JPH0728182Y2 - 蛇籠組立構造 - Google Patents

蛇籠組立構造

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JPH0728182Y2
JPH0728182Y2 JP1988153924U JP15392488U JPH0728182Y2 JP H0728182 Y2 JPH0728182 Y2 JP H0728182Y2 JP 1988153924 U JP1988153924 U JP 1988153924U JP 15392488 U JP15392488 U JP 15392488U JP H0728182 Y2 JPH0728182 Y2 JP H0728182Y2
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gabion
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coil spring
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JP1988153924U
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JPH0273432U (ja
Inventor
徹 早川
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株式会社ガソン
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、護岸、水制、砂防などの工事に使用される蛇
籠組立構造に関する。
[従来の技術] この種の蛇籠組立構造は、現場へ大量に搬送するときの
運搬性をよくするため実公昭10-2191号公報に例示され
る如く、組立前は前記底面網部と側面網部などが平たく
延ばされた状態で連結され、設置時には底面網部に対し
側面網部を起立して略立体形状に組み立てるようにして
いる。
他の例としては特許第24207号に示されるものがある。
この従来技術は三角形の側面網部を使用し、蛇籠を三角
柱形状に組み立てるようにしたものであり、連結具とし
て一端に環を有する螺條繋線が用いられている。
実公昭10-2191号の場合は、底面網部に対して側面網部
を強制的に屈曲しなければならず、組み立て作業性が悪
い。この点では特許第24207号では螺條繋線を使用し、
隣接する各網部の枠体部分同士を内側に入れながら連結
しこの螺條繋線を介して網部を起立することができるこ
とから組み付け作業性はそれなりに改良される。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、この螺條繋線は、同公報に図示されてい
る如く全寸が短く、隣接する各網部の枠体部分同士を連
結するに際してその各一辺を複数個で連結操作しなけれ
ばならない。また、螺條繋線構成はコイル状線材に加工
を施して一端に環を形成しなければならず、かつ他端を
直線部に形成しなければならない。しかも、この一端の
環は、各枠体の連結する辺部分同士を螺絛部内に入れた
後、他端直線部を折り返してその環内に絡めて係止する
ためのものと考えられ、このような構造では螺條繋線の
脱落を確実に防止できる反面、連結操作に時間がかか
り、作業効率をより改善したい。
本考案は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は一度に多く運べるとともに、施工時における組
み立て作業性をより向上させることのできる蛇籠組立構
造を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため本考案は、本考案は、窓枠状の
枠体に対して略菱形に編み込まれた金網を設けてなる底
面網部および側面網部を少なくとも有し、組立前は前記
底面網部と側面網部とが平たく延ばされた状態で連結さ
れ、設置時には底面網部に対し側面網部を起立して略立
体形状に組み立てられる蛇籠組立構造において、前記底
面網部と側面網部とを、各枠体の連結する辺と略同じ長
さをなし、かつ金網の菱形と等しいピッチで巻回形成さ
れているコイルスプリングを使用し、該コイルスプリン
グを回しながらその輪内に両枠体の連結する辺を共通に
巻き入れるとともに、コイルスプリングの両端を対応す
る枠体のコーナー部内に押し込むことにより、起立自在
に連結するようにしたものである。
[作用] 上記構成によれば、工場などから現場へ運ぶときに、コ
イルスプリングを介して各網部に互いに平たく延ばした
状態にして輸送することができ、搬送性に優れている。
一方、現場ではコイルスプリングを介して回動させるよ
うにして所定の各網部を引き起こし、この引き起こした
状態で各網部間をさらに固定すると、所定の蛇籠組立構
造を簡単に形成することができる。
[実施例] 以下、本考案の実施例について図面を用いて詳細に説明
する。
第1図は、本考案を適用した蛇籠組立構造の一実施例を
概略的に示したものである。
図において、蛇籠1は、現場で施設しながら上面が開口
した枠状に形成される蛇籠本体2と、この蛇籠本体2の
施設後に蛇籠本体2の上面開口を閉じる上面網体3など
で構成されている。
さらに、蛇籠本体2は、法面上に載置される底面網部4
を備えているとともに、この底面網部4の各周部分に沿
って立設した胴状網部を形成するところの側面網部5
と、この側面網部5で画成される内部空間を複数の小部
屋に区切る仕切網部6などで構成されている。そして、
側面網部5は途中で折り曲げ可能に、さらに複数の側面
網部5A,5B,5C,5D,5Eに分割形成されている。
また、底面網部4と側面網部5および仕切網部6は概略
的には、中間部分に比較的太い針金で形成された補強枠
8を取り付け同じく太い針金で窓枠状に形成された枠体
7と、この枠体7に対して略菱形に編み込まれた金網10
とで各々構成されている。これら側面網部5、仕切網部
6は、現場に運ぶ前に予め底面網部4に対して連結され
るもので、この連結部分には各網部4,5,6の金網と等し
いピッチで巻回形成されているコイルスプリング9が取
り付けられ、このコイルスプリング9で互いにヒンジ連
結される。コイルスプリング9の全寸は連結する辺と略
同じ長さであるが、多少長くしてもよい。
すなわち、第1図中に符号(イ)で示す蛇籠本体2の如
く、側面網部5の一辺と仕切網部6の一辺とは底面網部
4の所定位置にそれぞれ連結されるが、このヒンジ連結
は各部が同じ方法で連結される。また、この連結をする
場合は、まず第2図に示すように互いに連結される網部
4,5,6の各枠体7同士(または枠体7と補強枠8とを)
を互いに当接させた状態にする。次いで、一端側からコ
イルスプリング9を回しながら押し込んで行くと、この
コイルスプリング9の輪内に両枠体7の一部が(または
枠体7の一部と補強材8の一部とが)共通に配置され、
回動可能な状態で互いに連結される。なお、コイルスプ
リング9の両端は対応する枠体7のコーナー部内に押し
込まれる。
そして、この状態では側面網部5と仕切網部6とが底面
網部4に対してそれぞれ一辺だけが連結された状態にな
っているので、第1図中に符号(イ)で示す蛇籠本体2
のように、この連結部分を支点に仕切網部6が底面網部
4の上に折り重ねられて倒れるとともに、側面網部5が
底面網部4と同一面上で倒れて平たく延ばされた形状が
得られる。
次に、上面網体3は、蛇籠本体2とは別に独立して形成
されており、蛇籠本体2を形成している底面網部4、側
面網部5、仕切網部6と同様に、比較的太い針金で窓枠
状に形成された枠体17を備え、この枠体17に対して略菱
形に編まれた金網10が組み込まれて、シート状に形成さ
れている。
このように構成された蛇籠1は、第1図中に符号(イ)
で示す平たく延ばされた蛇籠本体2とシート状の上面網
部3とが現場に運ばれ、その後現場において蛇籠本体2
が方形状に組み立てられて施設される。そして、この平
たく延ばされた蛇籠本体2は、コイルスプリング9によ
ってヒンジ連結されている部分を支点にして側面網部5
および仕切網部6が順次引き起こされる。これにより、
側面網部5の枠体7とこれに隣接する仕切網部6の枠体
7、および互いに隣接し合う側面網部5の枠体7,7同志
とが互いに当接された状態になる。また、この状態で各
当接部分に別のコイルスプリング9を回しながら押し込
んで行くと、上記底面網部4と側面網部5および底面網
部4と仕切網部6の場合と同様に、コイルスプリング9
の輪内に両枠体7の一部が共通に配され、各側網部5,5
との間の連結および側網部5と仕切網部6との連結がさ
らになされ、これにより上面および一側面が開放された
蛇籠本体2が第1図中に符号(ロ)で示すように組み立
てられる。そして、このようにして組み立てられた蛇籠
本体2に隣接して、さらに第1図中に符号(イ)で示す
次の平たくされた蛇籠本体2が配され、同様にして組み
立てられて順次施設される。また、このようにして方形
状に組み立てられて施設された蛇籠本体2内にはパワー
ショベルやブルトーザーなどの機械を用いて石などが詰
められ、その後各蛇籠本体2ごとに上面網体3がかぶせ
られる。そして、この上面網体3が不図示の掛着具で蛇
籠本体2上に取付固定される。
したがって、このように構成された蛇籠1では、工場な
どから現場へ運ぶ時にコイルスプリング9の連結で形成
されたヒンジ係合部分で各網部4,5,6を互いに平たく延
ばした状態にして輸送することができるとともに、上面
網体3がシート状に単体で形成されているので、かさば
らずに幾つもの蛇籠本体2および上面網体3を一度に運
ぶことができる。これにより、輸送コストを低くするこ
とができる。また、現場では各蛇籠本体2をヒンジ結合
部分で回動させ各網部5,6を順次引き起こし、さらにコ
イルスプリング9で連結固定すると所定の蛇籠1を簡単
に形成することができるので、作業性の向上が図れる。
なお、上記実施例では、仕切網部6と、上面網体3を設
けた構造を開示したが、これらは蛇籠1の施設場所や施
設状況によっては必ずしも取り付ける必要はないもので
ある。その他、本考案はその要旨の範囲内で種々変形実
施可能であることは勿論のことである。
[考案の効果] 以上説明したとおり、本考案に係る蛇籠組立構造にあっ
ては、特許第24207号のような螺條繋線を用いる技術に
対して、次のような効果が得られる。
第1に、コイルスプリングを回しながらその輪内に両枠
体の連結辺を共通に巻き入れるとともに、コイルスプリ
ングの両端を対応する枠体のコーナー部内に押し込むだ
けなので、連結作業性をより向上できる。また、連結し
た後、その連結を解放したいときなどには前記両端のう
ち片方の押し込みを解放してコイルスプリングを回しな
がら引き抜くだけでなので容易であり、そのコイルスプ
リングを再度使用することもできる。
第2に、組立られた蛇籠内に石などが詰められると、各
網部は連結部分で離れる方向の加重を受けて隙間が発生
したり、連結が切断され易く、隙間が拡大すると内部の
詰物が抜け出る。しかし、本願考案では各枠体の連結す
る辺と略同じ長さのコイルスプリングを用いて連結する
辺の全体に巻き付けるので、部分的に連結するよりも信
頼性が得られ、仮に、コイルスプリングが部分的に切断
したとしても隙間が拡大し難くい。
第3に、コイルスプリングが連結する辺と略同じ長さな
ので、その使用個数が少なくなる点からも、管理ないし
は作業性に優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の蛇籠を施設して行く状態で概略的に示
した斜視図、第2図は第1図中に符号IIで示した部分に
おける拡大平面図、第3図は第2図のIII-III線に沿う
概略拡大断面図である。 1……蛇籠 2……蛇籠本体 3……上面網体 4……底面網部 5……側面網部 7……枠体 9……ヒンジ結合用のコイルスプリング 10……金網

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】窓枠状の枠体に対して略菱形に編み込まれ
    た金網を設けてなる底面網部および側面網部を少なくと
    も有し、組立前は前記底面網部と側面網部とが平たく延
    ばされた状態で連結され、設置時には底面網部に対し側
    面網部を起立して略立体形状に組み立てられる蛇籠組立
    構造において、 前記底面網部と側面網部とを、各枠体の連結する辺と略
    同じ長さをなし、かつ金網の菱形と等しいピッチで巻回
    形成されているコイルスプリングを使用し、該コイルス
    プリングを回しながらその輪内に両枠体の連結する辺を
    共通に巻き入れるとともに、コイルスプリングの両端を
    対応する枠体のコーナー部内に押し込むことにより、起
    立自在に連結することを特徴とする蛇籠組立構造。
JP1988153924U 1988-11-27 1988-11-27 蛇籠組立構造 Expired - Lifetime JPH0728182Y2 (ja)

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JPH0273432U JPH0273432U (ja) 1990-06-05
JPH0728182Y2 true JPH0728182Y2 (ja) 1995-06-28

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JPH0733650B2 (ja) * 1990-02-16 1995-04-12 小岩金網株式会社 護岸の施工方法

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