JP2600868Y2 - カテーテルシース止血用栓およびカテーテルシース - Google Patents

カテーテルシース止血用栓およびカテーテルシース

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JP2600868Y2
JP2600868Y2 JP1993033629U JP3362993U JP2600868Y2 JP 2600868 Y2 JP2600868 Y2 JP 2600868Y2 JP 1993033629 U JP1993033629 U JP 1993033629U JP 3362993 U JP3362993 U JP 3362993U JP 2600868 Y2 JP2600868 Y2 JP 2600868Y2
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catheter sheath
sheath
hemostatic plug
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hemostatic
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真弘 遠藤
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株式会社ヴァーユ
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【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、カテーテルを血管内に
挿入するときに補助具として使用するカテーテルシース
止血用栓およびカテーテルシースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カテーテルを血管内に挿入させる
際には、まずカテーテルシースの一部を血管内に留置さ
せ、そのカテーテルシースを通してガイドワイヤからカ
テーテルを挿入させている。
【0003】ところが、カテーテルシースは、カテーテ
ルを挿入容易とするためにカテーテルに設けられたバル
ーンよりも若干大きい径を有する。このため、最初、ガ
イドワイヤのみを挿通させる際には、図6に示すよう
に、血管100に挿入させたカテーテルシース101と
ガイドワイヤ102との間に比較的大きな空隙104が
開いてしまう。この空隙104から血液Aが噴出し、患
者の負担が大である上に、手術性も良くなかった。この
ため、次の対策が成されている。
【0004】即ち、図7(イ)にその断面図を示すよう
に止血弁200を数枚(通常は3枚位)シース端部20
2に設けることである。この止血弁200には、図7
(ロ)に示すように中央に(a)十文字、(b)X字形
または(c)Y字形の切れ込みが設けられている。切れ
込みは、ガイドワイヤの太さに応じて広がり、ここから
ガイドワイヤやバルーンを挿入させることができる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記止
血弁では、バルーンをも挿入可能とするために、比較的
大きな切れ目が設けられている。このため、ガイドワイ
ヤを挿通させた場合に、ガイドワイヤと止血弁との間に
切れ込みによりガイドワイヤの太さに応じて穴が大きく
開き、ここから血液が漏れてしまうという問題があっ
た。また、強度の点でも不十分なものであり、カテーテ
ルの操作によって切れ込みが広がってしまったり、破れ
たりする等の問題があった。
【0006】従って、本考案は、上記課題を解決し、ガ
イドワイヤのみが挿通している時にも血液の漏出を防止
し、かつ強度の高いカテーテルシース止血用栓およびカ
テーテルシースを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案のカテーテルシー
ス止血用栓は、カテーテルシースの基端部開口を閉塞す
るための止血用栓であって、その外周上にガイドワイヤ
の挿通可能な溝を有することを特徴とする。
【0008】また、本考案のカテーテルシースは、基端
部から末端部まで連続する中空構造を有するパイプ状の
カテーテルシースにおいて、上記カテーテルシース止血
用栓を備えたことを特徴とする。
【0009】
【作用】本考案のカテーテルシース止血用栓には、ガイ
ドワイヤの挿通可能な溝が設けられているため、該溝か
らガイドワイヤをカテーテルシース内へ挿通させること
が可能である。従って、カテーテルシースにガイドワイ
ヤのみが挿通している際には、この止血用栓をカテーテ
ルシースの基端部に装着させておくことにより、カテー
テルシースの基端部開口が止血用栓とガイドワイヤとに
よってほぼ塞がれ、ここから血液が漏出することが著し
く減少される。その後、バルーンをカテーテルシースま
で近づけた後にカテーテルシースに挿入させるには、手
によってカテーテルシースを押えながら止血用栓を取
り、バルーンを挿入させればよい。溝が止血用栓の外周
に設けられているため、止血用栓はガイドワイヤをカテ
ーテルシースに挿通させたまま、カテーテルシースから
容易に外すことができる。しかも、止血用栓は、塊状で
あるため強度も保持される。
【0010】また、本考案のカテーテルシースには、上
記のような止血用栓が備えられている。従って、上記の
ように、カテーテルシースにガイドワイヤのみが挿通し
ている際には、この止血用栓を装着させておくことによ
り、カテーテルシースの基端部開口が止血用栓とガイド
ワイヤとによってほぼ塞がれ、ここから血液が漏出する
ことが著しく減少される。
【0011】
【実施例】以上説明した本考案の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下に本考案の好適な実施例を説明す
る。図1に本実施例のカテーテルシース1の斜視図を示
す。本実施例のカテーテルシース1は、シース本体10
と止血用栓30とから構成される。
【0012】本実施例のシース本体10は、末端部11
から基端部13まで同径のパイプ状である。基端部13
には端部補強部材19が設けられている。止血用栓30
は、弾性のシリコンゴムからなり、底部31の外径が上
記端部補強部材19の開口19aの内径より大きく、先
端部32の外径が開口19aの内径より小さく形成さ
れ、底部31と先端部32との間はテーパー部30aが
形成されている。尚、先端部32は先端が斜めに切断さ
れた斜面32aが形成されている。止血用栓30の外周
には、その軸方向に沿って後述するガイドワイヤ50と
ほぼ同径のU字状の溝35が設けられている。止血用栓
30は、紛失されないように、止血用栓30と一体成形
されたシリコンゴム製のつなぎ37にてシース本体10
の基端部13に連結されている。
【0013】このカテーテルシース1は、図2および図
3に示すように用いる。即ち、まず、図2(イ)に示す
ように、止血用栓30を端部補強部材19の開口19a
にはめ込んだシース本体10を動脈40に留置させる。
その後、止血用栓30を開口19aより外し、ガイドワ
イヤ50を開口19aより挿入させる。次に、ガイドワ
イヤ50に溝35を沿わせつつ、図2(ロ)に示すごと
く、開口19aに止血用栓30をはめ込む。次いで、図
2(ハ)に示すごとく、カテーテル70の先端にあるバ
ルーン60を止血用栓30の近くまで誘導した後、図3
(ニ)に示すごとく、手でシース本体10の端部補強部
材19を押えながら、つなぎ37を引くことによって止
血用栓30を開口19aから抜取り、ガイドワイヤ50
にて誘導されてきたカテーテル70先端のバルーン60
を開口19aへ挿入させる。この際、バルーン60の径
は大きく、シース本体10との間にできる空隙は狭いも
のなので、シース本体10を手によって押さえることに
より、血液の漏れはほぼ防がれる。そして図3(ホ)に
示すごとく、バルーン60がシース本体10内に挿入さ
れた後、カテーテル70に備えられているキャップ63
にて開口19aを封止する。キャップ63は、その中央
孔63aにカテーテル70がほぼ密着状態で挿通されて
おり、更に端部補強部材19の外周にほぼ密着し嵌合し
ている。このため、端部補強部材19にキャップ63を
装着させた後には、血液が漏れることはほぼない。ま
た、キャップ63には、図4に示すように、カテーテル
70を皮膚で支持させるためのウィング63bが備えら
れており、カテーテル70を所望の位置で支持できる。
【0014】上記実施例によれば、端部補強部材19と
止血用栓30とを設けたことによって、ガイドワイヤ5
0のみが挿通している時にも端部補強部材19とガイド
ワイヤ50との間の空隙から血液が漏出されることを防
ぐことができた。このため、血液漏出による手術中の患
者の負担がなくなり、また、手術性も向上された。しか
も、止血用栓30は、塊状の弾性のシリコンゴムである
ため、強度も高い。
【0015】さらに、血液の漏れが少ないために、手に
よってシース本体10を押さえる必要がなく、両手を使
うことが可能となった。しかも、取付は止血用栓30を
シース本体10に押し込むだけで、また、取り外しも接
続されたつなぎ37を引くだけの簡易な作業であり、片
手にて容易に作業することができる。
【0016】また、血液が外気(即ち、酸素等)と接触
することが減少されたため、血栓を防止する効果もあっ
た。尚、上記実施例において、より血液の漏出を妨げる
ために、図5に示すように、ガイドワイヤ50挿入前に
は、止血用栓30の溝35に小さな円錐状あるいは筒状
の補助用栓35aを装着させておいてもよい。あるい
は、シース本体10を動脈40に挿入させる際には、止
血用栓30を装着させずにシース本体10を手によって
押さえて止血しながら動脈40に挿入させ、後に止血用
栓30(及び補助用栓35a)を装着させてもよい。
【0017】止血用栓30の形状、大きさ及び弾性、並
びに溝35の形状及び大きさは、本実施例によらず、端
部補強部材19に装着させてガイドワイヤ50を挿通さ
せた場合に、開口19aをほぼ塞ぎ、開口19aからの
血液の漏出が防ぐことができればよい。本実施例では、
止血用栓30の底部31の外径を開口19aの内径より
大きくしたため、開口19aに押し込むことによって圧
縮されて、開口19aの内面と密着するので、血液の漏
出を防止できる。この他、底部31の外径は開口19a
の内径と同じでもよい。また、溝35も押し広げること
が可能であればガイドワイヤ50の径よりも小さくとも
よい。さらに、上記のように止血用栓30が開口19a
に押し込まれることによって圧縮し、この圧縮に応じて
溝35が縮小してガイドワイヤ50の径と同等以下にな
る場合には、非圧縮状態での溝35はガイドワイヤ50
の径よりも大きくともよい。
【0018】止血用栓30の形状も上述の形状に限ら
ず、例えば、円錐台形や円筒状でもよく、また、開口1
9aに押し込んだ場合に、底部31が完全に開口19a
内に収まってしまってもよい。この場合には、止血用栓
30はつなぎ37を引くことにより容易に開口19aか
ら外すことができる。溝35の形状もU字状に限らず、
例えばV字状でも円弧状でもよい。更に、止血用栓30
の形状は、手術が行いやすいような、また製造容易な大
きさや形状を任意に選択することができる。
【0019】またシース本体10の基端部13の材質が
十分な強度を有していれば、端部補強部材19を設けな
くともよい。この場合は、止血用栓30は直接シース本
体10の基端部13に密着され嵌合されることになる。
上記実施例では、シリコンゴムで一体に形成されたつな
ぎ37にて止血用栓30をシース本体10に連結させた
が、このようなつなぎ37に限らず、例えば糸等によっ
てシース本体10に連結させておいてもよい。止血用栓
30は小さいものなので、このように(あるいは他の方
法によって)紛失されないよう工夫されていることが好
ましいが、シース本体10に連結されている必要はな
く、独立した状態であってよい。
【0020】また、上記実施例では、止血用栓30の材
質として、シリコンゴムを用いたが、弾性で開口19a
及びガイドワイヤ50とほぼ密着して血液の漏出を防止
し、かつ強度のあるものであれば、これに限定されな
い。以上本考案の実施例について説明したが、本考案は
こうした実施例に何等限定されるものではなく、本考案
の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施
し得ることは勿論である。
【0021】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のカテーテ
ルシース止血用栓およびカテーテルシースによれば、ガ
イドワイヤのみが挿通している時にも血液の漏出を防止
することができ、かつ強度が高いという優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のカテーテルシースを示す斜視図であ
る。
【図2】上記実施例のカテーテルシースおよび止血用栓
の使用方法を説明する断面図である。
【図3】上記実施例のカテーテルシースおよび止血用栓
の使用方法を説明する断面図である。
【図4】カテーテルに備えられたキャップを示す説明図
である。
【図5】さらに補助用栓の例を説明する断面図である。
【図6】従来の課題を説明する模式図である。
【図7】従来の止血弁を説明する模式図であり、(イ)
はその断面図、(ロ)はその正面図である。
【符号の説明】
1・・・カテーテルシース、10・・・シース本体、1
1・・・末端部、13・・・基端部、19・・・端部補
強部材、19a・・・開口、30・・・止血用栓、35
・・・溝、37・・・つなぎ、50・・・ガイドワイ
ヤ、70・・・カテーテル、

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カテーテルシースの基端部開口を閉塞す
    るための止血用栓であって、その外周上にガイドワイヤ
    の挿通可能な溝を有することを特徴とするカテーテルシ
    ース止血用栓。
  2. 【請求項2】 基端部から末端部まで連続する中空構造
    を有するパイプ状のカテーテルシースにおいて、上記請
    求項1記載のカテーテルシース止血用栓を備えたことを
    特徴とするカテーテルシース。
  3. 【請求項3】 上記カテーテルシース止血用栓をつなぎ
    によってシース端部に接続させてなることを特徴とする
    請求項2記載のカテーテルシース。
JP1993033629U 1993-06-22 1993-06-22 カテーテルシース止血用栓およびカテーテルシース Expired - Lifetime JP2600868Y2 (ja)

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US9919135B2 (en) 2007-11-30 2018-03-20 Sumitomo Bakelite Co., Ltd. Sheath for gastrostoma, sheathed dilator, sheath for gastrostoma with insertion aid, gastrostomy catheter kit, and method of splitting sheath for gastrostoma

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