JPH07284652A - 流動性ゲルの製造方法 - Google Patents

流動性ゲルの製造方法

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JPH07284652A
JPH07284652A JP6080633A JP8063394A JPH07284652A JP H07284652 A JPH07284652 A JP H07284652A JP 6080633 A JP6080633 A JP 6080633A JP 8063394 A JP8063394 A JP 8063394A JP H07284652 A JPH07284652 A JP H07284652A
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gel
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heating
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Yasuyuki Morita
康幸 森田
Koji Takaragawa
厚司 宝川
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San Ei Gen FFI Inc
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SANEI GEN F F I Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】飲料、ドレッシング、たれ等のゾル状食品にジ
ェランガムを用い、流動性のあるゲルを得る。 【構成】ジェランガムを含有させ加熱撹拌溶解した水溶
液を撹拌しながらゲル化点以下まで冷却することによ
り,また,ジェランガムを含有した分散液またはジェラ
ンガムを含有させ加熱撹拌溶解した水溶液を超高温加熱
処理法を利用し、冷却温度をゲル化点以下まで下げるこ
とにより流動性のあるゲルを製造する。 【効果】本発明のゲルは、均一な流動性があり、しかも
80〜100℃の殺菌を行っても、ゲルの融解はなく、
滑らかな流動性を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飲料、ドレッシング、
たれ等のゾル状食品にジェランガムを用い、流動性のあ
るゲルを製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ジェランガムはゼリーや水羊羹、ジャム
様食品等のゲル状食品に用いられているゲル化性のガム
質であるが、本発明でいう流動性のあるゲルとは、ジェ
ランガムを一度ゲル化させた後に、潰すことにより、細
かい粒状ゲルとし、ゾル様の流動性を持たせたものであ
る。
【0003】流動性のあるゲルとしては、ジェランガム
溶液を缶に充填し、冷却してゲル化したものを消費者が
缶を振ることで、ゲルを潰し、流動性を持たせる方法が
知られている(特開平5−268918)。また、ドレ
ッシング等では、カラギナンを溶解し、一度ゲル化させ
たものを潰してから充填する方法で流動性のあるゲルを
利用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者では、輸
送中にゲルが潰れたり、消費者が最終製品を振ることに
よってゲルを潰すため、一部分だけゲルが潰れたり、振
り方により大きさが様々であり、一定の状態の流動性の
あるゲルを作ることは困難であった。また、後者では殺
菌すると流動性のあるゲルが融解し、冷却すると元のゲ
ル状態となり流動性を持たないため、高温殺菌は不可能
であった。しかもこのような方法では、一定した流動性
のあるゲルを連続的に大量生産することは困難であっ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、一定した流
動性のあるゲルを大量生産するため、水100部(重
量、以下同じ)に対し、ジェランガムを0.02〜1.
0部、更に必要であれば、カルシウム、ナトリウム等の
塩類を0.01〜0.5部添加し、加熱攪拌溶解した
後、連続的に攪拌しながら、5〜40℃まで冷却を行
う。
【0006】また、水100部に対し、ジェランガムを
0.02〜1.0部、更に必要であれば、カルシウム、
ナトリウム等の塩類を0.01〜0.5部添加した水溶
液または分散液を超高温加熱処理法を利用し、取り出し
温度を5〜40℃に調整する。ジェランガムのゲル化点
は、通常約35℃であが、水溶液中の糖度や果汁含量、
塩類含量により変動する。ジェランガムを含有する水溶
液をこのゲル化点より5〜15℃下げることで、冷却中
にゲル化が起こり、攪拌または超高温加熱殺菌法によ
り、流動性のあるゲルを作ることが出来る。
【0007】超高温加熱処理法は、牛乳等の液状品の加
熱殺菌に用いられ、加熱部で110〜140℃に保持さ
れた後、冷却部で55〜75℃に冷却され、充填機等の
次工程に行く。この方法では、通常、ゼリー等、糊料を
使用して製造する場合、ジェランガムを含有する分散液
を、加熱部で殺菌と溶解を同時にする方法や、またジェ
ランガムの水溶液を殺菌のみで使用する方法が取られて
いるが、これらどちらの方法でも、冷却部の温度を5〜
40℃に調整し取り出すことにより、流動性のあるゲル
を得ることが出来る。
【0008】ジェランガムの添加量は水100部に対
し、0.02部以下であるとゲル化せず、流動性のある
ゲルが得られない。また、1.0部以上ではゲルが固く
なりすぎ、ゲルが潰れなくなるため、流動性のあるゲル
は得られなくなる。ジェランガムはカルシウム、ナトリ
ウム等のカチオンによりゲルを生じるため、カルシウ
ム、ナトリウム等の塩類は、溶液中に食塩を添加する場
合やカチオン含量の高い果汁を多く使用する場合は必要
ないが、それ以外の場合、塩類を0.01〜0.5部添
加することが必要となる。
【0009】また、カラギナン、ペクチン、キサンタン
ガム、ローカストビーンガム、寒天、タマリンド種子多
糖類、アルギン酸ナトリウム、ゼラチン等の糊料を一種
または二種以上併用することで、流動性のあるゲルの食
感改良、離水防止および流動性に変化を与えることがで
き、さまざまな食感、流動性を付与できるため、各種ゾ
ル状食品に利用できる。
【0010】この方法で得られた流動性のあるゲルは、
均一な流動性があり、しかも80〜100℃の殺菌を行
っても、ゲルの融解はなく、滑らかな流動性を示す。
【0011】
【実施例】
実施例1 ジェランガム0.05部、クエン酸三ナトリウム0.0
15部、乳酸カルシウム0.01部を水80部に添加
し、80℃で溶解後、5分の1濃縮アップル果汁20
部、香料、0.1部添加し、蒸発水を補正し、全量を1
00部とする。超高温加熱処理法で130℃4秒の殺菌
後、取り出し温度を20℃まで冷却し、流動性のあるゲ
ル状態のアップル飲料を得た。このアップル飲料は、無
添加のものと比較し、アップルのパルプ感が強調され、
しかものどごしのさわやかな飲料となった。
【0012】実施例2 ジェランガム0.15部、ペクチン0.05部、クエン
酸三ナトリウム0.05部を水76部に添加し、80℃
で溶解後、醸造酢15.2部、上白糖4部、食塩3部、
L−グルタミン酸ナトリウム0.25部、スパイスミッ
クス1部を添加し、25℃まで攪拌しながら冷却し、流
動性のあるゲル状態とし、85℃まで加熱後、ホットパ
ック充填し、ノンオイルドレッシングを得た。このノン
オイルドレッシングは、野菜に付着性のよい適度の粘度
を持っており、しかも、べたつきの少ないあっさりした
ノンオイルドレッシングとなった。
【0013】実施例3 ジェランガム0.5部、カラギナン0.1部、クエン酸
三ナトリウム0.1部を水50部に添加し、80℃で溶
解後、濃口醤油15部、赤ワイン5部、ガーリックペー
スト2部、ジンジャーペースト1部、トマトペースト3
部、オニオンエキス3部、調味料2部、すりごま1部を
添加し、攪拌しながら、25℃まで冷却し、流動性を持
つゲル状態とし、80℃まで加熱し、ホットパック充填
し、焼肉のたれを得た。この焼肉のたれは、肉への付着
性のよい、たれの素材を生かした風味のよい、しかもあ
っさりした焼肉のたれとなった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジェランガムを含有させ加熱溶解した水溶
    液を攪拌しながらゲル化点以下まで冷却することを特徴
    とする流動性のあるゲルの製造方法。
  2. 【請求項2】ジェランガムを含有した分散液、またはジ
    ェランガムを含有させ加熱溶解した水溶液を超高温加熱
    処理法を利用し、冷却温度をゲル化点以下まで下げるこ
    とを特徴とする流動性のあるゲルの製造方法。
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