JPH07286631A - 電磁連結装置 - Google Patents

電磁連結装置

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JPH07286631A
JPH07286631A JP6077566A JP7756694A JPH07286631A JP H07286631 A JPH07286631 A JP H07286631A JP 6077566 A JP6077566 A JP 6077566A JP 7756694 A JP7756694 A JP 7756694A JP H07286631 A JPH07286631 A JP H07286631A
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rotor
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force transmitting
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Motoharu Nishiyama
元治 西山
Katsumi Nishii
勝己 西井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容易に組み立てられ、かつ、低コストな電磁
連結装置を提供する。 【構成】 被駆動軸3を、圧入によって軸方向に連結固
定される第1軸20と第2軸21とから構成する。この
場合、ロータ22を第1軸20と第2軸21とで挟み付
けて、このロータ22を被駆動軸3の軸方向に位置決め
するようにする。この時、第1軸20と第2軸21との
軸方向長さを所定値に作製しておけば、第1および第2
軸20,21をロータ22に突き当たるまで互いに圧入
することにより、被駆動軸3の軸端に隙間G3,G4を
有した状態で、組み立てられる。また、被駆動軸3とロ
ータ22との接触面積が充分に確保されているため、磁
気回路を構成する被駆動軸3とロータ22とに充分な磁
路が形成され、ロータ2の薄肉化等を図ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電磁力の利用により
回転力を間欠的に伝達する電磁連結装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】例えば、複写機やファクシミリの給紙機
構は、紙送りローラを所定の回転位置から所定角度(例
えば一回転)だけ回転させることにより、1枚の記録紙
を装置内部に搬送している。そして、この給紙機構にお
ける紙送りローラ軸の駆動装置として、電磁石への通電
の制御によって、クラッチの接続動作と遮断動作とを行
う電磁連結装置が適用されている。
【0003】図9は従来の電磁連結装置の一例を示す破
断側面図であり、図において1は一端側外面に止め突起
1aを有するとともに、一端側内面に係合突起1bを有
した中空の第1軸、2は一端側外面に止め突起2aを有
するとともに、他端側が第1軸1内に圧入状態で差し込
まれ、第1軸1の軸方向に連結されている中空の第2
軸、3は一体的に回転する第1軸1および第2軸2から
構成される被駆動軸である。
【0004】4は第1軸1の内端側(第2軸2側)の外
周面上に配置されたキー部(図示せず)により、第1軸
1の軸方向に移動可能に、かつ、この第1軸1と一体的
に回転可能に取り付けられたロータである。このロータ
4は、第1軸1に取り付けられた第1軸1の軸心に垂直
な厚肉の側壁部4aと、この側壁部4aの上端から第1
軸1の外端側に向かって第1軸1の外周を覆うように形
成された第1軸1の軸心に水平な筒状部4bとから構成
されている。さらに、このロータ4の側壁部4aには複
数の窓4cが形成され、磁束Φのうちロータ4の内径側
から外径側へ側壁部4aを通る分を減少させて、側壁部
4aの磁気抵抗を大きくしている。5は第1軸1の外周
面上に遊嵌されて、この第1軸1に対して回動自在およ
び軸方向移動自在に取り付けられた電磁力発生用の励磁
装置である。この励磁装置5は、ボビン5aと、このボ
ビン5aに巻回された励磁コイル5bとから構成されて
おり、ロータ4の筒状部4b内に側壁部4aと接するよ
うに配置されている。
【0005】6は励磁コイル5bの外周面を覆うように
励磁装置5に取り付けられた絶縁カバーであり、この絶
縁カバー6の一部には、ロータ4の筒状部4bを支持す
るメタル部6aが形成されている。7は第1軸1の外端
部側の外周面上に遊嵌されて、この第1軸1に対して回
動自在および軸方向移動自在に取り付けられた磁気回路
形成用のヨークであり、このヨーク7の上部には、この
ヨーク7が被駆動軸3と共回りするのを防止するため
に、外部の固定部(図示せず)に接続されるホルダー部
7aが形成されている。なお、励磁装置5や絶縁カバー
6は、ボビン5aの凸部5cが絶縁カバー6を挿通して
ヨーク7に取り付けられているため、ヨーク7と同様に
被駆動軸3との共回りが防止されている。
【0006】8は第2軸2の外周面上に遊嵌されて、こ
の第2軸2に対して回動自在および軸方向移動自在に取
り付けられた回転駆動部材である。この回転駆動部材8
は、ハブ部8aとこのハブ部8aの外周面に形成された
ギア部8bとから構成され、ギア部8bを介して駆動軸
(図示せず)からの駆動力により回転される。9は回転
駆動部材8のハブ部8aのロータ4側の段部8cに取り
付けられた円板状の板バネ、10はロータ4の窓4cに
対向するように板バネ9に取り付けられたアマチュアで
ある。このアマチュア10は、回転駆動部材8がロータ
4の側面に当接した場合、このロータ4の側面と隙間G
1を有するように位置決めされている。G2はロータ
4、励磁装置5、ヨーク7および回転駆動部材8が被駆
動軸3の止め突起1a,2a間に有する軸方向の隙間
(スラスト隙間)であり、この隙間G2により、被駆動
軸3の止め突起1a,2aと、ヨーク7や回転駆動部材
8とは、擦れ合うことなく摺動できるようになってい
る。
【0007】ここで、磁気回路を形成するために、被駆
動軸3およびヨーク7は、磁性材、例えば鉄系の焼結合
金から構成され、ロータ4およびアマチュア10は、磁
性材、例えば鉄板から構成されている。
【0008】つぎに、この従来の電磁連結装置の動作に
ついて説明する。回転駆動部材8にギア部8bを介して
駆動軸より回転力が伝えられると、この回転駆動部材8
はアマチュア10とともに被駆動軸3の第2軸2周りを
回転する。つづいて、励磁装置5の励磁コイル5bに電
流を流し、励磁コイル5bが励磁されると、第1軸1、
ロータ4の側壁部4a、アマチュア10、ロータ4の筒
状部4bおよびヨーク7を通るように磁束Φが生じ磁気
回路が形成される。このため、アマチュア10は、板バ
ネ9の弾発力に抗して、電磁力によりロータ4の側壁部
4aに吸着される。
【0009】したがって、回転駆動部材8の回転力は、
板バネ9、アマチュア10、ロータ4を介して第1軸1
に伝えられ、被駆動軸3が回転されるとともに、この被
駆動軸3に係合突起1bを介して取り付けられた出力軸
(図示せず)が回転される。また、励磁装置5への通電
が停止されると、電磁力が無くなり、アマチュア10は
板バネ9の復元力によってロータ4から引き離され、回
転駆動部材8の回転力は被駆動軸3側に伝達されなくな
る。
【0010】つぎに、この従来の電磁連結装置の組み立
て手順について説明する。まず、ヨーク7と励磁装置5
等を第1軸1の内端側から挿入して第1軸1周りに取り
付けた後、ロータ4をキー部にて係合させて第1軸1周
りに取り付ける。また、アマチュア10が取り付けられ
た回転駆動部材8を第2軸2の他端側から挿入して第2
軸2周りに取り付ける。つづいて、回転駆動部材8が取
り付けられた第2軸2を、ロータ4、励磁装置5および
ヨーク7が取り付けられた第1軸1内に圧入し、この第
2軸2を第1軸1に連結固定すれば、この電磁連結装置
の組み立ては完了する。この場合、第2軸2は、所定の
隙間G2が形成されるように第1軸1に圧入されてい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の電磁連結装
置では、隙間G2を所定の値に確保するために、組み立
て時に、圧入作業を繰り返しつつ第1軸1に対する第2
軸2の圧入量を調整しなけらばならず、その分、圧入作
業が煩雑になって、装置の組立作業性が低下するという
課題があった。また、充分な磁気回路を形成するため
に、ロータ4の側壁部4aと被駆動軸3との接触面積を
大きくとる必要があり、このため、ロータ4の側壁部4
aの肉厚が厚くなって、その分、ロータ4の加工性が低
下するとともに材料費が高くなるという課題もあった。
【0012】また、ロータ4が被駆動軸3に軸方向およ
び径方向に遊嵌されているので、ロータ4の倒れによる
筒状部4bとヨーク7との干渉を防止するため、絶縁カ
バー6に、高い寸法精度が要求されるメタル部6aを設
ける必要があり、その分、コストが高くなるという課題
もあった。そして、ロータ4の回転時に、ロータ4の筒
状部4bがメタル部6aに摺動しつつ回転することにな
り、ヨーク7等の共回りトルクが増大してしまい、連結
装置としての応答性および寿命を低下させてしまうとい
う問題もある。
【0013】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、部品の加工性および装置の組立作
業性を向上させることができるとともに、コストの低減
を図ることができる電磁連結装置を提供することを目的
とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明
は、磁気回路の一部を形成する被駆動軸に回転力伝達部
材を一体回転可能に取り付けるとともに、この被駆動軸
の回転力伝達部材の両側に、励磁装置と回転駆動部材と
をそれぞれ回転自在に取り付け、励磁装置による電磁力
により、回転駆動部材を回転力伝達部材側に吸着させ
て、この回転駆動部材の回転力を被駆動軸側に伝達する
電磁連結装置において、被駆動軸を、圧入によって軸方
向に連結固定される第1の軸と第2の軸とから構成し、
かつ、回転力伝達部材を、この第1の軸と第2の軸とで
挟み付けて、この被駆動軸の軸方向に位置決めするよう
にしたものである。
【0015】また、この発明の第2の発明は、第1の発
明の場合において、回転力伝達部材が、第1の軸と第2
の軸とで加圧されることにより、この被駆動軸に固定さ
れているものである。
【0016】また、この発明の第3の発明は、第1の発
明の場合において、回転力伝達部材と被駆動軸とに、互
いに係合してこの被駆動軸をこの回転力伝達部材ととも
に回転させる凹凸部が形成されているものである。
【0017】
【作用】この発明の第1の発明では、例えば第1の軸周
りに励磁装置と回転駆動部材とを組み付けるとともに、
第2の軸周りに回転駆動部材を組み付けた状態で、第1
の軸と第2の軸とを圧入によって軸方向に連結すれば、
電磁連結装置の組立ては完了する。この場合、圧入にあ
たり、例えば、第1の軸の軸端と第2の軸の段部等を介
して、回転駆動部材を挟み付けるようにして位置決めで
きるので、第1の軸と第2の軸との圧入長さを一定値に
定めることができる。また、第1の軸と第2の軸とで回
転駆動部材を挟み付けることにより、この回転駆動部材
と被駆動軸との接触面積を大きくすることができ、その
分、充分に磁路を確保することができる。
【0018】また、この発明の第2の発明では、第1の
発明の場合において、回転駆動部材を第1の軸と第2の
軸とで加圧することにより被駆動軸に固定するようにし
ているため、回転駆動部材の被駆動軸への固定が容易と
なる。
【0019】また、この発明の第3の発明では、第1の
発明の場合において、被駆動軸と回転駆動部材とは、凹
凸部を介して確実に一体的に回転される。
【0020】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。 実施例1.図1はこの発明の実施例1に係る電磁連結装
置を示す破断側面図であり、図において図9で示した従
来の電磁連結装置と同一または相当部分には同一符号を
付し、その説明を省略する。
【0021】図において、20は一端側外面に止め突起
20aを有するとともに、一端側内面に係合突起20b
を有した第1の軸としての中空の第1軸であり、この第
1軸20は、その止め突起20aの内面から第1軸20
の内端までの長さが、励磁装置5、絶縁カバー6および
ヨーク7の第1軸20の軸方向組み立て長さより隙間G
3分だけ長く形成されている。21は一端側外面に止め
突起21aを有するとともに、他端側の小径部21bが
第1軸20内に圧入状態で差し込まれ、第1軸20の軸
方向に連結されている第2の軸としての中空の第2軸で
あり、この第2軸21は、その止め突起21aの内面か
ら小径部21bが始まる側端面21cまでの長さが、回
転駆動部材8の第2軸21の軸方向長さより隙間G4分
だけ長く形成されている。なお、隙間G3、G4がスラ
スト隙間である。
【0022】22は第1軸20と第2軸21とにより挟
着されて支持され、この第1軸20および第2軸21と
一体的に回転可能なロータである。このロータ22は、
第1軸20の端面20cと第2軸21の側端面21cと
により加圧される垂直な側壁部22aと、側壁部22a
の上端から第1軸20の外端側に向かって第1軸20の
外方を覆うように形成された水平な筒状部22bとから
構成されており、その側壁部22aに磁気遮断用の複数
の窓22cが形成されている。23は励磁装置5の励磁
コイル5bの外周部を覆う絶縁カバーであり、この絶縁
カバー23には、従来装置に用いられる絶縁カバー6と
異なり、メタル部6aが形成されていない。
【0023】なお、第1軸20と第2軸21とで被駆動
軸3が構成されており、ロータ22は、その側壁部22
aが第1軸20と第2軸21とに挟みつけられ、それら
の圧入による軸方向荷重により軸方向および周方向の動
きを規制されて被駆動軸3に固定されている。そして、
第1軸20の外周面上には、この第1軸20に対して回
動自在および軸方向移動自在な状態で、励磁装置5、絶
縁カバー6およびヨーク7が取り付けられている。ま
た、第2軸21の外周面上には、この第2軸21に対し
て回動自在および軸方向移動自在な状態で、回転駆動部
材8が取り付けられている。さらに、磁気回路を形成す
るために、第1軸20、第2軸21は、磁性材、例えば
鉄系の焼結合金から構成され、ロータ22は、磁性材、
例えば鉄板から構成されている。
【0024】つぎに、この電磁連結装置の動作について
説明する。回転駆動部材8は、ギア部8bを介して駆動
軸から回転力が伝えられると、アマチュア10とともに
被駆動軸3の第2軸21回りを回転する。つづいて、励
磁装置5が励磁され、第1軸20および第2軸21、ロ
ータ22の側壁部22a、アマチュア10、ロータ22
の筒状部22b、およびヨーク7を通るように磁束Φが
生じ、磁気回路が形成されると、アマチュア10は板バ
ネ9の弾発力に抗して、電磁力によりロータ22の側壁
部22aに吸着される。このため、回転駆動部材8の回
転力は、アマチュア10、ロータ22を介して第1軸2
0に伝えられ、被駆動軸3が回転される。したがって、
係合突起20bを介して被駆動軸3に取り付けられた出
力軸(図示せず)は、被駆動軸3とともに回転される。
また、励磁装置5が非励磁とされれば、電磁力が無くな
るため、アマチュア10は板バネ9の復元力により、ロ
ータ22から引き離され、回転駆動部材8の回転力は被
駆動軸3側に伝達されなくなる。
【0025】このように、この実施例1によれば、ロー
タ22の側壁部22aが、下部を第1軸20と第2軸2
1とで挟み付けられた状態でこの被駆動軸3にしっかり
固定されているため、ロータ22が倒れてその筒状部2
2bがヨーク7側に接触することはない。したがって、
絶縁カバー23にロータ22支持用のメタル部を形成す
る必要がなく、絶縁カバー23の構造の簡単化が図れ
て、装置の低コスト化を図ることができる。また、この
ことにより、ヨーク7の共回りトルクが減少し、応答性
および寿命を向上させることができる。さらに、ロータ
22の側壁部22aの下部が第1軸20と第2軸21と
により挟み付けられて、ロータ22と被駆動軸3との接
触面積が充分に大きくなっているため、ロータ22と被
駆動軸3との間に充分な磁路が形成される。したがっ
て、ロータ22の側壁部22aの肉厚を薄くしても不都
合は生じず、肉厚を薄くすることにより順送プレス加工
が可能となり、生産性を高めることができるとともに、
材料費が削減されて、低コスト化を図ることができる。
【0026】また、第1軸20および第2軸21は、部
品の寸法公差を考慮してそれぞれの軸方向長さを所定値
に定めて作製されているので、第1軸20と第2軸21
とをロータ22の側壁部22aに突き当てるまで互いに
圧入することにより、隙間G3,G4を確実に確保する
ことができる。そこで、組立時に圧入作業を繰り返しつ
つ圧入量を調整するスラスト隙間の調整作業が不要とな
り、組立作業性を向上させることができるとともに、組
立時間の短縮化を図ることができる。
【0027】実施例2.上記実施例1では、第2軸21
に小径部21bを形成し、この小径部21bを第1軸2
0内に圧入して、この第1軸20の端面20cと第2軸
21の側端面21cとでロータ22の側壁部22aを挟
みつけるものとしているが、この実施例2では、図2に
示すように、第1軸20に小径部20dを形成し、この
小径部20dを第2軸21内に圧入して、この第1軸2
0の側端面20eと第2軸21の側端面21dとで、ロ
ータ22の側壁部22aを挟みつけるものとし、同様の
効果を奏する。
【0028】なお、上記実施例1、2では、ロータ22
の側壁部22aを第1軸20と第2軸21との圧入によ
る軸方向荷重により強く加圧して、軸方向および周方向
の動きを規制するものとしているが、第1軸20と第2
軸21とによる側壁部22aへの加圧を強くせず、第1
軸20と第2軸21とで側壁部22aを挟持することで
ロータ22の軸方向の動きを規制し、被駆動軸3の外周
にキー部を配置し、該キー部にてロータ22の周方向の
動きを規制するようにしてもよい。
【0029】実施例3.図3はこの発明の実施例3に係
る電磁連結装置を示す破断側面図、図4はこの発明の実
施例3に係る電磁連結装置における第1軸を示す正面図
図5は図4のV−V線に沿った断面図、図6はこの発
明の実施例3に係る電磁連結装置におけるロータを示す
正面図 図7は図6のVII−VII線に沿った断面図
である。図において、24は第1軸20の端面20c側
に形成された凹部、25はロータ22の側壁部22aの
内周端に、第1軸20の軸方向に向かって延設された凸
部である。このロータ22の凸部25は、第1軸20の
凹部24に嵌合し、ロータ22の回転力を被駆動軸3側
に伝えるものである。なお、他の構成は上記実施例1と
同様に構成されている。
【0030】この実施例3によれば、第1軸20とロー
タ22とに、凹部24と凸部25とをそれぞれ設け、ロ
ータ22の側壁部22aを第1軸20の端面20cと第
2軸21の側端面21cとで加圧するだけでなく、第1
軸20の凹部24とロータ22の凸部25とを互いに係
合させているため、ロータ22の回転をすべりなく確実
に被駆動軸3に伝えることができる。もちろん、この実
施例3においても、基本的構成は上記実施例1の場合と
同一であるため、上記実施例1と同様な効果を得ること
ができる。
【0031】ここで、ロータ22の側壁部22aに対す
る第1軸20と第2軸21との加圧力を無くするように
しても、凹部24と凸部25との係合によりロータ22
の回転が被駆動軸3に確実に伝達される。また、第2軸
21に凹部を設け、この凹部にロータ22の凸部25を
係合させるようにしてもよい。さらには、ロータ22側
と、第1軸20または第2軸21側との凸部と凹部とを
逆にしてもよい。
【0032】実施例4.この実施例4では、図8に示す
ように、第2軸21を外周部材21Aと内周部材21B
の2部材から構成し、第2軸21の内周部材21Bに、
この外周部材21Aと第1軸20とを圧入して、被駆動
軸3を構成するものとしている。なお、他の構成は、上
記実施例3と同様に構成されている。この実施例4によ
れば、第2軸21の内周部材21Bに、この外周部材2
1Aと第1軸20とをロータ22の側壁部22aに突き
当たるまで互いに圧入することにより、外周部材21A
と第1軸20とで挟みつけて軸方向の動きを規制し、か
つ、凹部24と凸部25とを係合させて周方向の動きを
規制して、ロータ22を被駆動軸3に取り付けることが
できる。そこで、上記実施例3と同様の効果を奏する。
【0033】なお、上記実施例1において、第2軸21
を外周部材と内周部材とで構成し、第2軸21の内周部
材に、この外周部材と第1軸20とを圧入して、被駆動
軸3を構成しても、上記実施例1と同様の効果を奏す
る。また、上記実施例2において、第1軸20を外周部
材と内周部材とで構成し、第1軸20の内周部材に、外
周部材と第2軸21とを圧入して、被駆動軸3を構成し
ても、上記実施例2と同様の効果を奏する。
【0034】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0035】この発明の第1の発明によれば、磁気回路
の一部を形成する被駆動軸に回転力伝達部材を一体回転
可能に取り付けるとともに、この被駆動軸の回転力伝達
部材の両側に、励磁装置と回転駆動部材とをそれぞれ回
転自在に取り付け、励磁装置による電磁力により、回転
駆動部材を回転力伝達部材側に吸着させて、この回転駆
動部材の回転力を被駆動軸側に伝達する電磁連結装置に
おいて、被駆動軸を、圧入によって軸方向に連結固定さ
れる第1の軸と第2の軸とから構成し、かつ、回転力伝
達部材を、この第1の軸と第2の軸とで挟み付けて、こ
の被駆動軸の軸方向に位置決めするようにしている。そ
こで、回転力伝達部材の倒れ防止部材が不要となり、部
品が簡略化されるとともに、回転力伝達部材の共回りト
ルクが低減され、低コスト化および長寿命化を図ること
ができる。また、回転力伝達部材と被駆動軸との接触面
積が大きくなり、回転力伝達部材の薄肉化が可能とな
り、加工が容易となって生産性が高められ、この点にお
いても、低コスト化を図ることができる。さらに、組立
時にスラスト隙間の調整作業が不要となり、組立作業性
を向上させることができる。
【0036】また、この発明の第2の発明によれば、第
1の発明において、回転力伝達部材が、第1の軸と第2
の軸とで加圧されることにより、この被駆動軸に固定さ
れているので、上記第1の発明の効果に加えて、回転力
伝達部材の組み付けが容易となり、その分、さらに装置
の組み立てが容易となる。
【0037】また、この発明の第3の発明によれば、第
1の発明において、回転力伝達部材と被駆動軸とに、互
いに係合してこの被駆動軸をこの回転力伝達部材ととも
に回転させる凹凸部が形成されているので、上記第1の
発明の効果に加えて、回転力伝達部材により被駆動軸を
確実に回転できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1に係る電磁連結装置を示
す破断側面図である。
【図2】 この発明の実施例2に係る電磁連結装置を示
す破断側面図である。
【図3】 この発明の実施例3に係る電磁連結装置を示
す破断側面図である。
【図4】 この発明の実施例3に係る電磁連結装置の第
1軸を示す正面図である。
【図5】 図4のV−V線に沿った断面図である。
【図6】 この発明の実施例3に係る電磁連結装置のロ
ータを示す正面図である。
【図7】 図6のVII−VII線に沿った断面図であ
る。
【図8】 この発明の実施例4に係る電磁連結装置を示
す破断側面図である。
【図9】 従来の電磁連結装置を示す破断側面図であ
る。
【符号の説明】
3 被駆動軸、5 励磁装置、8 回転駆動部材、20
第1軸(第1の軸)、21 第2軸(第2の軸)、2
2 ロータ(回転力伝達部材)、 24 凹部、25
凸部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気回路の一部を形成する被駆動軸に回
    転力伝達部材を一体回転可能に取り付けるとともに、こ
    の被駆動軸の前記回転力伝達部材の両側に、励磁装置と
    回転駆動部材とをそれぞれ回転自在に取り付け、前記励
    磁装置による電磁力により、前記回転駆動部材を前記回
    転力伝達部材側に吸着させて、この回転駆動部材の回転
    力を前記被駆動軸側に伝達する電磁連結装置において、 前記被駆動軸を、圧入によって軸方向に連結固定される
    第1の軸と第2の軸とから構成し、かつ、前記回転力伝
    達部材を、この第1の軸と第2の軸とで挟み付けて、こ
    の被駆動軸の軸方向に位置決めするようにしたことを特
    徴とする電磁連結装置。
  2. 【請求項2】 回転力伝達部材が、第1の軸と第2の軸
    とで加圧されることにより、この被駆動軸に固定されて
    いることを特徴とする請求項1記載の電磁連結装置。
  3. 【請求項3】 回転力伝達部材と被駆動軸とに、互いに
    係合してこの被駆動軸をこの回転力伝達部材とともに回
    転させる凹凸部が形成されていることを特徴とする請求
    項1記載の電磁連結装置。
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WO2012133883A1 (ja) * 2011-03-31 2012-10-04 シンフォニアテクノロジー株式会社 電磁クラッチ

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