JPH07280934A - 車載用車速計測装置 - Google Patents

車載用車速計測装置

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JPH07280934A
JPH07280934A JP7198894A JP7198894A JPH07280934A JP H07280934 A JPH07280934 A JP H07280934A JP 7198894 A JP7198894 A JP 7198894A JP 7198894 A JP7198894 A JP 7198894A JP H07280934 A JPH07280934 A JP H07280934A
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JP
Japan
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signal
circuit
reflected wave
trailing edge
vehicle speed
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JP7198894A
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Inventor
Kazuo Sato
和郎 佐藤
Mitsuhiro Sakamoto
光弘 坂本
Naoji Nakahara
直司 中原
Keiji Kuzutani
啓司 葛谷
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冠水路面から巻起す水飛沫の影響を除去し、
正確な車速が検出できること。 【構成】 受波した反射波信号から所定以上の信号を抽
出する信号抽出回路12と、信号抽出回路12の後縁か
ら所定時間だけゲートを開閉する後縁ゲート発生回路7
と、後縁ゲート発生回路7でゲートを開閉する所定時間
だけ、受波した反射波信号を遅延させる遅延回路11
と、後縁ゲート発生回路7の出力によって遅延回路11
で遅延させた反射波信号を取出すゲート回路8と、ゲー
ト回路8で取出された反射波信号の周波数を計測する周
波数計測回路9と、周波数計測回路9からそのドプラー
周波数成分を抽出し、車速Vを演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車に取付けられ
て、ナビゲーションシステム、車速検出装置、ABS装
置等の各種速度情報を使用する車速計測装置に関するも
ので、特に、車輌に積載した超音波を利用する車載用車
速計測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の超音波を使用した速度計測装置
としては、実開昭57−68574号公報に掲載の技術
がある。この公報に掲載の技術は、別体となった送波器
から連続的に超音波を送波し、反射体から反射して得ら
れる受波を連続受信し、送波と受波の差分でドプラー周
波数を検出するものであり、現在では周知の技術となっ
ている。
【0003】また、この種の超音波を使用した速度計測
装置としては、特開昭59−203973号公報に掲載
の技術がある。この公報に掲載の技術は、前記公報の技
術と同様、別体となった送波器と受波器とを有し、特
に、受波器を2台とし、車体の上下振動、ノーズアッ
プ、ノーズダウンによる誤差を軽減するものである。
【0004】これらの技術では連続的に超音波の送受信
を行なっているため、反射体の特定ができず多重反射波
等のノイズ除去が困難であった。
【0005】そして、この種の超音波を使用した別の速
度計測装置としては、特開昭58−39971号公報に
掲載の技術がある。この公報に掲載の技術は、超音波を
パルス状に送波し、特定の反射物体である路面から反射
して受波される時点でパルス幅に対応した受信ゲートを
開き、受信波の所定波長分の時間を計測することで、ド
プラーシフト量を求め、車速を計測するものである。
【0006】更に、この種の車載用車速計測装置として
は、特開平3−269388号公報に掲載の技術があ
る。
【0007】この技術は、送受波器から車輌の前方向或
いは前後方向の路面に所定の俯角度で超音波が放射さ
れ、放射された超音波と路面の突起の反射波の受信信号
から突起までの時間を計測し、また、路面の突起の反射
波の信号レベルと所定の閾値とを比較し、車輌前方の路
面の突起等の有無及びその大きさを検出している。そし
て、反射波が路面から帰来する時間における直線距離と
超音波の放射角度とから車高を検出し、また得られたド
プラー周波数をもとに車速を検出している。
【0008】特に、前記公報に掲載の技術は、車体の前
後方向に等しい放射角度を有して超音波が放射され、そ
れぞれの反射波の受信信号のドプラー周波数を検出し、
その差のドプラー周波数を求めて、車体の垂直速度成分
が打消された車速を検出している。また、反射波が受信
されるまでの時間を計測することで車高を検出してい
る。
【0009】このようにして、超音波を用いて車輌の走
行時の前方路面の突起等が検出され、かつ、車高、車速
等を検出している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この種の超音波を路面
に送波し、その路面からの反射波を受波する車載用車速
計測装置は、車輪速から車輌速度を検出するスピードセ
ンサに比較して、車輪の空気圧及び積荷、タイヤサイ
ズ、スリップ等の影響を受けることなく車速検出でき、
信頼性の高い車速が得られる。しかし、車輌が冠水路面
の走行になると冠水路面から巻起す水飛沫による反射信
号が混入し、正確に路面の検出が行ない難くなり、精度
低下の要因になっていた。この現象は、冠水路面から巻
起す水飛沫のみならず、泥水の飛沫、雪、砂、塵埃につ
いても同様の結果をもたらす。
【0011】そこで、本発明は、冠水路面から巻起す水
飛沫の影響を除去し、正確な車速が検出できる車載用車
速計測装置の提供を課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる車載用車
速計測装置は、受波した反射波信号から所定以上の信号
を抽出する信号抽出回路と、その信号抽出回路の後縁か
ら所定時間だけゲートを開閉する後縁ゲート発生回路
と、その後縁ゲート発生回路でゲートを開閉する所定時
間だけ、前記受波した反射波信号を遅延させる遅延回路
と、前記後縁ゲート発生回路の出力によって前記遅延回
路で遅延させた反射波信号を取出すゲート回路と、その
ゲート回路で取出された反射波信号の周波数を計測する
周波数計測回路と、その周波数計測回路からそのドプラ
ー周波数成分を抽出し、車速を演算する演算回路とを具
備するものである。
【0013】
【作用】本発明においては、信号抽出回路で受波した反
射波信号から所定以上の信号を抽出し、その抽出した反
射波信号の後縁から所定時間だけゲートを開閉し、その
ゲートを開閉する所定時間だけ、前記受波した反射波信
号を遅延させておき、遅延させた反射波信号を取出し、
その取出された反射波信号の周波数を計測し、そのドプ
ラー周波数成分を抽出し、車速を演算する。これによ
り、水飛沫の反射波が時間的に早く、路面の反射波の検
出が遅く検出されることに対応させる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例の車載用車速計測装置
について説明する。
【0015】〈基本的動作説明〉図1は本発明の実施例
の車載用車速計測装置の基本動作説明図で、(a)はシ
ングルビーム方式による車載用車速計測装置の側面図、
(b)はシングルビーム方式による車載用車速計測装置
の基本的動作説明図であり、(c)は水飛沫と路面との
反射条件を示す説明図である。
【0016】図1において、車両100の進行方向に平
行し、反進行方向に対して俯角を45度に設定した超音
波送受波器TRは、200[KHz ]帯の超音波振動を所
定の超音波ビーム幅で路面に送波し、その反射波を受波
するものであり、車両100の進行方向に対して平行す
る車速(速度ベクトル)Vを得るものである。具体的に
は、超音波送受波器TRは車両100の前方中央、また
は前輪或いは後輪の前方、前輪或いは後輪の側方に配設
している。
【0017】超音波送受波器TRは、図1(a)に示す
ように、プリント回路基板等と共にハウジングHAに収
容して一体化している。そして、図1(b)に示すよう
に、ハウジングHAは車両100の下面に取付けられて
いる。また、この実施例の超音波を放射する高さはH
[m]である。
【0018】即ち、図1(b)の超音波送受波器TRで
送波及び受波する場合の動作原理図に示すように、超音
波を放射して路面に到達するまでの距離をL[m]、そ
の高さをH[m]、その放射角度をφ度とすれば、 L=H/sinφ ・・・・・・(1) となる。
【0019】また、間歇的に周波数f[Hz]の超音波を
路面に送波して、反射後、受波した周波数fo =f− d
f[Hz]からそのドプラー周波数 df[Hz]を算出する
と、 df=2f・(V/3.6)・cosφ/C [Hz] ・・・・(2) 但し、V:車速 [Km/h] C:音速 [m/s ] となり、これより V=1.8C・ df/f・cosφ ・・・・・・(3) となる。
【0020】このようにして、超音波を用いて車両10
0の車速を検出している。
【0021】また、図1(c)のように、超音波送受波
器TRから路面に到達する前の反射波を得る時間Aにお
いては、冠水した路面Eからの反射波の影響よりも水飛
沫Wの速度を計測することになる。また、超音波送受波
器TRから路面Eに到達する反射波を得る時間Bにおい
ては、水飛沫Wの影響を受けた路面Eからの反射波を計
測することになる。そして、超音波送受波器TRから路
面Eに到達する反射波を得る時間Cにおいては、水飛沫
Wの影響が最も少ない路面Eからの反射波を計測するこ
とになる。
【0022】このときの時間と反射波出力との関係を示
すと次のようになる。
【0023】図2は本発明の車載用車速計測装置の原理
を示す水飛沫と路面との反射波の出力条件を示す説明図
である。
【0024】図2において、水飛沫反射波Nは、図1
(c)に示すように、冠水した路面Eの表面よりも超音
波送受波器TRに近い位置に水飛沫Wが発生しているか
ら、反射波信号は時間的に早い位置にピーク値が存在す
る特性となる。冠水した路面Eからの反射波は、超音波
送受波器TRから水飛沫Wよりも遠い位置で発生するか
ら、その路面反射波Sの信号は時間的に遅い位置にピー
ク値が存在する特性となる。即ち、冠水した路面Eから
の反射波は、図2に示すように、水飛沫反射波Nと路面
反射波Sとが重なり合っており、車両100の車速誤差
を少なくするには、路面反射波Sの信号レベルと水飛沫
反射波Nの信号レベルとの比率S/Nをできるだけ大き
くする必要がある。
【0025】超音波送受波器TRから路面に到達する前
の反射波を得る時間Aにおいては、路面反射波Sと水飛
沫反射波Nの信号レベルとの比率S/Nは、S/N=S
A /NA となり、また、超音波送受波器TRから路面E
に到達する反射波を得る時間Bにおいては、路面反射波
Sと水飛沫反射波Nの信号レベルとの比率S/Nは、S
/N=SB /NB となり、そして、超音波送受波器TR
から路面Eに到達する反射波を得る時間Cにおいては、
路面反射波Sと水飛沫反射波Nの信号レベルとの比率S
/Nは、S/N=SC /NC となる。ここで、 SA /NA <SB /NB <SC /NC である。したがって、路面反射波Sと水飛沫反射波Nの
信号レベルとの比率S/Nは、反射波のできるだけ後縁
で検出すると、S/N比を向上させることができる。故
に、超音波送受波器TR毎に受信ゲートを開くタイミン
グを調整することにより、目的とする反射波を的確に捕
え、それによってドプラー周波数を演算し、正確な車速
を得ることができる。
【0026】〈実施例の回路構成〉図3は本発明の実施
例の車載用車速計測装置の回路構成図である。
【0027】図3において、超音波送受波器1(TR)
は200[KHz ]帯の超音波振動を、継続時間1[mse
c]の間歇超音波として、10[msec]毎に送信する所
定の超音波ビーム幅で送波及び受波するものである。ま
た、送受切替回路2は超音波送受波器1から超音波を出
力したり、受波したりする際の切替を行なうものであ
る。即ち、送受切替回路2は送信時に超音波送受波器1
から信号が出力されると共に、その際の受信回路の保護
を行なうものである。一方、受信時に受信信号が受信増
幅回路4に出力されるように切替られる。送信機3は2
00[KHz ]帯の超音波振動を間歇的に出力する。
【0028】検波回路5は受信増幅回路4を介して受信
された反射波信号を検波する。レベル比較回路6は所定
の閾値以上の反射波信号のレベルのとき、その出力を
“1”とし、所定の閾値以上でないとき、その出力を
“0”とするシュミット回路または比較回路等からな
る。後縁ゲート発生回路7はレベル比較回路6の出力の
信号の立下りでトリガする単安定回路で、レベル比較回
路6の後縁でトリガし、微小時間△tだけ“1”となる
パルスを発生する。ゲート回路8はアンド回路またはア
ナログゲートからなり、後縁ゲート発生回路7の出力の
“1”によってゲートを開とし、“0”のとき、ゲート
を閉じる。
【0029】遅延回路11は遅延ケーブル或いはLC回
路等の回路からなり、受信増幅回路4を介して受信され
た反射波信号を微小時間△tだけ遅延させるものであ
る。周波数計測回路9はゲート回路8で取出された反射
波信号の周波数を計測するカウンタ等からなる。また、
演算回路10は周波数計測回路9から得た周波数を基に
そのドプラー周波数成分を抽出し、そのドプラー周波数
成分から車速を演算するものであり、通常、ドプラー周
波数成分と車速との関係は比例関係にあることから、所
定のカウンタの出力をコード変換したり、D/A変換に
よって車速を得る。勿論、マイクロコンピュータによっ
て演算を行なってもよい。このマイクロコンピュータで
演算を行なう場合には、周波数計測回路9及び演算回路
10の機能を持たせることができる。ここで、検波回路
5及びレベル比較回路6は、本実施例の信号抽出回路1
2を構成する。
【0030】なお、公知のペアビーム方式においては、
この種の回路を一対有することになるが、ここではその
説明を省略する。
【0031】〈回路構成の動作〉本実施例の車載用車速
計測装置は、次のように動作する。
【0032】図4は本発明の一実施例の車載用車速計測
装置におけるタイミングチャートである。
【0033】送信機3で周波数200[KHz ]、継続時
間1[msec]の間歇超音波信号aを10[msec]毎に発
生させ、継続時間1[msec]の間歇超音波の発生タイミ
ング毎のみ、送受切替回路2は送信機3の出力を超音波
送受波器1側に接続し、超音波送受波器1から200
[KHz ]帯の超音波振動を間歇的に出力する。
【0034】送受切替回路2は送信機3から出力されて
いないとき、発生超音波送受波器1で受波した反射波を
受信増幅回路4に導き、反射波信号bを得る。検波回路
5は受信増幅回路4を介して受信された反射波信号を検
波し、検波信号cを得る。レベル比較回路6は所定の閾
値Ev 以上の反射波信号のレベルのとき、その出力を
“1”とし、所定の閾値Ev 以上でないとき、その出力
を“0”とし、パルス幅Tの反射波信号dを得る。そし
て、後縁ゲート発生回路7はレベル比較回路6の出力の
信号の立下り、即ち、レベル比較回路6の後縁でトリガ
し、微小時間△tだけ“1”となるパルスeを発生す
る。このパルスeはゲート回路8のゲート信号となり、
微小時間△tだけゲート回路8を開とする。
【0035】受信増幅回路4を介して受信された反射波
信号bは、遅延回路11によって受信増幅回路4を介し
て受信された反射波信号bを微小時間△tだけ遅延させ
ているから、ゲート回路8の入力信号は反射波信号bの
末尾の信号fとなる。したがって、周波数計測回路9で
ゲート回路8で取出された反射波信号の周波数を計測
し、演算回路10で周波数計測回路9から得た周波数を
基にそのドプラー周波数成分を抽出し、そのドプラー周
波数成分から車速Vを演算し、それを出力とする。
【0036】このように、本実施例の車載用車速計測装
置は、所定の俯角傾度を持って、間歇的に出力される超
音波信号を路面に送波し、その反射波を受波する超音波
送受波器1を有し、超音波送受波器1で受波した反射波
信号のドプラー周波数成分から車速を得る車載用車速計
測装置において、受波した反射波信号から所定以上の信
号を抽出する検波回路5及びレベル比較回路6からなる
信号抽出回路12と、信号抽出回路12の後縁から所定
時間だけゲートを開閉する後縁ゲート発生回路7と、後
縁ゲート発生回路7でゲートを開閉する所定時間だけ、
受波した反射波信号を遅延させる遅延回路11と、後縁
ゲート発生回路7の出力によって遅延回路11で遅延さ
せた反射波信号を取出すゲート回路8と、ゲート回路8
で取出された反射波信号の周波数を計測する周波数計測
回路9と、周波数計測回路9からそのドプラー周波数成
分を抽出し、車速Vを演算する演算回路10とを具備す
るものである。
【0037】したがって、検波回路5及びレベル比較回
路6からなる信号抽出回路12で受波した反射波信号か
ら所定の閾値Ev 以上の信号を抽出し、その抽出した反
射波信号の後縁から所定時間だけゲートを開閉し、その
ゲートを開閉する所定時間だけ、前記受波した反射波信
号を遅延させておき、遅延させた反射波信号を取出し、
その取出された反射波信号の周波数を計測し、そのドプ
ラー周波数成分を抽出し、車速Vを演算することにな
る。これにより、水飛沫の反射波が時間的に早く、路面
の反射波の検出が遅く検出されることに対応し、喩え、
冠水した路面Eからの反射波であっても、路面反射波S
の信号レベルと水飛沫反射波Nの信号レベルとの比率S
/Nをできるだけ大きくした路面Eからの反射波を得る
ことができる。
【0038】故に、超音波送受波器TR付近に、路面か
ら巻起す水飛沫Wや泥水の飛沫、雪、砂、塵埃によって
ノイズが発生しても、そのノイズ成分を路面から得た反
射波に含まれているノイズ成分から除去し、車速Vを得
るものであるから、如何なる道路の走行において、正確
な車速Vの検出が可能となる。
【0039】ところで、上記実施例の信号抽出回路12
は、検波回路5及びレベル比較回路6からなるが、本発
明を実施する場合には、反射波信号の所定の閾値Ev 以
上のレベルの後縁を検出すればよいことから、レベル比
較回路6及びリトリガー形単安定回路、レベル比較回路
6及び積分回路等で構成することができる。即ち、本発
明を実施する場合には、受波した反射波信号から所定以
上の信号を抽出する回路であればよい。
【0040】また、上記実施例の後縁ゲート発生回路7
は、信号抽出回路12の後縁から所定時間△tだけゲー
トを開閉する回路とするものであり、単安定回路等から
なるが、本発明を実施する場合には、信号抽出回路12
の後縁から所定時間△tだけゲートを開閉できる信号を
発生できる回路であればよい。
【0041】そして、上記実施例の後縁ゲート発生回路
7でゲートを開閉する所定時間だけ、受波した反射波信
号を遅延させる遅延回路11は、信号抽出回路12の後
縁から所定時間だけゲートを開閉する後縁ゲート発生回
路7の時限とを一致させるものであるが、本発明を実施
する場合には、正確に両者が一致する必要がなく、大旨
一致できる程度以上に遅延回路11が遅延時間を長くで
きればよい。しかし、略同一の時限に設定すれば無駄が
少なくなる。
【0042】なお、上記実施例の車載用車速計測装置
は、結果的に、その車速ベクトルの積分、微分を行なう
ことにより、距離、加速度が演算でき、計測装置及び制
御装置に使用できる。即ち、得られた速度成分を使用す
ることにより、ナビゲーションシステムの移動距離及び
移動方向の補正、ABS装置、左右の車輪側の路面と車
両100との車高を調整するサスペンション装置等の各
種速度情報を使用する計測装置及び制御装置に使用でき
る。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明の車載用車速計測
装置は、受波した反射波信号から所定以上の信号を信号
抽出回路で抽出し、その信号抽出回路の後縁から所定時
間だけゲートを開閉する信号を後縁ゲート発生回路で発
生させ、その後縁ゲート発生回路でゲートを開閉する所
定時間だけ、前記受波した反射波信号を遅延回路で遅延
させ、前記後縁ゲート発生回路の出力によって前記遅延
回路で遅延させた反射波信号をゲート回路で取出す。そ
して、前記ゲート回路で取出された反射波信号の周波数
を計測する周波数計測回路からそのドプラー周波数成分
を抽出し、車速を演算するものである。
【0044】したがって、水飛沫の反射波が時間的に早
く、路面の反射波の検出が遅く検出されることに対応
し、喩え、冠水した路面からの反射波であっても、路面
反射波の信号レベルと水飛沫反射波の信号レベルとの比
率をできるだけ大きくした検出ができ、正確に路面から
の反射波を得ることができる。故に、超音波送受波器付
近に、路面から巻起す水飛沫や泥水の飛沫、雪、砂、塵
埃によってノイズが発生しても、そのノイズ成分を路面
から得た反射波に含まれているノイズ成分から除去し、
車速を得るものであるから、如何なる道路の走行におい
て、正確な車速の検出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例の車載用車速計測装置
の基本原理説明図である。
【図2】図2は本発明の車載用車速計測装置の原理を示
す水飛沫と路面との反射波の出力条件を示す説明図であ
る。
【図3】図3は本発明の一実施例の車載用車速計測装置
の回路構成図である。
【図4】図4は本発明の一実施例の車載用車速計測装置
におけるタイミングチャートである。
【符号の説明】
W 水飛沫 E 冠水路面 1(TR) 超音波送受波器 5 検波回路 6 レベル比較回路 7 後縁ゲート発生回路 8 ゲート回路 9 周波数計測回路 10 演算回路 11 遅延回路 12 信号抽出回路
フロントページの続き (72)発明者 葛谷 啓司 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の俯角傾度を持って、間歇的に出力
    される超音波信号を路面に送波し、その反射波を受波す
    る超音波送受波器を有し、前記超音波送受波器で受波し
    た反射波信号のドプラー周波数成分から車速を得る車載
    用車速計測装置において、 前記受波した反射波信号から所定以上の信号を抽出する
    信号抽出回路と、 前記信号抽出回路の後縁から所定時間だけゲートを開閉
    する後縁ゲート発生回路と、 前記後縁ゲート発生回路でゲートを開閉する所定時間だ
    け、前記受波した反射波信号を遅延させる遅延回路と、 前記後縁ゲート発生回路の出力によって前記遅延回路で
    遅延させた反射波信号を取出すゲート回路と、 前記ゲート回路で取出された反射波信号の周波数を計測
    する周波数計測回路と、 前記周波数計測回路からそのドプラー周波数成分を抽出
    し、車速を演算する演算回路とを具備することを特徴と
    する車載用車速計測装置。
JP7198894A 1994-04-11 1994-04-11 車載用車速計測装置 Pending JPH07280934A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009085939A (ja) * 2007-08-03 2009-04-23 Valeo Vision 車両による視界影響現象の検出方法及び装置、並びにそのコンピュータプログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009085939A (ja) * 2007-08-03 2009-04-23 Valeo Vision 車両による視界影響現象の検出方法及び装置、並びにそのコンピュータプログラム

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