JPH072830Y2 - 床梁の基礎への取付金具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は床梁を基礎へ取り付ける床梁の基礎への取付金
具に関するものである。

（従来の技術） 従来において床梁を基礎に取り付ける方法は種々用いら
れているが施工性において改良の余地があった。

一方実開昭55-21491号及び実開昭59-89905号が公知であ
るがこれらは正面が開かれたボックス状の土台を用いて
アンカーボルトとの結合作業の容易さ及び強度の確保を
図ったものではない。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案は以上の従来の問題を解決し施工性のよい床梁の
基礎への取付金具の提供を目的とする。

（問題点を解決するための手段） 本考案は以上の目的達成のためにボックス状で正面が開
かれた鋼製の土台と、該土台の正面から挿入され土台の
下材上面にその上片が熔接されその下片において床梁が
載置される略Ｚ字状の支持体と、前記土台及び支持体の
上片を貫通して設けられアンカーボルトが挿入される孔
とからなる床梁の基礎への取付金具を提案するものであ
る。

（実施例） 以下本考案の床梁の基礎への取付金具を図面に示す実施
例に従い説明する。

第１図及び第２図は本考案の取付金具を示し、該取付金
具（４）は鋼材で形成されボックス状で正面が開かれた
鋼製の土台（５）を有する。

該土台（５）にはその正面から略Ｚ字状の支持体（６）
の上片が挿入されボックスの下材上面に熔接（８）で固
定される。

土台（５）の下材及び支持体（６）の上片を貫通して孔
（11）が設けられる。

次に支持体（６）の下片は床梁（２）が載置されるもの
であるがボルト挿入用の孔（９）が設けられる。

以上の実施例に示した本考案の床梁の基礎への取付金具
の作用は次の通り。

すなわち取付金具（４）はその孔（11）において基礎
（１）から突出するアンカーボルト（13）が挿入され
る。

土台（５）はボックス状で正面が開かれているため正面
からナット締め作業が可能でありこれによりアンカーボ
ルト（13）に固定される。

次に支持体（６）の下片に床梁（２）を載置し孔（９）
においてボルトで床梁（２）を支持体（６）に固定す
る。

以上の通り床梁（２）は基礎（１）に極めて容易に取り
付けられるのである。

（考案の効果） 本考案の床梁の基礎への取付金具の実施例は以上の通り
でありその効果を次に列記する。

（１）本考案の取付金具は特に正面が開かれたボックス
状の土台を用いるためアンカーボルトとの結合作業が容
易であり施工性が極めてよい。

（２）本考案の取付金具は特にボックス状の土台である
ため十分な強度を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の取付金具の側面図 第２図は同上取付金具の斜視図 1:基礎 2:床梁 4:取付金具 5:土台 6:支持体 8:熔接 9:孔 11:孔 13:アンカーボルト

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ボックス状で正面が開かれた鋼製の土台
   と、該土台の正面から挿入され土台の下材上面にその上
   片が熔接されその下片において床梁が載置される略Ｚ字
   状の支持体と、前記土台及び支持体の上片を貫通して設
   けられアンカーボルトが挿入される孔とからなる床梁の
   基礎への取付金具