JPH072831Y2 - 床梁の基礎への取付金具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は床梁を基礎へ取り付ける床梁の基礎への取付金
具に関するものである。

（従来技術） 従来において床梁を基礎に取り付ける方法は種々用いら
れているが施工性において改良の余地があった。

一方実開昭59-89905号及び特開昭61-38057号が公知であ
るがこれらに示された金具は折り曲げの多い形状である
にもかかわらずリブがなく強度上の欠点がある。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案は以上の従来の問題を解決し施工性がよく十分な
強度を有する床梁の基礎への取付金具の提供を目的とす
る。

（問題点を解決するための手段） 本考案は以上の目的達成のために柱の基端部のボックス
状の柱脚側面に固定され孔が設けられた鋼製の固定板
と、該固定板の下端にその上片が一体的に連続しその下
片において床梁が載置される略Ｚ字状の支持体と、前記
固定板の正面及び支持体の上片の上面に熔接された上部
正面のリブと、前記支持体の裏面中央線の上下両端間に
渡って熔接された下部背面のリブとからなる床梁の基礎
への取付金具を提案するものである。

（実施例） 以下本考案の床梁の基礎への取付金具を図面に示す実施
例に従い説明する。

第１図及び第２図は本考案の取付金具を示し、該取付金
具（４）は孔（７）が設けれられた鋼製の固定板（５）
を有する。

該固定板（５）の下端には略Ｚ字状の支持体（６）の上
片（6a）が一体的に連続する。

該支持体（６）の下片（6c）は床梁（２）が載置される
ものであるがボルト挿入用の孔（８）が設けられる。

次に固定板（５）の正面及び支持体（６）の上片（6a）
の上面にはリブ（９）が熔接される。

又支持体（６）の裏面中央線の上下両端間に渡ってリブ
（10）が熔接されている。

すなわち上部正面のリブ（９）と下部背面のリブ（10）
の２個のリブで補強されるのである。

以上の実施例に示した本考案の床梁の基礎への取付金具
の作用は次の通り。

すなわち基礎（１）の上端面にはアンカーボルトにより
柱（３）が固定されている。

柱（３）はその基端部がボックス状の柱脚にされており
基礎（１）の上端面においてアンカーボルトに直接固定
出来る施工性のよいものである。

該柱（３）の基端部側面にはその孔（７）においてボル
トにより取付金具（４）の固定板（５）が固定される。

これにより支持体（６）は基礎（１）の側面に沿って垂
れ下った状態になる。

次に支持体（６）の下片（6c）に床梁（２）を載置し孔
（８）においてボルトで床梁（２）を支持体（６）に固
定する。

以上の通り床梁（２）は基礎（１）に極めて容易に取り
付けられるのである。

（考案の効果） 本考案の床梁の基礎への取付金具の実施例は以上の通り
でありその効果を次に列記する。

（１） 本考案の取付金具は特に柱に固定するため作業
が容易で施工性が極めてよい。

（２） 本考案の取付金具は特に上部正面及び下部背面
の各々にリブが熔接されるめ十分な強度を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の取付金具の側面図 第２図は同上取付金具の斜視図 1:基礎 2:床梁 3:柱 4:取付金具 5:固定板 6:支持体 6a:上片 6b:中板 6c:下片 7:孔 8:孔 9:リブ 10:リブ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】柱の基端部のボックス状の柱脚側面に固定
   され孔が設けられた鋼製の固定板と、該固定板の下端に
   その上片が一体的に連続しその下片において床梁が載置
   される略Ｚ字状の支持体と、前記固定板の正面及び支持
   体の上片の上面に熔接された上部正面のリブと、前記支
   持体の裏面中央線の上下両端間に渡って熔接された下部
   背面のリブとからなる床梁の基礎への取付金具