JPH07284419A - 引出し収納部の面材取付け構造 - Google Patents

引出し収納部の面材取付け構造

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JPH07284419A
JPH07284419A JP6080703A JP8070394A JPH07284419A JP H07284419 A JPH07284419 A JP H07284419A JP 6080703 A JP6080703 A JP 6080703A JP 8070394 A JP8070394 A JP 8070394A JP H07284419 A JPH07284419 A JP H07284419A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組み立て段階で面材の取付け位置や姿勢を調
節できるようにする。 【構成】 面材23と底部壁21とを連結する前部連結
金具22を、底部壁21との連結を図る基部片31a、
これの外縁から立ち上がって側部ガード部材26との連
結を図る立上がり片31bを有する金具本体31と、前
記立上がり片31bとの連結を図る側部連結片32aお
よび、側部連結片32aから屈曲して連続し面材23と
の連結を図る前部連結片32bを有する補助金具32と
に分割し、立上がり片31bと側部連結片32aとの上
下2か所をねじ止めして連結するのに、一方のねじ止め
部の各ねじ止め穴34、35の1つを、ねじ止め用のね
じ33との間に上下方向の遊びS1を持った長穴とし、
他方のねじ止め部の各ねじ穴36、37の1つを、ねじ
止め用ねじ33との間に上下左右方向の遊びS1、S2
を持った窓状開口とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種収納ボード、デスク
類等に出し入れできるように収容され、物品を種々に収
容し保持する引出し収納部の面材取付け構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種の引出し収納部は、例えばシステ
ムキッチンのように流し台と組み合わせて設置される収
納ボード、あるいは単独で設置される収納ボード等、各
種の収納ボードに設けられる。またデスク類や他の家庭
用品にも設けられる。
【0003】近時システムキッチン等の引出し収納部で
は、大きさや形の違う雑多なものを、容易にしかも効率
よく収納するのに、引出し収納部の大型化と構造体のス
リム化が図られ、併せてコストの低減も図られている。
【0004】図6は従来の引出し収納部の前端部を示し
ている。このものでは、底部壁aと面材bとを前部連結
金具cにより連結し、底部壁aと図示しない後端壁とを
連結する後部連結金具と、前記前部連結金具cとを、線
材で形成した簡易な側部ガード部材dにて連結し、ま
た、底部壁aを金属製の板で形成するなどして、大型化
しても構造体がスリムで、かさ張らず、各種雑多なもの
を容易に効率よく収納できるものとなっている。
【0005】前部連結金具cに対し、面材bはねじeに
より取付けているが、底部壁aや側部ガード部材dは、
スポット溶接によって取り付けている。fはこのスポッ
ト溶接による溶接部を示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、引出し収納
部や、これが出し入れできるように設けられる収納空間
は、それぞれの部材の寸法誤差や組み立て誤差がある
し、引出し収納部を収納空間に出し入れできるように支
持し案内するガイドレールの取付け位置の誤差等もあ
り、特に、引出し収納部の前端部である面材が、収納空
間の開口に密着しないとか、隣接して設けられる他の引
出し収納部の面材との間の隙間や面一状態に悪影響し、
互いに引っ掛かり合ってスムーズに出し入れできないと
か、隙間が大きく、不揃いなために不体裁となったりす
る問題がある。
【0007】そこで、前記各種誤差を製作段階で管理し
是正し切ることが企図されるが、これは困難であり、是
正できたとしても多大の労力と時間を費やすことになる
ので、コスト高となる。増して近時の個々のオーダーに
応じて製作する状況では対応が難しい。また、現場組み
立てとなる場合も、設置場所の床面や壁面の条件等が個
々に異なるので同様に対応が難しい。引出し収納部が大
型化し、面材が大きくなるにつれ、前記誤差の影響が増
大するので、これによる問題が益々顕著になっている。
【0008】このような事情から、面材の取付け姿勢や
位置を種々に調節できる連結構造が望まれる。しかし、
上記従来の面材の取付け構造では、底部壁aに対する面
材bの取付け姿勢がほぼ決まってしまい、前後、左右の
傾きや左右位置、上下位置等を種々に調節することはで
きない。
【0009】このため、従来では製作段階で前記各種誤
差の是正を図るしかなく、高価についているし、十分な
品質を保証できないと云った問題がある。
【0010】本発明は、このような問題を解消すること
を課題とし、組み立て段階で面材の取付け位置や姿勢を
調節できる引出し収納部の面材取付け構造を提供するこ
とを主たる目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の引出し収納部の
面材取付け構造は、上記のような目的を達成するため
に、底部壁と後端壁とを連結する後部連結金具との間
を、側部ガード部材で連結され、前端の面材と底部壁と
を連結する前部連結金具を、底部壁との連結を図る基部
片および、この基部片の外縁から立ち上がって側部ガー
ド部材との連結を図る立上がり片を有する金具本体と、
この金具本体の立上がり片との連結を図る側部連結片お
よび、この側部連結片から屈曲して連続し前記面材との
連結を図る前部連結片を有する補助金具とに分割し、立
上がり片と側部連結片との上下2か所をねじ止めして連
結するのに、一方のねじ止め部の各ねじ止め穴の1つ
を、ねじ止め用のねじとの間に上下方向の遊びを持った
長穴とし、他方のねじ止め部の各ねじ穴の1つを、ねじ
止め用ねじとの間に上下左右方向の遊びを持った窓状開
口としたことを特徴とする。
【0012】前記長穴および窓状開口とされるねじ止め
穴の外面に、滑り止めワッシャを当てがってねじ止めす
るようにするのが好適である。
【0013】補助金具の第2連結片の上下方向にねじ止
め穴を3つ以上設け、これら上下のねじ止め穴を、ねじ
止め用のねじとの間に左右方向に遊びを持つ長穴とする
のが好適である。
【0014】金具本体の立上がり片は、後部連結金具と
ともに、側部ガード部材の前端および後端に有する線材
が下向きに屈曲した屈曲部を回動できるように受入れて
保持する上下方向の保持穴と、この保持穴の直上位置か
ら側部ガード部材による連結方向側に偏って位置し、側
部ガード部材が連結方向にて立上がり片に沿う姿勢の場
合にだけこれの上辺に当接して屈曲部を前記保持位置に
係止する係止部とを設けたものとするのが好適である。
【0015】
【作用】本発明の引出し収納部の上記構成では、底部壁
と後端壁とを連結する後部連結金具との間を、側部ガー
ド部材で連結される前部連結金具が、これの半部をなす
金具本体に有している基部片で底部壁との連結を図ると
ともに、基部片の外縁からの立上がり片で前記側部ガー
ド部材との連結を図って、側部ガード部材前端と底部壁
との連結を達成し、また、他の半部である補助金具に有
している側部連結片で、前記立上がり片との連結を図る
とともに、側部連結片から屈曲して連続している前部連
結片で面材との連結を図って、面材と底部壁および側部
ガード部材との連結を達成することにより、後部連結金
具による底部壁、後端壁、および側部ガード部材の後端
の相互連結とともに、それぞれの部材の形態に応じたス
リムな構造体の引出し収納部を形成することができる。
【0016】特に、金具本体と補助金具とは、互いの立
上がり片と側部連結片との上下2か所をねじ止めして連
結するのに、一方のねじ止め部の各ねじ止め穴の1つ
が、ねじ止め用のねじとの間に上下方向の遊びを持った
長穴で、他方のねじ止め部の各ねじ穴の1つが、ねじ止
め用ねじとの間に上下左右方向の遊びを持った窓状開口
であるのを利用して、補助金具を前記長穴および窓状開
口とねじ止め用ねじとの間に有した上下方向の遊び分だ
け、上下に位置調節することができ、この位置調節を面
材の左右両側で同じ方向に同じ量だけ行うと、面材の取
付け位置を上下に水平移動状態で調節することができる
し、左右で同じ方向に異なった量ずつ、あるいは異なっ
た方向に位置調節すると、上下の位置調節を伴って、あ
るいはこれを伴わないで、面材をこれに直角な方向の軸
線まわりに傾き調節することができる。
【0017】また、補助金具を前記長穴でのねじ止め位
置を中心に、窓状開口とねじ止め用ねじとの間に有した
左右方向の遊び分だけ左右に移動させて、角度調節する
こともでき、この角度調節を面材の左右両側で同じ方向
に同じ量だけ行うと、面材の前後の傾きを調整すること
ができるし、左右で同じ方向に異なった量ずつ、あるい
は異なった方向に角度調節すると、前後の傾き調節を伴
って、あるいはこれを伴わないで、面材の左右の捩じれ
を矯正することができる。
【0018】この場合、前記長穴および窓状開口とされ
るねじ止め穴の外面に、滑り止めワッシャを当てがって
ねじ止めするようにすると、ねじ止め穴が前記長穴およ
び窓状開口とされてねじ止め用のねじとの間に遊びがあ
っても、前記滑り止めワッシャはねじ止め用ねじとの間
に遊びがなく、ねじ止めの締結力によって前記外面との
間の滑りが阻止されるので、金具本体と補助金具とを前
記位置や角度、捩じれを調節した状態に確固に固定する
ことができる。
【0019】また、補助金具の前部連結片の上下方向に
ねじ止め穴を3つ以上設け、これら上下のねじ止め穴
を、ねじ止め用のねじとの間に左右方向に遊びを持つ長
穴とすると、この長穴のねじ止め用のねじとの間の左右
の遊びを利用して、中央部のねじ止め穴部を中心とした
若干の角度調節ができ、前記角度調節等に伴う補助金具
と面材との間の角度の変化に柔軟に対応することができ
る。
【0020】さらに、金具本体の立上がり片が、後部連
結金具とともに、側部ガード部材の前端および後端に有
する線材が下向きに屈曲した屈曲部を回動できるように
受入れて保持する上下方向の保持穴と、この保持穴の直
上位置から側部ガード部材による連結方向側に偏って位
置し、側部ガード部材が連結方向にて立上がり片に沿う
姿勢の場合にだけこれの上辺に当接して屈曲部を前記保
持位置に係止する係止部とを設けたものとすると、引出
し収納部を組み立てるまでは、側部ガード部材は前後部
の連結金具と連結姿勢以外の自由な姿勢を採ることによ
り前記係止部を避けて保持穴に自由に抜き差しできるの
で、これら連結金具から分離してそれぞれの部材を分解
することによりかさ低くして収納し収納効率を高めるこ
とができるとともに、また種々に取り扱い易くし、組み
立て後は側部ガード部材が金具本体の立上がり片に沿う
向きに固定されて前記係止部による係止を受け続けるの
で、抜けや脱落がなく組み立て状態を確固に保持するこ
とができる。しかも、前記組み立てに利用する側部ガー
ド部材の長さを変えるだけで、引出し収納部の奥行き寸
法の仕様を種々に設定することができ、仕様の違い数に
対する必要部品点数が少なくて済む。
【0021】
【実施例】以下本発明の引出し収納部の面材の取付け構
造につき、実施例を示しながら具体的に説明する。
【0022】図1〜図4は本発明の一実施例を示してい
る。本実施例は図1、図2に示すように、収納ボード1
の他から区画して形成される収納空間2に、引出し収納
部3を左右のガイドレール4により出し入れできるよう
に支持する構成としている。
【0023】もっとも、本発明はこのような支持構造に
限定されるものではなく、ガイドレールなしに出し入れ
されるようなものにも適用できる。
【0024】この収納ボード1は台所11のシステムキ
ッチンに適用した場合を例に示し、流し台12の一部
に、ガスレンジ13等とともに組み入れられ、収納ボー
ド1は幅が高さよりも小さい偏平な形態であるが、比較
的深く幅の広いものとした引出し収納部3の他に、幅が
高さよりも格段に小さいスライドラック14も、別の収
納空間15を利用して設けられ、また、多段に配した小
さな引出し収納部16をも有している。これら、スライ
ドラック14や小さな引出し収納部16にも本発明を適
用することができる。スライドラック14もガイドレー
ル4により出し入れできるように支持してある。また、
本実施例のような収納ボード1を、吊り収納ボードや、
単独で設置される据え置き収納ボード等としても本発明
は同様に適用されるし、その他のデスク類や各種の家庭
内設置物の引出し類にも適用できる。
【0025】引出し収納部3は、図1〜図3に示すよう
に、底部壁21と、この底部壁21の前端に左右の前部
連結金具22によって連結される面材23と、底部壁2
1の後端に左右の後部連結金具24によって連結される
後端壁25と、前部連結金具22と後部連結金具24と
の左側どうしの間と、右側どうしの間とに連結される側
部ガード部材26とで構成されている。
【0026】ここで、本実施例は、底部壁21と後端壁
25とを連結する後部連結金具24との間を、前記のよ
うに側部ガード部材26で連結され、前端の面材23と
底部壁21とを連結する前部連結金具22は、底部壁2
1との連結を図る基部片31aおよび、この基部片31
aの外縁から立ち上がって側部ガード部材26との連結
を図る立上がり片31bを有する金具本体31と、この
金具本体31の立上がり片31bとの連結を図る側部連
結片32aおよび、側部連結片32aと屈曲して連続し
前記面材23との連結を図る前部連結片32bを有する
補助金具32とに分割してある。
【0027】また、立上がり片31bと側部連結片32
aとの上下2か所をねじ33によりねじ止めして連結す
るのに、一方のねじ止め部の各ねじ止め穴34、35の
1つ、本実施例ではねじ止め穴35を、ねじ止め用のね
じ33との間に上下方向の遊びS1を持った長穴とし、
他方のねじ止め部の各ねじ穴36、37の1つ、本実施
例ではねじ止め穴37を、ねじ止め用ねじ33との間に
上下左右方向の遊びS1、S2を持った窓状開口とした
ことを基本的特徴としており、これら長穴および窓状開
口の範囲内のどの位置でもねじ止めできるようにしてあ
る。
【0028】これにより、底部壁21と後端壁25とを
連結する後部連結金具24との間を、側部ガード部材2
6で連結される前部連結金具22が、これの半部をなす
金具本体31に有している基部片31aで底部壁21と
の連結を図り、基部片31aの外縁からの立上がり片3
1bで前記側部ガード部材26との連結を図って、側部
ガード部材26前端と底部壁21との連結を達成し、前
部連結金具22の他の半部である補助金具32に有して
いる側部連結片32aで、前記立上がり片31bとの連
結を図り、前部連結片32bで面材23との連結を図っ
て、面材23と底部壁21および側部ガード部材26と
の連結を達成することにより、後部連結金具24による
底部壁21、後端壁25、および側部ガード部材26の
後端の相互連結とともに、引出し収納部3を形成するこ
とができる。
【0029】なお、後部連結金具24は底部壁21との
連結を図る基部片24aとこれの外縁から立ち上がって
側部ガード部材26後端との連結を図る立上がり片24
b、およびこの立上がり片24bから屈曲して連続し後
端壁25との連結を図る後部連結片24cとを有してい
る。図3の符号55は前部連結金具22の金具本体31
が有する基部片31aの底部壁21への溶接部を示し、
符号61は後部連結金具24が有する基部片24aの底
部壁21への溶接部を示している。しかし、このような
溶接によらずに、ねじ止めするようにしてもよい。符号
64は後部連結金具24の後部連結片24cに設けた後
端壁25との連結ようのねじ止め穴である。側部ガード
部材26は線材を組み合わせて形成したものであるが、
この組み合わせ形態がどのようなものでもよいのは勿
論、板材よりなるものなど、どのようなものとすること
もできる。
【0030】特に、金具本体31と補助金具32とは、
互いの立上がり片31bと側部連結片32aとの上下2
か所をねじ33によりねじ止めして連結するのに、一方
のねじ止め部のねじ止め穴35が、ねじ止め用のねじ3
3との間に上下方向の遊びS1を持った長穴で、他方の
ねじ止め部のねじ穴37が、ねじ止め用ねじとの間に上
下左右方向の遊びS1、S2を持った窓状開口であるこ
とにより、補助金具32を前記ねじ止め穴35および3
7の長穴および窓状開口とねじ止め用ねじ33との間に
有した上下方向の遊びS1分だけ、上下に位置調節する
ことができ、この位置調節を面材23の左右両側で同じ
方向に同じ量だけ行うと、面材23の取付け位置を上下
のZ方向(図2)に水平移動状態で調節することができ
るし、左右で同じ方向に異なった量ずつ、あるいは異な
った方向に位置調節すると、上下の位置調節を伴って、
あるいはこれを伴わないで、面材23をこれに直角な方
向の軸線X(図2)まわりの傾きを調節することができ
る。
【0031】また、補助金具32を前記ねじ止め穴35
の長穴でのねじ止め位置を中心に、ねじ止め穴37の窓
状開口とねじ止め用ねじ33との間に有した左右方向の
遊びS1、S2分だけ左右に移動させて、角度調節する
こともでき、この角度調節を面材23の左右両側で同じ
方向に同じ量だけ行うと、面材23の軸線Y(図2)ま
わりに角度調節して前後の傾きを調整することができる
し、左右で同じ方向に異なった量ずつ、あるいは異なっ
た方向に角度調節すると、前後の傾き調節を伴って、あ
るいはこれを伴わないで、面材23の左右の捩じれを矯
正することができる。
【0032】このような面材23の位置、角度、捩じれ
の調節により、引出し収納部3が出し入れできるように
設けられる収納空間2において、面材23を収納空間2
の開口に密着させることができ、この開口にシール材4
3を設けるなどすれば、ごみや虫の侵入を確実に防止す
ることができる。また、隣接して設けられるスライドラ
ック14の面材40、オーブン41の面材42、小さな
引出し収納部16の面材44等との隙間や面一状態を適
正に設定することができ、体裁がよく、出し入れ時に他
と引っ掛かり合ったりするようなことを回避することが
できる。要するに、現場組み立てかどうかと云ったこと
に係わりなく十分な品質を保証することができる。
【0033】前記長穴および窓状開口とされるねじ止め
穴35、37の外面に、滑り止めワッシャ54を当てが
ってねじ止めするようにしてある。これにより、ねじ止
め穴35、37が前記長穴および窓状開口とされてねじ
止め用のねじ33との間に遊びS1、S2があっても、
前記滑り止めワッシャ54はねじ止め用ねじ33との間
に遊びがなく、ねじ止めの締結力によって前記外面との
間の滑りが阻止されるので、金具本体31と補助金具3
2とを前記位置や角度、捩じれを調節した状態に確固に
固定することができ、前記調節構造による組み立て剛性
の低下を防止することができる。
【0034】前記ねじ止め穴34を長穴とし、またねじ
止め穴36を窓状開口としてもよいのは勿論であり、下
部のねじ止め部をなすねじ止め穴34、35の一方を窓
状開口とし、上部のねじ止め部をなすねじ止め穴36、
37の一方を長穴とするようにしても同様の作用効果が
得られる。
【0035】また、本実施例では、補助金具32の側部
連結片32aの一部にT字状部58が打ち抜き形成さ
れ、これに対応する金具本体31の立上がり片31bの
部分に、前記T字状部58の各部との間に図4に示すよ
うな隙間S4〜S7を形成する窓59を形成してある。
これによると、これら各隙間S4〜S7のそれぞれに先
細り形状の工具を圧入したり、挿入した工具で隙間をこ
じ広げると云った作業を行うだけで、前記金具本体31
に対する補助金具32の連結位置や姿勢を、適度にねじ
止めした状態にて容易にかつ正確に微調整することがで
き、前記各種の調節に至極便利である。
【0036】また本実施例では、補助金具32の前部連
結片32bの上下方向に、面材23との連結のためのね
じ止め穴を3つ以上設け、これら上下のねじ止め穴52
を、ねじ止め用のねじ51との間に左右方向に遊びS3
を持つ長穴としてある。
【0037】これにより、この長穴であるねじ止め穴5
2のねじ止め用のねじ51との間の遊びS3を利用し
て、中央部のねじ止め穴52部を中心とした若干の角度
調節ができ、前記補助金具32の面材23のための角度
調節等に伴う補助金具32と面材23との間の角度の変
化に柔軟に対応し、面材23の角度調節等が無理なく行
えるようにすることができる。
【0038】金具本体31の立上がり片31bは、後部
連結金具24の立上がり片24bとともに、側部ガード
部材26の前端および後端に有する線材が下向きに屈曲
した屈曲部26aを回動できるように受入れて保持する
上下方向の保持穴56、63と、この保持穴56、63
の直上位置から側部ガード部材26による連結方向側に
偏って位置し、側部ガード部材26が連結方向にて立上
がり片31b、24bに沿う図2〜図4に示す姿勢の場
合にだけ、これの上辺26bに当接して屈曲部26aを
前記保持位置に係止する係止部57、62とを設けてあ
る。
【0039】これにより、引出し収納部3を組み立てる
までは、側部ガード部材26は前後部の連結金具22、
24と連結姿勢とは違う自由な姿勢を採ることにより前
記係止部57、62を避けて保持穴56、63に自由に
抜き差しできるので、これら連結金具22、24からそ
れぞれの部材を図5に示すように分解することによりか
さ低くして収納し収容効率を高めることができるととも
に、また種々に取り扱いやすいものとし、組み立て後は
側部ガード部材26が金具本体31の立上がり片31b
等に沿う前記連結姿勢に固定されて前記係止部57、6
2による係止を受け続けるので、抜けや脱落がなく組み
立て状態を確固に保持することができる。しかも、前記
組み立ての際、側部ガード部材26に種々の寸法のもの
を用いるだけで、引出し収納部3の奥行き寸法の仕様を
図5に一例を示すように種々に設定することができ、仕
様の違い数に対する必要部品点数が少なくて済む。な
お、図5に示すものは、前部連結金具22の本体金具3
1に有する基部片31aおよび、後部連結金具24に有
する基部片24aに底部壁21にねじ止めするための取
付け穴71を設けた場合を示している。
【0040】前記T字状部58と窓59とを設ける側
を、立上がり片31bと側部連結片32aとで逆にして
もよい。また、保持穴56、63は、立上がり片31
b、24bに溶接付けした金具で形成してあるが、立上
がり片31b、24bの一部を切り起こして形成するこ
とができる。また、係止部57、62は切り起こして形
成してあるが、後付けのピンやねじで代替することもで
きる。
【0041】
【発明の効果】本発明の引出し収納部によれば、上記の
構成および作用から、底部壁と後端壁とを連結する後部
連結金具との間を、側部ガード部材で連結される前部連
結金具が、面材と底部壁および側部ガード部材との連結
を達成し、後部連結金具による底部壁、後端壁、および
側部ガード部材の後端の相互連結とともに、引出し収納
部を形成するのに、前部連結金具の、金具本体と補助金
具との間の上下のねじ止め部に設けられる特異な遊び構
造によって、面材の上下位置、面材に直角な軸線まわり
の傾き、、前後の傾きを調節し、また左右の捩じれを矯
正することができるので、引出し収納部が設けられる収
納空間の開口に面材を密着させやすいし、隣接して設け
られる引出し収納部やスライドラック等の他のものの面
材との面一状態や、隙間を適正に設定することができ、
現場組み立てかどうかと云ったことに係わりなく十分な
品質を保証することができる。
【0042】上記に加え、前記長穴および窓状開口とさ
れるねじ止め穴の外面に、滑り止めワッシャを当てがっ
てねじ止めするようにした構成のものは、ねじ止め穴が
前記長穴および窓状開口とされてねじ止め用のねじとの
間に遊びがあっても、前記滑り止めワッシャはねじ止め
用ねじとの間に遊びがなく、ねじ止めの締結力によって
前記外面との間の滑りが阻止されるので、金具本体と補
助金具とを前記位置や角度、捩じれを調節した状態に確
固に固定することができ、前記調節構造により組み立て
剛性が低下するようなことを防止することができる。
【0043】また、補助金具の前部連結片の上下方向に
ねじ止め穴を3つ以上設け、これら上下のねじ止め穴
を、ねじ止め用のねじとの間に左右方向に遊びを持つ長
穴としたものは、この長穴のねじ止め用のねじとの間の
左右の遊びを利用して、中央部のねじ止め穴部を中心と
した若干の角度調節ができ、前記角度調節等に伴う補助
金具と面材との間の角度の変化に柔軟に対応することが
でき、前記面材の各種調節作業が無理なく行えるように
する。
【0044】さらに、金具本体の立上がり片が、後部連
結金具とともに、側部ガード部材の前端および後端に有
する線材が下向きに屈曲した屈曲部を回動できるように
受入れて保持する上下方向の保持穴と、この保持穴の直
上位置から側部ガード部材による連結方向側に偏って位
置し、側部ガード部材が連結方向にて立上がり片に沿う
姿勢の場合にだけこれの上辺に当接して屈曲部を前記保
持位置に係止する係止部とを設けたものでは、引出し収
納部を組み立てるまでは、前後部連結金具から分離して
それぞれの部材を分解することによりかさ低くして収納
し収納効率を高めることができるとともに、また種々に
取り扱い易くし、組み立て後は側部ガード部材が金具本
体の立上がり片に沿う向きに固定されて前記係止部によ
る係止を受け続けるので、抜けや脱落がなく組み立て状
態を確固に保持することができる。しかも、前記組み立
てに利用する側部ガード部材の長さを変えるだけで、引
出し収納部の奥行き寸法の仕様を種々に設定することが
でき、仕様の違い数に対する必要部品点数が少なくて済
む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての引出し収納部が設け
られたシステムキッチン方式の収納ボードを示す要部の
正面図である。
【図2】図1の引出し収納部を少し引出した状態で示す
斜視図である。
【図3】図2の引出し収納部の前後部連結金具とこれの
連結構造を示す斜視図である。
【図4】図2の引出し収納部の前部連結金具と底部壁、
面材、および側部ガード部材相互の連結構造を示す断面
図である。
【図5】引出し収納部の奥行き寸法の仕様設定例を示す
図である。
【図6】従来の引出し収納部の前部連結金具と底部壁、
面材、および側部ガード部材相互の連結構造を示す斜視
図である。
【符号の説明】
3 引出し収納部 21 底部壁 22 前部連結金具 23 面材 24 後部連結金具 25 後端壁 26 側部ガード部材 26a 屈曲部 31 金具本体 31a 基部片 31b 立上がり片 32 補助金具 32a 側部連結片 32b 前部連結片 33 ねじ 34〜37 ねじ止め穴 51 ねじ 52、53 ねじ止め穴 56 保持穴 57 係止部 S1〜S3 遊び

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部壁と後端壁とを連結する後部連結金
    具との間を、側部ガード部材で連結され、前端の面材と
    底部壁とを連結する前部連結金具を、底部壁との連結を
    図る基部片および、この基部片の外縁から立ち上がって
    側部ガード部材との連結を図る立上がり片を有する金具
    本体と、この金具本体の立上がり片との連結を図る側部
    連結片および、この側部連結片から屈曲して連続し前記
    面材との連結を図る前部連結片を有する補助金具とに分
    割し、立上がり片と側部連結片との上下2か所をねじ止
    めして連結するのに、一方のねじ止め部の各ねじ止め穴
    の1つを、ねじ止め用のねじとの間に上下方向の遊びを
    持った長穴とし、他方のねじ止め部の各ねじ穴の1つ
    を、ねじ止め用ねじとの間に上下左右方向の遊びを持っ
    た窓状開口としたことを特徴とする引出し収納部の面材
    取付け構造。
  2. 【請求項2】 前記長穴および窓状開口とされるねじ止
    め穴の外面に、滑り止めワッシャを当てがってねじ止め
    するようにした請求項1に記載の引出し収納部の面材取
    付け構造。
  3. 【請求項3】 補助金具の第2連結片の上下方向にねじ
    止め穴を3つ以上設け、これら上下のねじ止め穴を、ね
    じ止め用のねじとの間に左右方向に遊びを持つ長穴とし
    た請求項1、2のいずれかに記載の引出し収納部の面材
    取付け構造。
  4. 【請求項4】 金具本体の立上がり片は、後部連結金具
    とともに、側部ガード部材の前端および後端に有する線
    材が下向きに屈曲した屈曲部を回動できるように受入れ
    て保持する上下方向の保持穴と、この保持穴の直上位置
    から側部ガード部材による連結方向側に偏って位置し、
    側部ガード部材が連結方向にて立上がり片に沿う姿勢の
    場合にだけこれの上辺に当接して屈曲部を前記保持位置
    に係止する係止部とを設けた請求項1〜3のいずれかに
    記載の引出し収納部の面材取付け構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008119404A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Kokuyo Co Ltd 引手取付構造
JP2010194006A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Panasonic Electric Works Co Ltd 収納家具
CN102379554A (zh) * 2011-10-21 2012-03-21 伍志勇 抽屉面板调节机构
JP2015150125A (ja) * 2014-02-13 2015-08-24 Dic株式会社 キャビネット

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