JPH07285486A - 自転車用チェン - Google Patents

自転車用チェン

Info

Publication number
JPH07285486A
JPH07285486A JP8035794A JP8035794A JPH07285486A JP H07285486 A JPH07285486 A JP H07285486A JP 8035794 A JP8035794 A JP 8035794A JP 8035794 A JP8035794 A JP 8035794A JP H07285486 A JPH07285486 A JP H07285486A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
link
outer link
chamfered portion
gear
chamfered
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8035794A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3501493B2 (ja
Inventor
Yasushi Nakamura
靖 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimano Inc filed Critical Shimano Inc
Priority to JP08035794A priority Critical patent/JP3501493B2/ja
Publication of JPH07285486A publication Critical patent/JPH07285486A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3501493B2 publication Critical patent/JP3501493B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 変速時にアウターリンクがギヤの歯にスムー
ズに噛み合い、かつ、歯がインナーリンクとの間に入り
込むのを抑制できる自転車用チェンを提供する。 【構成】 アウターリンク1の第1内側面取り部10
は、ピン孔中心7aと8aの間よりもリンク一端側に外
れた箇所に位置し、チェンをギヤに対して横方向に位置
ずれしにくいように係止する隙間をインナーリンクとの
間に形成する。第2内側面取り部11は中心7aと8a
の間に位置するとともに、端11aがピン孔中心間の端
に位置し、アウターリンク1がピン孔付近でギヤの歯に
乗り掛かってもアウターリンク間に案内する。内側非面
取り部12は面取り部10と11との間に位置し、チェ
ンがギヤの歯に乗り掛かる事態が発生しても、歯がアウ
ターリンク1とインナーリンクとの間に入り込みにく
く、発生しやすいリンク変形が回避しやすい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アウターリンクと、イ
ンナーリンク、および、前記両リンクを相対回動可能に
連結するピンを備える自転車用チェンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば実公昭54−36430
号公報に示されるように、アウターリンクの内面側に、
この角部をピン孔中心間で面取りした面取り部を備え、
たとえば複数枚のリアギヤを備える自転車に使用して変
速する場合、前記面取り部がアウターリンクを変速前の
ギヤの歯からスムーズに外れるとか、変速目標のギヤの
歯にスムーズに掛かるように案内することを可能にした
部分面取りチェンを構成した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の前記チェンの場
合、前記面取り部の両端ともがピン孔中心よりリンク長
手方向内側に位置していた。このため、リアギヤの小径
側から大径側に変速する際、図6および図7に示すよう
に、アウターリンク1がギヤG2の歯18に噛み合うに
先立ってアウターリンク1がギヤ回動方向前方側のピン
孔付近で歯18に乗り掛かると、前記面取り部が作用し
なくて歯先に乗ったままになり、ギヤがさらに回動した
後に歯から外れて変速しない場合があった。また、図9
に示すように、チェンを大径側ギヤG2に掛け換える変
速の際、アウターリンク1よりギヤ駆動回動方向前方側
に位置しているインナーリンク2の外面側が歯19より
ギヤ駆動回動方向前方側に位置している歯18に接触す
るが、接触状態によってはそれを保持できないで、アウ
ターリンク1が歯19に対して小径ギヤG1の方に位置
ずれし、アウターリンク1が歯19に乗り掛かることが
あった。この場合、アウターリンク1の位置ずれ具合に
よっては、アウターリンクが前記面取り部よりもリンク
外面側に位置する平坦面箇所で歯に乗り掛かり、前記面
取り部が作用しなくて変速しないことがあった。これら
変速不良の回避が可能になったものとして、たとえば実
公昭57−43746号公報に示される全周面取りチェ
ンがあった。すなわち、アウターリンクの内面側に、こ
の角部をリンク全周囲にわたって面取りした面取り部を
設け、アウターリンクの一端から他端にわたる二つのリ
ンク半周縁部のうちのギヤに対向する方の半周縁部に、
その全長にわたる傾斜案内面が面取りによってできてい
る。また、アウターリンクとインナーリンクとの間に、
面取りによる隙間ができている。すると、前記部分面取
りチェンでは、アウターリンク1がギヤ回動方向前方側
のピン孔付近で歯18に乗り掛かって噛み合い不良が発
生していた場合でも、アウターリンク1が面取り部で歯
18に乗り掛かることになり、面取り部の傾斜面による
案内作用によって歯18にスムーズに噛み合うことが可
能になる。また、前記部分面取りチェンでは、図12に
示すように、アウターリンク1が歯19に位置ずれして
噛み合わなかった場合でも、全周面取りチェンでは、図
10に示すように、歯19よりギヤ駆動回動方向前方側
に位置する歯18の端部がインナーリンク2と、これの
ギヤ駆動回動方向前方側に連結しているアウターリンク
1との隙間に入り込んでチェンを係止することにより、
アウターリンク1の歯19に対する位置ずれを抑制して
アウターリンク1の面取り部が案内作用するようにな
る。ところが、この全周面取りチェンの場合、前記リン
ク半周縁部のピン孔中心間のうちのギヤ回動方向後方側
でのピン孔付近においても、アウターリンクとインナー
リンクとの間に前記面取りによる隙間ができていた。こ
のため、チェンが正常な噛み合い状態から外れて、アウ
ターリンクとインナーリンクが連結している箇所でギヤ
の歯に乗り掛かった際、アウターリンクとインナーリン
クの間に隙間からギヤの歯が入り込んでリンクが変形す
る場合があった。本発明の目的は、変速がスムーズにで
きるとともに、リンク間にギヤの歯が入り込むことを抑
制できる自転車用チェンを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による自転車用チ
ェンにあっては、目的達成のために、冒頭に記したもの
において、アウターリンクの一端側に位置するピン孔中
心と、他端側に位置するピン孔中心とを通るリンク中心
線によってアウターリンク全周縁部を分割して形成され
る二つのアウターリンク半周縁部の少なくとも一方にお
いて、このアウターリンク半周縁部のピン孔中心間より
もアウターリンク一端側に外れた箇所に、この箇所の内
側角部を面取りした第1内側面取り部を備え、かつ、前
記アウターリンク半周縁部のピン孔中心間に位置する箇
所に、この箇所の内側角部を前記第1内側面取り部が位
置する側とは反対側ではピン孔中心間の端またはこれに
近い所に至るまで面取りした第2内側面取り部を備え、
さらに、前記アウターリンク半周縁部の前記第1内側面
取り部と前記第2内側面取り部の間に、この箇所の内側
角部を面取りしない内側非面取り部を備えてあることを
特徴とする。
【0005】第1、第2内側面取り部および内側非面取
り部を一方のアウターリンク半周縁部にのみ備えて実施
してもよいが、請求項2の構成を採用するとつぎによう
に有利である。
【0006】アウターリンクの外面側角部は面取りしな
いで実施してもよいが、請求項3による構成を採用して
実施するとつぎのように有利である。
【0007】
【作用】二つのアウターリンク半周縁部のいずれもが第
1、第2内側面取り部および内側非面取り部を備えてい
る場合には、いずれか一方のアウターリンク半周縁部が
ギヤに対向する取り付け向きにして、いずれか一方のみ
のアウターリンク半周縁部が第1、第2内側面取り部お
よび内側非面取り部を備えている場合には、この半周縁
部の方がギヤに対向する取り付け向きにして、さらに、
いずれの場合にも、第1内側面取り部が第2内側面取り
部よりギヤ駆動回動方向後方側に位置する取り付け向き
にして使用する。すると、変速操作を行ってチェンが変
速前のギヤから変速目標のギヤに掛け換わる際、第2内
側面取り部が従来の部分面取りチェンや全周面取りチェ
ンと同様に、アウターリンクを歯からスムーズに外れた
り、歯にスムーズに噛み合うように案内する。さらに、
小径側ギヤから大径側ギヤに変速する際、従来の部分面
取りチェンでは、冒頭に記した如くアウターリンクが歯
先に乗り掛かっていた場合でも、第2内側面取り部の第
1内側面取り部側とは反対側の端がピン孔中心間の端ま
たはこれに近い箇所にまで延びていることから、アウタ
ーリンクが第2内側面取り部の端部で歯に乗り掛かり、
従来の全周面取りチェンの場合と同様に、第2内側面取
り部がアウターリンクを歯に乗ったままにならないで比
較的スムーズに噛み合って行くように案内する。また、
従来の部分面取りチェンでは、冒頭に記した如くアウタ
ーリンクが噛み合うべき歯から位置ずれして変速しなか
った場合でも、この歯よりギヤ駆動回動方向前方側でイ
ンナーリンクとアウターリンクとの間に第1内側面取り
部によって隙間ができており、従来の全周面取りチェン
の場合と同様に、歯が前記隙間に入り込んでチェンを係
止することによって、後続のアウターリンクが噛み合う
べき歯に対して位置ずれすることを防止し、このアウタ
ーリンクが第2内側面取り部の案内作用で噛み合うべき
歯にスムーズに噛み合うことを可能にする。
【0008】その上、アウターリンクの内側面取りのた
めにアウターリンクとインナーリンクとの間にできる隙
間が前記内側非面取り部のために従来の全周面取りチェ
ンよりも少なくなる。これにより、チェンのアウターリ
ンクとインナーリンクの連結箇所がギヤの歯に乗り掛か
ることがあっても、歯がアウターリンクとインナーリン
クの間に入り込む可能性が少なくなる。
【0009】請求項2による構成を採用すると、二つの
半周縁部のいずれがギヤに対向する取り付け向きにして
使用しても、第1、第2内側面取り部、および、内側非
面取り部がギヤに対向することになって所望どおり作用
する。
【0010】請求項3による構成を採用すると、前記外
側面取り部を効果的に作用するように形成して備えられ
る。すなわち、外側面取り部のリンク内面側に位置する
箇所まで第2内側面取り部を長く延ばすと、内面側に存
在する面取りのために外側面取りのリンク周囲での縁を
あまりリンク内面側まで寄せられず、外側面取り部の面
取り深さが浅くなる。これに対し、第2内側面取り部を
長く延ばさないで第2内側非面取り部を設けると、内面
側に面取りが存在しないために、外側面取りの縁をでき
るだけリンク内面側まで寄せられて、外側面取り部の面
取り深さを深くできる。すなわち、アウターリンクの端
部をリンク内面側に深く入り込んで歯との接触が回避し
やすいとか、接触しても歯の方に大幅に寄せやすい先細
りに形成し、変速時に、アウターリンクを歯に噛み合い
やすい姿勢に制御しやすくなる。
【0011】
【発明の効果】第2内側面取り部がアウターリンクを歯
に対して係脱しやすいように案内し、第1内側面取り部
がチェンの位置ずれ防止を可能にすることにより、スム
ーズかつ精度よく変速しやすい信頼性の高いチェンにで
きた。その上、アウターリンクとインナーリンクが連結
している箇所でギヤの歯に乗り掛かっても、リンク間に
歯が入り込みにくいことから、歯が入り込んだ場合に発
生しやすいトラブルを回避して有利に使用できるものに
できた。すなわち、リンク間に歯が入りこんでリンク変
形が発生すると、アウターリンクとインナーリンクが相
対回動しにくくなってチェンが屈曲しにくくなり、チェ
ンがスムーズに回動しなくなるとか、歯飛びが発生しや
すくなるが、このような駆動トラブルが回避しやすいよ
うにできた。
【0012】請求項2による構成を採用すると、内側面
取り部をいずれか一方の半周縁部のみが備える場合のよ
うに、面取り部なしの方の周縁部がギヤに対向して面取
り部が在る方の半周縁部がギヤに対向しない逆の取り付
け向きにならないように注意しながら自転車に装着しな
くとも、内側面取り部がギヤに対向して所望どおり作用
するようにして装着できるから、装着の面でも迅速かつ
楽にできる有利なものになる。
【0013】請求項3による構成を採用すると、外面側
にも外側面取り部を効果的に作用するようにして備えら
れることから、この面からもチェンを掛け換わりやすい
姿勢に精度よく制御してスムーズに変速できるチェンに
なる。
【0014】
【実施例】図2および図3に示すように、左右一対のア
ウターリンク1,1、左右一対のインナーリンク2,
2、アウターリンク1の端部とインナーリンク2の端部
とを挿通して相対回動可能に連結している連結ピン3、
および、この連結ピン3にブシュ(図示せず)を介して
回動可能に外嵌しているローラ4により、自転車駆動用
のチェンを構成してある。すなわち、図1に示すよう
に、自転車のフロントチェンホイール装置5が備えてい
るスプロケットと、リアギヤ装置6が備えているリアギ
ヤとに巻き掛けて、フロントチェンホイール装置5のク
ランク5aによるスプロケット駆動力をリアギヤ装置6
に後輪駆動力として伝達するように使用するのである。
【0015】いずれものアウターリンク1は、図3、図
4および図5に示すように、リンク長手方向の両端側
に、前記連結ピン3が挿通するように形成したピン孔7
または8を備え、かつ、リンク長手方向の中央部に、チ
ェン横外側に向かって膨らんでアウターリンク間隔を広
くすることによってフロントチェンホイール装置5のス
プロケットやリアギヤ装置6のリアギヤの歯に掛かりや
すくするように構成した膨出部9を備えた板金製プレー
トによって形成してあり、そして、チェン内側に配置さ
れるリンク内面側の角部を面取りした二つの第1内側面
取り部10,10および第2内側面取り部11,11、
リンク内面側の角部を面取りしていない二つの第1内側
非面取り部12,12および第2内側非面取り部13,
13、ならびに、チェン外側に配置されるリンク外面側
の角部を面取りした二つの外側面取り部14,14を備
えて、図8、図10および図11に示す如く作用するよ
うに構成してある。
【0016】リンク内面側の二つの第1内側面取り部1
0,10、第2内側面取り部11,11、第1内側非面
取り部12,12および第2内側非面取り部13,1
3、ならびに、リンク外面側の二つの外側面取り部1
4,14は、図40および図5に示すように配置してあ
る。すなわち、アウターリンク1の一端側に位置する前
記ピン孔7の中心7aと、他端側に位置する前記ピン孔
8の中心8aとを通るリンク中心線15がリンク全周縁
部を分割して形成する二つの半周縁部1a、1bの一方
の半周縁部1aと、他方の半周縁部1bとに一ずつ位置
し、かつ、前記中心線15の上に位置するリンク長手方
向での中心16を対称中心点とする点対称に位置するよ
うに配置してある。つまり、チェンを使用する際に二つ
の半周縁部1a,1bのいずれがリアギヤ装置6のリヤ
ギアに対向する取り付け向きにしても、第1内側面取り
部10、第2内側面取り部11、第1内側非面取り部1
2、第2内側非面取り部13、外側面取り部14がリア
ギヤに対向して所定どおり作用するように配置してあ
る。
【0017】さらに、第1内側面取り部10は、半周縁
部1aまたは1bのうちのピン孔中心7aと8aとの間
に位置するピン孔中心間からアウターリンク1のチェン
駆動方向後方側に位置する方の一端側に外れた箇所に形
成し、第2内側面取り部11は、リンク半周縁部1aま
たは1bのうちの前記ピン孔中心間に、前記第1内側面
取り部10が位置する側とは反対側の端が前記ピン孔中
心間の端11aに至るようにして形成してある。この端
11aとは、ピン孔中心7aまたは8aを通り、前記リ
ンク中心線15に直交する直線Lを形成した場合、この
直線Lの上にリンク周縁において位置する箇所である。
第1内側非面取り部12は前記第1内側面取り部10と
前記第2内側面取り部11との間に形成し、第2内側非
面取り部13は、前記ピン孔中心間よりも前記第1内側
面取り部10が位置する側とは反対側のアウターリンク
端の方に外れた箇所に形成してある。外側面取り部14
は、前記第2内側非面取り部13に対してリンク外面側
に位置する箇所に形成してある。尚、第1内側面取り部
10、第2内側面取り部11および外側面取り部14
は、それぞれの面取り部が位置する箇所におけるリンク
内面側角部またはリンク外面側角部をプレス加工により
面取りして形成してあるが、研削加工による面取りによ
って形成して実施してもよい。
【0018】つまり、図6または図9または図12に示
すように、リヤディレーラ17がチェンを押し方向Yに
操作してリアギヤ装置の駆動回動方向Xに回動する小径
側のリアギヤG1から大径側のリアギヤG2に掛け換え
る際、図6および図7に示すように、アウターリンク1
が大径側ギヤG2の歯18に噛み合うに先立ってピン孔
付近で歯18に乗り掛かることがあっても、前記第2内
側面取り部11の前記端11aがピン孔中心間の端に在
ることから、図8に示す如く第2内側面取り部11で歯
18に乗り掛かることになり、第2内側面取り部11が
これの傾斜面によって歯18をアウターリンク間に案内
する。このため、アウターリンク1が歯18に乗り掛か
ったままにならないでスムーズに噛み合い、このアウタ
ーリンク1に対してリアギヤ回動方向後方側に連結して
いるインナーリンク2も前記歯18の後続の歯19に噛
み合い外れを起こすことなくスムーズに精度よく噛み合
って行く。
【0019】また、図9に示すように、アウターリンク
1が大径側ギヤG2の歯19に噛み合うに先立ってこの
アウターリンク1のギヤ駆動回動方向前側に連結してい
るインナーリンク2の外面側が歯18に接触すると、ア
ウターリンク1を歯19に対して小径側ギヤG1の方に
位置ずれさせる操作力が発生する。ところが、図10に
示すように、このインナーリンク2とアウターリンク1
と間に前記第1内側面取り部10のために隙間20がで
きていることから、この隙間20に歯18の歯元側での
角部が入り込み、歯18がチェンを係止してアウターリ
ンク1が歯19に対して位置ずれすることを抑制する。
これにより、アウターリンク1が歯19に精度よく対応
し、前記第2内側面取り部11による案内作用によって
スムーズに噛み合って行く。
【0020】さらに、図11に示すように、アウターリ
ンク1が大径側ギヤG2の歯21に噛み合うに先立ち、
アウターリンク1の前端側が前記歯21よりギヤ駆動回
動方向前方側に位置する歯22の歯元側に接触すること
があっても、アウターリンク1の前端側は前記外側面取
り部14のために先細りになっていることから、アウタ
ーリンク1のギヤ駆動回動方向後方側は大径側ギヤG2
の方に寄りやすくなる。この時、外側面取り部14のリ
ンク内面側には第2内側非面取り部13が位置している
ことから、リンク内面側にも面取り部が存在する場合に
比べ、外側面取り部14の面取り深さが深くできてアウ
ターリンク1を大径側ギヤG2の方に大幅に寄せること
が可能になる。これにより、アウターリンク1は歯21
に精度よく対応してスムーズに噛み合って行く。
【0021】〔別実施例〕第2内側面取り部11を形成
するに、これの第1内側面取り10とは反対側の端を前
記ピン孔中心間の端11aに配置して実施する他、この
端11aよりもややリンク長手方向内側に配置したり、
前記端11aよりもややリンク長手方向外側に配置して
実施してもよい。すなわち、製作誤差によっては前記端
11aよりもリンク内側やリンク外側に位置ずれするこ
ともあるのである。また、ギヤの歯に乗り掛かる限界点
が前記端11aよりもリンク内側である場合には、その
限界点に面取り部の端を配置すればよいのである。
【0022】上記実施構造のように、面取り部10,1
1,14、非面取り部12,13を二つの半周縁部1
a,1bのいずれにも備えて実施すると、いずれの半周
縁部がギヤに対向する取り付け向きにしても面取り部や
非面取り部が作用するようにして使用できて有利である
が、いずれか一方の半周縁部にのみ備えて実施してもよ
い。また、外側面取り部14や膨出部9は備えないで実
施してもよい。
【0023】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】チェン使用状態の説明図
【図2】チェンの一部の側面図
【図3】チェンの一部のリアギヤに対向する側の面から
見た説明図
【図4】アウターリンクの外面側の側面図
【図5】アウターリンクの内面側の側面図
【図6】チェン掛け換わり状態をギヤの外周面側から見
た説明図
【図7】チェン掛け換わり時の説明図
【図8】第2内側面取り部の作用を示す説明図
【図9】チェン掛け換わり状態をギヤの外周面側から見
た説明図
【図10】第1内側面取り部の作用を示す説明図
【図11】チェン掛け換わり状態をギヤの外周面側から
見た説明図
【図12】従来チェンの掛け換わ時の説明図
【符号の説明】
1 アウターリンク 1a,1b 半周縁部 2 インナーリンク 3 ピン 7a,8a ピン孔中心 10 第1内側面取り部 11 第2内側面取り部 12 内側非面取り部 13 第2内側非面取り部 14 外側面取り部 15 リンク中心線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウターリンク(1)と、インナーリン
    ク(2)、および、前記両リンク(1),(2)を相対
    回動可能に連結するピン(3)を備える自転車用チェン
    であって、 前記アウターリンク(1)の一端側に位置するピン孔中
    心(7a)と、他端側に位置するピン孔中心(8a)と
    を通るリンク中心線(15)によってアウターリンク全
    周縁部を分割して形成される二つのアウターリンク半周
    縁部(1a),(1b)の少なくとも一方において、こ
    のアウターリンク半周縁部(1a),(1b)のピン孔
    中心間よりもアウターリンク一端側に外れた箇所に、こ
    の箇所の内側角部を面取りした第1内側面取り部(1
    0)を備え、かつ、前記アウターリンク半周縁部(1
    a),(1b)のピン孔中心間に位置する箇所に、この
    箇所の内側角部を前記第1内側面取り部(10)が位置
    する側とは反対側ではピン孔中心間の端(11a)また
    はこれに近い所に至るまで面取りした第2内側面取り部
    (11)を備え、さらに、前記アウターリンク半周縁部
    (1a),(1b)の前記第1内側面取り部(10)と
    前記第2内側面取り部(11)の間に、この箇所の内側
    角部を面取りしない内側非面取り部(12)を備えてあ
    る自転車用チェン。
  2. 【請求項2】 前記第1内側面取り部(10)、前記第
    2内側面取り部(11)および前記内側非面取り部(1
    2)が前記二つのアウターリンク半周縁部(1a),
    (1b)のいずれもに備えられ、かつ、一方のアウター
    リンク半周縁部(1a)が備えている前記第1内側面取
    り部(10)、前記第2内側面取り部(11)および前
    記内側非面取り部(12)と、他方のアウターリンク半
    周縁部(1b)が備えている前記第1内側面取り部(1
    0)、前記第2内側面取り部(11)および前記内側非
    面取り部(12)とが点対称に配置されている請求項1
    記載の自転車用チェン。
  3. 【請求項3】 前記アウターリンク半周縁部(1a),
    (1b)のピン孔中心間よりも前記第1内側面取り部
    (10)が位置する側とは反対側のアウターリンク端の
    方に外れた箇所に、この箇所の内側角部を面取りしない
    第2内側非面取り部(13)を備え、前記アウタリンク
    半周縁部(1a),(1b)の前記第2内側非面取り部
    (13)に対してリンク外面側に位置する箇所に、この
    箇所の角部を面取りした外側面取り部(14)を備えて
    ある請求項1または2記載の自転車用チェン。
JP08035794A 1994-04-19 1994-04-19 自転車用チェン Expired - Fee Related JP3501493B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08035794A JP3501493B2 (ja) 1994-04-19 1994-04-19 自転車用チェン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08035794A JP3501493B2 (ja) 1994-04-19 1994-04-19 自転車用チェン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07285486A true JPH07285486A (ja) 1995-10-31
JP3501493B2 JP3501493B2 (ja) 2004-03-02

Family

ID=13716011

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08035794A Expired - Fee Related JP3501493B2 (ja) 1994-04-19 1994-04-19 自転車用チェン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3501493B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102004011572A1 (de) * 2004-03-10 2005-09-29 Sram Deutschland Gmbh Fahrradkette mit ausgebauchten Außen- und außen angefasten Innenlaschen
EP1965094A3 (en) * 2007-03-02 2009-02-25 Shimano Inc. Bicycle Chain
JP2014211223A (ja) * 2013-04-22 2014-11-13 株式会社椿本チエイン チェーン
CN107310686A (zh) * 2016-04-26 2017-11-03 株式会社岛野 自行车链条
JP2019163796A (ja) * 2018-03-19 2019-09-26 株式会社シマノ 自転車用チェーン

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI394789B (zh) 2005-12-22 2013-05-01 Nippon Catalytic Chem Ind 吸水性樹脂組成物及其製造方法、吸收性物品
CN102548654A (zh) 2009-09-29 2012-07-04 株式会社日本触媒 颗粒状吸水剂及其制造方法
CN107575535B (zh) * 2016-07-05 2019-05-24 雅邦企业股份有限公司 外链节
US11566697B2 (en) 2017-07-13 2023-01-31 New Motion Labs Ltd. Drive sprocket
US11655878B2 (en) 2017-07-13 2023-05-23 New Motion Labs Ltd. Power transmission drive member
GB201717436D0 (en) * 2017-07-13 2017-12-06 Infigear Ltd Power transmission chain
US11603906B2 (en) 2017-07-13 2023-03-14 New Motion Labs Ltd. Drive sprocket
US11732782B2 (en) 2017-07-13 2023-08-22 New Motion Labs Ltd. Transmission system

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102004011572A1 (de) * 2004-03-10 2005-09-29 Sram Deutschland Gmbh Fahrradkette mit ausgebauchten Außen- und außen angefasten Innenlaschen
EP1574746A3 (en) * 2004-03-10 2005-11-02 SRAM Deutschland GmbH Bicycle drive chain
EP1965094A3 (en) * 2007-03-02 2009-02-25 Shimano Inc. Bicycle Chain
JP2014211223A (ja) * 2013-04-22 2014-11-13 株式会社椿本チエイン チェーン
CN107310686A (zh) * 2016-04-26 2017-11-03 株式会社岛野 自行车链条
JP2019163796A (ja) * 2018-03-19 2019-09-26 株式会社シマノ 自転車用チェーン
TWI822741B (zh) * 2018-03-19 2023-11-21 日商島野股份有限公司 自行車用鏈條

Also Published As

Publication number Publication date
JP3501493B2 (ja) 2004-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3501493B2 (ja) 自転車用チェン
US11384815B2 (en) Roller chain inner plate
TWI479091B (zh) 直線運動導引裝置
US7128673B2 (en) Sprocket for chain
TW201623084A (zh) 用於後輪轂部的多鏈輪配置
JP3140026B2 (ja) 自転車用多段スプロケット装置
JPH03178898A (ja) 自転車用ギア及びフリーホイール
WO2017211175A1 (zh) 蜗轮蜗杆机构
JPH1026213A (ja) ローラチェーン用スプロケット歯形
JP2510671Y2 (ja) サイレントチェ―ン
JP2009074582A (ja) 直線駆動用アクチュエータ
JP2007038908A (ja) 芯金レスクロ−ラのスプロケット構造
JP3824501B2 (ja) 巻き取りユニット
JP4081594B2 (ja) 工作物取付治具
JP5523799B2 (ja) スプロケット、及び、それを備えたゴムクローラ組立体
CN205806388U (zh) 摆线针齿谐波减速器
JP2010036259A (ja) 電動工具
TWI642593B (zh) Bicycle chain
JP4485311B2 (ja) チェーン用スプロケットの歯切り方法
CN214999346U (zh) 一种发动机拨叉与换档鼓配合机构
JP5216460B2 (ja) 反転表示器
JPH0711024Y2 (ja) 自転車用多段スプロケット装置
CN208778581U (zh) 耐磨低噪齿形链
JPH10141474A (ja) デファレンシャル装置
JP4046723B2 (ja) チェーン規制ガイド付き伝動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031202

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071212

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081212

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees