JP3468872B2 - 非乳化分散ドレッシングの製造方法 - Google Patents
非乳化分散ドレッシングの製造方法Info
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Description
油脂)を均一に分散させ、かつ、この分散状態を長期間
保つことの出来る全く新しいタイプのドレッシングの製
造方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、ドレッシングには乳化液状ドレッ
シングや分離液状ドレッシングがあり、乳化液状ドレッ
シングとは、フレンチドレッシングを代表とする油脂を
完全に乳化し、コロイド状態としたものであり、クリー
ミーな食感と風味が特徴である。また、分離液状ドレッ
シングとは、和風ドレッシング等のように油相部と水相
部が完全に分かれたセパレートタイプのドレッシングで
あり、さっぱりした食感と風味が特徴である。しかし、
従来では、後者の分離液状ドレッシングを長期間均一な
状態に保持することは困難である。また、前者の乳化液
状ドレッシングでは、食用油脂を分散しているが、食感
的にあっさりしたものが得られなかった。 【0003】また、ゲル化剤としてカラギナンを利用す
る方法(特公平6−57126)が知られているが、こ
の方法によると水相部にカラギナンを含有せしめて、ゲ
ルを形成させたのち解膠し、この細かいゲルの集合体に
液状油を加えて均質化するものであるが、この方法だと
殺菌のため加熱するとゲルが融解してしまい、細かいゲ
ルの集合体の状態では加熱殺菌することが出来ないとい
う欠点がある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】分離液状ドレッシング
では、使用直前に使用者が容器を振って内容物を均一に
する事が必要である。また、食用油脂を乳化した乳化液
状ドレッシングでは食感的にあっさりしたものが得られ
なかった。しかも、カラギナンを利用する方法も殺菌工
程にのせられないため、商品の保存期間にも、限界があ
った。この問題を克服し、乳化液状ドレッシングにはな
い、さっぱりとした風味を有し、長期間均一に食用油脂
を分散状態にでき、さらに殺菌により、長期間保存でき
る全く新しいタイプのドレッシングの製造方法を提供す
ることを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、長期保存可能
な全く新しいタイプの非乳化分散ドレッシングを製造す
るために、予め水相部にジェランガムを含有したゲルを
作り、このゲルを、細砕して細かなゲルの集合体とし、
食用油脂を添加し、均一に分散させる事により達成でき
る。このドレッシングは、長期間食用油脂を分散させて
おく事が可能となる。また、ジェランガムは非常に耐熱
性のあるガム質なので、そのゲルは100℃以上の加熱
にも融解する事がない。そのため、このドレッシング
は、殺菌のためのホットパック充填及び容器に充填後の
後殺菌等行っても細かなゲルの集合体は、融解すること
なく殺菌前と何等変化なく、長期間食用油脂を分散した
状態で安定に保ち、野菜等にかけても水相部と油相部が
分離しない優れたものとなる。 【0006】また、このドレッシングの粘度調整及びゲ
ルの離水防止の為にキサンタンガム、ローカストビーン
ガム、カラギナン、トラガントガム、ペクチン、グァー
ガム、タマリンド種子多糖類のガム質及びでん粉の中か
ら選ばれる1種または2種以上を併用する事も可能であ
る。また、調味料として、酢、醤油、食塩、糖類、果
汁、酸味料、香辛料、化学調味料等を加える事もでき
る。 【0007】添加量としては、水相部に対してジェラン
ガムを0.02%〜1.0%、好ましくは0.05%〜
0.4%を添加するのが適当である。ジェランガムはカ
ルシウム、ナトリウム等の塩類及び酸がゲル化のため必
要であるが、ドレッシングには醸造酢、食塩等が添加さ
れるので新たに塩類を添加する必要は特にない。しかし
ながら醸造酢、食塩等の添加量が少なければ、乳酸カル
シウム等の塩類を添加しても良い。 【0008】水相部のゲルの調製方法を説明する。水に
ジェランガムを添加し、加熱溶解し醸造酢、食塩等の調
味料を添加混合する。この溶液を水冷しゲル化した後、
ゲルを細砕することにより細かなゲル(直径0.005
mm〜1mm)の集合体ができる。ゲルの細砕方法とし
ては、高速カッターで細かくする方法、ふるい等の網を
通してゲルを潰す方法、コロイドミルで細かくする方法
等がある。また、特願平6−80633に見られるよう
に溶液をそのまま攪拌機で攪拌しながら冷却し、連続的
にゲルをつぶしていく方法等がある。 【0009】この得られた細かなゲルの集合体に、油相
部としてサラダ油、ゴマ油等の食用油脂を添加し、攪拌
等で均一に分散させ、非乳化分散ドレッシングとする。
通常、水相部と油相部の割合は6〜8対4〜2である。
さらにこのものを殺菌のため加熱(80℃〜120℃)
を行うが、細かなゲルの集合体は、融解することなく殺
菌前と何等変化はない。これにより、長期間油脂を分散
した状態で安定に保ち、野菜等にかけても水相部と油相
部が分離しない優れたものとなる。 【0010】 【実施例】 実施例1 ジェランガム0.15部、クエン酸三ナトリウム0.0
5部を水76部に添加し、80℃で溶解後、醸造酢1
5.2部、上白糖4部、食塩3部、L−グルタミン酸ナ
トリウム0.25部、香辛料としてハーブ、ペッパーを
少量を添加し、25℃まで攪拌しながら冷却し、細かい
ゲルを作った後、さらに90℃まで加熱した。このもの
70部とサラダ油30部を均一に混合し、油脂を分散し
た状態でホットパック充填し、非乳化分散ドレッシング
を得た。このドレッシングは、細砕により得られたゲル
が融解することがなく残っており油脂が均一に分散し、
野菜にかけても均一な長期保存可能なドレッシングとな
った。 【0011】実施例2 ジェランガム0.1部、キサンタンガム0.05部、ロ
ーカストビーンガム0.05部、クエン酸三ナトリウム
0.1部を水70部に添加し、80℃で溶解後、醸造酢
15部、砂糖5部、食塩4部、醤油4部、レモン果汁1
部、野菜エキス3部、昆布エキス1部、L−グレタミン
ソーダ0.25部を添加し、水冷し、ゲル化させ、その
後コロイドミルに通し、細かなゲルを作った後、さらに
90℃まで加熱した。そのものを70部とサラダ油30
部を均一に混合し、油脂を分散した状態で、ホットパッ
ク充填し、非乳化分散ドレッシングを得た。このドレッ
シングは、細砕により得られたゲルが融解することがな
く残っており、油脂が均一に分散し、野菜にかけても均
一な、しかも長期保存可能なドレッシングとなった。 【0012】実施例3 ジェランガム0.4部、カラギナン0.05部、タマリ
ンド種子多糖類0.05部、キサンタンガム0.03部
を水60部に添加し、80℃で溶解後、醸造酢15.2
部、上白糖5部、醤油5部、食塩3部、肉エキス1部、
野菜エキス1部、昆布エキス0.5部、L−グルタミン
酸ナトリウム0.25部、胡麻2部を添加後、水冷し、
ゲル化させ、高速ミキサーで細かなゲルを得た。この溶
液を70部とサラダ油25部、胡麻油5部を均一に混合
し、容器に充填後、湯浴中で80℃30分間殺菌し非乳
化型ドレッシングを得た。このドレッシングは細砕によ
り得られたゲルが融解することがなく残っており、油脂
が均一に分散し、野菜にかけても、均一なしかも長期保
存可能なドレッシングとなった。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】水相部にジェランガムを含有せしめてゲル
を形成させ、このゲルを細砕した後、油相部を添加し、
均一にすることを特徴とする非乳化分散ドレッシングの
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25381494A JP3468872B2 (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 非乳化分散ドレッシングの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25381494A JP3468872B2 (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 非乳化分散ドレッシングの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08116919A JPH08116919A (ja) | 1996-05-14 |
JP3468872B2 true JP3468872B2 (ja) | 2003-11-17 |
Family
ID=17256516
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25381494A Expired - Fee Related JP3468872B2 (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 非乳化分散ドレッシングの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3468872B2 (ja) |
-
1994
- 1994-10-19 JP JP25381494A patent/JP3468872B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08116919A (ja) | 1996-05-14 |
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