JPH03178898A

JPH03178898A - 自転車用ギア及びフリーホイール

Info

Publication number: JPH03178898A
Application number: JP2317641A
Authority: JP
Inventors: Antonio Romano; アントニオ・ロマノ
Original assignee: Campagnolo SRL
Current assignee: Campagnolo SRL
Priority date: 1989-11-21
Filing date: 1990-11-20
Publication date: 1991-08-02
Also published as: EP0429007A1; IT8968028A0; US5066264A; IT1237281B

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本発明は、自転車用ギア及びフリーホイールに関する。

〈従来の技術〉デレーラ（多段変速ギア）付き自転車においては、後輪
ハブと協働するフリーホイールは、チェーンと選択的に
嵌合する複数のギアあるいはスプロケットを備えている
。このチェーンは、後輪ノ）ブ近傍のフレームに支持さ
れたデレーラ装置によ１、ある特定のギアと嵌合する。

現在使用されているデレーラは、チェーンをある直径の
ギアから離脱させ、そのギアより小径のギアに確実に嵌
合させることができる。

〈発明が解決しようとする課題〉しかしながら、チェーンがより大径のギアと嵌合する場
合、その作動はかなりの困難を伴うとともに、時間を要
する。特に、運転者がペダルに力を加えることによ１、
チェーンが緊張している場合顕著である。これは、チェ
ーンが緊張すると、大径のギアに嵌合する場合に必要と
なるチェーンのゆとり（たるみ）がなくな１、従って、
大径のギアと嵌合するために必要な長さを十分に確保で
きないからである。

本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みて
なされたものであ１、たとえペダルに踏力が作用してチ
ェーンが緊張している状態にあっても、デレーラにより
効率良く確実にチェーンをある直径のギアからそれより
も大径のギアに嵌合することのできる自転車用ギア及び
フリーホイールを提供することを目的としている。

く課題を解決するだめの手段〉上記目的を達成するために、本発明は、チェーンと協働
するデレーラ装置が作動することによりチェーンと嵌合
する自転車用ギアにおいて、形状が互いに異なる３種類
の歯を隣接して形成し、該３種類の歯を複数組連続的に
配列せしめることによりギア歯を形成するとともに、前
記３種類の歯を、（ａ）両端面の一つに形成された凹所を有する第１の歯
と、（ｂ）ギアの円周方向に延在する溝が形成された上面を
有する第２の歯と、（ｃ）第１の歯に形成された凹所の反対側の面に面取り
部を有する第３の歯により構成し、自転車が前進する時
のギアの回転方向とは逆方向に上記３種類の歯を配列し
たことを特徴としている。

本発明を、複数のギアを備えた自転車用フリーホイール
に適用し、最も小径のギアを除く各ギアを上記のように
構成してもよい。

この場合、第１の歯の凹所は、小径のギアと対向する。

〈作用〉チェーンが大径のギアと嵌合する場合、第１の歯に設け
た凹所にチェーンのあるリンクが入り込み、大径のギア
との最終嵌合位置近くに位置する。

次に、チェーンのリンクを構成するサイドプレートの一
つが第２の歯の溝に嵌合し、チェーンが大径のギアをよ
じ登ろうとする動作を助ける。最後に、第３の歯に面取
り部を設けたことによ１、チェーンのリンクがギア上の
正しい嵌合位置に向かって最終的に容易に移動すること
が可能となる。

〈実施例〉以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説
明する。

第１図及び第２図において、自転車の後輪は、スピンド
ル１の近くにデレーラ（多段変速ギア）３を支持するフ
レーム２を備えている。このデレーラ３の構造は本発明
の対象ではないので、本発明においては、既に公知のデ
レーラ３を使用できる。従って、デレーラ３の詳細構造
について、ここでは言及しない。

図示した実施例において、デレーラ３は、フレーム２に
固定された上部部材４と平行四辺形状部材６によって上
部部材４に枢着された下部部材５を備えてお１、この下
部部材５は更に、チェーン１０をリターンさせるリター
ンホイール８．９を備えたチェーン緊張用ロッカーアー
ム７を支持している。デレーラ３は、後輪ハブと協働す
る通常のフリーホイールの本体１２によって支持された
複数のギア１１とチェーン１０が選択的に嵌合するのを
制御している。公知の技術によれば、デレーラ３は、弾
性手段（図示せず）により第２図に示される位置に向か
つて付勢されてお１、この位置において、チェーン１０
は、リターンホイール８．９の働きで、最も小径のギア
１１と嵌合している。デレーラ３のロッカーアーム７は
、可撓性ケーブル制御伝動装置によ１、第２図の左方に
移動し、チェーン１０を大径のギア１１に嵌合せしめる
働きをする。

本発明によれば、最も小径のギアを除くギアｉ１の各々
は、第３−５図及び第７−９図に詳細に示されているよ
うに形成されている。

すなわち、ギア１１の歯は、形状が互いに異なる隣合う
三つの歯１４．１５．１６を一組として連続して形成さ
れている。また、この三つの歯は、自転車の前進時クラ
ンクの回転に伴いギアｌｌが回転する方向とは逆方向に
順に形成されている。

図示した実施例において、各ギア１１は、二つの平坦面
１７．１８を反対側に備えた一個の金属板から形成され
ている。歯１４には、小径のギアに対向する面１７に、
平坦な凹所１４ａが形成されている。歯１５の上面には
、ギアの円周方向に延びる溝１９が形成されている。更
に、３番目の歯１６は、小径のギアに対向する面と反対
側の面の角部２０が円く面取りされている。

デレーラ３が作動し、チェーンＩＯが小径ギアから離脱
し、第３−９図に示されているギア１１に嵌合する時、
チェーン１０のあるリンクの片側が、歯１４の凹所１４
ａが形成された部分と当接し、その近傍のチェーン１０
が嵌合するギア１１の面に向かって傾斜し、チェーン１
０のギア１１の歯との嵌合を容易にする。第７図に示さ
れているように、チェーンＩＯは、対をなすリンクプレ
ートｌｏａ、１０ｂによって互いに連結された複数のロ
ーラ２１を備えている。デレーラ３の作動時、第５図に
示されるように、リンクプレートｌｏａ。

１０ｂの一つは歯１５の溝１９と嵌合することとな１、
チェーン１０がギア１１をよじ登る時の支点の働きをす
る。その後、リンクプレートｌｏａ。

１０ｂの一つは、歯１６の面取り部２０と嵌合すると共
に、この面取り部２０は、ギア１１と正しく嵌合する位
置に向かって最終的に移動するよう、チェーン１０をガ
イドする。

上記した特性に基づき、ペダルに加えられた踏力により
チェーン１０が緊張状態にあったとしても、チェーン１
０は大径のギアと安全確実に嵌合しうる。

第４図の破線Ｘは変形例を示す。この変形例において、
機工４には、ギアの軸と直交する面に対し傾斜した平坦
面１４ａが形成され、その歯幅は歯先に向かって漸減し
ている。この変形例のように形成された歯は、高い強度
を有している。

同様に、第６図の破線Ｙは歯１６の変形例を示し、ギア
の軸に直交する面に対し直線状に傾斜した面取り部を備
えている。

尚、本発明は、自転車の下部ブラケットに設けられたギ
アにも同様に適用してもよい。

又、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、
原理が同一であれば、本発明の範囲を逸脱しないかぎ１
、実施例の態様や構造を幅広く変更することができる。

〈発明の効果〉本発明の自転車用ギアには、形状が互いに異なる３種類
の歯が隣接して形成され、この３種類の歯を、両端面の
一つに形成された凹所を有する第１の歯と、ギアの円周
方向に延在する溝が形成された上面を有する第２の歯と
、第１の歯に形成された凹所の反対側の面に面取り部を
有する第３の歯により構成するようにしたので、チェー
ンが緊張した状態であっても、小径のギアより大径のギ
アへのシフトが安全確実に素早く実行される。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明にかかる自転車の後輪ハブの
側面図及び背面図、第３図は本発明にかかるギアの一部
拡大斜視図、第４図、第５図及び第６図は第３図の線Ｉ
Ｖ、Ｖ、Ｖｌにおける断面図、第７図は自転車チェーン
の一部拡大斜視図、第８図、第９図及び第１０図は本発
明にかかるギアに形成された３種類の歯の拡大斜視図で
ある。３・・・デレーラ、１０・・・チェーン、ｌ４・・・第
１の歯、１４ａ・・・凹所、１５・・・第２の歯、１６・・・第３の歯、１９・・・溝、２０・・・面取り部。

Claims

【特許請求の範囲】１、チェーン（１０）と協働するデレーラ装置（３）が
作動することによりチェーン（１０）と嵌合する自転車
用ギアにおいて、形状が互いに異なる３種類の歯を隣接して形成し、該３
種類の歯を複数組連続的に配列せしめることによりギア
歯を形成するとともに、前記３種類の歯を、（ａ）両端面の一つに形成された凹所（１４ａ）を有す
る第１の歯（１４）と、（ｂ）ギアの円周方向に延在する溝（１９）が形成され
た上面を有する第２の歯（１５）と、（ｃ）第１の歯（
１４）に形成された凹所（１４ａ）の反対側の面に面取
り部（２０）を有する第３の歯（１６）により構成し、自転車が前進する時のギアの回転方向とは逆方向に上記
３種類の歯を配列したことを特徴とする自転車用ギア。２、前記第１の歯（１４）の凹所（１４ａ）に、ギア軸
と直交する平坦面を形成したことを特徴とする請求項１
記載の自転車用ギア。３、前記第１の歯（１４）の凹所（１４ａ）に、ギア軸
と直交する面に対し傾斜した面を形成するとともに、歯
先に向かって歯幅が漸減していることを特徴とする請求
項１記載の自転車用ギア。４、前記第３の歯（１６）の面取り部を円弧状に形成し
たことを特徴とする請求項１記載の自転車用ギア。５、前記第３の歯（１６）の面取り部（２０）を直線状
に形成したことを特徴とする請求項１記載の自転車用ギ
ア。６、直径が互いに異なる複数のギアを備え、最も小径の
ギアを除く各ギアが請求項１記載のギアであることを特
徴とする自転車用フリーホイール。