JPH07280308A - 浴室換気扇の制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 浴室の換気をする際、冬季などに入浴者が寒
く感じないように弱い換気ができるようにして快適な入
浴を可能にするとともに、入浴後は強いレベルで換気す
ることにより浴室のかびの発生を抑制することを目的と
する。 【構成】 浴室の照明スイッチの操作に連動して換気扇
を制御し、浴室の換気量を強、弱のレベルに調整する浴
室換気扇の制御方法において、照明スイッチ６Ａのオン
状態で、換気量をゼロ又は弱のレベルに操作する入浴中
換気モ−ドスイッチ６Ｃを備え、その入浴中換気モ−ド
スイッチ６Ｃを操作することにより、入浴中の換気量を
弱のレベルにすることにより、冬季などに入浴者が寒く
感じないように換気して快適な入浴を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、浴室換気扇の制御方法
に係り、詳しくは浴室の照明スイッチの操作に連動して
換気扇を制御する浴室換気扇の制御方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】浴室操作スイッチの操作に連動して換気
扇を制御する浴室換気扇の制御方法に関して、特開平３
−２７４３３７号公報に記載された「換気装置」があ
る。この従来の「換気装置」は、三路スイッチからなる
操作スイッチを備え、その操作スイッチの照明スイッチ
部をオンにすると、浴室使用時の照明器の点灯を行うと
同時に、換気扇スイッチ部の共通端子に通電を行うた
め、入浴中に換気扇を運転したい場合は、換気扇スイッ
チ部をオンにする。一方、冬季など入浴中に換気扇の運
転を停止したい場合は、換気扇スイッチ部をオフにす
る。また、入浴後、操作スイッチの照明スイッチ部がオ
フに操作され、照明器が消灯した状態では、浴室内に設
置された湿度感知器が検知する湿度が所定湿度を越えた
場合、自動的に湿度感知器スイッチがオンして換気扇が
運転される一方、検知湿度が設定湿度まで低下したとき
自動的にそのスイッチがオフして換気扇が停止されるよ
うに構成されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の浴室の換気
装置は、換気扇の作動忘れ、あるいは換気扇の停止忘れ
を防止することを目的とするものであり、入浴中に換気
扇を運転したり、停止させることができるように構成さ
れているが、運転状態では換気風量が最高能力であるた
め冬季などの気温の低いときに換気扇を運転させた場
合、寒く感じるという問題がある。そこで本発明では、
入浴中に換気扇を運転する場合は換気風量が小の弱レベ
ルで運転できるようにして冬季などの気温の低いときで
も寒く感じない快適な入浴を可能にすることを解決すべ
き課題とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項１の浴室換気扇の制御方法は、浴室の照明スイ
ッチの操作に連動して換気扇を制御し、浴室の換気量を
強、弱のレベルに調整する浴室換気扇の制御方法におい
て、照明スイッチのオンの状態のとき、換気量をゼロ又
は弱のレベルに操作するスイッチを備え、そのスイッチ
を操作することにより、入浴中の換気量をゼロ又は弱の
レベルに制御することである。

【０００５】また、請求項２の浴室換気扇の制御方法
は、請求項１において、照明スイッチのオフ時に換気量
が強のレベルになるように制御することである。

【０００６】更に、請求項３の浴室換気扇の制御方法
は、請求項１において、照明スイッチのオフ時に結露セ
ンサにより浴室の結露が検知されたとき換気量が強のレ
ベルになるように制御することである。

【０００７】

【作用】請求項１の浴室換気扇の制御方法によれば、冬
季などの寒冷時に、浴室の湿度が高いと感じたとき、入
浴中の換気量を弱又はゼロに操作するスイッチを操作し
て換気量を弱のレベルに制御すれば、入浴者にとって寒
くない、穏やかな換気状態となって快適な入浴を楽しむ
ことができる。

【０００８】また、請求項２の浴室換気扇の制御方法に
よれば、入浴後に、照明スイッチがオフに操作される
と、換気量が強のレベルに制御されるため、入浴後の浴
室内の湿度除去が十分に行われ、かびの発生が抑制され
る。

【０００９】更に、請求項３の浴室換気扇の制御方法に
よれば、照明スイッチのオフ時に結露センサにより浴室
の結露が検知されたとき換気量が強のレベルに制御され
るため、浴室の結露が除去され、かびの発生が抑制され
る。

【００１０】

【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図１は、浴室１の構成を略体的に示した配置
図である。図１に示すように、浴室１の天井部には換気
扇２と照明灯３とが取り付けられている。そして換気扇
２の中には、浴槽４の湯の蒸発による結露を検知する結
露センサ５が配設されている。

【００１１】上記換気扇２、照明灯３、及び結露センサ
５は、コ−ドを介して脱衣室に取り付けられたコントロ
−ルスイッチパネル６と電気的に接続されている。この
コントロ−ルスイッチパネル６には、図２に示すように
各スイッチ及びランプが配置されている。コントロ−ル
スイッチパネル６のスイッチ及びランプの配置におい
て、上部には照明スイッチ６Ａが取り付けられており、
この照明スイッチ６Ａは、照明灯３を点灯するとき
「入」側を押し、消灯するとき「切」側を押す。そし
て、消灯時にはホタルランプ６Ｌが点灯され、暗い所で
も操作が容易になっている。

【００１２】コントロ−ルスイッチパネル６の中間部に
は換気扇運転切替スイッチ６Ｂが取り付けられている。
この換気扇運転切替スイッチ６Ｂは、「自動」側が押さ
れると換気扇２の自動運転モ−ドになり、後述するよう
に、照明灯３の消灯時に換気量を強にする運転、あるい
は結露センサ５により結露が検知されたとき換気量を強
にする運転が行われる。一方、「停止」側が押されると
換気扇２の運転が停止される。尚、ランプ６Ｍは換気扇
２の動作時に点灯する。

【００１３】コントロ−ルスイッチパネル６の下部には
入浴中換気モ−ドスイッチ６Ｃが取り付けられている。
照明スイッチ６Ａがオンの状態のとき、この入浴中換気
モ−ドスイッチ６Ｃの右側（入浴時換気）が押される
と、入浴時に換気量が弱のレベルで換気扇２が運転され
る。一方、入浴中換気モ−ドスイッチ６Ｃの左側（入浴
時換気なし）が押されると、入浴中の換気が停止され
る。

【００１４】図３は、換気扇２及び照明灯３の制御ブロ
ック図であり、入力インタ−フェ−ス７ａと出力インタ
−フェ−ス７ｂを備えた制御回路７には、結露センサ
５，照明スイッチ６Ａ，換気扇運転切替スイッチ６Ｂ，
入浴中モ−ドスイッチ６Ｃが入力側の入力インタ−フェ
−ス７ａに接続されており、一方、出力インタ−フェ−
ス７ｂには前記照明灯３が接続されており、また、速度
コントロ−ラ８を介し換気扇ファン２が接続されてい
る。

【００１５】このような制御回路７で行なわれる制御を
図４のフロ−チャ−トで示すと、ステップＳ１におい
て、前記換気扇運転切替スイッチ６Ｂが「自動」側とな
っているか否かを判断し、「自動」側でない時、即ち
「停止」側である時には、ステップＳ２において換気扇
２を停止させる。換気扇運転切替スイッチ６Ｂが「自
動」側である場合には、ステップＳ３において前記照明
スイッチ６Ａが「入」側であるか否かを判断し、「入」
側である場合には、ステップＳ４において前記入浴中換
気モ−ドスッチ６Ｃが「入浴時換気」側となっているか
否かを判断する。「入浴時換気」となっている場合、即
ち図２における入浴中換気モ−ドスイッチ６Ｃの右側が
押されている場合には、ステップＳ５において、換気扇
２を速度コントロ−ラ８を介し弱風量で運転する。な
お、前記ステップＳ３において照明スイッチ６Ａが
「切」である場合、即ち入浴後に照明スイッチ６Ａが切
られた場合には、ステップＳ６において、制御回路７で
３時間タイマ−制御して速度コントロ−ラ８を介し換気
扇２を強風量で運転する。３時間経過後には、前記結露
センサ５が結露を感知した時に換気扇２を速度コントロ
−ラ８を介し強風量で運転する。また、前記ステップＳ
４において、入浴中換気モ−ドスイッチ６Ｃが「入浴時
換気なし」側に押されている時には、ステップＳ７にお
いて換気扇２を停止させる。

【００１６】尚、前記結露センサ５は、換気扇２部に結
露が発生したとき、即ち、相対湿度が例えば９４パ−セ
ント以上で接点が閉じるようになっている。従って、照
明スイッチ６Ａがオフされた時点から３時間経過後、換
気扇２の運転が停止されたあと、換気扇２部に結露が発
生していたとき接点が閉じ、換気扇２が強のレベルで運
転される。そして、相対湿度が所定値まで低下して結露
がほぼ消滅したとき、結露センサ５の接点が開いて換気
扇２の運転が停止される。

【００１７】図５及び図６は、換気扇２の運転チャ−ト
を示したものである。図５は、入浴中換気モ−ドスイッ
チ６Ｃの右側が押された状態であるとき、照明スイッチ
６Ａがオン（入）、オフ（切）される毎の換気扇２が運
転される状況を示したものである。図５に示すように一
人目の入浴時に照明スイッチ６Ａがオン（入）される
と、換気扇２が弱のレベルで運転され、入浴後、照明ス
イッチ６Ａがオフ（切）されると、換気扇２が強のレベ
ルで運転される。次に、二人目、三人目の入浴時も同様
に照明スイッチ６Ａがオン（入）されると、換気扇２が
弱のレベルで運転され、入浴後、照明スイッチ６Ａがオ
フ（切）されると、換気扇２が強のレベルで運転され
る。そして、三人目の入浴後、誰も入浴しないと、３時
間は換気扇２が強のレベルで運転される。３時間経過
後、換気扇２部において結露が存在するとき、結露セン
サ５の接点が閉じ、換気扇２が強のレベルで運転され
る。そして相対湿度が所定値まで低下して結露がほぼ消
滅したとき、結露センサ５の接点が開いて換気扇２の運
転が停止される。

【００１８】図６は、入浴中換気モ−ドスイッチ６Ｃの
左側が押された状態であるとき、照明スイッチ６Ａがオ
ン（入）、オフ（切）される毎の換気扇２が運転される
状況を示したものである。図６に示すように、一人目が
入浴するとき、照明スイッチ６Ａがオン（入）された状
態では換気扇２の運転が停止される一方、入浴後、照明
スイッチ６Ａがオフ（切）された状態では換気扇２が強
のレベルで運転される。二人目も同様であり、そして、
三人目の入浴後、誰も入浴しないと、３時間は換気扇２
が強のレベルで運転される。３時間経過後、換気扇２部
において結露が存在するとき、結露センサ５の接点が閉
じ、換気扇２が強のレベルで運転される。そして相対湿
度が所定値まで低下して結露がほぼ消滅したとき、結露
センサ５の接点が開いて換気扇２の運転が停止される。

【００１９】また、照明スイッチ６Ａがオン（入）され
た状態において、入浴中換気モ−ドスイッチ６Ｃの左側
が押されている状態から右側が押されると、図６に示す
運転チャ−トから図５に示す運転チャ−トに変化する。
その逆の場合は、図５に示す運転チャ−トから図６に示
す運転チャ−トに変化する。

【００２０】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、浴室の照
明スイッチの操作に連動して換気扇を制御し、浴室の換
気量を強、弱のレベルに調整する浴室換気扇の制御方法
において、照明スイッチのオン状態で、換気量をゼロ又
は弱のレベルに操作するスイッチを操作することによ
り、入浴中の換気量をゼロ又は弱のレベルに制御するこ
とができるため、冬季などの気温の低いときでも入浴者
は寒く感じない換気をさせることができ、快適な入浴を
することができるという効果がある。また、照明スイッ
チのオフ時に換気量を強のレベルに制御することができ
るため、除湿効果を高くすることができるという効果が
ある。更に、結露センサを備えた場合には、確実に浴室
の結露をほぼ消滅することができ、かびの発生等が抑制
される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の浴室の構成を略体的に示した
配置図である。

【図２】コントロ−ルスイッチパネルの配置図である。

【図３】換気扇及び照明灯の制御ブロック図である。

【図４】図３の制御回路で行なわれる制御のフロ−チャ
−ト図である。

【図５】入浴中換気モ−ドスイッチの操作と照明スイッ
チの操作に基づく換気扇の運転チャ−ト図である。

【図６】入浴中換気モ−ドスイッチの操作と照明スイッ
チの操作に基づく換気扇の別の運転チャ−ト図である。

【符号の説明】

１ 浴室 ２ 換気扇 ３ 照明灯 ５ 結露センサ ６ コントロ−ルスイッチパネル ６Ａ 照明スイッチ ６Ｂ 換気扇運転切替スイッチ ６Ｃ 入浴中換気モ−ドスイッチ ７ 制御回路

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 浴室の照明スイッチの操作に連動して換
   気扇を制御し、浴室の換気量を強、弱のレベルに調整す
   る浴室換気扇の制御方法において、照明スイッチのオン
   状態で、換気量をゼロ又は弱のレベルに操作するスイッ
   チを備え、そのスイッチを操作することにより、入浴中
   の換気量をゼロ又は弱のレベルに制御することを特徴と
   する浴室換気扇の制御方法。
2. 【請求項２】 請求項１において、照明スイッチのオフ
   時に換気量が強のレベルになるように換気扇を制御する
   ことを特徴とする浴室換気扇の制御方法。
3. 【請求項３】 請求項１において、照明スイッチのオフ
   時に結露センサにより浴室の結露が検知されたとき換気
   量が強のレベルになるように換気扇を制御することを特
   徴とする浴室換気扇の制御方法。