JPH0728253A - 感光性平版印刷版の現像処理方法及び現像処理装置 - Google Patents

感光性平版印刷版の現像処理方法及び現像処理装置

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JPH0728253A
JPH0728253A JP16801493A JP16801493A JPH0728253A JP H0728253 A JPH0728253 A JP H0728253A JP 16801493 A JP16801493 A JP 16801493A JP 16801493 A JP16801493 A JP 16801493A JP H0728253 A JPH0728253 A JP H0728253A
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JP
Japan
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developing
development
foam
printing plate
tank
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JP16801493A
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English (en)
Inventor
Iku Fukumuro
郁 福室
Masabumi Uehara
正文 上原
Takayuki Sugaiwa
隆之 菅岩
Shinya Watanabe
真也 渡辺
Tomohisa Ota
智久 太田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動現像機を用いて感光性平版印刷版を自動
的に搬送して現像処理する方法において、少量の使用現
像液量で、両面感光性平版印刷版の両面を均一に安定し
て現像処理を行う。 【構成】 泡現像をして、その後さらに浸漬現像処理す
る感光性平版印刷版の処理方法及びその装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光性平版印刷版に処
理方法に関し、更に詳しくは、同一の自動現像機内で、
複数の現像処理方法で処理することにより、少量の現像
液で安定な処理が得られる処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、感光性平版印刷版の自動現像機を
用いて多数枚処理する場合には、感光性平版印刷版を水
平搬送しながら現像液をスプレー状に吹き付けて現像処
理する方法や、多量の現像液を収容した現像処理槽に感
光性平版印刷版を湾曲させて搬送しながら浸漬させて現
像処理する方法が行われている。このような処理方法で
は現像液が繰り返し使用されるので、処理による現像液
の疲労及び空気中の炭酸ガスの吸収による現像液の疲労
を補償するために、補充方式が一般に使用されている。
しかし、補充方式には、補充の管理及び現像液の交換
(交換の頻度は減少するが)が必要であり、また補充精
度の問題及び感光性平版印刷版の品種差による補充の振
れを解決するのが困難であった。
【0003】一方、これらの問題を解決する方法として
新液使い捨て方式があるが、公知のものは共通して循環
再使用方式と比べて現像液の消費量が多くなる難点があ
る。また新液使い捨て方式では塗布現像方式が用いられ
ているが、塗布現像方法は両面版の現像処理においては
裏面への液だれ等により現像性能が悪くなるというもの
であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の技術の欠点が改善され、常に安定した現像処理を
行うことができる感光性平版印刷版の処理方法及び処理
装置を提供することである。更には使用現像液量が少な
い処理方法及び処理装置を提供することにあり、両面感
光性平版印刷版の両面を安定で均一に現像処理する処理
方法及び処理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明の、
自動現像機を用いて感光性平版印刷版を自動的に搬送
し、複数の現像処理方法で処理する現像処理方法におい
て、泡現像をして、その後更に浸漬現像処理する感光性
平版印刷版の処理方法及び感光性平版印刷版を搬送する
手段を有し搬送された感光性平版印刷版を泡現像し、そ
の後浸漬現像するための浸漬現像部を有し、また泡現像
部において、現像液を泡状にする手段を有する感光性平
版印刷版の処理装置により達成することができた。
【0006】以下、本発明の処理装置の実施例について
図面を参考にして説明する。
【0007】図1は本発明の処理装置の一実施例を示す
断面図である。同図は感光性平版印刷版用処理装置で、
Aは泡現像により現像を行う現像部で、Bは循環使用さ
れる現像液で現像を行う浸漬現像部で、現像液を調製す
る機構を内蔵している。Cは水洗部、Dはリンス液また
は不感脂化液で処理するリンス・ガム部、PSは感光性
平版印刷版またはその搬送路である。
【0008】上記各処理部において、4は搬入される感
光性平版印刷版を現像前に所定の温度範囲に加熱するプ
レヒートローラ、5は感光性平版印刷版を搬送する搬送
ローラ対、7は串ローラ、8はガイドローラ、9はブラ
シローラ、10a、bはスクイズローラでこれらによって
感光性平版印刷版が水平状に搬送されるように構成され
ている。61は泡現像液のスクイーズを補助するブレー
ド、1は浸漬現像タンク、2は水洗タンク、3はリンス
液またはガム液を入れるリンス・ガムタンク、11、12は
シャワーパイプ、13は現像タンク1内の現像液を流動さ
せ、シャワーパイプ11へ圧送するためのポンプ、14、15
はシャワーパイプ12へそれぞれの処理液を圧送するポン
プ、16は現像補充液を入れる補充液タンク、17は補充装
置、25は泡現像部Aにおいての余剰現像液の再利用する
ための泡現像供給口への配管、26、27はオーバーフロー
液をオーバーフロータンク(図示せず)へ導く配管、39
は現像タンク1内の現像液を加熱し所定の温度に保つた
めのサーモスタット付きヒータである。
【0009】次に、現像液供給スリット6へ送る泡状現
像液の供給関係について説明する。濃縮現像液を入れる
濃縮現像液タンク41、濃縮現像液を希釈する水をいれる
希釈水タンク40、濃縮現像液を水と混合して現像に使用
する現像液とする現像液ミキシングタンク42、定量ポン
プ43a、b、現像液に空気あるいは窒素等の気体を吹き
込んで泡状にする現像液供給タンク44、現像液に気体を
吹き込む気体挿入パイプ45、定量ポンプ47、及び現像液
供給タンク44へ気体を吹き込む系として、気体をエアフ
ィルタ51を通してコンプレッサ52によりエアタンク53に
圧送し、エアタンク53から電磁弁54を経て現像液供給タ
ンク44へ気体を圧送する系から主として構成されてい
る。(以下の図面において50*同士はパイプで接続され
ている。)上記装置において、泡現像液供給スリット6
は、上側部材51、下側部材52を有し、それぞれに泡状の
現像液の供給口49を設けてあり、現像液供給系から泡状
の現像液が供給される。上側部材51、下側部材52はそれ
ぞれの内側面が互いに微小距離をおいて搬送面に平行に
なるように設けることが好ましいが、搬送方向に対して
は若干平行からずらして(水平面に対して搬送方向へ下
げる等)もよい。上側部材52との間隔は50mm以下が好ま
しく、より好ましくは5〜30mmである。また、両部材、
特に下側部材52の搬送路の側の面には、コロを設けた
り、ナイロン単糸等を植つけて抵抗を低減させる手段を
適用することが好ましい。現像液スリット6には、供給
された泡状の現像液が所定の温度範囲に維持されている
ように温度調節装置(図示せず)が設けられている。
【0010】また、気体挿入パイプ45に先端、即ち現像
液への気体吹き込み口は、現像液中に気体を細分して吹
き込み泡を発生させる細孔を有するノズルとなってお
り、該ノズルとしては、硬質塩化ビニルに一端を閉じた
内径5〜50mm程度のパイプに多数の細孔(孔径0.05〜0.
2mm程度の)を設けたものや、ガラスの焼結体等を使用
することができる。現像液供給タンク44へ送る管路には
気体の温度を調節する装置を付加してもよい。
【0011】現像部Bでは、現像タンク1へ現像液補充
が行われる。水貯蔵タンク19及び濃縮補充液タンク20か
らそれぞれの定量ポンプ21、22により所定量が補充液ミ
キシングタンク18に圧送され、撹拌される。その後ポン
プ24a、bにより現像タンク及び補充液タンク16に現像
液が送られる。
【0012】30は面積測定反射センサーで、複数の光学
センサーを搬送路と直交する水平方向に配置し、その検
知信号によって版幅検出回路31で感光材料の幅を検出し
版面積積算回路32で感光性平版印刷版の面積を検出する
ように構成されている。35は稼働・休止時間積算回路
で、処理による現像の疲労(処理疲労)のほか、空気中
の炭酸ガスの吸収による活性度の低下(経時疲労)に対
する補充を行うためのものであり、電源スイッチ36の開
閉により処理装置の稼働及び休止を検知し、稼働時間及
び休止時間をそれぞれ積算し、これらの各状態における
経時疲労に対応する補充量を計算し、上記各信号は、流
量制御回路37に入力され、予め定めた関数関係に基づい
た補充量の補充がなされるよう、ポンプ駆動回路38を介
して補充装置17を制御するように構成されている。
【0013】次に、図1を参照して本発明の方法及び同
図に示す装置の動作を説明する。
【0014】先ず、感光性平版印刷版が装置の図上左端
から挿入されると、面積測定反射センサー30の検出信号
に基づき、感光性平版印刷版の搬入及び感光性平版印刷
版の搬送長さが検知され、図示しない制御装置によりプ
レヒートローラ4、搬送ローラ対5、串ローラ7、スク
イズローラ10a、bが動作し、感光性平版印刷版が図上
右方向へ水平状に搬送される。また、所定のタイミング
で、定量ポンプ43a、b、電磁弁54が作動し、泡状の現
像液が供給口51、52から泡現像液供給スリット6へ供給
される。
【0015】現像液供給タンク44では、気体吹き込みパ
イプ45から現像液中に圧送された気体により現像液が泡
状となり、供給口49から泡状現像液で逐次満たされてゆ
くと感光性平版印刷版がスリット内へ搬入され、感光性
平版印刷版の上下両面が泡状の現像液に接触し、現像が
行われる。泡状の現像液は、一度スクイズローラ10a及
びブレード61でスクイズされて、次いで現像部Bにおい
て、現像タンク1内に現像液に浸漬され、シャワーパイ
プ11により液中シャワーされ、ブラシローラ9で版面が
こすられ、スクイズローラ10bでその表裏面に付着して
いる現像液及び感光性平版印刷版からの溶出物が除去さ
れ現像が終了する。次いで、感光性平版印刷版は水洗部
C、次いでリンス・ガム部Dへ搬送され、水洗及び後処
理がなされる。
【0016】本発明において、現像液は、水系アルカリ
現像液で、より好ましくは、界面活性剤を含むpH12以上
のアルカリ水溶液であり、特にポジ型感光性平版印刷版
とネガ型感光性平版印刷版の両用現像液である。これら
は公知のものを使用することができる。
【0017】本発明の泡現像部における現像液は実質的
に未使用の現像液であることが好ましい。
【0018】実質的に未使用の現像液とは、未使用の現
像液と同等の現像能力を有する現像液を意味し、全く未
使用の現像液の外、未使用現像液にその現像能力を低下
させない範囲内で使用された現像液を混合して使用する
ことも可能であり、例えば、一度感光材料に供給した現
像液を未使用液に混合して使用する等の手段をとること
もできるが、全量未使用液を使用することが好ましい。
本発明において、現像液供給量は、泡状になる前の現像
液において、感光材料1m2当たり10〜200mlの範囲が好
ましく、50〜150mlの範囲がより好ましい。泡の直径
は、細かい方が好ましく、1mm以下が好ましく、より好
ましくは500μm以下であり、感光材料面への泡状現像液
の供給量は、1〜30mm厚が好ましく、より好ましくは3
〜20mm厚であり、泡発生に必要な現像液量は、泡の体積
の1/10〜1/100の量であることが好ましく、特に1/30
〜1/80が好ましい。
【0019】現像条件として、液温は、好ましくは10〜
40℃の範囲、より好ましくは25〜35℃の範囲であり、現
像時間は好ましくは5〜90秒、より好ましくは10〜60秒
の範囲である。
【0020】現像液はあらかじめ加熱されてから泡状に
され現像部へ供給されることが好ましい。
【0021】本発明方法において、現像前に感光性平版
印刷版を予め加熱(プレヒート)することが好ましい。
泡状現像液による現像は、従来の多量の現像液を循環再
使用する方法や比較的少量の非泡状現像液を供給する方
法と比較して、搬入される感光材料の温度の影響を受け
易いので、プレヒートにより感光性平版印刷版の温度を
現像前に予め適温に調整しておくことが現像安定性に対
して特に有効である。さらにまた、本発明方法は特に両
面版の処理に有効である。
【0022】本発明において、現像液が界面活性剤を含
有することが現像液を泡状に安定に保つ上で好ましい。
【0023】界面活性剤は、ノニオン、カチオン、アニ
オン、両性のいずれでもよい。
【0024】ノニオン界面活性剤にはポリエチレングリ
コール型と多価アルコール型であるが、どちらも使用で
きる。現像性能の点からはポリエチレングリコール型の
ノニオン界面活性剤が好ましく、その中でもエチレンオ
キシ基(−CH2CH2O−)を3以上有し、かつHLB値(HLB
はHydrophile-LipophileBalanceの略)が5以上(より
好ましくは8〜20,更に好ましくは15〜20)のノニオン
界面活性剤がより好ましい。
【0025】また、ノニオン界面活性剤のうち、エチレ
ンオキシ基とプロピレンオキシ基の両者を有するものが
特に好ましく、そのなかでHLB値が8以上のものがより
好ましい。
【0026】ノニオン界面活性剤の好ましい例として下
記一般式〔1〕〜〔8〕で表される化合物が挙げられ
る。
【0027】
【化1】
【0028】〔1〕〜〔8〕式において、Rは水素原子
又は1価の有機基を表す。該有機基としては、例えば直
鎖もしくは分岐の炭素数1〜30の、置換基{例えばアリ
ール基(フェニル等)}を有していてもよいアルキル
基、アルキル部分が上記アルキル基であるアルキルカル
ボニル基、置換基(例えばヒドロキシル基、上記のよう
なアルキル基等)を有していてもよいフェニル基等が挙
げられる。a、b、c、m、n、x及びyは各々1〜40
の整数を表す。
【0029】次に、ノニオン界面活性剤の具体例を示
す。
【0030】ポリエチレングリコール、ポリオキシエチ
レンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルエー
テル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシ
エチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレ
イルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテ
ル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンベヘニル
エーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンステアリルアミン、ポリオキシエチレ
ンオレイルアミン、ポリオキシエチレンステアリン酸ア
ミド、ポリオキシエチレンオレイン酸アミド、ポリオキ
シエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンアビエチルエ
ーテル、ポリオキシエチレンラノリンエーテル、ポリオ
キシエチレンモノラウレート、ポリオキシエチレンモノ
ステアレート、ポリオキシエチレングリセリルモノオレ
ート、ポリオキシエチレングリセルモノステアレート、
ポリオキシエチレンプロピレングリコールモノステアレ
ート、オキシエチレンオキシプロピレンブロックポリマ
ー、ジスチレン化フェノールポリエチレンオキシド付加
物、トリベンジルフェノールポリエチレンオキシド付加
物、オクチルフェノールポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレン付加物、グリセロールモノステアレート、ソ
ルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタ
ンモノラウレート等。
【0031】ノニオン界面活性剤の重量平均分子量は30
0〜10000の範囲が好ましく、500〜5000の範囲が特に好
ましい。ノニオン型界面活性剤は1種を単独で含有させ
ても、又2種以上を併用してもよい。
【0032】カチオン界面活性剤はアミン型と第四アン
モニウム塩型に大別されるが、これらの何れをも用いる
ことができる。
【0033】アミン型の例としては、ポリオキシエチレ
ンアルキルアミン、N-アルキルプロピレンアミン、N-ア
ルキルポリエチレンポリアミン、N-アルキルポリエチレ
ンポリアミンジメチル硫酸塩、アルキルビグアニド、長
鎖アミンオキシド、アルキルイミダゾリン、1-ヒドロキ
シエチル-2-アルキルイミダゾリン、1-アセチルアミノ
エチル-2-アルキルイミダゾリン、2-アルキル-4-メチル
-4-ヒドロキシメチルオキサゾリン等がある。
【0034】また、第四アンモニウム塩型の例として
は、長鎖第1アミン塩、アルキルトリメチルアンモニウ
ム塩、ジアルキルジメチルエチルアンモニウム塩、アル
キルジメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジ
ルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、アルキル
キノリニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、アルキ
ルピリジニウム硫酸塩、ステアラミドメチルピリジニウ
ム塩、アシルアミノエチルジエチルアミン塩、アシルア
ミノエチルメチルジエチルアンモニウム塩、アルキルア
ミドプロピルジメチルベンジルアンモニウム塩、脂肪酸
ポリエチレンポリアミド、アシルアミノエチルビリジニ
ウム塩、アシルコラミノホルミルメチルピリジニウム
塩、ステアロオキシメチルピリジニウム塩、脂肪酸トリ
エタノールアミン、脂肪酸トリエタノールアミンギ酸
塩、トリオキシエチレン脂肪酸トリエタノールアミン、
脂肪酸ジブチルアミノエタノール、セチルオキシメチル
ピリジニウム塩、p-イソオクチルフェノキシエトキシエ
チルジメチルベンジルアンモニウム塩等がある。(上記
化合物の例の中の 「アルキル」 とは炭素数6〜20の、直
鎖または一部置換されたアルキルを示し、具体的には、
ヘキシル、オクチル、セチル、ステアリル等の直鎖アル
キルが好ましく用いられる。) これらの中では、特に水溶性の第四アンモニウム塩型の
カチオン界面活性剤が有効で、その中でも、アルキルト
リメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルア
ンモニウム塩、エチレンオキシド付加アンモニウム塩等
が好適である。また、カチオン成分をくり返し単位とし
て有する重合体も広い意味ではカチオン界面活性剤であ
り、本発明のカチオン界面活性剤に含包される。特に、
親油性モノマーと共重合して得られた第四アンモニウム
塩を含む重合体は好適に用いることができる。
【0035】該重合体の重量平均分子量は300〜50000の
範囲であり、特に好ましくは500〜5000の範囲である。
これらのカチオン界面活性剤は単独で使用するほか、2
種以上を併用してもよい。
【0036】アニオン型界面活性剤としては、高級アル
コール(C8〜C22)硫酸エステル塩類〔例えば、ラウリ
ルアルコールサルフェートのナトリウム塩、オクテルア
ルコールサルフェートのナトリウム塩、ラウリルアルコ
ールサルフェートのアンモニウム塩、「Teepol-81」
(商品名・シエル化学製)、第二ナトリウムアルキルサ
ルフェートなど〕、脂肪族アルコールリン酸エステル塩
類(例えば、セチルアルコールリン酸エステルのナトリ
ウム塩など)、アルキルアリールスルホン酸塩類(例えば、
ドデシルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩、イソプロ
ピルナフタレンスルホン酸のナトリウム塩、ジナフタリ
ンジスルホン酸のナリトウム塩、メタニトロベンゼンス
ルホン酸のナトリウム塩など)、アルキルアミドのスル
ホン酸塩類(例えば、C17H33CON(CH3)CH2SO3Naなど)、
二塩基性脂肪酸エステルのスルホン酸塩類(例えば、ナ
トリウムスルホコハク酸ジオクチルエステル、ナトリウ
ムスルホコハク酸ジヘキシルエステルなど)がある。こ
れらの中で特にスルホン酸塩類が好適に用いられる。
【0037】両性界面活性剤としては、例えばN-メチル
-N-ペンタデシルアミノ酢酸ナトリウムのような化合物
を用いることができる。
【0038】界面活性剤は、現像液に0.01〜10重量%の
範囲の濃度で含有させるのが好ましい。
【0039】本発明において、浸漬現像工程において現
像促進操作(ブラシやローラによるこすり、液中シャワ
ーによる現像液の版面への噴射等)が施されることが好
ましい。本発明における現像後の水洗工程の水量は感光
材料1m2当たり50ml〜5lの範囲が好ましく、より好まし
くは100ml〜1lである。
【0040】本発明による水洗工程の後には、リンス処
理(界面活性剤の水溶液による処理)又はガム処理(不
感脂化液による処理)を行うことが好ましい。これらの
処理液は、循環使用でも新液による処理でもよいが、好
ましくは新液による処理である。
【0041】本発明が適用される感光材料には、例えば
陽極酸化処理されたアルミニウム支持体上に感光成分と
してジアゾ化合物を用いた感光層を有するネガ型感光性
平版印刷版、同じく感光成分としてo-キノンジアジド化
合物を用いたポジ型感光性平版印刷版、上記のような支
持体上に光導電性層を設け電子写真方式によってトナー
画像を形成した後、溶出処理によって非画像部の該光導
電性層を除去しうる平版印刷材料等が包含され、現像液
には、ケイ酸アルカリ、有機溶剤、界面活性剤、無機還
元剤、キレート剤等を含有する水を主たる溶媒とするp
H12〜13.5の現像液が包含される。
【0042】更に具体的には、例えば特開昭62-175757
号公報第5頁左下欄第18行〜第7頁右上欄第11行に記載
されているような感光性平版印刷版、例えば特開昭62-2
4263号、同62-24264号、同62-25761号、同62-35351号、
同62-73271号、同62-75535号、同62-89060号、同62-125
357号、同62-133460号、同62-159148号、同62-168160
号、同62-175757号、同62-175758号、同63-200154号、
同63-205658号各公報に記載されているような感光性平
版印刷版とその現像液、例えば特開昭58-25477号公報に
記載されているような電子写真方式の感光性平版印刷版
が包含される。
【0043】さらにまた、例えば特開平1-149043号、特
開平1-150142号、特開平1-154157号、特開平1-154158号
等に記載されたような、基板上に感光層及びインキ反撥
層としてシリコーン層を積層した構成を有するもの及び
その現像液が包含される。
【0044】
【作用】本発明は、感光性平版印刷版の現像方法におい
て、現像液を泡状として供給する泡現像と、続いて浸漬
現像することにより、少量の現像液による処理において
も安定性が改善される。
【0045】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。
【0046】実施例1 厚さ0.24mmのJIS-1050アルミニウム板を2%の水酸化ナ
トリウム水溶液中に浸漬し、脱脂処理を行った後に、そ
の表裏両面を希硝酸溶液中で電気化学的に粗面化し、よ
く洗浄した後に希硫酸溶液中で陽極酸化処理を行って2.
5g/m2の酸化皮膜を上記アルミニウム板の表裏両面上
に形成させた。このように処理されたアルミニウム板を
水洗、乾燥後、その表裏両面に下記組成の感光液をそれ
ぞれ乾燥重量2.5g/m2となるように塗布し、乾燥して
ポジ型感光性平版印刷版を得た。
【0047】 (感光液) ピロガロールアセトン樹脂のナフトキノン−1,2−ジアジド(2)−5−スルホン 酸エステル(特公昭43-28403号公報の実施例1に記載の方法で合成したもの) ・・・ 1重量部 m,p−クレゾール−ホルムアルデヒド樹脂 ・・・ 2重量部 tert−ブチルフェノール−ホルムアルデヒド樹脂 ・・・ 0.3重量部 オイルブルー#603(商品名オリエント化学工業(株)製染料) ・・0.03重量部 クリスタルバイオレット(BASF社製染料) ・・・0.03重量部 エチレングリコールモノエチルエーテル ・・・ 20重量部 こうして得られたポジ型感光性平版印刷版を多数枚用意
し、透明ポジティブフィルムを密着させて2kwのメタル
ハライドランプで70cmの距離から60秒間露光を行った。
【0048】一方、厚さ0.24mmのJIS-1050アルミニウム
板を20%のリン酸ナトリウム水溶液に浸漬して脱脂し、
その表裏両面を希硝酸溶液中で電気化学的に粗面化し、
よく洗浄した後に希硫酸溶液中で陽極酸化処理を行って
1.5g/m2の酸化皮膜を上記アルミニウム板の表裏両面
上に形成させた。このように処理されたアルミニウム板
を、さらにメタケイ酸ナトリウム水溶液中に浸漬して封
孔処理を行い、水洗、乾燥した後に、その表裏両面に下
記組成の感光液をそれぞれ乾燥重量2.0g/m2となるよ
うに塗布し、乾燥してネガ型感光性平版印刷版を得た。
【0049】 (感光液) p-ジアゾフェニルアミンとパラホルムアルデヒドとの縮合物のヘキサフルオロ リン酸塩 ・・・ 1重量部 N−(4-ヒドロキフェニル)メタクリルアミド共重合体 (特公昭57-43890公報の実施例1に記載のもの) ・・・ 10重量部 ビクトリア・ピュアー・ブルーBOH(商品名、 保土ケ谷化学工業(株)製染料) ・・ 0.2重量部 エチレングリコールモノメチルエーテル ・・・ 100重量部 こうして得られたネガ型感光性平版印刷版を多数枚用意
し、透明ネガティブフィルムを密着させて2kwのメタル
ハライドランプで70cmの距離から30秒間露光を行った。
【0050】図1に示す自動現像機の、濃縮現像液タン
ク40にSD-51(コニカ(株)製 ネガ・ポジ共通現像
液)を仕込み、現像液ミキシングタンク42において水で
6倍に希釈されるように定量ポンプ43a、bの送液量を
調整した。現像液供給タンク44において泡状にされた現
像液は、泡現像液供給スリット6によって感光性平版印
刷版の両面に供給されるようにした。
【0051】プレヒートローラ4の温度を40℃に、また
現像液温度を泡現像液供給スリット6内部において27℃
になるように図示されていないヒータを調整した。
【0052】泡現像液供給スリット6への供給量は、版
面積当たり60ml/m2、浸漬現像部の現像タンク1へ浸
漬するまでの現像時間を10秒にした。浸漬現像処理条件
は、現像タンクの現像液量を20L、現像液の温度はヒー
タ39により27℃に調整した。浸漬現像部での現像液の補
充量は、経時補充100ml/h、日間補充80ml/h、処理
補充10ml/m2に設定した。浸漬現像時間は6秒とし、
全現像時間を20秒とした。
【0053】このような条件でポジ型感光性平版印刷版
及びネガ型感光性平版印刷版の1003mm×800mmのものを
1枚ずつ交互に多数枚処理したところ、表裏面共に均一
に現像処理された高品質な印刷物が得られた。
【0054】なお、比較として泡現像部Aを除く他の部
分は図1と同様である自動現像機において、同様に感光
性平版印刷版を多数枚処理したところ、本発明の方法と
同じ程度の現像性能を得るために必要な現像液補充量
は、日間・経時補充量を同一にした場合、処理補充量が
90ml/m2であった。
【0055】
【発明の効果】自動現像機を用いて感光性平版印刷版を
現像処理する方法において、泡現像をして、その後浸漬
現像をすることにより、少量の現像液量で印刷版を均一
に安定して現像することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するための処理装置の例を示
す概略断面図である。
【符号の説明】
1 現像タンク 2 水洗タンク 3 リンス・ガムタンク 4 プレヒートローラ 5 搬送ローラ対 6 泡現像液供給スリット 7 串ローラ 8 ガイドローラ 9 ブラシローラ 10a,b スクイズローラ 11 液中シャワーパイプ 12 シャワーパイプ 13、14、15 定量ポンプ 16 補充液タンク 17 補充装置 18 ミキシングタンク 19 水貯蔵タンク 20 濃縮補充液タンク 21 、22 定量ポンプ 23a、b かくはん機 24a、b 定量ポンプ 25 余剰現像液導配管 26、27、28、29 廃液導配管 30 面積測定反射センサー 31 版幅検出回路 32 版面積積算回路 35 稼働・休止時間積算回路 36 電源スイッチ 37 流量制御回路 38 ポンプ駆動回路 39 サーモスタット付きヒータ 40 希釈水タンク 41 濃縮現像液タンク 42 ミキシングタンク 43a、b 定量ポンプ 44 現像液供給タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 真也 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 太田 智久 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動現像機を用いて感光性平版印刷版を
    自動的に搬送し、複数の現像処理方法で処理する現像処
    理方法において、泡現像をして、その後さらに浸漬現像
    処理することを特徴とする感光性平版印刷版の現像処理
    方法。
  2. 【請求項2】 感光性平版印刷版を搬送する手段を有し
    搬送された感光性平版印刷版を泡現像し、その後浸漬現
    像するための浸漬現像部を有し、また泡現像部におい
    て、現像液を泡状にする手段を有することを特徴とする
    感光性平版印刷版の現像処理装置。
  3. 【請求項3】 現像液に界面活性剤を含有することを特
    徴とする請求項1記載の処理方法。
JP16801493A 1993-07-07 1993-07-07 感光性平版印刷版の現像処理方法及び現像処理装置 Pending JPH0728253A (ja)

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