JP2005103627A - パイプ切断機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡便でしかも低廉な手法により、パイプを高い精度で所定の傾斜角度で切断する。
【解決手段】 切断されるパイプの外周面に装着されるガイドと、このガイドにより進行方向が拘束されつつ、前記パイプの外周面を周方向に自走する自走体と、この自走体に搭載され、この自走体から前記パイプの切断される切断位置に向けて延びる切断手段とを備え、前記ガイドを、前記パイプの軸方向に対して所定の角度に傾けてこのガイドを前記パイプに装着させる角度決定部と、この角度決定部と平行に延び、前記自走体を走行させる車輪の進行方向を拘束するガイドレールとで構成し、前記切断手段を、その先端が前記走行体から一定の距離に保持されて前記切断位置に向けられているよう構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】 切断されるパイプの外周面に装着されるガイドと、このガイドにより進行方向が拘束されつつ、前記パイプの外周面を周方向に自走する自走体と、この自走体に搭載され、この自走体から前記パイプの切断される切断位置に向けて延びる切断手段とを備え、前記ガイドを、前記パイプの軸方向に対して所定の角度に傾けてこのガイドを前記パイプに装着させる角度決定部と、この角度決定部と平行に延び、前記自走体を走行させる車輪の進行方向を拘束するガイドレールとで構成し、前記切断手段を、その先端が前記走行体から一定の距離に保持されて前記切断位置に向けられているよう構成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、パイプをその軸方向に対して所定の角度傾けて切断するためのパイプ切断機に関する。
パイプ同士の軸方向を相互に傾けて接続する手法の1つに、接続する一方のパイプの端部を、その軸方向に対して所定の角度傾けて切断し、この切断面に他方のパイプを接続する方法がある。
従来、パイプに斜めに傾く切断面を形成する場合、人手により切断する手法が用いられていた。人手による切断では、例えば、パイプの外周面に、切断しようとする軌跡に沿って線をけがき、このけがき線に沿って作業者がガス切断する等の方法が採られていた。また、図7に示すような手法もある、この図7に示す手法では、パイプPの外周面に取り付けられるガイド100と、ガイド100に進行方向が拘束されつつパイプの外周面を周方向に自走する走行体101とを備えている。また、走行体101には、伸縮ホルダ103が設けられ、この伸縮ホルダ103によって切断用のトーチ102が走行体101の側方に保持されている。このパイプ切断機では、ガイド100をパイプPの軸方向に対して直交する向きに取り付け、走行体101を当該ガイド100に沿って軸方向に対して直交する方向に走行させる。そして、走行体101の走行に伴い、伸縮ホルダ103を伸縮させることでトーチ102の先端を移動させてパイプに斜めの切断面を形成させている。
さらに、斜めの切断面をパイプに形成する手法として、特許文献1に記載の装置を使用した方法がある。この特許文献1に開示の装置では、架台の中央部に管材を載置する昇降台を設け、この昇降台を上下に昇降自在に設けている。また、昇降台の両側部に立設された左右の支柱体と、これら両支柱体に水平軸心回りで揺動自在に支持された環状支持体と、この環状支持体の揺動角を設定する角度設定装置とを当該装置に設けている。そして、環状支持体に旋回自在に支持された旋回リングを設け、この旋回リングに切断機を設置し、切断機の切断に伴い管材をその軸方向に対して所定の角度傾けて切断している。
この装置によると、管材を斜めに切断する場合、管材を昇降台上に載置するとともに、昇降台を上昇させて切断機に対応する高さに移動させる。その後、切断機が設けられた環状支持体を所定の切断面に合うように揺動させ、そして切断機が直接支持された旋回リングを旋回装置により旋回させる。かかる作用を通じて管材を斜めに切断している。
しかし、人手によりパイプを切断する場合、作業者の技量に左右され、切断面の仕上げにばらつきが生じてしまう。また、切断面を均一な平面に仕上げることも困難であった。また、図7に示す、トーチ102を保持する伸縮ホルダ103を伸縮させることで、パイプPに傾斜角のある切断面を形成する方式では、伸縮ホルダ103の伸縮と自走体101の走行との対応を取りつつ伸縮長さを制御する必要があるが、この制御が困難である。高い精度でこの制御を行うとなると、装置が高価になるばかりか、取り扱いが複雑となってしまう。一方、特許文献1に記載された装置では、精度良くパイプを切断できるが、装置が大がかりとなり、また高価となってしまう。
そこで、本発明では、簡便でしかも低廉な手法により、パイプを高い精度で所定の傾斜角に切断できる装置を提供する。
本発明では、上記課題を解決するために、切断されるパイプの外周面に装着されるガイドと、前記ガイドにより進行方向が拘束されつつ、前記パイプの外周面を周方向に自走する自走体と、前記自走体に搭載され、この自走体から前記パイプの切断される切断位置に向けて延びる切断手段と、を備え、前記ガイドは、前記パイプの軸方向に対して所定の角度に傾けてこのガイドを前記パイプに装着させる角度決定部と、この角度決定部と平行に延び、前記自走体を走行させる車輪の進行方向を拘束するガイドレールとを有し、前記切断手段は、その先端が前記走行体から一定の距離に保持されて前記切断位置に向けられているパイプ切断機を採用した。
本発明によれば、パイプに形成される切断面の傾斜角を前記角度決定手段で最初に設定しておけば、その後に、複雑な制御を行うことなく、単に自走体をガイドレールに沿わせて自走させるだけでパイプに斜めの切断面を形成できる。このため、装置の構造を簡素化し、また低廉に抑えることができる。
なお、本発明では上記パイプ切断機において、前記角度決定部は、その内面と切断される前記パイプの外周面との間に所定の隙間が形成される径を有するリング状の本体と、この本体と前記パイプの外周面との間の部分を前記パイプの半径方向に伸縮可能に設けられ、前記パイプの周方向の所定位置にて前記本体を前記パイプに支持させる支持体とを備えたことを特徴としている。
リング状の本体とパイプとの間に隙間を設けることで、本体をパイプに干渉させることなく本体をパイプの軸方向に対して斜めに傾けることができる。そして、本体を傾けた後、支持体で本体をパイプに対して支持させれば、その後も、本体の傾斜した状態を維持させておくことができる。これにより、パイプの軸方向に対して傾斜した切断面をパイプに形成できる。
また、本発明では、上記パイプ切断機において、前記ガイドレールは、前記走行体の車輪がはめ込まれる車輪溝を有する一方で、前記走行体には、この走行体を走行せしめる3つの車輪が設けられ、この中の2つの車輪がこの走行体の一方の側部に設けられ、これら2つの車輪が前記車輪溝にはめ込まれていることを特徴としている。
自走体は、ガイドレールによってその進行方向が拘束されるが、パイプに精度の高い切断面を形成するには、自走体が確実にガイドレールに沿って移動することが必要である。本発明のように、3つの車輪のうち2つの車輪をガイドレールの車輪溝にはめ込ませることで、強い拘束力を自走体に付与し、自走体を所望の軌跡で移動させることができる。
本発明によれば、ガイドをパイプの軸方向に対して所定の角度傾けて装着すれば、自走体がガイドに沿って自走する。このような自走体に切断手段を取り付けているのでパイプに傾斜した切断面をコストをかけず、しかも精度良く形成できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかるパイプ切断機1を示している。このパイプ切断機1は、切断しようとするパイプPの外周面に配されて使用される。パイプ切断機1は、パイプPの外周面に装着される環状のガイド2と、このガイド2の側部に配され、ガイド2によって案内されてパイプPの外周面を周方向に自走する自走体10とを備えている。
ガイド2は、図2に示すように、パイプPに形成される切断面Sの傾斜角を決定するための角度決定部3と、この角度決定部3の側部にてパイプPの中心側に向けて張り出すガイドレール8とから構成されている。角度決定部3は、リング状の本体4と、この本体4をパイプPの外周面に保持させる複数の支持体5とから構成されている。
本体4は、その内面と装着させるパイプPの外周面との間に隙間が形成されるようにその径及び肉厚が形成されている。また、本体4には、その周方向を四等分する位置に、内外を貫通するねじ孔が形成されている。支持体5は、これらねじ孔の位置に配置される。
支持体5は、図3に示すように、本体4とパイプPの間に配される、円錐台状に形成されたベース部6と、本体4の外周から本体4のねじ孔を通してベース部6の上面にねじ込まれる蝶ねじ7とから構成されている。ベース部6はその下面がパイプPの外周面に接地され、その上面がパイプPの半径方向外側に向けられる。ベース部6の中心部には、半径方向外側に向けられた上面から中心軸に沿ってねじ孔が形成されている。蝶ねじ7は、頭部とねじ部とから形成さている。この蝶ねじ7は、本体4の外面側からねじ部が本体4のねじ孔に挿入され、さらに先方がベース部6に形成されたねじ孔にねじ込まれる。
一方、角度決定部3の側部に設けられたガイドレール8は、その外周面に車輪溝9が周方向に延びるように形成されている。この車輪溝9は、後に説明するように、自走体10の車輪12がはめ込まれる溝である。
なお、角度決定部3を構成する支持体は、図4に示すように構成してもよい、この支持体5Aは、円錐台に形成されたベース部6Aと、このベース部6Aと一体に構成されたボルト7Aと、本体4の外周面にてボルト7Aのねじ部にねじ込まれるナット7cとから構成されている。ボルト7Aはその頭部7aがベース部6Aの上端と一体に形成されており、ねじ部7bが半径方向外側に向けて延びている。ねじ部7bは、本体4の内側からねじ孔にねじ込まれており、その上端が本体4の外周面から突出している。そして、ナット7cをねじ部7bの突出した部分にねじ込んで、ガイドをパイプの外周面に支持させるように構成されている。
自走体10は、この自走体10をパイプPの外周面に接地される車輪12の取り付けられた走行ベース11と、この自走体10に駆動力を付与する駆動機構15とから構成されている。また、この自走体10にはパイプPを切断するためのガス切断用のトーチ30が取り付けられている。
この自走体10は3輪構造が採用されており、走行ベース11には、ガイド2側の側面に2つの車輪12が、走行ベース11の前後に並べられて取り付けられている一方で、逆側の側面には1つの車輪12が取り付けられている。ガイド2側の2つの車輪12は、ガイドレール8に形成された車輪溝9にその外周縁がはめ込まれる一方で、これと逆側の車輪12は、その周縁がパイプPの外周面に接地されている。
また、走行ベース11には上方に向けて延びる複数の支柱13が設けられており、駆動機構15は、この支柱13に固定されている。駆動機構15は、支柱13に固定されたギヤボックス16と、ギヤボックス16のギヤに噛み合わされると共に、パイプPの外周面に巻き付けられるチェーン17と、ギヤボックス16と連動され、ギヤボックス16内のギヤを回転駆動させるためのハンドル18とを備えている。ギヤボックス16の中央には、ギヤ歯を半径方向側に向けて突出させているギヤが設けられており、チェーン17はこのギヤ歯と噛み合っている。
駆動機構15は、ハンドル18が回転され、これに伴いギヤボックス16内のギヤが回転される。すると、ギヤボックス16の中央に設けられたギヤの歯が、パイプPの外周面に巻き付けられたチェーン17に順次噛み合わされて、自走体10をパイプPの周方向に送り出す。これにより、自走体10は、パイプPの外周面を自走する。
そして、パイプPを切断するガス切断用のトーチ30は、自走体10の側方に延びるホルダ20によって保持されている。トーチ30を保持するホルダ20は、トーチ30と自走体10との距離を一定に維持するものであり、その基部が自走体10の支柱13に取り付けられており、その先端がガイド2を越えてパイプPの端縁側まで延びている。トーチ30は、噴射口30aを下側に向け、ホルダ20の先端に固定されている。
このトーチ30には、ガス等をこのトーチ30に送り込むためのホース32が接続されている。ホース32は、トーチ30の後端から自走体10の上部に向けて延びており、ホース32の他端側には、継手31が接続されている。自走体10を構成する支柱13の上部には、水平に配された支持バー21が取り付けられており、継手31は、この支持バー21に取り付けられている。この継手31は、図示しない、ガス供給部や酸素供給部などに接続されており、これらガス供給部や酸素供給部から供給されたガスや酸素をトーチ30に中継している。
以上の構成を備えたパイプ切断機1によれば、パイプPは、図1及び図5に示すように、その軸方向に対して所定の角度傾けられて切断される。
まず、ガイド2をパイプPの軸方向と直交する端面Paに対して所望の角度θだけ傾けてパイプPの外面に装着する。ガイド2をパイプPの軸方向に対して傾ける際には、支持体5のベース部6がパイプPの外周面とむやみに干渉することを防止するため、支持体5を本体4側へ引き上げておく。所望の角度に当該ガイド2を傾けた後、支持体5の蝶ねじ7をねじ込ませてベース部6の下面をパイプPの外周面に当接させて、ガイド2をパイプPに固定させる。これにより、パイプPに形成しようとする切断面Sと平行をなしてガイド2がパイプPの外周面に装着される。
次いで、自走体10の駆動機構15を構成するチェーン17をパイプPの外周面に巻き付けて、自走体10をパイプP外周面に拘束させる。この際、走行ベース11のガイド2側に設けられた車輪12の2つをガイドレール8に形成された車輪溝9にはめ込ませる。
その後、継手31を支持バー21に取り付けると共にホルダ20の先端にトーチ30を取り付ける。トーチ30は、その先端がパイプPの外周面に向けられるように、下方に向けて取り付けられる。また、トーチ30は、その先端がパイプPに形成しようとする切断面Sの位置に確実に向けられるように調整されて取り付けられる。なお、トーチ30と継手31とを結ぶホース32が自走体10のハンドル18や、ガイド2等と干渉する場合には、結束バンドなどを用いて、これらホース32を自走体10の支持バー21や支柱13に結束させると良い。
一方、継手31は、図示しないガス供給部や酸素供給部に接続される。なお、切断しようとするパイプPの径や肉厚に応じて、トーチ30に供給するガスや酸素の量を予め調整しておく。
その後トーチ30を点火し、パイプPの外周面に向けて炎を照射する。この炎によりパイプPにはその内外を貫通する穴が形成される。そして、パイプPに形成されるこの穴の形成具合に対応させて、ハンドル18を回して自走体10を徐々に周方向に自走させる。これをパイプPの全周にわたり行うことで、パイプPはその軸方向に分離されるように切断される。自走体10の進行方向を拘束するガイド2は、予めパイプPの軸方向と直交するパイプPの端面Paに対して所定の角度θが形成されるように斜めに傾けられているので、自走体10をガイド2に沿って1周させれば、切断面Sはその法線Hの方向がパイプPの軸方向に対して所定の角度θに傾くように形成される。
なお、走行ベース11の片側面に設けられた2つの車輪12双方がガイド2の車輪溝9にはめ込こまれている。このため、自走体10の進行方向は、ガイド2の傾きに拘束されやすく、自走体10は確実に所定の傾きに傾けられてパイプPの外周面を進行する。
以上、ガイドの側方に走行体を配置したパイプ切断機を例に説明したがこれに限定されるものではない。
図6は他の実施形態にかかるパイプ切断機40を示している。この実施形態にかかるパイプ切断機40では、ガイド41の外周面に走行体が直接搭載されている。
ガイド41は環状に形成された本体42と、その周方向における所定の位置に配される支持体(不図示)とから構成されている。ガイド41の本体42は、パイプPの軸方向に対して所定の角度傾けられて支持体によりパイプPの外周面に装着されている。このタイプのガイド41は、これ自体が角度決定部としての機能を有している。
また、本体42の外周面には、その幅方向の両端部が矩形状に切り欠かれたガイドレール43,43が形成されており、本体42の外周面は、幅方向の中央部44が半径方向外側に向けて若干突出している。
一方、自走体50は、自走ベース51と、自走ベース51から上方に延びる支柱53に取り付けられた駆動機構55とを備えている。また、自走体50には、パイプPを切断するためのトーチ60が自走体50の側方に固定されるようにして取り付けられている。
自走ベース51の下面には、その幅方向の中央部に車輪52,52が左右に並べられて取り付けられている。車輪52,52の内縁同士の間隔は、本体42の外周面にて突出している中央部44の幅とほぼ一致しており、これら車輪52,52は、ガイド41の両側に矩形状に切り欠かれて形成されたガイドレール43,43にはめ込まれる。
駆動機構55は、自走ベース51から延びている支柱53に固定されているギヤボックス56と、支柱53に固定されて、このギヤボックス56内のギヤを回転駆動させるためのハンドル58と、ガイド41の外周面に巻き付けられると共に、ギヤボックス56のギヤと噛み合わされるチェーン57とを備えている。ハンドル58とギヤボックス56内のギヤとは、互いに連動するように噛み合っており、ギヤボックス56内のギヤはハンドル58の回転に伴い回転駆動される。また、ギヤボックス56の外周面から半径方向外側にギヤ歯が張り出しているギヤには、ガイド41の外周面に巻き付けられているチェーン57が噛み合わされる。ギヤボックス56の外周面からギヤ歯が張り出しているギヤは、ハンドル58の回転に伴い回転される。このため、ハンドル58を回転させることにより、ギヤの歯はチェーン57と順次噛み合わされる。ギヤの歯がチェーン57と順次噛み合わされることにより、自走体50は、ガイド41の周方向に送り出され、ガイド41の外周面を周方向に自走する。
そして、パイプPを切断するためのトーチ60は、自走体50の側方に延びるホルダ65によって自走体50との距離が一定に維持されるように保持されている。このホルダ65は、その基部が自走ベース51の側部に取り付けられており、パイプPの端縁側まで延びている。そして、トーチ60はその噴射口60aが下側に向けられて、ホルダ65の先端に固定されている。また、トーチ60には、ガス等をこのトーチ60に送り込むためのホース61が接続されている。ホース61は、トーチ60の後端から自走体50の上部に向けて延びており、ホース61の他端側には、継手62が接続されている。また、自走体50を構成する支柱53の上部には、水平に配された支持バー59が取り付けられており、継手62は、この支持バー59に取り付けられている。この継手62も、図示しない、ガス供給部や酸素供給部などに接続されている。
以上の構成を備えたパイプ切断機40では、図6に示すように、角度決定部として機能するガイド41をパイプPの軸方向に対して所定の角度傾けてパイプPの外周面に固定する。この図6に示す例では、軸方向と直交するパイプPの端面Paに対して角度θ傾けられる。その後、傾けられたガイド41の外周面にチェーン57を使用して自走体50を装着させる。また、自走体50に切断手段としてのトーチ60を取り付ける。トーチ60を取り付ける際には、その先端をパイプPの切断とする位置に正確に向ける。
その後、トーチ60を点火する。トーチ60から照射される炎により、パイプPには、内外を貫通する穴が形成される。この穴の形成具合に対応させて、ハンドル58を回転させ、自走体50をパイプPの周方向に自走させる。これをパイプPの周方向の全周について行えば、パイプPには、所定の角度に傾く切断面Sが形成される。この図6に示す例では、切断面SはパイプPの軸方向と直交するパイプPの端面Paに対して角度θ傾けられて形成される。
なお、図1に示すタイプのパイプ切断機及びこの図6に示すタイプのパイプ切断機のいずれについても、トーチによるパイプの穴開けと、自走体の自走との対応を極めて容易に制御できるため、切断面は凹凸の少ない滑らかな面となる。また、自走体の走行する軌跡は、ガイドにより拘束されるため、精度の高い傾斜角に切断面を形成できる。
1,40 パイプ切断機
2,41 ガイド
3 角度決定部
8,43 ガイドレール
10,50 自走体
11,51 走行ベース
15,55 駆動機構
30,60 トーチ(切断手段)
2,41 ガイド
3 角度決定部
8,43 ガイドレール
10,50 自走体
11,51 走行ベース
15,55 駆動機構
30,60 トーチ(切断手段)
Claims (3)
- 切断されるパイプの外周面に装着されるガイドと、
前記ガイドにより進行方向が拘束されつつ、前記パイプの外周面を周方向に自走する自走体と、
前記自走体に搭載され、この自走体から前記パイプの切断される切断位置に向けて延びる切断手段と、
を備え、
前記ガイドは、前記パイプの軸方向に対して所定の角度に傾けてこのガイドを前記パイプに装着させる角度決定部と、この角度決定部と平行に延び、前記自走体を走行させる車輪の進行方向を拘束するガイドレールとを有し、
前記切断手段は、その先端が前記走行体から一定の距離に保持されて前記切断位置に向けられていることを特徴とするパイプ切断機。 - 前記角度決定部は、その内面と切断される前記パイプの外周面との間に所定の隙間が形成される径を有するリング状の本体と、この本体と前記パイプの外周面との間の部分を前記パイプの半径方向に伸縮可能に設けられ、前記パイプの周方向の所定位置にて前記本体を前記パイプに支持させる支持体とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のパイプ切断機。
- 前記ガイドレールは、前記走行体の車輪がはめ込まれる車輪溝を有する一方で、
前記走行体には、この走行体を走行せしめる3つの車輪が設けられ、この中の2つの車輪がこの走行体の一方の側部に設けられ、これら2つの車輪が前記車輪溝にはめ込まれていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパイプ切断機。
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- 2003-10-01 JP JP2003343659A patent/JP2005103627A/ja active Pending
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