JPH0856946A - コイルシャフト - Google Patents

コイルシャフト

Info

Publication number
JPH0856946A
JPH0856946A JP6195593A JP19559394A JPH0856946A JP H0856946 A JPH0856946 A JP H0856946A JP 6195593 A JP6195593 A JP 6195593A JP 19559394 A JP19559394 A JP 19559394A JP H0856946 A JPH0856946 A JP H0856946A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil shaft
shaft
coil
bent
curvature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6195593A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Odate
一郎 大舘
Hidemichi Aoki
秀道 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP6195593A priority Critical patent/JPH0856946A/ja
Publication of JPH0856946A publication Critical patent/JPH0856946A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Endoscopes (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】湾曲自在で、湾曲状態のとき、内部を挿通する
送受信用ケーブルなどの内臓物に、外力のかからないコ
イルシャフトを提供すること。 【構成】コイルシャフト11の実使用上想定される最も
小さい曲率半径をR,素線径をφd,コイルシャフトの
平均コイル径をφD,曲率半径Rで湾曲したときの湾曲
部内側の隣合う素線21の中心間距離をaとし、ストレ
ート時での隣合う素線21の中心間距離bをb≧d+
(D/2R)・dの関係が成り立つように巻回してコイ
ルシャフト11を形成することにより、コイルシャフト
11が想定した曲率半径Rで湾曲したとき、はじめて湾
曲部内側の隣合う素線どうしが接しコイルシャフト11
の湾曲時の中心軸の長さL′とストレート時の長さLと
が変化しないようにすることができるので、コイルシャ
フト中心軸近傍を内を挿通する信号ケーブル16にコイ
ルシャフト11の湾曲による引っ張り力が働かない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内部に信号伝達手段な
どが挿通可能で、超音波振動子部駆動用モータの回転力
を超音波振動子部に伝達する湾曲自在なコイルシャフト
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、超音波振動子から生体組織内に超
音波パルスを繰り返し送信し、この生体組織で反射する
超音波パルスのエコーを同一、或は、別体に設けた超音
波振動子で受信し、この超音波パルスの送受信する位置
を徐々にずらすことによって、生体内の複数の方向から
収集した情報を可視像の超音波診断画像として表示する
超音波診断装置が知られている。
【0003】この超音波診断装置には、体外式超音波プ
ローブや体内式超音波プローブなどが使用され、前記体
内式超音波プローブには内視鏡に組み合わせたものや内
視鏡を介して体腔内に挿入される超音波プローブなどが
ある。
【0004】また、上述のように体腔内に挿入して超音
波診断画像を得るための超音波プローブには、ラジアル
操作を機械的に行うことにより、体腔内の超音波画像を
得られるようにした機械走査型の超音波プローブがあ
る。この超音波プローブは、体腔内に挿通される可撓性
のシースからなる挿入部を有し、この挿入部の内部を挿
通するコイルシャフト先端部に超音波振動子を備えた超
音波振動子部を配設し、挿入部の手元側に設けた超音波
振動子部駆動用モータ(以下駆動用モータと略記)の回
転力をコイルシャフトを介して超音波振動子部に伝達し
て、この超音波振動子部を挿入部軸方向に対して垂直方
向に回転させている。このコイルシャフトには、超音波
振動子部の駆動用モーターに対する回転追従性を向上さ
せるため密着太巻きの多重コイルが用いられている。な
お、コイルシャフトの内部には超音波振動子部の超音波
振動子で送受される信号を伝達する送受信用の信号ケー
ブルが挿通している。
【0005】一方、特開平1−214349号公報には
コイルシャフト内部に内視鏡先端機能構成要素を挿通可
能な太巻きコイルシャフトの少なくとも一部に粗巻部を
設けることによって、コイルシャフトが湾曲した状態で
も駆動用モータの回転を滑らか、且つ、安定して伝達す
るようにした超音波プローブが示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記密
着太巻きのコイルシャフトを用いた超音波プローブで
は、超音波プローブを湾曲状態にしたとき、超音波プロ
ーブを構成するコイルシャフトが湾曲して、湾曲状態で
外側に位置するコイルに引っ張り力が働き、内側に位置
するコイルに圧縮力が働いて、外側に位置するコイルの
素線間に隙間が生じる。このとき、コイルシャフトの中
心軸の長さをストレート状態時と湾曲状態時とで比較す
ると湾曲状態時の中心軸の長さが長くなり、コイルシャ
フト内を挿通している送受信用信号ケーブルがコイルシ
ャフト内に引き込まれる方向に引っ張り力が加わり、こ
の送受信用信号ケーブルが断線するおそれがある。この
ため、コイルシャフト内を挿通するケーブルなどの内蔵
物が、コイルシャフト内に引き込まれることを予め見込
んで、送受信用信号ケーブルに余裕を持たせて組立てお
かなければならないので、組立性が悪かった。
【0007】また、特開平1−214349号公報に示
されている技術ではコイルシャフトの粗巻部の構成が具
体的に示されておらず、コイルシャフトを形成する素線
の直径やコイルシャフトの平均直径に対し、どの程度の
間隔で素線を巻回してコイルシャフトに素巻部を形成す
れば、コイルシャフト内を挿通する送受信用ケーブルな
どの内臓物に引っ張り力が働かないようにすることがで
きるのかが解らない。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、湾曲自在で、湾曲状態のとき、内部を挿通する送
受信用ケーブルなどの内臓物に、外力のかからないコイ
ルシャフトを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のコイルシャフト
は、信号伝達手段などを内部に挿通し、超音波振動子部
を回転駆動する駆動用モータの回転力を回転伝達する超
音波プローブなどに用いる湾曲自在なコイルシャフトで
あって、直径がφdである素線を巻回して、平均直径が
φDで、且つ、実使用状態で湾曲時に想定される最小曲
率半径がRであるコイルシャフトの、ストレート状態で
の隣合う素線中心間距離bをb≧d+D/2R・dの関
係が成り立つように形成している。
【0010】
【作用】本発明によれば、超音波プローブを内視鏡に挿
通して使用する際、内視鏡を湾曲させたりして、体腔内
に挿通して超音波プローブのコイルシャフトが湾曲する
と、コイルシャフトの湾曲部の外側に位置するコイルに
引っ張り力が働き素線間の隙間が広がる。一方、内側に
位置するコイルには圧縮力が働いて素線間の隙間が狭ま
る。しかし、このコイルシャフトは、ストレート状態で
の隣合う素線中心間距離を素線の直径,コイルシャフト
の平均直径及び実使用上での最も小さく湾曲させたとき
の曲率半径を想定して、最も小さい曲率半径で湾曲した
とき、コイルシャフトの湾曲部内側の隣合う素線どうし
が接するように形成しているので、コイルシャフトの自
然状態と湾曲状態とでの中心軸長が変化しない。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図3は本発明の第1実施例に係り、図
1は超音波プローブを備えた超音波診断装置の概略構成
を示す説明図、図2は超音波プローブのコイルシャフト
の巻回状態を示す説明図、図3はコイルシャフトの構成
及び作用を示す説明図である。
【0012】図1に示すように超音波診断装置10は、
超音波プローブ1と、この超音波プローブ1が接続され
る駆動ユニット2と、パルス発生回路を備えたアダプタ
ユニット(以下パルサーユニットと記載)3と、超音波
画像を生成する信号処理系を備えた観測装置4と、超音
波画像を表示するモニター5などから構成されている。
そして、前記駆動ユニット2,パルサーユニット3,観
測装置4及びモニタ5を例えば一括してカート6に搭載
している。なお、前記駆動ユニット2は、カート6に設
けた支持アーム7に着脱自在に取付け可能となってい
る。
【0013】前記超音波プローブ1は、コイルシャフト
11と、このコイルシャフト11の先端部に配置された
超音波振動子を備えた超音波振動子部12と、前記コイ
ルシャフト11の手元側端部に設けられ、前記駆動ユニ
ット2が接続されるコネクタ部13と、前記コイルシャ
フト11を被覆するシース14とで構成されており、シ
ース14を熱あるいは超音波などで溶着封止し、このシ
ース内部に超音波媒体15を満たしている。
【0014】図2に示すようにコイルシャフト11は、
例えばステンレス鋼線を4条にした素線21を2重に巻
回した内側コイル22と外側コイル23とからなる二重
コイルであり、内側コイル22と外側コイル23との巻
回方向が逆向きで、且つ、外側コイル23と内側コイル
22とを密着させて構成している。このコイルシャフト
11の内部には超音波振動子部12の超音波振動子で送
受される電気信号を伝送する送受信用の信号ケーブル1
6が挿通して超音波振動子部12とコネクタ部13とを
電気的に接続している。
【0015】なお、前記コイルシャフト11の材質とし
ては、引っ張り強さと弾性限度との比が大きく、且つ、
剛性率の高くないステンレス鋼線が適しており、その引
っ張り強さがコイルシャフト形成時に必要な強度及び耐
久性を考慮して1176MPaから1667MPaの範
囲としている。
【0016】また、コイルシャフト11の手元側に設け
られているコネクタ部13の内部には駆動ユニット2の
回転を伝達するための駆動力伝達用のシャフトが設けら
れている。
【0017】さらに、本実施例では内側コイル及び外側
コイルを4条にした素線で形成するものとしているが、
素線は4条のものに限定されるものではなく、1条のも
のでも複数条のものであってもよい。
【0018】ここで、コイルシャフト11の構成につい
て説明する。超音波プローブ1を図示しない内視鏡の処
置具挿通用チャンネルから体腔内に挿通して使用する
際、湾曲した内視鏡の挿入部を挿通するときや内視鏡を
湾曲させたとき、超音波プローブ1が湾曲し、超音波プ
ローブ1を構成するコイルシャフト11も湾曲する。す
ると、コイルシャフト1の湾曲部外側に引っ張り力が働
いて隣合う素線21,21の中心間距離が広がり、湾曲
部内側には圧縮力が働いて隣合う素線21,21の中心
間距離が狭くなる。このため、コイルシャフト11の内
部を挿通する信号ケーブル16に引っ張り力が働かない
ように、超音波プローブ1のコイルシャフト11が想定
される曲率半径まで湾曲したとき、はじめて湾曲部内側
の隣合う素線どうしが接するようにして、コイルシャフ
ト11の湾曲時の中心軸の長さL′とストレート時の長
さLとが変化しないようにしている。
【0019】すなわち、コイルシャフト11の湾曲時の
中心軸の長さL′とストレート時の長さLとが変化しな
いコイルシャフト11を形成するため、図3に示すよう
にコイルシャフト11の実使用上想定される最も小さい
曲率半径をR,素線径をφd,コイルシャフトの平均コ
イル径をφD,曲率半径Rで湾曲したときの湾曲部内側
の隣合う素線21の中心間距離をaとすると、ストレー
ト時での隣合う素線21の中心間距離bは、まず、コイ
ルシャフト中心軸上でのbをb=R′×a/Rと表すこ
とができるので、このとき、R′=R+D/2であるか
らb=(R+D/2)・a/Rとなる。
【0020】そして、コイルシャフト11を想定される
最も小さい曲率半径Rで湾曲したとき、湾曲部内側の隣
合う素線21の中心間距離と素線径との間にはa≧dの
関係が成り立てば、コイルシャフト11の中心軸長は変
わらないから、b=(R+D/2)・a/Rは、b≧
(R+D/2)・d/R=d+(D/2R)・dとな
る。
【0021】すなわち、直径がφdの素線21を巻回し
て、平均直径がφDで、且つ、実使用状態における湾曲
時に想定される最小曲率半径がRとなるコイルシャフト
11を形成するとき、コイルシャフト11のストレート
時での隣合う素線21の中心間距離bをb≧d+(D/
2R)・dの関係が成り立つように巻回している。
【0022】上述のように構成したコイルシャフト11
の作用を説明する。超音波プローブ1が湾曲すると、超
音波プローブ1を構成するコイルシャフト11が湾曲し
湾曲部30が形成される。そして、この湾曲部外側には
素線21の中心間距離が広がる方向に引っ張り力が働く
一方、湾曲部内側には素線21の中心間距離が狭くなる
方向に圧縮力が働く。このとき、超音波プローブ1のコ
イルシャフト11の素線21の中心間距離は、湾曲部3
0が想定される曲率半径Rで湾曲しない限り、湾曲部内
側の隣接する素線どうしが接することがないので、コイ
ルシャフト11の中心軸近傍における湾曲状態の長さ
L′はストレート状態の長さLを保持して湾曲される。
このため、コイルシャフト11の中心軸近傍を挿通して
いる信号ケーブル16にコイルシャフト11の湾曲によ
る引っ張り力が働かない。
【0023】このように、超音波プローブを構成するコ
イルシャフトの素線径をφd,コイルシャフトの平均コ
イル径をφDとし、且つ、予め、実使用上で想定できる
最も小さい曲率半径Rを踏まえ、このコイルシャフトが
曲率半径Rで湾曲したとき、はじめて湾曲部内側の隣合
う素線どうしが接するように設定して、コイルシャフト
の素線間距離bをb≧(1+D/2R)・dで形成する
ことにより、コイルシャフトの中心軸長が湾曲状態のと
きとストレート状態のときとで変化しないようにするこ
とができる。
【0024】このことにより、コイルシャフトの中心軸
近傍を挿通する信号線ケーブルなどに引っ張り力が働い
て、この引っ張り力によってこの信号ケーブルが断線す
ることが無くなる。また、コイルシャフト内に信号ケー
ブルを挿通させる際、湾曲時の引っ張り力を考慮して、
予め、コイルシャフト内に信号ケーブルを長めに引き込
んでおく必要がなくなるので、超音波プローブの組立作
業性が大幅に向上する。
【0025】また、ステンレス鋼線の引っ張り強さがコ
イルシャフト形成時に必要な強度及び耐久性を考慮した
1176MPaから1667MPaの範囲で形成してい
るので、駆動ユニットからの駆動力が超音波振動子部に
効率良く伝達される。
【0026】図4及び図5は本発明の第2実施例に係
り、図4はコイルシャフトの構成及び作用を示す説明
図、図5は断面形状が長方形断面である素線を用いたコ
イルシャフトの素線中心間距離を示す図である。前記第
1実施例のコイルシャフト11の素線21の断面形状が
円形断面形状をしていたのに対し、図に示すように本実
施例のコイルシャフト11aの素線25の断面形状は略
長方形断面形状をしている。その他の構成は前記第1実
施例と同様に、内側コイル22a及び外側コイル23a
の2重コイルであり、この内側コイル22aと外側コイ
ル23aとの巻き方向が逆向きで、外側コイル23aと
内側コイル22aとが密着している。
【0027】そして、超音波プローブ1が湾曲されると
き実使用上想定される最も小さい曲率半径をR、コイル
シャフトの平均コイル径をD、曲率半径Rで湾曲したと
きの湾曲部内側の隣合う素線の中心間距離をa、ストレ
ート状態での隣合う素線25の中心間距離をbとしてい
る。このコイルシャフト11aの中心軸上でのbは、b
=R′×a/Rと表すことができるので、このとき、
R′=R+D/2であるからb=(R+D/2)・a/
Rとなる。
【0028】ここで、図5に示すように湾曲部内側の隣
合う素線の一部どうしが接するときの素線中心間距離を
eとすると、コイルシャフト11aが想定される最も小
さい曲率半径Rで湾曲したとき、湾曲部内側の隣合う素
線の中心間距離と素線中心間距離との間がa≧eの関係
であれば、コイルシャフト11aの中心軸長は変わらな
いから、b≧(R+D/2)・e/Rは、b≧e+(D
/2R)・eとなる。
【0029】すなわち、素線25を巻回して、平均直径
がφDで、且つ、実使用状態における湾曲時に想定され
る最小曲率半径がRとなるコイルシャフト11を形成し
て湾曲部内側の隣合う素線の一部どうしが接したときの
素線中心間距離をeとするとき、コイルシャフト11a
のストレート状態の隣合う素線25の中心間距離bがb
≧e+(D/2R)・eの関係が成り立つように巻回す
ることにより、第1実施例と同様の作用及び効果を得る
ことができる。
【0030】ここで、図6を参照して胆管内に挿入する
超音波プローブ1のコイルシャフト11について説明す
る。図の(a)に示すように側視型の内視鏡60を介し
て胆管内に超音波プローブ1を挿入する際、コイルシャ
フトが最も小さい曲率となると想定されるのはA部であ
り、同図の(b)に示すように鉗子起上台61により湾
曲される部分である。この湾曲部30の想定される曲率
半径RはR=5(mm)であるので、このコイルシャフ
ト11の隣合う素線の中心間距離bは、前記b=d+D
/2R・dの関係式にR=5を代入してb=d+D/
(2×5)×d=d+D/10×dとなる。
【0031】このとき、素線の外径寸法φdが0.2m
mで平均コイル径φDが2mmのコイルシャフト11と
すると中心間距離bは、上記d及びDの値を代入するこ
とによりb=0.2+2/10×0.2=0.24(m
m)となり、このことから素線どうしの間隙は0.04
mmとなる。
【0032】すなわち、素線径φdが0.2mmで平均
コイル径φDが2mmで実使用上想定される最も小さい
曲率半径(R)がR=5(mm)であるコイルシャフト
の場合、隣合う素線の中心間距離を0.24mm以上、
すなわち、素線間の隙間が0.04mmとなるようにコ
イルを巻回してコイルシャフト11を形成することによ
り、最も小さい曲率で湾曲する鉗子起上台付近での湾曲
部分30のコイルシャフト11の中心軸長が湾曲状態で
もストレート状態の長さと変わらないので、コイルシャ
フト11内の中心軸近傍を挿通している信号ケーブルに
引っ張り力が働いて、信号ケーブル16を断線させるこ
とがない。なお、符号62は内視鏡の先端構成部材であ
る。
【0033】ところで、図7に示すように超音波内視鏡
先端部101は、可撓管部102と、先端構成部103
と、先端キャップ104とから構成されており、先端キ
ャップ内には超音波媒体105が満たされると共に、超
音波振動子部106が配設されている。また、先端構成
部103には、観察用対物光学系112とCCD113
とからなる撮像ユニット114が配設されるようになっ
ている。しかし、前記先端構成部103の撮像ユニット
配設用穴115に撮像ユニット114を配設する際、撮
像ユニット配設用穴115と撮像ユニット114との間
のクリアランスが大きかったため、撮像ユニット配設用
穴115に撮像ユニット114を位置出し固定する作業
が複雑で煩わしいものであった。
【0034】そこで、図に示されているように撮像ユニ
ット配設用穴115に位置出しピン116を設け、この
配設用穴115に配設される撮像ユニット114に、前
記位置出しピン116に対応する位置に位置出し用溝1
17を設けることによって、撮像用ユニット配設用穴1
15への撮像ユニット114の回転方向及び軸方向の位
置出し固定を容易に行え、先端構成部の組立性を向上さ
せている。なお、撮像ユニット114は観察用対物光学
系112にイメージガイド先端面を配設したものでもよ
い。
【0035】ところで、前記図7に示したように超音波
振動子部106から先端構成部103内に延出する剛体
軸107と、前記可撓管部102の略中心軸上を挿通し
て超音波振動子部106を回転駆動するコイルシャフト
108の先端部に設けられた軸109とが同軸上に位置
していないとき、剛体軸107と軸109とをフレキシ
ブルシャフト110を介して接続していた。しかし、前
記軸109から剛体軸107への回転力の伝達は、フレ
キシブルシャフト110に限定されるものではなく、図
8あるいは図9及び図10に示すように構成することが
可能である。
【0036】なお、前記剛体軸107は先端構成部10
3に軸受け107aを介して回転自在に固定され、軸1
09は先端構成部103に軸受け109aを介して回転
自在に固定されている。また、前記コイルシャフト10
8の他端部は図示しない超音波振動子部回転駆動部に接
続している。さらに、前記剛体軸107及び軸109は
中空であり、コイルシャフト108と軸109及びフレ
キシブルシャフト110と剛体軸107の内部には超音
波振動子部106に電気信号を伝送する信号ケーブル1
11が挿通している。
【0037】図8に示すように本実施例では軸109か
ら剛体軸107へ回転力を伝達するために、剛体軸10
7に羽根118を設けると共に、軸109にも羽根11
9を設ける一方、先端構成部103に設ける軸109及
び剛体軸107を配設する貫通穴120の内部を流体回
転伝達媒体121で満たし、軸109の回転力で羽根1
19を回転させて流体回転伝達媒体121に回転を与
え、この流体回転伝達媒体121の回転を羽根118を
介して剛体軸107に伝達する。なお、剛体軸107と
軸109との間の電気信号伝送用の信号ケーブル111
は流体回転伝達媒体121中に配設している。
【0038】また、図9に示すように本実施例では軸1
09から剛体軸107へ回転力を伝達するために、剛体
軸107と軸109を先端構成部103内にそれぞれ延
伸し、剛体軸107にギア122を取り付け、軸109
にギア123を取り付け、前記ギア122とギア123
とを先端構成部内で噛合させることによって、軸109
の回転力を剛体軸107に伝達する。
【0039】このときの剛体軸側と軸側との電気的接続
について説明する。図10に示すように剛体軸107内
に信号ケーブル124a及び信号ケーブル124bを挿
通し、先端構成部103内に信号ケーブル124c及び
信号ケーブル124dを挿通している。これら信号ケー
ブル124aと信号ケーブル124cとの電気的接続及
び信号ケーブル124bと信号ケーブル124dとの電
気的接続は、剛体軸107の端部外周に設けた帯状電極
125及び帯状電極126と、信号ケーブル124a及
び信号ケーブル124bとを端子127及び端子128
を介して行われるようになっている。なお、この剛体軸
107の帯状電極125と帯状電極126の周囲は絶縁
されている。
【0040】一方、先端構成部103には前記帯状電極
125及び帯状電極126にそれぞれ電気的に接続する
ブラシ129及びブラシ130が設けてある。そして、
前記ブラシ129には先端構成部103及び可撓管部1
02の内部を挿通する信号ケーブル124cが電気的に
接続され、前記ブラシ130には先端構成部103及び
可撓管部102の内部を挿通する信号ケーブル124d
が電気的に接続されている。
【0041】このように、図示しない超音波振動子部駆
動部の回転駆動力をコイルシャフト108,軸109,
フレキシブルシャフト110に代わる流体回転伝達媒体
121、あるいは、ギア122及びギア123,剛体軸
107とで超音波振動子部106に伝達して超音波振動
子部106を回転させることができる。
【0042】なお、コイルシャフト108は、前記第1
実施例と同様のコイルシャフトであり、可撓管部102
が想定された曲率半径Rに湾曲するまではコイルシャフ
ト108の中心軸長が変化しないので、信号ケーブル1
11に引っ張り力が働いて信号ケーブル111を断線す
ることがない。
【0043】また、コイルシャフト108を可撓管部1
02の中心軸上に配設したことにより、可撓管部102
を湾曲させたとき、コイルシャフト108自体が可撓管
部102内を進退することがないため、可撓管部102
内でコイルシャフト108が進退する際に必要となるス
ライドシャフトなどの移動吸収機構が不要になる。
【0044】[付記] 1.信号伝達手段などを内部に挿通し、超音波振動子部
を回転駆動する駆動用モータの回転力を回転伝達する超
音波プローブなどに用いる湾曲自在なコイルシャフトに
おいて、直径がφdである素線を巻回して、平均直径が
φDで、且つ、実使用状態で湾曲時に想定される最小曲
率半径がRであるコイルシャフトの、ストレート状態で
の隣合う素線中心間距離bをb≧d+D/2R・dの関
係が成り立つように形成するコイルシャフト。
【0045】2.コイルシャフトに引っ張り強さと弾性
限度との比が大きく、且つ、剛性率の高くないステンレ
ス鋼線を用いたもの。
【0046】3.ステンレス鋼線の引っ張り強さがコイ
ルシャフト形成時に必要な強度及び耐久性を考慮した1
176MPaから1667MPaの範囲であるもの。
【0047】4.少なくとも2重に素線を巻回して多重
巻きに形成した付記1記載のコイルシャフト。
【0048】5.多重に巻回する素線の巻回方向が各層
毎に逆方向である付記4記載のコイルシャフト。
【0049】6.多重巻きの重なり合う素線が密着する
付記4記載のコイルシャフト。
【0050】7.両端が固定される付記1及び付記4記
載のコイルシャフト。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、湾曲自在で、湾曲
状態のとき、内部を挿通する送受信用ケーブルなどの内
臓物に、外力のかからないコイルシャフトを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図3は本発明の第1実施例に係り、
図1は超音波プローブを備えた超音波診断装置の概略構
成を示す説明図
【図2】超音波プローブのコイルシャフトの巻回状態を
示す説明図
【図3】コイルシャフトの構成及び作用を示す説明図
【図4】図4及び図5は本発明の第2実施例に係り、図
2はコイルシャフトの構成及び作用を示す説明図
【図5】断面形状が長方形断面である素線の素線中心距
離を示す図
【図6】コイルシャフトの具体的構成例を示す図
【図7】撮像部及び超音波振動子部を備えた内視鏡の撮
像ユニットの取付け及び軸の回転力を剛体軸へ伝達する
伝達手段を示す図
【図8】軸の回転力を剛体軸へ伝達する他の伝達手段を
示す図
【図9】軸の回転力を剛体軸へ伝達する別の伝達手段を
示す図
【図10】図9の信号ケーブルの電気的接続構成を示す
【符号の説明】
11…コイルシャフト 21…素線 a…湾曲部内側の素線の中心間距離 b…ストレート状態での素線の中心間距離 d…素線径 D…平均コイル径 R…最小曲率半径
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号伝達手段などを内部に挿通し、超音
    波振動子部を回転駆動する駆動用モータの回転力を回転
    伝達する超音波プローブなどに用いる湾曲自在なコイル
    シャフトにおいて、 直径がφdである素線を巻回して、平均直径がφDで、
    且つ、実使用状態で湾曲時に想定される最小曲率半径が
    Rであるコイルシャフトの、ストレート状態での隣合う
    素線中心間距離bを b≧d+D/2R・d の関係が成り立つように形成することを特徴とするコイ
    ルシャフト。
JP6195593A 1994-08-19 1994-08-19 コイルシャフト Withdrawn JPH0856946A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6195593A JPH0856946A (ja) 1994-08-19 1994-08-19 コイルシャフト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6195593A JPH0856946A (ja) 1994-08-19 1994-08-19 コイルシャフト

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0856946A true JPH0856946A (ja) 1996-03-05

Family

ID=16343736

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6195593A Withdrawn JPH0856946A (ja) 1994-08-19 1994-08-19 コイルシャフト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0856946A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010000210A (ja) * 2008-06-20 2010-01-07 Fujinon Corp プローブ
JP2012090712A (ja) * 2010-10-26 2012-05-17 Fujifilm Corp 無線超音波診断システム
WO2017090196A1 (ja) * 2015-11-27 2017-06-01 オリンパス株式会社 内視鏡用アダプタ、内視鏡および内視鏡システム
US9778466B2 (en) 2015-12-11 2017-10-03 Westunitis Co., Ltd. Flexible arm and head-mounted display

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010000210A (ja) * 2008-06-20 2010-01-07 Fujinon Corp プローブ
JP2012090712A (ja) * 2010-10-26 2012-05-17 Fujifilm Corp 無線超音波診断システム
US8721551B2 (en) 2010-10-26 2014-05-13 Fujifilm Corporation Wireless ultrasound diagnostic system
WO2017090196A1 (ja) * 2015-11-27 2017-06-01 オリンパス株式会社 内視鏡用アダプタ、内視鏡および内視鏡システム
US9778466B2 (en) 2015-12-11 2017-10-03 Westunitis Co., Ltd. Flexible arm and head-mounted display

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3248344B2 (ja) 体内挿入型超音波診断装置
JPS6334737B2 (ja)
JP2010000210A (ja) プローブ
JPH0856946A (ja) コイルシャフト
JP3526478B2 (ja) 超音波プローブ
JP2003047586A (ja) 挿入形状検出プローブ
JP6568645B2 (ja) 内視鏡
JP4300378B2 (ja) 分離可能型超音波内視鏡
JP3671764B2 (ja) 内視鏡着脱型電子走査式超音波検査装置
JPH0347607Y2 (ja)
JP2659540B2 (ja) 内視鏡チャンネル插通型超音波プローブ
JP3307219B2 (ja) 超音波プローブ
JPH0574504U (ja) 体腔内超音波診断装置
US11076744B2 (en) Method of manufacturing endoscope and endoscope
JP2003310620A (ja) 超音波内視鏡
JP3671725B2 (ja) 超音波プローブ
JP4363956B2 (ja) 超音波内視鏡
JP3198903B2 (ja) 超音波診断装置
JP2941882B2 (ja) 体腔内超音波診断装置
JPS6227928A (ja) 超音波内視鏡
JP3631416B2 (ja) 超音波プローブ
JPWO2017134912A1 (ja) 内視鏡の製造方法および内視鏡
JPH10216132A (ja) 体腔内超音波プローブ
WO2018230502A1 (ja) 超音波内視鏡
JPH07163562A (ja) 体腔内超音波診断装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20011106