JPH0728866U - 飲料入り密封容器 - Google Patents
飲料入り密封容器Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 飲料入り密封容器をそのままで電子レンジに
より加熱できることや密封容器の蓋にストローを円滑に
突き刺せることである。 【構成】 紙の上面と下面とに、厚さが4μから9μの
二軸延伸ポリエステルフィルムを、それぞれ1枚つづ接
着し、下面側二軸延伸ポリエステルフィルムの下面にヒ
ートシール層を設けたことを特徴としている飲料入り密
封容器である。
より加熱できることや密封容器の蓋にストローを円滑に
突き刺せることである。 【構成】 紙の上面と下面とに、厚さが4μから9μの
二軸延伸ポリエステルフィルムを、それぞれ1枚つづ接
着し、下面側二軸延伸ポリエステルフィルムの下面にヒ
ートシール層を設けたことを特徴としている飲料入り密
封容器である。
Description
【0001】
この考案は乳飲料、コーヒー、スープ、紅茶、ココア、飲料水、日本酒、ジュ ースなどの液体の飲料を入れた容器に蓋をヒートシールした飲料入り密封容器に 係ものである。
【0002】
従来の飲料入り密封容器は、例えば、市販の無菌型充填機を用いて過酸化水素 により減菌された合成樹脂製容器に飲料を入れ、過酸化水素により減菌された蓋 を合成樹脂製容器の開口部にヒートシールしている。そしてこの蓋として厚さが 約38μ以上と厚い合成樹脂フィルムの上面に接着剤で接着したアルミニウム箔 を設けるとともにこの合成樹脂フィルムの下面にエチレンビニールアセテートコ ーポリマー(EVA)、エチレンエチルアクリレートコーポリマー(EEA)な どのヒートシール層を設けたものが一般に使用されている。 このように減菌処理された密封容器に入れた飲料は常温においても製造後60 日以上と長期間にわたって良好な状態に保たれている。
【0003】
この従来の飲料入り密封容器では飲料を入れた容器を蓋でヒートシールにより 密封し、飲む人が容器に入れた飲料を加熱して飲む時に蓋の材料としてアルミニ ウム箔が使われているために飲料入り密封容器を電子レンジで蓋を除去せずに加 熱することができないという問題点があった。又、従来の容器においては、厚さ が約38μ以上と厚い合成樹脂フィルムやアルミニウム箔のために強度が比較的 小さい合成樹脂製ストローが密封容器の蓋に円滑に突き刺さらないという問題点 があった。更に厚さが約38μ以上と厚い合成樹脂フィルムなどからなる蓋を容 器の開口部に相当強固にヒートシールしてあるために蓋を容器より剥ぎ取るのに 相当困難であるという問題点とともに飲む際に容器から蓋を剥ぎ取って大きく開 口した容器より液体の飲料を零しやすいという問題点があった。
【0004】 この考案は従来の飲料入り密封容器が有するこれらの問題点を解消し、飲料入 り密封容器をそのまま電子レンジにより加熱できることや蓋に合成樹脂製などの ストローを円滑に突き刺せること、そして飲む際に容器から蓋を剥ぎ取る必要が ないことや液体の飲料を零すことなく円滑に飲めること、蓋が耐水性を有するこ となどを目的としたものである。
【0005】
この考案の飲料入り密封容器は、厚さが50g/m2 から120g/m2 の紙 の上面と下面とに、厚さが4μから9μの二軸延伸ポリエステルフィルムをそれ ぞれ接着して設け、この下面側二軸延伸ポリエステルフィルムの下面に熱可塑性 樹脂のヒートシール層を設けてなる蓋を、飲料入り合成樹脂製容器の開口部に、 ヒートシールしたものである。
【0006】
この考案の飲料入り密封容器は蓋にアルミニウム箔が使われていないので蓋を つけたままで飲料入り密封容器は電子レンジでそのまま加熱される。 更に紙の上面と下面とに1枚づつ設けた2枚の二軸延伸合成樹脂フィルムの厚 さの合計が18μ以下と薄いために飲料入り密封容器の蓋に合成樹脂製ストロー を円滑に突き刺すことが可能であり、液体の飲料を飲む人は容器から蓋を剥ぎ取 ることなく、ストローで液体の飲料を零すことなく円滑に飲むことが可能である 。そして紙の上面と下面とに1枚づつ二軸延伸合成樹脂フィルムを設けてあるた めに蓋は内側と外側との両側に耐水性を有する。
【0007】
次にこの考案の飲料入り密封容器を実施例について図面とともに説明する。 (実施例1) 図1と図2に図示したように、ポリスチレン樹脂製容器1に乳飲料2を入れ、 容器1の上側開口部に後記の蓋3をヒートシール4して容器1の上側開口部を密 封した乳飲料入り密封容器5である。 この蓋3は約58g/m2 の上質紙6の上面にポリエステル系樹脂の接着層8 を介して厚さ6μの二軸延伸ポリエステル(PET)フイルム7を接着して設け 、この上質紙6の下面にポリエステル系樹脂の接着層10を介して厚さ6μの二 軸延伸ポリエステル(PET)フイルム9を接着して設ける。この下面側二軸延 伸ポリエステル(PET)フイルム9の下面に、ポリエチレンーポリスチレン共 重合樹脂を薄膜状に塗布して形成したヒートシール層11を、設けたものである 。
【0008】 この実施例1の密封容器5に入れた乳飲料2を加熱して飲む時に密封容器5を 電子レンジに入れて、電子レンジで密封容器5に入れた乳飲料2を加熱する。 電子レンジで加熱することにより密封容器5に入れた乳飲料2を加熱した後に 図3に図示したように、密封容器5の上側にヒートシール4してある蓋3に合成 樹脂製ストロー12を突き刺し、このストロー12で飲む人が加熱した乳飲料2 を飲む。
【0009】 この実施例1の乳飲料入り密封容器5では、2枚の二軸延伸PETフイルムの 厚さが6μと6μのものについて説明したが、1枚の二軸延伸PETフイルムの 厚さが大きすぎると、蓋の強度が大きすぎるために合成樹脂製ストローが突き刺 しにくくなったり、突き刺さらなくなるし、また1枚の二軸延伸PETフイルム の厚さが小さすぎると、蓋の強度が小さすぎるために必要とする強度が不足する ので1枚の二軸延伸合成樹脂フイルムの厚さは実験した結果ではそれぞれ約4μ から約9μがよい。同様に上質紙などの紙は実験した結果では約50g/m2 か ら約120g/m2 がよく、上質紙の外に片面アート紙などがよい。 そしてシール温度が230゜C、圧力が3Kg/cm2 、時間が0.8秒でヒ ートシールすると、ストローの突き刺し強度は1.41Kgであった。ストロー の突き刺し強度が2Kg以上になると、ストローが潰れる回数が多くなるのでス トローの突き刺し強度が2Kg以下になるようにするとよい。 また、シール温度が200゜Cでは開封強度が800gであり、シール温度が 250゜Cでは開封強度が2500gであるのでヒートシール温度は約200゜ Cから約250゜Cがよい。 なお、実施例1の乳飲料入り密封容器5では、蓋3にポリエチレンーポリスチ レン共重樹脂のヒートシール層11を設けたものについて説明したが、ポリエチ レン、ポリエステル、ポリプロピレン等の容器にコーヒー、ジュース、ウーロン 茶等を充填する場合にはヒートシール層を構成する熱可塑性合成樹脂としてポリ エチレンーポリスチレン共重樹脂の外にエチレンエチルアクリレートコーポリマ ー(EEA)、ポリエステル(PET)樹脂、塩ビー酢ビ系ヒートシールラッカ ー、アクリル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂などがある。
【0010】 (実施例2) 図4と図5に図示したように、ポリプロピレン樹脂製容器21にコーヒー22 を入れ、容器21の上側開口部に後記の蓋23をヒートシール24して容器21 の上側開口部を密封したコーヒー入り密封容器25である。 この蓋23は約79g/m2 の片面アート紙26の上面にポリエステル系樹脂 の接着層28を介して厚さ6μの二軸延伸ポリエステル(PET)フイルム27 を接着して設け、この片面アート紙26の下面にポリエステル系樹脂の接着層3 0を介して厚さ6μの二軸延伸ポリエステル(PET)フイルム29を接着して 設ける。この下面側二軸延伸ポリエステル(PET)フイルム29の下面に、ポ リエステル樹脂の接着層32を介してポリプロピレン(PP)フイルムのヒート シール層31を、接着して設けたものである。
【0011】 この実施例2のコーヒー入り密封容器25に図6と図7に図示したように、密 封容器25の上側に、ストロー突き刺し用十字形切れ目34を有する合成樹脂製 カバー33を、被せる。
【0012】 このカバー33を被せた密封容器25に入れたコーヒー22を加熱して飲む時 に密封容器25を電子レンジに入れて、電子レンジで密封容器25に入れたコー ヒー22を加熱する。 電子レンジで加熱することにより密封容器25に入れたコーヒー22を加熱し た後に図8に図示したように、カバー33に設けたストロー突き刺し用十字形切 れ目34からストロー35を蓋23に突き刺し、このストロー35で飲む人が加 熱したコーヒー22を飲む。 このストロー35は長さが伸縮自在なストローで、予め容器21の外側側面に 短縮したストローを仮着しておくと便利である。 カバー33を密封容器25の上側に被せることによりカバー33のストロー突 き刺し用十字形切れ目34に沿ってストローを子供でもほぼ垂直に円滑に突き刺 せるし、かつ密封容器25の蓋23に埃りや汚れなどが付くことが防止される。
【0013】
この考案の飲料入り密封容器は、蓋に金属箔を用いてないために蓋で密封した 飲料入り密封容器を電子レンジでそのまま加熱することができる。そして蓋とし て所定の厚さの紙の上下両面に厚さ4μから9μの二軸延伸ポリエステルフイル ムをそれぞれ接着して設けたことにより密封容器に入れた飲料を飲む時にストロ ーを蓋に円滑に突き刺すことができるし、この突き刺したストローから飲料を零 すことなく円滑に飲むことができる。 このようにストローを突き刺して飲むことができるので容器に相当強くヒート シールした蓋を剥ぎ取る必要がないという効果がある。 更にこの考案の飲料入り密封容器は、紙の上下両面が薄い二軸延伸ポリエステ ルフイルムで保護されているので蓋が耐水性を有するという効果がある。
【図1】本考案品の1実施例の断面図である。
【図2】同じく蓋の拡大断面図である。
【図3】飲む時の断面図である。
【図4】本考案品の別の実施例の断面図である。
【図5】同じく蓋の拡大断面図である。
【図6】カバーを被せた断面図である。
【図7】同じく平面図である。
【図8】飲む時の断面図である。
1 容器 2 乳飲料 3 蓋 4 ヒートシール 5 密封容器 6 上質紙 7 二軸延伸ポリエステルフィルム 8 接着層 9 二軸延伸ポリエステルフィルム 10 接着層 11 ヒートシール層 12 ストロー 21 容器 22 コーヒー 23 蓋 24 ヒートシール 25 密封容器 26 片面アート紙 27 二軸延伸ポリエステルフィルム 28 接着層 29 二軸延伸ポリエステルフィルム 30 接着層 31 ヒートシール層 32 接着層 33 カバー 34 十字形切れ目 35 ストロー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 松崎 勝 神奈川県横浜市泉区緑園4丁目2の1 サ ンステージ緑園都市1の1010
Claims (3)
- 【請求項1】 厚さが50g/m2 から120g/m2
の紙の上面に厚さが4μから9μの二軸延伸ポリエステ
ルフィルムを接着するとともに紙の下面に上面と同じ厚
さの二軸延伸ポリエステルフィルムを接着して設け、該
下面側二軸延伸ポリエステルフィルムの下面に熱可塑性
樹脂のヒートシール層を設けてなる蓋を、飲料入り合成
樹脂製容器の開口部に、ヒートシールしたことを特徴と
する飲料入り密封容器。 - 【請求項2】 ヒートシール層が下面側二軸延伸ポリエ
ステルフィルムの下面に熱可塑性合成樹脂フィルムを接
着して設けたヒートシール層であることを特徴とする請
求項1記載の飲料入り密封容器。 - 【請求項3】 ヒートシールが200゜Cから250゜
Cの温度でヒートシールしたことを特徴とする請求項1
又は2記載の飲料入り密封容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993064717U JP2594337Y2 (ja) | 1993-11-10 | 1993-11-10 | 飲料入り密封容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993064717U JP2594337Y2 (ja) | 1993-11-10 | 1993-11-10 | 飲料入り密封容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0728866U true JPH0728866U (ja) | 1995-05-30 |
JP2594337Y2 JP2594337Y2 (ja) | 1999-04-26 |
Family
ID=13266186
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993064717U Expired - Lifetime JP2594337Y2 (ja) | 1993-11-10 | 1993-11-10 | 飲料入り密封容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2594337Y2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010105711A (ja) * | 2008-10-31 | 2010-05-13 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 飲料容器 |
JP2010105697A (ja) * | 2008-10-30 | 2010-05-13 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 飲料容器 |
JP2010269848A (ja) * | 2009-04-25 | 2010-12-02 | Toyo Aluminium Kk | 突き刺し性に優れた蓋材 |
JP2015209215A (ja) * | 2014-04-24 | 2015-11-24 | 大和製罐株式会社 | 密封用容器 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DK1795263T4 (da) | 2001-03-09 | 2017-11-13 | Gen Probe Inc | Fremgangsmåde til fjernelse af en fluid fra en beholder omfattende en gennembrydelig hætte |
-
1993
- 1993-11-10 JP JP1993064717U patent/JP2594337Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010105697A (ja) * | 2008-10-30 | 2010-05-13 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 飲料容器 |
JP2010105711A (ja) * | 2008-10-31 | 2010-05-13 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 飲料容器 |
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JP2015209215A (ja) * | 2014-04-24 | 2015-11-24 | 大和製罐株式会社 | 密封用容器 |
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Publication number | Publication date |
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JP2594337Y2 (ja) | 1999-04-26 |
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