JPH05200042A - トロカール使用法およびトロカール装置 - Google Patents
トロカール使用法およびトロカール装置Info
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- JPH05200042A JPH05200042A JP4304441A JP30444192A JPH05200042A JP H05200042 A JPH05200042 A JP H05200042A JP 4304441 A JP4304441 A JP 4304441A JP 30444192 A JP30444192 A JP 30444192A JP H05200042 A JPH05200042 A JP H05200042A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 解剖学的体腔の中に連絡を付けるために大小
の直径をもった器具に適合させ得る異なった直径をもっ
たトロカール管を含むトロカール・アセンブリーが提供
される。 【構成】 本発明のトロカール・アセンブリーは外側の
即ち直径の大きなトロカール管と、内側の即ち直径の小
さなトロカール管を含んでいる。内側のトロカール管の
先端部はテーパーが付けられ、外側のトロカール管の先
端部を越えて端の方へ延びている。このテーパーを付け
られた部分には外側の表面にネジ山が切られ、装置を皮
膚を通して解剖学的体腔の中へ容易に挿入し得るように
なっている。
の直径をもった器具に適合させ得る異なった直径をもっ
たトロカール管を含むトロカール・アセンブリーが提供
される。 【構成】 本発明のトロカール・アセンブリーは外側の
即ち直径の大きなトロカール管と、内側の即ち直径の小
さなトロカール管を含んでいる。内側のトロカール管の
先端部はテーパーが付けられ、外側のトロカール管の先
端部を越えて端の方へ延びている。このテーパーを付け
られた部分には外側の表面にネジ山が切られ、装置を皮
膚を通して解剖学的体腔の中へ容易に挿入し得るように
なっている。
Description
【本発明の分野】本発明は一般に外科用の器具に関す
る。特に本発明は大小の直径をもった器具に適合し解剖
学的体腔と連絡できる異なった直径をもったトロカール
管を含むトロカール・アセンブリー、並びに該装置の使
用方法に関する。
る。特に本発明は大小の直径をもった器具に適合し解剖
学的体腔と連絡できる異なった直径をもったトロカール
管を含むトロカール・アセンブリー、並びに該装置の使
用方法に関する。
【本発明の背景】トロカール・アセンブリーは体腔に孔
を開けるのに使用する外科用の器具である。トロカール
・アセンブリーは一般に二つの主な部分、即ちトロカー
ル管および閉塞部材から成っている。トロカール管を皮
膚を通して体腔に達するまで挿入し、この中で腹壁鏡ま
たは関節鏡による外科術および内視鏡による操作が行わ
れる。皮膚を貫通させるためには、トロカール管の末端
を皮膚に対して突き立て、管の中に閉塞部材を挿入す
る。密閉部材はその末端に尖った点または切断縁部をも
っている。密閉部材の手元に近い方の端に圧力をかける
ことにより、その尖った点は解剖学的体腔の中に入るま
で押し込まれる。トロカール管を閉塞部材によって作ら
れた孔を通して挿入し、密閉部材を引き抜き、体腔への
連絡通路としてトロカール管が残される。トロカール・
アセンブリーの例は米国特許第4,535,773号に
記載されている。トロカール・アセンブリーの大きさは
最近では直径約12mmまでに及んでいる。新しい医学
的な方法および医療器具が現れるにつれて、大きな内套
部をもったトロカール・アセンブリーが必要になる。し
ばしば一つの医療操作において異なった大きさの器具が
必要とされる。従来は一つの医療操作中で異なった直径
をもった器具に適合させるために多数のトロカール・ア
センブリーを使用する必要があった。従って一つの医療
操作中において必要とされる大きな器具の数が増加する
ことに適合したトロカール・アセンブリー装置、並びに
このような装置を使用する方法が必要とされている。こ
のような装置があれば、現在多くの医療過程において必
要とされるトロカール・アセンブリーの数を減らすこと
ができるであろう。
を開けるのに使用する外科用の器具である。トロカール
・アセンブリーは一般に二つの主な部分、即ちトロカー
ル管および閉塞部材から成っている。トロカール管を皮
膚を通して体腔に達するまで挿入し、この中で腹壁鏡ま
たは関節鏡による外科術および内視鏡による操作が行わ
れる。皮膚を貫通させるためには、トロカール管の末端
を皮膚に対して突き立て、管の中に閉塞部材を挿入す
る。密閉部材はその末端に尖った点または切断縁部をも
っている。密閉部材の手元に近い方の端に圧力をかける
ことにより、その尖った点は解剖学的体腔の中に入るま
で押し込まれる。トロカール管を閉塞部材によって作ら
れた孔を通して挿入し、密閉部材を引き抜き、体腔への
連絡通路としてトロカール管が残される。トロカール・
アセンブリーの例は米国特許第4,535,773号に
記載されている。トロカール・アセンブリーの大きさは
最近では直径約12mmまでに及んでいる。新しい医学
的な方法および医療器具が現れるにつれて、大きな内套
部をもったトロカール・アセンブリーが必要になる。し
ばしば一つの医療操作において異なった大きさの器具が
必要とされる。従来は一つの医療操作中で異なった直径
をもった器具に適合させるために多数のトロカール・ア
センブリーを使用する必要があった。従って一つの医療
操作中において必要とされる大きな器具の数が増加する
ことに適合したトロカール・アセンブリー装置、並びに
このような装置を使用する方法が必要とされている。こ
のような装置があれば、現在多くの医療過程において必
要とされるトロカール・アセンブリーの数を減らすこと
ができるであろう。
【本発明の概要】本発明の好適具体化例に従えば、外側
の即ち直径の大きなトロカール管と内側の即ち直径の小
さなトロカール管を含むトロカール・アセンブリーが提
供される。内側のトロカール管は開いた先端部および開
いた手元に近い端部を有している。内側のトロカール管
は外側のトロカール管により規定される内套部よりも直
径が小さい内套部を規定している。内側のトロカール管
の先端部はテーパーが付けられ、外側のトロカール管の
先端部を越えて端の方へ延びている。テーパーが付けら
れた先端部にはその外側の表面にネジ山が切られ、皮膚
を通して解剖学的体腔の中に容易に挿入できるようにな
っている。内側のトロカール管の手元に近い端部は中を
通って延びた小さい直径の器具を密閉する密閉装置を含
んでいる。外側のトロカール管の手元に近い端部は、中
を通して延ばした時に内側のトロカール管の外表面を、
或いは内側のトロカール管を取り去る際その中に延ばす
ことができる大きな直径の器具を密閉する密閉装置を含
んでいる。外側のトロカール管の手元に近い端部には弁
装置が取り付けられ、内側のトロカール管または器具を
取り外す際に内套部を自動的に閉じるようにすることが
好ましい。 本発明に従えば大きな直径のトロカール管を皮膚を通し
て解剖学的体腔の中に入れる独特の方法が提供される。
この方法は本発明の独特のトロカール装置と一緒に使用
する場合に特に適用できる。小さい直径をもったトロカ
ール管をもった第1の従来のトロカール・アセンブリー
を皮膚を通して解剖学的体腔に挿入する。この第1のト
ロカール・アセンブリーのトロカール管を通して細長い
拡張部材を解剖学的体腔に挿入し、拡張部材を解剖学的
体腔の中に残したまま第1のトロカール・アセンブリー
を取り除く。本発明に従って構成された型の、大きな直
径の外側のトロカール管をもつ第2のトロカール・アセ
ンブリーを該拡張部材の周りで皮膚を通して解剖学的体
腔の中に挿入する。大きな直径の外側のトロカール管を
解剖学的体腔に残したまま第2のトロカール・アセンブ
リーから拡張部材を取り外す。第2のトロカール・アセ
ンブリーは拡張部材を受けるための直径が小さくなった
内側のトロカール管を含んでいることが好ましい。 内側
のトロカール管の先端部は外側のトロカール管の先端部
を越えて延び、テーパーが付けられネジ山が切られた表
面が備えられ、外側のトロカール管を皮膚を通して容易
に解剖学的体腔の中に挿入できるようになっている。本
発明の他の具体化例に従えば、外側のトロカール管およ
び内側のトロカール管を含むトロカール・アセンブリー
が提供される。内側のトロカール管は外側のトロカール
管を通って延ばすことができ、外側のトロカール管によ
り規定される内套部の直径よりも小さい直径をもった内
套部をもっている。内側のトロカール管から内側のトロ
カール管を通して閉塞部材を延ばすことができ、この閉
塞部材は内側のトロカール管の先端部を通って延びる先
端部を有している。内側のトロカール管の先端部はテー
パーが付けられ、外側のトロカール管の先端部を越えて
延びている。内側のトロカール管のテーパーが付けられ
た部分にはネジ山が切られ、トロカール・アセンブリー
を容易に挿入できるようになっている。外側のトロカー
ル管の手元に近い方の端部にはその開いた手元に近い端
を密閉する第1の位置と、内側のトロカール管または器
具を中を通して延ばすことができる第2の位置の間を動
き得る弁部材が備えられている。内側のトロカール管の
手元に近い端部は、開いた手元に近い端を密閉する第1
の位置と、閉塞部材または器具を中を通して延ばすこと
ができる第2の位置の間を動き得る弁部材を含んでい
る。添付図面を参照し、下記の詳細な説明を理解するこ
とによって、本発明並びにその利点をさらに完全に理解
することができよう。添付図面において同様な参照番号
は同様な機素を示すものとする。
の即ち直径の大きなトロカール管と内側の即ち直径の小
さなトロカール管を含むトロカール・アセンブリーが提
供される。内側のトロカール管は開いた先端部および開
いた手元に近い端部を有している。内側のトロカール管
は外側のトロカール管により規定される内套部よりも直
径が小さい内套部を規定している。内側のトロカール管
の先端部はテーパーが付けられ、外側のトロカール管の
先端部を越えて端の方へ延びている。テーパーが付けら
れた先端部にはその外側の表面にネジ山が切られ、皮膚
を通して解剖学的体腔の中に容易に挿入できるようにな
っている。内側のトロカール管の手元に近い端部は中を
通って延びた小さい直径の器具を密閉する密閉装置を含
んでいる。外側のトロカール管の手元に近い端部は、中
を通して延ばした時に内側のトロカール管の外表面を、
或いは内側のトロカール管を取り去る際その中に延ばす
ことができる大きな直径の器具を密閉する密閉装置を含
んでいる。外側のトロカール管の手元に近い端部には弁
装置が取り付けられ、内側のトロカール管または器具を
取り外す際に内套部を自動的に閉じるようにすることが
好ましい。 本発明に従えば大きな直径のトロカール管を皮膚を通し
て解剖学的体腔の中に入れる独特の方法が提供される。
この方法は本発明の独特のトロカール装置と一緒に使用
する場合に特に適用できる。小さい直径をもったトロカ
ール管をもった第1の従来のトロカール・アセンブリー
を皮膚を通して解剖学的体腔に挿入する。この第1のト
ロカール・アセンブリーのトロカール管を通して細長い
拡張部材を解剖学的体腔に挿入し、拡張部材を解剖学的
体腔の中に残したまま第1のトロカール・アセンブリー
を取り除く。本発明に従って構成された型の、大きな直
径の外側のトロカール管をもつ第2のトロカール・アセ
ンブリーを該拡張部材の周りで皮膚を通して解剖学的体
腔の中に挿入する。大きな直径の外側のトロカール管を
解剖学的体腔に残したまま第2のトロカール・アセンブ
リーから拡張部材を取り外す。第2のトロカール・アセ
ンブリーは拡張部材を受けるための直径が小さくなった
内側のトロカール管を含んでいることが好ましい。 内側
のトロカール管の先端部は外側のトロカール管の先端部
を越えて延び、テーパーが付けられネジ山が切られた表
面が備えられ、外側のトロカール管を皮膚を通して容易
に解剖学的体腔の中に挿入できるようになっている。本
発明の他の具体化例に従えば、外側のトロカール管およ
び内側のトロカール管を含むトロカール・アセンブリー
が提供される。内側のトロカール管は外側のトロカール
管を通って延ばすことができ、外側のトロカール管によ
り規定される内套部の直径よりも小さい直径をもった内
套部をもっている。内側のトロカール管から内側のトロ
カール管を通して閉塞部材を延ばすことができ、この閉
塞部材は内側のトロカール管の先端部を通って延びる先
端部を有している。内側のトロカール管の先端部はテー
パーが付けられ、外側のトロカール管の先端部を越えて
延びている。内側のトロカール管のテーパーが付けられ
た部分にはネジ山が切られ、トロカール・アセンブリー
を容易に挿入できるようになっている。外側のトロカー
ル管の手元に近い方の端部にはその開いた手元に近い端
を密閉する第1の位置と、内側のトロカール管または器
具を中を通して延ばすことができる第2の位置の間を動
き得る弁部材が備えられている。内側のトロカール管の
手元に近い端部は、開いた手元に近い端を密閉する第1
の位置と、閉塞部材または器具を中を通して延ばすこと
ができる第2の位置の間を動き得る弁部材を含んでい
る。添付図面を参照し、下記の詳細な説明を理解するこ
とによって、本発明並びにその利点をさらに完全に理解
することができよう。添付図面において同様な参照番号
は同様な機素を示すものとする。
【好適具体化例の詳細】図1〜3を参照すれば、本発明
により構成されたトロカール・アセンブリー10は外側
のトロカール管12および内側のトロカール管14を含
んでいる。内側のトロカール管14は外側のトロカール
管12を通して延ばすことができる。外側のトロカール
管12は内套部16を規定し、手元に近い開いた端部1
8および先端部20を有している。先端部20の先端に
おけるトロカール管12の直径は好ましくは約15.0
〜約50.0mmの範囲にあり、最も好ましくは約3
0.0〜約40.0mmである。外側のトロカール管1
2の手元に近い端部は直径が大きくなっており、把手、
即ち室24を規定するハウジング部分22をなしてい
る。このハウジングの手元に近い端の開口部は環25に
よってつくられている。内側のトロカール管14は内套
部26を規定し、手元に近い開いた端部28および先端
部30を有している。先端部30の先端におけるトロカ
ール管14の直径は好ましくは約5.0〜約15.0m
mの範囲にあり、最も好ましくは約10.0〜約12.
0mmである。以下の説明で明らかになる理由により、
トロカール管14は中間の部分31を有し、その直径は
外側の表面が外側のトロカール管12の内側の表面と接
触しながら滑り得るように増大している。トロカール管
14の手元に近い端部28の直径は先端部30の直径と
実質的に等しい。先端部30はトロカール管12の先端
部を越えて端の方向に延びており、先端に行くに従って
内側にテーパーが付けられている。先端部30の外側の
表面は正方形の歯をもった螺線形のネジが切られている
ことが好ましい。 内側のトロカール管14の手元に近い方の端部28に
は、環状のまたは孔の開いた密封用ガスケット34が備
えられ、これは当業界公知のようにこの中に通す器具を
密閉するようになっている。手元に近い端部28にはキ
ャップ部材36が取り付けられ、このキャップ部材は密
封用ガスケット34の軸方向に並んだ開口部38を有し
ている。キャップ部材36はハウジング部分22の手元
に近い縁のほうへと延びた側壁40を有している。図2
から最も良く判るように、キャップ部材36およびそれ
に取り付けられた内側のトロカール管14をハウジング
部分22の環25を介して外側のトロカール管12のハ
ウジング部分22に取り外し得るように取り付けるラッ
チ・アセンブリー42が備えられている。ラッチ・アセ
ンブリー42はキャップ部材36の反対側の側面を通る
孔から外側へ延びている一対の可撓性のラッチ賦活部分
46をもったラッチ部材44、および各賦活部分46に
付随した保持用フランジ部分50を規定するラッチ・フ
ィンガー部分48を含んでいる。外側のトロカール・ア
センブリーの環25は一対の保持部分52をもつように
つくられており、その各々はランプ部分54および凹ん
だ即ち唇状の部分56を規定している。内側のトロカー
ル管14が外側のトロカール管12の中に延ばされた
際、ラッチ部材44のフィンガー部分48は対応するラ
ンプ部分54と接触し、ランプ部分54の上に乗って下
って行くに連れて内側に曲げられる。フランジ部分50
が唇状部分56の所に達すると、図2に示されているよ
うに外側で締まって固定を行う。トロカール管14をト
ロカール管12から取り外す必要がある時には、賦活部
分46を内側に押し、フィンガー部分50を唇状部分5
6の内側の突起を越えて内側へ動かし、トロカール管1
4をトロカール管12から取り外す。一般的な管状の弁
座部材60が外側のトロカール管12の手元に近い端部
材18の室24内に配置されている。弁座部材60は図
2で最も良く判るように、角度が付けられていることが
好ましい。公知構成のフラップ弁62が64の所で適当
に蝶番状に取り付けられ、図2の点線で示されるような
弁座部材60と噛み合って密閉された密閉位置と、図の
実線で示されるような弁座部材60から離れた開いた位
置との間を動くことができる。弁部材62は適当なバネ
装置(図示せず)によって斜めに密封位置へ取り付けら
れる。室24の外側にあるレバー部材66が蝶番64に
取り付けられ、弁部材62を弁材60に取り付けられた
密閉用ガスケット67に対して密封する位置とバネ装置
に対して開いた位置との間で手によって動かし得るよう
になっている。弁材部材60の手元に近い方の端に密封
用のガスケット68が取り付けられ、トロカール管14
の表面またはそれを通って延び出した器具に対し密閉を
行っている。密封用ガスケット68は挿入された器具が
半径方向に動く際容易に密閉を保持できるようなベロー
密封材であることが好ましい。 本発明の装置10の操作およびその独特な特徴は、下記
に説明する直径の大きなトロカール管を解剖学的体腔に
入れる独特の方法によって明らかになるであろう。以下
に本発明の方法を装置10を使用する操作によって説明
するが、本発明の独特な方法を実施するのに他のトロカ
ール装置を使用し得ること了解されたい。図4を参照す
れば、約10.0〜約12.0mmの範囲の、最も好ま
しくは約11mmの直径をもった小さな直径のトロカー
ル管72を有するトロカール装置70を、公知方法によ
り閉塞部材74を用いて皮膚を通し解剖学的体腔の中に
挿入している。図5に描かれているように、トロカール
装置70に付属した閉塞部材74をトロカール管72か
ら取り外し、トロカール管72を体腔の中に挿入したま
ま残す。丸まった端部をもつ細長い管状の部材、即ち拡
張部材76を図6に示すようにトロカール管72を通し
て体腔の中に挿入する。図7を参照すれば、トロカール
管70を取り外し、部材76を解剖学的体腔の中に保持
し体腔への開口部をそのままの状態に保つ。図8に描か
れているように、図1〜3を参照して上記に説明した型
のトロカール・アセンブリー10を拡張部材76の周り
に嵌込み、皮膚を通して解剖学的体腔の中に挿入する。
拡張部材76は外側のトロカール管12の中にある内側
のトロカール管14を通って延びている。ネジが切られ
た先端部30の先端が皮膚と接触すると、トロカール・
アセンブリーを回転させ、皮膚および隣接した組織を通
って容易に解剖学的体腔へと通過できるようにする。図
9を参照すれば、トロカール・アセンブリー10が解剖
学的体腔の適切な位置に到達した後、外側のトロカール
管12を体腔の中に入れたまま、ラッチ・アセンブリー
42を緩めて拡張部材76および内側のトロカール管1
4をトロカール・アセンブリー10から取り外す。管1
4が管12から取り外されると、弁部材62は密閉位置
へと移動する。図10〜13を参照すれば、本発明の他
の具体化例にしたがって構成されたトロカール・アセン
ブリー110が示されており、これは外側のトロカール
管112、内側のトロカール管114、および閉塞部材
116を含んでいる。内側のトロカール管114は外側
のトロカール管112を通して延ばすことができ、閉塞
部材116は内側のトロカール管114を通して延ばす
ことができる。図11および12から最も良く判るよう
に、内側のトロカール管は開いた先端部分118および
開いた手元に近い端部120を有し、後者の端部120
はその間に延びた内套部122を規定している。内套部
122の直径は好ましくは約5.0〜15.0mm、最
も好ましくは約10.0〜約12.0mmである。トロ
カール管114の先端部分118は好ましくはテーパー
が付けられ、外側の表面に雄ネジの溝が付けられてお
り、組織の中につくられた孔に容易に通すようにするこ
とができる。手元に近い端部120はその中につくられ
た直径の大きくなった室126を有し、これはその手元
に近い端において一般的に筒形の弁座部材128を受け
ている。弁座部材128はその先端部が角度を付けられ
ていることが好ましい。公知構成をもったフラップ弁部
材130が132の所で適当に蝶番状に取り付けられ、
これは図12で判るような弁座部材128と密着した密
閉位置と、図11に見られるような弁座部材128から
離れた開いた位置の間とを動くことができる。弁部材1
30は公知方法によりバネ部材(図示せず)により密閉
位置の方に傾けられている。弁座部材128の手元に近
い方の端には孔の開いた密閉用のガスケット134が備
えられ、閉塞部材116の表面または器具の表面をそれ
が延ばされた際に密閉するようになっている。ガスケッ
ト134はそれを異なった直径の孔をもつガスケットと
取り替え、多くの大きさの器具と共にトロカール管を使
用できることが好ましい。 弁座部材128および密閉用
ガスケット134は内側のトロカール管114の手元に
近い端に適当に固定されたキャップ部材136によって
適切な位置に保持されている。キャップ部材136には
通路138が備えられ、これは外側にテーパーが付けら
れ閉塞部材または装置をその中に容易に挿入し得ること
が好ましい。 図13を参照すれば、外側のトロカール管112は開い
た先端部140、および手元に近い開いた端部142を
有しており、端部142はその間に延びた内套部144
を規定している。内套部144の直径は好ましくは約1
5.0〜約50.0mm、最も好ましくは約30.0〜
約40.0mmである。先端部140の内径は好ましく
は 内側のトロカール管114の中間の部分の外径より
も僅かに大きい。トロカール管112の手元に近い端部
142は一般的に円筒形をした弁座部材148を受ける
直径の大きくなった室146を規定している。公知構成
のフラップ弁部材150は152の所で適当に蝶番状に
取り付けられ、図13に見られるような弁座部材148
と密着した密閉位置と、図11に見られるような弁座部
材148から離れた位置との間を動くことができる。弁
部材150は公知方法によりバネ部材(図示せず)によ
り密閉位置の方へ斜めに傾けられている。弁座部材14
8の手元に近い方の端には孔の開いた密閉用のガスケッ
ト154が備えられ、内側のトロカール管114または
器具をそれが延び出した際その外表面を密閉するように
なっている。ガスケット154はそれを異なった直径の
孔をもつガスケットと取り替え、種々の大きさの器具と
共にトロカール管を使用できる用に取り付けられている
ことが好ましい。 弁座部材148を通った通路156が
備えられ、これは好ましくは外側にテーパーが付けら
れ、内側のトロカール管114または器具をその中に容
易に挿入できるようになっている。密閉用ガスケット1
54は弁座部材148の手元に近い端部に適切に固定さ
れたキャップ部材158によって適切な位置に保持され
ている。図13から最も良く判るように、キャップ部材
158には内側のネジ山160が切られており、キャッ
プ部材136につくられた対応する外側のネジ山162
を受けるうようになっている。図11を参照すれば、閉
塞部材116には手元に近い方の端に閉塞部材把手16
4が備えられ、また先端部168は鋭くされ点170に
なっているか、或いは1個またはそれ以上の鋭くなった
切断用の刃になっていることができる。先端部168
は、閉塞部材116が内套部122の内部で延びた際
に、内側のトロカール管14の先端部118を越えて延
びる。固定部剤172または他の適当な固定部剤により
把手164またはキャップ部材136を取り外し得るよ
うに固定することができる。トロカール・アセンブリー
110の独特の特徴は下記に述べる操作法の説明によっ
てさらに明らかになるであろう。図11から判るように
トロカール管110は皮膚を通して挿入され解剖学的体
腔の中に達する。閉塞部材116の先端部168が皮膚
に押し付けられ、閉塞部材の把手164に圧力をかけて
鋭い先端170が皮膚に突き刺さり体内に入るようにす
る。内側のトロカール管114の先端部118が皮膚に
接触すると、トロカール・アセンブリーを回転させネジ
山124が容易に皮膚を通って解剖学的体腔に入って行
くようにする。トロカール・アセンブリーを適切な位置
に置いた後、閉塞部材116を取り外し、トロカール・
アセンブリー110を図12に示す位置に置く。当業界
に公知のように、直径の小さな器具を通路138、密閉
用ガスケット134および内套部122を通して体内に
挿入する。器具を部材128に挿入すると、弁座130
は押されて開いた位置を取る。内套部122よりも大き
い直径の器具を挿入する必要がある場合には、内側のト
ロカール管114を外側のトロカール管112から取り
外し、図13に示すように大きな直径のトロカール管1
22が残るようにする。大きな直径の器具は通路15
6、密閉用ガスケット154、および内套部144を通
して体内に挿入することができる。器具が部材を通って
室146に挿入されると、弁座150は押されて開いた
位置を取る。上記説明から明らかなように、本発明の真
の精神および新規概念の範囲を逸脱することなく、多く
の変形または補正を行うことができる。従って本発明は
本明細書に示した特定の具体化例に限定されるものでは
ない。勿論本発明は添付特許請求の範囲に記載された範
囲内のすべての変形を含むものとする。本発明の主な特
徴及び態様は次の通りである。 1.(a)小さい直径のトロカール管をもった第1のト
ロカール・アセンブリーを皮膚を通して解剖学的体腔の
中に挿入し、(b)該第1のトロカール・アセンブリー
のトロカール管を通して細長い部材を挿入して解剖学的
体腔の中に入れ、(c)細長い部材を解剖学的体腔の中
に残したまま第1のトロカール・アセンブリーを解剖学
的体腔から取り除き、(d)大きな直径の外側のトロカ
ール管をもった第2のトロカール・アセンブリーを該細
長い部材の周りで皮膚を通して解剖学的体腔の中に挿入
し、(e)外側のトロカール管を解剖学的体腔に残した
まま第2のトロカール・アセンブリーの外側のトロカー
ル管を通して解剖学的体腔から該細長い部材を取り除く
過程から成るトロカール管を解剖学的体腔の中に挿入す
る方法。 2.皮膚を通して第1のトロカール・アセンブリーを挿
入する直前に、第1のトロカール・アセンブリーのトロ
カール管を通して閉塞部材を挿入して皮膚を穿刺する過
程をさらに含む上記第1項記載の方法。 3.第1のトロカール・アセンブリーを通して細長い部
材を挿入する前に、第1のトロカール・アセンブリーか
ら該閉塞部材を取り除く過程をさらに含む上記第2項記
載の方法。 4.直径が小さい内側のトロカール管を、中を通る拡張
部材を受ける第2のトロカール・アセンブリーの外側の
トロカール管の内部に入れる過程をさらに含む上記第1
項記載の方法。 5.該内側のトロカール管の先端部は第2のトロカール
・アセンブリーの外側のトロカール管の先端部を越えて
延び、該内側のトロカール管の該先端部は第2の外側の
トロカール・アセンブリー外側トロカール管を皮膚に容
易に挿入し得るようにネジ山が切られたテーパーが付け
られた部分を含んでいる上記第4項記載の方法。 6.内側のトロカール管を皮膚に挿入したままそれを回
転させる過程をさらに含んでいる上記第5項切られた方
法。 7.(a)内套部を規定し、手元に近いほうの開いた端
部と手元から遠い開いた先端部とを有する外側のトロカ
ール管、および(b)内套部を規定し、手元に近いほう
の開いた端部と手元から遠い開いた先端部とを有する内
側のトロカール管から成り、該外側のトロカール管はそ
の内套部の内部に該内側のトロカール管を取り外し得る
ように収納しており、該内側のトロカール管の該内套部
は該外側のトロカール管の内套部よりも小さい直径をも
っている解剖学的体腔の中に連絡を付け得るトロカール
・アセンブリー。 8.該内側のトロカール管の先端部は該外側のトロカー
ル管の先端部を越えて端部の方へと延びている上記第7
項記載のトロカール・アセンブリー。 9.該内側のトロカール管の該先端部はテーパーが付け
られ、その外側の表面にはネジ山が切られている上記第
8項記載のトロカール・アセンブリー。 10.該内側のトロカール管の先端部および手元に近い
ほうの端部にある開口部の直径は該先端部および該手元
に近い端部の中間に延びた該内側のトロカール管の部分
の直径よりも小さい上記第7項記載のトロカール・アセ
ンブリー。 11.該内側のトロカール管の手元に近い端部には環状
の密封部材が配置され、該内側のトロカール管から延び
出した器具を密閉している上記第7項記載のトロカール
・アセンブリー。 12.該外側のトロカール管の手元に近い方の端部は、
該外側のトロカール管の手元に近い開いた端部を密閉す
る第1の位置と、該内側のトロカール管または器具が該
外側のトロカール管を通って延び出した第2の位置との
間で動き得る弁部材を含んでいる上記第7項記載のトロ
カール・アセンブリー。 13.該外側のトロカール管の手元に近い端部には環状
の密封部材が配置され、該内側のトロカール管、または
該外側のトロカール管から延び出した器具を密閉してい
る上記第7項記載のトロカール・アセンブリー。 14.該外側および内側ののトロカール管の手元に近い
端部には取り外し得るように両方の管を一緒に取り付け
る共同作用するラッチ装置が備えられている上記第7項
記載のトロカール・アセンブリー。 15.(a)内套部を規定し、手元に近いほうの開いた
端部と手元から遠い開いた先端部とを有する外側のトロ
カール管、および(b)内套部を規定し、手元に近いほ
うの開いた端部と手元から遠い開いた先端部とを有する
内側のトロカール管から成り、該内側のトロカール管は
該外側のトロカール管の外套部を通って延びることがで
き、該内側のトロカール管の該内套部は該外側のトロカ
ール管の内套部よりも小さい直径をもっており、さらに
(c)手元に近い端部および先端部を有し、該内側のト
ロカール管の該内套部を通って延びることができる閉塞
部材を含む解剖学的体腔の中に連絡を付け得るトロカー
ル・アセンブリー。 16.該閉塞部材の先端部は該内側のトロカール管の先
端部を越えて端の方へと延びることができる上記第15
項記載のトロカール・アセンブリー。 17.該閉塞部材の先端部は円錐形の先端を含んでいる
上記第15項記載のトロカール・アセンブリー。 18.該内側のトロカール管の該先端部は該円錐形の先
端の方へテーパーが付けられ、該外側のトロカール管の
該先端部を越えて延びている上記第17項記載のトロカ
ール・アセンブリー。 19.該内側のトロカール管の先端部にはその外側の表
面にネジ山が切られている上記第18項記載のトロカー
ル・アセンブリー。 20.該外側のトロカール管の手元に近い方の端部は、
該外側のトロカール管の手元に近い開いた端部を密閉す
る第1の位置と、該内側のトロカール管が該外側のトロ
カール管を通って延び出した第2の位置との間で動き得
る弁部材を含んでいる上記第15項記載のトロカール・
アセンブリー。 21.該内側のトロカール管の手元に近い方の端部は、
該内側のトロカール管の手元に近い開いた端部を密閉す
る第1の位置と、該閉塞部材が該内側のトロカール管を
通って延び出した第2の位置との間で動き得る弁部材を
含んでいる上記第20項記載のトロカール・アセンブリ
ー。
により構成されたトロカール・アセンブリー10は外側
のトロカール管12および内側のトロカール管14を含
んでいる。内側のトロカール管14は外側のトロカール
管12を通して延ばすことができる。外側のトロカール
管12は内套部16を規定し、手元に近い開いた端部1
8および先端部20を有している。先端部20の先端に
おけるトロカール管12の直径は好ましくは約15.0
〜約50.0mmの範囲にあり、最も好ましくは約3
0.0〜約40.0mmである。外側のトロカール管1
2の手元に近い端部は直径が大きくなっており、把手、
即ち室24を規定するハウジング部分22をなしてい
る。このハウジングの手元に近い端の開口部は環25に
よってつくられている。内側のトロカール管14は内套
部26を規定し、手元に近い開いた端部28および先端
部30を有している。先端部30の先端におけるトロカ
ール管14の直径は好ましくは約5.0〜約15.0m
mの範囲にあり、最も好ましくは約10.0〜約12.
0mmである。以下の説明で明らかになる理由により、
トロカール管14は中間の部分31を有し、その直径は
外側の表面が外側のトロカール管12の内側の表面と接
触しながら滑り得るように増大している。トロカール管
14の手元に近い端部28の直径は先端部30の直径と
実質的に等しい。先端部30はトロカール管12の先端
部を越えて端の方向に延びており、先端に行くに従って
内側にテーパーが付けられている。先端部30の外側の
表面は正方形の歯をもった螺線形のネジが切られている
ことが好ましい。 内側のトロカール管14の手元に近い方の端部28に
は、環状のまたは孔の開いた密封用ガスケット34が備
えられ、これは当業界公知のようにこの中に通す器具を
密閉するようになっている。手元に近い端部28にはキ
ャップ部材36が取り付けられ、このキャップ部材は密
封用ガスケット34の軸方向に並んだ開口部38を有し
ている。キャップ部材36はハウジング部分22の手元
に近い縁のほうへと延びた側壁40を有している。図2
から最も良く判るように、キャップ部材36およびそれ
に取り付けられた内側のトロカール管14をハウジング
部分22の環25を介して外側のトロカール管12のハ
ウジング部分22に取り外し得るように取り付けるラッ
チ・アセンブリー42が備えられている。ラッチ・アセ
ンブリー42はキャップ部材36の反対側の側面を通る
孔から外側へ延びている一対の可撓性のラッチ賦活部分
46をもったラッチ部材44、および各賦活部分46に
付随した保持用フランジ部分50を規定するラッチ・フ
ィンガー部分48を含んでいる。外側のトロカール・ア
センブリーの環25は一対の保持部分52をもつように
つくられており、その各々はランプ部分54および凹ん
だ即ち唇状の部分56を規定している。内側のトロカー
ル管14が外側のトロカール管12の中に延ばされた
際、ラッチ部材44のフィンガー部分48は対応するラ
ンプ部分54と接触し、ランプ部分54の上に乗って下
って行くに連れて内側に曲げられる。フランジ部分50
が唇状部分56の所に達すると、図2に示されているよ
うに外側で締まって固定を行う。トロカール管14をト
ロカール管12から取り外す必要がある時には、賦活部
分46を内側に押し、フィンガー部分50を唇状部分5
6の内側の突起を越えて内側へ動かし、トロカール管1
4をトロカール管12から取り外す。一般的な管状の弁
座部材60が外側のトロカール管12の手元に近い端部
材18の室24内に配置されている。弁座部材60は図
2で最も良く判るように、角度が付けられていることが
好ましい。公知構成のフラップ弁62が64の所で適当
に蝶番状に取り付けられ、図2の点線で示されるような
弁座部材60と噛み合って密閉された密閉位置と、図の
実線で示されるような弁座部材60から離れた開いた位
置との間を動くことができる。弁部材62は適当なバネ
装置(図示せず)によって斜めに密封位置へ取り付けら
れる。室24の外側にあるレバー部材66が蝶番64に
取り付けられ、弁部材62を弁材60に取り付けられた
密閉用ガスケット67に対して密封する位置とバネ装置
に対して開いた位置との間で手によって動かし得るよう
になっている。弁材部材60の手元に近い方の端に密封
用のガスケット68が取り付けられ、トロカール管14
の表面またはそれを通って延び出した器具に対し密閉を
行っている。密封用ガスケット68は挿入された器具が
半径方向に動く際容易に密閉を保持できるようなベロー
密封材であることが好ましい。 本発明の装置10の操作およびその独特な特徴は、下記
に説明する直径の大きなトロカール管を解剖学的体腔に
入れる独特の方法によって明らかになるであろう。以下
に本発明の方法を装置10を使用する操作によって説明
するが、本発明の独特な方法を実施するのに他のトロカ
ール装置を使用し得ること了解されたい。図4を参照す
れば、約10.0〜約12.0mmの範囲の、最も好ま
しくは約11mmの直径をもった小さな直径のトロカー
ル管72を有するトロカール装置70を、公知方法によ
り閉塞部材74を用いて皮膚を通し解剖学的体腔の中に
挿入している。図5に描かれているように、トロカール
装置70に付属した閉塞部材74をトロカール管72か
ら取り外し、トロカール管72を体腔の中に挿入したま
ま残す。丸まった端部をもつ細長い管状の部材、即ち拡
張部材76を図6に示すようにトロカール管72を通し
て体腔の中に挿入する。図7を参照すれば、トロカール
管70を取り外し、部材76を解剖学的体腔の中に保持
し体腔への開口部をそのままの状態に保つ。図8に描か
れているように、図1〜3を参照して上記に説明した型
のトロカール・アセンブリー10を拡張部材76の周り
に嵌込み、皮膚を通して解剖学的体腔の中に挿入する。
拡張部材76は外側のトロカール管12の中にある内側
のトロカール管14を通って延びている。ネジが切られ
た先端部30の先端が皮膚と接触すると、トロカール・
アセンブリーを回転させ、皮膚および隣接した組織を通
って容易に解剖学的体腔へと通過できるようにする。図
9を参照すれば、トロカール・アセンブリー10が解剖
学的体腔の適切な位置に到達した後、外側のトロカール
管12を体腔の中に入れたまま、ラッチ・アセンブリー
42を緩めて拡張部材76および内側のトロカール管1
4をトロカール・アセンブリー10から取り外す。管1
4が管12から取り外されると、弁部材62は密閉位置
へと移動する。図10〜13を参照すれば、本発明の他
の具体化例にしたがって構成されたトロカール・アセン
ブリー110が示されており、これは外側のトロカール
管112、内側のトロカール管114、および閉塞部材
116を含んでいる。内側のトロカール管114は外側
のトロカール管112を通して延ばすことができ、閉塞
部材116は内側のトロカール管114を通して延ばす
ことができる。図11および12から最も良く判るよう
に、内側のトロカール管は開いた先端部分118および
開いた手元に近い端部120を有し、後者の端部120
はその間に延びた内套部122を規定している。内套部
122の直径は好ましくは約5.0〜15.0mm、最
も好ましくは約10.0〜約12.0mmである。トロ
カール管114の先端部分118は好ましくはテーパー
が付けられ、外側の表面に雄ネジの溝が付けられてお
り、組織の中につくられた孔に容易に通すようにするこ
とができる。手元に近い端部120はその中につくられ
た直径の大きくなった室126を有し、これはその手元
に近い端において一般的に筒形の弁座部材128を受け
ている。弁座部材128はその先端部が角度を付けられ
ていることが好ましい。公知構成をもったフラップ弁部
材130が132の所で適当に蝶番状に取り付けられ、
これは図12で判るような弁座部材128と密着した密
閉位置と、図11に見られるような弁座部材128から
離れた開いた位置の間とを動くことができる。弁部材1
30は公知方法によりバネ部材(図示せず)により密閉
位置の方に傾けられている。弁座部材128の手元に近
い方の端には孔の開いた密閉用のガスケット134が備
えられ、閉塞部材116の表面または器具の表面をそれ
が延ばされた際に密閉するようになっている。ガスケッ
ト134はそれを異なった直径の孔をもつガスケットと
取り替え、多くの大きさの器具と共にトロカール管を使
用できることが好ましい。 弁座部材128および密閉用
ガスケット134は内側のトロカール管114の手元に
近い端に適当に固定されたキャップ部材136によって
適切な位置に保持されている。キャップ部材136には
通路138が備えられ、これは外側にテーパーが付けら
れ閉塞部材または装置をその中に容易に挿入し得ること
が好ましい。 図13を参照すれば、外側のトロカール管112は開い
た先端部140、および手元に近い開いた端部142を
有しており、端部142はその間に延びた内套部144
を規定している。内套部144の直径は好ましくは約1
5.0〜約50.0mm、最も好ましくは約30.0〜
約40.0mmである。先端部140の内径は好ましく
は 内側のトロカール管114の中間の部分の外径より
も僅かに大きい。トロカール管112の手元に近い端部
142は一般的に円筒形をした弁座部材148を受ける
直径の大きくなった室146を規定している。公知構成
のフラップ弁部材150は152の所で適当に蝶番状に
取り付けられ、図13に見られるような弁座部材148
と密着した密閉位置と、図11に見られるような弁座部
材148から離れた位置との間を動くことができる。弁
部材150は公知方法によりバネ部材(図示せず)によ
り密閉位置の方へ斜めに傾けられている。弁座部材14
8の手元に近い方の端には孔の開いた密閉用のガスケッ
ト154が備えられ、内側のトロカール管114または
器具をそれが延び出した際その外表面を密閉するように
なっている。ガスケット154はそれを異なった直径の
孔をもつガスケットと取り替え、種々の大きさの器具と
共にトロカール管を使用できる用に取り付けられている
ことが好ましい。 弁座部材148を通った通路156が
備えられ、これは好ましくは外側にテーパーが付けら
れ、内側のトロカール管114または器具をその中に容
易に挿入できるようになっている。密閉用ガスケット1
54は弁座部材148の手元に近い端部に適切に固定さ
れたキャップ部材158によって適切な位置に保持され
ている。図13から最も良く判るように、キャップ部材
158には内側のネジ山160が切られており、キャッ
プ部材136につくられた対応する外側のネジ山162
を受けるうようになっている。図11を参照すれば、閉
塞部材116には手元に近い方の端に閉塞部材把手16
4が備えられ、また先端部168は鋭くされ点170に
なっているか、或いは1個またはそれ以上の鋭くなった
切断用の刃になっていることができる。先端部168
は、閉塞部材116が内套部122の内部で延びた際
に、内側のトロカール管14の先端部118を越えて延
びる。固定部剤172または他の適当な固定部剤により
把手164またはキャップ部材136を取り外し得るよ
うに固定することができる。トロカール・アセンブリー
110の独特の特徴は下記に述べる操作法の説明によっ
てさらに明らかになるであろう。図11から判るように
トロカール管110は皮膚を通して挿入され解剖学的体
腔の中に達する。閉塞部材116の先端部168が皮膚
に押し付けられ、閉塞部材の把手164に圧力をかけて
鋭い先端170が皮膚に突き刺さり体内に入るようにす
る。内側のトロカール管114の先端部118が皮膚に
接触すると、トロカール・アセンブリーを回転させネジ
山124が容易に皮膚を通って解剖学的体腔に入って行
くようにする。トロカール・アセンブリーを適切な位置
に置いた後、閉塞部材116を取り外し、トロカール・
アセンブリー110を図12に示す位置に置く。当業界
に公知のように、直径の小さな器具を通路138、密閉
用ガスケット134および内套部122を通して体内に
挿入する。器具を部材128に挿入すると、弁座130
は押されて開いた位置を取る。内套部122よりも大き
い直径の器具を挿入する必要がある場合には、内側のト
ロカール管114を外側のトロカール管112から取り
外し、図13に示すように大きな直径のトロカール管1
22が残るようにする。大きな直径の器具は通路15
6、密閉用ガスケット154、および内套部144を通
して体内に挿入することができる。器具が部材を通って
室146に挿入されると、弁座150は押されて開いた
位置を取る。上記説明から明らかなように、本発明の真
の精神および新規概念の範囲を逸脱することなく、多く
の変形または補正を行うことができる。従って本発明は
本明細書に示した特定の具体化例に限定されるものでは
ない。勿論本発明は添付特許請求の範囲に記載された範
囲内のすべての変形を含むものとする。本発明の主な特
徴及び態様は次の通りである。 1.(a)小さい直径のトロカール管をもった第1のト
ロカール・アセンブリーを皮膚を通して解剖学的体腔の
中に挿入し、(b)該第1のトロカール・アセンブリー
のトロカール管を通して細長い部材を挿入して解剖学的
体腔の中に入れ、(c)細長い部材を解剖学的体腔の中
に残したまま第1のトロカール・アセンブリーを解剖学
的体腔から取り除き、(d)大きな直径の外側のトロカ
ール管をもった第2のトロカール・アセンブリーを該細
長い部材の周りで皮膚を通して解剖学的体腔の中に挿入
し、(e)外側のトロカール管を解剖学的体腔に残した
まま第2のトロカール・アセンブリーの外側のトロカー
ル管を通して解剖学的体腔から該細長い部材を取り除く
過程から成るトロカール管を解剖学的体腔の中に挿入す
る方法。 2.皮膚を通して第1のトロカール・アセンブリーを挿
入する直前に、第1のトロカール・アセンブリーのトロ
カール管を通して閉塞部材を挿入して皮膚を穿刺する過
程をさらに含む上記第1項記載の方法。 3.第1のトロカール・アセンブリーを通して細長い部
材を挿入する前に、第1のトロカール・アセンブリーか
ら該閉塞部材を取り除く過程をさらに含む上記第2項記
載の方法。 4.直径が小さい内側のトロカール管を、中を通る拡張
部材を受ける第2のトロカール・アセンブリーの外側の
トロカール管の内部に入れる過程をさらに含む上記第1
項記載の方法。 5.該内側のトロカール管の先端部は第2のトロカール
・アセンブリーの外側のトロカール管の先端部を越えて
延び、該内側のトロカール管の該先端部は第2の外側の
トロカール・アセンブリー外側トロカール管を皮膚に容
易に挿入し得るようにネジ山が切られたテーパーが付け
られた部分を含んでいる上記第4項記載の方法。 6.内側のトロカール管を皮膚に挿入したままそれを回
転させる過程をさらに含んでいる上記第5項切られた方
法。 7.(a)内套部を規定し、手元に近いほうの開いた端
部と手元から遠い開いた先端部とを有する外側のトロカ
ール管、および(b)内套部を規定し、手元に近いほう
の開いた端部と手元から遠い開いた先端部とを有する内
側のトロカール管から成り、該外側のトロカール管はそ
の内套部の内部に該内側のトロカール管を取り外し得る
ように収納しており、該内側のトロカール管の該内套部
は該外側のトロカール管の内套部よりも小さい直径をも
っている解剖学的体腔の中に連絡を付け得るトロカール
・アセンブリー。 8.該内側のトロカール管の先端部は該外側のトロカー
ル管の先端部を越えて端部の方へと延びている上記第7
項記載のトロカール・アセンブリー。 9.該内側のトロカール管の該先端部はテーパーが付け
られ、その外側の表面にはネジ山が切られている上記第
8項記載のトロカール・アセンブリー。 10.該内側のトロカール管の先端部および手元に近い
ほうの端部にある開口部の直径は該先端部および該手元
に近い端部の中間に延びた該内側のトロカール管の部分
の直径よりも小さい上記第7項記載のトロカール・アセ
ンブリー。 11.該内側のトロカール管の手元に近い端部には環状
の密封部材が配置され、該内側のトロカール管から延び
出した器具を密閉している上記第7項記載のトロカール
・アセンブリー。 12.該外側のトロカール管の手元に近い方の端部は、
該外側のトロカール管の手元に近い開いた端部を密閉す
る第1の位置と、該内側のトロカール管または器具が該
外側のトロカール管を通って延び出した第2の位置との
間で動き得る弁部材を含んでいる上記第7項記載のトロ
カール・アセンブリー。 13.該外側のトロカール管の手元に近い端部には環状
の密封部材が配置され、該内側のトロカール管、または
該外側のトロカール管から延び出した器具を密閉してい
る上記第7項記載のトロカール・アセンブリー。 14.該外側および内側ののトロカール管の手元に近い
端部には取り外し得るように両方の管を一緒に取り付け
る共同作用するラッチ装置が備えられている上記第7項
記載のトロカール・アセンブリー。 15.(a)内套部を規定し、手元に近いほうの開いた
端部と手元から遠い開いた先端部とを有する外側のトロ
カール管、および(b)内套部を規定し、手元に近いほ
うの開いた端部と手元から遠い開いた先端部とを有する
内側のトロカール管から成り、該内側のトロカール管は
該外側のトロカール管の外套部を通って延びることがで
き、該内側のトロカール管の該内套部は該外側のトロカ
ール管の内套部よりも小さい直径をもっており、さらに
(c)手元に近い端部および先端部を有し、該内側のト
ロカール管の該内套部を通って延びることができる閉塞
部材を含む解剖学的体腔の中に連絡を付け得るトロカー
ル・アセンブリー。 16.該閉塞部材の先端部は該内側のトロカール管の先
端部を越えて端の方へと延びることができる上記第15
項記載のトロカール・アセンブリー。 17.該閉塞部材の先端部は円錐形の先端を含んでいる
上記第15項記載のトロカール・アセンブリー。 18.該内側のトロカール管の該先端部は該円錐形の先
端の方へテーパーが付けられ、該外側のトロカール管の
該先端部を越えて延びている上記第17項記載のトロカ
ール・アセンブリー。 19.該内側のトロカール管の先端部にはその外側の表
面にネジ山が切られている上記第18項記載のトロカー
ル・アセンブリー。 20.該外側のトロカール管の手元に近い方の端部は、
該外側のトロカール管の手元に近い開いた端部を密閉す
る第1の位置と、該内側のトロカール管が該外側のトロ
カール管を通って延び出した第2の位置との間で動き得
る弁部材を含んでいる上記第15項記載のトロカール・
アセンブリー。 21.該内側のトロカール管の手元に近い方の端部は、
該内側のトロカール管の手元に近い開いた端部を密閉す
る第1の位置と、該閉塞部材が該内側のトロカール管を
通って延び出した第2の位置との間で動き得る弁部材を
含んでいる上記第20項記載のトロカール・アセンブリ
ー。
【図1】図1は本発明の好適具体化例に従ってつくられ
たトロカール・アセンブリーの断面図である。
たトロカール・アセンブリーの断面図である。
【図2】図2は図1の断面図の断面から90°ずらした
面で切った図1のトロカール・アセンブリーの断面図で
ある。
面で切った図1のトロカール・アセンブリーの断面図で
ある。
【図3】図3は図2の線3−3を通る断面図である。
【図4】図4は本発明方法により大きな直径のトロカー
ル管を皮膚を通して解剖学的体腔の中に挿入する方法を
示す。
ル管を皮膚を通して解剖学的体腔の中に挿入する方法を
示す。
【図5】図4は本発明方法により大きな直径のトロカー
ル管を皮膚を通して解剖学的体腔の中に挿入する方法を
示す。
ル管を皮膚を通して解剖学的体腔の中に挿入する方法を
示す。
【図6】図4は本発明方法により大きな直径のトロカー
ル管を皮膚を通して解剖学的体腔の中に挿入する方法を
示す。
ル管を皮膚を通して解剖学的体腔の中に挿入する方法を
示す。
【図7】図4は本発明方法により大きな直径のトロカー
ル管を皮膚を通して解剖学的体腔の中に挿入する方法を
示す。
ル管を皮膚を通して解剖学的体腔の中に挿入する方法を
示す。
【図8】図4は本発明方法により大きな直径のトロカー
ル管を皮膚を通して解剖学的体腔の中に挿入する方法を
示す。
ル管を皮膚を通して解剖学的体腔の中に挿入する方法を
示す。
【図9】図4は本発明方法により大きな直径のトロカー
ル管を皮膚を通して解剖学的体腔の中に挿入する方法を
示す。
ル管を皮膚を通して解剖学的体腔の中に挿入する方法を
示す。
【図10】図10は本発明のトロカール・アセンブリー
の他の具体化例の見取り図であって、閉塞部材が部分的
に体腔の中へ延びている様子を示す。
の他の具体化例の見取り図であって、閉塞部材が部分的
に体腔の中へ延びている様子を示す。
【図11】図11は組み立てた状態での図10のトロカ
ール・アセンブリーの断面図である。
ール・アセンブリーの断面図である。
【図12】図12は閉塞部材を取り外した図11のトロ
カール・アセンブリーの断面図である。
カール・アセンブリーの断面図である。
【図13】図13は内側のトロカール管を取り外した図
12のトロカール・アセンブリーの断面図である。
12のトロカール・アセンブリーの断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 グレゴリー・デイ・ビシヨツプ アメリカ合衆国オハイオ州45011ハミルト ン・シユガーツリーコート6181 (72)発明者 ナレインダージツト・サムビ アメリカ合衆国オハイオ州45039メインビ ル・モツシーブリンクコート3889 (72)発明者 ジヨン・エム・コリンズ アメリカ合衆国マサチユセツツ州01938イ プスウイツチ・サガモアロード20 (72)発明者 ジヨージ・イー・セレクマン アメリカ合衆国マサチユセツツ州01970セ イレム・フエデラルストリート145 (72)発明者 ランドール・スワード アメリカ合衆国マサチユセツツ州01923ダ ンバース・ロカストストリート178
Claims (3)
- 【請求項1】 (a)小さい直径のトロカール管をもっ
た第1のトロカール・アセンブリーを皮膚を通して解剖
学的体腔の中に挿入し、 (b)該第1のトロカール・アセンブリーのトロカール
管を通して細長い部材を挿入して解剖学的体腔の中に入
れ、 (c)細長い部材を解剖学的体腔の中に残したまま第1
のトロカール・アセンブリーを解剖学的体腔から取り除
き、 (d)大きな直径の外側のトロカール管をもった第2の
トロカール・アセンブリーを該細長い部材の周りで皮膚
を通して解剖学的体腔の中に挿入し、 (e)外側のトロカール管を解剖学的体腔に残したまま
第2のトロカール・アセンブリーの外側のトロカール管
を通して解剖学的体腔から該細長い部材を取り除く過程
から成ることを特徴とするトロカール管を解剖学的体腔
の中に挿入する方法。 - 【請求項2】 (a)内套部を規定し、手元に近いほう
の開いた端部と手元から遠い開いた先端部とを有する外
側のトロカール管、および (b)内套部を規定し、手元に近いほうの開いた端部と
手元から遠い開いた先端部とを有する内側のトロカール
管から成り、該外側のトロカール管はその内套部の内部
に該内側のトロカール管を取り外し得るように収納して
おり、該内側のトロカール管の該内套部は該外側のトロ
カール管の内套部よりも小さい直径をもっていることを
特徴とする解剖学的体腔の中に連絡を付け得るトロカー
ル・アセンブリー。 - 【請求項3】 (a)内套部を規定し、手元に近いほう
の開いた端部と手元から遠い開いた先端部とを有する外
側のトロカール管、および (b)内套部を規定し、手元に近いほうの開いた端部と
手元から遠い開いた先端部とを有する内側のトロカール
管から成り、該内側のトロカール管は該外側のトロカー
ル管の外套部を通って延びることができ、該内側のトロ
カール管の該内套部は該外側のトロカール管の内套部よ
りも小さい直径をもっており、さらに (c)手元に近い端部および先端部を有し、該内側のト
ロカール管の該内套部を通って延びることができる閉塞
部材を含むことを特徴とする解剖学的体腔の中に連絡を
付け得るトロカール・アセンブリー。
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