JPH07287164A - 縮小結像レンズ - Google Patents

縮小結像レンズ

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JPH07287164A
JPH07287164A JP7683694A JP7683694A JPH07287164A JP H07287164 A JPH07287164 A JP H07287164A JP 7683694 A JP7683694 A JP 7683694A JP 7683694 A JP7683694 A JP 7683694A JP H07287164 A JPH07287164 A JP H07287164A
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JP
Japan
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lens
aspherical
plastic
glass
positive power
Prior art date
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Pending
Application number
JP7683694A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiki Matsuo
栄樹 松尾
Jun Ogawa
潤 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
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Publication of JPH07287164A publication Critical patent/JPH07287164A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】2枚構成のレンズ系で、ファクシミリやイメー
ジスキャナ等に用いられる安価でしかも高性能な縮小結
像レンズを提供する。 【構成】2枚構成のレンズ系であって、絞りを中心とし
て対称的な形状の2枚のメニスカスレンズで構成され
る。一方はパワーをほとんど持たないプラスチック両面
非球面レンズからなり、もう一方が硝子の球面レンズか
らなる縮小結像用レンズ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ等の画像
読み取りに適用して、好適で安価な縮小結像用レンズに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、原稿を照明し、その反射光を利
用してCCD等のセンサーに縮小投影を行い、それを利
用して様々な処理を行うファクシミリやイメージスキャ
ナ等のレンズ系としては、主として3枚の硝子からなる
トリプレット等のレンズが使用されている。近年、一般
家庭へのこれら機器の普及にともない、使用される部品
のコストを低減し、安価な製品として供給することが望
まれている。そのため、レンズもその一部にプラスチッ
クを使用する等コストを低減する努力がされているがそ
の効果は充分と言えないのが現状である(特開平5−3
4591号)。
【0003】また、本発明に先立ち既に2枚構成の出願
(特願平5−198383号)をしているが、硝子また
はハイブリッドの非球面を採用しており、現時点ではま
だコスト的に高く、製造努力を必要としている。
【0004】また、別用途としては、ビデオ用のレンズ
として2枚のプラスチックレンズからなる撮影レンズが
提案されている(特開平1−245212号)。このレ
ンズ系の場合には、両方のレンズをプラスチックレンズ
で構成することを意図しており、環境変化による焦点移
動が発生してしまう。ビデオの場合、常にフォーカスを
やり直すためあまり問題とはならないが、本発明が目的
とする用途の場合には許容されない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、コス
トが高い点と環境変化により特性が変化すると言った問
題点がある。
【0006】本発明の目的は、2枚構成でありながら、
ファクシミリ等の読みとりレンズとして充分な性能を有
し、プラスチック非球面と硝子の球面レンズの組み合わ
せにより、非常に安価な縮小結像レンズを提供するもの
である。
【0007】更に、通常プラスチックレンズを採用する
ときに問題となる、環境変化に付随する性能の劣化や内
部歪が性能に影響を及ぼさない様な構成を提案するもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的に使用さ
れるレンズは、次のような特性を満たす必要がある。す
なわち、 ・画角全体にわたって均一なMTFを有すること ・歪曲収差の少ないこと ・周辺光量の低下が少ないこと また、照明として主流となりつつあるLED等を使用す
る場合や、読みとりスピードを向上するために、比較的
FNOの小さな明るいレンズ系を必要とする。本発明の
基本的構成図を図1に示すが、絞りを中心として、それ
ぞれのレンズが凹面を絞り側に持つ、対称的な配置を有
する2群構成のレンズ系である。ただし、全体の正のパ
ワーは、そのほとんどを硝子の球面レンズの方に持た
せ、プラスチックレンズの両面を非球面とし、そのパワ
ーを小さく保つものである。
【0009】例えば、第1レンズが両面非球面プラスチ
ックレンズから構成され、第2レンズが硝子の球面レン
ズからなる場合を考える。第1レンズが無い場合、以前
特願平5−198383号で提案した前側に絞りを有す
るアイソプラナティック単レンズに関する条件が同じよ
うに、第2レンズに適用される。すなわち、第2レンズ
前面が物点に対し同心的または不遊点であり、前面より
物体側にある絞りが、前面よって後面の曲率中心に結像
されるような構成に近い事が要求される。この様な基本
構成を骨格として、この硝子レンズを非球面化する事に
よるコストアップを回避するために、このレンズの絞り
をはさんで更に物体側に、非球面のプラスチック非球面
レンズを導入する。これにより得られた自由度を効果的
に用いて、特願平5−198383号で提案したと同じ
効果を得るものである。その際、プラスチックレンズに
ほとんどパワーを持たせず、温度や湿度等の環境変化に
より屈折率や曲率の変化することによる性能劣化の少な
い光学系を構成するものである。特願平5−19838
3号では、凹のパワーを有するプラスチックレンズを像
面の直前に配する事で、同じ様な環境変化に対する効果
を持たせていた。
【0010】次に、絞りをはさんで導入された非球面の
効果とその機能について述べる。
【0011】すなわち、絞りをはさんで配置された本発
明の光学系を球面だけで構成した時の収差の補正を、球
面収差を負の補正不足に、非点収差の特にメリディオナ
ル像面を正の補正過剰に、そして、歪曲収差に関しては
非球面レンズを像面側に用いた場合には正・物体面側に
用いたときには負の歪曲収差となるように、絞り側にそ
れぞれ凹面を向けたメニスカスレンズにて構成する。そ
の際、言うまでもなくプラスチックレンズにはあまりパ
ワーを持たせない様にする。ここで、プラスチックの両
面を非球面化し、各収差のバランスを取る。具体的に
は、上記のような補正状態とした各収差について、球面
収差に関しては、絞りに近い側の非球面で補正過剰とし
バランスをとる。更に、非点収差に関しては、絞りから
遠い側の非球面でマイナス側にメリディオナル像面を倒
しバランスをとる。歪曲収差についても、絞りから遠い
方の非球面で逆側の歪曲を発生させ補正する。主な、各
非球面の役割は、以上のような内容ではあるが、もちろ
ん完全に独立にそれぞれの収差を補正できるわけではな
い。例えば、球面収差に関しては絞りより遠い面ではわ
ずかに負の球面収差が発生する。特に特徴的なのは、メ
リディオナルの像面湾曲が、絞りに近い側の面により、
高次の大きな正の像面湾曲が発生することである。これ
も、全体として良好なバランスを取るのに寄与してい
る。この様に、プラスチックの両側の面に導入した非球
面を効果的に用いることにより、収差のバランスを取っ
ているわけである。
【0012】基本的な考え方は以上の通りであるが、実
際に本発明の光学系を実現するためには、次のように構
成する。
【0013】光束を決定する絞りをはさんで、その一方
の側で絞り側に凹面を有するほとんどパワーを持たない
メニスカス状のプラスチックの両面非球面レンズと、他
方の側で絞り側に凹面を有するメニスカス状の正のパワ
ーを持つ球面レンズとの2枚のレンズから構成される結
像レンズ系において、以下の条件を満足するようにした
ことを特徴とする縮小結像レンズを提供する。
【0014】−0.3<fp/fm<0.3 (1) 0.7<rp/dp<1.7 (2) 0.3<L/rp<3.0 (3) dm/fp>0.1 (4) 但し、fpは硝子レンズの焦点距離、fmはプラスチッ
ク非球面レンズの焦点距離、rpは硝子レンズの正のパ
ワーを有する面の曲率半径の絶対値、dpは硝子レンズ
の軸上厚み、dmはプラスチックレンズの軸上厚み、L
は硝子レンズの正のパワーを有する面からみた負のパワ
ーを有する面による絞りの像の位置の絶対値である。
【0015】ここで、(1)の条件は、ほとんどのパワ
ーを硝子の球面レンズにもたせ、プラスチックレンズの
温度等の環境変化による性能劣化を防ぐための条件であ
る。(2)及び(3)の条件は、パワーの集中する硝子
の球面レンズがアイソプラナティックに近い条件を満た
し、プラスチックレンズの非球面を効果的に使用できる
ためのものである。このいずれの限界を越えても、硝子
レンズから大きな非対称収差が発生し、プラスチックレ
ンズの非球面化による補正の限界を越えてしまう。
【0016】(4)の条件はプラスチックレンズの両側
の非球面が効果的に働くための条件で、これが限界を下
回ると、各画角の光束の分離が充分ではなく、前述の収
差のバランスが取れなくなってしまう。ただし、あまり
厚くなるとプラスチックの成形に時間がかかり内部歪も
発生し易くなり、コスト的に高くなる原因となる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の各実施例につ
き更に詳しく説明する。図1は本発明による光学系の構
成図である。表1から表6に第1〜第6の実施例の構成
データを示す。また各実施例の断面図と収差図を図2〜
図7に示す。
【0018】各実施例において、面番号は物体側から順
に数えられた、各レンズ等に対応する面番号を示し、こ
の面番号をiとすると各図及び表において、riはi面
の曲率半径(非球面については軸上曲率半径を示す)、
diはi面からi+1面までの間隔、niはdiに存在
する媒質の屈折率、viはdiに存在する媒質のアッベ
数をそれぞれ示す。
【0019】非球面データは、各表の一番下の覧に面番
号と共に示した。また、面番号3は絞り面に対応してお
り曲率半径0は曲率半径無限であることを示している。
屈折率はd線(588nm)における屈折率を示し、非
球面係数は数式に示される各係数の値を示している。曲
率半径の符号は、物体側に凹の場合を負とする。
【0020】実施例では、すべて物体面に厚さ2mmの
平面硝子が、また像面側には厚さ0.7mmの平面硝子
があるとして計算されているが、図及びデータでは省略
されている。
【0021】各表のデータ中で屈折率1.492・アッ
ベ数57.4または屈折率1.585・アッベ数29.
9は現存のプラスチックに対応する。
【0022】本発明で使用される非球面は次の式で与え
られる。
【0023】
【数1】
【0024】但し、zは面頂点に対する接平面からの深
さ、cは面の近軸的曲率、hは光軸からの高さ、kは円
錐定数、Aは4次の非球面係数、Bは6次の非球面係
数、Cは8次の非球面係数、Dは10次の非球面係数、
Eは12次の非球面係数、Fは14次の非球面係数、G
は16次の非球面係数、Hは18次の非球面係数、等で
ある。なお、非球面係数を示す数値の表示において、e
−○○○の表示は10の−○○○乗を示している。
【0025】以下に各実施例の特徴を示す。実施例1
(表1)は、非球面プラスチックレンズを物体側に配置
した実施例である。第2レンズは高屈折率の硝子の球面
レンズである。第2から第6実施例に比較し、物体距離
が短くなっている。
【0026】実施例2(表2)は、非球面プラスチック
レンズを像面側の第2レンズに使用した例である。第1
レンズは高屈折率をもつ硝子の球面レンズである。
【0027】実施例3(表3)は実施例2の硝子の屈折
率を低めに設定したものである。環境変化が問題となら
ない場合はこの第1レンズにプラスチックを採用するこ
とも可能である。その場合、第1レンズも非球面化がコ
スト的に可能となり、設計性能を向上させることができ
る。
【0028】実施例4(表4)は実施例3で更に硝子の
屈折率を低く設定した例である。コスト的には硝子の屈
折率を低くした方が有利である。
【0029】実施例5(表5)は実施例4のプラスチッ
クレンズに高屈折率高分散の材料を用いた例である。
【0030】実施例6(表6)は実施例5のプラスチッ
クレンズの厚さを厚くした例である。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】
【表4】
【0035】
【表5】
【0036】
【表6】
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の2枚構成
のレンズを用いることにより、ファクシミリやイメージ
スキャナ等の縮小結像を行うレンズに関し、明るく、高
性能で、歪曲のない、安価なレンズを提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学系の断面図である。
【図2】実施例1の断面図と収差図である。
【図3】実施例2の断面図と収差図である。
【図4】実施例3の断面図と収差図である。
【図5】実施例4の断面図と収差図である。
【図6】実施例5の断面図と収差図である。
【図7】実施例6の断面図と収差図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光束を決定する絞りをはさんで、その一方
    の側で絞り側に凹面を有するほとんどパワーを持たない
    メニスカス状のプラスチックの両面非球面レンズと、他
    方の側で絞り側に凹面を有するメニスカス状の正のパワ
    ーを持つ球面レンズとの2枚のレンズから構成される結
    像レンズ系において、以下の条件を満足するようにした
    ことを特徴とする縮小結像レンズ。 −0.3<fp/fm<0.3 0.7<rp/dp<1.7 0.3<L/rp<3.0 dm/fp>0.1 但し、fpは硝子レンズの焦点距離、fmはプラスチッ
    ク非球面レンズの焦点距離、rpは硝子レンズの正のパ
    ワーを有する面の曲率半径の絶対値、dpは硝子レンズ
    の軸上厚み、dmはプラスチックレンズの軸上厚み、L
    は硝子レンズの正のパワーを有する面からみた負のパワ
    ーを有する面による絞りの像の位置の絶対値である。
JP7683694A 1994-04-15 1994-04-15 縮小結像レンズ Pending JPH07287164A (ja)

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JP (1) JPH07287164A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004341377A (ja) * 2003-05-19 2004-12-02 Nidec Copal Corp 読取用レンズ
US6888686B2 (en) 2003-01-22 2005-05-03 Satoshi Do Lens for image pickup
US7139134B2 (en) 2002-02-07 2006-11-21 Enplas Corporation Image pickup lens

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7139134B2 (en) 2002-02-07 2006-11-21 Enplas Corporation Image pickup lens
US6888686B2 (en) 2003-01-22 2005-05-03 Satoshi Do Lens for image pickup
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