JPH07260931A - 車載用超音波計測装置 - Google Patents

車載用超音波計測装置

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Publication number
JPH07260931A
JPH07260931A JP5071294A JP5071294A JPH07260931A JP H07260931 A JPH07260931 A JP H07260931A JP 5071294 A JP5071294 A JP 5071294A JP 5071294 A JP5071294 A JP 5071294A JP H07260931 A JPH07260931 A JP H07260931A
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JP
Japan
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ultrasonic
ultrasonic wave
road surface
wave
vehicle
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Application number
JP5071294A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Sato
和郎 佐藤
Mitsuhiro Sakamoto
光弘 坂本
Naoji Nakahara
直司 中原
Keiji Kuzutani
啓司 葛谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冠水路面から巻起す水飛沫の影響を除去し、
常に正確な車速が検出できる。 【構成】 超音波信号を超音波送波器UTから路面に送
波し、その反射波を超音波受波器R1,R2で受波し
て、その受波した信号を増幅し、その増幅信号から反射
波周波数を得る車載用超音波計測装置において、前記超
音波送波器UTから路面に送波する超音波は路面上で収
束するビーム状とし、その路面から反射する反射波を前
記超音波送波器UTの中心を通る直線状の車両の進行方
向位置と反進行方向位置との1個所以上の位置に配設し
た超音波受波器R1,R2で受波し、低反射率路面であ
っても、車両の進行に伴なうドップラーシフトを含んだ
周波数が得られ、1個所以上の超音波受波器R1,R2
の和の平均によって車速が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車に積載されて、
ナビゲーションシステム、車速検出装置、横滑り防止装
置、ABS装置、サスペンション装置、遠心力検出装
置、ヨー角、ヨーレート検出装置、車高検出装置等の各
種速度情報を使用する計測装置に関するもので、特に、
車両に積載して使用され、超音波を利用する車載用超音
波計測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】超音波を使用した速度計測装置として
は、実開昭57−68574号公報、特開平1−314
987公報に掲載の技術がある。この公報に掲載の技術
は、別体となった送波器から連続的に超音波を送波し、
反射体から反射して得られる受波を連続受信し、送波と
受波の差分でドプラー周波数を検出するものであり、現
在では周知の技術となっている。
【0003】また、これらの技術では連続的に超音波の
送受信を行なっているため、反射体の特定ができず多重
反射波等のノイズ除去が困難であった。
【0004】そして、この種の超音波を使用した別の速
度計測装置としては、特開昭58−39971号公報に
掲載の技術がある。この公報に掲載の技術は、超音波を
パルス状に送波し、特定の反射物体である路面から反射
して受波される時点でパルス幅に対応した受信ゲートを
開き、受信波の所定波長分の時間を計測することで、ド
プラーシフト量を求め、車速を計測するものである。更
に、この種の車載用車速計測装置としては、特開平3−
269388号公報に掲載の技術がある。
【0005】この技術は、送受波器から車両の前方向或
いは前後方向の路面に所定の俯角度で超音波が放射さ
れ、放射された超音波と路面の突起の反射波の受信信号
から突起までの時間を計測し、また、路面の突起の反射
波の信号レベルと所定の閾値とを比較し、車両前方の路
面の突起等の有無及びその大きさを検出している。そし
て、反射波が路面から帰来する時間における直線距離と
超音波の放射角度とから車高を検出し、得られたドプラ
ー周波数をもとに車速を検出している。
【0006】特に、前記公報に掲載の技術は、車体の前
後方向に等しい放射角度を有して超音波が放射され、そ
れぞれの反射波の受信信号のドプラー周波数を検出し、
その差のドプラー周波数を求めて、車体の垂直速度成分
が打消された車速を検出している。また、反射波が受信
されるまでの時間を計測することで車高を検出してい
る。
【0007】このようにして、超音波を用いて車両の走
行時の前方路面の突起等が検出され、かつ、車高、車速
等を検出している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この種の超音波を路面
に送波し、その路面からの反射波を受波する車載用車速
計測装置は、車輪速から車両速度を検出するスピードセ
ンサに比較して、車輪の空気圧及び積荷、タイヤサイ
ズ、スリップ等の影響を受けることなく車速検出でき、
信頼性の高い車速が得られる。しかし、車両が冠水路面
の走行になると冠水路面から巻起す水飛沫によって、正
確に路面の検出が行ない難くなり、又、低速時には路面
からの反射波そのものが減少し、精度低下の要因になっ
ていた。この現象は、冠水路面等での低反射波の場合で
も有効な反射波が得られるようにするとともに水飛沫の
みならず、泥水の飛沫、雪、砂、塵埃についても同様の
結果をもたらす。
【0009】そこで、本発明は、冠水路面から巻起す水
飛沫の影響を除去し、常に正確な車速が検出できる車載
用車速計測装置の提供を課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる車載用
超音波計測装置は、超音波信号を超音波送波器から路面
に送波し、その反射波を超音波受波器で受波して、その
受波した信号を増幅し、その増幅信号から反射波周波数
を得る車載用超音波計測装置において、前記超音波送波
器から路面に送波する超音波は、路面上で収束するビー
ム状としたものである。
【0011】請求項2にかかる車載用超音波計測装置
は、超音波信号を超音波送波器から路面に送波し、その
反射波を超音波受波器で受波して、その受波した信号を
増幅し、その増幅信号から反射波周波数を得る車載用超
音波計測装置において、前記超音波送波器から路面に送
波する超音波は路面上で収束するビーム状とし、その路
面から反射する反射波を前記超音波送波器の中心を通る
直線状の車両の進行方向位置と反進行方向位置との1個
所以上の位置に配設した超音波受波器で受波するもので
ある。
【0012】請求項3にかかる車載用超音波計測装置
は、超音波信号を超音波送波器から路面に送波し、その
反射波を超音波受波器で受波して、その受波した信号を
増幅し、その増幅信号から反射波周波数を得る車載用超
音波計測装置において、前記超音波送波器から路面に送
波する超音波は路面上で収束するビーム状とし、その路
面から反射する反射波を前記超音波送波器の中心を通る
直線状の車両の進行方向に対する垂直方向の1個所以上
の位置に配設した超音波受波器で受波するものである。
【0013】請求項4にかかる車載用超音波計測装置
は、超音波信号を超音波送波器から路面に送波し、その
反射波を超音波受波器で受波して、その受波した信号を
増幅し、その増幅信号から反射波周波数を得る車載用超
音波計測装置において、前記路面に超音波を送波する超
音波送波器の超音波送波面を凹状に彎曲させたものであ
る。
【0014】請求項5にかかる車載用超音波計測装置
は、超音波信号を超音波送波器から路面に送波し、その
反射波を超音波受波器で受波して、その受波した信号を
増幅し、その増幅信号から反射波周波数を得る車載用超
音波計測装置において、前記路面に超音波を送波する超
音波送波器の超音波送波面をフレネルレンズ状としたも
のである。
【0015】請求項6にかかる車載用超音波計測装置
は、超音波信号を超音波送波器から路面に送波し、その
反射波を超音波受波器で受波して、その受波した信号を
増幅し、その増幅信号から反射波周波数を得る車載用超
音波計測装置において、前記路面に超音波を送波する超
音波送波器の超音波送波反射面を凹状に彎曲させたもの
である。
【0016】請求項7にかかる車載用超音波計測装置
は、前記請求項1乃至請求項6に記載の超音波信号を路
面に送波する超音波送波器を、超音波信号を路面に送波
し、かつ、その反射波を受波する超音波送受波器とした
ものである。
【0017】請求項8にかかる車載用超音波計測装置
は、前記請求項1乃至請求項6に記載の超音波信号を路
面に送波する超音波送波器を、超音波信号を路面に送波
し、かつ、その反射波を受波する超音波送受波器とし、
車高を前記超音波送受波器から路面に送波し、その反射
波を受波する時間により得るものである。
【0018】請求項9にかかる車載用超音波計測装置
は、前記請求項2または請求項3に記載の超音波信号を
路面に送波する超音波送波器を、超音波信号を路面に送
波し、かつ、その反射波を受波する超音波送受波器と
し、車高を前記超音波送受波器から路面に送波し、その
反射波を受波する時間により演算し、前記超音波受波器
が反射波を受波する入射角度を得るものである。
【0019】
【作用】請求項1においては、超音波信号を超音波送波
器から路面に送波し、その反射波を超音波受波器で受波
して、その受波した信号を増幅し、その増幅信号から反
射波周波数を得る車載用超音波計測装置において、前記
超音波送波器から路面に送波する超音波を、路面上で収
束するビーム状とすることにより、低反射率路面であっ
ても、ドップラーシフトを含んだ周波数が得られる。特
に、路面上で収束させることで、反射波がより一様に乱
反射するようになる。
【0020】請求項2においては、超音波信号を超音波
送波器から路面に送波し、その反射波を超音波受波器で
受波して、その受波した信号を増幅し、その増幅信号か
ら反射波周波数を得る車載用超音波計測装置において、
前記超音波送波器から路面に送波する超音波を路面上で
収束するビーム状とし、その路面から反射する反射波を
前記超音波送波器の中心を通る直線状の車両の進行方向
位置と反進行方向位置との1個所以上の位置に配設した
超音波受波器で受波し、低反射率路面であっても、車両
の進行に伴なうドップラーシフトを含んだ周波数が得ら
れ、1個所以上の超音波受波器の和の平均によって車速
が得られる。
【0021】請求項3においては、超音波信号を超音波
送波器から路面に送波し、その反射波を超音波受波器で
受波して、その受波した信号を増幅し、その増幅信号か
ら反射波周波数を得る車載用超音波計測装置において、
前記超音波送波器から路面に送波する超音波は路面上で
収束するビーム状とし、その路面から反射する反射波を
前記超音波送波器の中心を通る直線状の車両の進行方向
に対する垂直方向の1個所以上の位置に配設した超音波
受波器で受波し、低反射率路面であっても、車両の進行
に対する横方向のドップラーシフトを含んだ周波数が得
られ、1個所以上の超音波受波器の和の平均によって横
方向速度が得られる。
【0022】請求項4においては、超音波信号を超音波
送波器から路面に送波し、その反射波を超音波受波器で
受波して、その受波した信号を増幅し、その増幅信号か
ら反射波周波数を得る車載用超音波計測装置において、
前記路面に超音波を送波する超音波送波器の超音波送波
面が凹状に彎曲する形状を有し、超音波送波器から路面
に送波する超音波を路面上で収束するビーム状とするこ
とができる。
【0023】請求項5においては、超音波信号を超音波
送波器から路面に送波し、その反射波を超音波受波器で
受波して、その受波した信号を増幅し、その増幅信号か
ら反射波周波数を得る車載用超音波計測装置において、
前記路面に超音波を送波する超音波送波器の超音波送波
面をフレネルレンズ状とし、超音波送波器から路面に送
波する超音波を路面上で収束するビーム状とすることが
できる。
【0024】請求項6においては、超音波信号を超音波
送波器から路面に送波し、その反射波を超音波受波器で
受波して、その受波した信号を増幅し、その増幅信号か
ら反射波周波数を得る車載用超音波計測装置において、
前記路面に超音波を送波する超音波送波器の超音波送波
反射面が凹状に彎曲する形状を有し、超音波送波器から
路面に送波する超音波を路面上で収束するビーム状とす
ることができる。
【0025】請求項7においては、前記請求項1乃至請
求項6に記載の超音波信号を路面に送波する超音波送波
器を、超音波信号を路面に送波し、かつ、その反射波を
受波する超音波送受波器とすることにより、送波から反
射波の受波までのタイミングを得ることができる。
【0026】請求項8においては、前記請求項1乃至請
求項6に記載の超音波信号を路面に送波する超音波送波
器を、超音波信号を路面に送波し、かつ、その反射波を
受波する超音波送受波器とし、車高を前記超音波送受波
器から路面に送波し、その反射波を受波する時間により
得るものであり、車高変化が1台の超音波送受波器によ
って検出できる。
【0027】請求項9においては、前記請求項2または
請求項3に記載の超音波信号を路面に送波する超音波送
波器を、超音波信号を路面に送波し、かつ、その反射波
を受波する超音波送受波器とし、車高の変動を前記超音
波送受波器から路面に送波し、その反射波を受波する時
間により演算し、前記超音波受波器が反射波を受波する
入射角度を得るものであり、車高変動によって発生する
車速の誤差を補正することができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例の車載用超音波計測装
置について説明する。
【0029】〈基本的動作説明〉一般に、円形ピストン
状の超音波振動面から放射される音波の指向性は、空気
中での波長=λ、超音波振動子半径=a、位相定数k=
2π/λとすれば、指向性Yは2J1(x)/Xの絶対値で
示される。但し、X=ka・sinθ及びJ1 はベッセ
ル関数である。
【0030】これを各種の振動子半径aによる放射パタ
ーンを示すと、図1の各種の振動子半径aの円形ピスト
ン状の超音波振動面から放射される音波に対して超音波
振動子の放射パターンの特性図のようになる。
【0031】図1は周波数227[KHz]、λ=C/
F=1.52[mm]で、(a)はa=20[mm]、ka
=4.13×20=82.7による超音波振動子の放射
パターンで、(b)はa=8[mm]、ka=33.0に
よる超音波振動子の放射パターン、(c)はa=4[m
m]、ka=16.5による超音波振動子の放射パター
ン、(d)はa=2[mm]、ka=8.3による超音波
振動子の放射パターンである。但し、ここでCは空気中
の音速である。
【0032】このように、各種の振動子半径aをみてみ
ると、振動子半径aを小さくしたとき、同一の放射角度
に対するサイドローブレベルの増加により放射レベルが
増加することがわかる。
【0033】〈基本的配置説明〉図2は本発明の実施例
の車載用超音波計測装置の基本動作説明図である。
【0034】図2において、焦点距離f[mm]の超音波
ビームの収束形振動子を用いた超音波送波器UTを使用
して、これにより路面上に超音波ビームスポットSPを
形成し、この超音波ビームスポットSPを2次音源と見
做したとき、その第1サイドローブまたは第2サイドロ
ーブを受波できるように、超音波送波器UTの中心を通
り、車両の進行方向に平行し、離間距離Lだけ離れた超
音波受波器R1及び超音波受波器R2を配置するととも
に、適切な超音波ビームスポットSPのビームスポット
径d[mm]となるように超音波送波器UTを設定する。
このとき、離間距離Lだけ離れた超音波受波器R1及び
超音波受波器R2は、超音波ビームスポットSP方向に
ビーム角度θだけ傾かせている。ビーム角度θと該当す
るサイドローブの指向角θ´との関係はθ=90−θ´
となる。
【0035】ここで、超音波の送信周波数fo =200
[KHz]、路面からの設置高さH=200[mm]、な
お、設置高さHと焦点距離fの関係はH=fである。第
1サイドローブをビーム角度θ=60度(指向角θ´=
30度)で受信するとする。
【0036】このとき、k・a・ sinθ=5.2、θ´
=30であるから、位相定数kは、 k=2π/λ=2π×200×103 /345=364
2 また、振動子半径aは、 a=5.2/k・ sinθ´=2.9 となる。したがって、ビームスポット径d=2a=5.
8[mm]以内である必要性がある。
【0037】このビームスポット径d=2a=5.8
[mm]から超音波送波器UTとしての超音波ビームの送
信用収束形振動子の条件を求めると、焦点距離f=20
0[mm]である。また、波長λはλ=C/F=345/
200×103 =1.7[mm]となる。ビームスポット
径dと送信用収束形の超音波送波器UTの直径Dとの間
に、d=λ(f/D)の関係があるから、超音波ビーム
の送信用収束形の超音波送波器UTの直径DはD=λf
/d=59[mm]となり、このような条件を満す送信用
収束形の超音波送波器UTを用意すればよいことにな
る。
【0038】〈超音波送波器の説明〉図3は本発明の実
施例の車載用超音波計測装置を構成する超音波送波器の
第1の基本構成説明図である。
【0039】図3において、この超音波送波器10(U
T)は、超音波振動子11として振動子開口直径、即
ち、超音波送波器10の直径D[mm]とするもので、そ
こに超音波振動子11との接合面を平面とし、他の面を
機械的なレンズ曲率半径r[mm]とした音響レンズ(整
合層)12を有するものである。このとき、超音波送波
器10の焦点距離f[mm]、超音波送波器10の焦点ス
ポットの径、即ち、ビームスポット径d[mm]、超音波
送波器10の焦点スポットの状態が維持できる焦点深度
h[mm]との関係は、空気中の音速C、音響レンズの音
速Vs とすると、超音波送波器10の焦点距離fがf=
r/(1−C/Vs )となる。また、ビームスポット径
d[mm]がd=λ(f/D)の関係があり、超音波送波
器10の焦点深度h[mm]がh=4λ(f/D)2 の関
係がある。
【0040】図4は本発明の実施例の車載用超音波計測
装置を構成する超音波送波器の第2の基本構成説明図で
ある。特に、ここでは、図3の超音波送波器10(U
T)との相違点のみ説明する。
【0041】図4において、この超音波送波器13(U
T)は、超音波振動子15として内面を曲率半径f[m
m]とした曲面板を形成し、その表面に整合層14を接
合したものである。
【0042】図5は本発明の実施例の車載用超音波計測
装置を構成する超音波送波器の第3の基本構成説明図で
ある。特に、ここでは、図3の超音波送波器10(U
T)との相違点のみ説明する。
【0043】図5において、この超音波送波器16(U
T)は、(a)に示すように、直径D[mm]の超音波振
動子17を、その超音波振動子17との接合面を平面と
し、他の面を音響焦点距離fのフレネルレンズとした音
響レンズ(整合層)18を有するものである。音響レン
ズ(整合層)18の図5(b)に示す表面は、公知のよ
うに、中央の凸部18a及び凹部18bの幅を幅広と
し、音響的なフレネルレンズとしたものである。
【0044】図6は本発明の実施例の車載用超音波計測
装置を構成する超音波送波器の第4の基本構成説明図で
ある。特に、ここでは、図3の超音波送波器10(U
T)との相違点のみ説明する。
【0045】図6において、この超音波送波器20(U
T)は、平板からなる円板状の超音波振動子21と、内
面の音響反射鏡焦点をfとする反射鏡22と、その反射
鏡22の鏡面の中央に配設されている円錐状の反射部材
23より構成されている。内面の音響反射鏡焦点をfと
する反射鏡22は、内面が公知の二次曲線となり、その
中心を焦点とするものである。また、円錐状の反射部材
23においては、超音波振動子21から離れて独立して
おり、反射部材23に対して平行入射した超音波を直角
方向に完全反射させるものである。
【0046】〈実施例の回路構成〉図7は本発明の実施
例の車載用超音波計測装置の回路構成図である。
【0047】図7において、内部にA/Dコンバータを
有するマイクロコンピュータ30は、内部に演算制御に
必要なRAM及びROM及び演算部等を有している公知
のものである。超音波送波器UTは200[KHz ]帯の
超音波振動を所定の超音波ビーム幅で送波するものであ
る。また、200[KHz ]帯の超音波振動を発生する発
振器31は、マイクロコンピュータ30のG端子の制御
によって開閉される送信ゲート32を介して、更に、増
幅器33を介して超音波送波器UTに出力される。した
がって、超音波送波器UTは200[KHz ]帯の超音波
振動を、継続時間1[msec]の間歇超音波として、10
[msec]毎に送信する所定の超音波ビーム幅で送波す
る。
【0048】路面で反射した超音波の反射波は、超音波
受波器R1で受波され、増幅器34を介して周波数検出
回路35に入力され、マイクロコンピュータ30に受波
信号に比例した繰返しパルス数が端子P1 に入力され
る。同様に、超音波受波器R2で受波され、増幅器36
を介して周波数検出回路37に入力され、マイクロコン
ピュータ30に受波信号に比例した繰返しパルス数が端
子P2 に入力される。
【0049】なお、サーミスタからなる気温センサ38
は、マイクロコンピュータ30の内蔵するA/Dコンバ
ータの端子TH に温度を入力する。
【0050】〈周波数検出回路の動作〉図8は本発明の
実施例の車載用超音波計測装置で使用する周波数検出回
路の構成図である。
【0051】図8において、周波数検出回路35,37
に入力された受波信号は、位相差検出回路PD、ローパ
スフィルターLPF、電圧制御発振回路VCO、分周回
路DEMからなる周波数検出用PLL回路に入力され、
その受波信号に比例した繰返しパルス数を出力する。詳
しくは、受波信号は車速等の速度変化に対応して出力す
る超音波周波数の±50[KHz ]程度の周波数であるか
ら、それに必要な分解能を得るには、周波数を逓倍する
構成としている。また、受波信号は受信ゲートASが開
いている時間だけ意味を持つものであるから、その間の
時間信号により周波数に比例した電圧をサンプリングホ
ールドするものである。アナログスイッチ回路ASが閉
じており、有効でないときにはPLL回路としての機能
を停止し、サンプリングホールドした電圧を保持する。
【0052】具体的には、電圧制御発振回路VCOの出
力を分周回路DEMでN分の1に分周したパルスと受波
信号を位相差検出回路PDで比較し、その位相差をロー
パスフィルターLPFを介してアナログスイッチ回路A
Sに導き、その出力をサンプリングホールド用の抵抗R
及びコンデンサCに入力し、また、電圧制御発振回路V
COを介してマイクロコンピュータ30の端子P1 また
は端子P2 に入力している。電圧制御発振回路VCOの
出力はN分の1に分周する分周回路DEMを介して位相
差検出回路PDに入力している。結果的に、電圧制御発
振回路VCOからはN倍したパルス繰返し周波数がマイ
クロコンピュータ30に出力される。
【0053】受波信号は所定以上であるとき出力するレ
ベル検出器LEを介して包絡線検波回路WDに入力され
る。この包絡線検波回路WDは、立上り動作のみ積分動
作を行ない、立下りの場合には積分機能を有しない。包
絡線検波回路WDの出力はコンパレータCOMの一方の
入力となり、所定の閾値refを超えたときのみアナロ
グスイッチング回路ASを導通状態とし、そうでないと
き遮断状態となる。
【0054】〈回路構成の全体動作〉図9は本発明の実
施例の車載用超音波計測装置のタイミングチャートであ
る。マイクロコンピュータ30の端子Gから間歇的出力
のための送信ゲート32のゲート信号を出力し、超音波
送波器UTからは周波数200[KHz ]、継続時間1
[msec]の間歇超音波を10[msec]毎に超音波を出力
する。
【0055】また、超音波受波器R1、超音波受波器R
2が路面からの反射波を受波すると、各増幅器34,3
6でゲイン80[dB]程度の増幅をした後、周波数検出
回路35,37に入力される。入力された受波信号は、
周波数検出用PLL回路で入力信号に比例した繰返しパ
ルス数としてマイクロコンピュータ30の端子P1 また
は端子P2 側に出力する。
【0056】周波数検出回路35,37では、受波信号
をレベル検出器LEを介して包絡線検波回路WDに入力
し、包絡線検波回路WDの出力がコンパレータCOMで
所定の閾値refを超えたとき、アナログスイッチング
回路ASを導通状態とする。このとき、路面からの特定
の反射波を検出する時間だけアナログスイッチ回路AS
を介してサンプリングホールドし、その電圧を保持する
ことによって、路面からの反射波の特定の検出周波数を
保持する。電圧制御発振回路VCOの出力はN分の1に
分周してフィードバックさせて位相差検出回路PDに入
力しており、これによって超音波受波器R1、超音波受
波器R2に入力される反射周波数のN倍の周波数にロッ
クされる。したがって、マイクロコンピュータ30で電
圧制御発振回路VCOの出力をカウントすれば、放射し
た超音波周波数及び反射してきた超音波周波数を基にド
プラー周波数が検出できる。
【0057】〈マイクロコンピュータによるメイン制御
動作〉図10は本発明の実施例の車載用超音波計測装置
のマイクロコンピュータ30が実行するメインプログラ
ムのフローチャートである。
【0058】図示しない電源の投入によって、パワーオ
ンリセット回路の働きによってメインプログラムの処理
を開始し、最初に、図示しない各種メモリ及びカウン
タ、タイマをクリア或いは所定の値に設定し、各出力ポ
ート等を初期設定するイニシャライズ処理を行なう。
【0059】次に、ステップS1でこのメインルーチン
を実行するT秒毎、例えば、周波数200[KHz ]、間
歇超音波を出力するT=10[msec]のタイミングであ
るかを判定し、そのタイミングにあるとき、ステップS
2でT秒タイマをクリヤして、再スタートさせる。ステ
ップS3で送信ゲート32を継続時間1[msec]の間だ
け開とし、路面に対して超音波送波器UTから超音波を
出力し、ステップS4で音速Cを演算するために気温セ
ンサ38のT[℃]の読込みを行ない、ステップS5で
音速演算を行なう。音速演算は、C=331.5+0.
607T[m/sec ]として行なう。
【0060】ステップS6及びステップS7で超音波受
波器R1、超音波受波器R2が路面から反射波として受
波した周波数f1 [KHz ]及びf2 [KHz ]として読込
み、ステップS8で超音波受波器R1、超音波受波器R
2が検出した各々の検出車速V1 、V2 及びその平均の
車速Vを演算する。検出車速V1 、V2 は V1 =C(f1 −f0 )/(f1 +f0 ) cosθ V2 =C(f0 −f2 )/(f0 +f2 ) cosθ となる。また、平均の車速VはV=(V1 +V2 )/2
となる。そして、ステップS9でその平均の車速Vを表
示手段或いは他の制御装置等に出力する。更に、ステッ
プS10で他の処理を行ない、ステップS1からの処理
に戻る。
【0061】〈車高変動の補正説明〉図11は本発明の
実施例の車載用超音波計測装置の車高変動の場合の補正
動作説明図である。
【0062】図11において、路面からの設置高さをH
とし、超音波ビームを送波し、また、その反射波を受波
する収束形振動子を用いた超音波送受波器UTRを使用
して、これにより路面上に超音波ビームスポットSPを
形成する。この超音波ビームスポットSPを2次音源と
見做したとき、その第1サイドローブまたは第2サイド
ローブを受波できるように、超音波送受波器UTRの中
心を通り、車両の進行方向に平行し、離間距離Lだけ離
れた超音波受波器R1及び超音波受波器R2を配置す
る。このとき、離間距離Lだけ離れた超音波受波器R1
及び超音波受波器R2は、超音波ビームスポットSP方
向にビーム角度θだけ傾かせている。
【0063】車両の走行により、超音波送受波器UTR
の路面からの設置高さがH+ΔHとなったとき、超音波
受波器R1及び超音波受波器R2のビーム角度θがθ+
Δθとなる。このとき、超音波送受波器UTRから垂直
下の路面に送波し、路面からの反射波を受波するまでの
伝搬時間tD はtD =2H/Cとなり、路面からの設置
高さHは、H=tD ・C/2となる。
【0064】これによりビーム角度θを求めると、θ=
tan-1H/Lとなり、このビーム角度θをθ= tan
-1{tD ・C}/2Lとして車速計算すると、車高の影
響を考慮したより高精度な車速を演算することができ
る。
【0065】〈他の実施例の回路構成〉図12は本発明
の他の実施例の車載用超音波計測装置の回路構成図であ
る。なお、この実施例では、図7の実施例との相違点を
重点的に説明する。
【0066】図12において、内部にA/Dコンバータ
を有するマイクロコンピュータ30は、内部に演算制御
に必要なRAM及びROM及び演算部等を有している公
知のものである。超音波送受波器UTRは200[KHz
]帯の超音波振動を所定の超音波ビーム幅で送波し、
また、その反射波を受波するものである。200[KH
z]帯の超音波振動を発生する発振器31は、マイクロ
コンピュータ30のG端子の制御によって開閉される送
信ゲート32を介して、更に、増幅器33を介して超音
波送受波器UTRから出力される。したがって、超音波
送受波器UTRは200[KHz ]帯の超音波振動を、継
続時間1[msec]の間歇超音波として、10[msec]毎
に送信する所定の超音波ビーム幅で送波する。
【0067】超音波送受波器UTRは路面で反射した超
音波の反射波を受波し、それを包絡線検波回路40で検
波し、その包絡線検波回路40の出力をコンパレータ4
1に入力し、コンパレータ41で所定の閾値ref2よ
り大きな値のとき“H”となり、そうでないとき“L”
と2値化し、その出力をマイクロコンピュータのP3端
子に入力する。
【0068】路面で反射した超音波の反射波は、超音波
受波器R1で受波され、増幅器34を介して周波数検出
回路35に入力され、マイクロコンピュータ30に受波
信号に比例した繰返しパルス数が端子P1 に入力され
る。同様に、超音波受波器R2で受波され、増幅器36
を介して周波数検出回路37に入力され、マイクロコン
ピュータ30に受波信号に比例した繰返しパルス数が端
子P2 に入力される。
【0069】〈車高補正回路構成の全体動作〉図13は
本発明の他の実施例の車載用超音波計測装置のタイミン
グチャートである。
【0070】マイクロコンピュータ30の端子Gから間
歇的出力のための送信ゲート32のゲート信号を出力
し、超音波送受波器UTRからは周波数200[KHz
]、継続時間1[msec]の間歇超音波を10[msec]
毎に超音波を出力する。
【0071】超音波送受波器UTRは路面で反射した超
音波の反射波を受波し、それを包絡線検波回路40で検
波し、その包絡線検波回路40の出力をコンパレータ4
1に入力し、コンパレータ41で所定の閾値ref2よ
り大きな値のとき“H”となり、そうでないとき“L”
と2値化し、その出力をマイクロコンピュータのP3端
子に入力し、超音波送受波器UTRから垂直下の路面に
送波し、路面からの反射波を受波するまでの伝搬時間t
D を求める。これによりビーム角度θを求めると、θ
= tan-1{tD ・C}/2Lとなる。
【0072】そして、超音波受波器R1、超音波受波器
R2が路面からの反射波を受波すると、各増幅器34,
36で増幅した後、周波数検出回路35,37に入力さ
れる。入力された受波信号は、周波数検出用PLL回路
で入力信号に比例した繰返しパルス数としてマイクロコ
ンピュータ30の端子P1 または端子P2 側に出力す
る。周波数検出回路35,37では、図8に示すよう
に、受波信号をレベル検出器LEを介して包絡線検波回
路WDに入力し、包絡線検波回路WDの出力がコンパレ
ータCOMで所定の閾値refを超えたとき、アナログ
スイッチング回路ASを導通状態とする。このとき、路
面からの特定の反射波を検出する時間だけアナログスイ
ッチ回路ASを介してサンプリングホールドし、その電
圧を保持することによって、路面からの反射波の特定の
検出周波数を保持する。電圧制御発振回路VCOの出力
はN分の1に分周してフィードバックさせて位相差検出
回路PDに入力しており、これによって超音波受波器R
1、超音波受波器R2に入力される反射周波数のN倍の
周波数にロックされる。したがって、マイクロコンピュ
ータ30で電圧制御発振回路VCOの出力をカウントす
れば、放射した超音波周波数及び反射してきた超音波周
波数を基にドプラー周波数が検出できる。
【0073】〈マイクロコンピュータによる車高補正を
含むメイン制御動作〉図14は本発明の実施例の車載用
超音波計測装置のマイクロコンピュータ30が実行する
車高補正を含むメインプログラムのフローチャートであ
る。
【0074】図示しない電源の投入によって、パワーオ
ンリセット回路の働きによってメインプログラムの処理
を開始し、最初に、図示しない各種メモリ及びカウン
タ、タイマをクリア或いは所定の値に設定し、各出力ポ
ート等を初期設定するイニシャライズ処理を行なう。
【0075】次に、ステップS1でこのメインルーチン
を実行するT秒毎、例えば、周波数200[KHz ]、間
歇超音波を出力するT=10[msec]のタイミングであ
るかを判定し、そのタイミングにあるとき、ステップS
2でT秒タイマをクリヤして、再スタートさせる。ステ
ップS3で送信ゲート32を継続時間1[msec]の間だ
け開とし、路面に対して超音波送受波器UTRから超音
波を出力し、ステップS4で音速Cを演算するために気
温センサ38のT[℃]の読込みを行ない、ステップS
5で音速演算を行なう。音速演算は、C=331.5+
0.607T[m/sec ]として行なう。
【0076】ステップS6で超音波送受波器UTRから
垂直下の路面に送波し、路面からの反射波を受波するま
での伝搬時間tD を求める。ステップS7で伝搬時間t
D からビーム角度θを求める。即ち、θ= tan-1H/L
= tan-1{tD ・C}/2Lとなる。
【0077】ステップS8及びステップS9で超音波受
波器R1、超音波受波器R2が路面から反射波として受
波した周波数f1 [KHz ]及びf2 [KHz ]として読込
み、ステップS10で超音波受波器R1、超音波受波器
R2が検出した各々の検出車速V1 、V2 及びその平均
の車速Vを演算する。検出車速V1 、V2 はステップS
7で求めたビーム角度θを使用して、 V1 =C(f1 −f0 )/(f1 +f0 ) cosθ V2 =C(f0 −f2 )/(f0 +f2 ) cosθ となる。また、平均の車速VはV=(V1 +V2 )/2
となる。そして、ステップS11でその平均の車速Vを
表示手段或いは他の制御装置等に出力する。更に、ステ
ップS12で他の処理を行ない、ステップS1からの処
理に戻る。
【0078】このように、本実施例の車載用超音波計測
装置においては、超音波信号を超音波送波器UTから路
面に送波し、その反射波を超音波受波器R1,R2で受
波して、その受波した信号を増幅器34,36で増幅
し、その増幅信号から反射波周波数を得る車載用超音波
計測装置において、前記超音波送波器UTから路面に送
波する超音波は、路面上で収束するビーム状としたもの
であり、これを請求項1の実施例とすることができる。
超音波送波器UTから路面に送波する超音波を、路面上
でビームスポット径dの超音波ビームスポットSPに収
束するビーム状とすることにより、喩え、路面が低反射
率路面であっても、超音波振動エネルギーをビームスポ
ット径dに集中でき、ドップラーシフトを含んだ周波数
が得られる。
【0079】本実施例の車載用超音波計測装置において
は、超音波信号を超音波送波器UTから路面に送波し、
その反射波を超音波受波器R1,R2で受波して、その
受波した信号を増幅器34,36で増幅し、その増幅信
号から反射波周波数を得る車載用超音波計測装置におい
て、前記超音波送波器UTから路面に送波する超音波は
路面上でビームスポット径dの超音波ビームスポットS
Pに収束するビーム状とし、その路面から反射する反射
波を前記超音波送波器UTの中心を通る直線状の車両の
進行方向位置と反進行方向位置との1個所以上の位置に
配設した超音波受波器R1,R2で受波するものであ
り、これを請求項2の実施例とすることができる。
【0080】したがって、前記超音波送波器UTから路
面に送波する超音波を路面上で収束するビーム状とし、
その路面から反射する反射波を前記超音波送波器UTの
中心を通る直線状の車両の進行方向位置と反進行方向位
置との1個所以上の位置に配設した超音波受波器R1,
R2で受波し、低反射率路面であっても、車両の進行に
伴なうドップラーシフトを含んだ周波数が得られ、1個
所以上の超音波受波器の和の平均によって車速が得られ
る。
【0081】特に、前記超音波送波器UTの中心を通る
直線状の車両の進行方向位置または反進行方向位置の1
個所に配設した超音波受波器R1または超音波受波器R
2で受波することにより、車速を得ることができるが、
超音波受波器R1及び超音波受波器R2で平均車速を得
ると誤差を少なくした車速検出ができる。
【0082】なお、ここで、路面から反射する反射波を
超音波送波器UTの中心を通る直線状の車両の進行方向
位置と反進行方向位置との1個所以上の位置に配設した
超音波受波器R1,R2とは、超音波送波器UTの中心
を通る直線状の車両の進行方向位置または反進行方向位
置の一方に超音波受波器R1を配設し、そこから±12
0度離れた両側に超音波受波器を配設してもよい。この
場合には、車速及びその横方向の速度成分も検出するこ
とができる。
【0083】上記実施例では、車両の進行方向に平行す
る速度、即ち、車速を検出するものであるが、本発明を
実施する場合には、車両の進行方向に対して垂直方向の
車速を検出することもできる。
【0084】即ち、本実施例の車載用超音波計測装置に
おいては、超音波計測装置においては、超音波信号を超
音波送波器UTから路面に送波し、その反射波を超音波
受波器R1,R2で受波して、その受波した信号を増幅
器34,36で増幅し、その増幅信号から反射波周波数
を得る車載用超音波計測装置において、前記超音波送波
器UTから路面に送波する超音波は路面上で収束するビ
ーム状とし、その路面から反射する反射波を前記超音波
送波器UTの中心を通る直線状の車両の進行方向に対す
る垂直方向の1個所以上の位置に配設した超音波受波器
R1,R2で受波するものであり、これを請求項3の実
施例とすることができる。
【0085】したがって、前記超音波送波器UTから路
面に送波する超音波は路面上で収束するビーム状とし、
その路面から反射する反射波を前記超音波送波器UTの
中心を通る直線状の車両の進行方向に対する垂直方向の
1個所以上の位置に配設した超音波受波器R1,R2で
受波し、低反射率路面であっても、車両の進行に対する
横方向のドップラーシフトを含んだ周波数が得られ、1
個所以上の超音波受波器R1,R2の和の平均によって
横方向速度が得られる。
【0086】特に、前記超音波送波器UTの中心を通る
直線状の車両の進行方向位置に対して垂直方向の位置の
1個所に配設した超音波受波器R1または超音波受波器
R2で受波することにより、横方向の車速を得ることが
できるが、超音波受波器R1及び超音波受波器R2で横
方向の平均車速を得ると誤差を少なくした横方向車速検
出ができる。
【0087】なお、ここで、路面から反射する反射波を
超音波送波器UTの中心を通る直線状の車両の進行方向
位置に対して垂直方向の1個所以上の位置に配設した超
音波受波器R1,R2とは、超音波送波器UTの中心を
通る直線状の車両の進行方向位置に対して垂直方向の位
置の一方に超音波受波器R1を配設し、そこから±12
0度離れた両側に超音波受波器を配設してもよい。この
場合には、車速及びその横方向の速度成分も検出するこ
とができる。
【0088】そして、本実施例の車載用超音波計測装置
においては、超音波信号を超音波送波器UTから路面に
送波し、その反射波を超音波受波器R1,R2で受波し
て、その受波した信号を増幅器34,36で増幅し、そ
の増幅信号から反射波周波数を得る車載用超音波計測装
置において、前記路面に超音波を送波する超音波送波器
10,13(UT)の超音波送波面が凹状に彎曲する形
状を有し、超音波送波器10,13(UT)から路面に
送波する超音波を路面上で収束するビーム状とすること
ができ、これを請求項4の実施例とすることができる。
【0089】特に、図3に示す実施例においては、この
超音波送波器10(UT)は、超音波振動子11として
振動子開口直径、即ち、超音波送波器10の直径D[m
m]とするもので、そこに超音波振動子11との接合面
を平面とし、他の面を曲面とした音響レンズ(整合層)
12を有するものであり、構造が簡単であり、また、外
部に音響レンズ12が露出するものであるから、機械的
構造を強くすることができる。また、図4に示す実施例
においては、この超音波送波器13(UT)は、超音波
振動子15として曲面板を形成し、それを凹面に形成し
た整合層14に接合したものであり、構造が簡単とな
る。また、整合層14の材料の選択自由度が高くなる。
【0090】更に、本実施例の車載用超音波計測装置に
おいては、超音波信号を超音波送波器UTから路面に送
波し、その反射波を超音波受波器R1,R2で受波し
て、その受波した信号を増幅器34,36で増幅し、そ
の増幅信号から反射波周波数を得る車載用超音波計測装
置において、前記路面に超音波を送波する超音波送波器
16(UT)の超音波送波面をフレネルレンズ状とし、
超音波送波器から路面に送波する超音波を路面上で収束
するビーム状とすることができ、これを請求項5の実施
例とすることができる。
【0091】特に、図5に示す実施例においては、超音
波送波器16(UT)は、超音波振動子17との接合面
を平面とし、他の面を音響焦点距離fのフレネルレンズ
とした音響レンズ(整合層)18を有するものであり、
光学的なレンズと同様に製造が簡単であり、また、成型
等により廉価に製造できる。
【0092】更にまた、本実施例の車載用超音波計測装
置においては、超音波信号を超音波送波器UTから路面
に送波し、その反射波を超音波受波器R1,R2で受波
して、その受波した信号を増幅器34,36で増幅し、
その増幅信号から反射波周波数を得る車載用超音波計測
装置において、前記路面に超音波を送波する超音波送波
器20(UT)の超音波送波反射面が凹状に彎曲する形
状を有し、超音波送波器20(UT)から路面に送波す
る超音波を路面上で収束するビーム状とすることがで
き、これを請求項6の実施例とすることができる。
【0093】特に、図6に示す実施例においては、この
超音波送波器20(UT)は、平板からなる円板状の超
音波振動子21と、内面の音響反射鏡焦点をfとする反
射鏡22と、その反射鏡22の鏡面の中央に配設されて
いる円錐状の反射部材23より構成され、直線的に放射
される超音波が有効的に使用できない点が欠点となる
が、反射部材23が外部から石等が衝突しても反射面が
破壊されないから、比較的強度を高くすることができ
る。
【0094】ところで、前記請求項1乃至請求項6の実
施例において、超音波信号を路面に送波する超音波送波
器UTは、超音波信号を路面に送波し、かつ、その反射
波を受波する超音波送受波器UTRとすることにより、
送波から反射波の受波までのタイミングを得ることがで
き、これを請求項7の実施例とすることができる。
【0095】したがって、この種の実施例によれば、車
高の変化を検出したり、車高変化による超音波ビームス
ポットSPの位置を補正することができ、超音波受波器
R1,R2に入射する角度を補正することができる。
【0096】また、前記請求項1乃至請求項6の実施例
において、超音波信号を路面に送波する超音波送波器U
Tを、超音波信号を路面に送波し、かつ、その反射波を
受波する超音波送受波器UTRとし、車高を超音波送受
波器UTRから路面に送波し、その反射波を受波する時
間により得るものであり、車高変化が1台の超音波送受
波器UTRによって検出でき、これを請求項8の実施例
とすることができる。したがって、前者同様に、この種
の実施例によれば、車高の変化を検出したり、車高変化
による超音波ビームスポットSPの位置を補正すること
ができ、超音波受波器R1,R2に入射する角度を補正
することができる。
【0097】そして、前記請求項2及び請求項3の実施
例において、超音波信号を路面に送波する超音波送波器
UTを、超音波信号を路面に送波し、かつ、その反射波
を受波する超音波送受波器UTRとし、車高の変動を前
記超音波送受波器UTRから路面に送波し、その反射波
を受波する時間により演算し、前記超音波受波器UTR
が反射波を受波する入射角度を得るものであり、車高変
動によって発生する車速の誤差を補正することができ、
これを請求項9の実施例とすることができる。したがっ
て、車高変化による超音波ビームスポットSPの位置を
補正することができ、超音波受波器R1,R2に入射す
る角度を補正することができ、車体の上下振動、ノーズ
アップ、ノーズダウンコーナリングによる車高変化があ
っても、車速または横方向速度誤差を小さくすることが
できる。
【0098】このように、上記実施例では、故に、車両
の走行状態において、車体の上下振動、ノーズアップ、
ノーズダウンコーナリング等による車高変化が、車速等
の速度を検出する場合に誤差が介在することがなくなる
から、車体の上下振動を伴っても、的確に目的の反射波
を検出できる。
【0099】また、ヨー角、ヨーレートの演算もでき
る。更に、速度ベクトルの積分、微分を行なうことによ
り、距離、加速度が演算でき、計測装置及び制御装置に
使用できる。即ち、得られた速度成分を使用することに
より、ナビゲーションシステムの移動距離及び移動方向
の補正、車両速度及び横方向の速度等の速度検出装置、
横滑り防止装置、ヨーレート補正したり左右の車輪の回
転差を補正したABS装置、ヨーレート補正したり左右
の車輪側の路面と車両との車高を調整するサスペンショ
ン装置等の各種速度情報を使用する計測装置及び制御装
置に使用できる。
【0100】なお、上記発明の実施例では、車速の測定
について説明したが、本発明の車載用超音波計測装置
は、速度成分を使用することにより、ナビゲーションシ
ステム、速度検出装置、横滑り防止装置、ABS装置、
サスペンション装置等または車高条件を得ることによ
り、各種速度情報を使用する計測装置及び制御装置に使
用できる。
【0101】
【発明の効果】以上のように、請求項1の車載用超音波
計測装置においては、超音波信号を超音波送波器から路
面に送波し、その反射波を超音波受波器で受波して、そ
の受波した信号を増幅し、その増幅信号から反射波周波
数を得る車載用超音波計測装置において、前記超音波送
波器から路面に送波する超音波を、路面上で収束するビ
ーム状とすることにより、低反射率路面であっても、ド
ップラーシフトを含んだ周波数が得られる。したがっ
て、車体の上下振動を伴っても、的確に目的の反射波を
検出でき、また、冠水路面から巻起す水飛沫の影響を除
去し、常に正確な車速が検出できる。
【0102】請求項2の車載用超音波計測装置において
は、超音波信号を超音波送波器から路面に送波し、その
反射波を超音波受波器で受波して、その受波した信号を
増幅し、その増幅信号から反射波周波数を得る車載用超
音波計測装置において、前記超音波送波器から路面に送
波する超音波を路面上で収束するビーム状とし、その路
面から反射する反射波を前記超音波送波器の中心を通る
直線状の車両の進行方向位置と反進行方向位置との1個
所以上の位置に配設した超音波受波器で受波し、低反射
率路面であっても、車両の進行に伴なうドップラーシフ
トを含んだ周波数が得られ、1個所以上の超音波受波器
の和の平均によって車速が得られる。したがって、車体
の上下振動を伴っても、的確に目的の反射波を検出で
き、また、冠水路面から巻起す水飛沫の影響を除去し、
常に正確な車速が検出できる。
【0103】請求項3の車載用超音波計測装置において
は、超音波信号を超音波送波器から路面に送波し、その
反射波を超音波受波器で受波して、その受波した信号を
増幅し、その増幅信号から反射波周波数を得る車載用超
音波計測装置において、前記超音波送波器から路面に送
波する超音波は路面上で収束するビーム状とし、その路
面から反射する反射波を前記超音波送波器の中心を通る
直線状の車両の進行方向に対する垂直方向の1個所以上
の位置に配設した超音波受波器で受波し、低反射率路面
であっても、車両の進行に対する横方向のドップラーシ
フトを含んだ周波数が得られ、1個所以上の超音波受波
器の和の平均によって横方向速度が得られる。したがっ
て、車体の上下振動を伴っても、的確に目的の反射波を
検出でき、冠水路面から巻起す水飛沫の影響を除去し、
常に正確な横方向速度が検出できる。
【0104】請求項4の車載用超音波計測装置において
は、超音波信号を超音波送波器から路面に送波し、その
反射波を超音波受波器で受波して、その受波した信号を
増幅し、その増幅信号から反射波周波数を得る車載用超
音波計測装置において、前記路面に超音波を送波する超
音波送波器の超音波送波面が凹状に彎曲する形状を有
し、超音波送波器から路面に送波する超音波を路面上で
収束するビーム状とすることができる。したがって、車
体の上下振動を伴っても、的確に目的の反射波を検出で
き、また、冠水路面から巻起す水飛沫の影響を除去し、
常に正確な車速が検出できる。
【0105】請求項5の車載用超音波計測装置において
は、超音波信号を超音波送波器から路面に送波し、その
反射波を超音波受波器で受波して、その受波した信号を
増幅し、その増幅信号から反射波周波数を得る車載用超
音波計測装置において、前記路面に超音波を送波する超
音波送波器の超音波送波面をフレネルレンズ状とし、超
音波送波器から路面に送波する超音波を路面上で収束す
るビーム状とすることができる。したがって、車体の上
下振動を伴っても、的確に目的の反射波を検出でき、ま
た、冠水路面から巻起す水飛沫の影響を除去し、常に正
確な車速が検出できる。
【0106】請求項6の車載用超音波計測装置において
は、超音波信号を超音波送波器から路面に送波し、その
反射波を超音波受波器で受波して、その受波した信号を
増幅し、その増幅信号から反射波周波数を得る車載用超
音波計測装置において、前記路面に超音波を送波する超
音波送波器の超音波送波反射面が凹状に彎曲する形状を
有し、超音波送波器から路面に送波する超音波を路面上
で収束するビーム状とすることができる。したがって、
車体の上下振動を伴っても、的確に目的の反射波を検出
でき、また、冠水路面から巻起す水飛沫の影響を除去
し、常に正確な車速が検出できる。
【0107】請求項7の車載用超音波計測装置において
は、前記請求項1乃至請求項6に記載の超音波信号を路
面に送波する超音波送波器を、超音波信号を路面に送波
し、かつ、その反射波を受波する超音波送受波器とする
ことにより、送波から反射波の受波までのタイミングを
得ることができる。したがって、車体の上下振動を伴っ
ても、的確に目的の反射波を検出でき、冠水路面から巻
起す水飛沫の影響を除去し、常に正確な車速が検出で
き、また、車高も検出できる。
【0108】請求項8の車載用超音波計測装置において
は、前記請求項1乃至請求項6に記載の超音波信号を路
面に送波する超音波送波器を、超音波信号を路面に送波
し、かつ、その反射波を受波する超音波送受波器とし、
車高を前記超音波送受波器から路面に送波し、その反射
波を受波する時間により得るものであり、車高変化が1
台の超音波送受波器によって検出できる。したがって、
車体の上下振動を伴っても、的確に目的の反射波を検出
でき、冠水路面から巻起す水飛沫の影響を除去し、常に
正確な車速が検出でき、また、車高も検出でき、車体の
上下振動、ノーズアップ、ノーズダウンコーナリングに
よる車高変化により、反射波が到来するまでの時間が変
化しても、その車高で速度を補正することもできる。
【0109】請求項9の車載用超音波計測装置において
は、前記請求項2または請求項3に記載の超音波信号を
路面に送波する超音波送波器を、超音波信号を路面に送
波し、かつ、その反射波を受波する超音波送受波器と
し、車高の変動を前記超音波送受波器から路面に送波
し、その反射波を受波する時間により演算し、前記超音
波受波器が反射波を受波する入射角度を得るものであ
り、車高変動によって発生する車速の誤差を補正するこ
とができる。したがって、車体の上下振動を伴っても、
的確に目的の反射波を検出でき、冠水路面から巻起す水
飛沫の影響を除去し、常に正確な車速が検出でき、ま
た、車高の検出ができ、車体の上下振動、ノーズアッ
プ、ノーズダウンコーナリングによる車高変化により、
反射波が到来するまでの時間が変化しても、その車高で
速度を補正できるから、車高誤差の少ない車速を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は各種の超音波振動子半径aの円形ピスト
ン状の超音波振動面から放射される音波に対して超音波
振動子の放射パターンの特性図である。
【図2】図2は本発明の実施例の車載用超音波計測装置
の基本動作説明図である。
【図3】図3は本発明の実施例の車載用超音波計測装置
を構成する超音波送波器の第1の基本構成説明図であ
る。
【図4】図4は本発明の実施例の車載用超音波計測装置
を構成する超音波送波器の第2の基本構成説明図であ
る。
【図5】図5は本発明の実施例の車載用超音波計測装置
を構成する超音波送波器の第3の基本構成説明図であ
る。
【図6】図6は本発明の実施例の車載用超音波計測装置
を構成する超音波送波器の第4の基本構成説明図であ
る。
【図7】図7は本発明の実施例の車載用超音波計測装置
の回路構成図である。
【図8】図8は本発明の実施例の車載用超音波計測装置
で使用する周波数検出回路の構成図である。
【図9】図9は本発明の実施例の車載用超音波計測装置
のタイミングチャートである。
【図10】図10は本発明の実施例の車載用超音波計測
装置のマイクロコンピュータ30が実行するメインプロ
グラムのフローチャートである。
【図11】図11は本発明の実施例の車載用超音波計測
装置の車高変動の場合の補正動作説明図である。
【図12】図12は本発明の他の実施例の車載用超音波
計測装置の回路構成図である。
【図13】図13は本発明の他の実施例の車載用超音波
計測装置のタイミングチャートである。
【図14】図14は本発明の実施例の車載用超音波計測
装置のマイクロコンピュータが実行する車高補正を含む
メインプログラムのフローチャートである。
【符号の説明】
UT 超音波送波器 UTR 超音波送受波器 R1 超音波受波器 R2 超音波受波器 SP 超音波ビームスポット θ ビーム角度
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この種の超音波を路面
に送波し、その路面からの反射波を受波する車載用車速
計測装置は、車輪速から車両速度を検出するスピードセ
ンサに比較して、車輪の空気圧及び積荷、タイヤサイ
ズ、スリップ等の影響を受けることなく車速検出でき、
信頼性の高い車速が得られる。しかし、車両が冠水路面
の走行になると冠水路面から巻起す水飛沫によって、正
確に路面の検出が行ない難くなり、又、低速度時には路
面からの反射波そのものが減少し、精度低下の要因にな
っていた。この現象は、冠水路面から巻起す水飛沫のみ
ならず、泥水の飛沫、雪、砂、塵埃についても同様の結
果をもたらす。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】そこで、本発明は、冠水路面等での低反射
波の場合でも有効な反射波が得られるようにするととも
水飛沫の影響を除去し、常に正確な車速が検出できる
車載用車速計測装置の提供を課題とするものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 葛谷 啓司 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波信号を超音波送波器から路面に送
    波し、その反射波を超音波受波器で受波して、その受波
    した信号を増幅し、その増幅信号から反射波周波数を得
    る車載用超音波計測装置において、 前記超音波送波器から路面に送波する超音波は、路面上
    で収束するビーム状としたことを特徴とする車載用超音
    波計測装置。
  2. 【請求項2】 超音波信号を超音波送波器から路面に送
    波し、その反射波を超音波受波器で受波して、その受波
    した信号を増幅し、その増幅信号から反射波周波数を得
    る車載用超音波計測装置において、 前記超音波送波器から路面に送波する超音波は路面上で
    収束するビーム状とし、その路面から反射する反射波を
    前記超音波送波器の中心を通る直線状の車両の進行方向
    位置と反進行方向位置との1個所以上の位置に配設した
    超音波受波器で受波することを特徴とする車載用超音波
    計測装置。
  3. 【請求項3】 超音波信号を超音波送波器から路面に送
    波し、その反射波を超音波受波器で受波して、その受波
    した信号を増幅し、その増幅信号から反射波周波数を得
    る車載用超音波計測装置において、 前記超音波送波器から路面に送波する超音波は路面上で
    収束するビーム状とし、その路面から反射する反射波を
    前記超音波送波器の中心を通る直線状の車両の進行方向
    に対する垂直方向の1個所以上の位置に配設した超音波
    受波器で受波することを特徴とする車載用超音波計測装
    置。
  4. 【請求項4】 超音波信号を超音波送波器から路面に送
    波し、その反射波を超音波受波器で受波して、その受波
    した信号を増幅し、その増幅信号から反射波周波数を得
    る車載用超音波計測装置において、 前記路面に超音波を送波する超音波送波器は、超音波送
    波面を凹状に彎曲してなることを特徴とする車載用超音
    波計測装置。
  5. 【請求項5】 超音波信号を超音波送波器から路面に送
    波し、その反射波を超音波受波器で受波して、その受波
    した信号を増幅し、その増幅信号から反射波周波数を得
    る車載用超音波計測装置において、 前記路面に超音波を送波する超音波送波器は、超音波送
    波面をフレネルレンズ状としたことを特徴とする車載用
    超音波計測装置。
  6. 【請求項6】 超音波信号を超音波送波器から路面に送
    波し、その反射波を超音波受波器で受波して、その受波
    した信号を増幅し、その増幅信号から反射波周波数を得
    る車載用超音波計測装置において、 前記路面に超音波を送波する超音波送波器は、超音波送
    波反射面を凹状に彎曲してなることを特徴とする車載用
    超音波計測装置。
  7. 【請求項7】 前記請求項1乃至請求項6に記載の超音
    波信号を路面に送波する超音波送波器は、超音波信号を
    路面に送波し、かつ、その反射波を受波する超音波送受
    波器としたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のい
    ずれか1つに記載の車載用超音波計測装置。
  8. 【請求項8】 前記請求項1乃至請求項6に記載の超音
    波信号を路面に送波する超音波送波器は、超音波信号を
    路面に送波し、かつ、その反射波を受波する超音波送受
    波器とし、車高を前記超音波送受波器から路面に送波
    し、その反射波を受波する時間により得ることを特徴と
    する請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の車載
    用超音波計測装置。
  9. 【請求項9】 前記請求項2または請求項3に記載の超
    音波信号を路面に送波する超音波送波器は、超音波信号
    を路面に送波し、かつ、その反射波を受波する超音波送
    受波器とし、車高を前記超音波送受波器から路面に送波
    し、その反射波を受波する時間により演算し、前記超音
    波受波器が反射波を受波する入射角度を得ることを特徴
    とする車載用超音波計測装置。
JP5071294A 1994-03-22 1994-03-22 車載用超音波計測装置 Pending JPH07260931A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1677126A1 (en) 2004-12-28 2006-07-05 Hitachi, Ltd. Doppler-velocity-sensor for a vehicle with focused beam
JP2012256972A (ja) * 2011-06-07 2012-12-27 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 超音波センサ及びその製造方法

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US7310061B2 (en) 2004-12-28 2007-12-18 Hitachi, Ltd. Velocity sensor and ground vehicle velocity sensor using the same
US7532153B2 (en) 2004-12-28 2009-05-12 Hitachi, Ltd. Velocity sensor and ground vehicle velocity sensor using the same
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