JPH07279118A - 路面の切断方法および路面切断装置 - Google Patents

路面の切断方法および路面切断装置

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JPH07279118A
JPH07279118A JP10179794A JP10179794A JPH07279118A JP H07279118 A JPH07279118 A JP H07279118A JP 10179794 A JP10179794 A JP 10179794A JP 10179794 A JP10179794 A JP 10179794A JP H07279118 A JPH07279118 A JP H07279118A
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rotation center
cutting
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切断円の直径が比較的小さい場合でも、ブレ
−ドの破損をおこすことなく、路面に対してほぼ直角な
切断面で、路面を切断する。 【構成】 半径Rの球面の一部を平面で切断した球冠体
33に近似する円錐面板部34と頂板部35とから成る
縦断面台形のブレ−ド36の周縁部にチップ37を固着
して成るカッタ30を、回動中心線3に指向する回転駆
動軸43に取付け、回動中心線3から半径Rの路面位置
にカッタ30の下縁を位置させるとともに、円錐面板部
34の縦断面が路面に対してほぼ直角となるように回転
駆動軸43を傾斜させ、カッタ30を回転駆動して所定
の切込深さまで下降させたのち回動中心線3のまわりに
回動させて、路面を平面円形に切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はコンクリ−トやアスフ
ァルト等で舗装した路面を平面円形に切断する方法およ
び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マンホ−ル等のまわりの路面を平面円形
に切断する装置としては、円筒形のカッタを鉛直軸線の
まわりに回転させる方法や、実公昭62−19687号
公報に開示された円盤状ブレ−ドを用いる方法、あるい
は特開昭63−55204号公報に開示された球冠状の
ブレ−ドを用いる方法などがある。
【0003】ところが上記方法のうち先ず円筒形のカッ
タを用いるものは、カッタが大直径で、このカッタを回
転自在に支持する支持装置や回転駆動装置などが大型と
なり、取扱いにくく費用もかさむという欠点を有するも
のである。また円盤状ブレ−ドを用いる方法は、本来直
線状に切断するための円盤状ブレ−ドを案内装置により
円形軌跡に沿って強制移動させつつ切断をおこなうの
で、切込深さが深い場合や切断直径の小さい場合(たと
えば1〜2m)には、ブレ−ドが切断溝壁面と干渉して
曲ったり破損したりするおそれがあって危険であり、実
用に供し得ないものである。
【0004】また球冠状のブレ−ドを用いる方法では、
ブレ−ドに駆動部を介して接続されるア−ムが、支柱の
上端に向って斜め上向きとなるため、ブレ−ドによる切
断面も、前記支柱の上端を中心とする傾斜した部分球面
状(球帯状)となり、切断深さの測定が困難であるとと
もに、舗装部分に弱体箇所ができるという問題点を有す
るものである。すなわち、舗装構造を形成する表層、基
層、上層、下層、路床の各層は、上からの荷重を支持し
支えきれない荷重を下側の層に伝達するので、各層ごと
の強度が均一でないと弱い箇所から破壊する現象が生じ
る。そこで図9に示すように既設舗装91を上記の傾斜
した部分球面状の切断面92で切断した場合は、図示の
範囲Sの部分で既設舗装91が薄くなり、この上に異な
る舗装材を乗せて新舗装93を形成しても、範囲Sの部
分は材質も強度も不均一となり、この部分で破壊が生じ
やすい。このため一般に舗装工事の仕様書では、路面に
対して直角に切断するように規定されており、上記の球
冠状のブレ−ドによる切断方法はこの規定を充足するこ
とができないのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記従来の
問題点を解決するもので、切断円の直径が比較的小さい
場合でも、ブレ−ドの破損をおこすことなく、路面に対
してほぼ直角な切断面で、路面を切断することができる
路面の切断方法および路面切断装置を提供しようとする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の路面の切断方
法は、半径Rの球面の一部を平面で切断した球冠体に近
似する円錐台面状の円錐面板部と頂板部とから成る縦断
面台形のブレ−ドの周縁部に、前記円錐面板部の板厚よ
り広巾のチップを固着して成るカッタを用い、前記カッ
タの凹面側を路面上の回動中心線側にして該回動中心線
に指向する回転駆動軸に前記頂板部を取付け、前記回動
中心線から半径Rの路面位置に前記カッタの下縁を位置
させるとともに、路面側の前記円錐面板部の縦断面が路
面に対してほぼ直角となるように前記回転駆動軸を傾斜
させ、前記カッタを回転駆動して所定の切込深さまで下
降させたのち、前記カッタを前記回動中心線のまわりに
回動させて、路面を平面円形に切断することを特徴とす
る。
【0007】またこの発明の路面切断装置は、路面上の
回動中心線に指向する車軸により車台に回転自在に支持
された走行車輪と、前記回動中心線に指向する車軸によ
り回転自在に支持されるとともに前記車台に上下位調節
自在に取付けられた切込深さ調節用の副車輪とをそなえ
て成り、前記回動中心線の回りに回動自在に路面上に載
置される台車と、半径Rの球面の一部を平面で切断した
球冠体に近似する円錐台面状の円錐面板部と頂板部とか
ら成る縦断面台形のブレ−ドの周縁部に、前記円錐面板
部の板厚より広巾のチップを固着して成り、凹面側を前
記回動中心線側にして前記頂板部を、駆動機により回転
駆動される前記回動中心線に指向する回転駆動軸に取付
けられたカッタと、前記車台上に設けられ、路面側の前
記円錐面板部の縦断面が路面に対してほぼ直角となるよ
うに前記回転駆動軸を前記回動中心線に向って斜め下向
きに傾斜させるとともに、該傾斜状態における前記カッ
タ下縁部を前記回動中心線から半径Rの路面位置に支持
するカッタ支持装置とを具備して成る。
【0008】この発明の路面切断装置におけるカッタ支
持装置としては、回転駆動軸に対して直角方向に延びる
中心線のまわりに揺動自在に車台に取付けられ、前記回
転駆動軸を傾斜角度調節自在に支持する傾動台と、前記
傾動台の前記車台に対する傾斜角度を調節するための傾
斜角度調節機構とから成る傾斜角度可変式のものと、車
台に固設され回転駆動軸を所定の傾斜角度に保持する固
定台から成る傾斜角度固定式のもののいずれを採用して
もよいが、前者の傾斜角度可変式の場合は、路面が水平
でない場合に回転駆動軸およびカッタの傾斜角度を微調
整しつつ切断をおこなうことにより路面に対して直角な
切断面が得られ、さらに走行車輪および副車輪の車軸の
向きを可変にすることと組合せて、カッタを交換して異
なる切断直径の路面切断をおこなうことができるので便
利である。又後者の傾斜角度固定式のものは、一定の切
断直径の路面切断専用のものとなるが、施工現地におけ
る回転駆動軸およびカッタの傾斜角度の調整が不要なの
で、作業性にすぐれている。
【0009】この発明におけるカッタの縦断面形状にお
いては、図6に示すようにチップ37の高さを含むブレ
−ド36の円錐面板部34の巾Lは、頂板部35と切断
溝70との干渉を避けるために、切込深さHより大とす
るのがよい。またブレ−ド36の直径Dは、大きくしす
ぎると、球冠体33と円錐面板部34との近似度が低下
して円錐面板部34と切断溝70の壁面との干渉が生じ
ると共に大形で取扱いにくくなり、また小さくしすぎる
と、切込深さHが大きくとれないので、発明者の知見に
よると、切断円の半径R(=球面31の半径)に対し
て、0.5R≦D≦0.75Rとするのが好ましい。
【0010】
【作用】この発明の路面の切断方法においては、図6に
示すように縦断面台形のブレ−ド36にチップ37を固
着したカッタ30は、路面側の円錐面板部34の縦断面
が路面2に対してほぼ直角になるように回転駆動軸43
を回動中心線3に向って斜め下向きに傾斜させた状態
で、回動中心線3から半径Rの位置において路面2に切
込まれ回動中心線3のまわりに回動駆動されるので、路
面2よりも下方位置にある中心Qを中心とする球面31
に近似した円錐面板部34の回動中心線3まわりの回動
によって、回動中心線3を中心とする半径Rの平面円形
で路面2に対してほぼ直角な切断溝70が形成される。
【0011】ブレ−ド36の円錐面板部34は球面31
(詳しくは球面31を平面32で切断した球冠体33)
に近似した形状を有するうえ、切断溝70の巾Wはチッ
プ37の巾tよりも少量大きく円錐面板部34の板厚は
この巾tよりも小さいので、円錐面板部34は切断溝7
0の壁面には殆ど接触することがなく、切断円の半径が
R=500〜600mmと比較的小さい場合でも、円板状
のカッタを用いる場合のようなブレ−ドの異常摩耗や破
損をおこすことなしに、円滑に路面の切断をおこなうこ
とができるのである。
【0012】またこの発明の路面切断装置においては、
路面の切断すべき半径Rの円形形状の回動中心線に対し
て、カッタ駆動軸が回動中心線に指向するとともにカッ
タの下縁が半径Rの位置の路面に接するように、台車を
路面上に位置決めし、駆動機によりカッタを回転駆動し
て下降させれば、カッタはほぼ路面に対して直角方向に
切込まれる。
【0013】副車輪はこの切込量を所定量に維持し、台
車を手押駆動等により前進させれば、車軸が回動中心線
に指向する走行車輪と副車輪は回動中心線まわりの円形
軌跡に沿って路面上を走行して、台車およびカッタを回
動中心線まわりに回動させ、半径Rの球面に近似する円
錐面板部にチップを固着したカッタ自身も半径Rで旋回
移動する傾向にある(変形R以外の曲率半径で旋回させ
ると、最下点を通過したチップが切削済の切断溝の溝壁
面と干渉して切削抵抗が増加し、この切削抵抗が最も少
ない半径Rの旋回方向に自動的に修正される傾向にあ
る)こととあいまって、回動中心線を中心とする半径R
の平面円形に連続し路面に対してほぼ直角な切断溝が形
成されるのである。
【0014】
【実施例】以下図1乃至図7によりこの発明の一実施例
を説明する。図中、1は路面2上に載置した路面切断装
置で、台車10上に、カッタ支持装置50を介して、エ
ンジンを動力源とするカッタ駆動機40を搭載し、この
カッタ駆動機の回転駆動軸43にカッタ30を装着して
成る。図1〜図3は、路面2上に設定した回動中心線3
を中心とする半径Rの円4に沿って路面2を切断するた
めに、路面切断装置1を路面2上にセットした状態(以
下セット状態という)を示す。
【0015】台車10は、平板状の車台11の後端部
に、手押操作用のハンドル12を固設し、車台11の後
部下方に固設した脚体13に2個の走行車輪14,15
を軸支するとともに、車台11の前部にア−ム16を介
して固設した伸縮脚20の下部に切込深さ調節用の副車
輪17を軸支して成る。
【0016】伸縮脚20は、ア−ム16に固着した外筒
21に副車輪17を軸支する内筒22を摺動自在に嵌合
させた二重角筒体構造を有し、外筒21の上端部の端板
23に回動自在に支持したねじ棒24のおねじ部を、内
筒22の上端部に固着した端板25にねじ込むととも
に、ねじ棒24の上端部にハンドル26を固着して成
り、このハンドル26の手動回動操作により、内筒22
を外筒21に対して上方へ引込駆動し、その引込量(伸
縮脚20の短縮量)に対応する距離分だけ、カッタ30
を路面2内に切込み、かつその切込量を一定に維持しな
がら台車10を前進させることにより、一定切込深さの
切断をおこなうためのものである。
【0017】そして図1に示すように、台車10におけ
る各走行車輪14,15および副車輪17は、その車軸
の軸線14a,15aおよび17aが、回動中心線3に
指向するように、各車軸の向きが設定されている。なお
上記カッタ30の切込みにより、車台11は前方へ傾斜
するため、厳密に云えば前記各軸線は回動中心線3から
少量ずれることになるが、前後の軸線間距離が切込深さ
に比べてある程度大きければ、上記ずれ量は小量であっ
て、台車10は各車輪の転動により、回動中心線3を中
心とする円形の軌跡にほぼ沿って走行するのである。
【0018】次にカッタ30は、図6および図7に示す
ように、路面切断円である円4の半径と等しい半径Rの
球面31の一部を平面32で切断した球冠体33に近似
する円錐台面状の、円錐面板部34と円形平板状の頂板
部35とから成る縦断面台形の金属板(たとえば鋼板)
製のブレ−ド36の周縁部に、多数個の硬質材(たとえ
ばダイヤモンドと金属の焼結体)製のチップ37を、す
きま38をおいて円形に配列し溶接して成る。チップ3
7の巾tは、円錐面板部34の板厚より大きく、チップ
37の側部は円錐面板部34の両側へ突出している。3
9は回転駆動軸43にカッタ30を取付けるためのボル
ト挿通用の取付穴である。カッタ駆動機40は、ケ−シ
ング41に固着したア−ム42の先端部に回転駆動軸4
3を回転自在に取付け、ア−ム42部に内蔵したチェ−
ン駆動機構により、ケ−シング41内のエンジンの回転
を回転駆動軸43に伝達するようになっている。なお図
6および図7以外の図面においては、チップ37の図示
を省略してある。
【0019】またカッタ支持装置50は、カッタ駆動機
40を上面に支持取付する平板状の傾動台51と、この
傾動台51の傾斜角度調節用の傾斜角度調節機構55と
から成る。図4に示すように傾動台51は、車台11の
一側端部に蝶番機構52を介して、カッタ駆動機40の
回転駆動軸43(後述のようにセット状態において回動
中心線3に指向する)に対して直角方向に延びる揺動中
心線54のまわりに、揺動自在に支持されている。
【0020】傾斜角度調節機構55は、傾動台51およ
び車台11に設けた車台巾方向(図4における矢印X方
向)に延びる長穴56,57を貫通するねじ棒58の中
間部を、傾動台51の下面に固着した環体60内に揺動
中心線54と平行な支軸線61のまわりに揺動自在にピ
ン62,63により支持したナット64(図5参照)に
ねじ込み、ねじ棒58の上端に固着したハンドル65の
手動回動操作により傾動台51の傾斜角度を調節し、そ
の後ロック用のナット66および67の締付けにより、
傾斜角度を一定に保持するようになっている。なお68
はねじ棒58の下端部を貫通するピンである。
【0021】そして傾動台51上にはカッタ駆動機40
が取付けられ、このカッタ駆動機40の回転駆動軸43
の先端の取付板部43aには、カッタ30のブレ−ド3
6の頂板部35が締付固定されるが、このカッタ駆動機
40の傾動台51に対する取付位置および回転駆動軸4
3の長さは、後述のセット状態においてカッタ30の下
縁が回動中心線3から距離Rの位置に来るように、それ
ぞれ設定されている。
【0022】上記構成の路面切断装置1を用いて路面2
を切断するには、図1に示すように路面2上に回動中心
線3の位置および半径Rの円4を円形定規とマ−キング
チョ−クなどで描く。そして伸縮脚20のハンドル26
の操作による副車輪17の上下位置調節と、傾斜角度調
節機構55のハンドル65の操作による傾動台51、従
って回転駆動軸43の傾斜角度調節によって、カッタ3
0の下縁(チップ37の外周)が路面2にほぼ接触する
ように、かつカッタ30の下側に位置する円錐面板部3
4の縦断面(円錐面の鉛直下向きの母線)と路面2のな
す角度α(図3参照)がほぼ直角となるように、カッタ
30を位置ぎめする。
【0023】そしてこの位置ぎめ状態の台車10の向き
および位置を、図1に示すように、回転駆動軸43の回
転中心軸線44が回動中心線3を指向するように、かつ
カッタ30の下縁(チップ37)が円4上に位置するよ
うに、位置ぎめして、セット状態とする。その後カッタ
駆動機40によりカッタ30を回転駆動し、ハンドル2
6の操作により伸縮脚20を縮めながらカッタ30を下
降させて路面2に切込み、所定の切込深さHとなった
ら、ハンドル12の操作により台車10を前進させれ
ば、台車10は走行車輪14,15および副車輪17に
よって回動中心線3のまわりにほぼ円形の軌跡を描いて
走行し、カッタ30は回動中心線3のまわりにほぼ半径
Rの円形軌道を描いて回動し、路面2は円形に切断され
る。
【0024】この切断状態においては、カッタ30の円
周上に配列するチップ37は、図6における回動中心線
3上の路面2より下方に位置する中心Qを中心とする球
面31の一部として回転中心軸線44のまわりに回転し
つつ回動中心線3のまわりに旋回するので、路面2には
チップ37の巾tよりも少量広い巾Wのほぼ鉛直な切断
溝70が形成される。また円錐面板部34はこの切断溝
70のほぼ中央付近にあり、かつチップ37の巾tより
も薄い板状体なので、円錐面板部34は切断溝70の壁
面には殆ど接触することがなく、ブレ−ド36の破損や
損耗を生じることなく、路面の切断をおこなうことがで
きるのである。
【0025】上記の路面切断装置1により、半径R=5
15mmの円形に路面2を切断するために、図6に示す半
径R=515mmの球面31の球冠体33に近似する円錐
台面形状として、D=350mm、d=110mm、台形高
さh=28mm(この実施例では各数値は詳しくはブレ−
ドの凸面側の先端縁隅および曲がり角部間の値)の縦断
面台形のブレ−ド36(板厚2.5mmのJIS規格S4
5C鋼板製)の外周に、巾7mm、高さ6mm、長さ40mm
のダイヤモンドと金属の焼結体製のチップ37を溶接に
より24個固着して成るカッタ30を用い、セット状態
においてチップ37(この実施例では詳しくはチップ3
7の外側面37a)を半径R=515mmの円4上に位置
させて、前記工程に従って切断をおこなったところ、溝
巾W=10mm、深さH=120mmのほぼ垂直断面を有す
る切断溝70を形成させつつ、円形(切断溝70の外径
部における半径=約515mm)に路面2の切断をおこな
うことができた。
【0026】この発明は上記実施例に限定されるもので
はなく、たとえば台車10、カッタ30、カッタ駆動機
40、カッタ支持装置50などの具体的形状や構造は、
上記以外のものとしてもよい。また切断しようとする円
4の直径が1種類の場合には、傾斜角度調節機構55を
省略して傾動台51を車台11に一定の傾斜角度で固着
した固定台形式のものとしてもよい。またブレ−ド36
の球冠体33への近似は、ブレ−ド36の凹面側におい
ておこなってもよい。
【0027】また1台の路面切断機を複数種類の直径の
円4の切断用に用いる場合は、該半径に対応する複数種
類のカッタ30を用意してその交換をおこなうととも
に、走行車輪14,15および副車輪17の図1におけ
る各軸線14a,15aおよび17aの向きを、前記半
径に応じて切替えられるように、脚体13あるいは内筒
22に取付ける構造とすればよい。図8はこの軸線の向
きを切替えられる車輪支持構造の一例を示し、脚体13
あるいは内筒22にボルト取付される取付板81に対し
て車輪82が鉛直軸線のまわりにブラケット83ごと旋
回自在なキャスタ−形式の車輪支持構造80において、
取付板81の側部に固着した側板84部に、旋回中心8
5を中心とする円周上に複数個の穴86を穿設し、ブラ
ケット83に固着した旋回板87に設けた1個のねじ穴
88にねじ込む位置ぎめ用のボルト89を、どの穴86
に挿通させるかによって、車輪82の軸線82aの向き
を切換えるようにしたものである。
【0028】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
切断円の直径が比較的小さい場合でも、ブレ−ドの破損
をおこすことなく、路面に対してほぼ直角な切断面で、
路面を切断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す路面切断装置の平面
図である。
【図2】図1の矢視A−A側面図である。
【図3】図2の矢視B−B側面図である。
【図4】図2のC−C線断面図である。
【図5】図4のD−D線断面図である。
【図6】図1の装置による路面の切断状態を示す縦断面
図である。
【図7】図6におけるカッタ30の正面図である。
【図8】この発明における台車の車輪の支持構造の他の
実施態様を示す斜視図である。
【図9】従来の切断方法による路面の切断状態を示す縦
断面図である。
【符号の説明】
1…路面切断装置、2…路面、3…回動中心線、4…
円、10…台車、11…車台、14…走行車輪、14a
…軸線、15…走行車輪、15a…軸線、17…副車
輪、17a…軸線、20…伸縮脚、26…ハンドル、3
0…カッタ、31…球面、32…平面、33…球冠体、
34…円錐面板部、35…頂板部、36…ブレ−ド、3
7…チップ、38…すきま、40…カッタ駆動機、43
…回転駆動軸、44…回転中心軸線、50…カッタ支持
装置、51…傾動台、54…揺動中心線、55…傾斜角
度調節機構、58…ねじ棒、64…ナット、65…ハン
ドル、70…切断溝、80…車輪支持構造、82…車
輪、82a…軸線。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半径Rの球面の一部を平面で切断した球
    冠体に近似する円錐台面状の円錐面板部と頂板部とから
    成る縦断面台形のブレ−ドの周縁部に、前記円錐面板部
    の板厚より広巾のチップを固着して成るカッタを用い、 前記カッタの凹面側を路面上の回動中心線側にして該回
    動中心線に指向する回転駆動軸に前記頂板部を取付け、 前記回動中心線から半径Rの路面位置に前記カッタの下
    縁を位置させるとともに、路面側の前記円錐面板部の縦
    断面が路面に対してほぼ直角となるように前記回転駆動
    軸を傾斜させ、 前記カッタを回転駆動して所定の切込深さまで下降させ
    たのち、前記カッタを前記回動中心線のまわりに回動さ
    せて、路面を平面円形に切断することを特徴とする路面
    切断方法。
  2. 【請求項2】 路面上の回動中心線に指向する車軸によ
    り車台に回転自在に支持された走行車輪と、前記回動中
    心線に指向する車軸により回転自在に支持されるととも
    に前記車台に上下位調節自在に取付けられた切込深さ調
    節用の副車輪とをそなえて成り、前記回動中心線の回り
    に回動自在に路面上に載置される台車と、 半径Rの球面の一部を平面で切断した球冠体に近似する
    円錐台面状の円錐面板部と頂板部とから成る縦断面台形
    のブレ−ドの周縁部に、前記円錐面板部の板厚より広巾
    のチップを固着して成り、凹面側を前記回動中心線側に
    して前記頂板部を、駆動機により回転駆動される前記回
    動中心線に指向する回転駆動軸に取付けられたカッタ
    と、 前記車台上に設けられ、路面側の前記円錐面板部の縦断
    面が路面に対してほぼ直角となるように前記回転駆動軸
    を前記回動中心線に向って斜め下向きに傾斜させるとと
    もに、該傾斜状態における前記カッタ下縁部を前記回動
    中心線から半径Rの路面位置に支持するカッタ支持装置
    とを具備して成る路面切断装置。
  3. 【請求項3】 カッタ支持装置が、回転駆動軸に対して
    直角方向に延びる中心線のまわりに揺動自在に車台に取
    付けられ、前記回転駆動軸を傾斜角度調節自在に支持す
    る傾動台と、前記傾動台の前記車台に対する傾斜角度を
    調節するための傾斜角度調節機構とから成る請求項2記
    載の路面切断装置。
  4. 【請求項4】 カッタ支持装置が、車台に固設され回転
    駆動軸を所定の傾斜角度に保持する固定台から成る請求
    項2記載の路面切断装置。
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