリーブ軸2
5と一体に回転可能であると共に、駆動モータ21側又
は挿入部3側(先端部ハウジング32側)のいずれの軸
方向にもスライド可能となっている。
【0044】スライド軸28は、テフロン等の低摩擦材
料から成り、例えばその直径方向に対向する円周部2か
所に、軸方向に沿って略半円状の溝(スプライン溝)2
9、29が形成されている。また、このスライド軸28
には軸孔30が設けられており、この軸孔30にフレキ
シブルシャフト7が連結される。
【0045】外周ハウジング27は、その内部に挿通さ
れるスライド軸28の例えば2列の溝29、29に沿っ
た位置に、2列の鋼球列(ベアリングボール)31、3
1を収納している。この鋼球列31、31により、スラ
イド軸28はすべり摩擦力の発生を極力抑えた状態で、
円滑かつスムーズにスライド可能となっている。
【0046】上記回転スライド機構22により、手元操
作部4は、局所的に湾曲状態にあるフレキシブルシャフ
ト7を、そのフレキシブルシャフト7と軸受チューブ8
との湾曲曲率の違いを緩和する(引っ張りや突っ張り等
の状態にならない)最適な位置に自由にスライドさせる
ことが可能となっている。
【0047】これとは別に、手元操作部4は、その本体
20の内部に駆動モータ20の回転位置(回転角度)を
検出する例えばエンコーダ等の図示しない位置検出器と
を備えている。この位置検出器で検出された駆動モータ
21の回転位置、即ち回転体13の回転位置に相当する
検出信号は、装置本体2に供給されるようになってい
る。
【0048】さらに、手元操作部4は、その本体20の
内部にフレキシブルシャフト7の内部に挿通された信号
線9に電気的に接続される図示しない例えばロータリト
ランス(又はスリップリング)を備え、このロータリト
ランスにより、信号線9の回転側と固定側とが電気的に
非接触でありながら、通信可能となっている。
【0049】装置本体2は、その本体内部に図示しない
送信系及び受信・表示系を備えており、その両者が手元
操作部4のロータリトランスの固定側に並接されてい
る。この内、送信系は駆動信号を信号線を介して振動子
9に送る。また、受信・表示系は信号線9を介して受信
エコー信号を受けるプリアンプを有し、このプリアンプ
の出力側に振幅値の対数変換用のログアンプ、包絡線検
波用の検波回路、画像データを記憶する画像メモリ、及
び表示器としてのCRT等を備えている。さらに、受信
・表示系は後述する手元操作部4の位置検出器からの検
出信号を受け取るようになっており、この検出信号と受
信エコー信号とに基づき、超音波断層像を構築できるよ
うになっている。
【0050】次に、この実施例の動作を説明する。
【0051】まず、オペレータにより超音波プローブ1
の挿入部3が被検体の体腔内の診断位置に挿入され、超
音波診断装置が起動したとする。
【0052】この起動に際し、オペレータに保持された
手元操作部4の駆動モータ21からの回転トルクが、フ
レキシブルシャフト7から振動子11を含む回転体13
に伝達されて、回転体13が中心軸を中心に回転する一
方、装置本体2の送信系からの駆動信号に付勢されて振
動子11から超音波信号が放射される。この振動子11
から放射された超音波信号は包囲体6を透過して伝搬
し、腔壁等に入射すると共に、その反対の順序且つ同じ
経路を辿って超音波反射信号が振動子11に戻る。この
振動子11で変換された超音波反射信号に相当する電気
信号は、装置本体2の受信・表示系で所定の信号処理に
付され、位置検出器からの検出信号に従って画像処理さ
れた後、CRTに超音波断層像として画面表示される。
【0053】ここで、例えば超音波プローブ1の挿入部
3が湾曲蛇行したとする。
【0054】このとき、フレキシブルシャフト7と軸受
チューブ8との湾曲曲率の違いにより、フレキシブルシ
ャフト7が軸方向にスライドする。このスライドが手元
操作部4のスライド軸28により適宜に調整されるの
で、フレキシブルシャフト7は、軸受チューブ8の内部
で引っ張られたり、突っ張られたりしない。つまり、フ
レキシブルシャフト7と軸受チューブ8との接触による
摩擦力の発生が最小限に抑制され、その結果、駆動モー
タ21からの回転力がフレキシブルシャフト7を介して
忠実に回転体13に伝達される。
【0055】従って、本実施例に係る超音波診断装置
は、挿入部の湾曲蛇行時でも、駆動モータからの回転力
が摩擦力の影響を殆ど受けない状態で回転体に伝達され
るので、回転むらに因る画像歪みのない良好な超音波断
層像が得られるようになる。
【0056】次に、第2実施例を図3に基づき説明す
る。
【0057】第2実施例に係る超音波診断装置は、上記
第1実施例のボールスプライン軸受装置に本発明の緩衝
手段を成すスプリングを挿入したものであり、その他の
構成は実質的に第1実施例と異ならないので、同一符号
を付してその説明を省略する。
【0058】図3に示す超音波診断装置の手元操作部4
は、スライド軸28のフレキシブルシャフト7側の端面
と、その端面に対向する先端部ハウジング32の内面と
の間に、緩衝材であるスプリング33が設けられてい
る。このスプリング33は、端面又は内面の内のいずれ
か一方に固定される(図3中はスライド軸28の端面に
固定されている)。
【0059】また、スライド軸33の端面又は先端部ハ
ウジング32の対向面には夫々、摩擦係数の十分小さい
樹脂(又は同様の性質を有する低摩擦材料)がコーティ
ングされている。この樹脂はスプリング33の両端面に
も埋め込まれている。このため、スプリング33とスラ
イド軸28の端面及び先端部ハウジング32の対向面と
の接触且つ回転状態で発生する摩擦力は最小限に抑えら
れる。
【0060】さらに、スプリング33のバネ定数及びバ
ネ長さは、挿入部3の湾曲時におけるフレキシブルシャ
フト7と軸受チューブ8との湾曲曲率(長さ)の違いを
十分に吸収し、且つ、手元操作部4の垂直操作時におけ
るフレキシブルシャフト7の撓み量を十分に考慮して、
摩擦力が最も小さくなる状態の最適値に夫々、設定され
ている。
【0061】ここで、オペレータの通常の使用状態、つ
まり手元操作部4が挿入部3に対して高い位置に保持さ
れて(垂直操作時)、フレキシブルシャフト7が回転体
13と一体となってその自重によりプローブ先端側に移
動したとする。
【0062】このとき、スライド軸28がフレキシブル
シャフト7の移動量に応じて先端部ハウジング32側に
スライドされる(図3中の矢印及び仮想線の状態参照)
ので、フレキシブルシャフト7は軸受チューブ8の内側
で移動量に応じて撓んだりすることなく、回転状態を維
持できる。また、上記のようにスライド軸28がスライ
ドしても、スプリング33により、スライド軸7と先端
部ハウジング32との接触が緩衝されるので、スライド
軸28は先端部ハウジング32に押し付けられることな
く、摩擦力の殆ど発生しない程に円滑且つスムーズに回
転状態を維持できる。
【0063】つまり、手元操作部の通常の使用状態(垂
直操作時)でのフレキシブルシャフト7の局所的な撓み
やその撓み状態での回転のバタツキが、スライド軸28
のスライドにより防止されるのに加え、スライド軸28
の先端部ハウジング32側への移動に伴う摩擦力の発生
も抑止されることになる。
【0064】従って、フレキシブルシャフトと軸受チュ
ーブとの間で生じる回転摩擦力や挿入部の軸受で生じる
摩擦力の発生が殆ど防止されるので、通常の使用状態で
の挿入部の湾曲蛇行時においては、特に回転スライド機
構の効果が十分に発揮されて、回転むらに因る画像歪み
のない良好な超音波断層像が得られるようになる。
【0065】なお、上記第2実施例では、本発明の緩衝
手段としてスプリング33を設けているが、本発明の緩
衝手段はスプリングに限定されるものではなく、例えば
磁性体であってもよい。
【0066】つまり、図4に示すように、スライド軸2
8の端面とその端面に対向する先端部ハウジング32の
面とに夫々同極(例えばN極)の磁性体34、34を埋
め込み、この磁性体34、34の反発力を緩衝手段とし
て利用する構成であってもよい。これにより、スライド
軸28は先端部ハウジング32に非接触の状態で回転且
つスライド可能となるので、摩擦力の発生を防止でき、
回転むらに因る画像歪みのない良好な超音波断層像を取
得可能となる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜3記載
の発明に係る超音波診断装置は、駆動モータからの回転
力が回転伝達ケーブルを介して細径超音波プローブの先
端側に配置された振動子に伝達されると共に、その回転
伝達ケーブルが手元操作側又は駆動モータ側のいずれの
軸方向にも自由にスライドされるので、超音波プローブ
が湾曲蛇行したときでも、回転伝達ケーブルがその外側
のチューブを押し付けたりすることなく、円滑かつスム
ーズに回転を維持できる。特に、駆動モータの出力軸に
ボールスプライン型軸受装置を連結したときに、回転伝
達ケーブルがスライド軸と一体になってスライドされる
ので、超音波プローブの湾曲蛇行状態に関係なく、回転
むらに因る画像歪みのない良好な超音波断層像を取得で
きる。
【0068】また請求項4〜6記載の発明は、ボールス
プライン型軸受装置のスライド軸の振動子側へのスライ
ドが緩衝されるので、そのスライド軸の端面とこの端面
に対向する手元操作部の面との接触に因る摩擦力の発生
を防止でき、超音波プローブの湾曲蛇行時だけではなく
て、手元操作部が挿入部に対して高い位置に保たれる通
常の使用状態のときにも、回転伝達ケーブルがその外側
のチューブに対して撓んだりすることなく、円滑且つス
ムーズに回転を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る超音波診断装置の概略の全体
構成図。
【図2】ボールスプライン型軸受装置(本発明の回転ス
ライド手段の要部を成す)の概略斜視図。
【図3】第2実施例に係る超音波診断装置の手元操作部
の要部の概略側面図。
【図4】第2実施例の緩衝手段に磁性体を用いた場合の
手元操作部の要部の概略側面図。
【図5】従来の超音波診断装置の一例を示す概略構成
図。
【符号の説明】
1 細径超音波プローブ 2 装置本体 3 挿入部 4 手元操作部 5 外皮チューブ 7 フレキシブルシャフト 8 軸受チューブ 11 振動子 13 回転体 20 操作部ケーシング 21 駆動モータ 22 回転スライド機構 23 内側ケーシング 24a、24b 軸受 25 スリーブ軸 26 ボールスプライン型軸受装置 27 外周ハウジング 28 スライド軸 29 溝(スプライン溝) 30 軸孔 31 鋼球列 32 先端部ハウジング 33 スプリング 34 磁性体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細径超音波プローブの先端側に配置され
    た振動子を回転伝達ケーブルを介して回転させる駆動モ
    ータと、その駆動モータを収納した手元操作部とを備え
    たメカニカル走査型の超音波診断装置において、上記手
    元操作部に上記駆動モータの出力軸を中心に回転可能で
    あると共に、上記駆動モータ側又は上記振動子側のいず
    れの軸方向にもスライド可能な回転スライド手段を設
    け、この回転スライド手段の上記振動子側に上記回転伝
    達ケーブルを連結したことを特徴とする超音波診断装
    置。
  2. 【請求項2】 前記回転スライド手段はボールスプライ
    ン型軸受装置を含み、このボールスプライン型軸受装置
    は、前記駆動モータの出力軸にスリーブ軸を介して回転
    一体に連結される円筒状の外周ハウジングと、この外周
    ハウジングの軸方向にスライド可能に挿通される略円筒
    状のスライド軸とから成る請求項1記載の超音波診断装
    置。
  3. 【請求項3】 前記スライド軸の半径方向の円周部の少
    なくとも2か所に、軸方向に沿って略半円状の溝を設け
    ると共に、前記外周ハウジングの内部に前記溝の夫々に
    沿って鋼球列を設けた請求項2記載の超音波診断装置。
  4. 【請求項4】 前記スライド軸の前記振動子側の端面と
    この端面の軸方向に対向する前記手元操作部の面との間
    に、前記スライド軸の軸方向のスライドを緩衝させる緩
    衝手段を設けた請求項2記載の超音波診断装置。
  5. 【請求項5】 前記緩衝手段はスプリングから成り、こ
    のスプリングを前記端面又はその対向面の内のいずれか
    一方に固定した請求項4記載の超音波診断装置。
  6. 【請求項6】 前記緩衝手段は磁性体から成り、この磁
    性体の同極を前記端面及びその対向面に夫々埋設した請
    求項4記載の超音波診断装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009183417A (ja) * 2008-02-05 2009-08-20 Yamaguchi Univ 診断システム
JP2010075235A (ja) * 2008-09-24 2010-04-08 Hoya Corp 内視鏡の回転伝達機構
KR20130079265A (ko) * 2012-01-02 2013-07-10 제너럴 일렉트릭 캄파니 초음파 탐침에서의 충격 흡수를 위한 시스템 및 방법
WO2022148296A1 (zh) * 2021-01-11 2022-07-14 丰凯医疗器械(上海)有限公司 柔性传动装置

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