JPH07280134A - 開閉表示装置付きバルブ - Google Patents

開閉表示装置付きバルブ

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JPH07280134A
JPH07280134A JP7030494A JP7030494A JPH07280134A JP H07280134 A JPH07280134 A JP H07280134A JP 7030494 A JP7030494 A JP 7030494A JP 7030494 A JP7030494 A JP 7030494A JP H07280134 A JPH07280134 A JP H07280134A
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Yasuhiro Masui
保広 増井
Hideyo Ono
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バルブの開閉状態を容易に確認できるように
する。 【構成】 弁箱3内に挿入した閉止部材14を弁蓋18
に支持したスピンドル21によって開閉操作可能に構成
する。そのスピンドル21の上部にカップ状ハンドル2
3の内筒26を固定し、そのハンドル23を不透明な合
成樹脂によって形成する。上記ハンドル23のハンドル
隅肉部分47に経線方向へ延びる窓孔50を設けて、そ
の窓孔50を透明カバー部材49によって覆う。上記ハ
ンドル23の内筒26と外筒27との間の環状空間に表
示筒51を同軸上に挿入して、その表示筒51の下部を
前記の弁蓋18の六角形頭部18aに回転不能に取付け
る。上記の表示筒51の上端部分51aに、下側へ向か
うにつれて拡径して前記ハンドル隅肉部分47に対面す
る傾斜面53を設ける。その傾斜面53に、前記の閉止
部材14の開閉状態を表示する表示具54を印刷する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、弁箱内に挿入した閉
止部材の開閉状態を表示できるようにしたバルブに関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の開閉表示装置付きバルブとして
は、従来では、実開平5−75576号公報に記載され
たように、次の2つの従来技術が知られている。
【0003】第1従来技術は、図8に示すように、次の
ように構成されている。弁箱103から上向きに突設した
スピンドル(図示せず)の上部にカップ状ハンドル123を
固定し、そのハンドル123の頂壁に窓孔150を貫通形成す
る。上記の弁箱103の固定側部分に表示具154を固定し
て、その表示具154を上記の窓孔150から視認可能に構成
する。
【0004】第2従来技術は、図9に示すように、次の
ように構成されている。弁箱203から上向きに突設した
スピンドル(図示せず)の上部にカップ状ハンドル223を
固定する。その弁箱203にネジ止め固定した弁蓋(図示せ
ず)に内筒252を固定するとともに、その内筒252に外筒2
51を回転可能に外嵌して、その外筒251を上記ハンドル2
23に連結する。上記の外筒251の周壁に窓孔250を貫通形
成し、上記の内筒252の外周面に設けた表示具254を上記
の窓孔250から視認可能に構成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の図8の第1従来
技術では、バルブの横側からは表示具154を覗くことが
できない。また、図9の第2従来技術では、バルブの上
側からは表示具254を覗くことができない。従って、い
ずれの従来技術の場合も、表示具を覗ける範囲が狭く
て、バルブの開閉状態を視認するのに手間がかかる。
【0006】上記の第2従来技術では、さらに次の問題
が生じる。弁箱203にネジ止め固定した弁蓋(図示せず)
が内筒252と外筒251とによって覆われているので、その
弁蓋のネジ嵌合部分を外観することができない。従っ
て、上記のネジ嵌合部分からの流体漏れをチェックする
際には、上記の2つの筒251・252を弁箱203から取り外
す必要があり、その漏れチェックに手間がかかる。
【0007】本発明の目的は、バルブの開閉状態表示具
を容易に視認できるようにすることにある。本発明の別
の目的は、上記の目的を達成しながらもハンドルを支障
なく操作できるようにすることにある。本発明のさらに
別の目的は、同上の目的を達成しながらも使用流体の漏
れチェックを確実に行えるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、例えば図1から図6に示すように、開
閉表示装置付きバルブを次のように構成したものであ
る。
【0009】(請求項1の発明)弁箱3内に挿入した閉止
部材14を弁箱固定側部分Mに支持したスピンドル21
によって開閉操作可能に構成して、そのスピンドル21
にカップ状ハンドル23を連結して構成した、バルブに
おいて、上記カップ状ハンドル23の少なくともハンド
ル隅肉部分47に、経線方向へ延びる覗き窓48を設
け、上記カップ状ハンドル23の内側空間に表示筒51
をほぼ同軸上に挿入し、その表示筒51を軸心回りの回
転を阻止した状態で前記の弁箱固定側部分Mに取り付
け、上記の表示筒51の軸心方向の外端部分51aに、
内端側へ向かうにつれて拡径して前記ハンドル隅肉部分
47に対面する傾斜面53を設け、その傾斜面53に、
前記の閉止部材14の開閉状態を表示する表示具54を
設けて構成したものである。
【0010】なお、前記ハンドル23は、不透明状体に
よって構成する場合と透明体によって構成する場合とが
考えられる。そのハンドル23を不透明状体によって構
成した場合には、図1と図2に示すように、覗き窓48
の窓孔50を透明なカバー部材49によって覆うことが
好ましい。また、同上ハンドル23を透明体によって構
成した場合には、図7に示すように、上記の覗き窓48
を残した状態で上記ハンドル23を不透明体85(又は
86)で覆うことが考えられる。
【0011】また、上記の表示筒51を取り付ける弁箱
固定側部分Mとしては、弁箱3に嵌合固定した弁蓋18
や、その弁箱3の外壁部分が考えられる。上記の閉止部
材14としては、シート式弁体やダイヤフラム式弁体等
が考えられる。上記の表示具54としては、前記の表示
筒51に印刷したものや貼り付けしたもの、又は同上の
表示筒51に彫刻したもの等が考えられる。
【0012】(請求項2の発明)上記の請求項1の構成に
おいて、次の構成を加えたものである。前記ハンドル2
3を、内筒26と外筒27とこれら両筒26・27を連
結する頂壁28とによって構成し、上記の内筒26の筒
孔26aの外端部分へ前記の覗き窓48を連通させて構
成したものである。
【0013】(請求項3の発明)上記の請求項1又は2の
構成において、次の構成を加えたものである。前記ハン
ドル23を不透明状体によって構成するとともに、前記
の覗き窓48を、前記ハンドル隅肉部分47に設けた窓
孔50とその窓孔50を覆う透明なカバー部材49によ
って構成し、そのカバー部材49の少なくとも外面49
aを前記ハンドル23の外面形状に対応した形状に形成
したものである。
【0014】(請求項4の発明)上記の請求項1から3の
いずれかの構成において、次の構成を加えたものであ
る。前記の弁箱3に凹入形成した嵌合穴17に弁蓋18
を嵌入固定して、その弁蓋18によって前記の弁箱固定
側部分Mを構成し、上記の弁蓋18の外端部分に前記の
表示筒51を取り付けて、その表示筒51の内端面51
bを上記の嵌合穴17の外端面17aよりも外側に配置
するとともに、前記ハンドル23の内端面27bを上記
の表示筒51の上記の内端面51bよりも外側に配置し
て構成したものである。
【0015】
【作用】本発明は、例えば図1から図6に示すように、
次のように作用する。ハンドル23を時計回りの方向へ
締付回転することにより、スピンドル21によって閉止
部材14が閉弁側へ下降駆動される。この閉弁状態で
は、表示具54の閉じ状態表示領域63に設けた『閉』
の表示部分(図5又は図2参照)を、経線方向へ延びる広
い領域E(図1参照)から覗き窓48を通して覗くことが
可能である。
【0016】同上ハンドル23を反時計回りの方向へ緩
め回転することにより、スピンドル21によって閉止部
材14が開弁側へ上昇駆動されていく。この開弁操作時
においては、上記の覗き窓48には、まず、図5中の開
き途中表示領域64が対面され、引き続いて、同図中の
全開状態表示領域65が対面される。その全開状態で
は、同上の図5中の『全開』の表示部分を前記の領域E
(図1参照)から覗くことが可能となる。
【0017】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成され作用す
ることから次の効果を奏する。 (請求項1の発明)ハンドル隅肉部分に覗き窓を設けると
ともに表示筒の傾斜面に表示具を設けたので、カップ状
ハンドルの経線方向へ延びる広い領域から上記の表示具
を覗くことが可能となって、バルブの開閉状態を容易か
つ手間なく確認できる。
【0018】(請求項2の発明)ハンドルの内筒の筒孔の
外端部分に覗き窓を連通させたので、上記の視認可能領
域がさらに広くなって、バルブ開閉状態の確認がさらに
容易となる。
【0019】(請求項3の発明)上記の覗き窓の窓孔を透
明なカバー部材によって覆ったので、表示具に塵埃等の
異物が付着することを防止できる。また、上記カバー部
材の外面をハンドルの外面形状に対応する形状に形成し
たので、そのハンドルの開閉操作時に作業者の手触りに
違和感が生じることを防止できる。
【0020】(請求項4の発明)前記の表示筒の内端面を
弁蓋用嵌合穴の外端面よりも外側に配置すると共に、ハ
ンドルの内端面を上記の表示筒の内端面よりも外側に配
置することにより、上記の嵌合孔の外端面を弁箱の外部
から外観することが可能となる。その結果、その嵌合孔
からの流体漏れをチェックする際に、その外端面に塗布
したセッケン水等のチェック剤の状態を容易に視認でき
る。
【0021】
【実施例】
(第1実施例)図1から図6は、本発明の第1実施例を示
している。まず、図1と図2によって表示装置付きバル
ブの全体の構造を説明する。図1はボンベ用バルブの縦
断面図で、図2は上記バルブの平面図である。
【0022】ガスボンベ1には、約150kgf/cm2の圧力の
医療用圧縮ガスが充填可能とされており、そのガスボン
ベ1の首部1aにボンベ用バルブ2の弁箱3の脚ネジ部
4がネジ止め固定される。その弁箱3の途中高さ部から
出口ノズル5が横向きに突設される。上記の脚ネジ部4
の下面に開口したガス入口7が、入口路8と閉止弁座9
の筒孔内と閉止弁室10と出口路11とを順に経由し
て、上記の出口ノズル5の端面に開口したガス出口12
へ連通される。上記の閉止弁室10に閉止部材14が昇
降移動自在にネジ嵌合されて、上記の閉止弁座9に対し
て閉止接当または離間可能とされる。上記の閉止部材1
4の下部には、合成樹脂製のディスク15が嵌着されて
いる。
【0023】上記の閉止弁室10の上側で上記の弁箱3
の上端部3aの上端面にネジ式嵌合穴17が凹入形成さ
れる。その嵌合穴17に、弁箱固定側部分Mである弁蓋
18が金属製ガスケット19を介して保密状にネジ止め
される。上記の弁蓋18にスピンドル21が2つのOリ
ング製パッキン22を介して回転自在で保密状に支持さ
れる。上記スピンドル21の下部が前記の閉止部材14
に回り止め状に連結され、同上スピンドル21の上部に
カップ状ハンドル23が回り止め状に連結される。この
ハンドル23は、内筒26と外筒27とこれら両筒を連
結する頂壁28とからなり、不透明な合成樹脂によって
一体成形されている。
【0024】上記の内筒26の筒孔26a内に、ハンド
ルナット30と押し上げバネ31とが設けられる。その
バネ31の付勢力によって、上記スピンドル21の途中
高さ部に設けた環状突起32が合成樹脂製のバックシー
ト33に閉止接当される。また、上記の内筒26の筒孔
26aの上部に、着色された合成樹脂製キャップ35が
嵌着される。このキャップ35は、ガスの種類に応じて
色分けされており、これにより、ガスボンベ1内に充填
されたガスの種類を識別可能になっている。
【0025】前記の入口路8の途中部から分岐された吹
き出し路40に安全弁41が設けられる。この安全弁4
1は、合成樹脂製ガスケット42と銅合金製の破裂板4
3と押圧用プラグ44と三元共晶合金製の可溶栓45と
によって構成される。
【0026】上記の構成のボンベ用バルブ2において、
前記の閉止部材14の開閉状態を表示する装置が設けら
れる。以下、この開閉表示装置について説明する。上記
カップ状ハンドル23のハンドル隅肉部分47に、経線
方向へ延びる覗き窓48が設けられる。その覗き窓48
は、頂角部分が約60度の台形状に形成した窓孔50と、
その窓孔50を覆う透明なカバー部材49とによって構
成される。上記の窓孔50の内径側部分が前記ハンドル
23の内筒26の筒孔26aへ連通されている。上記カ
バー部材49は、その外面49aおよび内面49bが上
記ハンドル23の外面形状に対応した形状となるように
合成樹脂によって形成されている。
【0027】上記ハンドル23の内筒26と外筒27と
の間の環状空間に表示筒51がほぼ同軸上に挿入され
る。その表示筒51は、合成樹脂によって構成されてお
り、軸心回りの回転を阻止した状態で前記の弁蓋18の
六角形頭部18aに取り付けられる。上記の表示筒51
の内端面である下端面51bは、前記ネジ式嵌合穴17
の外端面である上端面17aよりも上側に配置される。
また、前記ハンドル23の外筒27の内端面である下端
面27bが上記の表示筒51の上記の内端面51bより
も上側に配置される。これにより、上記ネジ式嵌合孔1
7の上端面17aを弁箱3の外部から覗くことが可能と
なる。その結果、上記の嵌合孔17からのガス漏れチェ
ックを行う際に、その上端面17aに塗布したセッケン
水が発泡するか否かを容易に視認できる。
【0028】上記の表示筒51の上端部分51aには、
内端側である下端側へ向かうにつれて拡径して前記ハン
ドル隅肉部分47に対面する傾斜面53が設けられる。
この傾斜面53に、前記の閉止部材14の開閉状態を表
示する表示具53が印刷されている。
【0029】上記の表示筒51と上記の透明カバー部材
49の詳細な構造について、同上の図1と図2を参照し
ながら、図3から図6によって説明する。上記の表示筒
51は、図3から図5に示すように、次のように構成さ
れる。図3は縦断面図である。図4は、上記の図3中の
矢印IV−IV線矢視拡大図である。図5は前記の表示用傾
斜面53の平面図である。
【0030】上記の表示筒51の下寄り部分には、前記
の弁蓋18の六角形頭部18aに外嵌されるマウント穴
58が形成される。そのマウント穴58の内周面に、上
記の六角形頭部18aの外周面に嵌着される複数の溝5
9が15度のピッチで形成される。上記マウント穴58の
周壁58aは、断面視L字状に形成されており、下向き
に開口させたスリット60が周方向の3箇所に形成され
ている(ここでは1箇所だけ示している。)。このように
構成したので、上記の表示筒51のマウント穴58を上
記の六角形頭部18aに上側から差し込むと、まず、上
記マウント穴58の周壁58aが弾性変形によって拡径
し、次いで、その周壁58aが弾性復元力によって自動
的に縮径して弁蓋18に回転不能に支持される。
【0031】前記の表示筒51は、赤色系統の樹脂によ
って構成されており、その傾斜面53に、前記の表示具
54がほぼ全面にわたって印刷されている。即ち、ほぼ
90度の角度範囲で設けた閉じ状態表示領域63と、ほぼ
180度の角度範囲で渦巻き状に形成した開き途中表示領
域64とが、青色によって帯び状に印刷される。上記の
閉じ状態表示領域63のほぼ中央部に、『閉』の地色文
字が切り絵状に形成される。全開状態表示領域65は、
地色によってほぼ90度の角度範囲で設けられ、その表示
領域65のほぼ中央部に、『全開』の青色文字が印刷さ
れる。
【0032】なお、前記の図2に示すように、前記ハン
ドル23の頂壁28にはハンドル操作用表示具70が印
刷されている。この操作用表示具70は、C字状に着色
した表示面71と、開閉方向を示す2つの矢印72・7
3と、その方向を表示する2つの文字部分74・75と
によって構成される。
【0033】前記の透明なカバー部材49は、図6に示
すように、次のように構成される。(A)図は平面図、
(B)図は上記(A)図中のB−B線矢視図、(C)図は上記
(B)図中のC−C線矢視図である。上記のカバー部材4
9は、平面視で台形状の上壁部分77と、その上壁部分
77の外周面から下向きに突設した外壁部分78と、同
上の上壁部分77の内周面から下向きに突設した内壁部
分79と、同上の上壁部分77の両側面から下向きに突
設した側壁部分80・80とを備える。その側壁部分8
0の下部に係合突起81が設けられ、その係合突起81
が前記の窓孔50に設けた被係合部(図示せず)に係合可
能とされる。
【0034】上記の実施例は次のように作動する。上記
ハンドル23を平面視で時計回りの方向へ回転操作する
ことにより、スピンドル21によって閉止部材14が下
降駆動され、その閉止部材14の下部に設けたディスク
15が閉止弁座9に閉止接当される。この閉弁状態で
は、図2に示すように、表示具54に設けた『閉』の表
示部分を上下方向の視認可能領域E(図1参照)から透明
なカバー部材49を通して覗くことが可能である。
【0035】同上ハンドル23を平面視で反時計回りの
方向へ回転操作することにより、スピンドル21によっ
て閉止部材14が上昇駆動され、その閉止部材14のデ
ィスク15が閉止弁座9から離間されていく。この開弁
操作時においては、上記の覗き窓48には、まず、図5
中の開き途中表示領域64の周方向の一部分が対面さ
れ、引き続いて、同図中の全開状態表示領域65が対面
される。そして、全開状態では、同上の図5中の『全
開』の表示部分を前記の視認可能領域E(図1参照)から
覗くことが可能となる。
【0036】上記の実施例は次の長所が得られる。ハン
ドル隅肉部分47に覗き窓48を形成するとともに表示
筒51の傾斜面53に表示具54を設けたので、横側か
ら上側に至るまでの広い視認可能領域Eから上記の表示
具54を覗くことが可能となる。このため、バルブ2の
開閉状態を容易かつ手間なく確認できる。ハンドル23
の内筒26の筒孔26aの上端と前記の窓孔50との間
に頂壁28の一部を残すようにしてもよいが、本実施例
で示したように上記の筒孔26aの上端へ窓孔50を連
通させることによって、視認可能領域Eの上側部分が広
くなるので、斜め上側からの確認がさらに容易となる。
【0037】上記の窓孔50を透明なカバー部材49で
覆ったので、表示具54に塵埃等の異物が付着すること
を防止できる。上記カバー部材49は、前記の表示筒5
1の傾斜面53とほぼ同様の角度で傾斜させた板状部材
であってもよいが、図示のように、外面49aをハンド
ル23の外面形状に対応する形状に造ることにより、そ
のハンドル23の開閉操作時に作業者の手触りに違和感
が生じることを防止できる。なお、上記ハンドル23
は、不透明体で造ることに代えて、半透明体であっても
差し支えない。
【0038】(第2実施例)図7は、第2実施例を示し、
前記の図1に相当する部分図である。この第2実施例に
おいては、上記の第1実施例と同じ構成の要素には原則
として同一の符号を付けて説明する。
【0039】前記ハンドル23を透明体で構成して、そ
のハンドル23の外面のほぼ全域を不透明部材85によ
って覆う。そのハンドル23のハンドル隅肉部分47の
一部分については、上記の不透明部材85で覆われない
部分を経線方向に設ける。これにより、上記ハンドル隅
肉部分47には、前記の図1と図2で示した透明カバー
部材49と同様な形状の覗き窓48が形成される。符号
Eは視認可能領域を示している。
【0040】上記の不透明部材85としては、メッキや
塗装を施して形成する場合や、熱収縮性の膜体で構成す
ることが考えられる。なお、図中の二点鎖線図に示すよ
うに、外筒27の内面だけに同様の不透明部材86を設
けてもよく、その内面と前記の外面との両面に不透明部
材85・86を設けてもよい。また、その外筒27の下
半部分については、不透明部材85・86を省略しても
よい。この第2実施例によれば、ハンドル23を透明状
に構成することにより、そのハンドル23に前記の第1
実施例の窓孔50(図1参照)を設ける必要がなくなるの
で、ハンドル23の製作が容易である。
【0041】上記の各実施例は次のように変更可能であ
る。前記の表示筒51の表示具54は、傾斜面53に印
刷することに代えて、その傾斜面53に貼り付けるもの
であってもよく、同上の傾斜面53に彫刻等によって形
成したものであってもよい。上記の表示筒51は、少な
くとも上端部分をハンドル23の外筒27内に突入させ
ておけばよく、その表示筒51の全体を突入させてもよ
い。また、同上の表示筒51を弁箱3の上端部3aに取
り付けることも可能である。この場合、その上端部3a
によって前記の弁箱固定側部分Mが構成されることにな
る。
【0042】前記ハンドル23は、頂壁28と外筒27
とを備えたカップ状に形成されておればよく、その外筒
27の下半部分に複数の溝や孔を設けてあっても差し支
えない。前記の覗き窓48は、少なくともハンドル隅肉
部分47に形成されて上側及び横側からハンドル23の
内部空間を覗けるものであればよい。従って、その覗き
窓48を上記の外筒27の下端面へ延設してもよい。
【0043】前記の出口ノズル5を図1中の横向姿勢に
したままで前記スピンドル21及びハンドル23を横向
き姿勢に配置してもよい。上記の出口ノズル5を上向き
姿勢にするとともに、同上スピンドル21及び同上ハン
ドル23を横向き姿勢に配置してもよい。
【0044】前記の閉止弁室10をダイヤフラムによっ
て保密状に区画してもよい。前記の閉止部材14を金属
製ダイヤフラムによって構成し、その金属製ダイヤフラ
ムを前記の閉止弁座9に開閉作動させることも可能であ
る。上記の開閉表示装置付きバルブは、ガスボンベ1に
取り付けるものに代えて、配管に取り付けるものであっ
てもよい。なお、本発明のバルブは、高圧のみならず低
圧(例えば10kgf/cm2以下の圧力)や中圧(例えば50kgf/cm
2程度の圧力)の流体に使用するものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のボンベ用バルブの縦断面
図である。
【図2】上記バルブの平面図である。
【図3】上記バルブに設けた表示筒の縦断面図である。
【図4】上記の図3中の矢印IV−IV線矢視拡大図であ
る。
【図5】上記の表示筒に設けた表示用傾斜面の平面図で
ある。
【図6】上記バルブのハンドルに設けた透明カバー部材
を示し、(A)図は平面図、(B)図は上記(A)図中のB−
B線矢視図、(C)図は上記(B)図中のC−C線矢視図で
ある。
【図7】本発明の第2実施例を示し、前記の図1に相当
する部分図である。
【図8】第1従来技術のバルブの斜視図である。
【図9】第2従来技術のバルブの斜視図である。
【符号の説明】
3…弁箱、14…閉止部材、17…嵌合穴、17a…外
端面(上端面)、18…弁蓋(弁箱固定側部分M)、21…
スピンドル、23…ハンドル、26…内筒、26a…筒
孔、27…外筒、27b…ハンドル23の内端面(外筒
27の内端面)、28…頂壁、47…ハンドル隅肉部
分、48…覗き窓、49…カバー部材、49a…外面、
50…窓孔、51…表示筒、51a…外端部分(上端部
分)、51b…内端面(下端面)、53…傾斜面、54…
表示具。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁箱(3)内に挿入した閉止部材(14)を
    弁箱固定側部分(M)に支持したスピンドル(21)によっ
    て開閉操作可能に構成して、そのスピンドル(21)にカ
    ップ状ハンドル(23)を連結して構成した、バルブにお
    いて、 上記のカップ状ハンドル(23)の少なくともハンドル隅
    肉部分(47)に、経線方向へ延びる覗き窓(48)を設
    け、 上記カップ状ハンドル(23)の内側空間に表示筒(51)
    をほぼ同軸上に挿入して、その表示筒(51)を軸心回り
    の回転を阻止した状態で前記の弁箱固定側部分(M)に取
    り付け、 上記の表示筒(51)の軸心方向の外端部分(51a)に、
    内端側へ向かうにつれて拡径して前記ハンドル隅肉部分
    (47)に対面する傾斜面(53)を設け、 その傾斜面(53)に、前記の閉止部材(14)の開閉状態
    を表示する表示具(54)を設けて構成した、ことを特徴
    とする開閉表示装置付きバルブ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の開閉表示装置付きバル
    ブにおいて、 前記ハンドル(23)を、内筒(26)と外筒(27)とこれ
    ら両筒(26)(27)を連結する頂壁(28)とによって構
    成し、上記の内筒(26)の筒孔(26a)の外端部分へ前
    記の覗き窓(48)を連通させて構成した、ことを特徴と
    する開閉表示装置付きバルブ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の開閉表示装置付
    きバルブにおいて、前記のハンドル(23)を不透明状体
    によって構成するとともに、前記の覗き窓(48)を、上
    記ハンドル隅肉部分(47)に設けた窓孔(50)とその窓
    孔(50)を覆う透明なカバー部材(49)とによって構成
    し、そのカバー部材(49)の少なくとも外面(49a)を
    前記ハンドル(23)の外面形状に対応した形状に形成し
    た、ことを特徴とする開閉表示装置付きバルブ。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の開閉
    表示装置付きバルブにおいて、 前記の弁箱(3)に凹入形成した嵌合穴(17)に弁蓋(1
    8)を嵌入固定して、その弁蓋(18)によって前記の弁
    箱固定側部分(M)を構成し、 上記の弁蓋(18)の外端部分に前記の表示筒(51)を取
    り付けて、その表示筒(51)の内端面(51b)を上記の
    嵌合穴(17)の外端面(17a)よりも外側に配置すると
    ともに、前記ハンドル(23)の内端面(27b)を上記の
    表示筒(51)の上記の内端面(51b)よりも外側に配置
    して構成した、ことを特徴とする開閉表示装置付きバル
    ブ。
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