JPH07287988A - 不揮発性半導体記憶装置およびその読み出し方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置およびその読み出し方法

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JPH07287988A
JPH07287988A JP7700594A JP7700594A JPH07287988A JP H07287988 A JPH07287988 A JP H07287988A JP 7700594 A JP7700594 A JP 7700594A JP 7700594 A JP7700594 A JP 7700594A JP H07287988 A JPH07287988 A JP H07287988A
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transistor
memory
sense amplifier
voltage
load element
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JP7700594A
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Takaaki Nozaki
孝明 野崎
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Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 メモリトランジスタ1と第1の負荷抵抗3と
を選択回路2を介して接続し、第1のリファレンストラ
ンジスタ4と第2のリファレンストランジスタ6とをそ
れぞれ第1の負荷素子5と第2の負荷素子7とに接続
し、第2の負荷素子5に発生する電圧と第1の負荷素子
3に発生する電圧とを第1の差動型センスアンプ11で
比較をして第1の比較電圧12を出力し、第1の負荷素
子3に発生する電圧と第3の負荷素子7に発生する電圧
とを第2の差動型センスアンプ13で比較をして第2の
比較電圧14を出力し、第1の比較電圧12と第2の比
較電圧14とを第3の差動型センスアンプ15に入力し
て読み出し出力を出力する不揮発性半導体記憶装置およ
びその読み出し方法。 【効果】 メモリトランジスタの閾値電圧をディプレッ
ション方向にずれても読み出し誤動作が生じず、読み出
しマージンが大きくなり、読み出し寿命が長くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は不揮発性半導体記憶装置
の構造とその読み出し方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、不揮発性半導体記憶素子の読み出
しには、電流検出型センスアンプと差動型センスアンプ
が用いらている。
【0003】メモリトランジスタに流れる電流が経時変
化する不揮発性半導体記憶素子の読み出し方法には、セ
ンスレベルが一定の電流検出型より、メモリトランジス
タと、メモリトランジスタと同じ経時変化を示すリファ
レンストランジスタとの電流を比較することで読み出し
を行う差動型センスアンプの方法が適している。
【0004】図2は従来例における不揮発性半導体記憶
装置の構成を示す回路図である。まず図2に示す従来の
不揮発性半導体記憶装置の構成を説明する。メモリトラ
ンジスタ21のソース端子およびゲート端子はグランド
レベル(以下GNDと記載する)に接続し、メモリトラ
ンジスタ21のドレイン端子は差動型センスアンプ25
の一方の入力と第1の負荷素子23の一方の端子に接続
し、第1の負荷素子23の他方の端子は電源(以下VC
Cと記載する)に接続している。
【0005】またリファレンストランジスタ24のソー
ス端子およびゲート端子はGNDに接続し、リファレン
ストランジスタ24のドレイン端子は差動型センスアン
プ25の他方の入力と第2の負荷素子22の一方の端子
に接続し、第2の負荷素子22の他方の端子はVCCに
接続し、さらに差動型センスアンプ25の出力は読み出
し出力26となっている。
【0006】次に図2に示す従来の不揮発性半導体記憶
装置の読み出し方法を説明する。まずリファレンストラ
ンジスタ24を消去状態にし、差動型センスアンプ25
はメモリトランジスタ21に流れる電流とリファレンス
トランジスタ24に流れる電流とを電源に接続する第1
の負荷素子23と第2の負荷素子22とに流してメモリ
トランジスタ21とリファレンストランジスタ24のソ
ース・ドレイン間電圧を出力し、差動型センスアンプ2
5でおのおののソース・ドレイン間電圧を比較して読み
出し出力26を出力する。
【0007】ここで、不揮発性半導体記憶素子の情報記
憶状態としては、メモリトランジスタ21の消去状態
と、メモリトランジスタ21の書き込み状態との2つの
状態を用い、これらを論理値’1’と’0’に対応して
いる。
【0008】消去状態とはメモリトランジスタ21の閾
値電圧をディプレッション方向に変化して、ある一定の
ゲート電圧を印加する時にメモリトランジスタ21に電
流が流れる状態にすることである。これに対して、書き
込み状態とはメモリトランジスタ21の閾値電圧をエン
ハンスメント方向に変化して、ある一定のゲート電圧を
印加する時にメモリトランジスタ21に電流が流れない
状態にすることである。
【0009】差動型センスアンプ25では、動作マージ
ンを最大にするため、リファレンストランジスタ24で
発生するソース・ドレイン間電圧を、消去状態のメモリ
トランジスタ21に発生するソース・ドレイン間電圧と
書き込み状態のメモリトランジスタ21に発生するソー
ス・ドレイン間電圧のちょうど中間の値に設定する。
【0010】通常、書き込み状態ではメモリトランジス
タ21に電流が流れないので、リファレンストランジス
タ24で発生するソース・ドレイン間電圧を、消去状態
のメモリトランジスタ21で発生するソース・ドレイン
間電圧の2分の1にすることで動作マージンを最大にす
ることができる。
【0011】その方法としては、リファレンストランジ
スタ24として、あらかじめ消去状態にするメモリトラ
ンジスタを用い、リファレンストランジスタ24に接続
する第2の負荷素子22のインピーダンスを2分の1に
する方法がある。
【0012】また、リファレンストランジスタ24とし
て、あらかじめ消去状態にするメモリトランジスタを用
い、リファレンストランジスタ24のチャンネル幅をメ
モリトランジスタ21のチャンネル幅より狭くして、リ
ファレンストランジスタ24に流れる電流を消去状態の
メモリトランジスタ21に流れる電流の2分の1にする
方法などがある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】不揮発性半導体記憶素
子は、前記のように、メモリトランジスタの閾値電圧を
ディプレッション方向に、あるいはエンハンスメント方
向に変化する事によって、ある一定のゲート電圧を印加
することによりメモリトランジスターに流れる電流の有
無、またはドレイン電流の大小によってメモリトランジ
スターの書き込み、消去の状態を判断している。
【0014】ところが、メモリトランジスタの閾値電圧
は一般に時間経過とともに変化し、プロセス条件で定ま
るある一定の閾値電圧に収束する。収束する値は、ディ
プレッション領域のこともあれば、エンハンス領域のこ
ともあるが、一般的にはゼロボルト付近である。
【0015】Nチャンネル型のメモリトランジスタを例
にすると、消去状態すなわちデプレッションであるメモ
リトランジスタの閾値電圧は、時間経過とともに負の電
圧から徐々にゼロボルト付近に近づき、それに対応して
メモリトランジスタに流れる電流が減少てゆく。
【0016】一方書き込み状態すなわちエンハンスメン
トであるメモリトランジスタの閾値電圧は、時間経過と
ともに正の電圧から徐々にゼロボルト付近に近づき、そ
れに対応するメモリトランジスタの電流が流れるが、閾
値電圧が正の間は電流は流れない。ところが収束する値
がディプレッション領域になると、書き込みを行ったメ
モリトランジスタにも、時間経過とともに電流が流れる
ことになる。
【0017】センスレベルを消去状態のメモリトランジ
スタに流れる電流の2分の1に設定する差動型センスア
ンプにおいて、動作マージンを最大にし、かつ読み出し
寿命を最大にするためには、メモリトランジスタの閾値
電圧の収束値をなるべく正確にゼロボルトに設定する必
要がある。
【0018】こうしておけば、経時変化によって閾値電
圧がゼロボルト付近に収束しても、書き込みメモリトラ
ンジスタには電流が流れず、かつ消去状態のメモリトラ
ンジスタには最大の電流を流すことができる。このこと
を以下に図3を用いて説明する。
【0019】図3はメモリトランジスタの経過時間に対
する閾値電圧の変化を示すグラフである。図3に示す実
線Bはメモリトランジスタの閾値電圧が経過時間に対し
て正確にゼロボルトに収束する場合を示し、図3に示す
一点鎖線Aはメモリトランジスタの閾値電圧がディプレ
ッション方向にずれた場合の経過時間に対する閾値電圧
の変化を示し、図3に示す破線Cはメモリトランジスタ
の閾値電圧がエンハンスメント方向にずれた場合の経過
時間に対する閾値電圧の変化を示す。
【0020】図3の横軸は時間の対数を示し、消去状態
のメモリトランジスタの閾値電圧は時間経過とともにエ
ンハンスメント方向に変化し、一方、書き込み状態のメ
モリトランジスタの閾値電圧はディプレッション方向に
変化する様子を示している。
【0021】図4はメモリトランジスタに流れる電流の
経過時間に対する変化を示すグラフである。図4(a)
はメモリトランジスタの閾値電圧が経過時間に対して正
確にゼロボルトに収束する場合のメモリトランジスタに
流れる電流の変化を示す。
【0022】消去状態のメモリトランジスタの電流は閾
値電圧の変化に伴って減少するが、書き込み状態のメモ
リトランジスタの電流は閾値電圧が変化してもエンハン
スメント状態にあるためゼロのままである。
【0023】図4(a)中、破線はセンスレベルを示
し、時間t3でセンスレベルは消去状態のメモリトラン
ジスタと書き込み状態のメモリトランジスタの中心にあ
り、最もマージンが大きくデータ寿命が長いことが解
る。また時間t3で消去状態のメモリトランジスタの電
流がセンスアンプの検出限界まで減少するとt3が読み
出し寿命となる。
【0024】これに対し、図4(b)はメモリトランジ
スタの閾値電圧がディプレッション方向にわずかにずれ
た場合のメモリトランジスタに流れる電流の変化を示し
ている。時間t1で書き込み状態のメモリトランジスタ
にも電流が流れ始め、時間t2でセンスレベルに達し読
み出し誤動作を生じることが解る。この場合の読み出し
寿命t2は収束値がゼロボルトの場合の読み出し寿命t
3に比べて短いことが解る。
【0025】逆に、図4(c)はメモリトランジスタの
閾値電圧がエンハンスメント方向にわずかにずれた場合
のメモリトランジスタに流れる電流の変化を示してい
る。時間t2で消去状態のメモリトランジスタの電流が
ゼロになり読み出し誤動作を生じるが、その前の時間t
1で消去状態のトランジスタの電流がすでに検出限界ま
で減少しているため読み出し誤動作が生じることが解
る。この場合の読み出し寿命t1はやはり収束値がゼロ
ボルトの場合の読み出し寿命t3に比べて短いことが解
る。
【0026】以上のように、差動型センスアンプにおい
ては、メモリトランジスタの閾値電圧の収束値がゼロボ
ルトからずれると読み出し誤動作が生じて読み出し寿命
が短くなる。しかも、閾値電圧が経過時間の対数で変化
するため、わずかな閾値電圧のずれが読み出し寿命に大
きく影響する。また、差動型センスアンプを高感度にす
ればする程、読み出し誤動作を生じ易くなるという課題
がある。
【0027】さらに、従来の差動型センスアンプによる
読み出し方法では、閾値電圧の収束値をゼロボルトに設
定しなければならず、経過時間とともにメモリトランジ
スタに流れる電流が小さくなるため、差動型センスアン
プの検出限界による読みだし時間を延命することに限界
があるという課題がある。
【0028】つまり、もし、読み出し誤動作が生じなけ
れば、閾値電圧の収束値を予めディプレッション方向に
シフトさせておくことでトランジスタ電流を増加するこ
とで、読み出しの長寿命化や高速化が可能であるが実際
には閾値電圧をディプレション方向にシフトすると読み
だし寿命が短くなる。
【0029】さらに、従来の差動型センスアンプでは、
センスレベルを設定するために、リファレンストランジ
スタに接続する負荷素子のインピーダンスを変えたり、
リファレンストランジスタ自体のインピーダンス変える
ため差動型センスアンプの入力インピーダンスが非反
転、反転入力で異なってしまい、差動型センスアンプの
同相ノイズ除去特性が劣化するという課題がある。
【0030】そこで、本発明の目的は、メモリトランジ
スタの閾値電圧の収束値がディプレッション方向にずれ
ても読み出し誤動作を生じず、同相ノイズ除去特性が劣
化しない不揮発性半導体記憶装置およびその読み出し方
法を提供することである。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明の不揮発性半導体
記憶装置は、電気的に情報の書き込み消去が可能なメモ
リトランジスタを行方向及び列方向に沿って複数個配列
するメモリアレイと、アドレス信号によりメモリアレイ
から任意のメモリトランジスタを選択するための選択回
路と、メモリトランジスタと同じ構造の第1のリファレ
ンストランジスタと、メモリトランジスタと同じ構造の
第2のリファレンストランジスタと、メモリトランジス
タに選択回路を介して接続する第1の負荷素子と、第1
のリファレンストランジスタに接続する第1の負荷素子
とほぼ同じ特性の第2の負荷素子と、第2のリファレン
ストランジスタに接続する第1の負荷素子とほぼ同じ特
性の第3の負荷素子と、メモリトランジスタのソース・
ドレイン間電圧と第1のリファレンストランジスタのソ
ース・ドレイン間電圧とを入力とする第1の差動型セン
スアンプと、メモリトランジスタのソース・ドレイン間
電圧と第2のリファレンストランジスタのソース・ドレ
イン間電圧とを入力とする第2の差動型センスアンプ
と、第1の差動型センスアンプの出力と第2の差動型セ
ンスアンプの出力とを入力する第3の差動型センスアン
プとを有することを特徴とする。
【0032】さらに本発明の不揮発性半導体記憶装置の
読み出し方法は、あらかじめ第1のリファレンストラン
ジスタを消去状態にし、また第2のリファレンストラン
ジスタを書き込み状態にしておき、メモリアレイから選
択回路を介して選択するメモリトランジスタに流れる電
流と、第1のリファレンストランジスタと第2のリファ
レンストランジスタとに流れる電流とを、おのおのの電
源との間に接続する負荷素子に流すことで、それぞれの
トランジスタに流れる電流を電圧に変換し、メモリトラ
ンジスタのソース・ドレイン間電圧と第1のリファレン
ストランジスタのソース・ドレイン間電圧とを第1の差
動型センスアンプで比較して第1の比較電圧を出力し、
メモリトランジスタのソース・ドレイン間電圧と第2の
リファレンストランジスタのソース・ドレイン間電圧と
を第2の差動型センスアンプで比較して第2の比較電圧
を出力して、第1の比較電圧と第2の比較電圧とを第3
の差動型センスアンプで比較して第3の比較電圧を出力
することにより、メモリトランジスタに流れる電流が第
1のリファレンストランジスタに流れる電流と第2のリ
ファレンストランジスタに流れる電流との中間に位置す
るセンスレベルより多いか少ないかを検出してメモリト
ランジスタの読み出しを行うことを特徴とする。
【0033】
【作用】データの読み出しに時には、あらかじめ、第1
のリファレンストランジスタを消去状態にし、第2のリ
ファレンストランジスタは書き込み状態にしておく。
【0034】メモリアレイから選択するメモリトランジ
スタと、第1リファレンストランジスタと、第2のリフ
ァレンストランジスタとに流れる電流を、電源との間に
接続するおのおのの負荷素子に流すことによって、それ
ぞれのトランジスタに流れる電流をそれぞれのトランジ
スタのソース・ドレイン間電圧に変換する。
【0035】第1の差動型センスアンプは、読み出すべ
きメモリトランジスタの電流と消去状態の第1のリファ
レンストランジスタの電流との差に比例する第1の比較
電圧を出力する。
【0036】また第2の差動型センスアンプは、読み出
すべきメモリトランジスタの電流と書き込み状態の第2
のリファレンストランジスタの電流との差に比例する第
2の比較電圧を出力する。
【0037】さらに、第3の差動型センスアンプは、第
1と第2の比較電圧の差に比例する第3の比較電圧を出
力する。これは、消去状態にある第1のリファレンスト
ランジスタの電流と書き込み状態にある第2のリファレ
ンストランジスタの電流との平均値を、読み出すべきメ
モリトランジスタの電流と比較することに相当する。
【0038】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。まず本発明の不揮発性半導体記憶装置の構造を説
明する。図1は本発明における不揮発性半導体記憶装置
の構成を示す回路図である。
【0039】まず図1に示す本発明の不揮発性半導体記
憶装置の構成を説明する。メモリトランジスタ1は行方
向及び列方向に沿って複数個配列してメモリアレイ(図
示せず)を構成しており、メモリトランジスタ1はアド
レス信号(図示せず)と選択回路2とによってメモリア
レイから選択する1個のメモリトランジスタ1を示して
いる。
【0040】また第1のリファレンストランジスタ4と
第2のリファレンストランジスタ6とはメモリトランジ
スタ1と同じ構造であり、さらに第1の負荷素子3と第
2の負荷素子5と第3の負荷素子7とは同じ電流電圧特
性を示す抵抗素子を用いる。
【0041】メモリトランジスタ1と第1のリファレン
ストランジスタ4と第2のリファレンストランジスタ6
とには、電気的に情報の書き込み消去が可能なメモリト
ランジスタとして、MONOS(Metal−Oxid
e−Nitride−Oxide−Semicondu
ctor)型の不揮発性半導体記憶素子を用いる。
【0042】MONOS型不揮発性半導体記憶装素子は
MOS(Metal−Oxide−Semicondu
ctor)型トランジスタのゲート絶縁膜の代わりに、
シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコン酸化膜より
なる3層構造絶縁膜をメモリ膜として用いる不揮発性半
導体記憶装素子である。
【0043】ゲート電極と基板電極の間にプログラム電
圧を印加することにより、メモリ膜中の電子トラップに
電子を蓄積したり、逆に放出したりすることでメモリト
ランジスタの閾値電圧を変化して、情報を記憶を行う素
子である。
【0044】メモリトランジスタ1のソース端子および
ゲート端子はGNDに接続し、メモリトランジスタ1の
ドレイン端子は選択回路2の一方の端子に接続し、選択
回路2の他方の端子は第1の負荷素子3の一方の端子と
第1の差動型センスアンプ11の一方の入力端子と第2
の差動型センスアンプ13の一方の入力端子とに接続
し、第1の負荷素子3の他方の端子はVCCに接続して
いる。
【0045】また第1のリファレンストランジスタ4の
ソース端子およびゲート端子はGNDに接続し、第1の
リファレンストランジスタ4のドレイン端子は第2の負
荷素子5の一方の端子と第1の差動型センスアンプ11
の他方の入力端子に接続し、第2の負荷素子5の他方の
端子はVCCに接続している。
【0046】また第2のリファレンストランジスタ6の
ソース端子およびゲート端子はGNDに接続し、第2の
リファレンストランジスタ6のドレイン端子は第3の負
荷素子7の一方の端子と第2の差動型センスアンプ13
の他方の入力端子に接続し、第2の負荷素子7の他方の
端子はVCCに接続している。
【0047】さらに第1の差動型センスアンプ11の出
力12は第3の差動型センスアンプ15の一方に入力端
子に接続し、第2の差動型センスアンプ13の出力14
は第3の差動型センスアンプ15の他方に入力端子に接
続し、第3の差動型センスアンプ15の出力は読み出し
出力16となっている。
【0048】次に、図1を用いて本発明による不揮発性
半導体記憶装置を用いる読み出し方法について説明す
る。
【0049】読み出すべきメモリトランジスタ1は、メ
モリトランジスタ1を行方向および列方向に複数個配列
するメモリアレイからアドレス信号と選択回路2によっ
て選択し、メモリトランジスタ1に流れる電流はVCC
との間に接続する第1の負荷素子3を介して流れ、第1
の負荷素子端8には読み出すべきメモリトランジスタの
ソース・ドレイン間電圧が発生する。
【0050】また第1のリファレンストランジスタ4は
別に設ける書き込み消去制御回路(図示せず)を用いて
あらかじめ消去状態にしておき、第1のリファレンスト
ランジスタ4に流れる電流はVCCとの間に接続する第
2の負荷素子5を介して流れ、第2の負荷素子端9には
消去状態の第1のリファレンストランジスタ4のソース
・ドレイン間電圧が発生する。
【0051】さらに、第2のリファレンストランジスタ
6は別に設ける書き込み消去制御回路(図示せず)を用
いてあらかじめ書き込み状態にしておき、第2のリファ
レンストランジスタ6に流れる電流はVCCとの間に接
続する第3の負荷素子7を介して流れ、第3の負荷素子
端10には書き込み状態のリファレンストランジスタ6
のソース・ドレイン間電圧が発生する。
【0052】次に、第2の負荷素子端9の電圧と第1の
負荷素子端8の電圧とを第1の差動型センスアンプ11
に入力して比較することによって、消去状態の第1のリ
ファレンストランジスタ6に流れる電流とメモリトラン
ジスタ1に流れる電流との差に比例する第1の比較電圧
12を出力する。メモリトランジスタ1に流れる電流を
Icell、消去状態の第1のリファレンストランジス
タ4に流れる電流をIerとすると第1の比較電圧12
は(Ier−Icell)に比例する電圧となる。
【0053】一方、第1の負荷素子端8の電圧と第3の
負荷素子端10の電圧とを第2の差動型センスアンプ1
3に入力して比較することによって、メモリトランジス
タ1に流れる電流と書き込み状態の第2のリファレンス
トランジスタ6に流れる電流との差に比例する第2の比
較電圧14を出力する。メモリトランジスタ1に流れる
電流をIcell、書き込み状態の第2のリファレンス
トランジスタ6に流れる電流をIwrとすると第2の比
較電圧14は(Icell−Iwr)に比例する電圧と
なる。
【0054】さらに、第1の比較電圧12と第2の比較
電圧14とは第3の差動型センスアンプ15の入力して
比較することにより、第3の比較電圧16を出力する。
第3の比較電圧16には(Ier−Icell)−(I
cell−Iwr)に比例する電圧が出力する。
【0055】この第3の比較電圧16は(Ier+Iw
r)/2−Icellに比例する電圧であり、これは、
消去状態の第1のリファレンストランジスタ4に流れる
電流と書き込み状態の第2のリファレンストランジスタ
6に流れる電流との平均値と、メモリトランジスタ1に
流れる電流とを比較して、第3の比較電圧16である読
み出し出力を出力することになる。
【0056】以上のようにしてセンスレベルが消去状態
の第1のリファレンストランジスタ4の電流値と書き込
み状態の第2のリファレンストランジスタ6の電流値の
中間の値に設定し、メモリトランジスタ1の状態を読み
出す事になる。
【0057】第1のリファレンストランジスタ4と第2
のリファレンストランジスタ6とには、メモリアレイ中
のメモリトランジスタ1と同一行上にある別のメモリト
ランジスタを用いることもできる。
【0058】同一行上にあるメモリトランジスタをリフ
ァレンストランジスタとして用いる場合、メモリトラン
ジスタとリファレンストランジスタとはそれぞれ同じ形
状のビット線を介して負荷素子と接続するため、それぞ
れのトランジスタの電流経路のインピーダンス、寄生容
量等を揃えることができ、差動型センスアンプの同相ノ
イズ除去特性を向上することができる。
【0059】第1の差動型センスアンプ11と第2の差
動型センスアンプ13との入力極性を共に逆にしても読
み出し出力の極性が逆になるだけで、差動型センスアン
プ動作に差し支えないことは明らかである。また、第3
の差動型センスアンプ15の入力極性を逆にしても読み
出し出力の極性が逆になるだけで、差動型センスアンプ
動作に差し支えないことは明らかである。
【0060】また、メモリトランジスタ1と第1のリフ
ァレンストランジスタ4と第2のリファレンストランジ
スタ6とは、MONOS型の不揮発性半導体記憶素子を
使い説明しているが、時間と共にそれぞれのトランジス
タの閾値電圧が経時変化する不揮発性半導体記憶素子、
例えばMNOS型の不揮発性半導体素子やEPROMや
EEOROMなどのような半導体素子を用いることもで
きる。
【0061】また、第1の負荷素子3と第2の負荷素子
5と第3の負荷素子7とは、同一の電流電圧特性の素子
を用いるおり、例えばポリシリコン抵抗、拡散抵抗、ダ
イオード接続するNMOS回路、ゲートをグランド電位
に接続するPMOS回路、ゲートとソースを接続するデ
ィプレッションPMOSによる定電回路などを用いるこ
とができる。
【0062】上記記載の第1の負荷素子3と第2の負荷
素子5と第3の負荷素子7とは、同一の電流電圧特性の
素子を用いることを前提としているが、マスク寸法やエ
ッチングや拡散濃度や拡散の深さなどの製造上のバラツ
キや多少の寸法誤差は許容の範囲である。
【0063】
【発明の効果】メモリトランジスタの閾値電圧の収束値
がディプレッション方向にずれても読み出し誤動作が生
ずることがなくなる。
【0064】さらに、メモリトランジスタの閾値電圧の
収束値がディプレッション方向にずれても読み出し誤動
作が生じないことを利用して、収束値を意識的にディプ
レッション方向にシフトしてトランジスタ電流を増加
し、読み出しの長寿命化、高速化が達成できる。
【0065】さらに、リファレンストランジスタとメモ
リトランジスタに接続する負荷素子に同一の特性を有す
る素子をもちいるため、差動型センスアンプの入力イン
ピーダンスが揃い、差動型センスアンプの同相ノイズ除
去特性を向上することができる。
【0066】さらに、メモリアレイ中の選択するメモリ
トランジスタと同一行上にある別のメモリトランジスタ
をリファレンストランジスタとして用いることにより、
メモリトランジスタとリファレンストランジスタとはそ
れぞれ同じ形状のビット線を介して負荷素子と接続する
ため、それぞれのトランジスタの電流経路のインピーダ
ンス、寄生容量等を揃えることができ、差動型センスア
ンプの同相ノイズ除去特性をより一層向上することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における不揮発性半導体記憶装置の構成
を示す回路図である。
【図2】従来例における不揮発性半導体記憶装置の構成
を示す回路図である。
【図3】メモリトランジスタの経過時間に対する閾値電
圧の変化を示すグラフである。
【図4】メモリトランジスタに流れる電流の経過時間に
対する変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 メモリトランジスタ 2 選択回路 4 第1のリファレンストランジスタ 6 第2のリファレンストランジスタ 3 第1の負荷素子 5 第2の負荷素子 7 第3の負荷素子 11 第1の差動型センスアンプ 13 第2の差動型センスアンプ 15 第3の差動型センスアンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/788 29/792

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的に情報の書き込み消去が可能なメ
    モリトランジスタを行方向及び列方向に沿って複数個配
    列するメモリアレイと、アドレス信号によりメモリアレ
    イから任意のメモリトランジスタを選択するための選択
    回路と、メモリトランジスタと同じ構造の第1のリファ
    レンストランジスタと、メモリトランジスタと同じ構造
    の第2のリファレンストランジスタと、メモリトランジ
    スタに選択回路を介して接続する第1の負荷素子と、第
    1のリファレンストランジスタに接続する第2の負荷素
    子と、第2のリファレンストランジスタに接続する第3
    の負荷素子と、メモリトランジスタのソース・ドレイン
    間電圧と第1のリファレンストランジスタのソース・ド
    レイン間電圧とを入力とする第1の差動型センスアンプ
    と、メモリトランジスタのソース・ドレイン間電圧と第
    2のリファレンストランジスタのソース・ドレイン間電
    圧とを入力とする第2の差動型センスアンプと、第1の
    差動型センスアンプの出力と第2の差動型センスアンプ
    の出力とを入力する第3の差動型センスアンプとを有す
    ることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 電気的に情報の書き込み消去が可能なメ
    モリトランジスタを行方向及び列方向に沿って複数個配
    列するメモリアレイと、アドレス信号によりメモリアレ
    イから任意のメモリトランジスタを選択するための選択
    回路と、メモリトランジスタと同じ構造の第1のリファ
    レンストランジスタと、メモリトランジスタと同じ構造
    の第2のリファレンストランジスタと、メモリトランジ
    スタに選択回路を介して接続する第1の負荷素子と、第
    1のリファレンストランジスタに接続する第1の負荷素
    子とほぼ同じ特性の第2の負荷素子と、第2のリファレ
    ンストランジスタに接続する第1の負荷素子とほぼ同じ
    特性の第3の負荷素子と、メモリトランジスタのソース
    ・ドレイン間電圧と第1のリファレンストランジスタの
    ソース・ドレイン間電圧とを入力とする第1の差動型セ
    ンスアンプと、メモリトランジスタのソース・ドレイン
    間電圧と第2のリファレンストランジスタのソース・ド
    レイン間電圧とを入力とする第2の差動型センスアンプ
    と、第1の差動型センスアンプの出力と第2の差動型セ
    ンスアンプの出力とを入力する第3の差動型センスアン
    プとを有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装
    置。
  3. 【請求項3】 メモリトランジスタと第1のリファレン
    ストランジスタと第2のリファレンストランジスタとは
    閾値電圧が経時変化をする不揮発性半導体記憶素子を用
    いることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    不揮発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 メモリトランジスタと第1のリファレン
    ストランジスタと第2のリファレンストランジスタとは
    MONOS型の不揮発性半導体記憶素子を用いることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の不揮発性半
    導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 メモリトランジスタの閾値電圧をディプ
    レッション方向にシフトして、読み出しの長寿命化と高
    速化となることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 あらかじめ第1のリファレンストランジ
    スタを消去状態にし、また第2のリファレンストランジ
    スタを書き込み状態にしておき、メモリアレイから選択
    回路を介して選択するメモリトランジスタに流れる電流
    と、第1のリファレンストランジスタと第2のリファレ
    ンストランジスタとに流れる電流とを、おのおのの電源
    との間に接続する負荷素子に流すことで、それぞれのト
    ランジスタに流れる電流を電圧に変換し、メモリトラン
    ジスタのソース・ドレイン間電圧と第1のリファレンス
    トランジスタのソース・ドレイン間電圧とを第1の差動
    型センスアンプで比較して第1の比較電圧を出力し、メ
    モリトランジスタのソース・ドレイン間電圧と第2のリ
    ファレンストランジスタのソース・ドレイン間電圧とを
    第2の差動型センスアンプで比較して第2の比較電圧を
    出力して、第1の比較電圧と第2の比較電圧とを第3の
    差動型センスアンプで比較して第3の比較電圧を出力す
    ることにより、メモリトランジスタに流れる電流が第1
    のリファレンストランジスタに流れる電流と第2のリフ
    ァレンストランジスタに流れる電流との中間に位置する
    センスレベルより多いか少ないかを検出してメモリトラ
    ンジスタの読み出しを行うことを特徴とする前記請求項
    1に記載の不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100866623B1 (ko) * 2006-10-16 2008-11-03 삼성전자주식회사 저전압에서 동작할 수 있는 비휘발성 메모리 장치의 센스앰프 회로 및 이를 포함하는 비휘발성 메모리 장치
JP2009015930A (ja) * 2007-07-02 2009-01-22 Spansion Llc 半導体装置およびその制御方法

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