JP2950491B2 - ユニットインジェクタの構造 - Google Patents
ユニットインジェクタの構造Info
- Publication number
- JP2950491B2 JP2950491B2 JP5158994A JP5158994A JP2950491B2 JP 2950491 B2 JP2950491 B2 JP 2950491B2 JP 5158994 A JP5158994 A JP 5158994A JP 5158994 A JP5158994 A JP 5158994A JP 2950491 B2 JP2950491 B2 JP 2950491B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel
- plunger
- unit injector
- spring seat
- ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、特にディーゼルエンジ
ンに好適なユニットインジェクタの構造に関する。
ンに好適なユニットインジェクタの構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のユニットインジェクタの構造を図
２に示す。この図は電子制御方式のユニットインジェク
タであって、図示しないロッカーアームによりスプリン
グシート１がコイルスプリング２に抗してプランジャー
３を降下させると、燃料溜まり４に充填された燃料は通
路５を通りノズル６の先端より噴射され、余剰燃料は通
路７を通って図示しない燃料タンクへ戻るようになって
いる。
２に示す。この図は電子制御方式のユニットインジェク
タであって、図示しないロッカーアームによりスプリン
グシート１がコイルスプリング２に抗してプランジャー
３を降下させると、燃料溜まり４に充填された燃料は通
路５を通りノズル６の先端より噴射され、余剰燃料は通
路７を通って図示しない燃料タンクへ戻るようになって
いる。
【０００３】そして噴射終りは走行状態及び設定条件に
より信号が入力されてなり、具体的にはソレノイド８が
通電して燃料溜まり４の圧力を逃がすようになってい
る。またプランジャー３の降下時に図中影線で示すガイ
ド９内部の容積１０が縮小するため、この容積部分１０
と外気との間にエア抜きの穴１１が穿設されている。図
３は図２の要部を拡大した図で丸で囲んだＡ部がエア抜
きの穴１１である。
より信号が入力されてなり、具体的にはソレノイド８が
通電して燃料溜まり４の圧力を逃がすようになってい
る。またプランジャー３の降下時に図中影線で示すガイ
ド９内部の容積１０が縮小するため、この容積部分１０
と外気との間にエア抜きの穴１１が穿設されている。図
３は図２の要部を拡大した図で丸で囲んだＡ部がエア抜
きの穴１１である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記した従来の
ユニットインジェクタの構造では、燃料噴射時にプラン
ジャー３とボディ１２との隙間Ｇを伝わって上昇する燃
料漏れは燃料スピル経路に高圧シール部１３を設けてい
るが、ここでシールできなかった燃料は更に上昇して、
シリンダの上部に穿設した低圧シール部であるところの
リング状室１４に至り、エア抜き穴１１を通って外部へ
漏出する。漏出した燃料は結局エンジン内部で潤滑オイ
ルと混合するという問題点があった。本出願人による実
開昭６３−２１７６５及び実開昭６３−７３５７０にお
いて、ユニットインジェクタの技術が開示されている
が、上記問題点を解決するものではない。
ユニットインジェクタの構造では、燃料噴射時にプラン
ジャー３とボディ１２との隙間Ｇを伝わって上昇する燃
料漏れは燃料スピル経路に高圧シール部１３を設けてい
るが、ここでシールできなかった燃料は更に上昇して、
シリンダの上部に穿設した低圧シール部であるところの
リング状室１４に至り、エア抜き穴１１を通って外部へ
漏出する。漏出した燃料は結局エンジン内部で潤滑オイ
ルと混合するという問題点があった。本出願人による実
開昭６３−２１７６５及び実開昭６３−７３５７０にお
いて、ユニットインジェクタの技術が開示されている
が、上記問題点を解決するものではない。
【０００５】本発明は、プランジャから漏れた燃料をエ
ンジンオイルと混合しないユニットインジェクタの構造
を提供することを目的とする。
ンジンオイルと混合しないユニットインジェクタの構造
を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ボディ
の上部に穿設したシリンダ内に上下方向に摺動するプラ
ンジャを嵌入し、シリンダ上部にガイドを設けてその内
部にスプリングシートを挿入し、ロッカアームによりそ
のスプリングシートを介してプランジャを上下方向に摺
動させるユニットインジェクタの構造において、前記ガ
イド内にリング状溝を設け、そのリング状溝から外部に
通じてプランジャ及びスプリングシートの上下動に伴う
容積変化に対応するためのエア抜き穴を設け、そのエア
抜き穴を燃料タンクの大気側に燃料戻し配管で連通して
いる。
の上部に穿設したシリンダ内に上下方向に摺動するプラ
ンジャを嵌入し、シリンダ上部にガイドを設けてその内
部にスプリングシートを挿入し、ロッカアームによりそ
のスプリングシートを介してプランジャを上下方向に摺
動させるユニットインジェクタの構造において、前記ガ
イド内にリング状溝を設け、そのリング状溝から外部に
通じてプランジャ及びスプリングシートの上下動に伴う
容積変化に対応するためのエア抜き穴を設け、そのエア
抜き穴を燃料タンクの大気側に燃料戻し配管で連通して
いる。
【０００７】
【作用】上記のように構成されたユニットインジェクタ
の構造によれば、プランジャが摺動するシリンダの上部
にリング状室を設けたので、プランジャとシリンダとの
隙間を通って上昇する漏れた燃料はリング状室に溜ま
り、更にリング状室に溜まった燃料は燃料戻り配管によ
り燃料タンクへ回収される。
の構造によれば、プランジャが摺動するシリンダの上部
にリング状室を設けたので、プランジャとシリンダとの
隙間を通って上昇する漏れた燃料はリング状室に溜ま
り、更にリング状室に溜まった燃料は燃料戻り配管によ
り燃料タンクへ回収される。
【０００８】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
する。
【０００９】図１は本発明の実施例を示す図であり、従
来と同一または同等の部品は同一符号を付し説明を省略
する。この図において、リング状室１４と大気とを連通
するエア抜き穴１１の開口部に接手１７を介して燃料戻
り管１６の一端が接続され、他端は燃料タンク１５の大
気側に接続されている。
来と同一または同等の部品は同一符号を付し説明を省略
する。この図において、リング状室１４と大気とを連通
するエア抜き穴１１の開口部に接手１７を介して燃料戻
り管１６の一端が接続され、他端は燃料タンク１５の大
気側に接続されている。
【００１０】以下、図１を参照して作用について説明す
る。
る。
【００１１】プランジャー３が上昇するときプランジャ
３とボディ１２との隙間Ｇを伝わって上昇する燃料漏れ
は、低圧シール部１４に至りエア抜き穴１１を経由して
燃料戻り管１６を通って燃料タンク１５に戻る。
３とボディ１２との隙間Ｇを伝わって上昇する燃料漏れ
は、低圧シール部１４に至りエア抜き穴１１を経由して
燃料戻り管１６を通って燃料タンク１５に戻る。
【００１２】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、プランジャー３の上昇時に隙間Ｇを通って
漏れる燃料は燃料タンクに戻されてエンジンオイルと混
合せず、またリング状室１４には大気が作用しているの
でスプリングシート１の作動に影響されない。
ているので、プランジャー３の上昇時に隙間Ｇを通って
漏れる燃料は燃料タンクに戻されてエンジンオイルと混
合せず、またリング状室１４には大気が作用しているの
でスプリングシート１の作動に影響されない。
【図１】本発明による実施例を示す模式図。
【図２】従来のユニットインジェクタを示す断面図。
【図３】本発明が指向される部分の拡大図。
１・・・スプリングシート ２・・・コイルスプリング ３・・・プランジャー ４・・・燃料溜まり ５、７・・・通路 ６・・・ノズル ８・・・ソレノイド ９・・・ガイド １０・・・内部の容積 １１・・・エア抜き穴 １２・・・ボディ １３・・・高圧シール部 １４・・・低圧シール部たるリング状室 １５・・・燃料タンク １６・・・燃料戻り管 １７・・・接手
Claims (1)
- 【請求項１】 ボディ（１２）の上部に穿設したシリン
ダ内に上下方向に摺動するプランジャ（３）を嵌入し、
シリンダ上部にガイド（９）を設けてその内部にスプリ
ングシート（１）を挿入し、ロッカアームによりそのス
プリングシート（１）を介してプランジャ（３）を上下
方向に摺動させるユニットインジェクタの構造におい
て、前記ガイド（９）内にリング状溝（１４）を設け、
そのリング状溝（１４）から外部に通じてプランジャ
（３）及びスプリングシート（１）の上下動に伴う容積
（１０）変化に対応するためのエア抜き穴（１１）を設
け、そのエア抜き穴（１１）を燃料タンク（１５）の大
気側に燃料戻し配管（１６）で連通していることを特徴
とするユニットインジェクタの構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5158994A JP2950491B2 (ja) | 1994-03-23 | 1994-03-23 | ユニットインジェクタの構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5158994A JP2950491B2 (ja) | 1994-03-23 | 1994-03-23 | ユニットインジェクタの構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07259694A JPH07259694A (ja) | 1995-10-09 |
| JP2950491B2 true JP2950491B2 (ja) | 1999-09-20 |
Family
ID=12891115
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5158994A Expired - Lifetime JP2950491B2 (ja) | 1994-03-23 | 1994-03-23 | ユニットインジェクタの構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2950491B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030016702A (ko) * | 2001-08-21 | 2003-03-03 | 현대자동차주식회사 | 전자 유니트 인젝터의 연료 누유 방지 장치 |
| KR20040017596A (ko) * | 2002-08-22 | 2004-02-27 | 현대자동차주식회사 | 디젤엔진의 연료누설방지용 인젝터 |
| JP4624961B2 (ja) * | 2006-06-13 | 2011-02-02 | 株式会社ニッキ | 燃料供給システム |
| CN104234882A (zh) * | 2014-08-21 | 2014-12-24 | 内蒙古欧意德发动机有限公司 | 回油管组件 |
-
1994
- 1994-03-23 JP JP5158994A patent/JP2950491B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07259694A (ja) | 1995-10-09 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6805105B2 (en) | Fuel supply system for alternative fuel | |
| US6000628A (en) | Fuel injector having differential piston for pressurizing fuel | |
| CN104018964B (zh) | 蓄压限流式压电控制喷油器 | |
| ATE165900T1 (de) | Einspritzventil für eine insbesondere als dieselmotor vorgesehene brennkraftmaschine | |
| ATE208010T1 (de) | Abdichtungsvorrichtung eines hochdruckkraftstoffdurchgangs für kraftstoffeinspritzventile von brennkraftmaschinen und verfahren ihrer herstellung | |
| CN105332826A (zh) | 无泄漏电磁控制式燃气喷射装置 | |
| US5651346A (en) | Accumulator-type injection system | |
| JP2950491B2 (ja) | ユニットインジェクタの構造 | |
| CN106523228B (zh) | 一种低功率柴油发电机燃油喷射电控单体泵 | |
| EP0789143B1 (en) | Fuel injector for internal combustion engines | |
| JP3823540B2 (ja) | 内燃機関用燃料噴射弁 | |
| US6138643A (en) | Fuel injection device with oil seal | |
| KR20010067108A (ko) | 개선된 솔레노이드 작동 첵 밸브를 구비한 연료 분사기조립체 | |
| KR101061781B1 (ko) | 차량용 인젝터 | |
| KR101046951B1 (ko) | 차량용 인젝터 | |
| CN113137322A (zh) | 一种新型带内置蓄压室式的高压共轨喷油器 | |
| JPH0318686Y2 (ja) | ||
| JP2000018116A (ja) | コモンレール式燃料噴射装置のインジェクタ | |
| JPH08165968A (ja) | 直噴エンジンの燃料噴射弁 | |
| JP2743275B2 (ja) | 電磁弁 | |
| JPS6233983Y2 (ja) | ||
| JPH11294290A (ja) | インジェクタ | |
| JPS6311328Y2 (ja) | ||
| CN211648340U (zh) | 一种新型带内置蓄压室式的高压共轨喷油器 | |
| JP3332560B2 (ja) | 水噴射式ディーゼル機関の燃料・水噴射装置 |