JPH07286093A - 樹脂組成物およびそれからなるリレー部品 - Google Patents
樹脂組成物およびそれからなるリレー部品Info
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- JPH07286093A JPH07286093A JP2049395A JP2049395A JPH07286093A JP H07286093 A JPH07286093 A JP H07286093A JP 2049395 A JP2049395 A JP 2049395A JP 2049395 A JP2049395 A JP 2049395A JP H07286093 A JPH07286093 A JP H07286093A
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Abstract
きる機能を備えた成形材料の開発。 【構成】 難燃化されたPBT樹脂に特定のブロックポ
リエステルを配合すると制振・静音性に優れた組成物が
得られ、更に難燃剤、難燃助剤の選択やアルカリ金属塩
等の添加により金属腐食性が抑えられ、静音性、信頼性
の高いリレーを作成するための樹脂組成物を提供するこ
とができる。
Description
に詳しくは優れた制振静音性を示し、かつ優れた難燃
性、耐熱性、機械的特性と低金属汚染性を示すポリテト
ラメチレンテレフタレート(以下PBTと略す)樹脂及
びそれからなるリレー部品に関する。
の他物理的・化学的特性に優れているため有用なエンジ
ニアリングプラスチックとして、電気・電子部品や自動
車部品、機構部品等に多く利用されている。
部の部品が可動して音源となる部品もあり、PBT樹脂
組成物がそれらのケースやハウジングとして多く用いら
れているが、その場合PBT樹脂組成物が振動に対し共
振を起こしやすいという性質をもつため、騒音の発生源
となってしまうという問題がある。
発達により内部にリレーを組み込んだものが多く存在し
ており、制振静音性を求める要求が高まっているが、こ
の問題はまだ解決されていない。
通過する音を弱め、静音性が現れることは知られている
が、そのためには比重の高い充填剤を非常に多く配合す
る必要があり、そうすることによって高い難燃性を得る
ことが困難になったり、流動性等の成形加工性や衝撃強
度等の機械的特性が大きく損なわれるという欠点が現れ
る。
に対する安全性等から重要な特性であり、PBT樹脂に
ついても臭素系難燃剤とアンチモン化合物の併用により
難燃化された組成物が多く適用されている。
BT樹脂組成物の成形加工時や製品としての使用時にP
BT樹脂の分解物だけでなく難燃剤の分解物も発生し、
更に難燃剤がPBTや他の添加剤の分解をも促進するこ
ともある。このことは、成形加工時においては金型の腐
食等が、また製品としての使用時においては金属製の接
点の腐食等を引き起こすことになり、生産及び製品の性
能の両面において不具合を生じる。
用部品等へ適用しようとする場合には、難燃剤等の選択
や分解物の発生を抑えることも重量な課題である。
たものであり、PBT樹脂の特長を保持したまま制振静
音性と低金属腐食性を同時に付与することにより、リレ
ー部品として適したPBT樹脂組成物、及びそれによる
制振静音性、信頼性に優れたPBT樹脂組成物から製造
されるリレー部品を提供することを目的とする。
と金属腐食性を改良すべく鋭意研究した結果、本発明に
到達した。
ポリテトラメチレンテレフタレート樹脂90〜20重量
%当たり、(B)芳香族ジカルボン酸と炭素数5以上の
グリコールとを主たる構成成分とする融点が100℃以
下または非晶性のポリエステル部分(ア)と融点150
℃以上の熱可塑性ポリエステル部分(イ)とからなり、
かつ動的損失正接の極大値が−20℃〜40℃に存在し
その値が0.05以上であるブロックポリエステル共重
合体10〜80重量%からなるポリエステル樹脂成分、
(C)臭素系難燃剤を全組成に対して2〜25重量%、
(D)アンチモン系難燃助剤を全組成に対して1〜10
重量%及び必要により(E)繊維状補強材を全組成に対
して5〜60重量%配合してなる樹脂組成物及びこの樹
脂組成物を成形して得られるリレー部品である。
カリ金属塩を全組成に対して0.001〜1重量%、
(G)ホスホン酸、ホスホン酸モノエステル、及びリン
酸塩から選ばれる1つまたはそれ以上の化合物を全組成
に対して0.03〜0.3重量%及び(H)マグネシウ
ムとアルミニウムの含水塩基性炭酸塩化合物を全組成に
対して0.1〜5重量%を配合すると、得られる樹脂組
成物の耐金属腐食性が著しく向上し、この組成物を成形
すること信頼性の高いリレーを得ることができる。
(A)成分のポリテトラメチレンテレフタレートは、そ
の酸成分がテレフタル酸であり、ジオール成分がテトラ
メチレングリコールよりなるポリエステルを主たる対象
とする。
ートは一部を共重合成分で置換したものでもよい。その
場合、テレフタル酸、テトラメチレングリコールがそれ
ぞれ全酸成分、全グリコール成分に対して60モル%以
上存在することが必要である。
酸、フタル酸、メチルテレフタル酸、メチルイソフタル
酸等のフタル酸誘導体;2,6−ナフタレンジカルボン
酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタ
レンジカルボン酸等のナフタレンジカルボン酸およびそ
の誘導体;4,4’−ジフェニルジカルボン酸、3,
4’−ジフェニルジカルボン酸等のジフェニルカルボン
酸およびその誘導体;4,4’−ジフェノキシメタンジ
カルボン酸、4,4’−ジフェノキシエタンジカルボン
酸、4,4’−ジフェニルケトンジカルボン酸、4,
4’−ジフェニルスルホンジカルボン酸、4,4’−ジ
フェニルエーテルジカルボン酸等の芳香族ジカルボン
酸;コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン
酸、デカンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸
等の脂肪族または脂環族ジカルボン酸;エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ヘキサメチレングリコー
ル、オクタメチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール等の脂肪族ジオール;1,4
−シクロヘキサンジメタノール等の脂環族ジオール;ハ
イドロキノン、レゾルシン等のジヒドロキシベンゼンお
よびその誘導体;4,4’−ジヒドロキシジフェニル等
の芳香族ジオール;2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン等のビスフェノール化合物;ビスフェノー
ル化合物とエチレングリコール等のグリコールとから得
られるエーテルジオール等の芳香族ジオール等があげら
れる。
エ酸、ヒドロキシジフェニルカルボン酸、ω−ヒドロキ
シカプロン酸等のオキシカルボン酸成分も共重合可能で
ある。
失わない範囲で3官能以上の化合物、例えばグリセリ
ン、ペンタエリスリトール、トリメリット酸、ピロメリ
ット酸等を共重合してもよい。
レフタレートの極限粘度数としては、o−クロロフェノ
ールを用い35℃で測定したとき、0.5以上のものを
用いることができるが、0.6〜1.2の極限粘度数を
持つものが好ましい。極限粘度数が0.6未満であると
得られる樹脂組成物の機械的特性が劣り、また1.2よ
り大きいと樹脂組成物の成形時の流動性が劣ってくる。
レフタレートは通常のポリエステルの製造方法、例えば
溶融重縮合反応またはこれと固相重縮合反応とを組み合
わせた方法等によって製造できる。例えば、テレフタル
酸またはそのエステル形成性誘導体(例えばジメチルエ
ステル、モノメチルエステル等の低級アルキルエステ
ル)とテトラメチレングリコールまたはそのエステル形
成性誘導体とを触媒の存在下、加熱反応させ、得られる
テレフタル酸のグリコールエステルを触媒の存在下、所
定の重合度まで重合反応させる方法によってポリテトラ
メチレンテレフタレートを製造することができる。
ポリエステル共重合体のポリエステル部分(ア)を構成
する芳香族ジカルボン酸とは、ベンゼン環、ナフタレン
環等の芳香環にカルボキシル基が直接結合したジカルボ
ン酸をいい、例えばイソフタル酸、テレフタル酸、フタ
ル酸、ナフタレンジカルボン酸類などがあげられる。こ
のポリエステル部分(ア)は、低融点または非晶性であ
る事が必須なため、イソフタル酸、フタル酸などのポリ
エステルにした際直線性の少ない芳香族ジカルボン酸が
全酸成分の対し60モル%以上であるポリエステルが好
ましく使用される。なお炭素数5以上のグリコールとし
ては、ヘキサメチレングリコール、デカメチレングリコ
ール、3ーメチルペンタメチレングリコール、2ーメチ
ルオクタメチレングリコール等が例示され、炭素数12
以下のものが一般的である。
ジカルボン酸とグリコールからなるポリエステルである
が、上記以外に例えば脂肪族、脂環族などのジカルボン
酸や、芳香族、脂環族などのジオールが共重合されてい
てもよい。このポリエステル部分(ア)を構成する成分
からなるポリエステルは、融点が100℃未満または非
晶であり、好ましくは融点が50℃未満または非晶であ
る。融点が100℃以上の如き高融点の場合、制振静音
性の改良効果が発現できなくなるためである。
は、製品として使用する温度、つまり0〜100℃の範
囲内で制振静音効果が得られる為には、ブロックポリエ
ステル共重合体(B)が動的損失正接の極大値示す温度
を−20から40℃の間に適宜調整する事が好ましい。
例えば室温付近において制振静音性を発現したい場合に
は、−15〜0℃とするのがよい場合が多い。
(B)のポリエステル部分(イ)を構成する融点150
℃以上のポリエステルとは、一般的には、テレフタル
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,4’−ジフ
ェニルジカルボン酸等の直線性の高い芳香族ジカルボン
酸と炭素数2〜4のグリコールまたはシクロヘキサンジ
メタノールとを主たる構成成分とするものをいう。これ
らの中でも、ポリテトラメチレンテレフタレートが最も
よく使用できる。他の共重合成分としては、特に限定さ
れるものではなく、一般にポリエステルの共重合成分と
して使用され得るものであればよい。そして、その際融
点が150℃以上になるように調整すればよい。
ル部分(イ)との比率は、通常30/70〜80/20
(重量比)が使用される。ポリエステル部分(イ)の比
率を上げると機械的強度は向上するが動的損失正接は低
下する。また本発明におけるブロックポリエステル共重
合体(B)の損失正接の極大値が0.05以下では樹脂
組成物の制振静音効果は低下する。十分な制振静音効果
を得るにはブロックポリエステル共重合体(B)の損失
正接極大値を0.1以上とするのが好ましい。その為上
記のブロックポリエステル共重合体(B)を構成するポ
リエステル部分(ア)とポリエステル部分(イ)との比
率は50/50〜80/20が好ましい。
ル(B)はポリエステル部分(ア)とポリエステル部分
(イ)とからなるが、このブロックポリエステルは例え
ば次のように製造される。ポリエステル部分(ア)に相
当する高分子量のポリエステルと、ポリエステル部分
(イ)に相当する高分子量のポリエステルとを、溶融反
応させ、融点がポリエステル部分(イ)に相当する高分
子量ポリエステルの融点より2〜40℃低いものとする
事により製造できる。勿論これ以外の製造法により製造
されたものであってもよい。このブロックポリエステル
は通常オルトクロルフェノール中35℃で測定した固有
粘度が、0.6以上、好ましくは0.8以上である。
る(A)成分のPBT樹脂と(B)成分のブロックポリ
エステル共重合体の混合比率は、(A)成分90〜20
重量%及び(B)成分10〜80重量部%である。
(B)成分のブロックポリエステル共重合体の割合が1
0重量%より小さいと目的とする制振静音性が得られ
ず、また80重量%より大きいとPBT樹脂のもつ耐熱
性が失われてくるため好ましくない。
燃剤は一般に難燃剤として用いられているものが使用で
きる。
例えば臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂及び/ま
たはその末端グリシジル基の一部または全部を封鎖した
変性物、臭素化アクリル樹脂、臭素化ポリスチレン、臭
素化ポリフェニレンエーテル、臭素化ビスフェノール−
Aを原料として製造されるポリカーボネートオリゴマ
ー、臭素化ビフェニルエーテル、臭素化ジフタルイミド
化合物等が代表的なものとして例示できる。これらの中
でリレー部品等の低金属腐食性を要求される用途に対し
ては、難燃化の効率はもちろんであるが、分解、揮発、
昇華等が少なく、かつPBT樹脂の分子量低下促進の少
ない臭素化されたオリゴマー・ポリマー型のものが好ま
しく、また製造段階で使用される溶媒や、未反応物等の
残存が少なく、成形加工時の分解生成物や臭素化合物、
末端停止剤の脱離の少ないものが好ましい。更に、リレ
ー等非常に薄肉の成形品が多い用途向けには樹脂組成物
の流動性も重要であり、低粘度かつ増粘等のないものが
好ましい。これら上述の要求に幅広く合致するものとし
て、臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂及び臭素化
アクリル樹脂が好ましく、樹脂組成物の流動性がよく、
臭素化合物の脱離の少い特長を示す臭素化アクリル樹脂
が特に適する。
び/またはその末端グリシジル基の一部または全部を封
鎖した変性物は下記一般式(I)で表される臭素含有量
が2
れ1〜4の整数、nは平均重合度で0〜40である)0
重量%以上のものをさし、例えば臭素化ビスフェノール
Aとエピクロルヒドリンとを反応させて得られる臭素化
ビスフェノールAジグリシジルエーテルに、更にそのエ
ポキシ基1当量に対して、臭素化ビスフェノールAをそ
の水酸基が0〜0.96当量になるように混合し、塩基
性触媒(例えば水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、ト
リブチルアミン等)の存在下に100〜250℃で加熱
反応させて得られるエポキシ樹脂及び/または当該エポ
キシ樹脂の末端グリシジル基の一部または全部をカルボ
ン酸類、アルコール類、フェノール類、アミン類等で封
鎖した変性物が挙げる。なかでも平均重合度nが10〜
30のものが、流動性、機械的特性等のバランスに優れ
る点で好ましい。
表される臭素化ベンジルアクリレート
数、Zは水素原子またはメチル基を示す)または臭素化
ベンジルメタクリレートを単独で重合させたもの、2種
以上共重合または他のビニル系モノマーと共重合させる
ことによって得られる重合体である。一般式(II)の化
合物の具体的例としては、ペンタブロムベンジルアクリ
レート、テトラブロムベンジルアクリレート、トリブロ
ムベンジルアクリレート、ペンタブロムベンジルメタク
リレート等が挙げられる。
ビニル系ポリマーとしては、アクリル酸、メチルアクリ
レート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、ベ
ンジルアクリレート等のアクリル酸エステル類、メタク
リル酸、メチルメタクリレート、エチルメタクリレー
ト、ブチルメタクリレート、ベンジルメタクリレート等
のメタクリル酸エステル類、スチレン、アクリロニトリ
ル、フマル酸、マレイン酸等の不飽和カルボン酸または
その無水物、酢酸ビニル、塩化ビニル等があげられる。
これらは通常臭素化ベンジルアクリレートまたは臭素化
ベンジルメタクリレートに対し当モル量以下、好ましく
は0.5モル以下が使用できる。
はないが、押出性及び流動性の点から重合度10〜10
0のものが好ましい。
に対して2〜25重量%である。この配合量が2重量%
より小さいと、PBT樹脂組成物の難燃化効果が十分で
なく、また25重量%より大きいと組成物の流動性、機
械的特性等が劣ってくるため好ましくない。
ンチモン系難燃助剤は(C)成分の臭素系難燃剤との相
乗効果によりPBT樹脂の難燃性を高める働きをするも
のである。
チモン、四酸化アンチモン、及び(NaO)p・(Sb
2O5)・qH2O(p=0〜1、q=0〜4)で表され
る五酸化アンチモンまたはアンチモン酸ナトリウムを使
用することができる。粒径は特に制限されないが0.0
2〜5μmが好ましい。
/または臭素系難燃剤及び/または離型剤等の有機化合
物の分解に大きく影響する。PBT樹脂組成物の分解を
抑制し、発生する分解生成物による金属腐食性を抑える
ためには、アンチモン系難燃助剤の成分組成を限定する
必要がある。すなわち(1)エタノール溶液としたとき
にpH3〜pH5を示す三酸化アンチモン、(2)エタ
ノール溶液としたときにpH3〜pH6を示す五酸化ア
ンチモン、または(3)エタノール溶液としたときにp
H6〜pH9を示すように一部がNa塩化した五酸化ア
ンチモンのいずれか1種または2種以上を組み合わせて
用いる。中でも特に(3)が好ましい。ここでいうエタ
ノール溶液としたときのpHとは、サンプル1gを50
mlのエタノールに添加して分解・溶解した後、常温下
で上澄液を水素イオン濃度計で測定した値である。この
pH値が上述の範囲から外れると、PBTポリマーや臭
素系難燃剤の分解が起こり易くなる。
てエポキシ化合物、シラン化合物、イソシアネート化合
物、チタネート化合物等で表面処理することができる。
配合量は(C)成分の臭素系難燃剤の臭素原子2〜5に
対しアンチモン金属原子1の割合にあるときが適当であ
り、本発明の場合全組成に対して1〜10重量%であ
る。この配合量が1重量%より小さいときには難燃助剤
としての効果が小さく、また10重量%より多いときに
はそれ以上の配合による効果の増大が期待されないばか
りでなく、PBT樹脂の機械的特性や流動性等の成形性
等が劣ってくるため好ましくない。
を向上させるためには(E)成分の繊維状補強材を配合
することができる。この(E)成分の繊維状強化材とし
ては、ガラス繊維、アラミド繊維、炭素繊維、スチール
繊維、アスベスト、セラミック繊維、チタン酸カリウム
ウィスカー、ボロンウィスカー等が例示でき、これらの
2種以上を組み合わせて使用することもできる。
による強化が好ましく、ガラス繊維としては一般に樹脂
の強化用に用いられるものであれば特に限定されない。
例えば長繊維タイプ(ガラスロービング)や短繊維状の
チョップドストランド、ミルドファイバーなどから選択
して用いることができる。
(例えばポリ酢酸ビニル、ポリエステル集束剤等)、カ
ップリング剤(例えばシラン化合物、ボラン化合物、チ
タン化合物等)、その他の表面処理剤で処理されていて
もよい。
のブレンド前または後に所望の長さに切断されて用いら
れるが、この使用態様も本発明には有用である。
0〜60重量%である。この配合量が60重量%より大
きいと、組成物の溶融状態における流動性が著しく劣っ
てくるため外観の良好な成形品を得ることができず、ま
た強度的にも飽和に達してくるため好ましくない。
成物中の主たる部分が0.2mm以上の長さになるよう
なものが好ましく用いられる。
テレフタレート樹脂90〜50重量%当たり、(B)芳
香族ジカルボン酸と炭素数5以上のグリコールとを主た
る構成成分とする融点が100℃以下または非晶性のポ
リエステル部分(ア)と融点150℃以上の熱可塑性ポ
リエステル部分(イ)とからなり、かつ動的損失正接の
極大値が−20℃〜40℃に存在し、その値が0.05
以上であるブロックポリエステル共重合体10〜50重
量%からなるポリエステル樹脂成分、(C)臭素系難燃
剤を全組成に対して2〜25重量%、(D)アンチモン
系難燃助剤を全組成に対して1〜10重量%、及び要す
れば(E)繊維状補強材を全組成に対して60重量%以
下配合してなる樹脂組成物は、優れた静音制振性と難燃
性を備えた樹脂組成物であって、この樹脂組成物から成
形された部品を用いることによって難燃化され、静音性
に優れたリレーを提供することがでる。特に(C)臭素
系難燃剤、(D)アンチモン系難燃助剤の使用種の選択
によりリレー接点等の金属腐食性も抑えられ、信頼性を
高めることができるが、この樹脂組成物に更に(F)成
分のアルカリ金属塩、(G)成分のホスホン酸、ホスホ
ン酸エステル、及びリン酸塩から選ばれる1つまたはそ
れ以上の化合物、(H)マグネシウムとアルミニウムの
含水塩基性炭酸塩化合物を添加すると、その樹脂組成物
からの分解生成物の発生が著しく抑えられ、それにより
リレー接点等の金属腐食性が一層低減されるため、リレ
ーの信頼性を更に高めることができるようになる。
金属塩とは、周期律表Ia族(アルカリ金属)、IIa族
(アルカリ土類金属)の水酸化物、無機酸塩、有機酸
塩、錯塩、アンモニウム塩等をいい、これらは1種また
は2種以上を併用することが可能である。
リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化
ルビジウム、水酸化セシウム、水酸化フランシウム、水
酸化ベリリウム、水酸化マグネシウム、水酸化ストロン
チウム、水酸化バリウム、酢酸リチウム、酢酸ナトリウ
ム、酢酸カリウム、酢酸マグネシウム、酢酸カルシウ
ム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、安
息香酸リチウム、安息香酸ナトリウム、安息香酸カリウ
ム等が例示される。
酸、ホスホン酸モノエステル、及びリン酸塩から選ばれ
る1つまたはそれ以上の化合物は、具体的にはアルキル
ホスホン酸、フェニルホスホン酸、ホスホン酸モノアル
キルエステル、ホスホン酸モノフェニルエステル、リン
酸水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水
素カリウム、リン酸二水素カリウム等をいう。
(G)成分のホスホン酸及び/またはホスホン酸モノエ
ステルをPBT樹脂に配合すると、PBTポリマーの分
解を抑制して、その主たる分解生成物であるテトラヒド
ロフランの発生を抑える効果を示す。それらの配合量
は、(F)成分のアルカリ金属塩及び(G)成分のホス
ホン酸及び/またはそのエステルそれぞれ全組成に対し
て0.001〜1重量%及び0.03〜0.3重量%で
ある。いずれもその下限よりも少ない配合量ではテトラ
ヒドロフランの発生抑制効果が充分でなく、上限よりも
多いと押出や成形加工時にPBT樹脂の分子量を低下さ
せる等の弊害を生じるため好ましくない。
ノエステルにはPBTやポリエステルブロック共重合体
の重合触媒として用いられるTi系触媒にOH基が配位
して、エステル交換反応を抑制する働きも有しているた
め、重合反応の停止剤としても使用されるものである。
よって、ホスホン酸及び/またはホスホン酸モノエステ
ルを、各成分を押出機により混練りするときに配合して
も、またPBTやポリエステルブロック共重合体の重合
時にTi系触媒を用いる場合に重合の過程で添加されて
いる形をとっても、更にその両方による方法をとっても
構わないが、通常Ti系触媒と作用するに足る最小量の
配合しかしない場合が多いため、押出機による混練り時
にも添加する方法が好ましい。
アルミニウムの含水塩基性炭酸塩化合物下記一般式(I
V)で表されるハイドロタルサイト類である。
種あり、本発明にはいずれも使用できるが、エタノール
溶液としたときにpH7〜10を示すものが好ましい。
ウムとアルミニウムの含水塩基性炭酸塩化合物をPBT
樹脂組成物に配合すると、臭素系難燃剤の分解により発
生する臭酸やその他の酸性化合物をそのイオン交換能に
より吸着し、PBTポリマーや臭素系難燃剤の分解を抑
制し、それにより種々の金属腐食性のガス発生を抑える
効果を示す。化合物のpH値が上述の範囲から外れる場
合その分解抑制効果が十分発現されない。
0.1〜5重量%である。配合量がこの範囲より大きく
ても、また小さくても金属腐食性ガスの抑制効果が充分
発揮されない。
びアンチモン系難燃助剤による難燃化効果を一層高める
ため、燃焼時の溶融粒の滴下を抑制する化合物を配合し
てもよい。このような効果を発現する化合物としては、
乳化重合や懸濁重合して作られたポリテトラフルオロエ
チレンやフュームドコロイダルシリカ等が公知である。
料その他の配合剤をその発現量添加してもよい。このよ
うな配合剤としては繊維状以外の充填剤、例えばカオリ
ン、クレー、ウォラストナイト、タルク、マイカ、炭酸
カルシウム、硫酸カルシウム、炭化ケイ素、窒化ケイ
素、酸化マグネシウム、炭酸亜鉛、アルミナ、酸化チタ
ン、炭酸バリウム、硫酸バリウム、二硫化モリブデン、
酸化鉄、酸化亜鉛、酸化ジルコン、チタン酸バリウム、
酸化鉛、ガラスビーズ、ガラスフレークス等の粉末状、
粒状あるいは板状の無機充填材が例示できる。
材として、あるいは電気的、熱的特性等の改質を目的と
して配合されるが、配合による効果発現の最少量と過剰
配合による組成物本来の優れた特性、成形上の利点を損
失しない範囲で配合されるべきである。
フェノール化合物、芳香族アミン化合物、有機リン化合
物、硫黄化合物等の酸化防止剤あるいは熱安定剤を添加
することもできる。ただし、低金属腐食性を保持するた
めには分子量1000以上のヒンダードフェノール化合
物が好ましい。また溶融粘度安定性、耐加水分解性の改
良等の目的には、各種のエポキシ化合物を添加してもよ
い。エポキシ化合物としては、例えばビスフェノール−
Aとエピクロルヒドリンとを反応させて得られるビスフ
ェノール−A型エポキシ化合物、各種グリコールやグリ
セロールとエピクロルヒドリンとの反応から得られる脂
肪族グリシジルエーテル、ノボラック型エポキシ化合
物、芳香族または脂肪族カルボン酸型エポキシ化合物、
脂環化合物型エポキシ化合物などが好ましい。
剤、帯電防止剤の添加もできる。
えば他のポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリフェ
ニレンサルファイド樹脂、ポリフェニレンエーテル樹
脂、ポリカーボネート樹脂、フェノキシ樹脂、ポリエチ
レンおよびその共重合体、ポリプロピレンおよびその共
重合体、ポリスチレンおよびその共重合体、アクリル樹
脂およびアクリル系共重合体、ポリアミドエラストマー
等;熱硬化性樹脂、例えばフェノール樹脂、メラミン樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂等を配合
してもよい。
が均一に分散されていることが好ましく、その配合方法
には公知の方法を用いることができる。例えば配合成分
の全部または一部を加熱した単軸、二軸等の押出機に一
括または分割して供給し、溶融混練により均質化された
後に針金状に押出された溶融樹脂を冷却固化させ、次い
で所望の長さに切断して粒状化する方法があるが、ブレ
ンダー、ニーダー、ロール等他の混合機を用いた方法で
もよい。また、これらを組合わせて用いたり、複数回繰
り返すことにより配合成分を順次加える方法等もとるこ
とができる。
から樹脂成形品を得るには、通常充分乾燥された状態に
保ったまま射出成形機等の成形機に供して成形する。更
に、組成物の構成原料をドライブレンドして直接成形機
ホッパー内に投入し成形機中で溶融混練することも可能
である。
実施例中の各種特性の測定は以下の方法によった。 (1)機械的特性:引張試験はASTM D638に、
衝撃試験はASTM D256(アイゾット、ノッチ
付)にそれぞれ準拠。 (2)荷重たわみ温度:ASTM D648に準拠。 (3)燃焼性:米国アンダーライターラボラトリー社の
定める方法(UL94)により評価(試験片厚さ1.6
mm)。 (4)極限粘度:溶媒としてo−クロロフェノールを用
い、オストワルド粘度管により35℃にて測定。 (5)tanδ:TA Instruments社熱解
析装置(DMA2001)を用い共振モードにて測定。 (6)分解発生ガス:ヘッドスペース(27ml)に、
シリンダー温度270℃、金型温度60℃で成形した厚
さ0.32mmのPBT樹脂組成物の板状成形品を粉砕
したもの10gを入れ、密栓後150℃にて60分間加
熱する。発生したガスをガスクロマトグラフィーにより
分析し、テトラヒドロフラン(THF)の含有量を測
定。 (7)臭素含有量:ギア老化試験機にて200℃に加熱
したバイヤル瓶(20ml)に5.0gの樹脂組成物ペ
レットサンプルを入れ、300℃×1hr加熱し、室温
で1hr放置後、イオン交換水5mlを加えて10分間
撹拌し、この抽出水をイオンクロマトグラフィにて臭素
分を定量した。 (8)金属腐食性:充分に乾燥したPBT樹脂組成物ペ
レットを200gを銀板(15mm×20mm×O.2
mm)と共にガラス製の容器に密閉し、200℃で15
0時間加熱した後の銀板の変色状況を観察した。 (9)リレー静音性:松下電工(株)製リレーDS2−
Mのリレーケースと同形状のリレーケース(20L×1
0W×8H、厚さ0.5mm)を成形し、DS2−Mの
リレーケースと交換してエポキシ封止した。このリレー
の端子に5V,50Hzの交流電圧を加印してリレーを
周期的に開閉させ、発生する音圧をリオン社騒音測定器
NA−41にて測定した。なお騒音測定はJIS−C1
502のA特性にて10秒間の平均により、平均騒音レ
ベルとして測定した。
成]イソフタル酸ジメチル175部、セバシン酸ジメチ
ル23部、ヘキサメチレングリコール140部をジブチ
ル錫ジアセテート触媒でエステル交換反応後、減圧下に
重縮合して、固有粘度1.06、DSC法によって結晶
の溶融に起因する吸熱ピークを有さない非晶性のポリエ
ステル(ア)を得た。このポリエステルに、別途同様に
重縮合して得た固有粘度0.98のポリブチレンテレフ
タレート(イ)のチップを乾燥して、107部添加し、
240℃で更に45分反応させたのち、フェニルホスホ
ン酸を0.1部添加して、反応を停止させた。このブロ
ックポリエステル共重合体(A)を取り出しチップ化し
て原料とした。このチップの融点は190℃で、固有粘
度は1.03であった。tanδピークは16℃であっ
た。20℃での反発弾性率は12%であった。
s−B)の合成]イソフタル酸ジメチル125部、セバ
シン酸ジメチル54部、ヘキサメチレングリコール14
0部をジブチル錫ジアセテート触媒でエステル交換反応
後、減圧下に重縮合して、固有粘度1.06のポリエス
テルを得た。このポリエステルをブロックポリエステル
共重合体(A)と同様にブロック化した後チップ化(ブ
ロックポリエステル共重合体(B))した。この得られ
たチップのtanδピークは−8℃であった。20℃で
の反発弾性率は46%であった。
s−C)の合成]イソフタル酸ジメチル125部、セバ
シン酸ジメチル54部、ヘキサメチレングリコール14
0部をジブチル錫ジアセテート触媒でエステル交換反応
後、減圧下に重縮合して、固有粘度1.06のポリエス
テルを得た。このポリエステル40部と固有粘度0.9
8をポリブチレンテレフタレ−ト40部をブロックポリ
エステル共重合体(A)と同様にブロック化した後チッ
プ化(ブロックポリエステル共重合体(C))した。こ
の得られたチップのtanδピークは−4℃であった。
20℃での反発弾性率は46%であった。
成分として130℃で8時間熱風乾燥した、極限粘度数
0.88のPBT樹脂(帝人(株)製)、(B)成分と
して上述の方法で合成したブロックポリエステルAまた
はBまたはC(BPEs−A、B、C)、(C)成分と
して難燃剤1(臭素化ビスフェノール−A型エポキシ樹
脂、EP−100、大日本インキ(株)製)または難燃
剤2(臭素化アクリル樹脂、FR−1025、デッド・
シー・ブロミン社製)、(D)成分のアンチモン系難燃
助剤として難燃助剤1(エタノール溶液のpHが3.9
の三酸化アンチモン、PATOX−C、日本精鉱(株)
製)、難燃助剤2(エタノール11のpHが8.5のア
ンチモン酸ナトリウム、サンエポックNA1030、日
産化学(株)製)、(E)成分として繊維径10.5μ
m、長さ3mmのガラス繊維チョップドストランド(日
本電気硝子(株)製)、(F)成分として酢酸カリウ
ム、(G)成分としてフェニルホスホン酸(表1中の配
合量は押出時に配合した量であり、(B)成分中に含ま
れている量は含まない)またはリン酸二水素ナトリウ
ム、(H)成分としてエタノール溶液のpHが9.0の
ハイドロタルサイト(DHT−4A・2、協和化学
(株)製)、及び燃焼性を向上させる目的でPTFE粉
末(フルオンCD076、アサヒICIフルオロポリマ
ーズ(株)製)を表1に示す割合にて、予めタンブラー
で均一に混合した後、スクリュー径各44mmのベント
付き二軸押出機を用いて真空に引きながらシリンダー温
度265℃、スクリュー回転数150rpm、吐出量5
0kg/hrにて溶融混練し、ダイスから吐出するスレ
ッドを冷却切断して成形用ペレットを得た。
ンスの射出成形機にてシリンダー温度260℃、金型温
度60℃、射出圧力60MPa、冷却時間12秒間、お
よび全成形サイクル40秒間の条件で各特性測定用の成
形品を成形した。
た。それらの結果を表1に示す。
で難燃化されたPBT樹脂組成物は引張強度や衝撃強度
等で表される機械的特性、HDT等で表される耐熱性、
難燃性に優れた組成物であるが、それを成形したリレー
ケースでできたリレーの静音性は不充分である(比較例
1〜2)。しかし、それらの組成物に上述の(B)成分
のブロックポリエステルAまたはBを配合すると、PB
T樹脂組成物の特長である機械的特性、耐熱性、難燃性
を保持したまま、それらによるリレーケースの静音性は
著しく向上する(実施例1〜7、14)。
生ガスによる金属腐食性に大きく影響されるが、この金
属腐食性は銀等の金属と樹脂組成物を密閉して加熱した
ときの金属の腐食(変色)の程度による判定方法だけで
なく、PBTポリマーの主たる分解発生成分であるTH
Fや、難燃剤の分解の尺度となる臭素の発生量によって
も知ることができる。
分の難燃剤としては難燃剤1である臭素化ビスフェノー
ル−A型エポキシ樹脂や、更に臭素化アクリル樹脂であ
る難燃剤2を使用することが有効であり(実施例6、1
1等)、(D)成分の難燃助剤としては難燃助剤2であ
るアンチモン酸ナトリウム等を使用することが有効であ
る(実施例5、7)。
カリウムや(G)成分のフェニルホスホン酸やリン酸二
水素ナトリウムを添加することにより低減される(実施
例8、9、12、13、15)。
加すると金属腐食性が大きく抑制されるという効果を発
現することも知見した(実施例10)。
BT樹脂組成物の特長は損なわれておらず、静音性、信
頼性に優れたリレーを提供することができるようにな
る。
Claims (9)
- 【請求項1】 (A)ポリテトラメチレンテレフタレー
ト樹脂90〜20重量%及び芳香族ジカルボン酸と炭素
数5以上のグリコールとを主たる構成成分とする融点が
100℃以下または非晶性のポリエステル部分(ア)と
融点150℃以上の熱可塑性ポリエステル部分(イ)と
からなり、かつ動的損失正接の極大値が−20℃〜40
℃に存在しその値が0.05以上である(B)ブロック
ポリエステル共重合体10〜80重量%からなるポリエ
ステル樹脂に(C)臭素系難燃剤を全組成に対して2〜
25重量%及び(D)アンチモン系難燃助剤を全組成に
対して1〜10重量%配合してなる樹脂組成物。 - 【請求項2】 (A)ポリテトラメチレンテレフタレー
ト樹脂90〜20重量%及び芳香族ジカルボン酸と炭素
数5以上のグリコールとを主たる構成成分とする融点が
100℃以下または非晶性のポリエステル部分(ア)
と、融点150℃以上の熱可塑性ポリエステル部分
(イ)とからなり、かつ動的損失正接の極大値が−20
℃〜40℃に存在しその値が0.05以上である(B)
ブロックポリエステル共重合体10〜80重量%からな
るポリエステル樹脂に(C)臭素系難燃剤を全組成に対
して2〜25重量%、(D)アンチモン系難燃助剤を全
組成に対して1〜10重量%及び(E)繊維状補強材を
全組成に対して5〜60重量%配合してなる樹脂組成
物。 - 【請求項3】 (C)成分の臭素系難燃剤が下記一般式
(I)で表される臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹
脂及び/またはその末端グリシジル基の一部または全部
を封鎖した変性物である請求項1または2に記載の樹脂
組成物。 【化1】 (式中、Xは臭素原子、i及びjはそれぞれ1〜4の整
数、nは平均重合度で0〜40である) - 【請求項4】 (C)成分の臭素系難燃剤が下記一般式
(II)で表される臭素 【化2】 (式中、Xは臭素原子、κは1〜5の整数、Zは水素原
子またはメチル基)化ベンジルアクリレートまたは臭素
化ベンジルメタクリレートを重合させて得た臭素化アク
リル樹脂である請求項1または2に記載の樹脂組成物。 - 【請求項5】 (D)成分のアンチモン系難燃助剤が下
記一般式(III)で表されるものである請求項3または
4に記載の樹脂組成物。 【化3】 (NaO)p・(Sb2O5)・qH2O (III) (pは0.4〜0.9であり、qは結晶水であって0〜
4の数値を示す) - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の樹脂組
成物に、(F)アルカリ金属塩を全組成に対して0.0
01〜1重量%配合してなる樹脂組成物。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の樹脂組
成物に、(G)ホスホン酸、ホスホン酸モノエステル、
及びリン酸塩から選ばれる1つまたはそれ以上の化合物
を全組成に対して0.03〜0.3重量%配合してなる
樹脂組成物。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の樹脂組
成物に、(H)マグネシウムとアルミニウムの含水塩基
性炭酸塩化合物を全組成に対して0.1〜5重量%配合
してなる樹脂組成物。 - 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の樹脂組
成物からなるリレー部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2049395A JP3443199B2 (ja) | 1994-02-22 | 1995-02-08 | 樹脂組成物およびそれからなるリレー部品 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2422294 | 1994-02-22 | ||
JP6-24222 | 1994-02-22 | ||
JP2049395A JP3443199B2 (ja) | 1994-02-22 | 1995-02-08 | 樹脂組成物およびそれからなるリレー部品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07286093A true JPH07286093A (ja) | 1995-10-31 |
JP3443199B2 JP3443199B2 (ja) | 2003-09-02 |
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JP2049395A Expired - Fee Related JP3443199B2 (ja) | 1994-02-22 | 1995-02-08 | 樹脂組成物およびそれからなるリレー部品 |
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JP (1) | JP3443199B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007009143A (ja) * | 2005-07-04 | 2007-01-18 | Wintech Polymer Ltd | 制振性ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物 |
JP2008308680A (ja) * | 2007-05-17 | 2008-12-25 | Mitsubishi Engineering Plastics Corp | 難燃性ポリアミド樹脂組成物 |
JP2014028883A (ja) * | 2012-07-31 | 2014-02-13 | Toyobo Co Ltd | 熱可塑性ポリエステル樹脂組成物およびそれからなる成形体 |
-
1995
- 1995-02-08 JP JP2049395A patent/JP3443199B2/ja not_active Expired - Fee Related
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