JPH0728561U - カテーテルシース止血用栓およびカテーテルシース - Google Patents

カテーテルシース止血用栓およびカテーテルシース

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JPH0728561U
JPH0728561U JP3362993U JP3362993U JPH0728561U JP H0728561 U JPH0728561 U JP H0728561U JP 3362993 U JP3362993 U JP 3362993U JP 3362993 U JP3362993 U JP 3362993U JP H0728561 U JPH0728561 U JP H0728561U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガイドワイヤのみが挿通している時にも血液
の漏出を防止し、かつ強度の高いカテーテルシース止血
用栓およびカテーテルシースを提供する。 【構成】 末端部11から基端部13まで同径のパイプ
状であるシース本体10と、底部31の外径が端部補強
部材19の開口19aの内径より大きく、先端部32の
外径が開口19aの内径より小さく形成され、その外周
には、その軸方向に沿ってガイドワイヤ50とほぼ同径
のU字状の溝35が設けられている止血用栓30とから
構成されるカテーテルシース1。動脈40に挿入させた
シース本体10にガイドワイヤ50のみを挿通させてい
る際には、シース本体10の基端部13にある開口19
aを止血用栓30とガイドワイヤ50とによってほぼ塞
ぐことができるので、血液が漏れることが防止される。
しかも、止血用栓30は、塊状の弾性のシリコンゴムで
あるため強度も高い。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、カテーテルを血管内に挿入するときに補助具として使用するカテー テルシース止血用栓およびカテーテルシースに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カテーテルを血管内に挿入させる際には、まずカテーテルシースの一部 を血管内に留置させ、そのカテーテルシースを通してガイドワイヤからカテーテ ルを挿入させている。
【0003】 ところが、カテーテルシースは、カテーテルを挿入容易とするためにカテーテ ルに設けられたバルーンよりも若干大きい径を有する。このため、最初、ガイド ワイヤのみを挿通させる際には、図6に示すように、血管100に挿入させたカ テーテルシース101とガイドワイヤ102との間に比較的大きな空隙104が 開いてしまう。この空隙104から血液Aが噴出し、患者の負担が大である上に 、手術性も良くなかった。このため、次の対策が成されている。
【0004】 即ち、図7(イ)にその断面図を示すように止血弁200を数枚(通常は3枚 位)シース端部202に設けることである。この止血弁200には、図7(ロ) に示すように中央に(a)十文字、(b)X字形または(c)Y字形の切れ込み が設けられている。切れ込みは、ガイドワイヤの太さに応じて広がり、ここから ガイドワイヤやバルーンを挿入させることができる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記止血弁では、バルーンをも挿入可能とするために、比較的 大きな切れ目が設けられている。このため、ガイドワイヤを挿通させた場合に、 ガイドワイヤと止血弁との間に切れ込みによりガイドワイヤの太さに応じて穴が 大きく開き、ここから血液が漏れてしまうという問題があった。また、強度の点 でも不十分なものであり、カテーテルの操作によって切れ込みが広がってしまっ たり、破れたりする等の問題があった。
【0006】 従って、本考案は、上記課題を解決し、ガイドワイヤのみが挿通している時に も血液の漏出を防止し、かつ強度の高いカテーテルシース止血用栓およびカテー テルシースを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案のカテーテルシース止血用栓は、 カテーテルシースの基端部開口を閉塞するための止血用栓であって、その外周 上にガイドワイヤの挿通可能な溝を有することを特徴とする。
【0008】 また、本考案のカテーテルシースは、 基端部から末端部まで連続する中空構造を有するパイプ状のカテーテルシース において、 上記カテーテルシース止血用栓を備えたことを特徴とする。
【0009】
【作用】
本考案のカテーテルシース止血用栓には、ガイドワイヤの挿通可能な溝が設け られているため、該溝からガイドワイヤをカテーテルシース内へ挿通させること が可能である。従って、カテーテルシースにガイドワイヤのみが挿通している際 には、この止血用栓をカテーテルシースの基端部に装着させておくことにより、 カテーテルシースの基端部開口が止血用栓とガイドワイヤとによってほぼ塞がれ 、ここから血液が漏出することが著しく減少される。その後、バルーンをカテー テルシースまで近づけた後にカテーテルシースに挿入させるには、手によってカ テーテルシースを押えながら止血用栓を取り、バルーンを挿入させればよい。溝 が止血用栓の外周に設けられているため、止血用栓はガイドワイヤをカテーテル シースに挿通させたまま、カテーテルシースから容易に外すことができる。しか も、止血用栓は、塊状であるため強度も保持される。
【0010】 また、本考案のカテーテルシースには、上記のような止血用栓が備えられてい る。従って、上記のように、カテーテルシースにガイドワイヤのみが挿通してい る際には、この止血用栓を装着させておくことにより、カテーテルシースの基端 部開口が止血用栓とガイドワイヤとによってほぼ塞がれ、ここから血液が漏出す ることが著しく減少される。
【0011】
【実施例】
以上説明した本考案の構成・作用を一層明らかにするために、以下に本考案の 好適な実施例を説明する。 図1に本実施例のカテーテルシース1の斜視図を示す。本実施例のカテーテル シース1は、シース本体10と止血用栓30とから構成される。
【0012】 本実施例のシース本体10は、末端部11から基端部13まで同径のパイプ状 である。基端部13には端部補強部材19が設けられている。 止血用栓30は、弾性のシリコンゴムからなり、底部31の外径が上記端部補 強部材19の開口19aの内径より大きく、先端部32の外径が開口19aの内 径より小さく形成され、底部31と先端部32との間はテーパー部30aが形成 されている。尚、先端部32は先端が斜めに切断された斜面32aが形成されて いる。止血用栓30の外周には、その軸方向に沿って後述するガイドワイヤ50 とほぼ同径のU字状の溝35が設けられている。止血用栓30は、紛失されない ように、止血用栓30と一体成形されたシリコンゴム製のつなぎ37にてシース 本体10の基端部13に連結されている。
【0013】 このカテーテルシース1は、図2および図3に示すように用いる。即ち、まず 、図2(イ)に示すように、止血用栓30を端部補強部材19の開口19aには め込んだシース本体10を動脈40に留置させる。その後、止血用栓30を開口 19aより外し、ガイドワイヤ50を開口19aより挿入させる。次に、ガイド ワイヤ50に溝35を沿わせつつ、図2(ロ)に示すごとく、開口19aに止血 用栓30をはめ込む。次いで、図2(ハ)に示すごとく、カテーテル70の先端 にあるバルーン60を止血用栓30の近くまで誘導した後、図3(ニ)に示すご とく、手でシース本体10の端部補強部材19を押えながら、つなぎ37を引く ことによって止血用栓30を開口19aから抜取り、ガイドワイヤ50にて誘導 されてきたカテーテル70先端のバルーン60を開口19aへ挿入させる。この 際、バルーン60の径は大きく、シース本体10との間にできる空隙は狭いもの なので、シース本体10を手によって押さえることにより、血液の漏れはほぼ防 がれる。そして図3(ホ)に示すごとく、バルーン60がシース本体10内に挿 入された後、カテーテル70に備えられているキャップ63にて開口19aを封 止する。キャップ63は、その中央孔63aにカテーテル70がほぼ密着状態で 挿通されており、更に端部補強部材19の外周にほぼ密着し嵌合している。この ため、端部補強部材19にキャップ63を装着させた後には、血液が漏れること はほぼない。また、キャップ63には、図4に示すように、カテーテル70を皮 膚で支持させるためのウィング63bが備えられており、カテーテル70を所望 の位置で支持できる。
【0014】 上記実施例によれば、端部補強部材19と止血用栓30とを設けたことによっ て、ガイドワイヤ50のみが挿通している時にも端部補強部材19とガイドワイ ヤ50との間の空隙から血液が漏出されることを防ぐことができた。このため、 血液漏出による手術中の患者の負担がなくなり、また、手術性も向上された。し かも、止血用栓30は、塊状の弾性のシリコンゴムであるため、強度も高い。
【0015】 さらに、血液の漏れが少ないために、手によってシース本体10を押さえる必 要がなく、両手を使うことが可能となった。 しかも、取付は止血用栓30をシース本体10に押し込むだけで、また、取り 外しも接続されたつなぎ37を引くだけの簡易な作業であり、片手にて容易に作 業することができる。
【0016】 また、血液が外気(即ち、酸素等)と接触することが減少されたため、血栓を 防止する効果もあった。 尚、上記実施例において、より血液の漏出を妨げるために、図5に示すように 、ガイドワイヤ50挿入前には、止血用栓30の溝35に小さな円錐状あるいは 筒状の補助用栓35aを装着させておいてもよい。あるいは、シース本体10を 動脈40に挿入させる際には、止血用栓30を装着させずにシース本体10を手 によって押さえて止血しながら動脈40に挿入させ、後に止血用栓30(及び補 助用栓35a)を装着させてもよい。
【0017】 止血用栓30の形状、大きさ及び弾性、並びに溝35の形状及び大きさは、本 実施例によらず、端部補強部材19に装着させてガイドワイヤ50を挿通させた 場合に、開口19aをほぼ塞ぎ、開口19aからの血液の漏出が防ぐことができ ればよい。本実施例では、止血用栓30の底部31の外径を開口19aの内径よ り大きくしたため、開口19aに押し込むことによって圧縮されて、開口19a の内面と密着するので、血液の漏出を防止できる。この他、底部31の外径は開 口19aの内径と同じでもよい。また、溝35も押し広げることが可能であれば ガイドワイヤ50の径よりも小さくともよい。さらに、上記のように止血用栓3 0が開口19aに押し込まれることによって圧縮し、この圧縮に応じて溝35が 縮小してガイドワイヤ50の径と同等以下になる場合には、非圧縮状態での溝3 5はガイドワイヤ50の径よりも大きくともよい。
【0018】 止血用栓30の形状も上述の形状に限らず、例えば、円錐台形や円筒状でもよ く、また、開口19aに押し込んだ場合に、底部31が完全に開口19a内に収 まってしまってもよい。この場合には、止血用栓30はつなぎ37を引くことに より容易に開口19aから外すことができる。溝35の形状もU字状に限らず、 例えばV字状でも円弧状でもよい。更に、止血用栓30の形状は、手術が行いや すいような、また製造容易な大きさや形状を任意に選択することができる。
【0019】 またシース本体10の基端部13の材質が十分な強度を有していれば、端部補 強部材19を設けなくともよい。この場合は、止血用栓30は直接シース本体1 0の基端部13に密着され嵌合されることになる。 上記実施例では、シリコンゴムで一体に形成されたつなぎ37にて止血用栓3 0をシース本体10に連結させたが、このようなつなぎ37に限らず、例えば糸 等によってシース本体10に連結させておいてもよい。止血用栓30は小さいも のなので、このように(あるいは他の方法によって)紛失されないよう工夫され ていることが好ましいが、シース本体10に連結されている必要はなく、独立し た状態であってよい。
【0020】 また、上記実施例では、止血用栓30の材質として、シリコンゴムを用いたが 、弾性で開口19a及びガイドワイヤ50とほぼ密着して血液の漏出を防止し、 かつ強度のあるものであれば、これに限定されない。 以上本考案の実施例について説明したが、本考案はこうした実施例に何等限定 されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で 実施し得ることは勿論である。
【0021】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のカテーテルシース止血用栓およびカテーテルシ ースによれば、ガイドワイヤのみが挿通している時にも血液の漏出を防止するこ とができ、かつ強度が高いという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のカテーテルシースを示す斜視図であ
る。
【図2】上記実施例のカテーテルシースおよび止血用栓
の使用方法を説明する断面図である。
【図3】上記実施例のカテーテルシースおよび止血用栓
の使用方法を説明する断面図である。
【図4】カテーテルに備えられたキャップを示す説明図
である。
【図5】さらに補助用栓の例を説明する断面図である。
【図6】従来の課題を説明する模式図である。
【図7】従来の止血弁を説明する模式図であり、(イ)
はその断面図、(ロ)はその正面図である。
【符号の説明】
1・・・カテーテルシース、10・・・シース本体、1
1・・・末端部、13・・・基端部、19・・・端部補
強部材、19a・・・開口、30・・・止血用栓、35
・・・溝、37・・・つなぎ、50・・・ガイドワイ
ヤ、70・・・カテーテル、

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カテーテルシースの基端部開口を閉塞す
    るための止血用栓であって、その外周上にガイドワイヤ
    の挿通可能な溝を有することを特徴とするカテーテルシ
    ース止血用栓。
  2. 【請求項2】 基端部から末端部まで連続する中空構造
    を有するパイプ状のカテーテルシースにおいて、上記請
    求項1記載のカテーテルシース止血用栓を備えたことを
    特徴とするカテーテルシース。
  3. 【請求項3】 上記カテーテルシース止血用栓をつなぎ
    によってシース端部に接続させてなることを特徴とする
    請求項2記載のカテーテルシース。
JP1993033629U 1993-06-22 1993-06-22 カテーテルシース止血用栓およびカテーテルシース Expired - Lifetime JP2600868Y2 (ja)

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