JPH0728018Y2 - 自動車用内装部品における革製表皮材の端末処理構造 - Google Patents
自動車用内装部品における革製表皮材の端末処理構造Info
- Publication number
- JPH0728018Y2 JPH0728018Y2 JP10205490U JP10205490U JPH0728018Y2 JP H0728018 Y2 JPH0728018 Y2 JP H0728018Y2 JP 10205490 U JP10205490 U JP 10205490U JP 10205490 U JP10205490 U JP 10205490U JP H0728018 Y2 JPH0728018 Y2 JP H0728018Y2
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- leather skin
- support plate
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- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、革製表皮材を使用した自動車用内装部品に
関するもので、特に革製表皮材の端末処理構造に関す
る。
関するもので、特に革製表皮材の端末処理構造に関す
る。
〈従来の技術〉 例えば、第8図に示すように、ドアトリム1の表皮材と
して、高級感,手作り感を強調するために、革製表皮材
2がその一部に使用されることが多くなってきている。
して、高級感,手作り感を強調するために、革製表皮材
2がその一部に使用されることが多くなってきている。
そして、革製表皮材2を使用した場合、第9図に示すよ
うに、まず、長尺状のサポートプレート3に革製表皮材
2の端末部分を巻き込み固定した後、芯材4の取付孔4a
内にサポートプレート3に設けた係止爪5を折曲固定す
ることにより、プレート3を芯材4に取付固定し、その
後、革製表皮材2を芯材4の表面側に被覆貼着させるよ
うにしている。
うに、まず、長尺状のサポートプレート3に革製表皮材
2の端末部分を巻き込み固定した後、芯材4の取付孔4a
内にサポートプレート3に設けた係止爪5を折曲固定す
ることにより、プレート3を芯材4に取付固定し、その
後、革製表皮材2を芯材4の表面側に被覆貼着させるよ
うにしている。
さらに、革製表皮材2に高級感ならびに手作り感を強調
するために、縫製接合によりシワ2aを形成して、商品価
値を高めているのが実情である。
するために、縫製接合によりシワ2aを形成して、商品価
値を高めているのが実情である。
〈考案が解決しようとする課題〉 このように、自動車用内装部品の表皮材として、革製表
皮材2を使用する場合、さらに、高級感,手作り感を付
与するためにシワを形成することが多くなっているが、
このシワ形成を縫製加工により行なうのは非常に面倒で
あり、作業工数が多くかかるため、製品のコストアップ
を招来するという問題点が指摘されている。
皮材2を使用する場合、さらに、高級感,手作り感を付
与するためにシワを形成することが多くなっているが、
このシワ形成を縫製加工により行なうのは非常に面倒で
あり、作業工数が多くかかるため、製品のコストアップ
を招来するという問題点が指摘されている。
この考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、
本考案の目的とするところは、内装部品の一部に革製表
皮材を使用する場合において、革製表皮材の端縁部に明
瞭なシワを簡単に形成することにより、廉価でかつ外観
意匠性に優れた内装部品における革製表皮材の端末処理
構造を提供することにある。
本考案の目的とするところは、内装部品の一部に革製表
皮材を使用する場合において、革製表皮材の端縁部に明
瞭なシワを簡単に形成することにより、廉価でかつ外観
意匠性に優れた内装部品における革製表皮材の端末処理
構造を提供することにある。
〈課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するために、本考案は、芯材表面の一部
に革製表皮材を貼着してなる自動車用内装部品における
革製表皮材の端末処理構造において、 前記革製表皮材は、側縁部に沿ってV字状切込みを適宜
間隔毎に設けた長手状のサポートプレートの裏面に、そ
の端末が固定されるとともに、このサポートプレートを
芯材表面の所定箇所に固定し、革製表皮材にテンション
を加えてサポートプレートの表面側に巻き込み、芯材表
面に沿って貼着することにより、革製表皮材の端縁部に
沿ってシワを形成したことを特徴とする。
に革製表皮材を貼着してなる自動車用内装部品における
革製表皮材の端末処理構造において、 前記革製表皮材は、側縁部に沿ってV字状切込みを適宜
間隔毎に設けた長手状のサポートプレートの裏面に、そ
の端末が固定されるとともに、このサポートプレートを
芯材表面の所定箇所に固定し、革製表皮材にテンション
を加えてサポートプレートの表面側に巻き込み、芯材表
面に沿って貼着することにより、革製表皮材の端縁部に
沿ってシワを形成したことを特徴とする。
〈作用〉 以上の構成から明らかなように、革製表皮材を芯材表面
側に被覆貼着する際、テンションを加えるだけで、革製
表皮材の端縁部がサポートプレートのV字状切込み内に
食い込むため、革製表皮材に簡単にシワが形成される。
側に被覆貼着する際、テンションを加えるだけで、革製
表皮材の端縁部がサポートプレートのV字状切込み内に
食い込むため、革製表皮材に簡単にシワが形成される。
〈実施例〉 以下、本考案による革製表皮材の端末処理構造の一実施
例について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
例について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
第1図は本考案の第1実施例を示すもので、本考案を適
用した自動車用ドアトリムの斜視図、第2図は同自動車
用ドアトリムの断面図、第3図ないし第5図は本考案に
よる革製表皮材の端末処理構造を説明する各斜視図、第
6図,第7図は本考案に使用するサポートプレートの別
実施例を示す斜視図ならびに断面図である。
用した自動車用ドアトリムの斜視図、第2図は同自動車
用ドアトリムの断面図、第3図ないし第5図は本考案に
よる革製表皮材の端末処理構造を説明する各斜視図、第
6図,第7図は本考案に使用するサポートプレートの別
実施例を示す斜視図ならびに断面図である。
まず、第1図,第2図において、本考案を適用した自動
車用ドアトリム10は、所要形状に成形され、適度の保形
性ならびに車体パネルへの取付剛性を備えたハードボー
ド等の芯材11と、この芯材11表面を覆う革製表皮材12,
クロス,塩ビシート等の表皮材13と、芯材11と表皮材1
2,13との間に介在されるポリウレタンフォーム等のパッ
ド材14とから大略構成されている。
車用ドアトリム10は、所要形状に成形され、適度の保形
性ならびに車体パネルへの取付剛性を備えたハードボー
ド等の芯材11と、この芯材11表面を覆う革製表皮材12,
クロス,塩ビシート等の表皮材13と、芯材11と表皮材1
2,13との間に介在されるポリウレタンフォーム等のパッ
ド材14とから大略構成されている。
そして、ドアトリム10のアッパー部10aに革製表皮材12
を、ロア部10bにクロス13を設定し、製品の上下で外観
を相違させることにより、意匠性を向上させるととも
に、高級な革製表皮材12を使用することで高級感,手作
り感を与え、商品価値を高めている。
を、ロア部10bにクロス13を設定し、製品の上下で外観
を相違させることにより、意匠性を向上させるととも
に、高級な革製表皮材12を使用することで高級感,手作
り感を与え、商品価値を高めている。
ところで、本考案は革製表皮材12の端末処理構造にその
特徴があり、簡単な構造で革製表皮材に明瞭なシワを形
成することにより、さらに高級感ならびに手作り感を強
調させるようにしている。
特徴があり、簡単な構造で革製表皮材に明瞭なシワを形
成することにより、さらに高級感ならびに手作り感を強
調させるようにしている。
すなわち、本考案による革製表皮材の端末処理構造を第
3図ないし第5図を基に説明すると、まず、第3図の示
すように、パッド材14を裏打ちした革製表皮材12の端末
12aを固着する金属製のサポートプレート15には、その
側縁部(この実施例では下側側縁部)に沿って、適宜間
隔毎にV字状切込み16が施されている。
3図ないし第5図を基に説明すると、まず、第3図の示
すように、パッド材14を裏打ちした革製表皮材12の端末
12aを固着する金属製のサポートプレート15には、その
側縁部(この実施例では下側側縁部)に沿って、適宜間
隔毎にV字状切込み16が施されている。
なお、このサポートプレート15には、芯材11の取付孔11
a内に挿入固定する係止爪17が切り起こされている。
a内に挿入固定する係止爪17が切り起こされている。
また、芯材11の取付孔11a下方には、芯材11の表面側に
パッド材14を積層させ、クロス,塩ビシート等の表皮材
13が溶着ライン18に沿って溶着固定されている。
パッド材14を積層させ、クロス,塩ビシート等の表皮材
13が溶着ライン18に沿って溶着固定されている。
そして、第4図に示すように、革製表皮材12の端末部12
aを、サポートプレート15の裏面側に接着テープ19を介
して接着固定した後、このサポートプレート15は、係止
爪17を芯材11の取付孔11aに挿入固定することにより、
芯材11に取付固定される。
aを、サポートプレート15の裏面側に接着テープ19を介
して接着固定した後、このサポートプレート15は、係止
爪17を芯材11の取付孔11aに挿入固定することにより、
芯材11に取付固定される。
その後、第5図に示すように、革製表皮材12にテンショ
ンを矢印方向に加えて、この革製表皮材12をサポートプ
レート15の表面側に巻き込み、さらに芯材11表面を被覆
するように貼着すれば、革製表皮材12は、サポートプレ
ート15に形成されたV字状切込み16内に食い込み、図示
するように、V字状切込み16に対応したシワ20が容易に
形成され、第1図に示すように、明瞭なシワ20を形成し
た革製表皮材12を備えた自動車用ドアトリム10を提供す
ることができる。
ンを矢印方向に加えて、この革製表皮材12をサポートプ
レート15の表面側に巻き込み、さらに芯材11表面を被覆
するように貼着すれば、革製表皮材12は、サポートプレ
ート15に形成されたV字状切込み16内に食い込み、図示
するように、V字状切込み16に対応したシワ20が容易に
形成され、第1図に示すように、明瞭なシワ20を形成し
た革製表皮材12を備えた自動車用ドアトリム10を提供す
ることができる。
次に、第6図,第7図は本考案の第2実施例を示すもの
で、この実施例においては、サポートプレート15として
樹脂プレートが使用されている。
で、この実施例においては、サポートプレート15として
樹脂プレートが使用されている。
そして、樹脂製のサポートプレート15を使用する利点
は、軽量化が図れ、かつコーナー部分に丸みをもたせる
ことができるため、革製表皮材12に切れ等の損傷が防止
できるとともに、芯材11に対する取付けも、図示するよ
うにプレート15裏面に取付用ボス21を突設形成し、芯材
11の取付孔11a内に取付用ボス21を挿入した後、プッシ
ュナット22を芯材11の裏面側から嵌め込み固定すれば、
サポートプレート15の取付作業が上述の実施例のものに
比べ、さらに簡単に行なうことができる等の利点があ
る。
は、軽量化が図れ、かつコーナー部分に丸みをもたせる
ことができるため、革製表皮材12に切れ等の損傷が防止
できるとともに、芯材11に対する取付けも、図示するよ
うにプレート15裏面に取付用ボス21を突設形成し、芯材
11の取付孔11a内に取付用ボス21を挿入した後、プッシ
ュナット22を芯材11の裏面側から嵌め込み固定すれば、
サポートプレート15の取付作業が上述の実施例のものに
比べ、さらに簡単に行なうことができる等の利点があ
る。
〈考案の効果〉 以上説明した通り、本考案による自動車用内装部品にお
ける革製表皮材の端末処理構造は、革製表皮材の端末部
分を保持するサポートプレートにV字状切込みを形成
し、革製表皮材の貼着加工時、革製表皮材がこの切込み
内に食い込み、革製表皮材の端縁部に沿って明瞭なシワ
が簡単に形成できるため、従来の面倒な縫製加工が省
け、作業性が著しく向上するとともに、明瞭なシワを強
調できるため、製品の高級感,手作り感が強調でき、外
観意匠性を著しく向上させることから、商品価値を高め
ることができるという効果を有する。
ける革製表皮材の端末処理構造は、革製表皮材の端末部
分を保持するサポートプレートにV字状切込みを形成
し、革製表皮材の貼着加工時、革製表皮材がこの切込み
内に食い込み、革製表皮材の端縁部に沿って明瞭なシワ
が簡単に形成できるため、従来の面倒な縫製加工が省
け、作業性が著しく向上するとともに、明瞭なシワを強
調できるため、製品の高級感,手作り感が強調でき、外
観意匠性を著しく向上させることから、商品価値を高め
ることができるという効果を有する。
第1図ないし第5図は本考案の第1実施例を示すもの
で、第1図は本考案を適用した自動車用ドアトリムを示
す斜視図、第2図は第1図中II-II線断面図、第3図な
いし第5図は本考案による革製表皮材の端末処理構造を
説明する各斜視図、第6図,第7図は本考案の第2実施
例を示すもので、革製表皮材の端末処理構造を示す斜視
図並びに、断面図、第8図は従来の自動車用ドアトリム
を示す外観図、第9図は従来の革製表皮材の端末処理構
造を示す説明図である。 10……自動車用ドアトリム 11……芯材 12……革製表皮材 13……表皮材 14……パッド材 15……サポートプレート 16……V字状切込み 17……係止片 19……接着テープ 20……シワ 21……取付用ボス 22……プッシュナット
で、第1図は本考案を適用した自動車用ドアトリムを示
す斜視図、第2図は第1図中II-II線断面図、第3図な
いし第5図は本考案による革製表皮材の端末処理構造を
説明する各斜視図、第6図,第7図は本考案の第2実施
例を示すもので、革製表皮材の端末処理構造を示す斜視
図並びに、断面図、第8図は従来の自動車用ドアトリム
を示す外観図、第9図は従来の革製表皮材の端末処理構
造を示す説明図である。 10……自動車用ドアトリム 11……芯材 12……革製表皮材 13……表皮材 14……パッド材 15……サポートプレート 16……V字状切込み 17……係止片 19……接着テープ 20……シワ 21……取付用ボス 22……プッシュナット
Claims (1)
- 【請求項1】芯材(11)表面の一部に革製表皮材(12)
を貼着してなる自動車用内装部品(10)における革製表
皮材(12)の端末処理構造において、 前記革製表皮材(12)は、端縁部に沿ってV字状切込み
(16)を適宜間隔毎に設けた長手状のサポートプレート
(15)の裏面に、その端末(12a)が固定されるととも
に、このサポートプレート(15)を芯材(11)表面の所
定箇所に固定し、革製表皮材(12)にテンションを加え
てサポートプレート(15)の表面側に巻き込み、芯材
(11)表面に沿って貼着することにより、革製表皮材
(12)の端縁部(12b)に沿ってシワ(20)を形成した
ことを特徴とする自動車用内装部品における革製表皮材
の端末処理構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10205490U JPH0728018Y2 (ja) | 1990-09-28 | 1990-09-28 | 自動車用内装部品における革製表皮材の端末処理構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10205490U JPH0728018Y2 (ja) | 1990-09-28 | 1990-09-28 | 自動車用内装部品における革製表皮材の端末処理構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0458412U JPH0458412U (ja) | 1992-05-19 |
JPH0728018Y2 true JPH0728018Y2 (ja) | 1995-06-28 |
Family
ID=31845993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10205490U Expired - Lifetime JPH0728018Y2 (ja) | 1990-09-28 | 1990-09-28 | 自動車用内装部品における革製表皮材の端末処理構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0728018Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-09-28 JP JP10205490U patent/JPH0728018Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0458412U (ja) | 1992-05-19 |
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