JPH07287766A

JPH07287766A - 文書編集装置

Info

Publication number: JPH07287766A
Application number: JP8012994A
Authority: JP
Inventors: Mamoru Nagashima; 衛永島
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1994-04-19
Filing date: 1994-04-19
Publication date: 1995-10-31

Abstract

(57)【要約】【目的】修正処理時間短縮化とユーザ修正作業時間短縮
化を実現すること。【構成】印刷された文書に、カラーで文字の移動，複写
等の修正記号と修正文字を加え、その修正文書をカラー
スキャナーで取り込み、修正データと文書データに分
け、修正内容と修正文字を認識して、その内容に従い文
書データを編集する。【効果】テキスト文書（印刷出力された文書紙）にカラ
ー（色鉛筆など）で修正を加え、その文書データをカラ
ースキャナーで取込むだけで、自動的に修正・編集でき
るので、修正処理時間短縮化とユーザ修正作業時間短縮
化を実現することができる。また、文字の削除や訂正，
挿入項目だけでなく、グラフィックなどの移動，複写，
追加も修正記号で修正することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、文書，符号情報等の入
力，編集，記憶，表示等の機能を備えた一体型の文書編
集装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の文字の修正作業は、一度紙面など
に出力したテキスト文書に対し、鉛筆，ボールペンなど
で修正対象文字，記号に修正を加え、その修正指示に従
って、ディスプレイなどの表示装置を見ながら、入力装
置を用いて修正し、出力し直すといった作業方法を行っ
ていた。

【０００３】テキスト文書（印刷出力され、編集対象と
なる文書）に対し、修正したい文字に修正を加え、その
文書を光学文字読み取り装置などで読み取って自動的に
編集を加える装置として、特開昭61−36874 号公報や特
開昭63−163587号公報に記載されているものがある。こ
れは修正すべき文字を抹消線で消して、余白に正しい文
字を記入する形式で、修正された文字をＯＣＲで読み取
るものがある。また、特開昭59−91585 号公報に記載さ
れているものでは、編集装置としてタブレットを用い、
そのタブレット面上にテキスト文書をセットし、手書き
修正することで、手書きの文字およびテキスト文書修正
用記号の認識および認識された文字および文書修正用記
号の位置，順序，修正結果を入力文書メモリに登録し、
テキスト文書修正用記号および入力により入力文書メモ
リの位置，順序，修正結果を更新する方法を行ってい
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来の日本語ワードプ
ロセッサなどでは、従来の技術で述べたように、一度紙
面などに出力したテキスト文書で誤りを発見した場合、
その誤りの修正対象となる文字，記号に鉛筆，ボールペ
ンなどで修正を加え、その指示に従ってディスプレイな
どの表示装置を見ながら、入力装置を用いて修正し、出
力し直すといった作業方法を行っていたため、修正作業
時間と修正作業者が必要であった。特開昭61−36874 号
公報や特開昭63−163587号公報では、実際には編集装置
が誤読してしまうケースがあったり、テキスト文書の文
字列、修正記号全てに対し、パターン認識する必要があ
るため、文献などの多数の文字列や文字以外のグラフィ
ックが含まれる文書などに関しては処理速度の問題や正
確な認識率の問題が挙げられる。また、修正内容も削
除，訂正，挿入の操作のみで、文字やグラフィックの移
動，複写，追加等に関しては記載されていない。後者の
特開昭59−91585 号公報に関しては、編集装置としてタ
ブレット等が必要で、編集対象となるテキスト文書とタ
ブレットが揃って修正作業や編集が可能となるので、例
えばこの装置が設置される場所以外でのテキスト文書修
正は不可能となる。

【０００５】本発明の目的は、テキスト文書（印刷出力
された文書紙）にカラー（色鉛筆や赤ボールペンなど）
で修正を加え、その文書データを取り込んで、カラー修
正部のみの文字，画像の認識をし、自動的に修正・編集
できるので、修正処理時間短縮化とユーザ修正作業時間
短縮化を実現することができる。また、文字の削除や訂
正，挿入項目だけでなく、文字はもちろんグラフィック
などの移動，複写，追加をも簡単な修正記号のみの記入
で効率よく修正することができる。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、図１に示すよ
うに、本文書編集装置の制御を行う中央処理装置１を中
心に、キーボードなどの入力装置２，表示装置３，プリ
ンタなどの出力装置４と中央処理装置１を動作させるプ
ログラムメモリ５と、文字コードや文字パターンが記憶
されている文書メモリ６と、光学画像読取装置としての
カラースキャナ７、また、読み取ったデータを色別認識
し記憶する画像認識装置８と、文書メモリ内のデータ編
集を行う文書編集部９と、修正記号や修正対象となる文
字を処理する修正認識部１０から成り、図２を用いて文
書編集部９と修正認識部１０の詳細構成について説明す
る。

【０００７】修正認識部１０はカラー画像の内容を調べ
る修正内容判別処理手段１１と、修正記号のパターンが
記憶されている修正記号テーブル１３，手書きした修正
文字パターンを文字認識しコード化する修正文字認識手
段１２の３構成から成る修正記号・文字認識部と、テキ
スト文書（印刷出力された文書）の先頭文字位置を認識
する文書基準位置認識手段１４と、画像認識装置内の修
正対象となる文字データの位置座標を計算する修正対象
文字位置座標計算手段１５と、そのデータを確保する修
正対象文字位置座標データ１６の３構成から成る修正対
象文字座標計算部から構成される。また、文書編集部９
は、文字パターンをコードに変換する文字パターン／コ
ード変換手段１７と、文書メモリ６の文字コードデータ
２０に編集を加える修正記号・文字編集手段１８から成
り、文書メモリ６はテキスト文書の文字コードデータ２
０と文字パターンテーブル１９から構成されている。文
字コードデータ２０には、テキスト文書の文字がコード
の形でられつし、またその位置（行，列）情報が記憶さ
れている。文字パターンテーブル１９は人間に解読でき
る形での文字パターンとそれに対応する文字コードが記
憶されている。

【０００８】

【作用】以上の手段によって構成される文書編集装置に
おいて、テキスト文書（印刷出力され、編集対象となる
文書）にカラー修正を加え、カラースキャナ７でそのテ
キスト文書を画像情報として取り込み、画像認識装置８
でテキスト文書画像とカラー修正画像に分けて記憶し、
修正記号・文字認識部に取り込む。

【０００９】修正記号・文字認識部の修正内容判別処理
手段１１は、修正記号のパターンが削除，訂正，挿入，
複写，移動，追加機能のいずれにあたるかを修正記号テ
ーブル１１から比較参照し判断する。また修正文字認識
手段１２ではテキスト文書に、カラーで手書きされた修
正文字パターンを文字パターンテーブル１９から比較参
照し、文字認識してコード化する。

【００１０】文書基準位置認識手段１４はスキャナで取
り込んだテキスト文書画像の先頭文字を基準位置として
設定する。

【００１１】修正対象文字位置座標計算手段１５では、
その先頭文字の基準位置から、テキスト文書中の修正対
象となる文字が、相対的にどれだけの距離にあるかを計
算し、文字コードデータから簡単に検索できるようにす
る。修正対象文字位置座標データ１６は、各々の修正対
象文字の位置座標データを記憶する。また、修正対象文
字位置座標データ１６は、各々の修正対象文字に対する
修正内容も同時に記憶している。

【００１２】文書編集部９での文字パターン／コード変
換手段１７では、文字認識を行ったイメージデータを、
文字パターンテーブル１９から比較参照して文字コード
に変換する。また、文字パターンテーブルには、パター
ンに対応するコードが１対１に対応し関係付けられて記
憶されている。

【００１３】修正記号・文字編集手段１８では、修正対
象文字位置座標のデータを基に、文書データとして記憶
されている文書メモリ６の文字パターンテーブル１９を
参照して修正対象文字のコードを検索し、修正記号の内
容に従って修正を加え、文書メモリ６の文字コードデー
タ２０を書き替える。

【００１４】

【実施例】以下、本発明の実施例について図１，図２，
図４をもとに、図３のフローに従って説明する。

【００１５】日本語ワードプロセッサなどの文書編集装
置は、編集文書（文書データ）の出力手段としてプリン
タを用い、紙面上にインク等を印刷して、書類として使
用する。この文書編集装置を使用するユーザ、もしくは
その他のユーザが、この印刷された文書（テキスト文
書）に対し、赤色もしくはその他のカラーペンなどで、
文字の削除，訂正，挿入，複写，移動，追加の修正記号
と、それに関わる修正文字を加える（本例では赤色での
修正を挙げるが、実際はその限りではない）。このテキ
スト文書を本発明の文書編集装置の光学カラー画像認識
装置（カラースキャナ７）に読み込ませると、画像認識
装置８内で色認識を行い、赤色のカラー部を抽出して、
テキスト文書の文書画像データと赤色で修正を加えたカ
ラー画像データに分け記憶する。記憶方法は、両者デー
タ共に読み込んだ走査順序に従い、アドレスを付け画像
認識装置内のデータメモリに一時的に記憶していて、相
対的なカラー画像のアドレス位置とテキスト文書のアド
レス位置は図６に示すように一致している。このデータ
を修正内容判別処理手段１１に送り、ユーザが修正を加
えた赤色の修正記号データが、何の修正なのかを判別す
る。修正記号テーブル１３には、図４に示すように各種
修正記号，削除・訂正・挿入・複写・移動・追加のパタ
ーンデータと、その修正内容を示すプログラムが付随し
て記憶されていて、修正内容判別処理手段１１はこれら
パターンデータをもとに、パターン照合，認識を行う。
例えばテキスト文書に、「○○○」を二本線パターンで
削除した文字列があると、修正記号テーブル１３に記憶
されている２本線のパターンと、照合を行い、この２本
線の赤色データが「削除」であることを認識する。また
複写では、図４に示すように、テキスト文書の複写対象
となる文字を囲み、どの文字（複写先の両者２文字を修
正対象文字とする）の間に挿入するかを矢印で指示する
が、複写は移動と異なり、矢印を両方に付ける、という
ような各々の修正記号パターンがあり、修正記号テーブ
ル１３と比較し照合することで認識を行い、赤色データ
がどのような修正を意図しているかを判別する。また図
５，図６に示すように、修正記号が修正対象文字に対し
指し示す位置（指示点（Ａ₁，Ｂ₁）に近い近似値）を修
正記号のパターンデータをもとに解析する。

【００１６】訂正，挿入，複写，移動では、修正文字が
修正記号に付随しているため、修正内容判別処理手段１
１がこの修正記号を認識すると、付随する修正文字の文
字パターンが何の文字であるかを修正文字認識手段１２
に依頼する。修正文字は図４，図５に示すように、修正
記号の近傍にあるため、修正文字認識手段１２ではこれ
らの修正文字の文字認識を、修正記号の近傍を検索し、
文字パターンテーブル１９から参照することによって認
識し、それが文字であればコード化を行う。

【００１７】また、修正内容判別処理手段１１は、各修
正記号が文字を丸で囲んだり、矢印で示したり、２本線
で消したりしている位置情報（指示点：図５参照）をも
とに、修正の対象となる修正対象文字と、複写，移動で
のテキスト修正文字の画像データを、文字パターンテー
ブル１９から参照し、文字認識を行い、コード化して一
時記憶する。またこれと同時に、スキャナーで読み込ん
だ１文字当たりの画像の解像度が、文字パターンテーブ
ル１９に記憶されている１文字に対しどれだけの大きさ
かを調べることで、文字コード内で修正対象文字の位置
を調べる参考データとすることができる。

【００１８】次に、文書基準位置認識手段１４では、画
像として取り込んだテキスト文書の先頭文字を検索す
る。

【００１９】取り込んだテキスト文書データは、図６に
示すように、文書の左上端から右下端まで１ドットずつ
画像データとして並んでいて、文書画像データメモリ、
カラー画像メモリにアドレス順に記憶されており、相対
的に位置アドレスは一致している。実際メモリの中は、
何らかのデータがあれば１、なければ０の２値化データ
なので、この変化の１が現れた位置座標データを先頭の
文字もしくは記号とすることができるので、この位置を
先頭文字基準点（ｘ₀，ｙ₀）とすることができる。文書
基準位置認識手段１４は文書画像データメモリを先頭ア
ドレスから何らかのデータ「１」が現れるまでスキャン
し、現れれば、修正対象文字位置座標データ１６内にあ
るメモリの先頭アドレスに（ｘ₀，ｙ₀）の示すアドレス
値を記憶する。

【００２０】文書基準位置認識手段１４は、文書メモリ
６の文字コードデータから、テキスト文書の一番先頭と
なる先頭文字のコードと位置データ（行，列）が含まれ
るアドレス値を検索し、修正対象文字位置座標データ１
６の２番目のアドレスに記憶する。尚、本発明の対象と
なる文書メモリ６の文字コードデータは、テキスト文書
を読み込む作業の前に、編集対象データとして選出して
おかなければならない。

【００２１】また、修正記号が修正文字に対し指し示す
位置座標指示点（Ａ₁，Ｂ₁）のアドレスは、修正内容判
別処理手段１１で既に検索されている。修正対象文字の
一部画像データ座標を（ｘ₁，ｙ₁）とすると、（ｘ₁，
ｙ₁）は修正記号によって示される指示点（Ａ₁，Ｂ₁）
付近に存在しているので、アドレス（Ａ₁，Ｂ₁）≒アド
レス（ｘ₁，ｙ₁）となり、修正文字はアドレス（ｘ₁，
ｙ₁）−アドレス（ｘ₀，ｙ₀）の距離にある。

【００２２】ここで、修正内容判別処理手段１１で調べ
た１文字当たりの読み取り解像度と、文字パターンの比
率から、アドレス（ｘ₁，ｙ₁）−アドレス（ｘ₀，ｙ₀）
の距離が、文字コードに対し何個分に相当するか、何行
何列目に相当するかを検索する。ここで、おおよその文
字コードデータ内の位置がつかめるので、その付近の修
正対象文字の文字コードを比較参照し検索する。

【００２３】以上の処理を終えると、修正記号・文字編
集手段１８は修正文字の文字コードに対して、図４に示
すような修正（削除，訂正，挿入，複写，移動，追加）
を各々の修正文字に対し行い、書き替え，表示装置に表
示する。

【００２４】また、本発明例では修正作業の自動化が中
心であるが、請求項３で述べたように、編集対象となる
文書を表示装置３上に表示し、その文書に画像認識装置
８で読み取ったカラー修正内容の示す修正対象となる文
字・記号や、修正する文字・記号をカーソル等で指示表
示するモードを設けることで、表示装置３を見ながら、
手動的作業でも修正編集可能とし、１００％画像認識で
きなかったものに対して修正を加えることができる。

【００２５】

【発明の効果】印刷されたテキスト文書（印刷出力さ
れ、編集対象となる文書）にカラーで修正を加え、その
データを取り込んで、カラー修正部とその付近のデータ
のみを認識し、自動的に編集できるので、多数文字列の
データ処理時間短縮化とユーザ修正作業時間短縮化を実
現する。また、文字の削除や訂正，挿入項目だけでな
く、文字はもちろんグラフィックなどの移動，複写，追
加をも簡単な修正記号のみの記入で修正できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の全体ブロック図である。

【図２】本発明の主要なる手段の詳細ブロック図であ
る。

【図３】本発明の動作フロー図である。

【図４】修正内容の説明図である。

【図５】修正記号が示す指示点の位置を示す図である。

【図６】文書画像データメモリとカラー画像データメモ
リの内部構成例を示す図である。

【符号の説明】

１…中央処理装置、２…入力装置、３…表示装置、４…
出力装置、５…プログラムメモリ、６…文書メモリ、７
…カラースキャナ、８…画像認識装置、９…文書編集
部、１０…修正認識部、１１…修正内容判別処理手段、
１２…修正文字認識手段、１３…修正記号テーブル、１
４…文書基準位置認識手段、１５…修正対象文字位置座
標計算手段、１６…修正対象文字位置座標データ、１７
…文字パターン／コード変換手段、１８…修正記号・文
字編集手段、１９…文字パターンテーブル、２０…文字
コードデータ。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】文字を入力する入力装置と，入力装置から
入力された文字符号等を文字符号情報として記憶する文
書メモリと，文書メモリに記憶された文字符号情報を表
示する表示装置と，文字符号情報を印刷する出力装置
と、以上の装置の制御を行う中央処理装置と，中央処理
装置を動作させるためのプログラムを記憶したプログラ
ムメモリとを基本構成とし、画像情報を取り込むための
カラースキャナと、カラースキャナ等で読み取ったテキ
スト文書（文字，記号，画像を含む印刷された文書を定
義）の文字および記号・グラフィック等とそれに対する
カラー修正内容を色判別して記憶する画像認識装置と、
パターン照合して修正内容が何かを判別する修正記号・
文字認識部と、修正の対象となる文字の位置座標を検索
する修正対象文字座標計算部と、修正内容に従い文書メ
モリ（文字コードデータ）に修正を加えて保存する文書
編集部を有することを特徴とする文書編集装置。
【請求項２】請求項１において、テキスト文書のカラー
修正内容は、修正対象となる文字にテキスト文書での使
用色と異なるカラー図象で囲み、移動先を加えた「移
動」，新たな修正文字を与える「挿入」，余白などの空
欄に新たな文字および記号をつけ加える「追加」等の図
象記号で示すことによって修正が行われることを特徴と
する文書編集装置。
【請求項３】請求項１において、表示装置上に文書が表
示され、その文書に画像認識装置で読み取ったカラー修
正内容の示す修正対象となる文字・記号などが指示表示
されることで、手動的作業でも修正編集可能となること
を特徴とする文書編集装置。