JPH0727972U - エアー充填装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易な装置によりタイヤへのエアー注入効率
を格段に向上させると共にタイヤへのエアー注入時の騒
音を防止する。 【構成】 自動車のディスクホイールＡを載置する受台
５と、該受台５に対向してその上方に設けられ、前記デ
ィスクホイールＡにマウンティングされたタイヤＢの上
側面を圧下して前記ディスクホイールＡの周縁と該タイ
ヤＢとの間に間隙４ｆを形成する筒状の外筐４ａと、該
外筐４ａ内に設けられ該外筐４ａの圧下に伴って前記デ
ィスクホイールＡの周縁に向って降下する内筐４ｂと、
該内筐４ｂと外筐４ａとにより囲繞された空隙４ｅを介
して前記間隙４ｆから前記タイヤＢ内にエアーを供給す
る式のエアー充填装置１において前記内筐４ｂの下端に
着脱可能なシール部材４ｄを設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は自動車のディスクホイールにマウンティングされたタイヤにエアーを 充填するエアー充填装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種のエアー充填装置として自動車のディスクホイールを載置する受台 と、該受台に対向してその上方に設けられ、前記ディスクホイールにマウンティ ングされたタイヤの上側面を圧下して前記ディスクホイール周縁と該タイヤとの 間に間隙を形成する筒状の外筐と、該外筐内に設けられ該外筐の圧下に伴って前 記ディスクホイールの周縁に向って降下する内筐と、該内筐と外筐とにより囲繞 された空隙を介して前記間隙から前記タイヤ内にエアーを供給する式のエアー供 給装置からなるものが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記従来のエアー充填装置によるとエアー注入されるタイヤの側面が ディスクホイールの周縁より幅広の場合は、前記外筐が該タイヤの上側面を圧下 して該タイヤとディスクホイールの周縁との間に所定の間隙が形成されても、前 記内筐が該ディスクホイールの周縁に近接するのみで当接しないため、該内筐と ディスクホイールの周縁との間に間隙を生じこの間隙から注入中のエアーが洩れ る為にエアーの注入効率が悪いのみならずエアーが洩れ出す時に騒音を発生する 問題点を有していた。

【０００４】 本考案は上記の問題点を解決し、簡易な装置によりエアー注入効率を格段に向 上し且つエアー注入時の騒音の発生を防止するエアー充填装置を提供することを 目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するため本考案は、前記内筐の下端に着脱可能なシール部材を 設けたことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

例えばタイヤの側面がディスクホイール周縁より幅広のチューブレスタイヤを 受台上に載置した後、外筐の下端により該タイヤの上側面を圧下すると共に、外 筐の下端に設けたシール部材により前記ディスクホイールの周縁に当接させる。 かくて該内筐と前記外筐とにより囲繞された空隙は前記シール部材を介して封止 される。

【０００７】 かくて該空隙からのエアーが前記外筐で前記タイヤの上側面を圧下することに より生ずる該タイヤと前記ディスクホイール周縁との間の間隙を経て該タイヤ内 へ注入されるときに該エアーが外部に洩れることがない。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の１実施例を図１乃至図３により説明する。

【０００９】 １は本考案のエアー充填装置を示し、該装置１はその中間部に凹部２を形成し その下側に油圧シリンダー３を又上側にエアー供給装置４が設けられており、該 油圧シリンダー３のピストンロッド３ａの先端に固定したディスクホイールＡ用 受台５が前記エアー供給装置４に対向するように設けられている。

【００１０】 そして該供給装置４は有蓋筒状の外筐４ａとその内部に設けられた有蓋筒状の 内筐４ｂと、該内筐４ｂの中心の孔に挿着された押圧杆４ｃと、該内筐４ｂの下 方部分に設けた円環状のシール部材４ｄとからなり、前記外筐４ａと内筐４ｂと により囲繞された空隙をエアー室４ｅとし、該エアー室４ｅを図示していないエ アーのサージタンクに電磁弁を介して連通し、該電磁弁の開弁によりサージタン クからのエアーがエアー管路６を経てエアー室４ｅ内に流入すると共に、前記デ ィスクホイールＡにマウンティングされたタイヤＢの上側面を前記外筐４ａによ り圧下することで前記ディスクホイールＡの周縁と前記タイヤＢとの間に生ずる 間隙４ｆを経て該タイヤＢ内に流入するようにした。

【００１１】 尚、７は前記内筐４ｂとシール部材４ｄとを接合する螺子、８はタイヤＢ内へ の規定圧注入終了を検知する例えばリミットスイッチ等のセンサー、９は前記受 台５の正確な位置決めを行う例えばＡＣサーボモータ等からなる制御装置をそれ ぞれ示す。

【００１２】 次に本考案の作動について説明する。

【００１３】 まず受台５上に、タイヤＢの側面がディスクホイールＡの周縁より幅広のチュ ーブレスタイヤＢをマウンティングした該ディスクホイールＡを載置し、制御装 置９及びそれに連動する油圧シリンダー３により前記受台５を所定の位置へ正確 に上動する。

【００１４】 そしてこの際、エアー供給装置４の外筐４ａの下端が前記タイヤＢの内側端縁 を押し下げると共に、内筐４ｂの下端がシール部材４ｄを介して前記ディスクホ イールＡの周縁に当接し、該シール部材４ｄによりエアー室４ｅは封止される。

【００１５】 次に図示していない電磁弁を開いてエアー管路６を介し、エアーが前記エアー 室４ｅ内へ流入すると共に間隙４ｆを経て前記タイヤＢ内に注入される。

【００１６】 そして前記タイヤＢ内へのエアーの充填に伴って該タイヤＢが膨み前記外筐４ ａを押し上げるとその上部がリミットスイッチ９に当接しエアーの注入が止まる と共に前記受台５が下動し、一連の作業が完了する。

【００１７】 かくて前記タイヤＢへのエアーの注入に際してシール部材４ｄを介在させたこ とにより内筐４ｂとディスクホイールＢの周縁との間の間隙がなくなり、この間 隙からのエアー洩れによる騒音が生じない。

【００１８】 尚、タイヤの側面がディスクホイールＡの周縁とほぼ等しい幅のチューブレス タイヤをマウンティングしている場合には、螺子７を抜いて内管４ｂからシール 部材４ｄを取り外せば所定のエアー注入を行える。

【００１９】

【考案の効果】

上記のように本考案によると内筐の下端に着脱可能なシール部材を設けたので 、タイヤへのエアー注入に際してエアーが洩れずエアーの注入効率が向上すると 共にエアー洩れによる騒音の発生を防止する効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の１実施例の一部截断正面図である。

【図２】その要部の拡大断面図である。

【図３】全体の正面図である。

【符号の説明】

１ エアー充填装置 4a 外筐 4b 内筐 4d シール部材 4e 空隙 4f 間隙 ５ 受台 Ａ ディスクホイール Ｂ タイヤ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車のディスクホイールを載置する受
   台と、該受台に対向してその上方に設けられ、前記ディ
   スクホイールにマウンティングされたタイヤの上側面を
   圧下して前記ディスクホイール周縁と該タイヤとの間に
   間隙を形成する筒状の外筐と、該外筐内に設けられ該外
   筐の圧下に伴って前記ディスクホイールの周縁に向って
   降下する内筐と、該内筐と外筐とにより囲繞された空隙
   を介して前記間隙から前記タイヤ内にエアーを供給する
   式のエアー充填装置において、前記内筐の下端に着脱可
   能なシール部材を設けたことを特徴とするエアー充填装
   置。
2. 【請求項２】 前記シール部材は、円環状体に形成され
   ていることを特徴とする請求項１に記載のエアー充填装
   置。