JPH072879A - シアノターフェニル誘導体及びこれを含有する液晶組成物 - Google Patents

シアノターフェニル誘導体及びこれを含有する液晶組成物

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JPH072879A
JPH072879A JP6024990A JP2499094A JPH072879A JP H072879 A JPH072879 A JP H072879A JP 6024990 A JP6024990 A JP 6024990A JP 2499094 A JP2499094 A JP 2499094A JP H072879 A JPH072879 A JP H072879A
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JP
Japan
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cyanoterphenyl
liquid crystal
derivative
general formula
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Application number
JP6024990A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Ogiwara
勤 荻原
Takaaki Shimizu
孝明 清水
Seigou Kin
剛 金生
Tatsushi Kaneko
達志 金子
Yamato Miura
大和 三浦
Ryuichi Saito
隆一 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】一般式(1)または(2)で示されるシアノタ
ーフェニル誘導体及びこれを含有する液晶組成物であ
る。 【化1】 式中、R1、R2、R3はいずれも1価の直鎖状のオルガ
ノ基、R4は2価の直鎖状のオルガノ基であって、それ
らの骨格原子数はR1、R2、R4が1乃至10の任意の
整数、R3が1乃至4の任意の整数である。nは繰り返
し数を表わし0乃至5の任意の整数を表わす。 【化2】 式中、R1、R2、R3はいずれも1価の直鎖状のオルガ
ノ基であって、それらの骨格原子数はR1、R2が1乃至
10の任意の整数、R3が1乃至4の任意の整数であ
る。mは繰り返し数を表わし0乃至5の任意の整数を表
わす。 【効果】低い駆動電圧で動作可能な液晶組成物を提供で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なシアノターフェニ
ル誘導体及びこれを含有する液晶組成物に関する。
【0002】本発明のシアノターフェニル誘導体は、例
えば、低い動作電圧で駆動可能な表示用液晶組成物の構
成成分して利用される。
【0003】本発明の液晶組成物は、例えば、パーソナ
ルコンピューター及びワードプロセッサなどの電気機器
の表示用素子として利用できる。
【0004】
【関連技術】一般に、液晶材料は光学的及び電気的に異
方性を有していることが知られている。そのため、一定
方向に配列されている液晶材料の分子に電界を与える
と、その配向性に変動が生じて光の透過量が著しく変化
する現象が見られる。
【0005】近年、この物性を用いた液晶表示素子が広
く利用されている。しかしながら、現在表示素子に使用
されている液晶材料は、表示素子として要求される多く
の物性を単一の化合物で達成することは事実上不可能で
あるため、数種類の液晶性化合物や非液晶性化合物を混
合することにより、要求される物性を達成している。
【0006】このような液晶表示素子は持ち運び型のワ
ードプロセッサやパーソナルコンピューターによく使用
されている。
【0007】これらの機器のほとんどはバッテリー駆動
で使用されているため、限定されたバッテリー容量に対
して機器の駆動時間の延長化が要求されており、そのた
め特に近年低消費電力型の機器が望まれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、これらの
機器に使用される表示用液晶組成物の駆動電圧の低減化
が可能となれば、液晶表示に使用される消費電力を少な
くすることができるので低消費電力型の機器の製造が可
能となる。
【0009】本発明者らは上記の観点に鑑み駆動電圧の
低減化が可能となる液晶組成物を得るべく鋭意研究した
結果、新規な化合物であるシアノターフェニル誘導体を
含有する液晶組成物は駆動電圧が低いという極めて有用
な物性を有することを見出し本発明を完成するに致っ
た。
【0010】本発明の目的は、低い駆動電圧をその物性
として有する表示用液晶組成物に利用できる新規なシア
ノターフェニル誘導体を提供し、新規なシアノターフェ
ニル誘導体を含有する液晶組成物を提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は下記一
般式(1)で表わされることを特徴とする新規なシアノ
ターフェニル誘導体である。
【化5】 式中、R1、R2、R3はいずれも1価の直鎖状のオルガ
ノ基、R4は2価の直鎖状のオルガノ基であって、それ
らの骨格原子数はR1、R2、R4が1乃至10の任意の
整数、R3が1乃至4の任意の整数である。nは繰り返
し数を表わし0乃至5の任意の整数を表わす。
【0012】また、本発明は、下記一般式(2)で表わ
されることを特徴とするシアノターフェニル誘導体であ
る。
【化6】 式中、R1、R2、R3はいずれも1価の直鎖状のオルガ
ノ基であって、それらの骨格原子数はR1、R2が1乃至
10の任意の整数、R3が1乃至4の任意の整数であ
る。mは繰り返し数を表わし0乃至5の任意の整数を表
わす。
【0013】さらに、本発明は、下記一般式(1)及び
/又は一般式(2)で表わされるシアノターフェニル誘
導体を含有することを特徴とする液晶組成物である。
【化7】 式中、R1、R2、R3はいずれも1価の直鎖状のオルガ
ノ基、R4は2価の直鎖状のオルガノ基であって、それ
らの骨格原子数はR1、R2、R4が1乃至10の任意の
整数、R3が1乃至4の任意の整数である。nは繰り返
し数を表わし0乃至5の任意の整数を表わす。
【化8】 式中、R1、R2、R3はいずれも1価の直鎖状のオルガ
ノ基であって、それらの骨格原子数はR1、R2が1乃至
10の任意の整数、R3が1乃至4の任意の整数であ
る。mは繰り返し数を表わし0乃至5の任意の整数を表
わす。
【0014】以下、本発明を詳しく説明する。一般式
(1)、(2)で示されるシアノターフェニル誘導体は
新規化合物である。一般式(1)及び(2)の化合物の
構造的な関係は、一般式(1)の式中において、R4
存在せずに、-OSi(R3)-で表わされるシロキサン単
位が直接シクロヘキサン環に接続している場合が一般式
(2)で示される化合物である。また、n及びmは、式
中、-OSi(R3)-で表わされるシロキサン単位の繰り
返し数を表わすが、繰り返し数が0の場合とは一般式
(1)、(2)の式中にシロキサン単位がない化合物を
表わしている。
【0015】R1、R2、R3及びR4はいずれも直鎖状の
オルガノ基である。R1、R2、R3は1価の基で、例え
ば、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基などの炭
化水素基が挙げられる。
【0016】R4は2価の基で、例えば、アルキレン
基、アルケニレン基、アルキニレン基などの炭化水素基
が挙げられる。
【0017】また、R1、R2、R3のいずれのオルガノ
基については、珪素原子に直結する骨格原子を除けばそ
の主鎖(骨格構造)中にエーテル基やスルフィド基が入
っていてもよい。R4は2価の基であるので珪素原子に
直結する骨格原子及びシクロヘキサン環に直結する骨格
原子を除けば、その主鎖中にエーテル基やスルフィド基
を含むオルガノ基でもよい。例えば2価のオキサオルガ
ノ基である。
【0018】R1で示されるオルガノ基として、具体的
には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペ
ンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニ
ル基、デシル基など、炭素数1乃至10の直鎖のアルキ
ル基が挙げられる。また、ビニル基、プロペニル基、ブ
テニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、ヘプテニル
基、オクテニル基、ノネニル基、デセニル基などの炭素
数2乃至10の直鎖のアルケニル基が挙げられる。さら
に、エチニル基、プロピニル基、ブチニル基、ペンチニ
ル基、ヘキシニル基、ヘプチニル基、オクチニル基、ノ
ニニル基、デシニル基などの炭素数2乃至10の直鎖の
アルキニル基なども挙げられる。
【0019】R1の主鎖(骨格構造)中にエーテル基を
含む具体例としては、例えば、メトキシエチル基、メト
キシプロピル基、メトキシブチル基、メトキシペンチル
基、メトキシヘプチル基、メトキシオクチル基などのメ
トキシアルキル基が挙げられる。エトキシ基を有してい
てもよく、例えば、エトキシエチル基、エトキシプロピ
ル基、エトキシブチル基、エトキシペンチル基、エトキ
シヘキシル基、エトキシヘプチル基、エトキシオクチル
基などが挙げられる。
【0020】また、R1の主鎖(骨格構造)中にスルフ
ィド基を含む具体例としては、例えば、メチルチオエチ
ル基、メチルチオブチル基、メチルチオヘキシル基、メ
チルチオオクチル基などが挙げられる。エチルチオ基を
有していてもよく、例えば、エチルチオプロピル基、エ
チルチオペンチル基、エチルチオヘプチル基などが挙げ
られる。
【0021】なお、R1は上記の具体的なオルガノ基を
上記の骨格原子の数の制限内で直鎖状に組み合せたオル
ガノ基でもよい。
【0022】R2、R3で示されるオルガノ基は、具体的
には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基など
が好ましく、特にメチル基、エチル基が好ましい。R4
で示されるオルガノ基の具体例としては、メチレン基、
エチレン基、ポリメチレン基、ポリメチレンオキシ基な
どが挙げられる。
【0023】なお、一般式(1)及び(2)中には、1
分子中にそれぞれ2個のR2及びR3を存在しているが、
2個のR2は同一のオルガノ基であってもまた異なるオ
ルガノ基であってもよい。2個のR3についても同様
で、同一のオルガノ基であってもよくまた異なるオルガ
ノ基であってもよい。
【0024】一般式(1)及び(2)で示される本発明
のシアノターフェニル誘導体を以下に列挙する。
【0025】「〔表1〕に示す、R1が炭素数1乃至1
0のアルキル基、R2及びR3がメチル基、m及びnが0
(シロキサン単位がなし)であって、R4がメチレン基
又はポリメチレン基(重合数2乃至10)の一般式
(1)またはR4がない一般式(2)のシアノターフェ
ニル誘導体」
【表1】
【0026】「〔表2〕に示す、R1が骨格原子数5乃
至10のメトキシアルキル基、R2及びR3がメチル基、
nが0(シロキサン単位がなし)であって、R4がメチ
レン基又はエチレン基の一般式(1)のシアノターフェ
ニル誘導体」
【表2】
【0027】「〔表3〕に示す、R1が炭素数3乃至7
のアルケニル基、R2及びR3がメチル基、nが0(シロ
キサン単位がなし)であって、R4がポリメチレン基
(骨格原子数3乃至7)の一般式(1)のシアノターフ
ェニル誘導体」
【表3】
【0028】「〔表4〕に示す、R1が炭素数3乃至7
のアルキニル基、R2及びR3がメチル基、nが0(シロ
キサン単位がなし)であって、R4がポリメチレン基
(骨格原子数3乃至7)の一般式(1)のシアノターフ
ェニル誘導体」
【表4】
【0029】「〔表5〕に示す、R1、R2及びR3がエ
チル基、nが0(シロキサン単位がなし)であって、R
4がポリメチレン基(骨格原子数3乃至8)の一般式
(1)のシアノターフェニル誘導体」
【表5】
【0030】「〔表6〕に示す、R1が炭素数3乃至5
のアルキル基、R2及びR3がエチル基、nが0(シロキ
サン単位がなし)であって、R4がメチレン基又はエチ
レン基の一般式(1)のシアノターフェニル誘導体」
【表6】
【0031】「〔表7〕に示す、R1が炭素数3乃至7
のアルケニル基、R2及びR3がエチル基、nが0(シロ
キサン単位がなし)であって、R4がポリメチレン基
(骨格原子数3乃至7)の一般式(1)のシアノターフ
ェニル誘導体」
【表7】
【0032】「〔表8〕に示す、R1が炭素数3乃至7
のアルキニル基、R2及びR3がエチル基、nが0(シロ
キサン単位がなし)であって、R4がポリメチレン基
(骨格原子数3乃至7)の一般式(1)のシアノターフ
ェニル誘導体」
【表8】
【0033】「〔表9〕に示す、R1、R2及びR3がメ
チル基、m及びnが1であって、R4がメチレン基又は
ポリメチレン基(重合数2乃至10)の一般式(1)ま
たはR 4がない一般式(2)のシアノターフェニル誘導
体」
【表9】
【0034】「〔表10〕に示す、R1が炭素数2乃至
10のアルキル基、R2及びR3がメチル基、m及びnが
1であって、R4がメチレン基又はエチレン基の一般式
(1)またはR4がない一般式(2)のシアノターフェ
ニル誘導体」
【表10】
【0035】「〔表11〕に示す、R1、R2及びR3
メチル基、m及びnが2であって、R4がメチレン基又
はポリメチレン基(重合数2乃至10)の一般式(1)
またはR4がない一般式(2)のシアノターフェニル誘
導体」 (以下余白)
【表11】
【0036】「〔表12〕に示す、R1が炭素数2乃至
10のアルキル基、R2及びR3がメチル基、m及びnが
2であって、R4がメチレン基又はエチレン基の一般式
(1)またはR4がない一般式(2)のシアノターフェ
ニル誘導体」 (以下余白)
【表12】
【0037】「〔表13〕に示す、R1、R2及びR3
メチル基、m及びnが3であって、R4がメチレン基又
はポリメチレン基(重合数2乃至10)の一般式(1)
またはR4がない一般式(2)のシアノターフェニル誘
導体」 (以下余白)
【表13】
【0038】「〔表14〕に示す、R1が炭素数2乃至
10のアルキル基、R2及びR3がメチル基、m及びnが
3であって、R4がメチレン基又はエチレン基の一般式
(1)またはR4がない一般式(2)のシアノターフェ
ニル誘導体」 (以下余白)
【表14】
【0039】「〔表15〕に示す、R1、R2及びR3
メチル基、m及びnが4であって、R4がメチレン基又
はポリメチレン基(重合数2乃至10)の一般式(1)
またはR4がない一般式(2)のシアノターフェニル誘
導体」
【表15】
【0040】「〔表16〕に示す、R1が炭素数2乃至
10のアルキル基、R2及びR3がメチル基、m及びnが
4であって、R4がメチレン基又はエチレン基の一般式
(1)またはR4がない一般式(2)のシアノターフェ
ニル誘導体」 (以下余白)
【表16】
【0041】「〔表17〕に示す、R1、R2及びR3
メチル基、m及びnが5であって、R4がメチレン基又
はポリメチレン基(重合数2乃至10)の一般式(1)
またはR4がない一般式(2)のシアノターフェニル誘
導体」
【表17】
【0042】「〔表18〕に示す、R1が炭素数2乃至
10のアルキル基、R2及びR3がメチル基、m及びnが
5であって、R4がメチレン基又はエチレン基の一般式
(1)またはR4がない一般式(2)のシアノターフェ
ニル誘導体」 (以下余白)
【表18】
【0043】「〔表19〕に示す、R1が炭素数1乃至
10のアルキル基、R2及びR3がメチル基、nが0(シ
ロキサン単位がなし)であって、R4がメチレンオキシ
基又はポリメチレンオキシ基(重合数3乃至10)の一
般式(1)またはR4がない一般式(2)のシアノター
フェニル誘導体」
【表19】
【0044】「〔表20〕に示す、R1が骨格原子数5
乃至10のメトキシアルキル基、R2及びR3がメチル
基、nが0(シロキサン単位がなし)であって、R4
メチレンオキシ基の一般式(1)のシアノターフェニル
誘導体」 (以下余白)
【表20】
【0045】「〔表21〕に示す、R1が炭素数3乃至
7のアルケニル基、R2及びR3がメチル基、nが0(シ
ロキサン単位がなし)であって、R4がポリメチレンオ
キシ基(骨格原子数3乃至7)の一般式(1)のシアノ
ターフェニル誘導体」
【表21】
【0046】「〔表22〕に示す、R1が炭素数3乃至
7のアルキニル基、R2及びR3がメチル基、nが0(シ
ロキサン単位がなし)であって、R4がポリメチレンオ
キシ基(骨格原子数3乃至7)の一般式(1)のシアノ
ターフェニル誘導体」
【表22】
【0047】「〔表23〕に示す、R1、R2及びR3
エチル基、nが0(シロキサン単位がなし)であって、
4がポリメチレンオキシ基(骨格原子数3乃至8)の
一般式(1)のシアノターフェニル誘導体」
【表23】
【0048】「〔表24〕に示す、R1が炭素数3乃至
5のアルキル基、R2及びR3がエチル基、nが0(シロ
キサン単位がなし)であって、R4がメチレンオキシ基
の一般式(1)のシアノターフェニル誘導体」
【表24】
【0049】「〔表25〕に示す、R1が炭素数3乃至
7のアルケニル基、R2及びR3がエチル基、nが0(シ
ロキサン単位がなし)であって、R4がポリメチレンオ
キシ基(骨格原子数3乃至7)の一般式(1)のシアノ
ターフェニル誘導体」
【表25】
【0050】「〔表26〕に示す、R1が炭素数3乃至
7のアルキニル基、R2及びR3がエチル基、nが0(シ
ロキサン単位がなし)であって、R4がポリメチレンオ
キシ基(骨格原子数3乃至7)の一般式(1)のシアノ
ターフェニル誘導体」
【表26】
【0051】「〔表27〕に示す、R1、R2及びR3
メチル基、nが1であって、R4がメチレンオキシ基又
はポリメチレンオキシ基(重合数3乃至10)の一般式
(1)のシアノターフェニル誘導体」
【表27】
【0052】「〔表28〕に示す、R1が炭素数2乃至
10のアルキル基、R2及びR3がメチル基、nが1であ
って、R4がメチレンオキシ基の一般式(1)のシアノ
ターフェニル誘導体」
【表28】
【0053】「〔表29〕に示す、R1、R2及びR3
メチル基、nが2であって、R4がメチレンオキシ基ま
たはポリメチレンオキシ基(重合数3乃至10)の一般
式(1)のシアノターフェニル誘導体」
【表29】
【0054】「〔表30〕に示す、R1が炭素数2乃至
10のアルキル基、R2及びR3がメチル基、nが2であ
って、R4がメチレンオキシ基の一般式(1)のシアノ
ターフェニル誘導体」
【表30】
【0055】「〔表31〕に示す、R1、R2及びR3
メチル基、nが3であって、R4がメチレンオキシ基又
はポリメチレンオキシ基(重合数3乃至10)の一般式
(1)のシアノターフェニル誘導体」
【表31】
【0056】「〔表32〕に示す、R1が炭素数2乃至
10のアルキル基、R2及びR3がメチル基、nが3であ
って、R4がメチレンオキシ基の一般式(1)のシアノ
ターフェニル誘導体」
【表32】
【0057】「〔表33〕に示す、R1、R2及びR3
メチル基、nが4であって、R4がメチレンオキシ基又
はポリメチレンオキシ基(重合数3乃至10)の一般式
(1)のシアノターフェニル誘導体」
【表33】
【0058】「〔表34〕に示す、R1が炭素数2乃至
10のアルキル基、R2及びR3がメチル基、nが4であ
って、R4がメチレンオキシ基のシアノターフェニル誘
導体」
【表34】
【0059】「〔表35〕に示す、R1、R2及びR3
メチル基、nが5であって、R4がメチレンオキシ基又
はポリメチレンオキシ基(重合数3乃至10)の一般式
(1)またはR4がない一般式(2)のシアノターフェ
ニル誘導体」
【表35】
【0060】「〔表36〕に示す、R1が炭素数2乃至
10のアルキル基、R2及びR3がメチル基、nが5であ
って、R4がメチレンオキシ基の一般式(1)のシアノ
ターフェニル誘導体」
【表36】
【0061】上記一般式(1)及び(2)で示される本
発明のシアノターフェニル誘導体は、例えば、4ー置換ブ
ロモベンゼンとマグネシウムなどの金属を反応させて有
機金属化合物を調整し、続いて遷移金属化合物を用いて
4ーシアノ-4'-ブロモビフェニルとカップリングすること
により製造することができる。
【0062】本発明のシアノターフェニル誘導体は液晶
組成物として利用できる。例えば、既存の液晶組成物に
本発明のシアノターフェニル誘導体を添加すれば本発明
の液晶組成物が得られる。一般式(1)又は(2)のシ
アノターフェニル誘導体をそれぞれ単独又は混合して添
加すればよく、また液晶組成物として機能する限りにお
いて他の化合物が添加されてもよい。すなわち、液晶組
成物の構成成分として一般式(1)及び/又は(2)で
示されるのシアノターフェニル誘導体を含有する場合は
本発明の液晶組成物を構成する。
【0063】本発明の液晶組成物は特に表示用液晶素子
に利用される表示用液晶組成物として開発されたもので
あり、その特徴は液晶組成物の駆動電圧が低いという優
れた物性を有することである。しかしながら本発明の液
晶組成物の用途は特に表示用に限定されるものではな
い。
【0064】本発明の液晶組成物を表示用液晶組成物と
して用いる場合、一般式(1)及び/又は(2)で示さ
れるシアノターフェニル誘導体の含有量は液晶組成物全
量に対して30重量%以下が好ましい。さらに好ましく
は15%重量以下である。30重量%以下ではその含有
量に対して比例的に充分な駆動電圧の低減化効果を見る
ことが出来る。30重量%を越えて添加しても添加量に
比例する駆動電圧低減効果は必ずしも期待できず過剰に
添加すると他の特性に悪影響を与えてしまう可能性があ
る。
【0065】
【実施例】実施例により本発明の化合物の製法及び液晶
組成物の物性について説明する。 [実施例1] 4ー(プロピルジメチルシリルメチル)-4"-シアノターフ
ェニルの製造 マグネシウム2.4g及び4ー(プロピルジメチルシリルメチ
ル)ブロムベンゼン27.1gとから100mlのテトラヒド
ロフラン(THF)中にてグリニヤール試薬を調整し
た。このTHF溶液を、4ーブロム-4'-シアノビフェニル
25.8g 及びテトラキストリフェニルホスフィンパラジウ
ム1gが溶解した200mlのTHF中に攪拌しながら滴下し
た。反応終了後、反応混合物を塩化アンモニウム水溶液
に加えエーテルにて抽出を行なった。このエーテル層を
重層水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を留去して得られた粗製物をヘキサン
を溶出溶媒に用いシリカゲルを充填したカラムで精製
し、目的物である4ー(プロピルジメチルシリルメチル)
-4"-シアノターフェニルを35.1g(収率95.0%)を得た。
赤外吸収スペクトルを図1に、1 H−NMR スペクトル
を図2に示す。
【0066】[実施例2〜8]実施例1の製造方法と同
様にして、それぞれ対応する既存の4ー置換ブロモベンゼ
ンとマグネシウムを出発物質に用い、一般式(1)で示
されるシアノターフェニル誘導体のR1、R2、R3、R4
の炭素数及びn(シロキサン単位の繰り返し数)が異な
る化合物を合成した。結果を〔表37〕に示す。
【0067】
【表37】
【0068】次に上記実施例で得られた本発明のシアノ
ターフェニル誘導体を既存の液晶組成物に添加して本発
明の液晶組成物を製造した。そして得られた液晶組成物
の閾値電圧及び飽和電圧を測定した。
【0069】[実施例9]実施例1で得られたシアノタ
ーフェニル誘導体を、市販の液晶組成物であるE−77
A(BDH社製)に5%添加して本発明の液晶組成物を
製造した。TNセルにおける電気特性を測定したとこ
ろ、閾値電圧は1.2V、飽和電圧は1.7Vであっ
た。
【0070】[実施例10]実施例1で得られたシアノ
ターフェニル誘導体を、市販の液晶組成物であるE−7
7A(BDH社製)に25%添加して本発明の液晶組成
物を製造した。TNセルにおける電気特性を測定したと
ころ、閾値電圧は1.1V、飽和電圧は1.6Vであっ
た。
【0071】[比較例]市販の液晶組成物であるE−7
7A(BDH社製)に本発明のシアノターフェニル誘導
体を添加せずにTNセルにおける電気特性を測定したと
ころ、閾値電圧は1.5V、飽和電圧は2.0Vであっ
た。
【0072】実施例9及び実施例10液晶組成物の飽和
電圧及び閾値電圧は、比較例の液晶組成物に比べ低く、
したがって本発明の液相組成物は駆動電圧の低減化が可
能である。
【0073】
【発明の効果】本発明のシアノターフェニル誘導体は液
晶組成物の構成成分を提供することができる。本発明の
液晶組成物は飽和電圧及び閾値電圧を低減することがで
きる。したがって低い駆動電圧で動作可能な液晶表示剤
を提供することができる。
【0074】本発明の液晶組成物を液晶表示剤として液
晶素子に利用すれば消費電力の低い電気光学表示装置を
作ることができるので、例えば低消費電力型のパーソナ
ルコンピューターやワードプロセッサが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の化合物の赤外吸収スペクトルであ
る。
【図2】実施例1の化合物の1H−NMRスペクトルで
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金生 剛 新潟県中頸城郡頸城村大字西福島28番地の 1 信越化学工業株式会社合成技術研究所 内 (72)発明者 金子 達志 新潟県中頸城郡頸城村大字西福島28番地の 1 信越化学工業株式会社合成技術研究所 内 (72)発明者 三浦 大和 新潟県中頸城郡頸城村大字西福島28番地の 1 信越化学工業株式会社合成技術研究所 内 (72)発明者 斎藤 隆一 新潟県中頸城郡頸城村大字西福島28番地の 1 信越化学工業株式会社合成技術研究所 内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表わされることを特
    徴とするシアノターフェニル誘導体。 【化1】 式中、R1、R2、R3はいずれも1価の直鎖状のオルガ
    ノ基、R4は2価の直鎖状のオルガノ基であって、それ
    らの骨格原子数はR1、R2、R4が1乃至10の任意の
    整数、R3が1乃至4の任意の整数である。nは繰り返
    し数を表わし0乃至5の任意の整数を表わす。
  2. 【請求項2】 R4 が2価のオキサオルガノ基である請
    求項1記載のシアノターフェニル誘導体。
  3. 【請求項3】 下記一般式(2)で表わされることを特
    徴とするシアノターフェニル誘導体。 【化2】 式中、R1、R2、R3はいずれも1価の直鎖状のオルガ
    ノ基であって、それらの骨格原子数はR1、R2は1乃至
    10の任意の整数、R3は1乃至4の任意の整数であ
    る。mは繰り返し数を表わし0乃至5の任意の整数を表
    わす。
  4. 【請求項4】 R2、R3がメチル基又はエチル基のいず
    れかである請求項1又は請求項2記載のシアノターフェ
    ニル誘導体。
  5. 【請求項5】 下記一般式(1)及び/又は一般式
    (2)で表わされるシアノターフェニル誘導体を含有す
    ることを特徴とする液晶組成物。 【化3】 式中、R1、R2、R3はいずれも1価の直鎖状のオルガ
    ノ基、R4は2価の直鎖状のオルガノ基であって、それ
    らの骨格原子数はR1、R2、R4が1乃至10の任意の
    整数、R3が1乃至4の任意の整数である。nは繰り返
    し数を表わし0乃至5の任意の整数を表わす。 【化4】 式中、R1、R2、R3はいずれも1価の直鎖状のオルガ
    ノ基であって、それらの骨格原子数はR1、R2は1乃至
    10の任意の整数、R3は1乃至4の任意の整数であ
    る。mは繰り返し数を表わし0乃至5の任意の整数を表
    わす。
  6. 【請求項6】 R2、R3がメチル基又はエチル基のいず
    れかである請求項4記載の液晶組成物。
  7. 【請求項7】 R4 が2価のオキサオルガノ基である請
    求項5又は6記載のシアノターフェニル誘導体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5993690A (en) * 1995-07-27 1999-11-30 Chisso Corporation Organosilicon compound, liquid crystal composition, and liquid-crystal display element
JP2013522418A (ja) * 2010-03-15 2013-06-13 ケンブリッジ・エンタープライズ・リミテッド スメクチックa光学素子のための液晶配合および構造
WO2024111519A1 (ja) * 2022-11-22 2024-05-30 積水化学工業株式会社 ポリオルガノシロキサン

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