JPH0728800A - 文字処理方法および文字処理装置 - Google Patents

文字処理方法および文字処理装置

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JPH0728800A
JPH0728800A JP5167989A JP16798993A JPH0728800A JP H0728800 A JPH0728800 A JP H0728800A JP 5167989 A JP5167989 A JP 5167989A JP 16798993 A JP16798993 A JP 16798993A JP H0728800 A JPH0728800 A JP H0728800A
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JP
Japan
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reading
candidate
input
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extended
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Pending
Application number
JP5167989A
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English (en)
Inventor
Junichi Kubota
淳市 久保田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP5167989A priority Critical patent/JPH0728800A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 副作用が少なく、置換以外の訂正、文節・連
文節単位の訂正ができ、優れた修正操作でシステム動作
理解が容易、高処理速度で必要メモリが少なく、短い応
答時間で文字入力、辞書検索を行う文字処理方法および
装置を提供する。 【構成】 単語辞書3検索中の検索状況レコードを一時
記憶する検索状況一時記憶部4と、入力読み列一時記憶
部2から部分読み列を取り出す部分読み列抽出部7と、
検索状況一時記憶部4の検索状況レコードと部分読み列
抽出部7が抽出した読みを基に単語辞書3の検索範囲を
限定する検索経路追跡部8と、検索状況レコードと部分
読み列抽出部7が抽出した読み列を基に新検索状況レコ
ードを生成する検索経路拡張部6と、予め定めた条件に
従い単語検索の完了を判定する検索判定部9を備え、入
力読み列とその類似読み列を有する単語を検索すること
を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワープロ、パソコン等
のデジタルコンピュータ制御の文書処理システムで日本
語を検索および入力する文字処理方法と文字処理装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】日本語の入力方式として、近年かな漢字
変換方式が主流となっているが、この方式では、文章表
記を指定するのにその読みを使う。日本語入力の実態を
見ると、実はこの読みを指示する際、タイプミス、仮名
遣いの間違い、シフト洩れ、などに起因する読みの指示
間違いが多く発生している。
【0003】従来、このような間違った読みに対して
も、所望の漢字かな交じり列を得るためのかな漢字変換
方式(特開昭56−67435号公報「誤り自動訂正装
置」など)が発明されている。図2は従来の文字処理装
置の構成である。1は読み入力部で、キーボード装置で
打鍵指示された文字に対応するコードを発生する。2は
入力読み列一時記憶部で、読み入力部1から入力された
文字コードを順次記憶し、読み列として一時記憶する。
3は変換テーブル記憶部で、半導体記憶装置上に拗音・
促音と対応する直音の組を記憶する。例えば「ょ」と
「よ」、「ゃ」と「や」、「っ」と「つ」などである。
4は単語辞書でかな見出しと単語表記を対応させて多数
記憶している。例えば、かな見出し「がっこう」に対し
て「学校」を記憶している。5は拗音・促音変換部で入
力読み列一時記憶部2内の読みと単語辞書4内のかな見
出しを構成する個々の読みを変換テーブル記憶部3内で
検索し一致するものがあれば検索された拗音、促音の読
みを対応する直音の読みに読み替える。6は辞書引き制
御部で、単語辞書4の検索を行う。単語辞書4から順次
読み出したかな見出しを入力読み列一時記憶部2内の読
みと比較する比較回路を内臓しており、この比較回路に
よって一致が検出されたら、そのかな見出し対応する単
語表記を出力して検索を終了する。7は表示装置で、液
晶表示装置上に検索された単語表記を文字表示する。
【0004】前述のように構成された従来の文字処理装
置において、読みが入力されると、辞書引き制御部6は
入力読み列一時記憶部2内の読みと単語辞書4内のかな
見出しを比較して一致するものがあれば、表示部7へ出
力する。一致するものがない場合、辞書引き制御部6は
拗音・促音変換部5へON信号を出力し、入力読み列一
時記憶部2と単語辞書4の各見出しを比較する。この
際、ON信号を受信した拗音・促音変換部5は入力読み
列一時記憶部2の読み列と単語辞書4内の注目かな見出
しを構成する個々の読みを変換テーブル記憶部3内で検
索し、該当するものがあれば、拗音、促音を対応する直
音に置換する。辞書引き制御部6は置換された読み列同
士を比較して、一致するものがあれば表示部7へ文字出
力する。
【0005】以上のようにして、例えば「がつこう」と
いう入力読み列があった場合、初めの検索で該当単語が
ないことを検知する。次回はON信号を受信した拗音・
促音変換部5の働きで、辞書記憶部内のカナ系列「がっ
こう」を「がつこう」と読替えて比較し、本来所望して
いた文字表記「学校」を得る。また、拗音・促音変換部
5の内容を濁音・半濁音・清音の組にすることで「ぷん
しょ」という読みから「文書(ぶんしょ)」という表記
を得ることもできる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の方
法とその装置では、疑わしい読みを無条件に基本読み
(直音)に読み替えていたため、検索精度が実用的には
不十分であった。つまり、拗音・促音等を読み替えた結
果、本来意図しなかった全く別の候補が提示されること
がある。例えば、拗音と濁音が対象読みで各々直音、清
音の基本読みに変換される場合、「ひようし」と入力さ
れると「び」が基本読み「ひ」に、「ょ」が基本読み
「よ」に、また辞書検索の際は、辞書見出しの「じ」が
「し」に変換されるため、病死(びょうし)、美容師
(びようし)、表紙(ひょうし)、拍子(ひょうし)、
表示(ひょうじ)、標示(ひょうじ)のいずれかが候補
として提示される。仮に、利用者が「飛揚し(ひよう
し)」という入力を意図し、辞書に該当する読みがない
場合、従来なら変換不能でひらがなの表記が表示される
のに、従来の方法では、利用者が意図しない全く別の単
語が表示されるという副作用が生じた。
【0007】また、従来の方法とその装置では、ある読
みが他の読みに1対1の置換誤りした時の訂正しかでき
ず、例えば、余分な読みの挿入ミス、必要な読みの脱落
ミス、前後の読みの交替ミスなどに対しては対策できて
いなかった。参考までに、英語のスペルミスの統計(A
Note on undetected typin
g errors Communications o
f the ACMVol.29 No.7 p634
July.1986)は以下の通りであり、以下の4
種類の一文字誤りが全タイプミスの80%を占めるが、
そのうち一文字置換は全体の数割に過ぎない。すなわ
ち、transposition(前後交替)は2.6
〜13.1[%]、One extra letter
(一文字挿入)は18.7〜20.3[%]、One
missing letter(一文字脱落)は31.
6〜34.4[%]、One wrong lette
r(一文字置換)は26.9〜40.0[%]である。
すなわち、文字の置換誤りしか対応できず、その他多く
発生する挿入、脱落、前後交替の入力ミスに対応してい
なかった。
【0008】また、従来の方法とその装置では、入力の
単位が単語単位であり、現在主流のかな漢字変換で利用
されている文節および連文節単位での入力ができず、利
用者に不自由な入力操作性を強いるものであった。 ま
た、従来の方法とその装置では、訂正読み列が間違った
ときは、利用者は自ら文書処理装置に備わっている編集
機能を利用し、誤り箇所へのカーソル移動、正解読みの
再入力、読み誤りの削除といった多くのキー操作を用い
て訂正しなければならず、操作性が不十分であった。
【0009】また、不必要な検索・候補生成処理を行っ
ていたので処理速度が遅く、不必要な候補が生成される
ので、必要なメモリ容量が大きかった。また、変換結果
が漢字表記だけだったので、予想外の出力があったとき
利用者はシステム動作を理解することが困難だった。ま
た、入力が正常なときにも余分な処理をしており、応答
時間が長くなっていた。
【0010】以上のように、「副作用が大きい」、「置
換以外の訂正ができない」、「単語単位でしか訂正がで
きない」、「修正時の操作性が良くない」、「処理速度
が遅い」、「必要なメモリ容量が大きい」、「システム
動作理解が困難」、「応答時間が長い」という問題点を
有していた。
【0011】本発明は上記の諸問題に鑑み、副作用が少
なく、置換以外の訂正ができ、文節・連文節単位で訂正
ができ、修正操作性に優れ、処理速度が速く、必要メモ
リ容量が少なく、システム動作理解が容易で、応答時間
が短い文字処理方法および文字処理装置を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、読み
列から部分読み列を抽出する部分読み列抽出ステップ
と、前記部分読み列抽出ステップが抽出した部分読みを
基に単語辞書の検索範囲を限定し検索状況レコードを更
新する検索経路追跡ステップと、前記部分読み列抽出ス
テップが抽出した部分読みと検索状況レコードを基に類
似読みに対する検索状況レコードを生成する検索経路拡
張ステップと、予め定めた条件に従い単語検索の完了を
判定する検索判定ステップを有し、入力読み列とその類
似読み列を有する単語を検索することを特徴としてい
る。
【0013】請求項2の発明は、文章の読みを一時記憶
する入力読み列一時記憶部と、読みを見出しとする単語
辞書と、前記単語辞書検索中の検索状況レコードを一時
記憶する検索状況一時記憶部と、前記入力読み列一時記
憶部から部分読み列を取り出す部分読み列抽出部と、前
記検索状況一時記憶部の検索状況レコードと、前記部分
読み列抽出部が抽出した読みを基に単語辞書の検索範囲
を限定する検索経路追跡部と、前記検索状況一時記憶部
の検索状況レコードと、前記部分読み列抽出部が抽出し
た読み列を基に検索状況レコードを生成する検索経路拡
張部と、予め定めた条件に従い単語検索の完了を判定す
る検索判定部を備え、入力読み列とその類似読み列を有
する単語を検索することを特徴としている。
【0014】請求項3の発明は、読み列から部分読み列
を抽出する部分読み列抽出ステップと、前記部分読み列
抽出ステップが抽出した部分読みを基に単語辞書の検索
範囲を限定し検索状況レコードを更新する検索経路追跡
ステップと、予め定めた条件に従い単語検索の完了を判
定する検索判定ステップ部分読み列抽出ステップが抽出
した部分読みと検索状況レコードを基に類似読みに対す
る検索状況レコードを生成したうえ、検索経路拡張の履
歴を検索状況レコードに記録する検索経路拡張ステップ
と、予め定めた条件に従い、検索拡張履歴をもとに、検
索状況レコードを無効にする検索経路限定ステップを持
つことを特徴としている。
【0015】請求項4の発明は、文章の読みを一時記憶
する入力読み列一時記憶部と、読みを見出しとする単語
辞書と、前記単語辞書検索中の検索経路拡張履歴を含む
検索状況レコードを一時記憶する検索状況一時記憶部
と、前記入力読み列一時記憶部から部分読み列を取り出
す部分読み列抽出部と、前記検索状況一時記憶部の検索
状況レコードと、前記部分読み列抽出部が抽出した読み
を基に単語辞書の検索範囲を限定する検索経路追跡部
と、前記検索状況一時記憶部の検索状況レコードと、前
記部分読み列抽出部が抽出した読み列を基に検索状況レ
コードを生成する検索経路拡張部と、予め定めた条件に
従い単語検索の完了を判定する検索判定部と、予め定め
た条件に従い、拡張履歴をもとに検索状況レコードを無
効にする検索経路限定部を備えることを特徴としてい
る。
【0016】請求項5の発明は、入力読み列とその部分
読みを別読みに解釈した拡張読み列を有する単語を検索
して文法情報と読みの拡張履歴を蓄積する拡張辞書検索
ステップと、前記拡張辞書検索ステップで検索した単語
の組合せの中から、文法情報に基づき文節候補を得る文
節検定ステップと、読みの拡張履歴に基づき、予め定め
た条件を満たすとき文節候補を無効にする単語履歴評価
ステップを有し、入力読みとその類似読みを有する文節
候補を生成することを特徴としている。
【0017】請求項6の発明は、入力読み列を一時記憶
する入力読み列一時記憶部と、前記入力読み列一時記憶
部の読み列および入力読み列の部分読み列を別読みに解
釈した拡張読み列を有する単語を検索して、文法情報と
読みの拡張履歴を得る拡張辞書検索部と、前記拡張辞書
検索部が検索した単語の文法情報と読みの拡張履歴を記
憶する検索結果一時記憶部と、前記検索結果一時記憶部
の単語の組合せの中から文法情報に基づき文節候補を得
る文節検定部と、前記検索結果一時記憶部中の単語の拡
張履歴に基づき、予め定めた条件を満たすとき文節候補
を無効にする単語履歴評価部を備え、入力読みとその類
似読みを有する文節候補を生成することを特徴としてい
る。
【0018】請求項7の発明は、入力読み列とその読み
列の部分読み列を別読みに解釈した拡張読み列を有する
拡張文節候補を生成して読みの拡張履歴を含めて蓄積す
る拡張文節候補生成ステップと、前記拡張文節候補生成
ステップで生成した文節の組合せの中から、予め定めた
方法で優先度の高い文節列である拡張変換候補を得る文
節列検定ステップと、前記文節列検定ステップで生成し
た拡張変換候補のうち読みの拡張履歴に基づき、予め定
めた条件を満たす拡張変換候補を無効にする文節履歴評
価ステップを有し、入力読みとその類似読みを有する拡
張変換候補を生成することを特徴としている。
【0019】請求項8の発明は、入力読み列を一時記憶
する入力読み列一時記憶部と、前記入力読み列一時記憶
部の読み列および入力読み列の部分読み列を別読みに解
釈した拡張読み列を有する文節候補を生成し、読みの拡
張履歴を得る拡張文節候補生成部と、前記拡張文節候補
生成部が生成した文節候補の読みの拡張履歴を記憶する
文節候補一時記憶部と、前記文節候補一時記憶部の文節
候補の組合せの中から、予め定めた方法で優先度の高い
文節列である変換候補を得る文節列検定部と、前記文節
候補一時記憶部中の文節列の拡張履歴に基づき、予め定
めた条件を満たすとき、変換候補を無効にする文節履歴
評価部を備え、入力読み列とその類似読み列を有する変
換候補を生成することを特徴としている。
【0020】請求項9の発明は、文章の読みを入力し入
力読み列として蓄積する読み入力ステップと、前記読み
入力ステップで入力された読み列とその部分読みを別読
みに解釈した拡張読み列を有する拡張変換候補を生成す
る拡張変換候補生成ステップと、別読みの変換候補の表
示を指示する補正キーを入力する修正制御命令入力ステ
ップと、補正キー入力に対し表示すべき注目候補を前記
拡張変換候補生成ステップが生成した別読みの候補に変
える候補順位更新部と、指定された注目候補を表示する
候補表示ステップを有し、補正キー打鍵操作で入力読み
の間違いを訂正することを特徴としている。
【0021】請求項10の発明は、文章の読みを入力す
る読み入力部と、前記読み入力部から入力された読みを
一時記憶する入力読み列一時記憶部と、前記入力読み列
一時記憶部の読み列と入力読み列の部分読みを別読みに
解釈した拡張読み列を有する拡張変換候補を生成する拡
張変換候補生成部と、前記拡張変換候補生成部が生成し
た拡張変換候補を記憶する変換候補一時記憶部と、前記
変換候補一時記憶部の拡張変換候補の一つの識別情報を
保持する注目候補一時記憶部と、前記注目候補一時記憶
部が保持する識別情報と対応した拡張変換候補を表示す
る候補表示部と、別読みの変換候補の表示を指示する補
正キーを有する制御命令入力部と、補正キー入力に対し
前記注目候補一時記憶部の内容を更新する候補順位更新
部を備え、補正キー打鍵操作で入力読みの間違いを訂正
することを特徴としている。
【0022】請求項11の発明は、文章の読みを入力し
入力読み列として蓄積する読み入力ステップと、前記読
み入力ステップで入力された読み列とその部分読みを別
読みに解釈した拡張読み列を有する拡張変換候補を生成
する拡張変換候補生成ステップと、別読みの変換候補の
表示を指示する補正キーを入力する修正制御命令入力ス
テップと、補正キー入力に対し表示すべき注目候補を前
記拡張変換候補生成ステップが生成した別読みの候補に
変える候補順位更新ステップと、指定された注目候補を
表示する候補表示ステップと拡張変換候補を構成する文
節候補の中で、読みの拡張履歴がある文節の表示属性を
他の文節と変える表示属性更新ステップを実行すること
を特徴としている。
【0023】請求項12の発明は、文章の読みを入力す
る読み入力部と、前記読み入力部から入力された読みを
一時記憶する入力読み列一時記憶部と、前記入力読み列
一時記憶部の読み列と入力読み列の部分読みを別読みに
解釈した拡張読み列を有する拡張変換候補を生成する拡
張変換候補生成部と、前記拡張変換候補生成部が生成し
た拡張変換候補を記憶する変換候補一時記憶部と、前記
変換候補一時記憶部の拡張変換候補の一つの識別情報を
保持する注目候補一時記憶部と、前記注目候補一時記憶
部が保持する識別情報と対応した拡張変換候補を表示す
る候補表示部と、別読みの変換候補の表示を指示する補
正キーを有する制御命令入力部と、補正キー入力に対し
前記注目候補一時記憶部の内容を更新する候補順位更新
部と、拡張変換候補を構成する文節候補の中で、読みの
拡張履歴がある文節の表示属性を他の文節と変える表示
属性更新部を備えることを特徴としている。
【0024】請求項13の発明は、文章の読みを入力し
入力読み列として蓄積する読み入力ステップと、前記読
み入力ステップで入力された読み列とその部分読みを別
読みに解釈した拡張読み列を有する拡張変換候補を生成
する拡張変換候補生成ステップと、別読みの変換候補の
表示を指示する補正キーを入力する修正制御命令入力ス
テップと、補正キー入力に対し表示すべき注目候補を前
記拡張変換候補生成ステップが生成した別読みの候補に
変える候補順位更新部と、指定された注目候補を表示す
る候補表示ステップと、拡張変換候補の読みの拡張履歴
に基づき相互の表示優先順位を決める候補順位設定ステ
ップを実行することを特徴としている。
【0025】請求項14の発明は、文章の読みを入力す
る読み入力部と、前記読み入力部から入力された読みを
一時記憶する入力読み列一時記憶部と、前記入力読み列
一時記憶部の読み列と入力読み列の部分読みを別読みに
解釈した拡張読み列を有する拡張変換候補を生成する拡
張変換候補生成部と、前記拡張変換候補生成部が生成し
た拡張変換候補を記憶する変換候補一時記憶部と、前記
変換候補一時記憶部の拡張変換候補の一つの識別情報を
保持する注目候補一時記憶部と、前記注目候補一時記憶
部が保持する識別情報と対応した拡張変換候補を表示す
る候補表示部と、別読みの変換候補の表示を指示する補
正キーを有する制御命令入力部と、補正キー入力に対し
前記注目候補一時記憶部の内容を更新する候補順位更新
部と、変換候補一時記憶部内の読替え履歴に基づき表示
優先順位を更新する候補順位設定部を備えることを特徴
としている。
【0026】請求項15の発明は、文章の読みを入力し
入力読み列として蓄積する読み入力ステップと、前記読
み入力ステップで入力された読み列とその部分読みを別
読みに解釈した拡張読み列を有する拡張変換候補を生成
して読みの拡張履歴を蓄積する拡張変換候補生成ステッ
プと、読み列を漢字かな交じり表記へ変換を指示する変
換指示ステップと、拡張変換候補のうち予め定めた条件
を満たすとき読みを拡張した候補を第一優先順位の候補
にする候補順位設定ステップと、拡張変換候補を表示す
る候補表示部を有し、変換指示キーの打鍵で、自動的に
入力読みの間違いを訂正することを特徴としている。
【0027】請求項16の発明は、文章の読みを入力す
る読み入力部と、前記読み入力部から入力された読みを
一時記憶する入力読み列一時記憶部と、前記入力読み列
一時記憶部の読み列と入力読み列の部分読みを別読みに
解釈した拡張読み列を有する拡張変換候補を生成する拡
張変換候補生成部と、前記拡張変換候補生成部が生成し
た拡張変換候補と読みの拡張履歴を記憶する変換候補一
時記憶部と、入力読みを漢字かな交じり表記に変換を指
示する変換キーを有する制御命令入力部と、前記変換候
補一時記憶部の拡張変換候補を表示する候補表示部と、
前記変換候補一時記憶部の拡張変換候補のうち予め定め
た条件を満たすとき読みを拡張した候補を第一優先順位
の候補にする候補順位設定部を備え、変換指示キーの打
鍵で、自動的に入力読みの間違いを訂正することを特徴
としている。
【0028】請求項17の発明は、文章の読みを入力し
入力読み列として蓄積する読み入力ステップと、前記読
み入力ステップで入力された読み列とその部分読みを別
読みに解釈した拡張読み列を有する拡張変換候補を生成
して読みの拡張履歴を蓄積する拡張変換候補生成ステッ
プと、読み列を漢字かな交じり表記へ変換を指示する変
換指示ステップと、拡張変換候補のうち予め定めた条件
を満たすとき読みを拡張した候補を第一優先順位の候補
にする候補順位設定ステップと、拡張変換候補を表示す
る候補表示部と、入力読み列を別読みに拡張せず対応す
る変換候補を生成する変換候補生成ステップと、予め定
めた基準に従い前記変換候補生成ステップで生成した変
換候補の変換異常を検出する変換異常検出ステップと、
前記変換候補生成部が生成した変換候補を前記変換異常
検出部で検査した後、変換異常が検出されたときだけ拡
張変換候補生成部が生成した拡張変換候補を表示する切
り替え制御ステップを実行することを特徴としている。
【0029】請求項18の発明は、文章の読みを入力す
る読み入力部と、前記読み入力部から入力された読みを
一時記憶する入力読み列一時記憶部と、前記入力読み列
一時記憶部の読み列と入力読み列の部分読みを別読みに
解釈した拡張読み列を有する拡張変換候補を生成する拡
張変換候補生成部と、前記拡張変換候補生成部が生成し
た拡張変換候補と読みの拡張履歴を記憶する変換候補一
時記憶部と、入力読みを漢字かな交じり表記に変換を指
示する変換キーを有する制御命令入力部と、前記変換候
補一時記憶部の拡張変換候補を表示する候補表示部と、
前記変換候補一時記憶部の拡張変換候補のうち予め定め
た条件を満たすとき読みを拡張した候補を第一優先順位
の候補にする候補順位設定部と、入力読み列を別読みに
拡張せず対応する変換候補を生成する変換候補生成部
と、予め定めた基準に従い前記変換候補生成部が生成し
た変換候補の変換異常を検出する変換異常検出部と、前
記変換候補生成部が生成した変換候補を前記変換異常検
出部で検査した後、変換異常が検出されたときだけ拡張
変換候補生成部が生成した拡張変換候補を表示する切り
替え制御部を備えることを特徴としている。
【0030】請求項19の発明は、文章の読みを入力す
る読み入力部と、前記読み入力部から入力された読みを
一時記憶する入力読み列一時記憶部と、前記入力読み列
一時記憶部の読み列と入力読み列の部分読みを別読みに
解釈した拡張読み列を有する拡張変換候補を生成する拡
張変換候補生成部と、前記拡張変換候補生成部が生成し
た拡張変換候補を記憶する変換候補一時記憶部と、前記
変換候補一時記憶部の拡張変換候補の一つの識別情報を
保持する注目候補一時記憶部と、前記注目候補一時記憶
部が保持する識別情報と対応した拡張変換候補を表示す
る候補表示部と、別読みの変換候補の表示を指示する補
正キーを有する制御命令入力部と、補正キー入力に対し
前記注目候補一時記憶部の内容を更新する候補順位更新
部と、入力読みを表示している読み状態と、変換候補を
表示している未確定状態を記憶するシステム制御部と、
読み状態では拡張変換候補の読みを、未確定状態では拡
張変換候補の表記を表示対象とする表示属性更新部を備
えることを特徴としている。
【0031】
【作用】請求項1の発明においては、部分読み列抽出ス
テップでは読み列から部分読み列を抽出し、検索経路追
跡ステップでは前記部分読み列抽出ステップが抽出した
部分読みを基に単語辞書の検索範囲を限定し検索状況レ
コードを更新し、検索経路拡張ステップでは前記部分読
み列抽出ステップが抽出した部分読みと検索状況レコー
ドを基に類似読みに対する検索状況レコードを生成し、
検索判定ステップでは予め定めた条件に従い単語検索の
完了を判定する。
【0032】請求項2の発明においては、入力読み列一
時記憶部は文章の読みを一時記憶する。単語辞書は読み
を見出しとして単語情報を記憶する。検索状況一時記憶
部は前記単語辞書検索中の検索状況レコードを一時記憶
する。部分読み列抽出部は前記入力読み列一時記憶部か
ら部分読み列を取り出す。検索経路追跡部は、前記検索
状況一時記憶部の検索状況レコードと、前記部分読み列
抽出部が抽出した読みを基に単語辞書の検索範囲を限定
する。検索経路拡張部は、前記検索状況一時記憶部の検
索状況レコードと、前記部分読み列抽出部が抽出した読
み列を基に検索状況レコードを生成する。検索判定部
は、予め定めた条件に従い単語検索の完了を判定する。
【0033】請求項3の発明においては、部分読み列抽
出ステップでは、読み列から部分読み列を抽出する。検
索経路追跡ステップでは、前記部分読み列抽出ステップ
が抽出した部分読みを基に単語辞書の検索範囲を限定し
検索状況レコードを更新する。検索判定ステップでは、
予め定めた条件に従い単語検索の完了を判定する。検索
経路拡張ステップでは、部分読み列抽出ステップが抽出
した部分読みと検索状況レコードを基に類似読みに対す
る検索状況レコードを生成したうえ、検索経路拡張の履
歴を検索状況レコードに記録する。検索経路限定ステッ
プでは、予め定めた条件に従い、検索拡張履歴をもと
に、検索状況レコードを無効にする。
【0034】請求項4の発明においては、入力読み列一
時記憶部は文章の読みを一時記憶する。単語辞書は、読
みを見出しとして単語情報を記憶する。検索状況一時記
憶部は前記単語辞書検索中の検索経路拡張履歴を含む検
索状況レコードを一時記憶する。部分読み列抽出部は前
記入力読み列一時記憶部から部分読み列を取り出す。検
索経路追跡部は前記検索状況一時記憶部の検索状況レコ
ードと前記部分読み列抽出部が抽出した読みを基に単語
辞書の検索範囲を限定する。検索経路拡張部は前記検索
状況一時記憶部の検索状況レコードと、前記部分読み列
抽出部が抽出した読み列を基に検索状況レコードを生成
する。検索判定部は予め定めた条件に従い単語検索の完
了を判定する。
【0035】請求項5の発明においては、拡張辞書検索
ステップでは入力読み列とその部分読みを別読みに解釈
した拡張読み列を有する単語を検索して文法情報と読み
の拡張履歴を蓄積する。文節検定ステップでは前記拡張
辞書検索ステップで検索した単語の組合せの中から、文
法情報に基づき文節候補を得る。単語履歴評価ステップ
では読みの拡張履歴に基づき、予め定めた条件を満たす
とき文節候補を無効にする。
【0036】請求項6の発明においては、入力読み列一
時記憶部は入力読み列を一時記憶する。拡張辞書検索部
は前記入力読み列一時記憶部の読み列および入力読み列
の部分読み列を別読みに解釈した拡張読み列を有する単
語を検索して、文法情報と読みの拡張履歴を得る。検索
結果一時記憶部は前記拡張辞書検索部が検索した単語の
文法情報と読みの拡張履歴を記憶する。文節検定部は前
記検索結果一時記憶部の単語の組合せの中から文法情報
に基づき文節候補を得る。単語履歴評価部は前記検索結
果一時記憶部中の単語の拡張履歴に基づき、予め定めた
条件を満たすとき文節候補を無効にする。
【0037】請求項7の発明においては、拡張文節候補
生成ステップでは入力読み列とその読み列の部分読み列
を別読みに解釈した拡張読み列を有する拡張文節候補を
生成して読みの拡張履歴を含めて蓄積する。文節列検定
ステップでは前記拡張文節候補生成ステップで生成した
文節の組合せの中から、予め定めた方法で優先度の高い
文節列である拡張変換候補を得る。文節履歴評価ステッ
プでは前記文節列検定ステップで生成した拡張変換候補
のうち読みの拡張履歴に基づき、予め定めた条件を満た
す拡張変換候補を無効にする。
【0038】請求項8の発明においては、入力読み列一
時記憶部は入力読み列を一時記憶する。拡張文節候補生
成部は前記入力読み列一時記憶部の読み列および入力読
み列の部分読み列を別読みに解釈した拡張読み列を有す
る文節候補を生成し、読みの拡張履歴を得る。文節候補
一時記憶部は前記拡張文節候補生成部が生成した文節候
補の読みの拡張履歴を記憶する。文節列検定部は前記文
節候補一時記憶部の文節候補の組合せの中から、予め定
めた方法で優先度の高い文節列である変換候補を得る。
文節履歴評価部は前記文節候補一時記憶部中の文節列の
拡張履歴に基づき、予め定めた条件を満たすとき、変換
候補を無効にする。
【0039】請求項9の発明においては、読み入力ステ
ップでは文章の読みを入力し入力読み列として蓄積す
る。拡張変換候補生成ステップでは前記読み入力ステッ
プで入力された読み列とその部分読みを別読みに解釈し
た拡張読み列を有する拡張変換候補を生成する。修正制
御命令入力ステップでは別読みの変換候補の表示を指示
する補正キーを入力する。候補順位更新部では補正キー
入力に対し表示すべき注目候補を前記拡張変換候補生成
ステップが生成した別読みの候補に変える。候補表示ス
テップでは指定された注目候補を表示する。
【0040】請求項10の発明においては、読み入力部
は文章の読みを入力する。入力読み列一時記憶部は前記
読み入力部から入力された読みを一時記憶する。拡張変
換候補生成部は前記入力読み列一時記憶部の読み列と入
力読み列の部分読みを別読みに解釈した拡張読み列を有
する拡張変換候補を生成する。変換候補一時記憶部は前
記拡張変換候補生成部が生成した拡張変換候補を記憶す
る。注目候補一時記憶部は前記変換候補一時記憶部の拡
張変換候補の一つの識別情報を保持する。候補表示部は
前記注目候補一時記憶部が保持する識別情報と対応した
拡張変換候補を表示する。制御命令入力部は別読みの変
換候補の表示を指示する補正キーを有する。候補順位更
新部は補正キー入力に対し前記注目候補一時記憶部の内
容を更新する。
【0041】請求項11の発明においては、読み入力ス
テップでは文章の読みを入力し入力読み列として蓄積す
る。拡張変換候補生成ステップでは前記読み入力ステッ
プで入力された読み列とその部分読みを別読みに解釈し
た拡張読み列を有する拡張変換候補を生成する。修正制
御命令入力ステップでは別読みの変換候補の表示を指示
する補正キーを入力する。候補順位更新ステップでは補
正キー入力に対し表示すべき注目候補を前記拡張変換候
補生成ステップが生成した別読みの候補に変える。候補
表示ステップでは指定された注目候補を表示する。表示
属性更新ステップでは拡張変換候補を構成する文節候補
の中で、読みの拡張履歴がある文節の表示属性を他の文
節と変える。
【0042】請求項12の発明においては、読み入力部
は文章の読みを入力する。入力読み列一時記憶部は前記
読み入力部から入力された読みを一時記憶する。拡張変
換候補生成部は前記入力読み列一時記憶部の読み列と入
力読み列の部分読みを別読みに解釈した拡張読み列を有
する拡張変換候補を生成する。変換候補一時記憶部は前
記拡張変換候補生成部が生成した拡張変換候補を記憶す
る。注目候補一時記憶部は前記変換候補一時記憶部の拡
張変換候補の一つの識別情報を保持する。候補表示部は
前記注目候補一時記憶部が保持する識別情報と対応した
拡張変換候補を表示する。制御命令入力部は別読みの変
換候補の表示を指示する補正キーを有する。候補順位更
新部は補正キー入力に対し前記注目候補一時記憶部の内
容を更新する。表示属性更新部は拡張変換候補を構成す
る文節候補の中で、読みの拡張履歴がある文節の表示属
性を他の文節と変える。
【0043】請求項13の発明においては、読み入力ス
テップでは文章の読みを入力し入力読み列として蓄積す
る。拡張変換候補生成ステップでは前記読み入力ステッ
プで入力された読み列とその部分読みを別読みに解釈し
た拡張読み列を有する拡張変換候補を生成する。修正制
御命令入力ステップでは別読みの変換候補の表示を指示
する補正キーを入力する。候補順位更新部では補正キー
入力に対し表示すべき注目候補を前記拡張変換候補生成
ステップが生成した別読みの候補に変える。候補表示ス
テップでは指定された注目候補を表示する。候補順位設
定ステップでは拡張変換候補の読みの拡張履歴に基づき
相互の表示優先順位を決める。
【0044】請求項14の発明においては、読み入力部
は文章の読みを入力する。入力読み列一時記憶部は前記
読み入力部から入力された読みを一時記憶する。拡張変
換候補生成部は前記入力読み列一時記憶部の読み列と入
力読み列の部分読みを別読みに解釈した拡張読み列を有
する拡張変換候補を生成する。変換候補一時記憶部は前
記拡張変換候補生成部が生成した拡張変換候補を記憶す
る。注目候補一時記憶部は前記変換候補一時記憶部の拡
張変換候補の一つの識別情報を保持する。候補表示部は
前記注目候補一時記憶部が保持する識別情報と対応した
拡張変換候補を表示する。制御命令入力部は別読みの変
換候補の表示を指示する補正キーを有する。候補順位更
新部は補正キー入力に対し前記注目候補一時記憶部の内
容を更新する。候補順位設定部は前記変換候補一時記憶
部内の読替え履歴に基づき表示優先順位を更新する。
【0045】請求項15の発明においては、読み入力ス
テップでは文章の読みを入力し入力読み列として蓄積す
る。拡張変換候補生成ステップでは前記読み入力ステッ
プで入力された読み列とその部分読みを別読みに解釈し
た拡張読み列を有する拡張変換候補を生成して読みの拡
張履歴を蓄積する。変換指示ステップでは読み列を漢字
かな交じり表記へ変換を指示する。候補順位設定ステッ
プでは拡張変換候補のうち予め定めた条件を満たすとき
読みを拡張した候補を第一優先順位の候補にする。候補
表示部では拡張変換候補を表示する。
【0046】請求項16の発明においては、読み入力部
は文章の読みを入力する。入力読み列一時記憶部は前記
読み入力部から入力された読みを一時記憶する。拡張変
換候補生成部は前記入力読み列一時記憶部の読み列と入
力読み列の部分読みを別読みに解釈した拡張読み列を有
する拡張変換候補を生成する。変換候補一時記憶部は前
記拡張変換候補生成部が生成した拡張変換候補と読みの
拡張履歴を記憶する。制御命令入力部は入力読みを漢字
かな交じり表記に変換を指示する変換キーを有する。候
補表示部は前記変換候補一時記憶部の拡張変換候補を表
示する。候補順位設定部は前記変換候補一時記憶部の拡
張変換候補のうち予め定めた条件を満たすとき読みを拡
張した候補を第一優先順位の候補にする。
【0047】請求項17の発明においては、読み入力ス
テップでは文章の読みを入力し入力読み列として蓄積す
る。拡張変換候補生成ステップでは前記読み入力ステッ
プで入力された読み列とその部分読みを別読みに解釈し
た拡張読み列を有する拡張変換候補を生成して読みの拡
張履歴を蓄積する。変換指示ステップでは読み列を漢字
かな交じり表記へ変換を指示する。候補順位設定ステッ
プでは拡張変換候補のうち予め定めた条件を満たすとき
読みを拡張した候補を第一優先順位の候補にする。候補
表示部では拡張変換候補を表示する。変換候補生成ステ
ップでは入力読み列を別読みに拡張せず対応する変換候
補を生成する。変換異常検出ステップでは予め定めた基
準に従い前記変換候補生成ステップで生成した変換候補
の変換異常を検出する。切り替え制御ステップでは前記
変換候補生成部が生成した変換候補を前記変換異常検出
部で検査した後、変換異常が検出されたときだけ拡張変
換候補生成部が生成した拡張変換候補を表示する。
【0048】請求項18の発明においては、読み入力部
は文章の読みを入力する。入力読み列一時記憶部は前記
読み入力部から入力された読みを一時記憶する。拡張変
換候補生成部は前記入力読み列一時記憶部の読み列と入
力読み列の部分読みを別読みに解釈した拡張読み列を有
する拡張変換候補を生成する。変換候補一時記憶部は前
記拡張変換候補生成部が生成した拡張変換候補と読みの
拡張履歴を記憶する。制御命令入力部は入力読みを漢字
かな交じり表記に変換を指示する変換キーを有する。候
補表示部は前記変換候補一時記憶部の拡張変換候補を表
示する。候補順位設定部は前記変換候補一時記憶部の拡
張変換候補のうち予め定めた条件を満たすとき読みを拡
張した候補を第一優先順位の候補にする。変換候補生成
部は入力読み列を別読みに拡張せず対応する変換候補を
生成する。変換異常検出部は予め定めた基準に従い前記
変換候補生成部が生成した変換候補の変換異常を検出す
る。切り替え制御部は前記変換候補生成部が生成した変
換候補を前記変換異常検出部で検査した後、変換異常が
検出されたときだけ拡張変換候補生成部が生成した拡張
変換候補を表示する。
【0049】請求項19の発明においては、読み入力部
は文章の読みを入力する。入力読み列一時記憶部は前記
読み入力部から入力された読みを一時記憶する。拡張変
換候補生成部は前記入力読み列一時記憶部の読み列と入
力読み列の部分読みを別読みに解釈した拡張読み列を有
する拡張変換候補を生成する。変換候補一時記憶部は前
記拡張変換候補生成部が生成した拡張変換候補を記憶す
る。注目候補一時記憶部は前記変換候補一時記憶部の拡
張変換候補の一つの識別情報を保持する。候補表示部は
前記注目候補一時記憶部が保持する識別情報と対応した
拡張変換候補を表示する。制御命令入力部は別読みの変
換候補の表示を指示する補正キーを有する。候補順位更
新部は補正キー入力に対し前記注目候補一時記憶部の内
容を更新する。システム制御部は入力読みを表示してい
る読み状態と、変換候補を表示している未確定状態を記
憶する。表示属性更新部は読み状態では拡張変換候補の
読みを、未確定状態では拡張変換候補の表記を表示対象
とする。
【0050】
【実施例】以下、本発明の一実施例の文字処理方法と文
字処理装置を説明する。図1は本発明の実施例における
文字処理装置の概略構成図を示す。図1において、1は
読み入力部で、JIS配列のキーボード装置上の読みキ
ーを打鍵されると対応するコードを発生する。2は入力
読み列一時記憶部で、読み入力部1から入力された読み
コードを順次記憶し、一連の読み列として一時記憶す
る。3は単語辞書で、単語の読み、表記および文法属性
情報を格納する。同一型式の自立語辞書と付属語辞書が
あり、見出しはかなの読みである。この見出しはTRI
E構造のデジタル検索木で実現されており、初期状態0
から読みコードの入力に従い検索状態を遷移することに
より、高速検索できる。図3と図4に自立語データの一
例とそのTRIE表現を示す。4は検索状況一時記憶部
で、単語辞書3検索中における検索状況を表す情報を検
索状況レコードとして一時記憶する。検索状況レコード
は、単語辞書3の見出しデジタル検索木における遷移状
態番号と対応した「検索状態番号」、「解釈読み」、入
力読み列に対する「注目読み位置」、検索経路の拡張回
数を表す「拡張履歴」、「終了フラグ」というフィール
ドで構成されている。5は誤入力特性記憶部で、部分読
み列に対して置換、挿入の誤りを起こし易い読み列を記
憶する。6は検索経路拡張部で、検索状況一時記憶部4
中の各検索状況レコードに対し、部分読み列抽出部7が
抽出した読みに応じて、誤入力特性記憶部5を参照し
て、置換推定候補、脱落推定候補、挿入推定候補、前後
交替推定候補を表す新検索状況レコードを生成する。7
は部分読み列抽出部で、入力読み列一次記憶部2から1
読みづつ読みを取り出す。8は検索経路追跡部で検索状
況一時記憶部4中の各検索状況レコードに対し部分読み
列抽出部7が抽出した読みをキーとして単語辞書3内で
該当読みで遷移する新検索状況を表現する検索状況番号
を得て、検索状況レコードの内容を更新する。9は検索
判定部で、「検索状況一時記憶部4の検索状況レコード
の検索状態番号がすべて終端」もしくは「入力読み完
了」のいずれかの条件が満たされているかを判定する。
10は検索経路限定部で、検索状況一時記憶部4中の各
検索状況レコードの拡張履歴が2以上の検索状況レコー
ドを検索状況一時記憶部4から取り除く。11は拡張辞
書検索部であり、単語辞書3、部分読み列抽出部7、検
索状況一時記憶部4、検索経路追跡部8、検索判定部
9、検索経路拡張部6、検索経路限定部10の他、これ
らを制御する機構で構成されており、入力読みに対し部
分的に一致しない読みを有する単語を含め単語辞書3か
ら検索する。12は検索結果一時記憶部で、拡張辞書検
索部11が検索した単語の「解釈読み」、「表記」、
「文法情報」「解釈開始終了位置」およびその検索拡張
回数を表す「拡張履歴」情報を一時格納する。13は文
節検定部であり、検索結果一時記憶部12内の隣接する
単語の文法属性の組合せ、および文節末属性の有無を検
査し、文法的に成り立つ文節候補を選択する。14は単
語履歴評価部であり、文節検定部13が生成した文節候
補を構成する要素単語のうち2つ以上に拡張履歴のある
ものを文節候補から取り除く。15は拡張文節候補生成
部で、拡張辞書検索部11、検索結果一時記憶部12、
文節検定部13、単語履歴評価部14の他これらを制御
する機構で構成されており、入力読みに対し部分的に一
致しない読みを有するものを含めて文節解釈を生成す
る。16は文節候補一時記憶部で、拡張文節候補生成部
15が生成した文節候補の「解釈読み」、「表記」、
「文法属性」および文節候補を構成する単語の拡張履歴
の和である文節「拡張履歴」を一時格納する。17は文
節列検定部で、文節候補一時記憶部16内の隣接する文
節候補の組合せの中から2文節単位で読みが大きいもの
を優先して文節列候補として選択する。18は文節履歴
評価部で、文節列候補のうち読み長さが基準以下で隣接
文節両方に拡張履歴があるものを文節列候補から排除す
る。19は拡張変換候補生成部で、拡張文節候補生成部
15、文節候補一時記憶部16、文節列検定部17、文
節履歴評価部18の他これらを制御する機構から構成さ
れており、入力読みに対して部分的に一致しない読みを
有するものを含めて優先順に3位までの複数文節列解釈
を生成する。20は変換候補一時記憶部で、拡張変換候
補生成部19が生成した変換候補およびその同音語の
「解釈読み」、「表記」、「文法属性」、変換候補を構
成する文節の拡張履歴の和である「累積拡張履歴」情報
を一時格納する。21は表示装置で、指定された変換候
補を液晶パネルの表示デバイスに出力表示する。22は
注目候補一時記憶部で、変換候補一時記憶部20中の拡
張候補中の反転表示すべき候補の識別番号を一時記憶す
る。23は候補表示部で、変換候補一時記憶部20内の
拡張候補最大3つを表示装置21上にメニュー表示す
る。この際、注目候補一時記憶部22内に識別番号が格
納されているものには反転属性を付ける。なお注目候補
一時記憶部22内の拡張候補識別符号「0」は特殊な意
味を持ち、入力読み列そのものが選択されたものと解釈
する。また、反転表示されている拡張候補をテキスト入
力位置にも変換候補として表示する。24は制御命令入
力部で、キーボード装置上の変換制御キーである「変換
キー」、「補正キー」、「確定キー」、拡張候補を指示
する「候補番号キー」、その他のキーが打鍵されると対
応する制御コードを出力する。25は候補順序更新部
で、制御命令入力部24から補正キーコードを受信する
と、注目候補一時記憶部22上の注目順序番号を順次イ
ンクリメントする。現在が拡張候補の数と同じならば、
次は「0」に設定する。また、候補番号コードを受ける
と、対応する番号を注目候補一時記憶部22に上書きす
る。26は表示属性更新部で、変換候補一時記憶部20
中の拡張候補のうち解釈読みが拡張検索履歴が付加され
ている文節に対応する表記情報に下線表示の表示属性を
付ける。また、「読み状態」の時は、表記を隠ぺいし読
みだけを表記するように表示属性を変える。27は候補
順位設定部で、変換候補一時記憶部20内の拡張候補の
中で、「より文節数が少ない」、「より拡張文節数が少
ない」、「置換が他の拡張よりも多い」という順で尤度
を評価し、優先順位を付けて、候補の並びを更新する。
また、特定の一候補の尤度が予め定めた水準を越し、際
だって高い場合は、他の候補を省く。28は変換異常検
出部で、変換候補の文節数と読み数の比が50%以上の
場合と、1読みの文節が2以上続く場合、変換異常であ
ると判断する。29は変換候補生成部で、入力読み列一
次記憶部2中の入力読み列をそのまま解釈し、尤らしい
文節構造と各文節での変換候補表記を推定し、漢字仮名
交じり列の候補を生成する。変換候補の優先度付けの方
式や文節認識処理などの詳細は従来のものと同様であ
り、本発明と直接関連がないので詳細の説明は割愛す
る。30は切り替え制御部で、初めに変換候補生成部2
9を起動して変換させ、もし変換異常検出部28から変
換異常信号が出なければ、そのまま変換候補を変換候補
一時記憶部20に出力する。変換異常検出部28から変
換異常信号が入力されると、入力読み列一次記憶部2の
読みを拡張変換候補生成部19へ渡し拡張変換候補を生
成させる。また、特に自動変換フラグ情報(ON/OF
Fの二値をとる)を保持しており、ONの時は変換キー
打鍵に対し、通常変換を介さず、いきなり拡張変換候補
生成のするように制御する。自動変換フラグ情報の設定
は、オペレータの指示により行う。その方法はかな漢字
変換入力におけるローマ字入力/かな入力の選択など同
様、二者択一の選択であり実現手段も自明であるので説
明は省略する。31はシステム制御部で、読み入力部
1、制御命令入力部24からの打鍵指示に従い所定の動
作手順にしたがいシステム構成要素に命令信号を出す。
動作手順の概要は図11の状態遷移図に示す。
【0051】実際にはこれ以外にも、同音語選択、文節
区切り修正、テキスト編集のための種々の構成要素を必
要とするが、本発明の主眼ではないので省略する。ま
た、図の構成要素間の関係は主にデータの流れに沿って
説明しており、図に表現していない構成要素間の制御信
号のやりとりは以降の説明のなかで述べる。
【0052】前述のように構成された本実施例における
文字処理装置の基本動作を以下に説明する。まず、図1
1のシステム状態遷移図と図12の画面表示例を用いて
全体処理の概要を簡単に説明する。図12(a)は文字
入力途中の表示装置21上の表示で、下線で示すカーソ
ル位置が入力位置を示す。このときシステムは「初期状
態」である。ここで、読み入力部1から読みが打鍵入力
されると「読み状態」となり変換前の読みが反転表示さ
れる。このときの様子を図12(b)に示す。「読み状
態」でオペレータが読みの間違いに気づいて「補正キ
ー」を打鍵すると、補正された読みを表示する。このと
きの様子を図12(c)に示す。メニューに補正読みの
候補が3つと元の読みが表示され、最も優先順位が高い
ものを反転表示している。メニュー中で下線がついた文
節は元の読みを別の読みに解釈したことを示す。また、
入力位置の読みは反転表示候補と同じものにする。「読
み状態」で変換キーを打鍵すると入力位置の反転表示読
みを対応する漢字かな混じり列に変換し反転表示する。
システム状態は「未確定状態」になる。読みを補正する
前の図12(b)の状態で、変換キーを打鍵したときの
様子を図12(d)に示す。ここで更に変換キーを打鍵
すると反転表示している漢字かな混じり列の同音語であ
る次候補を表示する。オペレータが変換結果を見て、読
み誤りに気づいて「補正キー」を打鍵すると、読み誤り
を補正した拡張候補をメニュー表示する。この様子を図
12(e)に示す。反転表示、下線表示の意味は読み状
態の時と同様である。この状態で、読みキーが打鍵され
ると再び「読み状態」へ、確定キーが打鍵されると「初
期状態」へシステム状態は遷移する。また、「読み状
態」で図12(f)のように「いちぢつせんしゅう」の
ような、他に解釈できる可能性が著しく低い読みが与え
られた時は、変換キーを打鍵すると自動的に読みを補正
して「一日千秋(いちじつせんしゅう)」という変換結
果を表示して「未確定状態」に遷移する。実際には、文
節区切り変更など他の処理も発生するが、本発明には直
接関連しないので説明を割愛する。
【0053】次に、基本システム動作である個別の処理
を「読み入力処理」、「変換処理」、「候補修正処
理」、「拡張辞書検索処理」、「拡張文節候補生成処
理」、「拡張変換候補生成処理」に分けて、フローチャ
ートを用いて説明する。また、以下の説明では例とし
て、図6に示す入力読み列一次記憶部2の内容、図3、
図4に示す辞書見出しの内容を仮定する。
【0054】§読み入力§ (図13参照) (101)読み入力処理 「初期状態」か「読み状態」で入力待ち状態の時、オペ
レータがキーボード装置上の読み入力部1から読みキー
を打鍵すると、対応する読みコードが順次入力読み列一
次記憶部2に入力読み列として蓄積され、システム状態
が「読み状態」へ遷移する。この状態で制御命令入力部
24から補正キーが打鍵されると(102)へ、変換キ
ーが打鍵されると(201)へ制御を移す。それ以外は
入力待ち状態となる。
【0055】(102)補正キー入力 オペレータは表示中の読みの訂正を意図すると、制御命
令入力部24から補正キーを打鍵する。
【0056】(103)読み補正 システム制御部31は拡張変換候補生成部19を起動
し、入力読み列一次記憶部2の読みを基に拡張変換候補
を生成し変換候補一時記憶部20に蓄える。表示属性更
新部26はシステム制御部31を参照し、システム状態
が「読み状態」なので、拡張変換候補の「読み」と「表
記」のうち「読み」だけに表記可能属性を付ける。これ
に伴い、候補表示部23は拡張候補の「読み」を表示す
る。
【0057】(104)読み選択 メニュー表示されている拡張候補の読みから、所望の候
補を補正キーの連続打鍵、ないし候補番号キーで指定す
る。補正キーの連続打鍵で注目候補が順次交替し、候補
番号キーで特定候補が注目候補になる。この詳細な動作
は以降で説明する候補選択処理における「候補順位更
新」「候補番号処理」と同様であり説明を割愛する。
【0058】§変換処理§ (図14参照) (201)変換起動 オペレータは表示装置21上の表示で読みを確認し、こ
の時の入力読み列一次記憶部2の読みを漢字かな混じり
表記にすることを意図して、制御命令入力部24から変
換キーを打鍵する。
【0059】(202)自動変換判定 システム制御部31に起動された切り替え制御部30は
自動変換フラグを調べONなら(205)へ、OFFな
ら(203)へ制御を移す。図12(f)と(g)に示
したのは自動変換したときの様子である。
【0060】(203)通常変換 切り替え制御部30は入力読み列一次記憶部2の入力読
み列を変換候補生成部29へ出力する。変換候補生成部
29は入力読み列をその文字通り解釈して対応する漢字
かな混じり列候補を生成する。変換アルゴリズム等は従
来のものと同一である。
【0061】(204)変換異常検査 変換異常検出部28は変換候補生成部29が生成変換結
果を調べ、「文節数と読み数の比が50%以上の場合」
と、「一読みの文節が2以上続く場合」、変換異常と判
定し切り替え制御部30へ異常信号を出す。変換異常の
場合(205)へ、それ以外の場合は変換候補を変換候
補一時記憶部20へ格納した後(208)へ進む。
【0062】(205)拡張変換候補生成 切り替え制御部30は入力読み列一次記憶部2の読みを
解釈開始位置を先頭に指定して拡張変換候補生成部19
へ出力し、拡張変換候補生成部19は入力誤りを一部許
容してかな漢字変換し、結果を変換候補一時記憶部20
に格納する。
【0063】(206)候補順位設定 候補順位設定部27は変換候補一時記憶部20の拡張変
換候補の中から「文節数が少ない」、同じ文節数なら
「隣接読み同士の接続尤度に基づいて計算した読み列尤
度が大きい」、おなじ読み列尤度なら「読みを別読みに
解釈した箇所の数である拡張履歴が少ない」という基準
で優先順を決め、最大上位3位の候補を決定する。図6
の読みに対する候補は図10(c)の通りである。
【0064】(207)表記属性設定 表示属性更新部26は優先順が最高の候補に反転属性を
付け、拡張履歴が1以上の文節には下線の表示属性を付
ける。また、システム制御部31におけるシステム状態
(図11参照)が「読み状態」の場合、漢字かな混じり
の表記情報をマスクし、読みのひらがな表記だけが表示
されるようにする。
【0065】(208)変換結果表示 候補表示部23は変換候補一時記憶部20中の変換結果
を表示属性情報に基づいて表示装置21に表示する。ま
た、拡張候補があればこれをメニュー形式で表示し、シ
ステム状態を「未確定状態」に変えて入力待ちする。表
示の様子は図12の通りである。
【0066】§候補修正処理§ (図15参照) (301)修正制御命令入力 オペレータは「未確定状態」で、表示装置21上に反転
表示されている変換候補を見て制御命令入力部24ない
し読み入力部1から以下の制御キーの打鍵指示を行い、
以下の通り次の処理へ進む。読みキーが打鍵入力される
と(302)へ進む。確定キーが打鍵入力されると(3
03)へ進む。変換キーが打鍵入力されると(304)
へ進む。候補番号が打鍵入力されると(305)へ進
む。補正キーが打鍵入力されると(306)へ進む。
【0067】(302)読みキー処理 読み入力部1から新たに読みが打鍵入力されると、シス
テム制御部31は表示中の候補を確定したのち、入力読
み列一次記憶部2、変換候補一時記憶部20その他の変
換途中情報記憶部の内容をクリアしたのち、システム状
態を「読み状態」に変えて入力待ちする。
【0068】(303)確定キー処理 制御命令入力部24から確定キーが打鍵されると、シス
テム制御部31は表示中の候補を確定したのち、入力読
み列一次記憶部2、変換候補一時記憶部20その他の変
換途中情報記憶部の内容をクリアして、システム状態を
「初期状態」に変えて入力待ちする。
【0069】確定キーと同様、無変換キーの場合も、注
目候補の読みのひらがな表記が選択されたと見なし確定
キーの場合と同様に処理する。
【0070】(304)変換キー処理 「未確定状態」での変換キーは、次優先順の同音語表示
の指示であり、システム制御部31は候補表示部23を
起動し同音語候補を表示装置21に表示する。システム
状態は変化せず、処理は(301)に戻る。
【0071】(305)候補番号処理 制御命令入力部24から候補番号が入力されると、候補
順序更新部25は対応する候補番号を注目候補一時記憶
部22上に記録する。候補表示部23は注目候補一時記
憶部22上の注目候補番号と対応する表示装置21のメ
ニュー表示上の拡張候補を反転させ、同時に入力位置の
変換結果も対応するものに変える。この場合、システム
状態は変わらず、処理は(301)に戻る。
【0072】補正キー処理 (306)拡張候補所在判定 システム制御部31は変換候補一時記憶部20中に拡張
変換候補が所在するか否かを判定し、ある時は(30
8)へ、ない時は(307)へ制御を移す。
【0073】(307)拡張候補生成 拡張候補がないときの補正キー打鍵なので、「オペレー
タは表示している変換候補の読みが間違っていると判断
した」と見なし、別読み解釈の候補表示を指示するため
システム制御部31は拡張変換候補生成部19を起動
し、入力読み列一次記憶部2中の読み列を得て拡張候補
を変換候補一時記憶部20に生成する。候補表示部23
はこの拡張候補を表示装置21にメニュー表示する。処
理は(301)へ戻る。
【0074】(308)候補順位更新 拡張候補があるときの補正キーコードは、別候補の選択
指示とみなし、候補順序更新部25は注目候補一時記憶
部22中の注目候補識別番号を循環的にインクリメント
し、変換候補一時記憶部20中の別読み候補の中で次順
位の候補の識別番号に更新する。候補表示部23は注目
候補一時記憶部22中の識別番号と対応する候補だけを
表示装置21のメニュー上で反転表示する。また、入力
位置の候補表示も注目候補一時記憶部22中の識別番号
と対応する候補に変える。このときシステム状態は変わ
らず、処理は(301)に戻る。
【0075】§拡張辞書検索処理§ (図16参照) (401)初期化 拡張辞書検索部11は検索開始位置を与えられると、検
索状況一時記憶部4中の初期検索状況レコードとして、
検索状態番号として木構造辞書の根に相当する0番を、
解釈読みとして空文字列を、注目読み位置として検索開
始位置を設定したものを生成する。このようすを図5
(a)に示す。実際は検索結果の単語表記情報、品詞な
どの文法情報も対応付けて格納するが、説明図では省
く。
【0076】(402)部分読み抽出 部分読み列抽出部7は検索状況一時記憶部4中の検索状
況レコードのうち終了フラグが0のものから一つを注目
レコードとし、このレコードの位置情報に1を加え、こ
の位置に対応する読みを注目読みとして入力読み列一次
記憶部2から抽出する。
【0077】(403)検索経路追跡 検索経路追跡部8は抽出した注目読みを用いて、注目レ
コードの検索状態番号から単語辞書3のデジタル検索木
中で状態遷移する。この新状態に対応して検索状況一時
記憶部4に新検索状況レコードを生成する。初期状態か
ら1文字入力されたときの様子を図5(b)に示す。
【0078】(404)検索経路拡張 検索経路拡張部6は注目読みを用いて、以下の4種類の
誤入力可能性の各々について検索状況レコードを新規生
成して検索状況一時記憶部4に追加する。いずれも拡張
履歴情報を1増す。
【0079】〈1文字置換ミス〉誤入力特性記憶部5か
ら注目読みに対して置換ミスの可能性が高い「置換読
み」を得て、これで、注目レコードの検索状態から状態
遷移する検索状態番号を持つレコードを生成する。置換
読みとしては、「拗音・促音とそれに対応する直音」、
「濁音・半濁音と対応する清音」、「清音・直音で読み
入力部1上で相互にキーが隣接する読み」、「仮名遣い
の間違い易い読みの組」である。図6の例の場合、先頭
読みである注目読みが「び」であるため、対応する清音
「ひ」、半濁音「ぴ」が「置換読み」に相当するが、単
語辞書3に対応する状態番号が存在する「ひ」が有効に
なる。
【0080】〈1文字挿入ミス〉注目読みは誤って挿入
された不要な読みであるとみなし、注目読み位置を一つ
進めた箇所の読みを注目読みと見なして、注目レコード
の検索状態番号から遷移する状態番号を得て、これを持
つレコードを生成する。
【0081】〈1文字脱落ミス〉注目読みの直前に必要
な読みが脱落しているとみなし、誤入力特性記憶部5か
ら現在の注目読みに対して挿入ミスの可能性が高い「挿
入読み」を得て、この「挿入読み」で注目レコードの状
態番号から状態遷移する検索状態番号を得て、これを持
つ新レコードを生成する。「挿入読み」としては、「清
音・直音で同一読み」、「読み入力部1上で相互にキー
が隣接する読み」である。ただし、新レコードの注目読
み位置は1つ戻す。図5の例では、注目読みが「び」で
濁音であるため、該当する脱落候補がない。
【0082】〈前後交替ミス〉注目読みと次の読みを置
換した解釈読みレコードを生成する。図5の例では1読
み目と2読み目が交替した「よび」を解釈読みとするレ
コードである。
【0083】以上の検索経路拡張処理を終えると注目レ
コードを削除する。以上の処理を終えた状態の検索状況
一時記憶部4の内容を図5(c)に示す。
【0084】(405)検索経路定限定 検索経路限定部10は検索状況一時記憶部4中の検索状
況レコードの拡張履歴を読み取り、これが2以上のレコ
ードを検索状況一時記憶部4から取り除く。
【0085】(406)検索判定 検索判定部9は検索状況一時記憶部4中の各検索状況レ
コードについて条件A(注目読み位置が入力読み数以上
もしくは検索状態番号が終端)が成り立てば、そのレコ
ードの処理は終了したとみなし、終了フラグを1にす
る。すべてのレコードの終了フラグが1になった時、検
索終了と判断し、条件B(検索状態番号が終端)を満た
すものを検索結果として検索結果一時記憶部12へ出力
する。それ以外の場合、処理を(401)へ戻し処理を
継続する。
【0086】図3、図4のような辞書内容で、図6のよ
うな読みが与えられ、先頭から辞書検索する場合を考え
る。図5(c)の状態から再び(401)の処理を続け
ると最終的には、図5(d)の内容が残る。(405)
の検索経路限定処理により2箇所以上の読みが拡張され
る「表記(ひょうき)」、「表(ひょう)」などは検索
候補から省かれていることが分かる。最終的には各々の
検索状況レコードと対応して単語表記、文法情報を加え
た情報が検索結果一時記憶部12に蓄えられる。その例
を図5(e)に示す。
【0087】§拡張文節候補生成処理§ (図17参
照) (501)拡張辞書検索 拡張文節候補生成部15に入力読み列一次記憶部2の読
みに対する解釈開始位置を与えられると、まず拡張辞書
検索部11がその位置以降の読みで自立語の拡張辞書検
索を行う。その結果、検索された単語情報を検索結果一
時記憶部12に得る。拡張文節候補生成部15は読みが
長いものから最大3つの単語について、次解釈開始位置
をその単語以降に設定する。拡張辞書検索部11は再び
自立語ないし付属語の拡張辞書検索を行う。このように
順次、読み解釈開始位置を更新して単語を検索する。実
際は、接辞、助数詞、活用語の活用語尾等を考慮した処
理を行うが、基本的には自立語、付属語と同様の処理で
あり、自明なので説明を省略する。図6の読みに対して
処理中の検索結果一時記憶部12の内容例を図7に示
す。図中の「付属語n−終」とは、「付属語であり、付
属語識別番号がnであり、文節終端属性がある」ことを
示す。文末終端属性がない場合、「終」の代わりに
「未」で表わす。
【0088】(502)文節検定 文節検定部13は(501)で検索した単語の組合せの
中で、文節構成が可能なものを抽出する。すなわち、ま
ず隣接単語同士の文法属性情報を基に接続可能性を検証
する。次に、末尾の単語に文節終端属性があるかどうか
を検証する。接続検定などは二次元の接続行列を使った
ものなど多くの方式が広く知られており、本発明の主眼
でもないので詳細説明は省略する。この結果、単語の組
合せである文節候補が文節候補一時記憶部16に格納さ
れる。この際、文節を構成する単語の拡張履歴の和を文
節候補の拡張履歴とする。図7の検索結果を元に生成さ
れた文節候補が文節候補一時記憶部16に格納される時
のようすを図8(a)に示す。
【0089】(503)単語履歴評価 単語履歴評価部14は、文節検定部13が生成した文節
候補のうち、拡張履歴が2以上の候補を取り除く。図8
(a)の内容から該当する候補を取り除いた様子を図8
(b)に示す。
【0090】§拡張変換候補生成処理§ (図18参
照) (601)拡張文節候補生成 拡張変換候補生成部19に入力読み列一次記憶部2の読
みに対する解釈開始位置候補をいくつか与えられると、
まず拡張文節候補生成部15がその位置以降の読みで拡
張文節検索を行う。その結果、各々の解釈開始位置に対
して、解釈長さ上位3位までの文節検索情報を文節候補
一時記憶部16に得る。拡張文節候補生成部15は次の
解釈開始位置を更新して処理を継続し、先頭から2文節
分の文節候補を得る。図6の読みに対し、処理途中の文
節候補一時記憶部16の内容例を図9に示す。
【0091】(602)文節列検定 文節列検定部17は文節候補一時記憶部16内の文節解
釈の組合せの中で、連続する二文節の読み長さの和が大
きいものを優先して選択した拡張変換候補である文節列
候補を順次変換候補一時記憶部20に格納する。図10
(a)に先頭2文節が確定した時の、変換候補一時記憶
部20の内容例を示す。図中、拡張履歴のある文節は下
線付きで表現している。
【0092】(603)文節履歴評価 文節履歴評価部18は変換候補一時記憶部20内の拡張
変換候補のうち、「拡張履歴を有する文節が連続する」
かつ「短い方の読み長さが4以下」のものは尤度が低い
と見なし、変換候補一時記憶部20から取り除く。図1
0(b)にその時の変換候補一時記憶部20の内容の例
を示す。
【0093】(604)終了判定 入力読み列一次記憶部2中のすべての読みが解釈できた
ら候補生成完了で、それ以外は解釈開始位置を更新して
処理を(601)に戻す。最終的な拡張変換候補の中か
ら優先順上位3位の候補を図10(c)に示す。
【0094】このように、タイプミスを許容した文字入
力や辞書検索を行うため、必要に応じて検索経路を拡張
したり限定したりすることにより、副作用が少なく、置
換以外の訂正ができる。また、読みの拡張履歴を用いて
候補制限することで、文節や連文節単位で訂正ができ
る。さらに複数の別読み候補から補正キーで所望のもの
を指定することで、簡単に誤入力の修正ができる。
【0095】なお、本実施例において、拡張履歴を基に
拡張回数で判断を下していたが、拡張履歴を基に、所定
の入力単位の中で何%に相当するかという「割合」を得
てこれで判断しても良い。なお、本実施例において単語
検索順序として幅優先の探索を行っていたが、深さ優
先、最良優先探索など別の探索技法を用いてもよい。な
お、本実施例において、自立部としては通常の自立語の
みを対象として説明していたが、これを接辞、数詞など
を含んでもよい。なお、本実施例におけるTRIE構造
の見出しを有する単語辞書を用いていたが、別の構造で
あってもよい。なお、本実施例における検索状況レコー
ドでは検索状態番号で検索状況を表現していたが、索引
情報、検索範囲情報等の別表現の検索範囲限定情報を用
いても良い。なお、本実施例において、文節列の尤度を
決める際、基本的に二文節最長一致方式を使用していた
が、文節数最小法など他の方式を利用してもよい。
【0096】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、辞書検索
状況に基づき候補を求めることにより、また読みの拡張
履歴を基に、検索・生成された候補を制限することによ
り、不必要な候補が抑制され、副作用が少ない類似読み
候補検索・生成ができる。また、不必要な検索・候補生
成処理を抑制するので、処理速度が向上する。また、不
必要な候補が抑制されるので、必要なメモリ容量が少な
くなる。また、辞書検索途中で必要な場合だけに検索パ
スを拡張することで、効率的に置換、挿入、脱落、前後
交替の入力ミスに対応した、類似読み候補検索・生成が
実現できる。また、読みの拡張履歴を基に、連続する複
数要素の単位で不必要な候補を制限することで、文節、
複文節単位で類似読み候補検索・生成ができる。また、
補正キー打鍵に対応して別読みの候補を選択すること
で、単一キー操作だけで別候補を得ることができ、修正
操作が少なくなる。また、入力操作のタイミングに応じ
て、表記、読みの候補を提示しわけることで、利用者の
理解が高まる。また、変換に異常があったときだけ誤入
力を考慮した変換を実施することにより、応答時間が短
くなる。また、かな漢字変換の指示だけで誤入力が正し
く解釈され、修正操作が不要になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における文字処理装置の構成図
【図2】従来の文字処理装置の構成図
【図3】本発明の実施例における単語辞書の語彙の例を
示す説明図
【図4】本発明の実施例における単語辞書の格納例を示
す説明図
【図5】本発明の実施例における検索状況一時記憶部の
データ格納例を示す説明図
【図6】本発明の実施例における入力読み列一時記憶部
のデータ格納例を示す説明図
【図7】本発明の実施例における検索結果一時記憶部の
データ格納例を示す説明図
【図8】本発明の実施例における文節候補一時記憶部の
データ格納例を示す説明図
【図9】本発明の実施例における変換候補一時記憶部の
データ格納例を示す説明図
【図10】本発明の実施例における変換候補一時記憶部
のデータ格納例を示す説明図
【図11】本発明の実施例におけるシステムの状態遷移
を示す説明図
【図12】本発明の実施例における表示装置の表示状況
を示す説明図
【図13】本発明の実施例における読み入力処理を説明
するための説明図
【図14】本発明の実施例における変換処理を説明する
ための説明図
【図15】本発明の実施例における候補修正処理を説明
するための説明図
【図16】本発明の実施例における拡張辞書検索処理を
説明するための説明図
【図17】本発明の実施例における拡張文節候補生成処
理を説明するための説明図
【図18】本発明の実施例における拡張変換候補生成処
理を説明するための説明図
【符号の説明】
1 読み入力部 2 入力読み列一時記憶部 3 単語辞書 4 検索状況一時記憶部 6 検索経路拡張部 7 部分読み列抽出部 8 検索経路追跡部 9 検索判定部 10 索経路限定部 11 拡張辞書検索部 12 検索結果一時記憶部 13 文節検定部 14 単語履歴評価部 15 拡張文節候補生成部 16 文節候補一時記憶部 17 文節列検定部 18 文節履歴評価部 19 拡張変換候補生成部 20 変換候補一時記憶部 22 注目候補一時記憶部 23 候補表示部 24 制御命令入力部 25 候補順位更新部 26 表示属性更新部 27 候補順位設定部 28 変換異常検出部 29 変換候補生成部 30 切り替え制御部 31 システム制御部

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】読み列から部分読み列を抽出する部分読み
    列抽出ステップと、前記部分読み列抽出ステップが抽出
    した部分読みを基に単語辞書の検索範囲を限定し検索状
    況レコードを更新する検索経路追跡ステップと、前記部
    分読み列抽出ステップが抽出した部分読みと検索状況レ
    コードを基に類似読みに対する検索状況レコードを生成
    する検索経路拡張ステップと、予め定めた条件に従い単
    語検索の完了を判定する検索判定ステップを有し、入力
    読み列とその類似読み列を有する単語を検索することを
    特徴とする文字処理方法。
  2. 【請求項2】文章の読みを一時記憶する入力読み列一時
    記憶部と、読みを見出しとする単語辞書と、前記単語辞
    書検索中の検索状況レコードを一時記憶する検索状況一
    時記憶部と、前記入力読み列一時記憶部から部分読み列
    を取り出す部分読み列抽出部と、前記検索状況一時記憶
    部の検索状況レコードと、前記部分読み列抽出部が抽出
    した読みを基に単語辞書の検索範囲を限定する検索経路
    追跡部と、前記検索状況一時記憶部の検索状況レコード
    と、前記部分読み列抽出部が抽出した読み列を基に検索
    状況レコードを生成する検索経路拡張部と、予め定めた
    条件に従い単語検索の完了を判定する検索判定部を備
    え、入力読み列とその類似読み列を有する単語を検索す
    ることを特徴とする文字処理装置。
  3. 【請求項3】部分読み列抽出ステップが抽出した部分読
    みと検索状況レコードを基に類似読みに対する検索状況
    レコードを生成したうえ、検索経路拡張の履歴を検索状
    況レコードに記録する検索経路拡張ステップと、予め定
    めた条件に従い、検索拡張履歴をもとに、検索状況レコ
    ードを無効にする検索経路限定ステップを持つことを特
    徴とする請求項1記載の文字処理方法。
  4. 【請求項4】検索経路拡張の履歴を記録する検索状況一
    時記憶部と、予め定めた条件に従い、拡張履歴をもとに
    検索状況レコードを無効にする検索経路限定部を持つこ
    とを特徴とする請求項2記載の文字処理装置。
  5. 【請求項5】入力読み列とその部分読みを別読みに解釈
    した拡張読み列を有する単語を検索して文法情報と読み
    の拡張履歴を蓄積する拡張辞書検索ステップと、前記拡
    張辞書検索ステップで検索した単語の組合せの中から、
    文法情報に基づき文節候補を得る文節検定ステップと、
    読みの拡張履歴に基づき、予め定めた条件を満たすとき
    文節候補を無効にする単語履歴評価ステップを有し、入
    力読みとその類似読みを有する文節候補を生成すること
    を特徴とする文字処理方法。
  6. 【請求項6】入力読み列を一時記憶する入力読み列一時
    記憶部と、前記入力読み列一時記憶部の読み列および入
    力読み列の部分読み列を別読みに解釈した拡張読み列を
    有する単語を検索して、文法情報と読みの拡張履歴を得
    る拡張辞書検索部と、前記拡張辞書検索部が検索した単
    語の文法情報と読みの拡張履歴を記憶する検索結果一時
    記憶部と、前記検索結果一時記憶部の単語の組合せの中
    から文法情報に基づき文節候補を得る文節検定部と、前
    記検索結果一時記憶部中の単語の拡張履歴に基づき、予
    め定めた条件を満たすとき文節候補を無効にする単語履
    歴評価部を備え、入力読みとその類似読みを有する文節
    候補を生成することを特徴とする文字処理装置。
  7. 【請求項7】入力読み列とその読み列の部分読み列を別
    読みに解釈した拡張読み列を有する拡張文節候補を生成
    して読みの拡張履歴を含めて蓄積する拡張文節候補生成
    ステップと、前記拡張文節候補生成ステップで生成した
    文節の組合せの中から、予め定めた方法で優先度の高い
    文節列である拡張変換候補を得る文節列検定ステップ
    と、前記文節列検定ステップで生成した拡張変換候補の
    うち読みの拡張履歴に基づき、予め定めた条件を満たす
    拡張変換候補を無効にする文節履歴評価ステップを有
    し、入力読みとその類似読みを有する拡張変換候補を生
    成することを特徴とする文字処理方法。
  8. 【請求項8】入力読み列を一時記憶する入力読み列一時
    記憶部と、前記入力読み列一時記憶部の読み列および入
    力読み列の部分読み列を別読みに解釈した拡張読み列を
    有する文節候補を生成し、読みの拡張履歴を得る拡張文
    節候補生成部と、前記拡張文節候補生成部が生成した文
    節候補の読みの拡張履歴を記憶する文節候補一時記憶部
    と、前記文節候補一時記憶部の文節候補の組合せの中か
    ら、予め定めた方法で優先度の高い文節列である変換候
    補を得る文節列検定部と、前記文節候補一時記憶部中の
    文節列の拡張履歴に基づき、予め定めた条件を満たすと
    き、変換候補を無効にする文節履歴評価部を備え、入力
    読み列とその類似読み列を有する変換候補を生成するこ
    とを特徴とする文字処理装置。
  9. 【請求項9】文章の読みを入力し入力読み列として蓄積
    する読み入力ステップと、前記読み入力ステップで入力
    された読み列とその部分読みを別読みに解釈した拡張読
    み列を有する拡張変換候補を生成する拡張変換候補生成
    ステップと、別読みの変換候補の表示を指示する補正キ
    ーを入力する修正制御命令入力ステップと、補正キー入
    力に対し表示すべき注目候補を前記拡張変換候補生成ス
    テップが生成した別読みの候補に変える候補順位更新部
    と、指定された注目候補を表示する候補表示ステップを
    有し、補正キー打鍵操作で入力読みの間違いを訂正する
    文字処理方法。
  10. 【請求項10】文章の読みを入力する読み入力部と、前
    記読み入力部から入力された読みを一時記憶する入力読
    み列一時記憶部と、前記入力読み列一時記憶部の読み列
    と入力読み列の部分読みを別読みに解釈した拡張読み列
    を有する拡張変換候補を生成する拡張変換候補生成部
    と、前記拡張変換候補生成部が生成した拡張変換候補を
    記憶する変換候補一時記憶部と、前記変換候補一時記憶
    部の拡張変換候補の一つの識別情報を保持する注目候補
    一時記憶部と、前記注目候補一時記憶部が保持する識別
    情報と対応した拡張変換候補を表示する候補表示部と、
    別読みの変換候補の表示を指示する補正キーを有する制
    御命令入力部と、補正キー入力に対し前記注目候補一時
    記憶部の内容を更新する候補順位更新部を備え、補正キ
    ー打鍵操作で入力読みの間違いを訂正する文字処理装
    置。
  11. 【請求項11】拡張変換候補を構成する文節候補の中
    で、読みの拡張履歴がある文節の表示属性を他の文節と
    変える表示属性更新ステップを有する請求項9記載の文
    字処理方法。
  12. 【請求項12】拡張変換候補を構成する文節候補の中
    で、読みの拡張履歴がある文節の表示属性を他の文節と
    変える表示属性更新部を有する請求項10記載の文字処
    理装置。
  13. 【請求項13】拡張変換候補の読みの拡張履歴に基づき
    相互の表示優先順位を決める候補順位設定ステップを持
    つことを特徴とする請求項9記載の文字処理方法。
  14. 【請求項14】変換候補一時記憶部内の読替え履歴に基
    づき表示優先順位を更新する候補順位設定部を有する請
    求項10記載の文字処理装置。
  15. 【請求項15】文章の読みを入力し入力読み列として蓄
    積する読み入力ステップと、前記読み入力ステップで入
    力された読み列とその部分読みを別読みに解釈した拡張
    読み列を有する拡張変換候補を生成して読みの拡張履歴
    を蓄積する拡張変換候補生成ステップと、読み列を漢字
    かな交じり表記へ変換を指示する変換指示ステップと、
    拡張変換候補のうち予め定めた条件を満たすとき読みを
    拡張した候補を第一優先順位の候補にする候補順位設定
    ステップと、拡張変換候補を表示する候補表示部を有
    し、変換指示キーの打鍵で、自動的に入力読みの間違い
    を訂正する文字処理方法。
  16. 【請求項16】文章の読みを入力する読み入力部と、前
    記読み入力部から入力された読みを一時記憶する入力読
    み列一時記憶部と、前記入力読み列一時記憶部の読み列
    と入力読み列の部分読みを別読みに解釈した拡張読み列
    を有する拡張変換候補を生成する拡張変換候補生成部
    と、前記拡張変換候補生成部が生成した拡張変換候補と
    読みの拡張履歴を記憶する変換候補一時記憶部と、入力
    読みを漢字かな交じり表記に変換を指示する変換キーを
    有する制御命令入力部と、前記変換候補一時記憶部の拡
    張変換候補を表示する候補表示部と、前記変換候補一時
    記憶部の拡張変換候補のうち予め定めた条件を満たすと
    き読みを拡張した候補を第一優先順位の候補にする候補
    順位設定部を備え、変換指示キーの打鍵で、自動的に入
    力読みの間違いを訂正する文字処理装置。
  17. 【請求項17】入力読み列を別読みに拡張せず対応する
    変換候補を生成する変換候補生成ステップと、予め定め
    た基準に従い前記変換候補生成ステップで生成した変換
    候補の変換異常を検出する変換異常検出ステップと、前
    記変換候補生成部が生成した変換候補を前記変換異常検
    出部で検査した後、変換異常が検出されたときだけ拡張
    変換候補生成部が生成した拡張変換候補を表示する切り
    替え制御ステップを有することを特徴とする請求項15
    記載の文字処理方法。
  18. 【請求項18】入力読み列を別読みに拡張せず対応する
    変換候補を生成する変換候補生成部と、予め定めた基準
    に従い前記変換候補生成部が生成した変換候補の変換異
    常を検出する変換異常検出部と、前記変換候補生成部が
    生成した変換候補を前記変換異常検出部で検査した後、
    変換異常が検出されたときだけ拡張変換候補生成部が生
    成した拡張変換候補を表示する切り替え制御部を有する
    請求項16記載の文字処理装置。
  19. 【請求項19】入力読みを表示している読み状態と、変
    換候補を表示している未確定状態を記憶するシステム制
    御部と、読み状態では拡張変換候補の読みを、未確定状
    態では拡張変換候補の表記を表示対象とする表示属性更
    新部を有する請求項10記載の文字処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6334592B1 (en) 1999-03-12 2002-01-01 Advanced Technology Institute Of Commuter-Helicopter, Ltd. Flight control apparatus for helicopters
JP2011076257A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Toshiba Corp 候補提示装置、候補提示方法、候補提示プログラム

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US6334592B1 (en) 1999-03-12 2002-01-01 Advanced Technology Institute Of Commuter-Helicopter, Ltd. Flight control apparatus for helicopters
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