JPH07279851A - ベローズ式定量ポンプ - Google Patents
ベローズ式定量ポンプInfo
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- JPH07279851A JPH07279851A JP6497794A JP6497794A JPH07279851A JP H07279851 A JPH07279851 A JP H07279851A JP 6497794 A JP6497794 A JP 6497794A JP 6497794 A JP6497794 A JP 6497794A JP H07279851 A JPH07279851 A JP H07279851A
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- fluid
- circular
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ポンプボディとベローズとの間の空間体積を
減少して、被移送流体の正確な定量移送を確保し、滞留
などに起因する被移送流体の品質劣化を防止することが
できるようにする。 【構成】 ポンプボディ１に形成した吸入孔３を、円形
状突出部２の基端部で開口させるとともに、その開口部
３ａから突出部２の先端部までの側面に吸入孔３に連通
する溝状通路４を形成する一方、ポンプボディ１に形成
した吐出孔１１を円形状突出部２の先端部端面２ｔに開
口させた構成としている。
減少して、被移送流体の正確な定量移送を確保し、滞留
などに起因する被移送流体の品質劣化を防止することが
できるようにする。 【構成】 ポンプボディ１に形成した吸入孔３を、円形
状突出部２の基端部で開口させるとともに、その開口部
３ａから突出部２の先端部までの側面に吸入孔３に連通
する溝状通路４を形成する一方、ポンプボディ１に形成
した吐出孔１１を円形状突出部２の先端部端面２ｔに開
口させた構成としている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば薬液や純水など
のように、滞留のない定量移送が望まれる流体の移送に
用いられるベローズ式定量ポンプに関するものである。
のように、滞留のない定量移送が望まれる流体の移送に
用いられるベローズ式定量ポンプに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】この種のベローズ式定量ポンプとして、
従来、実公昭６１−３５７５０号公報に開示されたもの
が知られている。図３は、上記公報に開示されている従
来のベローズ式定量ポンプの要部の構造を示すものであ
り、被移送流体の吸入孔３０および吐出孔３１が形成さ
れたポンプボディ３２に円柱状の突出部３３を形成し、
この円柱状突出部３３の内部中心軸線上に、一端が上記
吸入孔３０に連通しかつ他端が円柱状突出部３３の先端
部端面で開口する流通孔３４が形成されているととも
に、上記吐出孔３１が、上記円柱状突出部３３の外周に
配置されたベローズ３５の内周と該円柱状突出部３３の
外周面との間の環状隙間３６の内端位置で上記円柱状突
出部３３の基端部周囲を囲むようにしてポンプボディ３
２の一側面に形成された環状溝３７に開口接続されてい
る。
従来、実公昭６１−３５７５０号公報に開示されたもの
が知られている。図３は、上記公報に開示されている従
来のベローズ式定量ポンプの要部の構造を示すものであ
り、被移送流体の吸入孔３０および吐出孔３１が形成さ
れたポンプボディ３２に円柱状の突出部３３を形成し、
この円柱状突出部３３の内部中心軸線上に、一端が上記
吸入孔３０に連通しかつ他端が円柱状突出部３３の先端
部端面で開口する流通孔３４が形成されているととも
に、上記吐出孔３１が、上記円柱状突出部３３の外周に
配置されたベローズ３５の内周と該円柱状突出部３３の
外周面との間の環状隙間３６の内端位置で上記円柱状突
出部３３の基端部周囲を囲むようにしてポンプボディ３
２の一側面に形成された環状溝３７に開口接続されてい
る。
【０００３】つぎに、上記構成の従来のベローズ式定量
ポンプによる流体移送動作について説明する。往復駆動
装置を介してベローズ３５を伸縮動作させることによ
り、その伸張時には、流通孔３４が開口してベローズ３
５の内部空間が負圧になることから、被移送流体が吸入
孔３０、流通孔３４を経て上記環状隙間３６内に一定量
吸入され、かつ収縮時には、上記流通孔３４が閉塞され
ることから、環状隙間３６内に吸入された被移送流体は
ベローズ３５により加圧されて、環状溝３７から吐出孔
３１内に押し出され外方へ吐出されるといったように、
被移送流体が間欠的に定量毎移送される。
ポンプによる流体移送動作について説明する。往復駆動
装置を介してベローズ３５を伸縮動作させることによ
り、その伸張時には、流通孔３４が開口してベローズ３
５の内部空間が負圧になることから、被移送流体が吸入
孔３０、流通孔３４を経て上記環状隙間３６内に一定量
吸入され、かつ収縮時には、上記流通孔３４が閉塞され
ることから、環状隙間３６内に吸入された被移送流体は
ベローズ３５により加圧されて、環状溝３７から吐出孔
３１内に押し出され外方へ吐出されるといったように、
被移送流体が間欠的に定量毎移送される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記したような構成の
従来のベローズ式定量ポンプは、ベローズ３５とポンプ
ボディ３２の円柱状突出部３３との間の空間（環状隙間
３６）体積が大きいだけでなく、ベローズ３５の収縮に
ともない、その環状隙間３６内に吸入され貯溜されてい
る被移送流体が環状溝３７を経て単一の吐出孔３１に集
合する状態で吐出されるといったように、円柱状突出部
３３の基端部に流動性、置換性の悪い箇所が発生する形
態であるために、被移送流体の一部が残留しやすくな
る。つまり、流体溜りの多いポンプ構造になっており、
これによって、定量値の実吐出量が確保されたとして
も、被移送流体の一部分がポンプ内部に長期間に亘り滞
留する欠点があった。特に薬液のような品質劣化しやす
い流体の移送にとっては品質保持の面からも好ましくな
いという問題があった。
従来のベローズ式定量ポンプは、ベローズ３５とポンプ
ボディ３２の円柱状突出部３３との間の空間（環状隙間
３６）体積が大きいだけでなく、ベローズ３５の収縮に
ともない、その環状隙間３６内に吸入され貯溜されてい
る被移送流体が環状溝３７を経て単一の吐出孔３１に集
合する状態で吐出されるといったように、円柱状突出部
３３の基端部に流動性、置換性の悪い箇所が発生する形
態であるために、被移送流体の一部が残留しやすくな
る。つまり、流体溜りの多いポンプ構造になっており、
これによって、定量値の実吐出量が確保されたとして
も、被移送流体の一部分がポンプ内部に長期間に亘り滞
留する欠点があった。特に薬液のような品質劣化しやす
い流体の移送にとっては品質保持の面からも好ましくな
いという問題があった。
【０００５】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、簡単な構成で被移送流体の正確な定量移送ができ、
かつポンプ内部の流体溜りが全くなく、被移送流体の品
質を良好に保持することができるベローズ式定量ポンプ
を提供することを目的としている。
で、簡単な構成で被移送流体の正確な定量移送ができ、
かつポンプ内部の流体溜りが全くなく、被移送流体の品
質を良好に保持することができるベローズ式定量ポンプ
を提供することを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るベローズ式定量ポンプは、断面円形状
の突出部を有し、この円形状突出部の基端部に開口させ
て被移送流体の吸入孔が形成されているとともに該吸入
孔の開口部から上記円形状突出部の先端部までの該突出
部の側面に上記吸入孔に連通する溝状通路が形成され、
かつ上記円形状突出部にその先端部端面に開口させて被
移送流体の吐出孔が形成されているポンプボディと、上
記円形状突出部の外周に配置されて、その一端がポンプ
ボディに固定されているとともに他端閉塞部が上記円形
状突出部の先端部端面に当接した圧縮端位置と上記円形
状突出部の先端部端面から離間した伸張端位置との間に
亘って伸縮移動するベローズと、このベローズに連結さ
れて該ベローズを伸縮動作させる往復駆動装置とを具備
してなるものである。
に、本発明に係るベローズ式定量ポンプは、断面円形状
の突出部を有し、この円形状突出部の基端部に開口させ
て被移送流体の吸入孔が形成されているとともに該吸入
孔の開口部から上記円形状突出部の先端部までの該突出
部の側面に上記吸入孔に連通する溝状通路が形成され、
かつ上記円形状突出部にその先端部端面に開口させて被
移送流体の吐出孔が形成されているポンプボディと、上
記円形状突出部の外周に配置されて、その一端がポンプ
ボディに固定されているとともに他端閉塞部が上記円形
状突出部の先端部端面に当接した圧縮端位置と上記円形
状突出部の先端部端面から離間した伸張端位置との間に
亘って伸縮移動するベローズと、このベローズに連結さ
れて該ベローズを伸縮動作させる往復駆動装置とを具備
してなるものである。
【０００７】特に、上記構成のベローズ式定量ポンプに
おいて、上記ポンプボディにおける円形状突出部のうち
少なくともベローズの可動部に対応する部分の外周面
を、軸方向に沿ってその先端部側ほど小径となるテーパ
面に形成することが望ましい。
おいて、上記ポンプボディにおける円形状突出部のうち
少なくともベローズの可動部に対応する部分の外周面
を、軸方向に沿ってその先端部側ほど小径となるテーパ
面に形成することが望ましい。
【０００８】
【作用】本発明によれば、被移送流体の吸入孔がポンプ
ボディに設けられた断面円形状突出部の基端部で開口
し、その開口部から円形状突出部の先端部までの該突出
部の側面に吸入孔に連通する溝状通路が形成されている
とともに、被移送流体の吐出孔が円形状突出部に形成さ
れた構成であるから、ベローズとポンプボディの一部で
ある円形状突出部との間の空間体積を従来に比べて大幅
に減少することが可能である。また、上記吐出孔が円形
状突出部の先端部端面に開口しているので、吐出時にお
ける被移送流体の流れがスムーズになり、これによっ
て、被移送流体の吐出時における残留、つまり流体滞留
が全くなくなり、かつ正確な定量の移送が確保されると
ともに、流体の品質低下もなくなる。
ボディに設けられた断面円形状突出部の基端部で開口
し、その開口部から円形状突出部の先端部までの該突出
部の側面に吸入孔に連通する溝状通路が形成されている
とともに、被移送流体の吐出孔が円形状突出部に形成さ
れた構成であるから、ベローズとポンプボディの一部で
ある円形状突出部との間の空間体積を従来に比べて大幅
に減少することが可能である。また、上記吐出孔が円形
状突出部の先端部端面に開口しているので、吐出時にお
ける被移送流体の流れがスムーズになり、これによっ
て、被移送流体の吐出時における残留、つまり流体滞留
が全くなくなり、かつ正確な定量の移送が確保されると
ともに、流体の品質低下もなくなる。
【０００９】特に、上記ポンプボディの円形状突出部の
外周面のうち、ベローズの可動部に対応する部分の外周
面を軸方向に沿って先端部側ほど小径となるテーパ面に
形成する場合は、ベローズの伸縮動作時に該ベローズの
先端側が多少軸振れしても、その先端部が突出部の外周
面に引っ掛かるといった動作障害の発生もなく、常に確
実円滑なポンプ作用を維持することができる。
外周面のうち、ベローズの可動部に対応する部分の外周
面を軸方向に沿って先端部側ほど小径となるテーパ面に
形成する場合は、ベローズの伸縮動作時に該ベローズの
先端側が多少軸振れしても、その先端部が突出部の外周
面に引っ掛かるといった動作障害の発生もなく、常に確
実円滑なポンプ作用を維持することができる。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面にもとづいて
説明する。図１は本発明の一実施例によるベローズ式定
量ポンプの縦断面図であり、同図において、１は円盤状
のポンプボディで、その軸線方向の一端には断面円形状
の突出部２が一体連設されており、この円形状突出部２
の外周面のうち、後述するベローズの可動部に対応する
先端側部分の外周面２ａは、軸方向に沿ってその先端部
側ほど小径となるテーパ面に形成され、かつ、ベローズ
の不動部に対応する基端側部分の外周面２ｂは軸方向に
沿ってストレートな円柱面に形成されている。
説明する。図１は本発明の一実施例によるベローズ式定
量ポンプの縦断面図であり、同図において、１は円盤状
のポンプボディで、その軸線方向の一端には断面円形状
の突出部２が一体連設されており、この円形状突出部２
の外周面のうち、後述するベローズの可動部に対応する
先端側部分の外周面２ａは、軸方向に沿ってその先端部
側ほど小径となるテーパ面に形成され、かつ、ベローズ
の不動部に対応する基端側部分の外周面２ｂは軸方向に
沿ってストレートな円柱面に形成されている。
【００１１】３は被移送流体の吸入孔で、上記ポンプボ
ディ１の中心軸線に対して偏位した箇所に形成されてお
り（図２参照）、この吸入孔３の先端部は上記円形状突
出部２の基端部で開口されているとともに、その開口部
３ａから上記円形状突出部２の先端部端面２ｔまでの円
形状突出部２の側面には、図２に示すように、断面略Ｕ
字形の溝状通路４が上記吸入孔３に連通させて形成され
ている。上記吸入孔３の基端部は、上記ポンプボディ１
に螺合されたエルボ型継手本体５Ａの内側流路５ａの一
端部にボール型逆止弁６Ａを介して接続されている。ま
た、上記エルボ型継手本体５Ａの内側流路５ａの他端部
には、樹脂製の被移送流体管７Ａの一端部内に圧入され
てその流体管７Ａを拡径させるインナリング８Ａ、この
インナリング８Ａにより拡径された流体管７Ａの端部を
挿入するための筒状受口９Ａおよび上記継手本体５Ａの
一端部に螺合して上記インナリング８Ａを流体管７Ａの
外側から押圧して密封力を付与する押輪１０Ａからなる
管継手１２Ａを介して被移送流体管７Ａが接続されてい
る。
ディ１の中心軸線に対して偏位した箇所に形成されてお
り（図２参照）、この吸入孔３の先端部は上記円形状突
出部２の基端部で開口されているとともに、その開口部
３ａから上記円形状突出部２の先端部端面２ｔまでの円
形状突出部２の側面には、図２に示すように、断面略Ｕ
字形の溝状通路４が上記吸入孔３に連通させて形成され
ている。上記吸入孔３の基端部は、上記ポンプボディ１
に螺合されたエルボ型継手本体５Ａの内側流路５ａの一
端部にボール型逆止弁６Ａを介して接続されている。ま
た、上記エルボ型継手本体５Ａの内側流路５ａの他端部
には、樹脂製の被移送流体管７Ａの一端部内に圧入され
てその流体管７Ａを拡径させるインナリング８Ａ、この
インナリング８Ａにより拡径された流体管７Ａの端部を
挿入するための筒状受口９Ａおよび上記継手本体５Ａの
一端部に螺合して上記インナリング８Ａを流体管７Ａの
外側から押圧して密封力を付与する押輪１０Ａからなる
管継手１２Ａを介して被移送流体管７Ａが接続されてい
る。
【００１２】１１は被移送流体の吐出孔であって、上記
ポンプボディ１の中心軸線に対して上記吸入孔３とは反
対側に偏位した箇所に形成されており、この吐出孔１１
の先端部は上記円形状突出部２の先端部端面２ｔにおい
て開口しているとともに、該吐出孔１１の基端部は、上
記ポンプボディ１に螺合されたエルボ型継手本体５Ｂの
内側流路５ｂの一端部にボール型逆止弁６Ｂを介して接
続されている。また、上記エルボ型継手本体５Ｂの内側
流路５ｂの他端部には、上述した管継手１２Ａと同様な
構成をもつ管継手１２Ｂ、つまり、樹脂製の被移送流体
管７Ｂの一端部内に圧入されてその流体管７Ｂを拡径さ
せるインナリング８Ｂ、このインナリング８Ｂにより拡
径された流体管７Ｂの端部を挿入するための筒状受口９
Ｂおよび上記継手本体５Ｂの一端部に螺合して上記イン
ナリング８Ｂを流体管７Ｂの外側から押圧して密封力を
付与する押輪１０Ｂからなる管継手１２Ｂを介して被移
送流体管７Ｂが接続されている。
ポンプボディ１の中心軸線に対して上記吸入孔３とは反
対側に偏位した箇所に形成されており、この吐出孔１１
の先端部は上記円形状突出部２の先端部端面２ｔにおい
て開口しているとともに、該吐出孔１１の基端部は、上
記ポンプボディ１に螺合されたエルボ型継手本体５Ｂの
内側流路５ｂの一端部にボール型逆止弁６Ｂを介して接
続されている。また、上記エルボ型継手本体５Ｂの内側
流路５ｂの他端部には、上述した管継手１２Ａと同様な
構成をもつ管継手１２Ｂ、つまり、樹脂製の被移送流体
管７Ｂの一端部内に圧入されてその流体管７Ｂを拡径さ
せるインナリング８Ｂ、このインナリング８Ｂにより拡
径された流体管７Ｂの端部を挿入するための筒状受口９
Ｂおよび上記継手本体５Ｂの一端部に螺合して上記イン
ナリング８Ｂを流体管７Ｂの外側から押圧して密封力を
付与する押輪１０Ｂからなる管継手１２Ｂを介して被移
送流体管７Ｂが接続されている。
【００１３】１３はひだ１３ａを有するベローズであっ
て、上記円形状突出部２の外周に配置され、その一端部
が上記ポンプボディ１の一側面に当接されて固定板１４
を介して固定されているとともに、他端部にはベローズ
１３の伸縮に伴って上記円形状突出部２の先端部端面２
ｔに対して当接・離間する閉塞部１３ｂが設けられてい
る。１５は図示省略した流体シリンダなどの往復駆動装
置により軸線方向に往復移動される、例えばピストンな
どの往復動体であり、この往復動体１５の先端部に上記
ベローズ１３における閉塞部１３ｂの中央部が連結され
ており、上記往復動体１５の往復移動によりベローズ１
３が伸縮動作するようになされている。
て、上記円形状突出部２の外周に配置され、その一端部
が上記ポンプボディ１の一側面に当接されて固定板１４
を介して固定されているとともに、他端部にはベローズ
１３の伸縮に伴って上記円形状突出部２の先端部端面２
ｔに対して当接・離間する閉塞部１３ｂが設けられてい
る。１５は図示省略した流体シリンダなどの往復駆動装
置により軸線方向に往復移動される、例えばピストンな
どの往復動体であり、この往復動体１５の先端部に上記
ベローズ１３における閉塞部１３ｂの中央部が連結され
ており、上記往復動体１５の往復移動によりベローズ１
３が伸縮動作するようになされている。
【００１４】上記のような構成のベローズ式定量ポンプ
においては、往復駆動装置を介して往復動体１５を図１
の矢印Ｘ−Ｙ方向に往復移動させてベローズ３５を伸縮
動作させることにより、その伸張時には、閉塞部１３ｂ
が上記円形状突出部２の先端部端面２ｔから離間しＵ字
状溝状通路４の先端部が開口してベローズ１３の内部空
間が負圧になることから、一方の流体管７Ａ内の被移送
流体がエルボ型継手本体５Ａの内部流路５ａ、逆止弁６
Ａ、吸入孔３を経て溝状通路４および上記閉塞部１３ｂ
と上記円形状突出部２の先端部端面２ｔとの間の空間に
一定量吸入される。
においては、往復駆動装置を介して往復動体１５を図１
の矢印Ｘ−Ｙ方向に往復移動させてベローズ３５を伸縮
動作させることにより、その伸張時には、閉塞部１３ｂ
が上記円形状突出部２の先端部端面２ｔから離間しＵ字
状溝状通路４の先端部が開口してベローズ１３の内部空
間が負圧になることから、一方の流体管７Ａ内の被移送
流体がエルボ型継手本体５Ａの内部流路５ａ、逆止弁６
Ａ、吸入孔３を経て溝状通路４および上記閉塞部１３ｂ
と上記円形状突出部２の先端部端面２ｔとの間の空間に
一定量吸入される。
【００１５】次に、ベローズ１３の収縮時には、上記閉
塞部１３ｂが上記円形状突出部２の先端部端面２ｔに次
第に接近移動して遂には円形状突出部２の先端部端面２
ｔに当接することになる。この間、上記空間内に吸入さ
れている被移送流体はベローズ１３により加圧されるこ
とになるために、その被移送流体は吐出孔１１内に押し
込まれ、その基端部から逆止弁６Ｂ、エルボ型継手本体
５Ｂの内部流路５ｂを経て他方の流体管７Ｂ内へ吐出さ
れる。このようにベローズ１３の伸縮動作に伴って一方
の流体管７Ａから他方の流体管７Ｂへ被移送流体が間欠
的に定量毎移送される。
塞部１３ｂが上記円形状突出部２の先端部端面２ｔに次
第に接近移動して遂には円形状突出部２の先端部端面２
ｔに当接することになる。この間、上記空間内に吸入さ
れている被移送流体はベローズ１３により加圧されるこ
とになるために、その被移送流体は吐出孔１１内に押し
込まれ、その基端部から逆止弁６Ｂ、エルボ型継手本体
５Ｂの内部流路５ｂを経て他方の流体管７Ｂ内へ吐出さ
れる。このようにベローズ１３の伸縮動作に伴って一方
の流体管７Ａから他方の流体管７Ｂへ被移送流体が間欠
的に定量毎移送される。
【００１６】ところで、上記実施例のように、被移送流
体の吸入孔３がポンプボディ１の断面円形状突出部２の
基端部で開口し、その開口部３ａから円形状突出部２の
先端部までの該突出部２の側面に吸入孔３に連通する溝
状通路４が形成されているとともに、被移送流体の吐出
孔１１が円形状突出部２に形成されて、その端部が突出
部２の先端部端面２ｔに開口する構成であるから、ベロ
ーズ１３とポンプボディ１の一部である円形状突出部２
との間の空間が体積的に非常に少なくなって、流体溜り
が減少する。したがって、ベローズ１３の収縮に伴う吐
出時における被移送流体の流動性、置換性がよくなり、
流体滞留による実吐出量の低下がほとんどなくなって、
定量性が向上するとともに、流体の入れ替わり時間が短
縮されて品質低下も非常に少なくなる。
体の吸入孔３がポンプボディ１の断面円形状突出部２の
基端部で開口し、その開口部３ａから円形状突出部２の
先端部までの該突出部２の側面に吸入孔３に連通する溝
状通路４が形成されているとともに、被移送流体の吐出
孔１１が円形状突出部２に形成されて、その端部が突出
部２の先端部端面２ｔに開口する構成であるから、ベロ
ーズ１３とポンプボディ１の一部である円形状突出部２
との間の空間が体積的に非常に少なくなって、流体溜り
が減少する。したがって、ベローズ１３の収縮に伴う吐
出時における被移送流体の流動性、置換性がよくなり、
流体滞留による実吐出量の低下がほとんどなくなって、
定量性が向上するとともに、流体の入れ替わり時間が短
縮されて品質低下も非常に少なくなる。
【００１７】また、ベローズ１３の伸縮動作時に該ベロ
ーズ１３の先端側が多少軸振れすることはよくある。こ
の場合、ベローズ１３の内径と突出部２の外径とをほぼ
同径にして、円柱状にすると、ベローズ１３の先端側が
軸振れしたときに、その先端が突出部２の外周面に引っ
掛かるなどの動作障害を発生しやすいけれども、本実施
例のように、上記円形状突出部２の外周面のうち、ベロ
ーズ１３の可動部に対応する部分の外周面２ａを軸方向
に沿って先端部側ほど小径となるテーパ面に形成してお
れば、ベローズ１３の伸縮動作時に該ベローズ１３の先
端側が多少軸振れしても、その先端部が突出部２の外周
面に引っ掛かるといった動作障害の発生がなくなり、円
滑な伸縮動作を行なわせることが可能である。
ーズ１３の先端側が多少軸振れすることはよくある。こ
の場合、ベローズ１３の内径と突出部２の外径とをほぼ
同径にして、円柱状にすると、ベローズ１３の先端側が
軸振れしたときに、その先端が突出部２の外周面に引っ
掛かるなどの動作障害を発生しやすいけれども、本実施
例のように、上記円形状突出部２の外周面のうち、ベロ
ーズ１３の可動部に対応する部分の外周面２ａを軸方向
に沿って先端部側ほど小径となるテーパ面に形成してお
れば、ベローズ１３の伸縮動作時に該ベローズ１３の先
端側が多少軸振れしても、その先端部が突出部２の外周
面に引っ掛かるといった動作障害の発生がなくなり、円
滑な伸縮動作を行なわせることが可能である。
【００１８】なお、上記実施例では、吸入孔３に連通さ
せて突出部２の側面に形成する溝状通路４を断面略Ｕ字
形としたものについて説明したが、例えばＶ字形などで
あってもよい。
せて突出部２の側面に形成する溝状通路４を断面略Ｕ字
形としたものについて説明したが、例えばＶ字形などで
あってもよい。
【００１９】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、被移送
流体の吸入孔をポンプボディに設けられた断面円形状突
出部の基端部で開口させ、その開口部から円形状突出部
の先端部までの該突出部の側面に吸入孔に連通する溝状
通路を形成するとともに、被移送流体の吐出孔を円形状
突出部に形成させた構成としているので、ベローズとポ
ンプボディの一部である円形状突出部との間の空間体積
を従来に比べて大幅に減少することができる。また、上
記吐出孔を円形状突出部の先端部端面に開口させること
により、吐出時における被移送流体の流れがスムーズに
なって、被移送流体の吐出時における循環性、置換性を
向上させることができる。したがって、簡単な構成で定
量性の向上を図ることができるとともに、流体の品質保
持性を高めて、特に薬液や純水などの移送に好適に使用
することができるという効果を奏する。
流体の吸入孔をポンプボディに設けられた断面円形状突
出部の基端部で開口させ、その開口部から円形状突出部
の先端部までの該突出部の側面に吸入孔に連通する溝状
通路を形成するとともに、被移送流体の吐出孔を円形状
突出部に形成させた構成としているので、ベローズとポ
ンプボディの一部である円形状突出部との間の空間体積
を従来に比べて大幅に減少することができる。また、上
記吐出孔を円形状突出部の先端部端面に開口させること
により、吐出時における被移送流体の流れがスムーズに
なって、被移送流体の吐出時における循環性、置換性を
向上させることができる。したがって、簡単な構成で定
量性の向上を図ることができるとともに、流体の品質保
持性を高めて、特に薬液や純水などの移送に好適に使用
することができるという効果を奏する。
【００２０】また、ベローズの可動部に対応する円形状
突出部部分の外周面を軸方向に沿って先端部側ほど小径
となるテーパ面に形成する場合は、ベローズの伸縮動作
時に該ベローズの先端側が多少軸振れしても、その先端
部が突出部の外周面に引っ掛かるといった動作障害の発
生をなくし、常に確実円滑なポンプ作用を維持すること
ができる。
突出部部分の外周面を軸方向に沿って先端部側ほど小径
となるテーパ面に形成する場合は、ベローズの伸縮動作
時に該ベローズの先端側が多少軸振れしても、その先端
部が突出部の外周面に引っ掛かるといった動作障害の発
生をなくし、常に確実円滑なポンプ作用を維持すること
ができる。
【図１】本発明の一実施例によるベローズ式定量ポンプ
の縦断面図である。
の縦断面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ線に沿った断面拡大図である。
【図３】従来のベローズ式定量ポンプの要部の縦断面図
である。
である。
１ ポンプボディ ２ 円形状突出部 ２ａ テーパ面 ２ｔ 突出部の先端部端面 ３ 吸入孔 ３ａ 吸入孔の開口部 ４ Ｕ字形の溝状通路 １１ 吐出孔 １３ ベローズ １５ 往復動体
Claims (2)
- 【請求項１】 断面円形状の突出部を有し、この円形状
突出部の基端部に開口させて被移送流体の吸入孔が形成
されているとともに該吸入孔の開口部から上記円形状突
出部の先端部までの該突出部の側面に上記吸入孔に連通
する溝状通路が形成され、かつ上記円形状突出部にその
先端部端面に開口させて被移送流体の吐出孔が形成され
ているポンプボディと、上記円形状突出部の外周に配置
されて、その一端がポンプボディに固定されているとと
もに他端閉塞部が上記円形状突出部の先端部端面に当接
した圧縮端位置と上記筒状突出部の先端部端面から離間
した伸張端位置との間に亘って伸縮移動するベローズ
と、このベローズに連結されて該ベローズを伸縮動作さ
せる往復駆動装置とを具備してなることを特徴とするベ
ローズ式定量ポンプ。 - 【請求項２】 上記ポンプボディにおける円形状突出部
のうち少なくともベローズの可動部に対応する部分の外
周面を、軸方向に沿ってその先端部側ほど小径となるテ
ーパ面に形成されている請求項１のベローズ式定量ポン
プ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6064977A JP2573154B2 (ja) | 1994-04-01 | 1994-04-01 | ベローズ式定量ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6064977A JP2573154B2 (ja) | 1994-04-01 | 1994-04-01 | ベローズ式定量ポンプ |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14016196A Division JP2879137B2 (ja) | 1996-06-03 | 1996-06-03 | ベローズ式定量ポンプ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07279851A true JPH07279851A (ja) | 1995-10-27 |
| JP2573154B2 JP2573154B2 (ja) | 1997-01-22 |
Family
ID=13273628
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6064977A Expired - Lifetime JP2573154B2 (ja) | 1994-04-01 | 1994-04-01 | ベローズ式定量ポンプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2573154B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0833073A2 (en) * | 1996-09-25 | 1998-04-01 | Nippon Pillar Packing Co. Ltd. | Resin-made spring and a bellows type constant volume pump using the same |
| WO2001040651A1 (fr) * | 1999-11-29 | 2001-06-07 | Nippon Pillar Packing Co., Ltd. | Dispositif d'ecoulement de fluide a soufflet |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6135750U (ja) * | 1984-07-31 | 1986-03-05 | 守 神 | 蝶ねじスパナ |
| JPS6310278U (ja) * | 1986-07-08 | 1988-01-23 |
-
1994
- 1994-04-01 JP JP6064977A patent/JP2573154B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6135750U (ja) * | 1984-07-31 | 1986-03-05 | 守 神 | 蝶ねじスパナ |
| JPS6310278U (ja) * | 1986-07-08 | 1988-01-23 |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0833073A2 (en) * | 1996-09-25 | 1998-04-01 | Nippon Pillar Packing Co. Ltd. | Resin-made spring and a bellows type constant volume pump using the same |
| EP0833073A3 (en) * | 1996-09-25 | 2000-11-08 | Nippon Pillar Packing Co. Ltd. | Resin-made spring and a bellows type constant volume pump using the same |
| WO2001040651A1 (fr) * | 1999-11-29 | 2001-06-07 | Nippon Pillar Packing Co., Ltd. | Dispositif d'ecoulement de fluide a soufflet |
| US6945761B1 (en) | 1999-11-29 | 2005-09-20 | Nippon Pillar Packing Co., Ltd. | Fluid apparatus having downwardly inclined lower lamella portion of a bellows |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2573154B2 (ja) | 1997-01-22 |
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