JP2001046509A - カテーテルイントロデューサ - Google Patents

カテーテルイントロデューサ

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JP2001046509A
JP2001046509A JP2000078375A JP2000078375A JP2001046509A JP 2001046509 A JP2001046509 A JP 2001046509A JP 2000078375 A JP2000078375 A JP 2000078375A JP 2000078375 A JP2000078375 A JP 2000078375A JP 2001046509 A JP2001046509 A JP 2001046509A
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JP
Japan
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sheath
inner sheath
outer sheath
blood vessel
catheter
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Application number
JP2000078375A
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English (en)
Inventor
Takashi Ueno
高史 上野
Hiroaki Nakajima
弘明 中島
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Medikit Co Ltd
Original Assignee
Medikit Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】当初予定のカテーテルよりも大径のカテーテル
への変更が要求される際、元のカテーテル用のイントロ
デューサの抜去手間を有する。 【解決手段】インナーシース1に外挿されるアウターシ
ース2と、インナーシース1内に挿着される血管拡張用
ダイレータ3とを備える。両シース1,2の弁体内に
は、止着キャップ1e,2eを介して止血弁1f,2f
を狭持する。アウターシース2内にインナーシース1を
挿着して同シース1のスクリューアダプター1aをアウ
ターシース2のコネクタ2aに螺着する。然る後、先端
の尖った前記ダイレータ3のチューブをインナーシース
1内に挿着してチューブ先端の円錐状部を頭出させた同
インナーシース1を皮膚から橈骨動脈等の血管に突き刺
し、次いで、ダイレータ3を抜き外してインナーシース
1を血管内に挿入した状態で留置し、カテーテルを挿入
して患部の閉塞摘除、造影等の医療行為に及ぶ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カテーテルを血管
内に挿入させるために予めシースチューブを血管内に挿
入しておくカテーテルイントロデューサの改良に関し、
更に詳しくは、万一、より大きいカテーテルの使用を求
められた際は、予めインナーシースに外設されたアウタ
ーシースを押し込むだけで、相当太さを持つ最適シース
へのスムーズな切り替えができる有用なカテーテルイン
トロデューサに存する。
【0002】
【従来の技術】従来、血管造影で使用されるカテーテル
及びカテーテルイントロデューサは、患者の負担を小さ
くするためにできるだけ侵襲性の小さなもの、すなわ
ち、より細いカテーテルや、そのカテーテルにジャスト
フィットしたサイズのイントロデューサが用いられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、症例に
よっては、手技中に、例えば、当初外径1.4ミリのカ
テーテルから外径2.0ミリのカテーテルへの変更を求
められるケースがあり、このような場合、一旦、外径
1.4ミリのカテーテル用のイントロデューサを抜去し
て、あらためて外径2.0ミリのカテーテル用イントロ
デューサを挿入し、そこから外径2.0ミリのカテーテ
ルを挿入しなければならない等の手間を有すると共に、
患者の負担も大である。
【0004】また、初めから外径2.0ミリのカテーテ
ル用イントロデューサを挿入しておく手段も考えられる
が、低侵襲性の優先という観点からして余り好ましいも
のではない。
【0005】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたもので、当初予定のカテーテル使用時には、そ
れにフィットしたシースを使用し、万一、より大きいカ
テーテルの使用を求められた際は、予めインナーシース
に外設されたアウターシースを押し込むだけで、相当太
さを持つ最適シースへのスムーズな切り替えができる有
用なカテーテルイントロデューサを提供することを目的
としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の如き従来の問題点
を解決し、所期の目的を達成するため本発明の要旨とす
る構成は、オス若しくはメスコネクター付きスクリュー
アダプターを有するインナーシースの外側同軸状にメス
若しくはオスコネクター付きアウターシースを備えてな
るカテーテルイントロデューサに存し、延いては、オス
コネクター付きスクリューアダプターを有するインナー
シースと、該インナーシースに外装されるメスコネクタ
ー付きアウターシースと、前記インナーシース及び/又
はアウターシース内に挿着される血管拡張用ダイレータ
と、同インナーシースの基端側に連通される三方活栓及
びオスコネクター付き止血弁と、アウターシース挿入補
助用オプチュレータとを備えてなるカテーテルイントロ
デューサに存する。
【0007】また、前記インナーシースとアウターシー
スとは、インナーシースに付設されたスクリュー及びそ
のスクリューに内設されたオスコネクターと、アウター
シースの手元側に付設されたメスコネクターとによって
嵌合するのが良い。
【0008】更に、前記インナーシースは、アウターシ
ースに挿着した際、少なくとも先端側が同アウターシー
スから3cm以上露出するのが良い。
【0009】また、前記インナーシースは、アウターシ
ースを外設した状態で血管拡張用ダイレータを内設し、
インナーシースのシース部分のみをセルジンガー法によ
り経被的に血管へ挿入するのが良い。
【0010】更に、インナーシースとアウターシースと
のシースチューブを互いに異なる色にすることで両者を
区別するのが良い。
【0011】また、前記インナーシースは、内設した血
管拡張用ダイレータを用いてセルジンガー法により経皮
的に血管へ挿入した後、血管拡張用ダイレータを除去す
るのが良い。
【0012】更に、インナーシースからアウターシース
への切り替えの際は、そのまま押し込み若しくはインナ
ーシースにアウターシース挿入補助用オプチュレータを
挿入してインナー及び/又はアウターの両シースの押し
性を補強するのが良い。
【0013】また、アウターシースを血管へ挿入した段
階で、インナーシース及び/又はアウタシース挿入補助
用オプチュレータを抜去することにより、アウターシー
スのみを血管内に留置させておくのが良い。
【0014】更に、前記アウターシースは、シースチュ
ーブの手元側に開口したメスコネクターに三方活栓及び
オスコネクター付き止血弁を嵌合してなるのが良い。
【0015】このように構成される本発明のカテーテル
イントロデューサは、オス若しくはメスコネクター付き
スクリューアダプターを有するインナーシースの外側同
軸状にメス若しくはオスコネクター付きアウターシース
を備えてなることによって、仮令、手技中に、当初予定
したカテーテルよりも太い径のカテーテルを使用しなけ
ればならない必要性に迫られたとしても、アウターシー
スを押し込むだけの簡単操作で、最適シースへの切り替
えがスムースになし得ることとなる。
【0016】また、前記インナーシースとアウターシー
スとが、インナーシースに付設されたスクリュー及びそ
のスクリューに内設されたオスコネクターと、アウター
シースの手元側に付設されたメスコネクターとによって
嵌合されることにより、両シースは、前後方向へ力を加
えることなく、互いの回転操作のみによって円滑に着脱
し得ることとなる。
【0017】更に、前記インナーシースは、アウターシ
ースに挿着した際、少なくとも先端側が同アウターシー
スから3cm以上露出することによって、インナーシース
の露出部分のみを経皮的に血管へ挿入し得ることとな
る。
【0018】また、前記インナーシースが、アウターシ
ースを外設した状態で血管拡張用ダイレータを内設し、
インナーシースのシース部分のみをセルジンガー法によ
り経被的に血管へ挿入することにより、使用するカテー
テルにジャストフィットしたサイズのシースを使用でき
ることとなる。
【0019】更に、インナーシースとアウターシースと
のシースチューブを互いに異なる色にし両者を識別する
ことによって、誤ってアウターシースを刺入することを
防止し得ることとなる。
【0020】また、前記インナーシースが、内設した血
管拡張用ダイレータを用いてセルジンガー法により経皮
的に血管へ挿入した後、血管拡張用ダイレータを除去す
ることにより、一般的な血管造影用カテーテル又は治療
用カテーテルの使用が可能になる。
【0021】更に、インナーシースからアウターシース
への切り替えの際は、そのまま押し込み若しくはインナ
ーシースにアウターシース挿入補助用オプチュレータを
挿入してインナー及び/又はアウターの両シースの押し
性を補強することにより、アウターシースの血管への挿
入を補助し得ることとなる。
【0022】また、アウターシースを血管へ挿入した段
階で、インナーシース及びアウターシース挿入補助用オ
プチュレータを抜去することにより、アウターシースの
みを血管内に留置し得ることとなる。
【0023】更に、前記アウターシースが、シースチュ
ーブ手元側に開口したメスコネクターに三方活栓及びオ
スコネクター付き止血弁を嵌合することにより、インナ
ーシースの使用最大外径を越えるカテーテルを用いて一
般的なカテーテルイントロデューサと同様に使用できる
こととなる。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るカテーテルイ
ントロデューサの第1実施例を図1〜図7を参照しなが
ら説明する。図中、Aは本発明のカテーテルイントロデ
ューサであり、このカテーテルイントロデューサAは、
図1若しくは図2に示すように、スクリューアダプター
付きインナーシース1と、該インナーシース1に外装さ
れるメスコネクター付きアウターシース2と、血管拡張
用ダイレータ3と、三方活栓及びオスコネクター付き止
血弁4と、アウターシース挿入補助用オプチュレータ5
(図6参照)とを備えている。
【0025】インナーシース1は、フッ素樹脂又はポリ
ウレタン等の適宜合成樹脂材からなり、図3に示すよう
に、基端側が止血弁本体4aと連通すべく同心状に抜け
止め連結されると共に、後述するアウターシース2のコ
ネクターを着脱自在に螺合するためのスクリューアダプ
ター1aを回動自在に備えている。
【0026】また、このインナーシース1は、治療目的
に応じた適時長さのものが使用されるが、例えば、有効
長9〜18cm程のもので、かつ、アウターシース2内に
装着した時に少なくとも3cm以上が露出する長さが良
い。
【0027】更に、インナーシース1は、必要に応じて
(例えば、ポリウレタン樹脂製のシースチューブの場
合)、シリコーンコーティング又は親水性コーティング
を施しても良い。
【0028】蓋し、血管攣縮時における同インナーシー
ス1と血管内皮との摩擦力を減滅させて同インナーシー
ス1の抜去操作をよりスムースにでき、延いては、橈骨
動脈等の痙攣(radial spasm)発生率を下げることがで
きるからである。
【0029】一方、アウターシース2は、図4に示すよ
うに、インナーシース1よりも大径に形成された短寸の
合成樹脂チューブからなり、基端側に前記スクリューア
ダプター1aと螺合される大径のコネクター2aを備え
ている。従って、両シース1,2は、前後方向への力を
加えることなくお互いの回転操作によって着脱可能とな
るのである。
【0030】因に、これらインナーシース1とアウター
シース2とは、互いに異なる色(例えば白と緑など)、
好ましくは国際規格の指定色にすることで、両者を識別
し、誤ってアウターシース2が刺入されることを防止し
ている。
【0031】また、血管拡張用ダイレータ3は、フッ素
樹脂又はポリウレタン等の適宜合成樹脂材からなり、図
5に示すように、基端側にダイレータ基3aが突設され
ている。
【0032】このダイレータ基3aは、同心方向に貫通
された連通路(図示せず)を介してダイレータと連通す
る接続部3bを備えており、不要時はキャップ(図示せ
ず)にて閉塞される。
【0033】更に、止血弁4は、図6に示すように、中
空の止血弁本体4aと、該止血弁本体4aの頂面側に形
成された開閉弁(図示せず)とからなり、前記止血弁本
体4aの下端面にオスコネクター4bを介して前記スク
リューアダプター1aが回動自在に抜け止めされている
と共に、側面には長さ175〜185mm、外径2.52
mmの合成樹脂管からなるヘパリンライン4cを介して三
方活栓4dを連通せしめている。
【0034】また、アウターシース挿入補助用オプチュ
レータ5は、図7に示すように、オプチュレータ基5a
の下端より外方に延出しているものであり、少なくと
も.97.7ミリ以上の有効長を有する。
【0035】このように構成される本実施例のカテーテ
ルイントロデューサAは、先端の尖った血管拡張用ダイ
レータ3の細管をインナーシース1内に挿着し、細管先
端の円錐状部を頭出させた同インナーシース1を皮膚か
ら橈骨動脈等の血管に突き刺し、次いで、ダイレータ3
を抜き外してインナーシース1を血管内に挿入した状態
で留置し、カテーテル(図示せず)を挿入して患部の閉
塞摘除、造影等の医療行為に及ぶものである。
【0036】而して、本実施例に係るカテーテルイント
ロデューサにあっては、斯かる手技(橈骨動脈等への穿
刺とシース挿入)の初期や途中で、当初予定のカテーテ
ルよりも更に大きい径のカテーテルの使用が求められる
場合、例えば、当初外径1.4ミリのカテーテルから外
径2.0ミリのカテーテルへの変更を求められるケース
があっても、予めインナーシース1に外設されたアウタ
ーシース2を押し込むだけで、相当太さを持つ最適シー
スへのスムーズな切り替えができるのである。
【0037】従って、従来の如き、一旦、小径1.4ミ
リのカテーテルイントロデューサを抜去して、あらため
て大径2.0ミリのイントロデューサを挿入してから
2.0ミリのカテーテルを挿入しなければならないとい
った手間を一切省くことができるのである。
【0038】また、本カテーテルイントロデューサは、
血管拡張用ダイレータ3を用いてセルジンガー法により
経皮的に血管へ挿入した後、同血管拡張用ダイレータ3
を抜去することで、一般的な血管造影用カテーテル又は
治療用カテーテルの使用ができ、更には、アウターシー
ス2のコネクター2aに、図6に示す三法活栓及びコネ
クター付き止血弁4を取り付けることにより、インナー
シース1の使用最大外径を超えるカテーテルを用いての
一般的なカテーテルイントロデューサと同様の使用がで
きるのである。
【0039】次に、本発明に係るカテーテルイントロデ
ューサの第2実施例を図8〜図13を参照しながら説明
する。尚、理解を容易にするため、前述した第1実施例
と同一部分は同一符号で示し、構成の異なる処のみを新
たな番号を付して以下に説明する。
【0040】本実施例Bのイントロデューサは、所定径
のインナーシース1と、該インナーシース1に外挿され
るアウターシース2と、前記インナーシース1内に挿着
される血管拡張用ダイレータ3及びアウターシース挿入
補助用オプチュレータ5(図7参照)とを備えている。
【0041】前記インナーシース1は、例えば、ナイロ
ン又はテフロン(登録商標)等の適宜合成樹脂材にて成
形された4Fのインナーシースチューブからなり、基端
側にアウターシース2のコネクタ2aに着脱自在に螺合
するためのスクリューアダプター1aと、血管拡張用ダ
イレータ3のダイレータ基3aを止着するためのコネク
タ1bと、径方向に連通するヘパリンチューブ1cを介
して接続された三方活栓1dとを備えている。
【0042】また、このインナーシース1の弁体内に
は、図10に示すように、止着キャップ1eを介して止
血弁1fが狭持されている。この止血弁1fは、ダイレ
ータ3の抜去時に血液及び/又は薬液が逆流してしまう
のを防止すると共に、未使用時における埃塵等の侵入を
も阻止するものである。
【0043】一方、アウターシース2は、例えば、ナイ
ロン又はテフロン等の適宜合成樹脂材にて成形された6
Fのインナーシースチューブからなり、ダイレータ基3
aと同径同大のアダプター2bを介して突設されたコネ
クタ2aと、径方向に連通するヘパリンチューブ2cを
介して接続された三方活栓2dとを備えている。
【0044】また、このアウターシース2の弁体内に
は、インナーシース1と同様、止着キャップ2eを介し
て止血弁2fが着脱自在に狭持されている(図10参
照)。
【0045】このように構成される本実施例のカテーテ
ルイントロデューサBは、アウターシース2内にインナ
ーシース1を挿着して同シース1のスクリューアダプタ
ー1aをアウターシース2のコネクタ2aに螺着し、然
る後、先端の尖った血管拡張用ダイレータ3のチューブ
(細管)をインナーシース1内に挿着してチューブ先端
の円錐状部を頭出させた同インナーシース1を皮膚から
橈骨動脈等の血管に突き刺し、次いで、ダイレータ3を
抜き外してインナーシース1を血管内に挿入した状態で
留置し、カテーテル(図示せず)を挿入して患部の閉塞
摘除、造影等の医療行為に及ぶものである。
【0046】また、本実施例のカテーテルイントロデュ
ーサBにあっては、第1実施例と同様、手技(橈骨動脈
等への穿刺とシース挿入)の初期や途中で、当初予定の
カテーテルよりも更に大きい径のカテーテルの使用が求
められる場合、例えば、4Fのカテーテルから5Fのカ
テーテルへの変更を求められるケースがあっても、予め
インナーシース1に外設された6Fのアウターシース2
を押し込むだけで、孔径の切り替えがスムースにできる
ため、従来の如き、一旦、4Fのカテーテルイントロデ
ューサを抜去して、あらためて6Fのイントロデューサ
を挿入してから再度、5Fのカテーテルを挿入しなけれ
ばならないといった手間を省くことができるのである。
【0047】尚、本発明は本実施例に限定されることな
く、本発明の目的の範囲内で自由に設計変更し得るもの
であり、本発明はそれらの全てを包摂するものである。
例えば、インナーシース1、アウターシース2、ダイレ
ータ3の形状、大きさ、長さ等は本実施例に限定される
ものではなく、更に、両シース1,2にあっては、側孔
を有する所謂サイドホールシースを使用しても良い。
【0048】
【発明の効果】本発明は上述のように構成され、オス若
しくはメスコネクター付きスクリューアダプターを有す
るインナーシースの外側同軸状にメス若しくはオスコネ
クター付きアウターシースを備えてなることによって、
仮令、手技中に、当初予定したカテーテルよりも太い径
のカテーテルを使用しなければならない必要性に迫られ
たとしても、アウターシースを押し込むだけの簡単操作
で、最適シースへのスムースな切り替えができるといっ
た効果を奏する。
【0049】また、前記インナーシースとアウターシー
スとが、インナーシースに付設されたスクリュー及びそ
のスクリューに内設されたオスコネクターと、アウター
シースの手元側に付設されたメスコネクターとによって
嵌合されることにより、両シースは、前後方向への力を
加えることなく、互いの回転操作によって円滑に着脱で
きるため、患者への負担(侵襲性)も低減できるといっ
た効果を奏する。
【0050】更に、前記インナーシースは、アウターシ
ース内に挿着された際、少なくとも先端側がアウターシ
ースから3cm以上露出することによって、インナーシー
スの露出部分のみを経皮的に血管へ挿入できると共に、
意に反したインナーシースよりも大径のカテーテル使用
の場合でも、アウターシースの押し込みのみで対処でき
るといった効果を奏するものである。
【0051】また、前記インナーシースが、アウターシ
ースを外設した状態で血管拡張用ダイレータを内設し、
インナーシースのシース部分のみをセルジンガー法によ
り経被的に血管へ挿入することにより、使用するカテー
テルにジャストフィットしたサイズのシースを使用でき
るといった効果を奏するものである。
【0052】更に、インナーシースとアウターシースと
のシースチューブを互いに異なる色にして両者を識別す
ることによって、誤ってアウターシースを刺入すること
を防止できるといった効果を奏するものである。
【0053】また、前記インナーシースが、内設した血
管拡張用ダイレータを用いてセルジンガー法により経皮
的に血管へ挿入した後、血管拡張用ダイレータを除去す
ることにより、一般的な血管造影用カテーテル又は治療
用カテーテルの使用も可能になるといった効果を奏する
ものである。
【0054】更に、インナーシースからアウターシース
への切り替えの際は、そのまま押し込み若しくはインナ
ーシースにアウターシース挿入補助用オプチュレータを
挿入してインナー及び/又はアウターの両シースの押し
性を補強することにより、アウターシースの血管への挿
入を補助できるといった効果を奏するものである。
【0055】また、アウターシースを血管へ挿入した段
階で、インナーシース及びアウターシース挿入補助用オ
プチュレータを抜去することにより、アウターシースの
みを血管内に留置させておくことができるため、インナ
ーシースを超える外径のカテーテルでも(アウターシー
スの許容内で)使用できるといった効果を奏する。
【0056】更に、前記アウターシースが、シースチュ
ーブの手元側に開口したメスコネクターに三方活栓及び
オスコネクター付き止血弁を嵌合することにより、イン
ナーシースの使用最大外径を越えるカテーテルを用いて
一般的なカテーテルイントロデューサと同様に使用でき
るといった効果を奏する。
【0057】このように本発明は、仮令、手技の途中
で、当初予定よりも更に大きい径のカテーテルの使用を
求められた場合でも、予めインナーシースに外設された
アウターシースを押し込むだけで、相当太さを持つ最適
シースへのスムーズな切り替えができるものであり、ま
た、構成が単純であるため、大量生産に適し、価格も低
廉なものとして需要者に供給できる等、本発明を実施す
ることはその実益的価値が甚だ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカテーテルイントロデューサの第
1実施例を示す正面図である。
【図2】同カテーテルイントロデューサの組立分解斜視
図である。
【図3】本実施例で使用するスクリューアダプターイン
ナーシースを示す説明図である。
【図4】本実施例で使用するコネクター付きアウターシ
ースの正面図である。
【図5】本実施例で使用する血管拡張用ダイレータの正
面図である。
【図6】本実施例で使用する三方活栓付き止血弁の説明
図である。
【図7】本実施例で使用するアウターシース挿入用補助
用ダイレータの正面図である。
【図8】本発明に係るカテーテルイントロデューサの第
2実施例を示す正面図である。
【図9】同カテーテルイントロデューサの組立分解図で
ある。
【図10】同カテーテルイントロデューサの縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1 インナーシース 1a スクリューアダプター 1b コネクタ 1c ヘパリンチューブ 1d 三方活栓 1e 止着キャップ 1f 止血弁 2 アウターシース 2a コネクタ 2b アダプター 2c ヘパリンチューブ 2d 三方活栓 2e 止着キャップ 2f 止血弁 3 血管拡張用ダイレータ 3a ダイレータ基 3b 接続部 4 止血弁 4a 止血弁本体 4b オスコネクター 4c ヘパリンライン 4d 三方活栓 5 アウターシース挿入補助用オプチュレータ 5a オプチュレータ基 5b コネクター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 弘明 東京都文京区湯島1丁目13番2号 メディ キット株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オス若しくはメスコネクター付きスクリュ
    ーアダプターを有するインナーシースの外側同軸状にメ
    ス若しくはオスコネクター付きアウターシースを備えて
    なることを特徴とするカテーテルイントロデューサ。
  2. 【請求項2】オスコネクター付きスクリューアダプター
    を有するインナーシースと、該インナーシースに外装さ
    れるメスコネクター付きアウターシースと、前記インナ
    ーシース及び/又はアウターシース内に挿着される血管
    拡張用ダイレータと、同インナーシースの基端側に連通
    される三方活栓及びオスコネクター付き止血弁と、アウ
    ターシース挿入補助用オプチュレータとを備えてなるこ
    とを特徴とするカテーテルイントロデューサ。
  3. 【請求項3】前記インナーシースとアウターシースと
    は、インナーシースに付設されたスクリュー及びそのス
    クリューに内設されたオスコネクターと、アウターシー
    スの手元側に付設されたメスコネクターとによって嵌合
    されることを特徴とする請求項1又は2に記載のカテー
    テルイントロデューサ。
  4. 【請求項4】前記インナーシースは、アウターシースに
    挿着した際、少なくとも先端側が同アウターシースから
    3cm以上露出することを特徴とする請求項1、2又は3
    に記載のカテーテルイントロデューサ。
  5. 【請求項5】前記インナーシースは、アウターシースを
    外設した状態で血管拡張用ダイレータを内設し、インナ
    ーシースのシース部分のみをセルジンガー法により経被
    的に血管へ挿入することを特徴とする請求項1、2、3
    又は4に記載のカテーテルイントロデューサ。
  6. 【請求項6】インナーシースとアウターシースとのシー
    スチューブを互いに異なる色にすることで両者を区別し
    ていることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に
    記載のカテーテルイントロデューサ。
  7. 【請求項7】前記インナーシースは、内設した血管拡張
    用ダイレータを用いてセルジンガー法により経皮的に血
    管へ挿入した後、血管拡張用ダイレータを除去すること
    を特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6に記載の
    カテーテルイントロデューサ。
  8. 【請求項8】インナーシースからアウターシースへの切
    り替えの際は、そのまま押し込み若しくはインナーシー
    スにアウターシース挿入補助用オプチュレータを挿入し
    てインナー及び/又はアウターの両シースの押し性を補
    強することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6
    又は7に記載のカテーテルイントロデューサ。
  9. 【請求項9】アウターシースを血管へ挿入した段階で、
    インナーシース及び/又はアウタシース挿入補助用オプ
    チュレータを抜去してアウターシースのみを血管内に留
    置させることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
    6、7又は8に記載のカテーテルイントロデューサ。
  10. 【請求項10】前記アウターシースは、シースチューブ
    の手元側に開口したメスコネクターに三方活栓及びオス
    コネクター付き止血弁を嵌合してなることを特徴とする
    請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9に記載の
    カテーテルイントロデューサ。
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