JPH07286688A - 樹脂チューブ接続用継手 - Google Patents

樹脂チューブ接続用継手

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JPH07286688A
JPH07286688A JP7062211A JP6221195A JPH07286688A JP H07286688 A JPH07286688 A JP H07286688A JP 7062211 A JP7062211 A JP 7062211A JP 6221195 A JP6221195 A JP 6221195A JP H07286688 A JPH07286688 A JP H07286688A
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JP
Japan
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resin tube
wall
peripheral surface
outer peripheral
joint
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Application number
JP7062211A
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English (en)
Inventor
Kiyohiko Hirose
清彦 廣瀬
Katsushi Umezawa
勝志 梅沢
Kazumi Fukaya
一美 深谷
Tsuyoshi Aoki
強 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd
Original Assignee
Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂チューブ挿入時の擦り傷の発生を防止
し、保持部材の爪壁の食込み部附近での樹脂チューブ側
の薄肉化、或いは膨らみに伴う過度の食込みを抑制して
該チューブ側の局部亀裂、破損を防止せしめ、絶えず保
持力を一定とするか、若くは一層向上して安定した接続
を得るようにする。 【構成】 継手本体の中間室の内周面と樹脂チューブと
の間にシール部材を挿入する。該シール部材に対向して
スリットを有するコレット状の筒状アームの先端部に、
その外径が前記中間室の内径より僅かに小径の鍔壁を設
けてその後端部を後細傾斜面、内周面側を開口傾斜面と
してその根元附近に爪壁を設けた突起壁を形成した保持
部材が滑動可能に内装される。前記大径室に後端部側を
掛合し、内周面の先端側の開口傾斜面を前記突起部に当
接摺動するようにして内周面に段付き部を設けたカラー
部材を内装する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般に自動車或いは各種
の機械、装置等に給油、給気の供給路として配設される
管径20m/m、肉厚2.0m/m程度以下の比較的細
径、薄肉からなる軟質の樹脂チューブにあって、特にチ
ューブ端部での差し込みによるワンタッチ方式の接続用
継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のワンタッチ方式による樹
脂チューブ接続用継手としては種々の構造によるものが
開発されているが、主に継手本体に内装したその一端の
内周面側に爪壁を突設してなるバネ材等の弾性保持部材
をもって構成され、外部からの樹脂チューブの該保持部
材への挿着に伴って爪壁部を押し拡げ、所定の挿着位置
で該爪壁部が該チューブの外周面に食込んで接続するよ
うに構成するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術においては、単に爪壁による軟質の樹脂
チューブ外周面での食込みによって接続せしめてなるた
め、該チューブに引抜き方向への外力が加わった場合の
引張り方向への伸びによる樹脂チューブ側での薄肉化、
或いは該チューブ内部に高い流圧が加わった場合の膨ら
み等によって、爪壁部に必要以上の食込みを増す傾向と
なし、該食込み部のチューブ側に接続強度の劣化による
局部亀裂、破損等を招き、保持部材の保持力を一定にな
し得ず、接続を不安定となす問題を有するものであっ
た。
【0004】本発明は従来技術の有する前記問題に鑑み
てなされたものであり、前記樹脂チューブ側での薄肉
化、或いは膨らみ時の爪壁部での過度の食込みを抑制し
て該食込み部における該チューブ側の局部亀裂、破損を
防止し、絶えず保持部材の保持力を一定となして安定し
た接続を得ることのできる樹脂チューブ接続用継手を提
供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、軸芯内部の流通孔の周りに順次、後端側に向
って段付き拡径した小径室、中間室および大径室を連設
し、該大径室の後端周縁部を掛止壁となす継手本体と、
該本体の前記中間室にあって接続される樹脂チューブの
外周面と該中間室の内周面との間に挿入される環状の弾
性シール部材と、該シール部材に対向位置してスリット
を有したコレット状からなる筒状アームの先端部に、そ
の外径が前記中間室の内径より僅かに小径の環状鍔壁を
設け、その後端部に外周面側を後細傾斜面となすと共
に、内周面側を開口傾斜面となしてその根元附近に環状
爪壁を設けた突起壁を形成して軸芯方向に滑動可能とな
して内装した保持部材と、前記大径室にあって後端部側
を前記継手本体側の掛止壁との掛合部となし、且つ内周
面の先端側に設けた開口傾斜面に前記保持部材の突起壁
部が当接摺動するようにして内周面に段付き部を設けて
内装したカラー部材とにより構成した樹脂チューブ接続
用継手を要旨とするものであり、更に、前記環状鍔壁の
内周面が接続される樹脂チューブの外周面に対して所定
の滑り摩擦係数をもって接触配設され且つ前記環状爪壁
が接続される樹脂チューブの外周面に対して、非接触状
態で配設されており、また前記環状鍔壁の内周面及び前
記環状爪壁が接続される樹脂チューブの外周面に対して
非接触状態で配設されていると共に、前記弾性シール部
材と前記環状鍔壁間に接続される樹脂チューブの外周面
に対して所定の滑り摩擦係数をもって接触配設されるフ
リクションリングがさらに設けられているか、或いは、
前記弾性シール部材が樹脂チューブの外周面に対して所
定の滑り摩擦係数をもって接触配設され、また軸芯部に
樹脂チューブの挿入孔を貫通して外周面に前記カラー部
材の段付き部と係合する段部およびその先端部を先細傾
斜面となして、軸芯方向への移動により前記保持部材の
なす開口傾斜面を押圧して爪壁での食込みを解除する押
圧壁を設けると共に、後端側に外部に突出する鍔壁を有
して前記カラー部材の内側に装着した解放部材を更に設
け、一方前記継手本体の流通孔部に、小径室、中間室お
よび大径室に亘って筒状受け部材を内装して構成した
り、また前記解放部材のなす押圧壁部に及んでスリット
を設けて形成したり、更に前記カラー部材の段付き部と
解放部材の段部とのなす係合部に、環状のダストシール
部材を介在して構成したりするものである。
【0006】
【作用】本発明はこのように構成されているため、前記
保持部材のなす爪壁に連るコレット状の筒状アーム部に
よる樹脂チューブ外周面での当接構造によって、該チュ
ーブ側での前記薄肉化、或いは膨らみ時にあって爪壁部
で過度の食込みを効果的に抑制することとなり、更に筒
状アーム部のなす作用とも相俟って軸芯方向への滑動に
よる食込み部の変位によって、該食込み部での局部亀
裂、破損を一層効果的に防止して絶えず保持部材での保
持力を一定となして安定した接続を得ることとなる。
【0007】また、内部流体が継手本体の小径室の内周
面と筒状受け部材や樹脂チューブの外周面との間より弾
性シール部材の前部の中空間に流入したとしても、この
シール部材が流入した流体の圧力で大径室側へ軸方向に
移動し、この移動に伴ない該シール部材により押圧され
て保持部材も同方向へ移動する。そしてこの保持部材の
移動によりその後細傾斜面がカラー部材の開口傾斜面に
一層強固に当接摺動するため、筒状アームが樹脂チュー
ブの外周面により強く密着し大きな摩擦力を発生すると
共に、環状爪壁が樹脂チューブの外周面に一層食込み樹
脂チューブ保持効果が一層向上する。
【0008】さらに、前記樹脂チューブの継手本体への
挿入、接続時に前記環状鍔壁の内周面、フリクションリ
ングの内周面、又はシール部材の内周面と、樹脂チュー
ブの外周面との密着に伴う摩擦力によって、樹脂チュー
ブの外径が環状爪壁の内径より僅かに大径であってもチ
ューブに引抜き方向の外力が加わった時に環状爪壁を樹
脂チューブの外周面に確実に食込ませることが可能とな
り、かつ前記環状爪壁の内周面が樹脂チューブの外周面
と非接触状態を保てるため、前記樹脂チューブの外周面
に擦り傷の発生を防止でき、シール性の低下を阻止する
ことが可能となる。
【0009】
【実施例】
〔第1の実施例〕以下、本発明の第1の実施例を図面に
基づいて説明すれば、図1は本発明の樹脂チューブ接続
用継手の接続状態時の拡大による縦断面図、図2は図1
の保持部材単体の斜視図であり、図3は同じく図1の解
放部材単体の斜視図であって、(1) は樹脂又は金属製か
らなる継手本体であり、軸芯内部の流通孔(2) の周りに
順次、後端側(接続側)に向って段付き拡径した小径室
(3")、中間室(3')および大径室(3) を連設し、該大径室
の後端周縁部を掛止壁(1')として形成するものである。
(4) は継手本体(1) の前記中間室(3')にあって接続され
る軟質の樹脂チューブ(P) の外周面と該中間室の内周面
との間に挿入される金属材、ゴム材或いは樹脂材等から
なる環状の弾性シール部材である。(5) は保持部材であ
り、シール部材(4) に対向位置して複数のスリット(6)
を有するコレット状からなる筒状アーム(6')の先端部に
環状鍔壁(7) を設けてその後端部に外周面側を後細傾斜
面(8)となすと共に、内周面側を開口傾斜面(9) となし
てその根元附近に樹脂チューブ(P) の外周面に食込む環
状爪壁(10)を設けた突起壁(11)を形成して内装してなる
ものである。
【0010】尚前記筒状アーム(6')の内径は樹脂チュー
ブ(P) の外径より僅かに大径に形成され、また前記鍔壁
(7) の外径を中間室(3')の内径より僅かに小径となして
軸芯方向に滑動可能となすものである。
【0011】(12)はカラー部材であり、前記大径室(3)
にあって後端部側を前記継手本体(1) 側のなす掛止壁(1
')との掛合部(13)となし、且つ内周面の先端側に設けた
開口傾斜面(14)を前記保持部材(5) の突起壁(11)部に当
接摺動するようにして、内周面に段付き部(15)を設けて
内装してなるもので、継手本体(1) の掛止壁(1')は、継
手本体(1) 内部にシール部材(4) 、保持部材(5) 、後述
する解放部材、およびカラー部材(12)を挿着後、継手本
体(1) の後端部をカシメて掛合部(13)に掛支するよう形
成される。そしてカラー部材(12)は流通孔(2) での流圧
の加わった時等に、前記小径室(3")の内周面と樹脂チュ
ーブ(P) の外周面との間から弾性シール部材(4) の前部
の中間室に流入した内部流体の圧力上昇により弾性シー
ル部材(4) が軸方向に移動し、この移動に伴ない前記保
持部材(5) の後方へ滑動することとなるため、その突起
壁(11)のなす後細傾斜面(8) 部がカラー部材(12)側の開
口傾斜面(14)に当接摺動して、これにより筒状アーム(6
')が樹脂チューブ(P) の外周面に弯曲、密着すると共
に、爪壁(10)での食込みを一層効果的となすものであ
る。
【0012】(16)は解放部材であり、軸芯部に樹脂チュ
ーブ(P) の挿入孔(17)を貫通して、外周面に前記カラー
部材(12)の段付き部(15)と係合する段部(18)およびその
先端部側を先細傾斜面(19)となして、該先細傾斜面(19)
の軸芯方向への移動により前記保持部材(5) のなす開口
傾斜面(9) を摺動して径方向で外方に押圧してその爪壁
(10)での食込みを解除する押圧壁(20)を設けると共に、
後端側に外部に突出する鍔壁(21)を有して前記カラー部
材(12)の内側に装着してなるものであり、前記解除によ
って樹脂チューブ(P) を簡易に取外すものである。
【0013】尚(22)は必要に応じて樹脂チューブ(P) の
接続側に内装した筒状受け部材であり、前記継手本体
(1) のなす小径室(3")、中間室(3')および大径室(3) に
亘ってなるものであり、樹脂チューブ(P) での“ヘタ
リ”を支えるものである。また(23)は前記解放部材(16)
の押圧壁(20)部に及んで設けたスリットであって、カラ
ー部材(12)への組付けを容易となすものであり、更に(2
4)は前記カラー部材(12)の段付き部(15)と解放部材(16)
の段部(18)とのなす係合部に介在した環状のダストシー
ル部材であり、外部からの塵埃の侵入を防止して雰囲気
の悪い使用環境にあっても保持を安定維持するものであ
る。
【0014】このように、本実施例によると、樹脂チュ
ーブ(P) の挿入と引抜き方向への外力によって、保持部
材(5) が樹脂チューブ(P) と共に軸芯方向に滑動して、
爪壁(10)が樹脂チューブ(P) の外周面に食込んだ状態
で、保持部材(5) の後細傾斜面(8) がカラー部材(12)の
開口傾斜面(14)を摺動して爪壁(10)が樹脂チューブ
の外周面に押し付けられ、樹脂チューブ(P) が安定して
接続されるので、軟質の樹脂チューブ(P) への引抜き方
向への外力の印加による薄肉化や、高圧の内部流体によ
る膨らみを抑圧して、局部亀裂のない安定した接続を行
なうことが可能になる。
【0015】尚、保持部材(5) に形成されたスリット
(6) は、爪壁(10)が樹脂チューブ(P)の外周面に効果的
に食込むよう筒状アーム(6')に可撓性を付与するもので
あり、一方解放部材(16)に設けたスリット(23)は該解放
部材(16)をカラー部材(12)へ組み付ける際の作業を容
易にするために設けたものである。
【0016】〔第2の実施例〕本発明の第2の実施例を
図4ないし図7を参照して説明する。
【0017】図4は本発明の第2の実施例の構成を示す
樹脂チューブの非接続状態での縦断面図、図5は本実施
例の構成を示す樹脂チューブの挿入状態での縦断面、図
6は本実施例の構成を示す樹脂チューブの引抜き方向の
外力がかかった状態での縦断面図、図7は本実施例の構
成を示す樹脂チューブの接続状態での縦断面図である。
【0018】本実施例では、すでに、説明した第1の実
施例に対して、環状爪壁(10)が、接続される樹脂チュー
ブ(P) の外周面に非接触状態で配設されており、さら
に、環状鍔壁(7) の内径が樹脂チュ−ブ(P) の外径より
僅かに小さいため、該環状鍔壁(7) の内周面が、接続さ
れる樹脂チューブ(P) の外周面と、予め設定した所定の
滑り摩擦係数をもって接触するように環状鍔壁(7) の樹
脂チューブ(P) との接触面積、接触面の形状、材質の少
なくとも1つが選択設定されている。
【0019】本実施例のその他の部分の構成は、すでに
図1ないし図3を参照して説明した第1の実施例と同一
なので、重複する説明は行なわない。
【0020】本実施例に係る樹脂チューブ接続用継手に
樹脂チューブ(P) を接続する場合には、図4の非接続状
態から、図5に示すように、樹脂チューブ(P) を、保持
部材(5) の内周面と筒状受け部材(22)の外周面間に挿入
して行くと、保持部材(5) の突起壁(11)に設けた環状爪
壁(10)は、樹脂チューブ(P) とは接触せずに、樹脂チュ
ーブ(P) の挿入が進行する。そして、樹脂チューブ(P)
は、保持部材(5) の環状鍔壁(7) の内周面と、所定の滑
り摩擦係数をもって接触し、保持部材(5) は、樹脂チュ
ーブ(P) によって押し込まれ、環状鍔壁(7) が弾性シー
ル部材(4) に当接した状態となる。
【0021】次いで、図5に示す環状鍔壁(7) と弾性シ
ール部材(4) との当接状態から、樹脂チューブ(P) に引
抜き方向の力がかかると、所定の滑り摩擦係数をもっ
て、樹脂チューブ(P) の外周面と接触している環状鍔壁
(7) が引抜き方向へ樹脂チューブ(P) と共に移動するの
で、保持部材(5) 全体が移動し、突起壁(11)がカラー部
材(12)の開口傾斜面(14)に当接し、さらに引抜き方向へ
の移動が進むと、前記開口傾斜面(14)と前記突起壁(11)
部の後細傾斜面(8) との当接摺動により突起壁(11)の爪
壁(10)が、径方向で内方に押し込まれ、爪壁(10)が樹脂
チューブ(P) の外周面に食込んで、図7に示すように、
樹脂チューブ(P) の接続が完了する。
【0022】この場合、爪壁(10)が、樹脂チューブ(P)
の外周面に一定量食込むと、保持部材(5) は、爪壁(10)
及び環状鍔壁(7) 以外の部分である弾性アーム(6')の
爪壁(10)付近の内周面も樹脂チューブ(P) の外周面と接
するようになり、カラー部材(12)の開口傾斜面(14)上
を突起壁(11)が摺動することによって、保持部材(5)
は樹脂チューブ(P) の外周面に強く押圧されて、樹脂チ
ューブ(P) は、本実施例に係る樹脂チューブ接続用継手
にしっかりと接続される。
【0023】本実施例では、樹脂チューブ(P) の挿入時
には、爪壁(10)が、樹脂チューブ(P) の外周面とは非接
触状態にあるので、樹脂チューブ(P) の挿入の際に爪壁
(10)によって樹脂チューブ(P) の外周面への擦り傷の形
成を防止することが可能になる。
【0024】本実施例のその他の動作及び効果は、すで
に説明した第1の実施例と同一なので、重複する説明
は、行なわない。
【0025】〔第3の実施例〕本発明の第3の実施例
を、図8ないし図11を参照して説明する。
【0026】図8は本実施例の構成を示す樹脂チューブ
の非接続状態での縦断面図、図9は本実施例の構成を示
す樹脂チューブの挿入状態での縦断面図、図10は本実
施例の構成を示す樹脂チューブの引抜き方向の力がかか
った状態での縦断面図、図11は本実施例の構成を示す
樹脂チューブの接続状態での縦断面図である。
【0027】本実施例は、すでに説明した第1の実施例
に対して、保持部材(5) の環状鍔壁(7) の内周面及び環
状爪壁(10)が、接続される樹脂チューブ(P) の外周面に
非接触状態で配設され、弾性シール部材(4) と環状鍔壁
(7) 間に、接続される樹脂チューブ(P) の外周面に対し
て、所定の滑り摩擦係数をもって接触配設するフリクシ
ョンリング(30)が、新たに設けられ、該フリクションリ
ング(30)の内径は樹脂チューブ(P) の外径より小さく
形成されている。このフリクションリング(30)は、接続
される樹脂チューブ(P) の外周面に対して、所定の滑り
摩擦係数をもって接触配設するように、樹脂チューブ
(P) との接触面積、樹脂チューブ(P) との接触面の形
状、及び材質の少なくとも1つが選択設定されている。
【0028】本実施例のその他の部分の構成は、すでに
説明した第1の実施例と同一なので、重複する説明は行
なわない。
【0029】本実施例に係る樹脂チューブ接続用継手に
樹脂チューブ(P) を接続する場合には、図8の非接続状
態から、図9に示すように、樹脂チューブ(P) を、保持
部材(5) の内周面と筒状受け部材(22)の外周面間に挿入
していくと、保持部材(5) の突起壁(11)に設けた環状爪
壁(10)及び環状鍔壁(7) とは接触せずに、樹脂チューブ
(P) の挿入が進行し、樹脂チューブ(P) は、筒状受け部
材(22)の端部位置まで挿入される。
【0030】次いで、図10に示すように、筒状受け部
材(22)の端部と樹脂チューブ(P) との当接状態から、樹
脂チューブ(P) を手前に引き戻すと、所定の滑り摩擦係
数をもって、樹脂チューブ(P) の外周面と接触している
フリクションリング(30)に引抜き方向の力がかかるの
で、フリクションリング(30)によって、保持部材(5) が
移動し、突起壁(11)がカラー部材(12)の開口傾斜面(14)
に当接摺動し、さらにこの移動が進むと、突起壁(11)の
爪壁(10)が、カラー部材(12)の開口傾斜面(14)と後細傾
斜面(8) との摺動によって径方向に押し込まれ、爪壁(1
0)が樹脂チューブ(P) の外周面に食込んで、図11に示
すように、樹脂チューブ(P) の接続が完了する。
【0031】本実施例のその他の動作及び効果は、すで
に説明した第2の実施例と同一なので、重複する説明は
行なわない。
【0032】〔第4の実施例〕本発明の第4の実施例
は、図12ないし図15を参照して説明する。
【0033】図12は本実施例の構成を示す樹脂チュー
ブの非接続状態での縦断面図、図13は本実施例の構成
を示す樹脂チューブの挿入状態での縦断面、図14は本
実施例の構成を示す樹脂チューブの引抜き方向の力がか
かった状態での縦断面図、図15は本実施例の構成を示
す樹脂チューブの接続状態での縦断面図である。
【0034】本実施例は、すでに説明した第1の実施例
に対して、保持部材(5) の環状鍔壁(7) の内周面及び環
状爪壁(10)が、接続される樹脂チューブ(P) の外周面に
対して、非接触状態で配設され、弾性シール部材(4)
が、樹脂チューブ(P) の外周面に対して、所定の滑り摩
擦係数をもって接触配設されている。この弾性シール部
材(4) は、樹脂チューブ(P) の外周面に対して、所定の
滑り摩擦係数をもって接触配設されるように、弾性シー
ル部材(4) 及び中間室(3')の内周面との接触面積、面
圧、面粗さ、接触面の形状、及び材質の少なくとも1つ
が選択設定されている。
【0035】本実施例のその他の部分の構成は、すでに
説明した第1の実施例と同一なので、重複する説明は行
なわない。
【0036】本実施例に係る樹脂チューブ接続用継手に
樹脂チューブ(P) を接続する場合には、図12の非接続
状態から、図13に示すように、樹脂チューブ(P) を、
保持部材(5) の内周面と筒状受け部材(22)の外周面の間
に挿入していくと、保持部材(5) の突起壁(11)に設けた
環状爪壁(10)及び環状鍔壁(7) とは接触せずに、樹脂チ
ューブ(P) の挿入が進行し、樹脂チューブ(P) は、筒状
受け部材(22)の端部位置まで挿入される。
【0037】次いで、図14に示すように、筒状受け部
材(22)の段部と樹脂チューブ(P) との当接状態から、樹
脂チューブ(P) を手前に引き戻すと、所定の滑り摩擦係
数をもって、樹脂チューブ(P) の外周面と接触する弾性
シール部材(4) に引抜き方向の力がかかるので、弾性シ
ール部材(4) によって、保持部材(5) が移動し、突起壁
(11)がカラー部材(12)の開口傾斜面(14)に当接摺動し、
さらに引抜き方向の移動が進むと、突起壁(11)の爪壁(1
0)が、カラー部材(12)の開口傾斜面(14)上を後細傾斜面
(8) が摺動することによって径方向に押し込まれ、爪壁
(10)が樹脂チューブ(P) の外周面に食込んで、図15に
示すように、樹脂チューブ(P) の接続が完了する。
【0038】本実施例のその他の動作及び効果は、すで
に説明した第2の実施例と同一なので、重複する説明は
行なわない。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明による樹脂チ
ューブ接続用継手は、特に保持部材(5) をその先端部に
環状鍔壁(7) を設けて爪壁(10)に連るコレット状の筒状
アーム(6')部を備えて、該アーム部による樹脂チューブ
(P) 外周面での当接構造により、しかも該保持部材を軸
芯方向への滑動可能となして構成するため、軟質のチュ
ーブ(P) に引抜き方向の外力が加わった場合の引張りに
伴う薄肉化、或いは高い流圧が加わった場合での膨らみ
等による該チューブ側の食込み部での過度の食込みを効
果的に抑制して局部亀裂、破損を防止せしめ、絶えず保
持部材(5) での保持力を一定となして安定した接続を得
ることができると共に、内部流体が継手本体(1) の小径
室(3')の内周面と筒状受け部材(22)や樹脂チューブ(P)
の外周面との間より弾性シール部材(4) の前部に流入し
て圧力が上昇しても該シール部材(4) と保持部材(5) の
大径室(3) 側への軸方向の移動により筒状アーム(6')が
樹脂チューブ(P) の外周面に密着して摩擦力を発生する
と共に、環状爪壁(10)が樹脂チューブ(P) の外周面に一
層食込み、樹脂チューブ保持効果を一層向上し、さら
に、前記樹脂チューブの継手本体(1) への挿入、接続
時に前記環状鍔壁(7) の内周面、フリクションリング
(30)の内周面、又はシール部材(4) の内周面と、樹脂
チューブの外周面との密着に伴う摩擦力によって、樹脂
チューブ(P) の外径が環状爪壁の内径より僅かに大径で
あってもチューブに引抜き方向の外力が加わった時に環
状爪壁(10)を樹脂チューブの外周面に確実に食込ませ
ることが可能となり、かつ前記環状爪壁の内周面が樹脂
チューブの外周面と非接触状態を保てるため、前記樹脂
チューブの外周面に擦り傷の発生を防止でき、シール性
の低下を阻止することが可能となる極めて有用な樹脂チ
ューブ接続用継手である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示す樹脂チュー
ブの接続状態での縦断面図である。
【図2】図1の保持部材単体の構成を示す斜視図であ
る。
【図3】図1の解放部材単体の構成を示す斜視図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施例の構成を示す樹脂チュー
ブの非接続状態での縦断面図である。
【図5】同実施例の構成を示す樹脂チューブの挿入状態
での縦断面である。
【図6】同実施例の構成を示す樹脂チューブに引抜き方
向の力がかかった状態での縦断面図である。
【図7】同実施例の構成を示す樹脂チューブの接続状態
での縦断面図である。
【図8】本発明の第3の実施例の構成を示す樹脂チュー
ブの非接続状態での縦断面図である。
【図9】同実施例の構成を示す樹脂チューブの挿入状態
での縦断面図である。
【図10】同実施例の構成を示す樹脂チューブに引抜き
方向の力がかかった状態での縦断面図である。
【図11】同実施例の構成を示す樹脂チューブの接続状
態での縦断面図である。
【図12】本発明の第4の実施例の構成を示す樹脂チュ
ーブの非接続状態での縦断面図である。
【図13】同実施例の構成を示す樹脂チューブの挿入状
態での縦断面図である。
【図14】同実施例の構成を示す樹脂チューブに引抜き
方向の力がかかった状態での縦断面図である。
【図15】同実施例の構成を示す樹脂チューブの接続状
態での縦断面図である。
【符号の説明】
1 継手本体 1′ 掛止壁 2 流通孔 3 大径室 3′ 中間室 3″ 小径室 4 シール部材 5 保持部材 6 スリット 6′ 筒状アーム 7 鍔壁 8 後細傾斜面 9 開口傾斜面 10 爪壁 11 突起壁 12 カラー部材 13 掛合部 14 開口傾斜面 15 段付き部 16 解放部材 17 挿入孔 18 段部 19 先細傾斜面 20 押圧壁 21 鍔壁 22 筒状受け部材 23 スリット 24 ダストシール部材 30 フリクションリング P 樹脂チューブ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸芯内部の流通孔(2) の周りに順次、後
    端側に向って段付き拡径した小径室(3")、中間室(3')お
    よび大径室(3) を連設し、該大径室の後端周縁部を掛止
    壁(1')となす継手本体(1) と、該本体の前記中間室(3')
    にあって接続される樹脂チューブ(P) の外周面と該中間
    室の内周面との間に挿入される環状の弾性シール部材
    (4) と、該シール部材に対向位置してスリット(6) を有
    するコレット状からなる筒状アーム(6')の先端部に、そ
    の外径が中間室(3')の内径より僅かに小径の環状鍔壁
    (7) を設け、その後端部に外周面側を後細傾斜面(8) と
    なすと共に、内周面側を開口傾斜面(9) となしてその根
    元附近に環状爪壁(10)を設けた突起壁(11)を形成して軸
    芯方向に滑動可能となして内装した保持部材(5) と、前
    記大径室(3) にあって後端部側を前記継手本体(1) 側の
    掛止壁(1')との掛合部(13)となし、且つ内周面の先端側
    に設けた開口傾斜面(14)に前記保持部材(5) の突起壁(1
    1)部が当接摺動するようにして内周面に段付き部(15)を
    設けて内装したカラー部材(12)とにより構成したことを
    特徴とする樹脂チューブ接続用継手。
  2. 【請求項2】 前記環状鍔壁(7) の内周面が、接続され
    る樹脂チューブ(P)の外周面に対して、所定の滑り摩擦
    係数をもって接触配設され、前記環状爪壁(10)が、接続
    される樹脂チューブ(P) の外周面に対して、非接触状態
    で配設されていることを特徴とする請求項1記載の樹脂
    チューブ接続用継手。
  3. 【請求項3】 前記環状鍔壁(7) の内周面及び前記環状
    爪壁(10)が、接続される樹脂チューブ(P) の外周面に対
    して、非接触状態で配設され、前記弾性シール部材(4)
    と前記環状鍔壁(7) 間に、接続される樹脂チューブの外
    周面に対して、所定の滑り摩擦係数をもって接触配設さ
    れるフリクションリング(30)がさらに設けられているこ
    とを特徴とする請求項1記載の樹脂チューブ接続用継
    手。
  4. 【請求項4】 前記環状鍔壁(7) の内周面及び前記環状
    爪壁(10)が、接続される樹脂チューブ(P) の外周面に対
    して、非接触状態で配設され、前記弾性シール部材(4)
    が、樹脂チューブ(P) の外周面に対して、所定の滑り摩
    擦係数をもって接触配設されていることを特徴とする請
    求項1記載の樹脂チューブ接続用継手。
  5. 【請求項5】 軸芯部に樹脂チューブ(P) の挿入孔(17)
    を貫通して外周面に前記カラー部材(12)の段付き部(15)
    と係合する段部(18)およびその先端部を先細傾斜面(19)
    となして、軸芯方向への移動により前記保持部材(5) の
    なす開口傾斜面(9) を押圧して爪壁(10)での食込みを解
    除する押圧壁(20)を設けると共に、後端側に外部に突出
    する鍔壁(21)を有して前記カラー部材(12)の内側に装着
    した解放部材(16)を更に設けて構成したことを特徴とす
    る請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の樹脂チ
    ューブ接続用継手。
  6. 【請求項6】 前記継手本体(1) の流通孔(2) 部に、小
    径室(3")、中間室(3')および大径室(3) に亘って筒状受
    け部材(22)を内装して構成したことを特徴とする請求項
    1ないし請求項4の何れか1項に記載の樹脂チューブ接
    続用継手。
  7. 【請求項7】 前記解放部材(16)のなす押圧壁(20)部に
    及んでスリット(23)を設けて形成したことを特徴とする
    請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の樹脂チュ
    ーブ接続用継手。
  8. 【請求項8】 前記カラー部材(12)の段付き部(15)と解
    放部材(16)の段部(18)とのなす係合部に、環状のダスト
    シール部材(24)を介在して構成したことを特徴とする請
    求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の樹脂チュー
    ブ接続用継手。
JP7062211A 1994-02-25 1995-02-24 樹脂チューブ接続用継手 Pending JPH07286688A (ja)

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