JPH07286412A - 工業化建物の屋根パネル接合体及び屋根施工方法 - Google Patents

工業化建物の屋根パネル接合体及び屋根施工方法

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JPH07286412A
JPH07286412A JP6078810A JP7881094A JPH07286412A JP H07286412 A JPH07286412 A JP H07286412A JP 6078810 A JP6078810 A JP 6078810A JP 7881094 A JP7881094 A JP 7881094A JP H07286412 A JPH07286412 A JP H07286412A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 建設現場での屋根の施工作業を簡略化して屋
根の施工作業が効率良く行える工業化建物の屋根パネル
接合体及び屋根施工方法を提供すること。 【構成】 互いの接合部が工業化建物の屋根の下り棟を
形成して工場で接合された2枚の屋根パネル6と、これ
らの屋根パネル6同士を接合する接合部材7とを備えた
屋根パネル接合体4を、工業化建物本体3の隅部の上部
に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2枚の屋根パネルを接
合しこの接合部が屋根の下り棟を形成する工業化建物の
屋根パネル接合体及びこの屋根パネル接合体と他の屋根
パネルとを使用して屋根を施工する工業化建物の屋根施
工方法に関するものである。
【0002】
【背景技術】現場での施工期間を短縮するため、予め工
場で製造されたパネルを建設現場で組み合わせるパネル
工法や予め工場で製造された建物ユニットを建設現場で
組み合わせるユニット工法の工業化建物が施工されてい
る。この工業化建物では、工場で製造された複数の屋根
パネルを建設現場まで搬送し、建設現場では、工業化建
物本体の上に前記複数の屋根パネルを並べて屋根が形成
される。この屋根には、寄せ棟屋根や入り母屋屋根等の
ように、隅部に下り棟が形成されるものがある。この隅
部では、従来、建設現場において、2枚の屋根パネル同
士を接合するとともにこれらの屋根パネルを金具を介し
て工業化建物本体の上部に取り付けている。ここで、前
記屋根パネル同士の接合部により屋根の下り棟が形成さ
れる。
【0003】工業化建物本体の隅部に2枚の屋根パネル
が取り付けられた従来構造が図7に示されている。図7
において、2枚の屋根パネル50は、C型鋼51とこの
C型鋼51の端部に接合された鋼材52とからそれぞれ
骨組み53が構成され、この骨組み53の上面に野地板
54、防水シート55及び屋根材56が順番に取り付け
られている。これらの屋根パネル50は、それぞれC型
鋼51同士が金具57を介して接合されており、この接
合部分の上部には棟カバー58が屋根の下り棟に沿って
配置されている。前記C型鋼51の金具57への取り付
けはボルト59及びナット60で行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来例では、工
業化建物本体の隅部において2枚の屋根パネル50を接
合する作業は建設現場で行われているので、建設現場で
の作業効率が悪いという問題点がある。特に、2枚の屋
根パネル50同士の接合部分が屋根の下り棟になるよう
に2枚の屋根パネル50のC型鋼51同士を金具57で
正確に接合する作業は、多くの手間と時間がかかり、こ
の作業のために建設現場での屋根施工作業が困難なもの
になっていた。
【0005】ここに、本発明の目的は、建設現場での屋
根の施工作業を効率良く行える工業化建物の屋根パネル
接合体及び屋根施工方法を提供することにある。また、
本発明の異なる目的は、前記目的に加え、低コストで製
造できるとともに屋根の下り棟を正確に形成できる工業
化建物の屋根パネル接合体を提供することにある。本発
明のさらに異なる目的は、前記目的に加え、屋根パネル
接合体をトラックで搬送する際に、輸送効率が良い工業
化建物の屋根施工方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は、工
業化建物本体の隅部の上部に配置される2枚の屋根パネ
ル同士の接合を工場で行うことにより前記目的を達成し
ようとするものである。具体的には、本発明の工業化建
物の屋根パネル接合体は、互いの接合部が工業化建物の
屋根の下り棟を形成して工場で接合された2枚の屋根パ
ネルと、これらの屋根パネル同士を接合する接合部材と
を備えたことを特徴とする。ここで、前記接合部材を前
記屋根パネル同士の接合部分に前記下り棟に沿って配設
された棒状部材としてもよく、この棒状部材は丸パイプ
であってもよい。また、2枚の前記屋根パネルの少なく
とも一方に、互いに直交する方向に延びる両端部が長手
方向に沿って前記丸パイプと接合されたアングル材を配
置し、このアングル材と前記丸パイプとの接合部分を溶
接した構造でもよい。前記アングル材を、前記2枚の屋
根パネルにそれぞれ設けたものでもよい。この場合、2
枚の前記屋根パネルは、前記アングル材と、このアング
ル材の両端にそれぞれ一端が接合されるとともに他端同
士が接合された2本の鋼材とを有する略三角形の骨組み
を備えた構造でもよい。
【0007】また、本発明の工業化建物の屋根施工方法
は、工場において、互いの接合部が工業化建物の屋根の
下り棟を形成して接合された2枚の屋根パネル及びこれ
らの屋根パネル同士を接合する接合部材を備えた屋根パ
ネル接合体と、他の屋根パネルとをそれぞれ複数製造
し、前記屋根パネル接合体及び前記他の屋根パネルを建
設現場まで搬送し、建設現場において、工業化建物本体
の隅部の上部に前記屋根パネル接合体を配置するととも
に、前記工業化建物本体の隅部以外の上部に前記他の屋
根パネルを配置し、これらの屋根パネル接合体と前記他
の屋根パネルとを接合すること特徴とする。ここで、前
記屋根パネル接合体の工場から建設現場までの搬送をト
ラックで行ってもよい。この場合、トラックの荷台に前
記屋根パネル接合体を複数重ね合わせて積載してもよ
い。以上、本発明では、パネル工法により、複数のパネ
ルを組み合わせて工業化建物本体を建ててもよく、ユニ
ット工法により、複数の建物ユニットを組み合わせて工
業化建物本体を建ててもよい。
【0008】
【作用】工場において、工業化建物本体を構成する部
材、屋根パネル及び屋根パネル接合体をそれぞれ製造す
る。屋根パネル接合体を製造するため、2枚の屋根パネ
ルを接合部材で接合する。工業化建物本体を構成する建
物ユニット等の部材及び他の屋根パネルを従来と同様に
製造する。ここで、接合部材を丸パイプとし、この丸パ
イプ、アングル材及び鋼材から屋根パネル接合体を製造
するには、まず、アングル材の両端に2本の鋼材の一端
をそれぞれ接合し、かつ、これらの鋼材の他端同士を接
合して略三角形の骨組みを製造し、この骨組みに野地板
を取り付けて屋根パネルを製造する。2枚の屋根パネル
のそれぞれのアングル材を丸パイプと平行に配置し、ア
ングル材の両端部と丸パイプとの2か所の接合部分を隅
肉溶接して屋根パネル接合体を製造する。
【0009】工場で製造した複数の屋根パネル、屋根パ
ネル接合体を他の部材とともに建設現場まで搬送する。
この搬送のためトラックを使用してもよい。前記屋根パ
ネル接合体をトラックで搬送する場合には、トラックの
荷台に屋根パネル接合体を複数重ね合わせてもよい。建
設現場では、基礎の上に前記工業化建物本体を構成する
部材から工業化建物本体を組み立てておき、その後、こ
の工業化建物の隅部の上部に屋根パネル接合体を配置
し、隅部以外に他の屋根パネルを配置する。これらの屋
根パネル接合体及び屋根パネルをそれぞれ金具等を介し
て工業化建物本体に取り付け、さらに、屋根パネル接合
体と他の屋根パネルとの間及び他の屋根パネル同士の間
を接合する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1には工業化建物本体の上部に配置さ
れる屋根パネル接合体及び屋根パネルが示されている。
図1において、基礎1の上に組み合わせて建てられた複
数の建物ユニット2から工業化建物本体3が構成されて
いる。この工業化建物本体3の上部の4か所の隅部に本
実施例の屋根パネル接合体4がそれぞれ配置され、工業
化建物本体3の上部の隅部以外に複数の屋根パネル5が
配置されている。これらの屋根パネル接合体4及び屋根
パネル5から寄せ棟屋根が形成されている。
【0011】前記屋根パネル接合体4は、それぞれ三角
形の2枚の屋根パネル6と、これらの屋根パネル6同士
を接合する接合部材7とを備え、これらの屋根パネル6
同士は、工業化建物本体3の上部に配置される前の工場
での生産時に互いの接合部が下り棟を形成するように接
合部材7を介して接合される。前記屋根パネル接合体4
の詳細な構造は図2から図4に示されている。図2は屋
根パネル接合体4の断面を示し、図3は屋根パネル接合
体4の上部を示し、図4は屋根パネル接合体4の下部を
示している。これらの図において、前記接合部材7は、
前記屋根パネル6同士の接合部分に前記下り棟に沿って
配設された棒状部材としての丸パイプである。
【0012】前記屋根パネル6は、互いに直交する方向
に延びる両端部8Aが長手方向に沿って前記丸パイプ7
と接合されたアングル材8と、このアングル材8の両端
にそれぞれ一端が接合されるとともに他端同士が接合さ
れた2本のC型鋼材9とを有する骨組み10を備えてい
る。この骨組み10の上面には工場にて野地板11と防
水シート12とが取り付けられ、この防水シート12に
は、建設現場にて屋根材13が取り付けられ、前記接合
部材7の上部には屋根の下り棟に沿って棟カバー14が
配置されている。2枚の前記屋根パネル6は垂直線に対
して角度θをもって接合部材7に取り付けられ、この接
合部材7とアングル材8の両端部8Aとの接合部分は隅
肉溶接されている(図2参照)。
【0013】図1に示される通り、前記屋根パネル接合
体4は、上部金具15及び下部金具16を介して工業化
建物本体3へ取り付けられている。前記上部金具15
は、工業化建物本体3の上部に立設された束17に2個
取り付けられており、その詳細な構造は図3に示されて
いる。図3において、前記束17と2個の上部金具15
とは、それぞれブラケット18を介して連結されてい
る。前記上部金具15は、前記屋根パネル接合体4の屋
根パネル6の下面を受けるために平板状に形成されてお
り、前記屋根パネル6のC型鋼材9に溶接されたナット
部材19とボルト20とで屋根パネル接合体4が上部金
具15に固定されている。前記下部金具16は、工業化
建物本体3の妻側又は桁側に設けられており、その詳細
な構造は図4に示されている。図4において、前記下部
金具16は、位置決めピン16Aを有し、この位置決め
ピン16Aは、屋根パネル6のC型鋼材9に形成された
位置決め孔部9Aに係合可能とされている。また、前記
C型鋼材9に溶接されたナット部材19とボルト20と
で屋根パネル接合体4が下部金具16に固定されてい
る。
【0014】図1に示される通り、工業化建物本体3の
上部の隅部以外に配置される複数の屋根パネル5は、C
型鋼材からなる骨組みに野地板、防水シート及び屋根材
を取り付けた従来の構造である。これらの屋根パネル5
同士の間及びこの屋根パネル5と屋根パネル接合体4と
の間は、それぞれ図示しない連結手段で互いに連結され
ている。
【0015】次に屋根パネル接合体4及び前記屋根パネ
ル5を使用した屋根施工方法を説明する。工場におい
て、建物ユニット2、屋根パネル接合体4及び屋根パネ
ル5をそれぞれ製造する。屋根パネル接合体4を製造す
るため、まず、アングル材8の両端に2本のC型鋼材9
の一端をそれぞれ接合し、かつ、これらのC型鋼材9の
他端同士を接合して略三角形の骨組み10を製造し、こ
の骨組み10に野地板11及び防水シート12を取り付
けて屋根パネル6を製造する。さらに、2枚の屋根パネ
ル6のそれぞれのアングル材8を前記丸パイプからなる
接合部材7に対して平行に配置するとともにアングル材
8の両端部8Aと接合部材7との2か所の接合部分を隅
肉溶接して屋根パネル接合体4を製造する。他の屋根パ
ネル5は従来と同様に製造する。
【0016】工場で製造した複数の屋根パネル5、屋根
パネル接合体4及び建物ユニット2をトラックで建設現
場まで搬送する。そのため、図5に示される通り、前記
屋根パネル接合体4をトラックの荷台30の上で複数重
ね合わせる。この屋根パネル接合体4を荷台30に固定
部材31で固定する。この固定部材31は前記束17及
び上部金具15と同様の構造である。建設現場では、基
礎1の上に複数の前記建物ユニット2を組み合わせて工
業化建物本体3を施工する。その後、この工業化建物本
体3の隅部の上部に前記屋根パネル接合体4を配置し、
隅部以外には屋根パネル5を配置する。前記屋根パネル
接合体4を上部金具15及び下部金具16を介して工業
化建物本体3に固定し、屋根パネル5を従来と同様に取
付金具(図示せず)等を介して工業化建物本体3に固定
する。さらに、屋根パネル接合体4と屋根パネル5との
間及び屋根パネル5同士の間を接合する。これらの屋根
パネル接合体4と屋根パネル5の継ぎ目に防水シートを
貼った後、屋根パネル接合体4及び屋根パネル5に屋根
材13を取り付け、さらに、下り棟の上に棟カバー14
を取り付ける。
【0017】以上、本実施例によれば、互いの接合部が
屋根の下り棟を形成して工場で接合された2枚の屋根パ
ネル6とこれらの屋根パネル6同士を接合する接合部材
7とを備えた屋根パネル接合体4を工業化建物本体3の
上部の隅部に配置したから、建設現場での屋根の下り棟
形成作業が省略できるので、建設現場における屋根の施
工作業が効率良く行える。また、前記接合部材7は前記
屋根パネル6同士の接合部分に前記下り棟に沿って配設
された丸パイプであるので、屋根パネルの接合用として
従来使用していた2本のC型鋼に比べ、本実施例で使用
する丸パイプは安価であるから、屋根パネル接合体4を
低コストで製造できる。しかも、接合部材7は丸パイプ
であるから、任意の角度θにおいて屋根パネル6を接合
部材7に確実に接合でき、屋根の下り棟を正確に形成で
きる。
【0018】さらに、互いに直交する方向に延びる両端
部8Aが長手方向に沿って接合部材7と接合されたアン
グル材8を2枚の前記屋根パネル6にそれぞれ配置し、
このアングル材8と前記接合部材7との接合部分を隅肉
溶接したので、アングル材8と前記接合部材7とは突き
合わせ溶接で済むので、屋根パネル接合体4を容易に製
造できる。また、2枚の前記屋根パネル6は、前記アン
グル材8と、このアングル材8の両端にそれぞれ一端が
接合されるとともに他端同士が接合された2本のC型鋼
材9とを有する略三角形の骨組み10を備えた構造であ
るから、屋根パネル接合体4の強度を大きくできる。さ
らに、前記屋根パネル接合体4の工場から建設現場まで
の搬送をトラックで行い、このトラックの荷台30に前
記屋根パネル接合体4を複数重ね合わせて積載したの
で、輸送効率を良くできる。
【0019】なお、本発明では、前記実施例の構成に限
定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲
であれば次に示す変形例を含むものである。例えば、前
記実施例では、2枚の前記屋根パネル6にそれぞれ前記
アングル材8を設け、これらのアングル材8の両端部8
Aをそれぞれ丸パイプからなる接合部材7と接合させて
屋根パネル接合体4を構成したが、本発明では、屋根パ
ネル接合体の構成は前記実施例の構成に限定されるもの
ではない。例えば、図6(A)に示されるように、屋根
パネル接合体33を、前記屋根パネル6と、C型鋼材9
からなる骨組み34を備えた屋根パネル35と、この屋
根パネル35に取り付けられるとともに屋根パネル6の
アングル材8に接合される半パイプ状の接合部材36と
から構成するものでもよい。
【0020】さらに、図6(B)に示されるように、屋
根パネル接合体37を、前記接合部材7と、この接合部
材7が固定された前記屋根パネル35と、C型鋼材9及
び前記接合部材7の外周部を受ける断面円弧状の鋼材3
8からなる骨組み39を備えた屋根パネル40とから構
成するものでもよい。さらにまた、図6(C)に示され
るように、屋根パネル接合体41を、C型鋼材9及び丸
パイプ42からなる骨組み43をそれぞれ備えた2枚の
屋根パネル44と、これらの屋根パネル44の丸パイプ
42と3か所で接合するH型鋼からなる接合部材45と
から構成するものでもよい。さらに、本発明で使用され
る接合部材は、前記接合部材7の丸パイプに代えて中実
の円柱部材を使用してもよく、四角柱等の角柱状の棒状
部材を使用してもよく、さらに、棒状部材に代えて複数
のL字型の金具を使用してもよい。
【0021】また、前記屋根パネル接合体4の工場から
建設現場までの搬送をトラックで行ったが、必ずしも屋
根パネル接合体4をトラックで搬送することを要しな
い。仮に、トラックで屋根パネル接合体4を搬送する場
合でも、このトラックの荷台に前記屋根パネル接合体4
を複数重ね合わせることを要しない。また、工業化建物
本体3を複数の建物ユニット2から構成したが、複数の
パネルから構成するものでもよい。さらに、本発明の屋
根施工方法は、寄せ棟屋根以外に入母屋屋根も適用でき
る。
【0022】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、互いの接
合部が屋根の下り棟を形成して工場で接合された2枚の
屋根パネルとこれらの屋根パネル同士を接合する接合部
材とを備えた屋根パネル接合体を工業化建物本体の上部
の隅部に配置したから、屋根の下り棟を形成する建設現
場での作業が省略でき、建設現場における屋根の施工作
業が効率良く行える。また、前記接合部材を前記屋根パ
ネル同士の接合部分に前記下り棟に沿って配設された丸
パイプとすれば、この丸パイプが比較的安価であるか
ら、屋根パネル接合体を低コストで製造できる。しか
も、接合部材を丸パイプとすれば、任意の角度θにおい
て屋根パネルを接合部材に接合することができるので、
屋根の下り棟を正確に形成できる。また、2枚の前記屋
根パネルに、互いに直交する方向に延びる両端部が長手
方向に沿って接合部材と接合されたアングル材を配置
し、このアングル材と前記接合部材との接合部分を溶接
すれば、アングル材と前記接合部材とは突き合わせ溶接
で済み、屋根パネル接合体を容易に製造できる。また、
2枚の前記屋根パネルを前記アングル材と、このアング
ル材の両端にそれぞれ一端が接合されるとともに他端同
士が接合された2本の鋼材とを有する略三角形の骨組み
を備えた構造とすれば、屋根パネル接合体の強度を大き
くできる。さらに、前記屋根パネル接合体の工場から建
設現場までの搬送をトラックで行い、このトラックの荷
台に前記屋根パネル接合体を複数重ね合わせて積載すれ
ば、輸送効率を良くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る屋根パネル接合体及び
屋根パネルを工業化建物本体の上部に配置した状態を示
す斜視図である。
【図2】前記屋根パネル接合体の断面図である。
【図3】前記屋根パネル接合体の上部を示す斜視図であ
る。
【図4】前記屋根パネル接合体の下部を示す斜視図であ
る。
【図5】前記屋根パネル接合体をトラックで搬送する状
態を示す斜視図である。
【図6】(A)から(C)はそれぞれ本発明の変形例に
係る屋根パネル接合体を示す図2に相当する図である。
【図7】本発明の従来例を示す図2に相当する図であ
る。
【符号の説明】
3 工業化建物本体 4 屋根パネル接合体 5 屋根パネル 7,36,45 接合部材 8 アングル材 9 鋼材 10,34,39,43 骨組み 30 トラックの荷台

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いの接合部が工業化建物の屋根の下り棟
    を形成して工場で接合された2枚の屋根パネルと、これ
    らの屋根パネル同士を接合する接合部材とを備えたこと
    を特徴とする工業化建物の屋根パネル接合体。
  2. 【請求項2】請求項1記載の工業化建物の屋根パネル接
    合体において、前記接合部材は前記屋根パネル同士の接
    合部分に前記下り棟に沿って配設された棒状部材である
    ことを特徴とする工業化建物の屋根パネル接合体。
  3. 【請求項3】請求項2記載の工業化建物の屋根パネル接
    合体において、前記棒状部材は丸パイプであることを特
    徴とする工業化建物の屋根パネル接合体。
  4. 【請求項4】請求項3記載の工業化建物の屋根パネル接
    合体において、2枚の前記屋根パネルの少なくとも一方
    には、互いに直交する方向に延びる両端部が長手方向に
    沿って前記丸パイプと接合されたアングル材が配置さ
    れ、このアングル材と前記丸パイプとの接合部分は溶接
    されていることを特徴とする工業化建物の屋根パネル接
    合体。
  5. 【請求項5】請求項4記載の工業化建物の屋根パネル接
    合体において、前記アングル材は、2枚の前記屋根パネ
    ルにそれぞれ設けられていることを特徴とする工業化建
    物の屋根パネル接合体。
  6. 【請求項6】請求項5記載の工業化建物の屋根パネル接
    合体において、2枚の前記屋根パネルは、前記アングル
    材と、このアングル材の両端にそれぞれ一端が接合され
    るとともに他端同士が接合された2本の鋼材とを有する
    略三角形の骨組みを備えたことを特徴とする工業化建物
    の屋根パネル接合体。
  7. 【請求項7】工場において、互いの接合部が工業化建物
    の屋根の下り棟を形成して接合された2枚の屋根パネル
    及びこれらの屋根パネル同士を接合する接合部材を備え
    た屋根パネル接合体と、他の屋根パネルとをそれぞれ複
    数製造し、前記屋根パネル接合体及び前記他の屋根パネ
    ルを建設現場まで搬送し、建設現場において、工業化建
    物本体の隅部の上部に前記屋根パネル接合体を配置し、
    前記工業化建物本体の隅部以外の上部に前記他の屋根パ
    ネルを配置するとともに、これらの屋根パネル接合体と
    前記他の屋根パネルとを接合することを特徴とする工業
    化建物の屋根施工方法。
  8. 【請求項8】請求項7記載の工業化建物の屋根施工方法
    において、前記屋根パネル接合体の工場から建設現場ま
    での搬送はトラックで行われ、このトラックの荷台に前
    記屋根パネル接合体を複数重ね合わせて積載することを
    特徴とする工業化建物の屋根施工方法。
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