JPH0728869U

JPH0728869U - 緩衝材

Info

Publication number: JPH0728869U
Application number: JP5084393U
Authority: JP
Inventors: 章金森
Original assignee: 章金森
Priority date: 1993-06-14
Filing date: 1993-08-16
Publication date: 1995-05-30

Abstract

(57)【要約】【目的】使用しない時、多数積み重ねても体積が相当
に大きくならず、繰り返し使用する事が容易な緩衝材を
提供する。また、成形が容易で強度があり、汎用性が高
く、ゴミの発生量を減少させる事ができる。しかも、処
分費用の削減可能な緩衝材を提供しようとするものであ
る。【構成】１．成形容易な硬質板に、表面が凸状、裏面
が凹状の半球形状を適当な間隔をもって配列し、成形し
た緩衝材。２．上記構成１の凹凸の上部が平らな半球形状の緩衝
材。３．上記構成１及び構成２の緩衝材に、ミシン目や切れ
目を入れた緩衝材。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、部品や商品を箱に詰める時、商品（３）と箱（４）の空間を埋める為に使用する緩衝材に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、部品や商品を箱に詰める時、商品と箱の空間を埋める緩衝材として、気泡を内包した球状の多数の袋体を軟質フィルム表面に並べたシート、いわゆるエアキャップや、発泡スチロールのブロック、あるいはダンボールを重ねて使用したり、発泡スチロールのペレット状のものや木毛、あるいは新聞紙等をまるめて当てていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のものは次のような欠点があった。業務用で大量に使用した場合、出荷元へ送り返して再利用しようとしても、かさばる為、返送費や保管費が掛り、廃棄処分せざるを得ない。従って、近年大量のゴミを生じ、環境及び廃棄物処理で大きな社会問題となっている。エアキャップは大きな空間を埋めたい場合は適しておらず、又、大型商品の梱包材コーナー用としては強度不足である。発泡スチロールの場合は、使用する前に特定サイズに形成したものや、カットしたものをあらかじめ、多種類在庫しなければならず、広い保管スペースが必要となる。家庭で扱う位の極く少量の場合でも、発泡スチロールのブロック等は適当な大きさに切断し難く、再利用出来ずに棄てている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決する為に本考案は、成形容易な硬質板（１）に、表面が凸状、裏面が凹状の半球形状（２）を適当な間隔をもって配列し、成形したものを緩衝材の構成とするものであり、又上部が平らな半球形状（５）をもって解決する手段（請求項２記載）もある。更に上記の成形品にミシン目（６）や切れ目（７）を設けた構成も考えられる（請求項３記載）。薄い硬質板を、緩衝効果があり、しかも汎用性のある形状に成形していること、成形品を多数重ねても、かさばらないことが、最低条件として構成されているものである。

【０００５】

【作用】

成形容易な硬質板（１）に、表面が凸状、裏面が凹状の半球形状（２）を適当な間隔をもって配列し、成形した緩衝材を商品（３）と箱（４）の間に、１枚又は数枚を図４に示すように、各々の表面がそれぞれ対向するように重ねて使用する。箱詰めのときは、半球形状の凸部（２）の高さが商品（３）と箱（４）の空間を埋める。箱詰め前及び開梱後の整理する時は、多数積み重ねるが、図５に示すように当該硬質板の凹凸が嵌まり合う為、１枚目の凸部（２）の高さに重なる枚数の板厚が加わるだけで、体積は相当に大きくならない。

【０００６】

【実施例】

成形容易な硬質板（１）に、表面が凸状、裏面が凹状の半球形状（２）を適当な間隔をもって配列し、成形する（請求項１記載）。半球状の凹凸（２）の大きさ及び間隔は、商品（３）の接する面の広さや形状によって選定する。硬質板の材質は、要求される強度や硬度によって、パルプ板や樹脂板、その他を使用する。板厚は加工方法、強度、コスト、その他を考慮して選定する。加工方法は、薄い硬質板を表面が凸状、裏面が凹状に成形することができる真空成形法や、圧空成形法、あるいはプレス成形法、その他の方法で行なう。凹凸（２）の平面上における配列は、平面の状態でのみ使用する場合は、図２に示すように千鳥状に配列する。折り曲げたり、切断を容易にする場合は図６に示すように枡目状に配列する。凹凸（２）の大きさは直径約１ｃｍから約５ｃｍ程が適当であるが、大きさを同じにする場合と、図７に示すように大小の凹凸（２）を組み合わせて配列することにより、図８に示すように数枚重ねて使用する場合の高さの微調整をする。また、本案の他の実施例として、上部が平らな半球形状（５）を成形する（請求項２記載）。図９に示すように上部が平らな半球形状の凹凸（５）は、凸部どうしの重なりを容易にし、凸部の強度を増すものである。実施例から迄はこの実施例にも共通する。また、本案のさらなる実施例として、上記の成形品にミシン目（６）や切れ目（７）を入れる（請求項３記載）。図１０に示すように硬質板（１）にミシン目（６）を入れる。ミシン目（６）を任意に選び折り曲げて箱内に詰めることにより、図１１に示すように２面が接する角の緩衝材となる。 ▲１０▼図１２に示すように硬質板（１）にミシン目（６）と切れ目（７）の両方を入れる。ミシン目（６）を折り曲げ、切れ目（７）のところを開いて重ね合わせて箱内に詰めることで、図１３に示すように３面が接する角の緩衝材となる。

【０００７】

【考案の効果】本考案の緩衝材を保管及び輸送する時に多数積み重ねるが、体積が非常に小さくなり、整理、保管が容易になる。又、発泡緩衝材に比べ、輸送費が大巾に安くなる。その結果、大量に使用する場合、出荷元へ返送し、繰り返し使用する事が容易になる。本考案の緩衝材は切断や折り曲げが容易である為、発泡緩衝材に比べ、サイズ毎の在庫種類を大巾に減らす事ができる。軟質のエアキャップと比較して、本考案の緩衝材は大きな空間でも少数枚で埋める事ができる。又、大型商品のコーナー用としては、格段に強度がある。本考案の緩衝材は、繰り返し使用容易な為、ゴミの発生を減少できる。又、処分費用の削減、省資源化の効果もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図である。

【図２】実施例記載中、の平面図である。

【図３】本考案の使用状態を示す斜視図である。

【図４】本考案を３枚重ねて使用している状態の要部の
側面図である。

【図５】本考案を裏面を上にして４枚重ねて整理してい
る状態の要部の側面図である。

【図６】実施例記載中、の平面図である。

【図７】実施例記載中、の平面図である。

【図８】実施例記載中、の３枚重ねて使用している状
態の要部の側面図である。

【図９】他の実施例記載中、の３枚重ねて使用してい
る状態の要部の側面図である。

【図１０】他の実施例記載中、の平面図である。

【図１１】他の実施例記載中、の斜視図である。

【図１２】他の実施例記載中、▲１０▼の平面図であ
る。

【図１３】他の実施例記載中、▲１０▼の斜視図であ
る。

【符号の説明】

１硬質板２半球状の凹凸３商品４箱５上部が平らな半球状の凹凸６ミシン目７切れ目

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】成形容易な硬質板に、表面が凸状、裏面
が凹状の半球形状を適当な間隔をもって配列し、成形し
た緩衝材。
【請求項２】上部が平らな半球形状をした請求項１記
載の緩衝材。
【請求項３】請求項１又は／及び請求項２に記載の緩
衝材にミシン目や切れ目を入れた緩衝材。