JPH07285826A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JPH07285826A
JPH07285826A JP7762694A JP7762694A JPH07285826A JP H07285826 A JPH07285826 A JP H07285826A JP 7762694 A JP7762694 A JP 7762694A JP 7762694 A JP7762694 A JP 7762694A JP H07285826 A JPH07285826 A JP H07285826A
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pentadecatrienyl
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salicylic acid
acid
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健次 下村
Yukihisa Yamabe
幸久 山辺
Koichi Iida
浩一 飯田
Yoshito Fujiwara
義人 藤原
Masato Nomura
正人 野村
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Mikimoto Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 【化1】 上記の一般式において、AがCOOH基、CH2OH
基、CHO基、CH=CHCOOH基のいずれか1種の
基であり、BがCH3O基、CH3CH2O基、CH3(C
22O基,CH3(CH23O基のいずれか1種の基
であり、Rが−CH2(CH27CH=CHCH2CH=
CHCH2CH=CH2で表わされるアナカルド酸の誘導
体を含む化粧料。 【効果】 肌荒れを防止し、肌のつや、はりを保つ、又
美白作用に優れたものもある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は美白作用が大きく、ヒア
ルロニダーゼの活性を阻害し、更に肌荒れなどに有効な
成分を含み、皮膚に安全な化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】アナカルド酸はカシューナッツ殻油等よ
り得られる。カシューナッツ殻油に関して、本発明者ら
は、特開平3−217484号で抗酸化剤として、特開
平3−240718号でニキビ治療用皮膚外用剤とし
て、特開平3−240721号で口腔用組成物として、
特許を出願した。また、美白化粧料として、カルドール
を有効成分として、特開平4−89419号で本発明者
らが特許出願している。
【0003】本願発明者らの一部によって、特開平6−
92837号が開示されている。これはアナカルド酸誘
導体の内、本願でいうBがOH基、OAC基であるアナ
カルド酸トリエン誘導体がチロシナーゼ活性阻害性に優
れることを開示している。本願の誘導体はBの部分を異
にする化合物である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、皮膚
に適用して安全であると共に、美白作用が大きく、且つ
ヒアルロニダーゼの活性を阻害し、更に肌荒れなどに有
効な成分を含んだ化粧料を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、カシュー
ナッツ殻油の成分が、ある種の化粧品原料として有効で
あることはすでに見いだしているが、さらにこの有効性
を増すため、いろいろな誘導体を作成した結果、効果の
高い物質が得られた。しかし必ずしもカシューナッツ殻
油より分離及び合成する必要はなく、いずれの手段を用
いても結果として、本発明を構成する物質が得られた
ら、問題なくその効果を発揮することは論ずるまでもな
い。
【0006】本発明においては、今まで利用価値が低い
カシューナッツ殻油の中で、主成分であるアナカルド酸
の1種である6−〔8(Z),11(Z),14−ペン
タデカトリエニル〕サリチル酸を出発原料として、この
物質を方法自体は公知の合成方法を用いて、アナカルド
酸の誘導体を作成した。本発明の本質は、本発明で特定
するアナカルド酸の誘導体が化粧料として有効である用
途を見出したことにある。
【0007】この物質を他の化粧品原料例えばスクワラ
ン、ホホバ油等の液状油、ミツロウ、セチルアルコール
等の固体油、各種の活性剤、グリセリン、1,3ブチレ
ングリコール等の保湿剤や各種薬剤等を添加してさまざ
まな剤形の化粧料を調製することができる。例えばロー
ション、クリーム、乳液、パック等で目的に応じて利用
形態を考えればよい。
【0008】本発明のアナカルド酸の誘導体の効果は、
前記した如く、第1に肌の美白作用である。第2にヒア
ルロニダーゼの活性抑制作用である。ヒアルロニダーゼ
は、生体中に広く分布し、皮膚にも存在する酵素で、そ
の名の通りヒアルロン酸を分解する。ヒアルロン酸はβ
−D−N−アセチルグルコサミンとβ−D−グルクロン
酸が交互に結合した直鎖状の高分子多糖で、コンドロイ
チン硫酸などとともに哺乳動物の結合組織に広く存在す
るグリコサミノグルカンの一種である。
【0009】結合組織内でのヒアルロン酸の機能とし
て、細胞間隙に水を保持し、また組織内にジェリー状の
マトリックスを形成して細胞を保持したり、皮膚の潤滑
性と柔軟性を保ち、外力(機械的障害)および細菌感染
を防止していると考えられている。皮膚のヒアルロン酸
は齡をとるにつれて減少し、その結果小ジワやかさつき
などの老化をもたらすといわれている。従って、これを
分解するヒアルロニダーゼの活性を抑制することは、製
剤に使用されているヒアルロン酸の安定性や、皮膚に塗
布した後の製剤のヒアルロン酸及び皮膚に存在していた
ヒアルロン酸の安定に寄与すると考えられる。
【0010】第3に活性酸素抑制作用である。空気中に
は酸素があり、これがないと生物(嫌気性の物を除く)
は存在しえない。しかし酸素は紫外線や酵素等の影響を
受けて活性酸素になる。活性酸素は脂肪酸を酸化し過酸
化物を生成させる。生体の生体膜のリン脂質も酸化さ
せ、障害を与える。その上、生成した過酸化物と活性酸
素はDNAに損害を与え、老化を促進すると言われてい
る。この活性酸素は、チロシンからメラニンを作る機構
にも影響を与え皮膚の黒化にも関与している。この活性
酸素を抑制することは皮膚にとって重要な、言い換えれ
ば化粧料に求められる重要な要素である。本発明は又こ
の活性酸素抑制作用も有している。
【0011】
【実施例】以下に実施例で使用する製造例を記載する
が、本発明はこの製造例によって何ら限定されるもので
はない。 (製造例1) 6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエ
ニル〕サリチル酸メチルエーテル 撹拌器、還流冷却器、滴下ロートを付した四つ口フラス
コに6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカト
リエニル〕−サリチル酸2.2gと15%水酸化ナトリ
ウム水溶液13mlを入れ内温0℃に保ちながらジメチル
硫酸1.7gを30分かけて滴下し、マグネチックスタ
ーラーで撹拌しつつ油浴上(100〜105℃)で2時
間加熱還流をした。冷却後、酢酸エチルで抽出し、常法
通り操作して得られた粗反応物をシルカゲルのカラムク
ロマトグラフィーで精製した。(6−〔8(Z),11
(Z),14−ペンタデカトリエニル〕サリチル酸エー
テル) 収率は89.3%であった。
【0012】(製造例2) 6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエ
ニル〕サリチル酸エチルエーテル 製造例1と同様な操作を行う。ただし、ジメチル硫酸
1.7gの替わりにジエチル硫酸2.16gを用いた。
収率は85.5%であった。
【0013】(製造例3) 6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエ
ニル〕サリチル酸プロピルエーテル 製造例1と同様な操作を行う。ただし、ジメチル硫酸
1.7gの替わりにジプロピル硫酸2.53gを用い
た。収率は79.7%であった。
【0014】(製造例4) 6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエ
ニル〕サリチル酸ブチルエーテル 製造例1と同様な操作を行う。ただし、ジメチル硫酸
1.7gの替わりにジブチル硫酸2.91gを用いた。
収率は73.3%であった。
【0015】(製造例5) 6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエ
ニル〕サリチルアルコールメチルエーテル 撹拌器、還流冷却器、滴下ロートを付した四つ口フラス
コに水素化リチウムアルミニウムLiAlH4 0.3
5gを取り、冷却した後、無水エーテル14mlに懸濁
し、内温4℃以下に保ちながら、6−〔8(Z),11
(Z),14−ペンタデカトリエニル〕サリチル酸メチ
ルエーテル1.73gと無水エーテル7mlの混合液を1
時間を要して滴下した。その後、油浴上(35〜45
℃)で4時間加熱還流をした。冷却後、酢酸エチル10
0mlを徐々に加え、未反応の水素化リチウムアルミニウ
ムを分解し吸引ろ過によりリチウム粉を取り除き、溶媒
を留去した。その後、得られた粗反応物をシリカゲルの
カラムクロマトグラフィーで精製した。収率は95.6
%であった。
【0016】(製造例6) 6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエ
ニル〕サリチルアルコールエチルエーテル 製造例5と同様な操作を行う。ただし、6−〔8
(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエニル〕サ
リチル酸メチルエーテル1.73gを6−〔8(Z),
11(Z),14−ペンタデカトリエニル〕サリチル酸
エチルエーテル1.79gに変えておこなった。収率9
4.9%であった。
【0017】(製造例7) 6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエ
ニル〕サリチルアルコールプロピルエーテル 製造例5と同様な操作を行う。ただし、6−〔8
(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエニル〕サ
リチル酸メチルエーテル1.73gを6−〔8(Z),
11(Z),14−ペンタデカトリエニル〕サリチル酸
プロピルエーテル1.86gに変えておこなった。収率
91.9%であった。
【0018】(製造例8) 6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエ
ニル〕サリチルアルコールブチルエーテル 製造例5と同様な操作を行う。ただし、6−〔8
(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエニル〕サ
リチル酸メチルエーテル1.73gを6−〔8(Z),
11(Z),14−ペンタデカトリエニル〕サリチル酸
ブチルエーテル1.93gに変えておこなった。収率9
4.7%であった。
【0019】(製造例9) 6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエ
ニル〕サリチルアルデヒドメチルエーテル 撹拌器、還流冷却器、滴下ロートを付した四つ口フラス
コに6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカト
リエニル〕サリチルアルコールメチルエーテル1.47
gとアセトン30mlを加え、内温0℃に保ちながら、J
ones試薬(酸化クロム(CrO3):濃硫酸:水=
4g:0.6ml:5ml)を0.6mlを加え、室温で4時
間撹拌した。その後、水50mlを加え溶媒を留去し、酢
酸エチルで抽出し、溶媒を留去し、得られた粗反応物を
シリカゲルのカラムクロマトグラフィーで精製した。収
率は67.1%であった。
【0020】(製造例10) 6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエ
ニル〕サリチルアルデヒドエチルエーテル 製造例9と同様な操作を行う。ただし、6−〔8
(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエニル〕サ
リチルアルコールメチルエーテル1.47gの替わりに
6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエ
ニル〕サリチルアルコールエチルエーテル1.53gを
用いた。収率93.0%であった。
【0021】(製造例11) 6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエ
ニル〕サリチルアルデヒドプロピルエーテル 製造例9と同様な操作を行う。ただし、6−〔8
(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエニル〕サ
リチルアルコールメチルエーテル1.47gの替わりに
6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエ
ニル〕サリチルアルコールプロピルエーテル1.59g
を用いた。収率83.9%であった。
【0022】(製造例12) 6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエ
ニル〕サリチルアルデヒドブチルエーテル 製造例9と同様な操作を行う。ただし、6−〔8
(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエニル〕サ
リチルアルコールメチルエーテル1.47gの替わりに
6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエ
ニル〕サリチルアルコールブチルエーテル1.65gを
用いた。収率は75.1%であった。
【0023】(製造例13) 2−メチルエーテル−6−〔8(Z),11(Z),1
4−ペンタデカトリエニル〕ケイ皮酸 撹拌器、還流冷却器、滴下ロートを付した四つ口フラス
コに6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカト
リエニル〕サリチルアルデヒドメチルエーテル0.65
gと蒸留ピリジン0.8mlをそしてマロン酸0.455
gを加え、油浴上70℃で2日間加熱撹拌を行った。そ
の後、希塩酸を加え、酢酸エチル100mlを徐々に加
え、溶媒を留去した。その後、得られた粗反応物をシリ
カゲルのカラムクロマトグラフィーで精製した。収率は
56.9%であった。
【0024】(製造例14) 2−エチルエーテル−6−〔8(Z),11(Z),1
4−ペンタデカトリエニル〕ケイ皮酸 製造例13と同様な操作を行う。ただし、6−〔8
(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエニル〕サ
リチルアルデヒドメチルエーテル0.65gの替わりに
6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエ
ニル〕サリチルアルデヒドエチルエーテル0.67gを
用いた。収率は56.7%であった。
【0025】(製造例15) 2−プロピルエーテル−6−〔8(Z),11(Z),
14−ペンタデカトリエニル〕ケイ皮酸 製造例13と同様な操作を行う。ただし、6−〔8
(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエニル〕サ
リチルアルデヒドメチルエーテル0.65gの替わりに
6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエ
ニル〕サリチルアルデヒドプロピルエーテル0.70g
を用いた。収率は53.2%であった。
【0026】(製造例16) 2−ブチルエーテル−6−〔8(Z),11(Z),1
4−ペンタデカトリエニル〕ケイ皮酸 製造例13と同様な操作を行う。ただし、6−〔8
(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエニル〕サ
リチルアルデヒドメチルエーテル0.65gの替わりに
6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエ
ニル〕サリチルアルデヒドブチルエーテル0.73gを
用いた。収率は46.4%であった。
【0027】(製造例17) 2−メチルエーテル−6−〔8(Z),11(Z),1
4−ペンタデカトリエニル〕ケイ皮アルコール 撹拌器、還流冷却器、滴下ロートを付した四つ口フラス
コに水素化リチウムアルミニウムLiAlH4 0.0
5gを取り、冷却した後、無水テトラヒドロフラン6ml
に懸濁し、内温4℃以下に保ちながら、2−メチルエー
テル−6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカ
トリエニル〕ケイ皮酸0.25gと無水テトラヒドロフ
ラン3mlの混合液を1時間を要して滴下した。その後、
室温で4時間加熱還流をした。冷却後、酢酸エチル10
0mlを徐々に加え、未反応のリチウムを分解し吸引ろ過
によりリチウム粉を取り除き、溶媒を留去した。その
後、得られた粗反応物をシリカゲルのカラムクロマトグ
ラフィーで精製した。収率は78.9%であった。
【0028】(製造例18) 2−エチルエーテル−6−〔8(Z),11(Z),1
4−ペンタデカトリエニル〕ケイ皮アルコール 製造例17と同様な操作を行う。ただし、2−メチルエ
ーテル−6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデ
カトリエニル〕ケイ皮酸0.25gの替わりに2−エチ
ルエーテル−6−〔8(Z),11(Z),14−ペン
タデカトリエニル〕ケイ皮酸0.26gを用いた。収率
は76.8%であった。
【0029】(製造例19) 2−プロピルエーテル−6−〔8(Z),11(Z),
14−ペンタデカトリエニル〕ケイ皮アルコール 製造例17と同様な操作を行う。ただし、2−メチルエ
ーテル−6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデ
カトリエニル〕ケイ皮酸0.25gの替わりに2−プロ
ピルエーテル−6−〔8(Z),11(Z),14−ペ
ンタデカトリエニル〕ケイ皮酸0.27gを用いた。収
率は59.1%であった。
【0030】(製造例20) 2−ブチルエーテル−6−〔8(Z),11(Z),1
4−ペンタデカトリエニル〕ケイ皮アルコール 製造例17と同様な操作を行う。ただし、2−メチルエ
ーテル−6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデ
カトリエニル〕ケイ皮酸0.25gの替わりに2−ブチ
ルエーテル−6−〔8(Z),11(Z),14−ペン
タデカトリエニル〕ケイ皮酸0.28gを用いた。収率
は60.0%であった。
【0031】以下に、前記の製造例にて製造したアナカ
ルド酸誘導体を配合した化粧料を具体的に説明するが、
本発明はこの実施例によって何等限定されるものでない
ことは勿論である。 (実施例1)ローション オリーブ油 0.5 製造例1の6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタ デカトリエニル〕サリチル酸メチルエーテル 0.5 ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノステアレート 2.0 ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 2.0 エタノール 10.0 1.0%ヒアルロン酸ナトリウム水溶液 5.0 精製水 80.0
【0032】 (実施例2)クリーム A スクワラン 20.5 オリーブ油 2.0 ミンク油 1.0 ホホバ油 5.0 ミツロウ 5.0 セトステアリルアルコール 2.0 グリセリンモノステアレート 1.0 ソルビタンモノステアレート 2.0 製造例2の6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタ デカトリエニル〕サリチル酸エチルエーテル 0.5 B 精製水 47.9 ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノステアレート 2.0 ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 1.0 グリセリン 5.0 1.0%ヒアルロン酸ナトリウム水溶液 5.0 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 AとBをそれぞれ計量し、70℃まで加温し、BにAを
撹拌しつつ徐々に加えたのち、ゆっくり撹拌しつつ30
℃まで冷却した。
【0033】(実施例3)実施例3は実施例1の製造例
1の6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカト
リエニル〕サリチル酸メチルエーテルを製造例3の6−
〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエニ
ル〕サリチル酸プロピルエーテルに替え作成したもの。
【0034】(実施例4)実施例4は実施例2の製造例
2の6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカト
リエニル〕サリチル酸エチルエーテルを製造例4の6−
〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエニ
ル〕サリチル酸ブチルエーテルに替え作成したもの。
【0035】(実施例5)実施例5は実施例1の製造例
1の6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカト
リエニル〕サリチル酸メチルエーテルを製造例5の6−
〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエニ
ル〕サリチルアルコールメチルエーテルに替え作成した
もの。
【0036】(実施例6)実施例6は実施例2の製造例
2の6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカト
リエニル〕サリチル酸エチルエーテルを製造例6の6−
〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエニ
ル〕サリチルアルコールエチルエーテルに替え作成した
もの。
【0037】(実施例7)実施例7は実施例1の製造例
1の6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカト
リエニル〕サリチル酸メチルエーテルを製造例7の6−
〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエニ
ル〕サリチルアルコールプロピルエーテルに替え作成し
たもの。
【0038】(実施例8)実施例8は実施例2の製造例
2の6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカト
リエニル〕サリチル酸エチルエーテルを製造例8の6−
〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエニ
ル〕サリチルアルコールブチルエーテルに替え作成した
もの。
【0039】(実施例9)実施例9は実施例1の製造例
1の6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカト
リエニル〕サリチル酸メチルエーテルを製造例9の6−
〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカトリエニ
ル〕サリチルアルデヒドメチルエーテルに替え作成した
もの。
【0040】(実施例10)実施例10は実施例2の製
造例2の6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデ
カトリエニル〕サリチル酸エチルエーテルを製造例10
の6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカトリ
エニル〕サリチルアルデヒドエチルエーテルに替え作成
したもの。
【0041】(実施例11)実施例11は実施例1の製
造例1の6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデ
カトリエニル〕サリチル酸メチルエーテルを製造例11
の6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカトリ
エニル〕サリチルアルデヒドプロピルエーテルに替え作
成したもの。
【0042】(実施例12)実施例12は実施例2の製
造例2の6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデ
カトリエニル〕サリチル酸エチルエーテルを製造例12
の6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデカトリ
エニル〕サリチルアルデヒドブチルエーテルに替え作成
したもの。
【0043】(実施例13)実施例13は実施例1の製
造例1の6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデ
カトリエニル〕サリチル酸メチルエーテルを製造例13
の2−メチルエーテル−6−〔8(Z),11(Z),
14−ペンタデカトリエニル〕ケイ皮酸に替え作成した
もの。
【0044】(実施例14)実施例14は実施例2の製
造例2の6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデ
カトリエニル〕サリチル酸エチルエーテルを製造例14
の2−エチルエーテル−6−〔8(Z),11(Z),
14−ペンタデカトリエニル〕ケイ皮酸に替え作成した
もの。
【0045】(実施例15)実施例15は実施例1の製
造例1の6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデ
カトリエニル〕サリチル酸メチルエーテルを製造例15
の2−プロピルエーテル−6−〔8(Z),11
(Z),14−ペンタデカトリエニル〕ケイ皮酸に替え
作成したもの。
【0046】(実施例16)実施例16は実施例2の製
造例2の6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデ
カトリエニル〕サリチル酸エチルエーテルを製造例16
の2−ブチルエーテル−6−〔8(Z),11(Z),
14−ペンタデカトリエニル〕ケイ皮酸に替え作成した
もの。
【0047】(実施例17)実施例17は実施例1の製
造例1の6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデ
カトリエニル〕サリチル酸メチルエーテルを製造例17
の2−メチルエーテル−6−〔8(Z),11(Z),
14−ペンタデカトリエニル〕ケイ皮アルコールに替え
作成したもの。
【0048】(実施例18)実施例18は実施例2の製
造例2の6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデ
カトリエニル〕サリチル酸エチルエーテルを製造例18
の2−エチルエーテル−6−〔8(Z),11(Z),
14−ペンタデカトリエニル〕ケイ皮アルコールに替え
作成したもの。
【0049】(実施例19)実施例19は実施例1の製
造例1の6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデ
カトリエニル〕サリチル酸メチルエーテルを製造例19
の2−プロピルエーテル−6−〔8(Z),11
(Z),14−ペンタデカトリエニル〕ケイ皮アルコー
ルに替え作成したもの。
【0050】(実施例20)実施例20は実施例2の製
造例2の6−〔8(Z),11(Z),14−ペンタデ
カトリエニル〕サリチル酸エチルエーテルを製造例20
の2−ブチルエーテル−6−〔8(Z),11(Z),
14−ペンタデカトリエニル〕ケイ皮アルコールに替え
作成したもの。
【0051】〔チロシナーゼ活性阻害試験〕 (試験方法)マックルバルン(Mcllvaln)緩衝液1.8
ml、0.05%ドーパ(Dopa)溶液1.0ml、製造例の
15mMジメチルスルホキシド溶液0.1mlをスクリュ
ーバイアルにとり、25℃恒温水槽中で5分以上放置し
た。チロシナーゼ溶液(Sigma社製、マッシュルー
ム由来、以下の測定でチロシナーゼを加えてから2分後
対照の吸光度が0.3〜0.5になるように希釈したも
の)0.1mlを加え撹拌し、セルに移し、25℃で保温
した状態で475nmで吸光度をチロシナーゼを加えてか
ら30秒後から15秒おきに測定した。対照として、上
記試料液のかわりにジメチルスルホキシド0.1mlを加
え同様に測定した。この試験では試料の終濃度は0.5
mMとなる。 (計算式) チロシナーゼ活性阻害率(%)=(B−A)/B×10
0 但し A:試料検体の吸光度の傾き B:対照の吸光度の傾き
【0052】
【表1】
【0053】〔ヒアルロニダーゼ活性抑制試験〕 (試験方法)0.4%ヒアルロン酸ナトリウム0.1M
(pH6.0)リン酸緩衝溶液を6gはかりとり、37
℃の恒温水槽で5分間放置後、製造例の15mMジメチ
ルスルホキシド溶液0.1mlと精製水0.9mlを加え撹
拌し、0.01%ヒアルロニダーゼ(Sigma社製牛睾丸
製、タイプI−S)0.1M(pH6.0)リン酸緩衝
溶液を1ml加えて直ちに撹拌し、6mlを37℃の恒温水
槽に入れたオストワルド粘度計に入れた。これを1分
後、5分後、10分後、20分後、40分後に粘度を測
定した。対照として、上記試料液のかわりにジメチルス
ルホキシド溶液0.1mlと精製水として0.9mlの純水
を加え同様に測定した。この試験では試料の終濃度は
0.1875mMとなる。1分後の粘度を100とし
て、各時間の阻害率を計算し、平均を阻害率とした。
【0054】
【表2】
【0055】〔活性酸素抑制効果試験〕活性酸素を抑制
する効果を測定する方法は各種あるが、今回和光純薬の
SODテストワコーを用いて実験した。発色試薬を1.
0ml、試料(製造例の15mMジメチルスルホキシド溶
液)を0.1mlとり37℃で恒温にしたのち、酵素液
1.0mlを加えて撹拌したのち、37℃、20分間放置
後、反応停止液を2.0mlを加えて560nmで吸光度を
測定した。この試験では試料の終濃度は0.375mM
となる。
【0056】
【表3】
【0057】〔抗プラスミン試験〕 (試験方法)9cmシャーレにプラスミノーゲン除去フ
ィブリノーゲンタイプ2−0.6%水溶液4mlを入れ、
pH7.4の0.1Mリン酸緩衝液4mlを加えて撹拌
し、トロンビン(10単位/ml)0.1ml滴下し、ゆっ
くりと混和し、30分放置した。トロンビンを加えるこ
とによってフィブリノーゲンがフィブリンに変化し、ゲ
ルを形成する。検体0.1mlとプラスミン溶液(10単
位/ml)0.1ml混合した液を30μlをシャーレのゲ
ル上に乗せた後、37℃で2時間放置した。検体は5m
M33%ジメチルスルホキシド溶液を用いた。そしてフ
ィブリンゲルの溶解した面積を測定した。検体の替わり
に33%ジメチルスルホキシド水溶液を用いて同様な実
験を行い、次のような式でプラスミン活性の阻害率を求
めた。
【0058】
【数1】
【0059】陽性対照としてトラネキサム酸、εアミノ
カプロン酸を試験したところ、50%阻害濃度はトラネ
キサム酸が30mg/ml、εアミノカプロン酸40mg/ml
であった。検体の50%阻害濃度は1.78〜2.05
mg/mlであった。
【0060】
【表4】
【0061】〔使用テスト〕女性5名づつの顔面を左右
に分け、一方を実施例、もう一方を比較例として毎日、
1回以上使用してもらって、3月後、アンケートした。
なお、比較例は実施例1より製造例1を除いたもの=
(比較例1)、実施例2より製造例2を除いたもの=
(比較例2)等である。なお、60名を12班にわけ、
下記の表5の試料を使って実験した。判定基準は以下の
ようでアンケートの5人づつの評点を加算した結果をま
とめめたのが以下の表6である。 実施例の方が非常によい 3 実施例の方がかなりよい 2 実施例の方がややよい 1 差がない 0 比較例の方がややよい −1 比較例の方がかなりよい −2 比較例の方が非常によい −3
【0062】
【表5】
【0063】
【表6】
【0064】
【発明の効果】使用テストの結果をみれば、美白作用の
殆んどない製造例5,6,11,12,17,18,1
9,20の様な例もあるが、美白作用に優れたものもあ
り、その他の肌荒れ防止、肌のつや、肌のはり等の特性
値において、本発明のアナカルド酸誘導体を配合した実
施例は、これを配合しない比較例より、はるかに優れた
作用を示している。本発明のアナカルド酸誘導体はチロ
シナーゼ活性阻害試験、ヒアルロニダーゼ活性抑制試
験、活性酸素抑制効果試験、抗プラスミン試験のいずれ
かで極めて優れた効果を示し、化粧料に配合した時の上
記の使用テストを裏付けている。本発明の化粧料は肌荒
れを防ぎ、肌のつや、はりを保持し、美白作用の強いも
のもあり、極めて優れた化粧料である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式で表わされるアナカルド酸の
    誘導体を含む化粧料。 【化1】 この一般式におけるAがCOOH基、CH2OH基、C
    HO基、CH=CHCOOH基のいずれか1種の基であ
    り、 この一般式におけるBがCH3O基、CH3CH2O基、
    CH3(CH22O基、CH3(CH23O基のいずれか
    1種の基であり、 この一般式のRが−CH2(CH27CH=CHCH2
    H=CHCH2CH=CH2で表わされる基である。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014076984A (ja) * 2012-09-19 2014-05-01 Kansai Univ 美白剤
JP5549781B2 (ja) * 2011-05-31 2014-07-16 Dic株式会社 桂皮酸誘導体およびその重合体、ならびにその硬化物からなる液晶配向層
WO2015071374A1 (en) 2013-11-13 2015-05-21 L'oreal Use as a deodorant agent of a salified salicylic acid derivative, alone or in a mixture

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