JPH07288334A - 窒化ガリウム系化合物半導体受光素子 - Google Patents
窒化ガリウム系化合物半導体受光素子Info
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- JPH07288334A JPH07288334A JP6078294A JP7829494A JPH07288334A JP H07288334 A JPH07288334 A JP H07288334A JP 6078294 A JP6078294 A JP 6078294A JP 7829494 A JP7829494 A JP 7829494A JP H07288334 A JPH07288334 A JP H07288334A
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- receiving element
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
- Y02E10/544—Solar cells from Group III-V materials
Landscapes
- Photovoltaic Devices (AREA)
- Light Receiving Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 近紫外から赤色領域まで幅広い領域に感度を
有し、また信頼性に優れた受光素子を提供する近紫外か
ら赤色領域まで幅広い領域に感度を有し、また信頼性に
優れた受光素子を提供する。 【構成】 n型窒化ガリウム系化合物半導体層4とp型
窒化ガリウム系化合物半導体層6との間に、受光層5と
してInXGa1-XN層(0<X<1)が挟まれたダブル
へテロ構造を有する。
有し、また信頼性に優れた受光素子を提供する近紫外か
ら赤色領域まで幅広い領域に感度を有し、また信頼性に
優れた受光素子を提供する。 【構成】 n型窒化ガリウム系化合物半導体層4とp型
窒化ガリウム系化合物半導体層6との間に、受光層5と
してInXGa1-XN層(0<X<1)が挟まれたダブル
へテロ構造を有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は太陽電池、フォトダイオ
ード等に使用される半導体受光素子に関し、特に窒化ガ
リウム系化合物半導体(InaAlbGa1-a-bN、0≦a
≦1、0≦b≦1、a+b≦1)よりなり365nm〜6
35nmの特定波長に感度を有する受光素子に関する。
ード等に使用される半導体受光素子に関し、特に窒化ガ
リウム系化合物半導体(InaAlbGa1-a-bN、0≦a
≦1、0≦b≦1、a+b≦1)よりなり365nm〜6
35nmの特定波長に感度を有する受光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】太陽電池、フォトダイオード等の受光素
子には一般に半導体材料が使用されている。例えば太陽
電池にはGaP、CdS/Cu2S、Si、アモルファ
スシリコン等の材料が知られている。これら半導体材料
はいずれも500nm以上の波長に感度を有する材料で
あり、500nmより短い波長に感度を有する実用的な
材料は余り知られていない。500nmより短い波長に
感度を有する材料として、例えばSiCが知られている
が、SiCは間接遷移型であるために変換効率が悪く、
400nm以下の紫外用フォトダイオードにしか実用化
されていないのが現状である。
子には一般に半導体材料が使用されている。例えば太陽
電池にはGaP、CdS/Cu2S、Si、アモルファ
スシリコン等の材料が知られている。これら半導体材料
はいずれも500nm以上の波長に感度を有する材料で
あり、500nmより短い波長に感度を有する実用的な
材料は余り知られていない。500nmより短い波長に
感度を有する材料として、例えばSiCが知られている
が、SiCは間接遷移型であるために変換効率が悪く、
400nm以下の紫外用フォトダイオードにしか実用化
されていないのが現状である。
【0003】このように従来の受光素子の材料には間接
遷移型のものが多く、間接遷移型では変換効率の大幅な
向上を望むのは難しい。また従来の材料は熱、雰囲気等
に対し劣化しやすいため、例えば宇宙開発に使用する半
導体材料としては不安があり、雰囲気等の外部条件の変
化に対し劣化しにくい半導体材料が求められている。
遷移型のものが多く、間接遷移型では変換効率の大幅な
向上を望むのは難しい。また従来の材料は熱、雰囲気等
に対し劣化しやすいため、例えば宇宙開発に使用する半
導体材料としては不安があり、雰囲気等の外部条件の変
化に対し劣化しにくい半導体材料が求められている。
【0004】ところで、我々は昨年11月下旬、世界で
初めて1cd以上の光度を有する波長450nmの青色
発光ダイオードを発表した。その青色発光ダイオードは
窒化ガリウム系化合物半導体(InaAlbGa
1-a-bN、0≦a≦1、 0≦b≦1、a+b≦1)よりな
り、発光層にInGaNを用いたダブルへテロ構造とし
ている。
初めて1cd以上の光度を有する波長450nmの青色
発光ダイオードを発表した。その青色発光ダイオードは
窒化ガリウム系化合物半導体(InaAlbGa
1-a-bN、0≦a≦1、 0≦b≦1、a+b≦1)よりな
り、発光層にInGaNを用いたダブルへテロ構造とし
ている。
【0005】窒化ガリウム系化合物半導体は6.0eV
(AlN)〜1.95eV(InN)までの広範囲なバ
ンドギャップエネルギーを有する材料として知られてい
たが、窒化ガリウム系化合物半導体に格子整合する適当
な基板がなかったために、実用化には難しい材料と考え
られていた。しかしながら、我々が格子整合しないサフ
ァイア基板を用いて実用化に初めて成功したため、急に
窒化ガリウム系化合物半導体が注目を浴びるようになっ
てきた。
(AlN)〜1.95eV(InN)までの広範囲なバ
ンドギャップエネルギーを有する材料として知られてい
たが、窒化ガリウム系化合物半導体に格子整合する適当
な基板がなかったために、実用化には難しい材料と考え
られていた。しかしながら、我々が格子整合しないサフ
ァイア基板を用いて実用化に初めて成功したため、急に
窒化ガリウム系化合物半導体が注目を浴びるようになっ
てきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】窒化ガリウム系化合物
半導体は融点が1200℃以上と非常に高く、またダイ
ヤモンドに近い硬度を有する安定な材料である。従って
この材料を用いて受光素子を実現することにより、外部
条件の変化に対しても信頼性の高い受光素子を提供する
ことができる。従って本発明はこのような事情を鑑みな
されたものであり、その目的とするところは近紫外から
赤色領域まで幅広い領域に感度を有し、また信頼性に優
れた受光素子を提供するにある。
半導体は融点が1200℃以上と非常に高く、またダイ
ヤモンドに近い硬度を有する安定な材料である。従って
この材料を用いて受光素子を実現することにより、外部
条件の変化に対しても信頼性の高い受光素子を提供する
ことができる。従って本発明はこのような事情を鑑みな
されたものであり、その目的とするところは近紫外から
赤色領域まで幅広い領域に感度を有し、また信頼性に優
れた受光素子を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の受光素子は窒化
ガリウム系化合物半導体よりなる受光素子であって、n
型窒化ガリウム系化合物半導体層とp型窒化ガリウム系
化合物半導体層との間に、受光層としてInXGa1-XN
層(0<X<1)が挟まれたダブルへテロ構造を有する
ことを特徴とする。
ガリウム系化合物半導体よりなる受光素子であって、n
型窒化ガリウム系化合物半導体層とp型窒化ガリウム系
化合物半導体層との間に、受光層としてInXGa1-XN
層(0<X<1)が挟まれたダブルへテロ構造を有する
ことを特徴とする。
【0008】InXGa1-XN層はn型もしくはp型また
は半絶縁性のi型いずれでもよく、n型にするためには
Si、Ge、Sn、Sb等のドナー不純物をドープして
n型にすることができ、p型にするにはZn、Mg、C
a、Sr、Be等のアクセプター不純物をドープした
後、400℃以上でアニーリングすることによりp型と
することができる。また、i型InXGa1-XN層はアク
セプター不純物とドナー不純物を適量ドープすることに
よりできる。
は半絶縁性のi型いずれでもよく、n型にするためには
Si、Ge、Sn、Sb等のドナー不純物をドープして
n型にすることができ、p型にするにはZn、Mg、C
a、Sr、Be等のアクセプター不純物をドープした
後、400℃以上でアニーリングすることによりp型と
することができる。また、i型InXGa1-XN層はアク
セプター不純物とドナー不純物を適量ドープすることに
よりできる。
【0009】InXGa1-XN層を挟むn型窒化ガリウム
系化合物半導体層はインジウムを含まないGa1-XAlX
N(0≦X≦1)であり、同じくp型窒化ガリウム系化
合物半導体層もGa1-ZAlZN(0≦Z≦1)であるこ
とが好ましい。なぜなら、一般に窒化ガリウム系化合物
半導体はMOVPE、MBE等の気相成長法で成長され
る。現在気相成長法で窒化ガリウム系化合物半導体を成
長させる際、InGaN半導体は二元混晶、あるいは三
元混晶のGaAlN層の上に積層することにより結晶
性、半導体性能に優れた高品質な膜が成長可能となる傾
向にある。従って受光素子として実用的なInGaNを
得るために、クラッド層はGaN、GaAlN、AlN
のいずれかであることが好ましいからである。また、ク
ラッド層となるn型Ga1-YAlYN、p型Ga1-ZAlZ
NはInXGa1-XN層をn型あるいはp型にする方法と
同様にして得ることができる。
系化合物半導体層はインジウムを含まないGa1-XAlX
N(0≦X≦1)であり、同じくp型窒化ガリウム系化
合物半導体層もGa1-ZAlZN(0≦Z≦1)であるこ
とが好ましい。なぜなら、一般に窒化ガリウム系化合物
半導体はMOVPE、MBE等の気相成長法で成長され
る。現在気相成長法で窒化ガリウム系化合物半導体を成
長させる際、InGaN半導体は二元混晶、あるいは三
元混晶のGaAlN層の上に積層することにより結晶
性、半導体性能に優れた高品質な膜が成長可能となる傾
向にある。従って受光素子として実用的なInGaNを
得るために、クラッド層はGaN、GaAlN、AlN
のいずれかであることが好ましいからである。また、ク
ラッド層となるn型Ga1-YAlYN、p型Ga1-ZAlZ
NはInXGa1-XN層をn型あるいはp型にする方法と
同様にして得ることができる。
【0010】
【作用】図1に本願の一実施例に係る受光素子の構造を
表す模式断面図を示す。この受光素子はサファイア基板
1の上にGaNよりなるバッファ層2と、n型GaNよ
りなるnコンタクト層3と、n型Ga0.9Al0.1Nより
なるnクラッド層4と、In0.1Ga0.9Nよりなる受光
層5と、p型Ga0.9Al0.1Nよりなるpクラッド層6
と、p型GaNよりなるpコンタクト層7とを順に積層
した構造としている。
表す模式断面図を示す。この受光素子はサファイア基板
1の上にGaNよりなるバッファ層2と、n型GaNよ
りなるnコンタクト層3と、n型Ga0.9Al0.1Nより
なるnクラッド層4と、In0.1Ga0.9Nよりなる受光
層5と、p型Ga0.9Al0.1Nよりなるpクラッド層6
と、p型GaNよりなるpコンタクト層7とを順に積層
した構造としている。
【0011】また図2に本願の他の実施例に係る受光素
子の構造を表す模式断面図を示す。この受光素子は図1
の受光素子のnクラッド層4を除き、nコンタクト層3
(この場合はクラッド層)とpクラッド層6とで受光層
5を挟んだ構造としている。
子の構造を表す模式断面図を示す。この受光素子は図1
の受光素子のnクラッド層4を除き、nコンタクト層3
(この場合はクラッド層)とpクラッド層6とで受光層
5を挟んだ構造としている。
【0012】n型GaN層と、n型Ga0.9Al0.1N層
とはSiをドープしてn型としており、p型Ga0.9A
l0.1N層とp型GaN層とはMgをドープした後、7
00℃でアニーリングしてp型としている。
とはSiをドープしてn型としており、p型Ga0.9A
l0.1N層とp型GaN層とはMgをドープした後、7
00℃でアニーリングしてp型としている。
【0013】まずサファイア基板1は周知のように非常
に熱に対して安定な材料であり、また十分な硬度を有し
ており受光素子に使用する窒化ガリウム系化合物半導体
を成長させる基板としては最適である。またサファイア
基板1の上に成長するバッファ層2はそのバッファ層2
の上に成長するnコンタクト層3と同一組成にすること
により、nコンタクト層3の結晶性を良くすることがで
きる。例えばMOVPE法では900℃以下の低温でバ
ッファ層2を成長させ、900℃より高温でnコンタク
ト層3を成長する。MOVPE法によると最も結晶性に
優れたnコンタクト層はGaNである傾向があり、バッ
ファ層はGaNとすることが好ましい。
に熱に対して安定な材料であり、また十分な硬度を有し
ており受光素子に使用する窒化ガリウム系化合物半導体
を成長させる基板としては最適である。またサファイア
基板1の上に成長するバッファ層2はそのバッファ層2
の上に成長するnコンタクト層3と同一組成にすること
により、nコンタクト層3の結晶性を良くすることがで
きる。例えばMOVPE法では900℃以下の低温でバ
ッファ層2を成長させ、900℃より高温でnコンタク
ト層3を成長する。MOVPE法によると最も結晶性に
優れたnコンタクト層はGaNである傾向があり、バッ
ファ層はGaNとすることが好ましい。
【0014】次に先にも述べたように、結晶性の良いI
n0.1Ga0.9N層を得て受光層5とするために、受光層
5を挟むnクラッド層4およびpクラッド層6を二元混
晶、あるいは三元混晶のGaAlNとする方が好まし
い。
n0.1Ga0.9N層を得て受光層5とするために、受光層
5を挟むnクラッド層4およびpクラッド層6を二元混
晶、あるいは三元混晶のGaAlNとする方が好まし
い。
【0015】受光層であるIn0.1Ga0.9N層5はノン
ドープの状態ではn型となり電子キャリア濃度で1017
/cm3〜1019/cm3を示す。これに前記のようにドナー
不純物をドープして好ましいn型としても良いし、アク
セプター不純物をドープした後アニールしてp型として
も良い。好ましくはPIN接合型フォトダイオード、あ
るいはPIN接合型太陽電池とするため、ノンドープの
In0.1Ga0.9N層5にアクセプター不純物であるZ
n、Cd、Mg等の2族元素をドープするか、もしくは
ドナー、アクセプター両方の不純物をドープして、半絶
縁性のi型とする。こうすることにより、PIN構造に
おいて逆バイアス下、または逆バイアスなしの状態にお
いて空乏層の領域が広がり、感度がpn接合に比べて数
倍良くなる。
ドープの状態ではn型となり電子キャリア濃度で1017
/cm3〜1019/cm3を示す。これに前記のようにドナー
不純物をドープして好ましいn型としても良いし、アク
セプター不純物をドープした後アニールしてp型として
も良い。好ましくはPIN接合型フォトダイオード、あ
るいはPIN接合型太陽電池とするため、ノンドープの
In0.1Ga0.9N層5にアクセプター不純物であるZ
n、Cd、Mg等の2族元素をドープするか、もしくは
ドナー、アクセプター両方の不純物をドープして、半絶
縁性のi型とする。こうすることにより、PIN構造に
おいて逆バイアス下、または逆バイアスなしの状態にお
いて空乏層の領域が広がり、感度がpn接合に比べて数
倍良くなる。
【0016】さらに最上層であるpコンタクト層7はそ
の組成を二元混晶のGaNとすることにより、電極とオ
ーミックコンタクトが得やすくなる傾向にある。nコン
タクト層3およびpコンタクト層7に形成した電極には
特に符号を付していないが、nコンタクト層3にはTi
またはTiを含む合金、好ましくはTi−Alを使用
し、pコンタクト層7にはNiおよびAuを含む合金を
使用した方がオーミックコンタクトが得やすい。
の組成を二元混晶のGaNとすることにより、電極とオ
ーミックコンタクトが得やすくなる傾向にある。nコン
タクト層3およびpコンタクト層7に形成した電極には
特に符号を付していないが、nコンタクト層3にはTi
またはTiを含む合金、好ましくはTi−Alを使用
し、pコンタクト層7にはNiおよびAuを含む合金を
使用した方がオーミックコンタクトが得やすい。
【0017】このように本発明の受光素子は安定な窒化
ガリウム系化合物半導体を使用し、結晶性の良いInG
aNを受光層としたダブルへテロ構造としているため、
信頼性に優れている。
ガリウム系化合物半導体を使用し、結晶性の良いInG
aNを受光層としたダブルへテロ構造としているため、
信頼性に優れている。
【0018】
[実施例1]サファイア基板上にMOVPE法により約
500℃〜600℃でGaNより成るバッファ層を50
0オングストロームの膜厚で成長させ、次にGaNバッ
ファ層の上に、1000℃でSiドープn型GaNクラ
ッド層を4μmの膜厚で成長させる。次にn型GaNク
ラッド層の上に、800℃でSiドープn型In0.05G
a0.95N層を0.1μm成長させ、さらにn型In0.05
Ga0.95N層の上に、1000℃でMgドープi型Ga
N層を0.4μm成長させる。成長後、窒化ガリウム系
化合物半導体を積層した基板をアニーリング装置に移送
し、700℃でアニーリングすることにより、Mgドー
プi型GaN層を低抵抗なp型GaNとする。
500℃〜600℃でGaNより成るバッファ層を50
0オングストロームの膜厚で成長させ、次にGaNバッ
ファ層の上に、1000℃でSiドープn型GaNクラ
ッド層を4μmの膜厚で成長させる。次にn型GaNク
ラッド層の上に、800℃でSiドープn型In0.05G
a0.95N層を0.1μm成長させ、さらにn型In0.05
Ga0.95N層の上に、1000℃でMgドープi型Ga
N層を0.4μm成長させる。成長後、窒化ガリウム系
化合物半導体を積層した基板をアニーリング装置に移送
し、700℃でアニーリングすることにより、Mgドー
プi型GaN層を低抵抗なp型GaNとする。
【0019】その後、p型GaN層の表面にマスクを形
成し、p型GaN層およびn型In0.05Ga0.95N層の
一部をエッチングしてn型GaN層を露出させ、p型G
aN層の上にNi−Auの合金より成る正電極、n型G
aN層の上にTi−Alよりなる負電極を形成し、電極
間を直流電流計に接続する。
成し、p型GaN層およびn型In0.05Ga0.95N層の
一部をエッチングしてn型GaN層を露出させ、p型G
aN層の上にNi−Auの合金より成る正電極、n型G
aN層の上にTi−Alよりなる負電極を形成し、電極
間を直流電流計に接続する。
【0020】以上のようにして得た1mm角の受光素子
のp型GaN層の上からキセノンランプ(500W)の
白色光を分光して照射し、受光素子の相対感度を測定し
た。一方比較のため、Siフォトダイオードと、ダブル
へテロ構造のGaAlAsよりなる太陽電池の分光感度
も同様に測定した。図3は照射波長と相対分光感度の関
係を示すグラフであり、本発明の受光素子をa、Siフ
ォトダイオードをb、GaAlAs太陽電池をcとして
表している。
のp型GaN層の上からキセノンランプ(500W)の
白色光を分光して照射し、受光素子の相対感度を測定し
た。一方比較のため、Siフォトダイオードと、ダブル
へテロ構造のGaAlAsよりなる太陽電池の分光感度
も同様に測定した。図3は照射波長と相対分光感度の関
係を示すグラフであり、本発明の受光素子をa、Siフ
ォトダイオードをb、GaAlAs太陽電池をcとして
表している。
【0021】この図を見てもわかるように、bはその感
度のピークが960nm付近にあり、cは845nm付
近にあるので短波長領域の受光感度が悪い。一方本発明
の受光素子は380nm付近に強い受光ピークを示す。
しかもこの受光ピークの波長はInGaNのInの組成
を変化させることにより、365nm〜635nm迄自
由に変更可能である。なおこの本発明の受光素子の38
0nmの実際の感度は、同一面積のSiフォトダイオー
ドの380nmでの感度の100倍以上であり、また太
陽電池としての特性はオープンの状態で開放電圧3Vで
あり、ショート状態でのショート電流100μAであっ
た。
度のピークが960nm付近にあり、cは845nm付
近にあるので短波長領域の受光感度が悪い。一方本発明
の受光素子は380nm付近に強い受光ピークを示す。
しかもこの受光ピークの波長はInGaNのInの組成
を変化させることにより、365nm〜635nm迄自
由に変更可能である。なおこの本発明の受光素子の38
0nmの実際の感度は、同一面積のSiフォトダイオー
ドの380nmでの感度の100倍以上であり、また太
陽電池としての特性はオープンの状態で開放電圧3Vで
あり、ショート状態でのショート電流100μAであっ
た。
【0022】なお実施例ではキセノンランプをp型Ga
N層側から照射したが、サファイア基板は紫外、青色光
に対して透明で光を良く透過することができるので、基
板側からでも照射できるという利点を有する。
N層側から照射したが、サファイア基板は紫外、青色光
に対して透明で光を良く透過することができるので、基
板側からでも照射できるという利点を有する。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の受光素子
は安定な窒化ガリウム系化合物半導体を用いているため
に受光素子の信頼性が優れており、さらにInGaNを
受光層としたダブルへテロ構造であるため広い波長域に
わたって自由に感度を変えることが可能である。また、
サファイア基板を用いることにより、用途に応じて基板
側、窒化ガリウム系化合物半導体層側いずれを受光側と
することもできる。このように従来では、短波長領域に
感度を有する適当な受光素子がなかったが、本発明の受
光素子を用いることにより初めて実現可能となり、その
産業上の利用価値は大きい。
は安定な窒化ガリウム系化合物半導体を用いているため
に受光素子の信頼性が優れており、さらにInGaNを
受光層としたダブルへテロ構造であるため広い波長域に
わたって自由に感度を変えることが可能である。また、
サファイア基板を用いることにより、用途に応じて基板
側、窒化ガリウム系化合物半導体層側いずれを受光側と
することもできる。このように従来では、短波長領域に
感度を有する適当な受光素子がなかったが、本発明の受
光素子を用いることにより初めて実現可能となり、その
産業上の利用価値は大きい。
【図1】 本発明の一実施例の受光素子の構造を示す模
式断面図。
式断面図。
【図2】 本発明の他の実施例の受光素子の構造を示す
模式断面図。
模式断面図。
【図3】 受光素子に照射する波長と相対分光感度の関
係を示すグラフ図。
係を示すグラフ図。
1・・・・サファイア基板 2・・・・バッファ層 3・・・・nコンタクト層 4・・・・nクラッド層 5・・・・受光層 6・・・・pクラッド層 7・・・・pコンタクト層
Claims (3)
- 【請求項1】 n型窒化ガリウム系化合物半導体層とp
型窒化ガリウム系化合物半導体層との間に、受光層とし
てInXGa1-XN層(0<X<1)が挟まれたダブルへ
テロ構造を有することを特徴とする窒化ガリウム系化合
物半導体受光素子。 - 【請求項2】 前記n型窒化ガリウム系化合物半導体層
がGa1-YAlYN(0≦Y≦1)であり、前記p型窒化
ガリウム系化合物半導体層がGa1-ZAlZN(0≦Z≦
1)であることを特徴とする請求項1に記載の窒化ガリ
ウム系化合物半導体受光素子。 - 【請求項3】 前記窒化ガリウム系化合物半導体受光素
子はサファイアを基板として有していることを特徴とす
る請求項1または請求項2に記載の窒化ガリウム系化合
物半導体受光素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6078294A JP3019132B2 (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | 窒化ガリウム系化合物半導体受光素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6078294A JP3019132B2 (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | 窒化ガリウム系化合物半導体受光素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07288334A true JPH07288334A (ja) | 1995-10-31 |
JP3019132B2 JP3019132B2 (ja) | 2000-03-13 |
Family
ID=13657921
Family Applications (1)
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