JPH07286983A - 金属薄膜の膜質評価法 - Google Patents

金属薄膜の膜質評価法

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JPH07286983A
JPH07286983A JP10471894A JP10471894A JPH07286983A JP H07286983 A JPH07286983 A JP H07286983A JP 10471894 A JP10471894 A JP 10471894A JP 10471894 A JP10471894 A JP 10471894A JP H07286983 A JPH07286983 A JP H07286983A
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JP
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thin film
metal thin
electrodes
metal
film
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JP10471894A
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Inventor
Hiroshi Koizumi
弘 小泉
Kazunori Hiraoka
一則 平岡
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属薄膜に、直流電流を流し、それによって
金属薄膜の抵抗値が変化するのを測定し、その測定結果
を用いて、金属薄膜の膜質を評価する方法において、金
属薄膜の抵抗値の変化の測定時、金属薄膜からそれを構
成している金属の原子を外部にほとんど拡散させず且つ
これに伴う空孔を金属薄膜内にほとんど生ぜしめないよ
うにし、それによって、金属薄膜の膜質の評価を、より
正しく行うことができるようにする。 【構成】 金属薄膜に電流を流すため及び金属薄膜の抵
抗値が変化するのを測定するための電極として、金属薄
膜を構成している金属の原子に対して金属薄膜に比し低
い拡散性しか与えない電極を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路の配線
を構成している金属薄膜の膜質を評価するのに適用し得
る金属薄膜の膜質評価法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属薄膜に、直流電流を流した場
合、金属薄膜内でそれを構成している金属の原子が移動
し且つそれに伴い空孔の移動が生じ、それにもとずき、
金属薄膜内にエレクトロマイグレーションが生じ、その
結果、金属薄膜の抵抗値が変化する、ということから、
金属薄膜に、直流電流を流し、それによって金属薄膜の
抵抗値が変化するのを測定し、その測定結果を用いて、
金属薄膜の膜質を評価する、という金属薄膜の膜質評価
法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の金属薄膜の膜質
評価法においては、金属薄膜内でのエレクトロマイグレ
ーションの生成、従って、金属薄膜内でのそれを構成し
ている金属の原子の移動及びそれに伴う金属薄膜内での
空孔の移動を、金属薄膜の抵抗値の変化の測定によって
測定しているが、この場合、金属薄膜内で移動する金属
薄膜を構成している金属の原子が金属薄膜に直流電流を
流すために用いている電極、リードなどの外部に拡散し
且つこれに伴う空孔が金属薄膜内に生ずるのを抑制乃至
阻止するための手段について、考慮がなされていなかっ
た。
【0004】このため、従来の金属薄膜の膜質評価法の
場合、金属薄膜の抵抗値の変化の測定時、金属薄膜から
それを構成している金属の原子を外部に拡散させ且つこ
れに伴う空孔を金属薄膜内に生ぜしめていた。
【0005】以上のことから、従来の金属薄膜の膜質評
価法の場合、金属薄膜の膜質の評価を、金属薄膜の抵抗
値の変化の測定時に、金属薄膜からそれを構成している
金属の原子を外部に拡散させ且つこれに伴う空孔を金属
薄膜内に生ぜしめている分、正しく行われていない、と
いう欠点を有していた。
【0006】よって、本発明は、上述した欠点を有効に
回避し得る、新規な金属薄膜の膜質評価法を提案せんと
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願第1番目の発明によ
る金属薄膜の膜質評価法は、(i)金属薄膜に、その第
1及び第2の位置において、金属薄膜を構成している金
属の原子に対して金属薄膜に比し低い拡散性しか与えな
い第1及び第2の電極をそれぞれ付し、そして、(i
i)金属薄膜に、第1及び第2の位置間において、第1
及び第2の電極を用いて、直流電流を流し、(iii)
それによって第1及び第2の電極間でみた抵抗値が変化
するのを測定し、(iv)その測定結果を用いて、金属
薄膜の膜質を評価する。この場合、金属薄膜がAlでな
る場合、第1及び第2の電極として、高融点金属または
その窒化物でなる電極を用い得る。また、第1及び第2
の位置を、金属薄膜の両端位置とするのを可とする。
【0008】本願第2番目の発明による金属薄膜の膜質
評価法は、(i)金属薄膜に、その第1及び第2の位
置、及びそれら間の第3の位置において、金属薄膜を構
成している金属の原子に対して金属薄膜に比し低い拡散
性しか与えない第1及び第2の電極、及び第3の電極を
それぞれ付し、そして、(ii)金属薄膜に、第1及び
第2の位置間において、第1及び第2の電極を用いて、
直流電流を、第1の位置側から第2の位置側に向けて流
し、(iii)それによって第2及び第3の電極間でみ
た抵抗値が変化するのを測定し、(iv)その測定結果
を用いて、金属薄膜の膜質を評価する。この場合、金属
薄膜がAlでなる場合、第1、第2及び第3の電極とし
て、高融点金属またはその窒化物でなる電極を用い得
る。また、第1及び第2の位置を、金属薄膜の両端位置
とするのを可とする。
【0009】
【作用・効果】本願第1番目の発明による金属薄膜の膜
質評価法は、前述した従来の金属薄膜の膜質評価法の場
合と同様に、金属薄膜に、直流電流を流した場合、金属
薄膜内でそれを構成している金属の原子が移動し且つそ
れに伴い空孔の移動が生じ、それにもとずき、金属薄膜
内にエレクトロマイグレーションが生じ、その結果、金
属薄膜の抵抗値が変化する、ということから、金属薄膜
に、直流電流を流し、それによって金属薄膜の抵抗値が
変化するのを測定し、その測定結果を用いて、金属薄膜
の膜質を評価する、というものである。
【0010】また、本願第1番目の発明による金属薄膜
の膜質評価法においては、前述した従来の金属薄膜の膜
質評価法の場合と同様に、金属薄膜内でのエレクトロマ
イグレーションの生成、従って、金属薄膜内でのそれを
構成している金属の原子の移動及びそれに伴う金属薄膜
内での空孔の移動を、金属薄膜の抵抗値の変化の測定に
よって測定している。
【0011】しかしながら、本願第1番目の発明による
金属薄膜の膜質評価法の場合、金属薄膜に直流電流を流
すため、及び金属薄膜の抵抗値の変化を測定するために
用いている第1及び第2の電極が、金属薄膜を構成して
いる金属の原子に対して金属薄膜に比し低い拡散性しか
与えない電極であるので、金属薄膜内で移動する金属薄
膜を構成している金属の原子が第1及び第2の電極の外
部に拡散し且つこれに伴う空孔が金属薄膜内に生ずるの
を抑制乃至阻止するための手段について、考慮がなされ
ている。
【0012】このため、本願第1番目の発明による金属
薄膜の膜質評価法の場合、前述した従来の金属薄膜の膜
質評価法の場合とは異なり、金属薄膜の抵抗値の変化の
測定時、金属薄膜からそれを構成している金属の原子を
外部にほとんど拡散させず且つこれに伴う空孔を金属薄
膜内にほとんど生ぜしめない。
【0013】以上のことから、本願第1番目の発明によ
る金属薄膜の膜質評価法の場合、金属薄膜の膜質の評価
を、前述した従来の金属薄膜の膜質評価法の場合に比
し、より正しく行うことができる。
【0014】また、本願第2番目の発明による金属薄膜
の膜質評価法は、本願第1番目の発明による金属薄膜の
膜質評価法の場合と同様に、金属薄膜に、直流電流を流
した場合、金属薄膜内でそれを構成している金属の原子
が移動し且つそれに伴い空孔の移動が生じ、それにもと
ずき、金属薄膜内にエレクトロマイグレーションが生
じ、その結果、金属薄膜の抵抗値が変化する、というこ
とから、金属薄膜に、直流電流を流し、それによって金
属薄膜の抵抗値が変化するのを測定し、その測定結果を
用いて、金属薄膜の膜質を評価する、というものであ
り、また、本願第2番目の発明による金属薄膜の膜質評
価法においては、本願第1番目の発明による金属薄膜の
膜質評価法の場合と同様に、金属薄膜内でのエレクトロ
マイグレーションの生成、従って、金属薄膜内でのそれ
を構成している金属の原子の移動及びそれに伴う金属薄
膜内での空孔の移動を、金属薄膜の抵抗値の変化の測定
によって測定している。
【0015】さらに、本願第2番目の発明による金属薄
膜の膜質評価法の場合、本願第1番目の発明による金属
薄膜の膜質評価法の場合に準じて、金属薄膜に直流電流
を流すため、及び第3の電極とともに金属薄膜の抵抗値
の変化を測定するために用いている第1及び第2の電
極、及び第1及び第2の電極とともに抵抗値の変化を測
定するために用いている第3の電極が、金属薄膜を構成
している金属の原子に対して金属薄膜に比し低い拡散性
しか与えない電極であるので、金属薄膜内で移動する金
属薄膜を構成している金属の原子が第1及び第2の電
極、及び第3の電極の外部に拡散し且つこれに伴う空孔
が金属薄膜内に生ずるのを抑制乃至阻止するための手段
について、考慮がなされている。
【0016】このため、本願第2番目の発明による金属
薄膜の膜質評価法の場合も、本願第1番目の発明による
金属薄膜の膜質評価法の場合と同様に、金属薄膜の抵抗
値の変化の測定時、金属薄膜からそれを構成している金
属の原子を外部にほとんど拡散させず且つこれに伴う空
孔を金属薄膜内にほとんど生ぜしめない。
【0017】以上のことから、本願第2番目の発明によ
る金属薄膜の膜質評価法の場合も、本願第1番目の発明
による金属薄膜の膜質評価法の場合と同様に、金属薄膜
の膜質の評価を、前述した従来の金属薄膜の膜質評価法
の場合に比し、より正しく行うことができる。
【0018】また、本願第2番目の発明による金属薄膜
の膜質評価法の場合、金属薄膜に、電流を、第1の電極
の付されている第1の位置側から第2の電極の付されて
いる第2の位置側に向けて流すようにしているので、金
属薄膜内にそれを構成している金属の原子の移動に伴っ
て生ずる空孔が、第2の電極の付されている第2の位置
及びその周りに集まるので、金属薄膜の抵抗値の変化の
測定結果、その抵抗値の変化を、短時間で、高い感度に
測定することができ、よって、金属薄膜の膜質の評価
を、短時間に、高精度に行うことができる。
【0019】
【実施例1】次に、図1を伴って、本発明による金属薄
膜の膜質評価法の第1の実施例を述べよう。
【0020】図1に示す本発明による金属薄膜の膜質評
価法においては、例えばAlでなる金属薄膜1に、その
第1及び第2の位置P1及びP2において、金属薄膜1
を構成している金属(この場合、Al)の原子に対して
金属薄膜1に比し低い拡散性しか与えない第1及び第2
の電極E1及びE2をそれぞれ付す。この場合、第1及
び第2の電極E1及びE2は、金属薄膜1がAlでなる
場合、Ti、Wなどの高融点金属またはその窒化物でな
る。
【0021】そして、金属薄膜1に、第1及び第2の位
置P1及びP2間において、第1及び第2の電極E1及
びE2を用いて、直流電流を、電源2(定電流源)から
金属薄膜1内にエレクトロマイグレーションが生ずるの
に十分な比較的高い電流密度(金属薄膜1がAlでなる
場合、106〜107A/cm2程度)で流し、一方、そ
れによって第1及び第2の電極E1及びE2間でみた抵
抗値が変化するのを、抵抗計RMを用いて測定し、その
測定結果を用いて、金属薄膜1の膜質を評価する。
【0022】以上が、本発明による金属薄膜の膜質評価
法の第1の実施例である。
【0023】このような本発明による金属薄膜の膜質評
価法は、前述した従来の金属薄膜の膜質評価法の場合と
同様に、金属薄膜1に、直流電流を流した場合、金属薄
膜1内でそれを構成している金属の原子が移動し且つそ
れに伴い空孔の移動が生じ、それにもとずき、金属薄膜
1内にエレクトロマイグレーションが生じ、その結果、
金属薄膜1の抵抗値が変化する、ということから、金属
薄膜1に、直流電流を流し、それによって金属薄膜1の
抵抗値が変化するのを測定し、その測定結果を用いて、
金属薄膜1の膜質を評価する、というものである。
【0024】また、図1に示す本発明による金属薄膜の
膜質評価法においては、前述した従来の金属薄膜の膜質
評価法の場合と同様に、金属薄膜1内でのエレクトロマ
イグレーションの生成、従って、金属薄膜1内でのそれ
を構成している金属の原子の移動及びそれに伴う金属薄
膜内での空孔の移動を、金属薄膜1の抵抗値の変化の測
定によって測定している。
【0025】しかしながら、図1に示す本発明による金
属薄膜の膜質評価法の場合、金属薄膜1に直流電流を流
すため、及び金属薄膜1の抵抗値の変化を測定するため
に用いている第1及び第2の電極E1及びE2が、金属
薄膜1を構成している金属(本例の場合、Al)の原子
に対して金属薄膜1に比し低い拡散性しか与えない電極
であり、よって、金属薄膜1内で移動する金属薄膜1を
構成している金属(本例の場合、Al)の原子が第1及
び第2の電極E1及びE2の外部に拡散し且つこれに伴
う空孔が金属薄膜1内に生ずるのを抑制乃至阻止するた
めの手段について、考慮がなされている。
【0026】このため、図1に示す本発明による金属薄
膜の膜質評価法の場合、前述した従来の金属薄膜の膜質
評価法の場合とは異なり、金属薄膜1の抵抗値の変化の
測定時、金属薄膜1からそれを構成している金属(本例
の場合、Al)の原子を外部にほとんど拡散させず且つ
これに伴う空孔を金属薄膜1内にほとんど生ぜしめな
い。
【0027】以上のことから、図1に示す本発明による
金属薄膜の膜質評価法の場合、金属薄膜1の膜質の評価
を、金属薄膜1と同じ金属薄膜についての、前述した従
来の金属薄膜の膜質評価法の場合に比し、より正しく行
うことができる。
【0028】また、このことは、第1及び第2の電極E
1及びE2がそれぞれ付される金属薄膜1の第1及び第
2の位置P1及びP2を、金属薄膜1の両端とすれば、
なおさらである。それは、第1及び第2の位置P1及び
P2を金属薄膜1の両端からそれぞれ内側に入った位置
とした場合、金属薄膜1の両端からそれらにそれぞれ対
応するこの場合の第1及び第2の位置までとった間の金
属薄膜1の領域には直流電流が流れず、そして、そのよ
うな直流電流の流れていない領域から、この場合の第1
及び第2の位置間の直流電流が流れる領域に、空孔が移
動し、それが、抵抗値の変化の測定結果に悪影響を及ぼ
すというおそれを有するが、第1及び第2の電極E1及
びE2がそれぞれ付される金属薄膜1の第1及び第2の
位置P1及びP2を、金属薄膜1の両端とすれば、その
ようなおそれを有効に回避することができるからであ
る。
【0029】
【実施例2】次に、図2を伴って、本発明による金属薄
膜の膜質評価法の第2の実施例を述べよう。
【0030】図2において、図1との対応部分には同一
符号を付して示す。
【0031】図1に示す本発明による金属薄膜の膜質評
価法においては、例えばAlでなる金属薄膜1に、その
第1及び第2の位置P1及びP2、及びそれら間の第3
の位置P3において、金属薄膜1を構成している金属
(この場合、Al)の原子に対して金属薄膜1に比し低
い拡散性しか与えない第1及び第2の電極E1及びE
2、及び第3の電極E3をそれぞれ付す。この場合、第
1、第2及び第3の電極E1、E2及びE3は、金属薄
膜1がAlでなる場合、Ti、Wなどの高融点金属また
はその窒化物でなる。また、第1及び第2の電極E1及
びE2がそれぞれ付される金属薄膜1の第1及び第2の
位置P1及びP2を、それぞれ金属薄膜1の両端として
いる。
【0032】そして、金属薄膜1に、第1及び第2の位
置P1及びP2間において、第1及び第2の電極E1及
びE2を用いて、直流電流を、電源2(定電流源)から
金属薄膜1内にエレクトロマイグレーションが生ずるの
に十分な比較的高い電流密度(金属薄膜1がAlでなる
場合、106〜107A/cm2程度)で第1の位置P1
側から第2の位置P2側に向けて流し、一方、それによ
って第1及び第3の電極E1及びE3間でみた抵抗値が
変化するのを、抵抗計RM1を用いて測定するととも
に、第2及び第3の電極E2及びE3間でみた抵抗値が
変化するのを、抵抗計RM2を用いて測定し、その測定
結果を用いて、金属薄膜1の膜質を評価する。
【0033】以上が、本発明による金属薄膜の膜質評価
法の第2の実施例である。
【0034】このような本発明による金属薄膜の膜質評
価法は、図1に示す本発明による金属薄膜の膜質評価法
の場合と同様に、金属薄膜1に、直流電流を流した場
合、金属薄膜1内でそれを構成している金属の原子が移
動し且つそれに伴い空孔の移動が生じ、それにもとず
き、金属薄膜1内にエレクトロマイグレーションが生
じ、その結果、金属薄膜1の抵抗値が変化する、という
ことから、金属薄膜1に、直流電流を流し、それによっ
て金属薄膜1の抵抗値が変化するのを測定し、その測定
結果を用いて、金属薄膜1の膜質を評価する、というも
のであり、また、図2に示す本発明による金属薄膜の膜
質評価法においては、図1に示す本発明による金属薄膜
の膜質評価法の場合と同様に、金属薄膜1内でのエレク
トロマイグレーションの生成、従って、金属薄膜1内で
のそれを構成している金属の原子の移動及びそれに伴う
金属薄膜1内での空孔の移動を、金属薄膜1の抵抗値の
変化の測定によって測定している。
【0035】さらに、図2に示す本発明による金属薄膜
の膜質評価法の場合、図1に示す本発明による金属薄膜
の膜質評価法の場合に準じて、金属薄膜1に直流電流を
流すため、及び第3の電極E3とともに金属薄膜1の抵
抗値の変化を測定するために用いている第1及び第2の
電極E1及びE2、及び第1及び第2の電極E1及びE
2とともに抵抗値の変化を測定するために用いている第
3の電極E3が、金属薄膜1を構成している金属(本例
の場合、Al)の原子に対して金属薄膜1に比し低い拡
散性しか与えない電極であるので、金属薄膜1内で移動
する金属薄膜1を構成している金属(本例の場合、A
l)の原子が第1及び第2の電極E1及びE2、及び第
3の電極E3の外部に拡散し且つこれに伴う空孔が金属
薄膜1内に生ずるのを抑制乃至阻止するための手段につ
いて、考慮がなされている。
【0036】このため、図2に示す本発明による金属薄
膜の膜質評価法の場合も、図1に示す本発明による金属
薄膜の膜質評価法の場合と同様に、金属薄膜1の抵抗値
の変化の測定時、金属薄膜1からそれを構成している金
属(本例の場合、Al)の原子を外部にほとんど拡散さ
せず且つこれに伴う空孔を金属薄膜1内にほとんど生ぜ
しめない。
【0037】以上のことから、図2に示す本発明による
金属薄膜の膜質評価法の場合も、図1に示す本発明によ
る金属薄膜の膜質評価法の場合と同様に、金属薄膜1の
膜質の評価を、前述した従来の金属薄膜の膜質評価法の
場合に比し、より正しく行うことができる。
【0038】また、図2に示す本発明による金属薄膜の
膜質評価法の場合、金属薄膜1に電流を、第1の電極E
1の付されている第1の位置P1側から第2の電極E2
の付されている第2の位置P2側に向けて流すようにし
ているので、金属薄膜1内にそれを構成している金属
(本例の場合、Al)の原子の移動に伴って生ずる空孔
が第2の電極E2の付されている第2の位置P2側に集
まるので、図3及び図4に示すように、第1及び第3の
電極E1及びE3間でみた抵抗値の変化率(%)は大き
くないが、第2及び第3の電極E2及びE3間でみた抵
抗値の変化率(%)は大きいので、金属薄膜1の抵抗値
の変化の測定時、その抵抗値の変化を、短時間で、高い
感度に測定することができ、よって、金属薄膜1の膜質
の評価を、短時間に、高精度に行うことができる。な
お、図3及び図4は、金属薄膜1が、第1及び第2の電
極E1及びE2間でみて、1.14Ω及び1.16Ωの
初期抵抗値をそれぞれ有する場合の、金属薄膜1の抵抗
値の変化率を示している。
【0039】なお、上述においては、本発明の2つの実
施例を示したに留まり、例えば図2に示す本発明による
金属薄膜の膜質評価法において、第1及び第3の電極E
1及びE3間でみた抵抗値が変化するのを測定するのを
省略し、第2及び第3の電極E2及びE3間でみた抵抗
値が変化するのを測定するだけとし、そして、その測定
結果を用いて、金属薄膜1の膜質の評価を行うこともで
き、その他、本発明の精神を脱することなしに種々の変
型、変更をなし得るであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による金属薄膜の膜質評価法の第1の実
施例を示す接続図である。
【図2】本発明による金属薄膜の膜質評価法の第2の実
施例を示す接続図である。
【図3】本発明による金属薄膜の膜質評価法の第2の実
施例の説明に供する、金属薄膜の抵抗値が第1及び第2
の電極間、及び第2及び第3の電極間でそれぞれ変化す
るのを測定した結果を示す図である。
【図4】本発明による金属薄膜の膜質評価法の第2の実
施例の説明に供する、金属薄膜の抵抗値が第1及び第2
の電極間、及び第2及び第3の電極間でそれぞれ変化す
るのを測定した結果を示す図である。
【符号の説明】
1 金属薄膜 2 電源 E1、E2、E3 電極 P1、P2、P3 位置 RM、RM1、RM、RM3 抵抗計

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属薄膜に、その第1及び第2の位置に
    おいて、上記金属薄膜を構成している金属の原子に対し
    て上記金属薄膜に比し低い拡散性しか与えない第1及び
    第2の電極をそれぞれ付し、 上記金属薄膜に、上記第1及び第2の位置間において、
    上記第1及び第2の電極を用いて、直流電流を流し、 それによって上記第1及び第2の電極間でみた抵抗値が
    変化するのを測定し、 その測定結果を用いて、上記金属薄膜の膜質を評価する
    ことを特徴とする金属薄膜の膜質評価法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の金属薄膜の膜質評価法に
    おいて、 上記金属薄膜がAlでなる場合、上記第1及び第2の電
    極として、高融点金属またはその窒化物でなる電極を用
    いることを特徴とする金属薄膜の膜質評価法。
  3. 【請求項3】 金属薄膜に、その第1及び第2の位置、
    及びそれら間の第3の位置において、上記金属薄膜を構
    成している金属の原子に対して上記金属薄膜に比し低い
    拡散性しか与えない第1及び第2の電極、及び第3の電
    極をそれぞれ付し、 上記金属薄膜に、上記第1及び第2の位置間において、
    上記第1及び第2の電極を用いて、直流電流を、上記第
    1の位置側から上記第2の位置側に向けて流し、 それによって上記第2及び第3の電極間でみた抵抗値が
    変化するのを測定し、 その測定結果を用いて、上記金属薄膜の膜質を評価する
    ことを特徴とする金属薄膜の膜質評価法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の金属薄膜の膜質評価法に
    おいて、 上記金属薄膜がAlでなる場合、上記第1、第2及び第
    3の電極として、高融点金属またはその窒化物でなる電
    極を用いることを特徴とする金属薄膜の膜質評価法。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2、請求項3または請
    求項4記載の金属薄膜の膜質評価法において、 上記第1及び第2の位置を、上記金属薄膜の両端位置と
    することを特徴とする金属薄膜の膜質評価法。
JP10471894A 1994-04-19 1994-04-19 金属薄膜の膜質評価法 Pending JPH07286983A (ja)

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JP10471894A JPH07286983A (ja) 1994-04-19 1994-04-19 金属薄膜の膜質評価法

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JP10471894A JPH07286983A (ja) 1994-04-19 1994-04-19 金属薄膜の膜質評価法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100450260B1 (ko) * 2001-05-16 2004-09-30 한국과학기술연구원 박막의 파괴강도 시험방법

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KR100450260B1 (ko) * 2001-05-16 2004-09-30 한국과학기술연구원 박막의 파괴강도 시험방법

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