JPH0113687Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は布基礎と金属梁との連結構造に関する
ものである。

〈従来の技術〉 従来の金属梁とコンクリート布基礎との一般的
な連結は基礎の方から水平に支持金具を突出さ
せ、その支持金具に金属梁の両端側部を緊結する
か、或いは実開昭57−66102号公報に示す如く、
ボルト穴を有する固定片を使用し、この固定片を
布基礎の突起部に特殊な取付金具を用いて取付固
定することによつて実施していた。

〈考案が解決しようとする課題〉 然るに前者はコンクリート布基礎を現場で構成
する際にこの支持金具を一体的に取付構成する作
業が複雑であり、作業性が悪い等の欠点があり、
又後者は特殊な取付金具を別に用意しなければな
らず、かつ基礎にも突起部を設けなければなら
ず、作業性が悪い上にコスト高になる等の問題が
あつた。

本考案は上述の従来のこれ等の問題点に鑑み開
発された全く新規な技術に関するものである。

〈課題を解決するための手段〉 本考案は、金属梁をコンクリート布基礎に取付
固定する構造に於いて、金属梁の先端に溶着され
たボルト穴を有する金属プレートが布基礎上に載
置され、布基礎上に起立された緊結ボルトが該金
属プレートのボルト穴に挿通されると共にナツト
によつて緊結固定され、更に該金属プレートの周
りに設けた天満モルタルによつて金属プレートと
同一レベルに仕上げて構成された基礎と梁との連
結構造である。

〈作用〉 本考案に於いては上述の如く、金属梁の先端に
ボルト穴を有する金属プレートが溶着されている
ので、これを布基礎上に載置し、かつ布基礎上に
起立された緊結ボルトとナツトとを用いて該金属
プレートを布基礎に簡単かつ確実に連結すること
が出来る。

又布基礎上に取り付けられた金属プレートの周
りにモルタルを設けたので、布基礎の天面を容易
に同一レベルに構成することが出来る。

〈実施例〉 図により本考案に係る構造の一実施例を具体的
に説明すると、第１図乃至第３図に於いて、１は
コンクリート布基礎であつて、その上端には緊結
ボルト２が起立突設されている。３はＨ型鋼より
構成された金属梁であつて、その両端の側面には
先端部にボルト穴４を有する金属プレート５が一
体的に溶着されている。

本考案に係る連結構造の構成に当たつては図に
示す如く、金属プレート５の先端部を布基礎１の
上面に載置すると共に金属プレート５のボルト穴
４に緊結ボルト２を通し、このボルト２にナツト
６を螺合して締め付けることによつて金属プレー
ト５を布基礎１に緊結し、更に布基礎１の他の上
面全面に該金属プレート５と同一レベル迄天端モ
ルタル７を積層して化粧仕上げすることによつて
金属梁３をコンクリート布基礎１に連結して構成
することが出来る。

上記実施例に於いては金属プレート５を布基礎
１の上面に載置した後から天端モルタル７を布基
礎１の上面に施したが、布基礎１の上面に予め金
属プレート５を載置し得る如き段部を天端モルタ
ル７によつて形成しておき、この段部に沿つて金
属プレート５を載置して連結構成することも可能
である。

〈考案の効果〉 本考案に係る基礎と金属梁との連結構造は上述
の如く、金属梁の両端側面に金属プレートを取り
付け、この金属プレートをコンクリート布基礎の
上面に載置し、金属プレートを布基礎から上方に
突設された緊結ボルトに緊結することによつて基
礎と金属梁とを連結するように構成したので、現
場に於ける組立が簡単であると共に確実であり、
更に従来の如く特殊な取付金具を使用することな
く簡単かつ確実に金属梁を布基礎に取り付けるこ
とが出来、しかも同一レベルの天面を形成するこ
とが出来る特徴を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は梁にプレートを取り付けた説明図、第
２図及び第３図は連結構成の説明図である。 １は布基礎、２はボルト、３は金属梁、５は金
属プレート、７はモルタルである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 金属梁をコンクリート布基礎に取付固定する構
   造に於いて、金属梁の先端に溶着されたボルト穴
   を有する金属プレートが布基礎上に載置され、布
   基礎上に起立された緊結ボルトが該金属プレート
   のボルト穴に挿通されると共にナツトによつて緊
   結固定され、更に該金属プレートの周りに設けた
   天端モルタルによつて金属プレートと同一レベル
   に仕上げて構成された基礎と梁との連結構造。