JP3127946B2 - 車載用車速計測装置 - Google Patents

車載用車速計測装置

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JP3127946B2 JP06071987A JP7198794A JP3127946B2 JP 3127946 B2 JP3127946 B2 JP 3127946B2 JP 06071987 A JP06071987 A JP 06071987A JP 7198794 A JP7198794 A JP 7198794A JP 3127946 B2 JP3127946 B2 JP 3127946B2
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車に取付けられ
て、ナビゲーションシステム、車速検出装置、ABS装
置等の各種速度情報を使用する車速計測装置に関するも
ので、特に、車輌に積載した超音波を利用する車載用車
速計測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の超音波を使用した速度計測装置
としては、実開昭57−68574号公報に掲載の技術
がある。この公報に掲載の技術は、別体となった送波器
から連続的に超音波を送波し、反射体から反射して得ら
れる反射波を連続受信し、送波と受波の差分でドプラー
周波数を検出するものであり、現在では周知の技術とな
っている。
【0003】また、この種の超音波を使用した速度計測
装置としては、特開昭59−203973号公報に掲載
の技術がある。この公報に掲載の技術は、前記公報の技
術と同様、別体となった送波器と受波器とを有し、特
に、受波器を2台とし、車体の上下振動、ノーズアッ
プ、ノーズダウンによる誤差を軽減するものである。
【0004】これらの技術では連続的に超音波の送受信
を行なっているため、反射体の特定ができず多重反射波
等のノイズ除去が困難であった。
【0005】そして、この種の超音波を使用した別の速
度計測装置としては、特開昭58−39971号公報に
掲載の技術がある。この公報に掲載の技術は、超音波を
パルス状に送波し、特定の反射物体である路面から反射
して受波される時点でパルス幅に対応した受信ゲートを
開き、受信波の所定波長分の時間を計測することで、ド
プラーシフト量を求め、車速を計測するものである。
【0006】更に、この種の車載用車速計測装置として
は、特開平3−269388号公報に掲載の技術があ
る。
【0007】この技術は、送受波器から車輌の前方向或
いは前後方向の路面に所定の俯角度で超音波が放射さ
れ、放射された超音波と路面の突起の反射波の受信信号
から突起までの時間を計測し、また、路面の突起の反射
波の信号レベルと所定の閾値とを比較し、車輌前方の路
面の突起等の有無及びその大きさを検出している。そし
て、反射波が路面から帰来する時間における直線距離と
超音波の放射角度とから車高を検出し、得られたドプラ
ー周波数をもとに車速を検出している。
【0008】特に、前記公報に掲載の技術は、車体の前
後方向に等しい放射角度を有して超音波が放射され、そ
れぞれの反射波の受信信号のドプラー周波数を検出し、
その差のドプラー周波数を求めて、車体の垂直速度成分
が打消された車速を検出している。また、反射波が受信
されるまでの時間を計測することで車高を検出してい
る。
【0009】このようにして、超音波を用いて車輌の走
行時の前方路面の突起等が検出され、かつ、車高、車速
等を検出している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この種の超音波を路面
に送波し、その路面からの反射波を受波する車載用車速
計測装置は、車輪速から車輌速度を検出するスピードセ
ンサに比較して、車輪の空気圧及び積荷、タイヤサイ
ズ、スリップ等の影響を受けることなく車速検出でき、
信頼性の高い車速が得られる。しかし、車輌が冠水路面
の走行になると冠水路面から巻起す水飛沫による反射信
号が混入し、正確に路面の検出が行ない難くなり、精度
低下の要因になっていた。この現象は、冠水路面から巻
起す水飛沫のみならず、泥水の飛沫、雪、砂、塵埃につ
いても同様の結果をもたらす。
【0011】そこで、本発明は、冠水路面から巻起す水
飛沫の影響を除去し、正確な車速が検出できる車載用車
速計測装置の提供を課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる車載用車
速計測装置は、所定の俯角傾度を持って間歇的に出力さ
れる超音波信号を路面に送波し、その反射波を受波する
超音波送受波器と、前記超音波送受波器で受波した反射
波信号の周波数を計測する周波数計測回路と、前記周波
数計測回路からそのドプラー周波数成分を抽出し、車速
を演算する演算回路とを有する車載用車速計測装置にお
いて、受波した反射波信号の信号レベルが、前記超音波
送受波器で超音波信号が送波された後の所定タイミング
時に所定閾値以上になったとき、前記所定タイミングか
ら所定時間だけ前記周波数計測回路に反射波信号の導入
を禁止する導入禁止手段を具備し、前記導入禁止手段に
よって禁止された前記所定時間経過後のドプラー周波数
成分から車速を演算するものである。
【0013】
【作用】本発明においては、所定の俯角傾度を持って間
歇的に出力される超音波信号を路面に送波し、その反射
波を超音波送受波器で受波し、前記超音波送受波器で受
波した反射波信号の周波数を周波数計測回路で計測し、
前記周波数計測回路からそのドプラー周波数成分を抽出
し、車速を演算する。このとき、前記超音波信号を送波
するタイミングから所定時間だけ前記周波数計測回路に
導く反射波信号の導入を導入禁止手段で禁止することに
より、水飛沫の反射波が時間的に早く、路面の反射波の
検出が遅く検出されることに対応させる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例の車載用車速計測装置
について説明する。
【0015】〈基本的動作説明〉図1は本発明の実施例
の車載用車速計測装置の基本動作説明図で、(a)はシ
ングルビーム方式による車載用車速計測装置の側面図、
(b)はシングルビーム方式による車載用車速計測装置
の基本的動作説明図であり、(c)は水飛沫と路面との
反射条件を示す説明図である。
【0016】図1において、車両100の進行方向に平
行し、反進行方向に対して俯角を45度に設定した超音
波送受波器TRは、200[KHz ]帯の超音波振動を所
定の超音波ビーム幅で路面に送波し、その反射波を受波
するものであり、車両100の進行方向に対して平行す
る車速(速度ベクトル)Vを得るものである。具体的に
は、超音波送受波器TRは車両100の前方中央、また
は前輪或いは後輪の前方、前輪或いは後輪の側方に配設
している。
【0017】超音波送受波器TRは、図1(a)に示す
ように、プリント回路基板等と共にハウジングHAに収
容して一体化している。そして、図1(b)に示すよう
に、ハウジングHAは車両100の下面に取付けられて
いる。また、この実施例の超音波を放射する高さはH
[m]である。
【0018】即ち、図1(b)の超音波送受波器TRで
送波及び受波する場合の動作原理図に示すように、超音
波を放射して路面に到達するまでの距離をL[m]、そ
の高さをH[m]、その放射角度をφ度とすれば、 L=H/sinφ ・・・・・・(1) となる。
【0019】また、間歇的に周波数f[Hz]の超音波を
路面に送波して、反射後、受波した周波数fo =f− d
f[Hz]からそのドプラー周波数 df[Hz]を算出する
と、 df=2f・(V/3.6)・cosφ/C [Hz] ・・・・(2) 但し、V:車速 [Km/h] C:音速 [m/s ] となり、これにより、 V=1.8C・ df/f・cosφ ・・・・・・(3) となる。
【0020】このようにして、超音波を用いて車両10
0の車速を検出している。
【0021】また、図1(c)のように、超音波送受波
器TRから路面に到達する前の反射波を得る時間Aにお
いては、冠水した路面Eからの反射波の影響よりも水飛
沫Wの速度を計測することになる。また、超音波送受波
器TRから路面Eに到達する反射波を得る時間Bにおい
ては、水飛沫Wの影響を受けた路面Eからの反射波を計
測することになる。そして、超音波送受波器TRから路
面Eに到達する反射波を得る時間Cにおいては、水飛沫
Wの影響が最も少ない路面Eからの反射波を計測するこ
とになる。
【0022】このときの時間と反射波出力との関係を示
すと次のようになる。
【0023】図2は本発明の車載用車速計測装置の原理
を示す水飛沫と路面との反射波の出力条件を示す説明図
である。
【0024】図2において、水飛沫反射波Nは、図1
(c)に示すように、冠水した路面Eの表面よりも超音
波送受波器TRに近い位置に水飛沫Wが発生しているか
ら、反射波信号は時間的に早い位置にピーク値が存在す
る特性となる。冠水した路面Eからの反射波は、超音波
送受波器TRから水飛沫Wよりも遠い位置で発生するか
ら、その路面反射波Sの信号は時間的に遅い位置にピー
ク値が存在する特性となる。即ち、冠水した路面Eから
の反射波は、図2に示すように、水飛沫反射波Nと路面
反射波Sとが重なり合っており、車両100の車速誤差
を少なくするには、路面反射波Sの信号レベルと水飛沫
反射波Nの信号レベルとの比率S/Nをできるだけ大き
くする必要がある。
【0025】超音波送受波器TRから路面に到達する前
の反射波を得る時間Aにおいては、路面反射波Sと水飛
沫反射波Nの信号レベルとの比率S/Nは、S/N=S
A /NA となり、また、超音波送受波器TRから路面E
に到達する反射波を得る時間Bにおいては、路面反射波
Sと水飛沫反射波Nの信号レベルとの比率S/Nは、S
/N=SB /NB となり、そして、超音波送受波器TR
から路面Eに到達する反射波を得る時間Cにおいては、
路面反射波Sと水飛沫反射波Nの信号レベルとの比率S
/Nは、S/N=SC /NC となる。ここで、 SA /NA <SB /NB <SC /NC である。したがって、路面反射波Sと水飛沫反射波Nの
信号レベルとの比率S/Nは、反射波の前縁部では低下
している。従って、前縁部の反射波をとりのぞくこと
で、S/N比を向上させることができる。故に、超音波
送受波器TR毎に受信ゲートを開くタイミングを調整す
ることにより、目的とする反射波を的確に捕え、それに
よってドプラー周波数を演算し、正確な車速を得ること
ができる。
【0026】特に、図2に示す超音波送受波器TRから
路面Eに到達する反射波を得る時間領域A〜Cから、超
音波送受波器TRから路面Eに到達する反射波を得る時
間Aの部分を取り除いて路面Eからの反射波を計測する
のが好ましい。
【0027】〈実施例の回路構成〉図3は本発明の実施
例の車載用車速計測装置の回路構成図である。
【0028】図3において、送信機3は200[KHz ]
帯の超音波振動を出力するもので、送信パルス発生回路
4の繰返し周波数が10[msec]毎に1[msec]のパル
ス幅のパルス信号の出力を受けて、200[KHz ]帯の
超音波振動を10[msec]毎の継続時間1[msec]の間
歇超音波として出力する。超音波送受波器1(TR)は
200[KHz ]帯の超音波振動を、継続時間1[msec]
の間歇超音波として、10[msec]毎に送信する所定の
超音波ビーム幅で送波及び受波するものである。また、
送受切替回路2は超音波送受波器1から超音波を出力し
たり、受波したりする際の切替を行なうものである。即
ち、送受切替回路2は送信時に超音波送受波器1から信
号が出力されると共に、その際の受信回路の保護を行な
うものである。一方、受信時に受信信号が受信増幅回路
5に出力されるように切替られる。検波回路7は受信増
幅回路5を介して受信された反射波信号を検波する。レ
ベル比較回路8は所定の閾値以上の反射波信号のレベル
のとき、その出力を“1”とし、所定の閾値以上でない
とき、その出力を“0”とするシュミット回路または比
較回路等からなる。
【0029】受信ゲート発生回路6は、送信パルス発生
回路4のパルスの立上りでトリガされ、遅延時間Taの
後にパルス幅Tbのパルスを発生する単安定マルチバイ
ブレータ等からなる単安定回路である。遅延時間Taは
図2に示す超音波送受波器1(TR)から路面Eに到達
する反射波を得る時間A前後に設定され、パルス幅Tb
は車高変動を考慮して、Ta+Tbを送信パルス発生回
路4の1[msec]のパルスの立上りから反射波信号を受
波可能性の車高変動に伴なう最大時間に設定している。
また、受信マスク回路9は受信ゲート発生回路6のパル
スの立上りでトリガされ、そのパルス幅Tcは図2に示
す超音波送受波器1(TR)から路面Eに到達する反射
波を得る時間Aから時間Bの間の時限に設定されている
単安定マルチバイブレータ等からなる単安定回路であ
る。なお、受信マスク回路9はレベル比較回路8の出力
が“0”の場合はリセット状態となり、受信マスク信号
を発生しない。
【0030】レベル比較回路8及び受信ゲート発生回路
6、受信マスク回路9の出力は、論理積をとるゲート回
路10に入力し、そして、ゲート回路10の出力は、同
じく論理積をとるゲート回路11に受信増幅回路5の出
力と共に入力している。ゲート回路11の出力は、周波
数計測回路12に入力される。
【0031】周波数計測回路12はゲート回路11で取
出された反射波信号の周波数を計測するカウンタ等から
なる。また、演算回路13は周波数計測回路12から得
た周波数を基にそのドプラー周波数成分を抽出し、その
ドプラー周波数成分から車速Vを演算するものであり、
通常、ドプラー周波数成分と車速Vとの関係は比例関係
にあることから、所定のカウンタの出力をコード変換し
たり、D/A変換によって表示する車速を得る。勿論、
マイクロコンピュータによって演算を行なってもよい。
このマイクロコンピュータで演算を行なう場合には、周
波数計測回路12及び演算回路13の機能を持たせるこ
とができる。
【0032】なお、公知のペアビーム方式においては、
この種の回路を一対有することになるが、ここではその
説明を省略する。
【0033】〈回路構成の動作〉本実施例の車載用車速
計測装置は、次のように動作する。
【0034】図4は本発明の一実施例の車載用車速計測
装置におけるタイミングチャートである。
【0035】送信パルス発生回路4のパルス信号aによ
り、送信機3から周波数200[KHz ]、継続時間1
[msec]の間歇超音波信号aを10[msec]毎に発生さ
せ、継続時間1[msec]の間歇超音波の発生タイミング
毎のみ、送受切替回路2は送信機3の出力を超音波送受
波器1側に接続し、超音波送受波器1から200[KH
z]帯のバースト波信号bを間歇的に出力する。
【0036】送受切替回路2は送信機3から出力されて
いないとき、発生超音波送受波器1で受波した反射波を
受信増幅回路5に導き、反射波信号cを得る。検波回路
7は受信増幅回路5を介して受信された反射波信号cを
検波し、検波信号dを得る。レベル比較回路8は所定の
閾値Ev 以上の反射波信号のレベルのとき、その出力を
“1”とし、所定の閾値Ev 以上でないとき、その出力
を“0”とし、反射波信号fを得る。
【0037】また、受信ゲート発生回路6は、送信パル
ス発生回路4のパルスの立上りでトリガされ、遅延時間
Taの後にパルス幅Tbのパルスeを発生する。また、
受信マスク回路9は受信ゲート発生回路6のパルスeの
立上りでトリガされ、負のパルス幅Tcのパルスgを得
る。
【0038】レベル比較回路8の反射波信号f及び受信
ゲート発生回路6のパルスe、受信マスク回路9のパル
スgの各出力は、ゲート回路10で論理積をとり、出力
信号hを得て、それを受信増幅回路5からの反射波信号
cと共にゲート回路11で論理積をとり、ゲート回路1
1の出力iを得る。ゲート回路11の出力iは周波数計
測回路12に入力され、周波数計測回路12はゲート回
路11から取出された出力iの周波数を計測し、また、
演算回路13は周波数計測回路12から得た周波数を基
にそのドプラー周波数成分を抽出し、そのドプラー周波
数成分から車速Vを演算し、それを出力とする。
【0039】なお、水飛沫の飛散されない道路、即ち、
乾燥状態にある路面の走行の場合には、発生超音波送受
波器1で受波して受信増幅回路5に導いた反射波信号c
の前方の信号がなくなり、受信増幅回路5を介して受信
される反射波信号cは反射波信号c´となり、また、検
波回路7で検波された検波信号dは検波信号d´とな
り、レベル比較回路8の反射波信号fは反射波信号f´
となる。この場合にも、通常の車速検出ができる。
【0040】このように、本実施例の車載用車速計測装
置は、所定の俯角傾度を持って間歇的に出力される超音
波信号を路面に送波し、その反射波を受波する超音波送
受波器1(TR)と、前記超音波送受波器1で受波した
反射波信号の周波数を計測する周波数計測回路12と、
前記周波数計測回路12からそのドプラー周波数成分を
抽出し、車速Vを演算する演算回路13とを有する車載
用車速計測装置において、前記超音波送受波器1で超音
波信号を送波するタイミングから所定時間だけ前記周波
数計測回路12に反射波信号の導入を禁止する受信ゲー
ト発生回路6及び受信マスク回路9、検波回路7及びレ
ベル比較回路8、ゲート回路10及びゲート回路11か
らなる導入禁止手段を具備するものである。
【0041】したがって、送信パルス発生回路4により
送信機3から間歇超音波信号aを発生させ、超音波送受
波器1から200[KHz ]帯のバースト波信号bを間歇
的に出力する。発生超音波送受波器1で受波した反射波
は受信増幅回路5に導き、反射波信号cを得る。検波回
路7は受信増幅回路5を介して受信された反射波信号c
を検波し、検波信号dを得、レベル比較回路8によって
検波信号dを2値化し、2値化した反射波信号fを得
る。また、受信ゲート発生回路6は、送信パルス発生回
路4のパルスに同期したパルスeを発生する。また、受
信マスク回路9は受信ゲート発生回路6のパルスeの立
上りでトリガされパルスgを得る。
【0042】レベル比較回路8の反射波信号f及び受信
ゲート発生回路6のパルスe、受信マスク回路9のパル
スgの各出力は、ゲート回路10で論理積をとり、出力
信号hを得て、それを受信増幅回路5からの反射波信号
cと共にゲート回路11で論理積をとり、ゲート回路1
1の出力iを得る。ゲート回路11の出力iは周波数計
測回路12に入力され、周波数計測回路12はゲート回
路11から取出された出力iの周波数を計測し、また、
演算回路13は周波数計測回路12から得た周波数を基
にそのドプラー周波数成分を抽出し、そのドプラー周波
数成分から車速Vを演算し、それを出力とするものであ
る。
【0043】これにより、水飛沫の反射波が時間的に早
く、路面の反射波の検出が遅く検出されることに対応
し、喩え、冠水した路面Eからの反射波であっても、路
面反射波Sの信号レベルと水飛沫反射波Nの信号レベル
との比率S/Nをできるだけ大きくした検出ができ、正
確に路面Eからの反射波を得ることができる。
【0044】故に、超音波送受波器TR付近に、路面か
ら巻起す水飛沫Wや泥水の飛沫、雪、砂、塵埃によって
ノイズが発生しても、そのノイズ成分を路面から得た反
射波に含まれているノイズ成分から除去し、車速Vを得
るものであるから、如何なる道路の走行において、正確
な車速Vの検出が可能となる。
【0045】ところで、上記実施例の導入禁止手段は、
受信ゲート発生回路6及び受信マスク回路9、検波回路
7及びレベル比較回路8、ゲート回路10及びゲート回
路11からなるものである。しかし、受信ゲート発生回
路6及び受信マスク回路9は、図2に示す超音波送受波
器TRから路面Eに到達する反射波を得る時間Bから反
射波を得る時間Cの時間を得るものであるから、受信ゲ
ート発生回路6のみで前記時限を設定する場合には、受
信マスク回路9を不要とすることができる。本実施例に
おいては、受信ゲート発生回路6で超音波送受波器TR
から路面Eに到達する反射波を得る時間Aを設定してお
き、車種によって変動される微妙な時間的違いを受信マ
スク回路9で設定したものであり、時限の設定が容易に
なる利点がある。勿論、受信ゲート発生回路6のみで前
記時限を設定する場合には回路が1個不要となり装置の
単価を廉価にすることができる。
【0046】また、上記実施例の検波回路7及びレベル
比較回路8については、比較処理を容易に行なうために
包絡線検波を行なっているものであるが、本発明を実施
する場合には、反射波信号の所定の閾値Ev 以上のレベ
ルを検出すればよいことから、レベル比較回路8及びリ
トリガー形単安定回路、レベル比較回路8及び積分回路
等で構成することができる。即ち、本発明を実施する場
合には、受波した反射波信号から所定以上の信号を抽出
する回路であればよい。
【0047】そして、上記実施例のゲート回路10及び
ゲート回路11は、アンド回路を2個使用するものであ
るが、本発明を実施する場合には、論理構成及び回路数
を特定するものではない。
【0048】結果的に、上記実施例の導入禁止手段は、
受信ゲート発生回路6及び受信マスク回路9、検波回路
7及びレベル比較回路8から構成されている。
【0049】なお、上記実施例の車載用車速計測装置
は、結果的に、その車速ベクトルの積分、微分を行なう
ことにより、距離、加速度が演算でき、計測装置及び制
御装置に使用できる。即ち、得られた速度成分を使用す
ることにより、ナビゲーションシステムの移動距離及び
移動方向の補正、ABS装置、左右の車輪側の路面と車
両100との車高を調整するサスペンション装置等の各
種速度情報を使用する計測装置及び制御装置に使用でき
る。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明の車載用車速計測
装置は、所定の俯角傾度を持って間歇的に出力される超
音波信号を路面に送波し、その反射波を受波する超音波
送受波器と、前記超音波送受波器で受波した反射波信号
の周波数を計測する周波数計測回路と、前記周波数計測
回路からそのドプラー周波数成分を抽出し、車速を演算
する演算回路とを有する車載用車速計測装置において、
受波した反射波信号の信号レベルが、前記超音波送受波
器で超音波信号が送波された後の所定タイミング時に所
定閾値以上になったとき、前記所定タイミングから所定
時間だけ前記周波数計測回路に反射波信号の導入を禁止
する導入禁止手段を具備し、前記導入禁止手段で前記超
音波送受波器で超音波信号を送波するタイミングから所
定時間だけ前記周波数計測回路に反射波信号の導入を禁
止するものである。
【0051】したがって、水飛沫の反射波が時間的に早
く、路面の反射波の検出が遅く検出されることに対応
し、喩え、冠水した路面からの反射波であっても、路面
反射波の信号レベルと水飛沫反射波の信号レベルとの比
率をできるだけ大きくした検出ができ、正確に路面から
の反射波を得ることができる。故に、超音波送受波器付
近に、路面から巻起す水飛沫や泥水の飛沫、雪、砂、塵
埃によってノイズが発生しても、そのノイズ成分を路面
から得た反射波に含まれているノイズ成分から除去し、
車速を得るものであるから、如何なる道路の走行におい
て、正確な車速の検出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例の車載用車速計測装置
の基本原理説明図である。
【図2】図2は本発明の車載用車速計測装置の原理を示
す水飛沫と路面との反射波の出力条件を示す説明図であ
る。
【図3】図3は本発明の一実施例の車載用車速計測装置
の回路構成図である。
【図4】図4は本発明の一実施例の車載用車速計測装置
におけるタイミングチャートである。
【符号の説明】 W 水飛沫 E 冠水路面 1(TR) 超音波送受波器 6 受信ゲート発生回路 7 検波回路 8 レベル比較回路 9 受信マスク回路 10,11 ゲート回路 12 周波数計測回路 13 演算回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 慎治 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 審査官 長浜 義憲 (56)参考文献 特開 平3−269388(JP,A) 特開 平3−237381(JP,A) 特開 昭59−68687(JP,A) 特開 昭61−776(JP,A) 特開 昭61−38480(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 15/58 - 15/62

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の俯角傾度を持って間歇的に出力さ
    れる超音波信号を路面に送波し、その反射波を受波する
    超音波送受波器と、前記超音波送受波器で受波した反射
    波信号の周波数を計測する周波数計測回路と、前記周波
    数計測回路からそのドプラー周波数成分を抽出し、車速
    を演算する演算回路とを有する車載用車速計測装置にお
    いて、受波した反射波信号の信号レベルが、前記超音波送受波
    器で超音波信号が送波された後の所定タイミング時に所
    定閾値以上になったとき、前記所定タイミングから所定
    時間だけ前記周波数計測回路に反射波信号の導入を禁止
    する導入禁止手段を具備し、前記導入禁止手段によって
    禁止された前記所定時間経過後のドプラー周波数成分か
    ら車速を演算する ことを特徴とする車載用車速計測装
    置。
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