JPH07278867A - 電解銅箔の製造方法 - Google Patents

電解銅箔の製造方法

Info

Publication number
JPH07278867A
JPH07278867A JP9702694A JP9702694A JPH07278867A JP H07278867 A JPH07278867 A JP H07278867A JP 9702694 A JP9702694 A JP 9702694A JP 9702694 A JP9702694 A JP 9702694A JP H07278867 A JPH07278867 A JP H07278867A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tungsten
acid
copper foil
electrolytic
producing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9702694A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3238278B2 (ja
Inventor
Takeshi Ebina
毅 蝦名
Masaomi Murakami
昌臣 村上
Eita Arai
英太 新井
Yukio Kajiura
幸生 梶浦
Toshio Kurosawa
俊雄 黒沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Mining Holdings Inc
Original Assignee
Nikko Materials Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikko Materials Co Ltd filed Critical Nikko Materials Co Ltd
Priority to JP09702694A priority Critical patent/JP3238278B2/ja
Publication of JPH07278867A publication Critical patent/JPH07278867A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3238278B2 publication Critical patent/JP3238278B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Parts Printed On Printed Circuit Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 180℃における熱間伸び率が3%以上であ
り、銅箔粗面の粗さが大きく、しかもピンホール発生の
少ない電解銅箔の製造方法を確立すること。 【構成】 硫酸酸性硫酸銅溶液(特にはニカワ:10m
g/l以下及び塩化物イオン:20〜100mg/lを
含みうる)を電解液として電解銅箔を製造する方法にお
いて、電解液にタングステン若しくはタングステン化合
物(例:タングステン金属、タングステン酸塩、タング
ステン−銅合金)をタングステンとして0.1μg/l
〜250mg/l、好ましくは0.1mg/l〜50m
g/l添加することを特徴とする。電解中の沈殿の発生
を防止するためには、亜リン酸、リン酸、ピロリン酸、
ポリリン酸、亜ヒ酸、ヒ酸、メタバナジン酸から選ばれ
る1種以上の酸或いは塩の形態の化合物の添加が有効で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電解銅箔の製造方法に
関するものであり、特には印刷回路用銅箔として、ピン
ホールが少なく、樹脂基板との接着性に優れかつ180
℃における熱間伸び率が高い電解銅箔の製造方法に関す
る。熱間伸び率が高い銅箔は高高温伸び銅箔とも呼ばれ
る。
【0002】
【従来の技術】銅及び銅合金箔(以下、銅箔と称する)
は、電器・電子関連産業の発展に大きく寄与しており、
特に印刷回路材として不可欠の存在となっている。印刷
回路用銅箔は一般に、合成樹脂ボード、フィルム等の基
材に接着剤を介して或いは接着剤を使用せずに高温高圧
下で積層接着して銅張積層板を製造し、その後目的とす
る回路を形成するべく必要な回路を印刷した後、不要部
を除去するエッチング処理が施される。最終的に、所要
の素子が半田付けされて、エレクトロニクスデバイス用
の種々の印刷回路板を形成する。印刷回路板用銅箔に対
する品質要求は、樹脂基材と接着される面(粗化面)と
非接着面(光沢面)とで異なり、それぞれに多くの方法
が提唱されている。
【0003】銅張積層板の製造方法としては、ホットプ
レス法や近時では連続法が採用されている。例えば、ホ
ットプレス法による紙基材フェノール樹脂銅張積層板の
製造を例にとると、紙基材へのフェノール樹脂の含浸及
び乾燥を行ってプリプレグを製造し、最後に、所定数量
のプリプレグと銅箔とを組み合わせ、多段式プレス機に
より熱圧成形を行い、解板、耳切りを行い、次工程へと
送られる。連続法の場合、片面銅張積層板及び両面銅張
積層板が製造されている。例えば、紙基材ポリエステル
樹脂銅張積層板の場合、複数個のロール状原紙から原紙
が繰り出され、それぞれ個別に紙処理、樹脂含浸工程を
経て、複数枚の樹脂含浸紙はロール対によって積層され
る。次いで接着剤塗布工程を経た銅箔、片面の場合は銅
箔とキャリアがラミネートされる。この積層およびラミ
ネート工程で製品厚みを制御する。次に硬化炉へ送り込
まれ、樹脂の硬化反応が起こり、硬化する。硬化後定尺
切断、アフターキュアおよび端面の研摩工程を経て、さ
らに外観検査、特性検査を実施し製品となる。片面と両
面の相違点は、片面の場合には、下方よりキャリアフィ
ルムを繰り出し、樹脂硬化後このキャリアを引き剥し、
巻取るのに対し、両面の場合には下方からも接着剤塗布
工程を経た銅箔を繰り出す点であり、他の工程は、片面
も両面も同等である。その他、ガラス−エポキシ樹脂基
板等に関しても同様の工程で製造される。更に、多層プ
リント配線板を製造する場合には、片面及び/又は両面
に銅箔等で回路を形成した内層用の回路板にプリプレグ
を介して外層用回路板もしくは銅箔を重ね、これを積層
形成して内層用の回路板と外層用の回路板もしくは銅箔
とを樹脂含浸基材による絶縁接着層を介して積層するこ
とにより製造するのが一般的である。
【0004】銅箔には電解銅箔と圧延銅箔とがあるが、
プリント配線板用として使用される銅箔は、その接着強
度等の観点から、大部分電解銅箔である。電解銅箔は、
電気銅乃至それと同等の純度を有する電線スクラップを
原料とし、それを硫酸酸性硫酸銅水溶液中に溶解させて
電解浴を調製し、通常ステンレス鋼、チタン、クロムめ
っきなどで表面が構成されている陰極円筒体を水平に
し、この陰極と相対して配置された陽極との間に電解液
を流し、陰極を回転させながら陽極との間に電流を流し
て、陰極の表面に銅を電着させた後、所定の厚さとなっ
た電着物を銅箔として連続的に剥離して生箔を製造する
ことを基本とする。銅箔の厚みは、電流の大きさと、回
転速度とを調節することで行う。その後、印刷回路板用
銅箔に対する品質要求に応じて、樹脂基材と接着される
面(粗化面)と非接着面(光沢面)とでそれぞれに多く
の処理がなされる。これはトリート処理(表面処理)工
程と呼ばれる。
【0005】工業的に多く使用されている電解銅箔製造
のための硫酸酸性硫酸銅溶液中にはカソードである回転
ドラム表面を保護するために或いは製品のピンホール等
の欠陥の発生を防止するために、ニカワを2〜10pp
m添加している。その他、電解銅箔製造のための硫酸酸
性硫酸銅溶液として各種の添加剤を添加した浴が報告さ
れている。例えば、特公昭49−31415号は、靱
性、硬さ等の向上並びにピンホールの防止を目的とし
て、ポリアルキレングリコール及びニカワ、ゼラチン等
の膠質剤の1種乃至両種(0.2〜5mg/l)と塩化
物イオン5〜100mg/lを添加した酸性銅めっき浴
或いはそれに加えてピロ燐酸若しくは燐酸またはこれら
塩類のうちの少なくとも1種を10g/l以下を添加し
た酸性銅めっき浴を記載している。特公平2−2599
5号は、高温加熱時の伸び率を改善することを目的とし
て、硫酸酸性銅めっき浴にトリイソプロパノールアミン
を2〜10ppmと、ゼラチン0.05〜0.2ppm
を併用添加した電解液を記載している。これら一方が添
加されないと、電解銅箔は微細粗面とならないか、ある
いは高温加熱時の伸び率が極端に大きくなって変動が大
幅となり、目的とする安定した伸び率が得られないと記
載する。特開昭63−310990号は、加熱時の伸び
率改善及び粗面を形成する凹凸の円錐形化を目的とし
て、硫酸酸性銅めっき浴にトリイソアミルアミン0.5
〜15ppm、塩化物イオン1〜30ppm及びゼラチ
ン0.1〜5ppmの3種類の添加剤を配合した銅めっ
き浴を記載している。特開平4−88185号は、粗面
の凹凸を小さくしかも均一化するロープロファイル化を
目的として硫酸酸性銅めっき浴に酵素分解ゼラチンを5
〜50ppm添加した銅めっき浴を記載している。
【0006】いずれにせよ、前述した通り、工業的に多
く使用されている電解銅箔製造のための硫酸酸性硫酸銅
溶液中にはカソードである回転ドラム表面を保護するた
めに或いは製品のピンホール等の欠陥の発生を防止する
ためにニカワを多量に添加しまたその他の目的で各種有
機添加剤を添加しているのが実情である。例えば、ニカ
ワを多量に添加した条件で電解銅箔を製造すれば、銅箔
粗面の粗さも大きくなり、樹脂基板と銅箔との接着性も
良好であることが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようにし
て製造された電解銅箔は、180℃における熱間伸び率
が3%未満と低く、そのため銅張積層板作製時に積層板
の伸びに追随できないため、亀裂が入るあるいは銅張積
層板に反り、ねじれが発生する等の欠点があった。詳し
くは、例えば、特開平5−243698号に記載される
ように、従来の金属箔張り積層板の連続製造方法におい
て用いられている金属箔は、高温時の伸び率が小さく、
このため樹脂含浸基材が絶縁層となる際の硬化収縮や樹
脂の熱膨張など樹脂の動きに追従できず、絶縁層内部に
歪みが生じやすくなる。この歪みが金属箔張り積層板に
反りやねじれ現象を起こさせる。特に、長尺の金属箔を
用いて連続的に製造された金属箔張り積層板では、その
製造時に金属箔を常に引張りながら積層一体化するため
伸び率が小さいと緩和しろが少ないため一層著しい反り
やねじれ現象を起こさせる。また、両面金属箔張り積層
板の場合、片面の金属箔のみを除去すると、絶縁層の歪
みのために反り、ねじれが大きくなる。
【0008】近年、電算機を始めとする電子工業の分野
において、装置の小型化、軽量化が進んでおり、このた
め回路の高密度化、多層化が図られている。高密度化、
多層化に適するプリント回路を得るために、銅箔に要求
される特性は幾つかあるが、特に、ピンホールが少な
く、基体に確実に接着し、180℃における熱間時の伸
び率が3%以上であることが重要である。前2者は、薄
い銅箔の場合に重要である。
【0009】こうした状況に鑑み、少なくとも3%の高
温での伸びを有する電解銅箔を製造することが要望され
ている。従来は有機添加剤の濃度を低下させるなどし
て、180℃熱間伸び率を向上させた電解銅箔を製造し
ていた。しかし、このようにして製造された電解銅箔
は、樹脂基板との接着性が低下するばかりでなく、ピン
ホールが発生しやすいという問題点があった。先に列挙
した従来技術にも、電解銅箔の高温伸びを改善する試み
は存在するが、電解液中への有機添加剤の添加を必要と
する。
【0010】本発明の課題は、180℃における熱間伸
び率が3%以上であり、銅箔粗面の粗さが大きく、しか
もピンホール発生の少ない電解銅箔の製造方法を確立す
ることである。なお、本発明において高高温伸び電解銅
箔とは、180℃での伸びが3%以上、好ましくは7〜
50%のものをいう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、180℃
熱間伸び率が3%以上で、銅箔粗面の粗さが大きく、し
かもピンホール発生の少ない銅箔の製造方法について検
討を進めてきた。その結果、電解液中にタングステン若
しくはタングステン酸等のタングステン化合物を添加す
ることで、電解銅箔の製造に用いる公知のにかわ等の有
機物添加量を減らすこと無く、180℃熱間伸び率が3
%以上でかつ粗面の粗さが大きい電解銅箔を製造できる
ことを見出した。この知見に基づいて、本発明は、硫酸
酸性硫酸銅溶液を電解液として電解銅箔を製造する方法
において、該電解液にタングステン若しくはタングステ
ン化合物をタングステンとして0.1μg/l〜250
mg/l、好ましくは0.1mg/l〜50mg/l添
加することを特徴とする電解銅箔の製造方法を提供す
る。電解液中のタングステン化合物の沈殿発生を防止す
るためには、亜リン酸、リン酸、ピロリン酸、ポリリン
酸、亜ヒ酸、ヒ酸、メタバナジン酸から選ばれる1種以
上の酸或いは塩の形態の化合物の添加が有効であること
も判明した。これに基づいて、本発明はまた、硫酸酸性
硫酸銅溶液を電解液として電解銅箔を製造する方法にお
いて、該電解液にタングステン若しくはタングステン化
合物をタングステンとして0.1μg/l〜250mg
/l、好ましくは0.1mg/l〜50mg/l添加
し、併せて亜リン酸、リン酸、ピロリン酸、ポリリン
酸、亜ヒ酸、ヒ酸、メタバナジン酸から選ばれる1種以
上の酸或いは塩の形態の化合物を添加することを特徴と
する電解銅箔の製造方法を提供する。ニカワ:10mg
/l以下及び塩化物イオン:20〜100mg/lを含
む硫酸酸性硫酸銅溶液を電解液として用いることが好ま
しい実施法の一つである。タングステン若しくはタング
ステン化合物はタングステン金属、タングステン酸塩、
タングステン−銅合金から選ばれる1つ以上の形態で電
解液中に添加することが好ましい。
【0012】
【作用】タングステン若しくはタングステン酸等のタン
グステン化合物を硫酸酸性硫酸銅電解液に添加すること
により、180℃における熱間伸び率が3%以上で銅箔
粗面の粗さが大きく、ピンホール発生の少ない電解銅箔
を製造する。タングステン化合物の添加が電解銅箔の電
着に及ぼす影響は明確でないが、電解銅箔の断面を観察
すると、柱状晶部分の結晶が大きくなっているととも
に、若干の結晶の乱れも同時に観察される。結晶が大き
くなることで、粗面の粗さが増加していると言える。ま
た、若干の結晶の乱れが、180℃熱間伸び率の向上に
関係していると推定される。また、何らかの理由で、タ
ングステンの添加が本電解液を用いて製造した電解銅箔
中のニカワの取り込み量を低減せしめ、高温処理時に結
晶のアニール(再結晶)を促進せしめ、その結果として
高温での伸び率を増大させるものとも思われる。タング
ステンは、併存するニカワ等の有機添加剤の作用を阻害
することなく、所期の作用効果を発生するか、或いは、
ニカワ等の有機添加剤の作用を補って余りある作用効果
を奏するものと思われる。
【0013】本発明は、一般的に使用されている硫酸酸
性硫酸銅電解液並びにそれに公知の添加剤を添加した電
解液全般に適用することができる。本発明で用いる代表
的な電解液の基本的な組成及び電解条件は以下の通りで
ある(塩化物イオン及びニカワの添加例も示す)。 (A)電解液組成: CuSO4・5H2O:200〜600g/l 硫酸 :20〜200g/l 塩化物イオン(Cl- ):20〜100mg/l ニカワ:10mg/l以下 W :0.1μg/l〜250mg/l、好ましくは
0.1mg/l〜50mg/l (B)電解条件: 電解液温度:20〜70℃ 電流密度 :50〜150A/dm2 電解時間 :10〜300秒 アノード :Pb
【0014】本発明の最大の特徴は、硫酸酸性硫酸銅電
解液においてタングステン若しくはタングステン化合物
を電解液に添加することであるが、その添加形態は、タ
ングステン金属、タングステン酸塩、タングステン−銅
合金から選ばれるものであれば良い。タングステン金属
及びタングステン−銅合金は、線状、粉末状などで電解
液に浸すことで溶解可能である。タングステン酸塩とし
ては、メタタングステン酸ナトリウム等のアルカリ金属
塩、アンモニウム塩等が使用可能であり、これらの塩を
水に溶解した後、電解液に添加する。
【0015】溶解しているタングステン濃度が0.1μ
g/l以上、望ましくは0.1mg/l以上であれば、
前述したような180℃熱間伸び率向上及び銅箔粗面の
粗さ増大に十分効果がある。250mg/lを超えると
効果が飽和してしまう。
【0016】電解中、タングステン化合物による沈殿の
発生が起こることがあるが、これをを防止するために
は、亜リン酸、リン酸、ピロリン酸、ポリリン酸等のリ
ンの酸或いは塩を添加することが望ましい。これらは、
電解液中で最終的にリン酸の形になるため、その場で入
手が容易なものを選択すれば良い。リン酸濃度は、10
mg/l以上であれば、沈殿発生防止に効果がある。ま
た、上記のリン酸類の他に、亜ヒ酸、ヒ酸、メタバナジ
ン酸等の存在も、タングステンの沈殿発生防止に効果が
ある。リン酸類、ヒ酸類、メタバナジン酸等の添加によ
るタングステン化合物の沈殿発生防止は、ヘテロポリ酸
等の錯体形成によるものと推定される。要は、これら沈
殿発生防止剤は、電解条件に応じて、沈殿発生防止効果
を奏するに充分な量を添加すればよい。
【0017】CuSO4・5H2Oは200〜600g/l、好ま
しくは250〜500g/lとされる。硫酸は20〜2
00g/l、好ましくは40〜120g/lとされる。
適正な銅電着速度を確保するためにこれらが必要とされ
る。硫酸が20g/l未満では、電解液の電導度が低下
し、電解槽電圧が上昇する。200g/lを超えると、
高温伸び銅箔が製造が次第に困難となり、設備の腐蝕が
発生しやすくなる。
【0018】好ましくは、塩化物イオンが20〜100
ppmの量において添加される。この範囲外では、銅箔
の基本的特性(抗張力、粗さ等)が一定とならない。塩
化物イオンは、塩酸、食塩、塩化カリウム等の形で添加
される。
【0019】電解液温度は20〜70℃、好ましくは3
0〜60℃にすることが望ましい。電解液温度を下げる
と、ニカワ濃度が高めでも高温伸び銅箔が製造できる。
20℃未満では、電解液の電導度が低下し、電解槽電圧
が上昇する。70℃を超えると高温伸び銅箔が製造が次
第に困難となり、エネルギーコストも増大する。
【0020】硫酸酸性硫酸銅電解液においてニカワは元
来、カソードである回転ドラム表面を保護するため或い
は製品のピンホール等の欠陥を防止するため、更には銅
の結晶成長を抑止させて均一化させるため10mg/l
以下添加するのが通例である。
【0021】電流密度範囲は、安定してかつ実用上許容
される時間で電解銅箔を製造するためには50〜150
A/dm2 である。電解時間は、必要とする銅箔の厚さ
(5〜100μm)に応じて、他の電解条件にもよるが
通常10〜300秒の範囲で実施される。
【0022】タングステンを添加による180℃での熱
間伸び率の向上は、にかわ濃度を低下させても発現す
る。従って、近時、熱間伸び率を上昇させるためにニカ
ワ濃度を下げた電解液が提唱されているが、そうしたニ
カワ濃度を下げて180℃熱間伸び率の高い箔を製造す
る方法においても、ピンホールの発生を抑えて、同等以
上の180℃熱間伸び率を示す銅箔を製造することが可
能である。この場合のニカワの濃度は、好ましくは0.
01〜2mg/l、特に好ましくは0.1〜1mg/l
である。
【0023】タングステン化合物の添加が電解銅箔の電
着に及ぼす影響は明確でないが、電解銅箔の断面を観察
すると、柱状晶部分の結晶が大きくなっているととも
に、若干の結晶の乱れも同時に観察される。結晶が大き
くなることで、粗面の粗さが増加していると言える。ま
た、若干の結晶の乱れが、180℃熱間伸び率の向上に
関係していると推定される。
【0024】
【実施例】以下に実施例及び比較例を示す。有機添加剤
としてニカワ及び塩化物イオンを含む硫酸酸性硫酸銅電
解液を使用して厚さ35μmの電解銅箔をドラム型カソ
ードを用いて製造した。粗面粗さの測定は、光学式粗さ
計を使用した。高温での伸び率の測定は次の条件で為さ
れたものである:温度180℃の熱オーブン型引張り装
置に5分間静置した後、破断するまで引張り、破断時の
伸び率を測定した(IPC−TM−650 3.3)。
【0025】(実施例1)電解液として、硫酸銅(Cu
SO4 ・5H2 O)300g/l、硫酸120g/l、
塩化物イオン濃度70mg/lの硫酸酸性硫酸銅溶液を
用い、電解液温度約55℃そして電流密度100A/d
2 で電解して35μmの電解銅箔を製造した。ニカワ
濃度は、2mg/lとした。これにタングステン酸ナト
リウムを、タングステンとして1mg/lになるように
添加した。このときの粗面粗さはRa=0.35μmそ
して180℃における熱間伸び率は3.5%であった。
【0026】(実施例2〜4)タングステン酸ナトリウ
ムをタングステン濃度として0.1μg/l、10μg
/l、10mg/lとした以外は、実施例1と同様にし
て銅箔を製造した。このときの180℃熱間伸び率は、
それぞれ3.4、3.2及び3.4%であった。また、
タングステン濃度10μg/lのときの粗面粗さは、
0.31μmであった。
【0027】(実施例5〜7)タングステン酸ナトリウ
ムをタングステン濃度として30、100、250mg
/lとし、沈殿発生防止のためにリン酸を10mg/l
添加した以外は、実施例1と同様にして銅箔を製造し
た。このときの180℃熱間伸び率は、それぞれ3.
3、3.5及び3.1%であった。また、タングステン
濃度として30mg/lのときの粗面粗さはRa=0.
37μmであった。
【0028】(実施例8及び9)タングステン原料とし
て、タングステン金属粉末とタングステン−銅合金を硫
酸に溶解したものを使用した以外は、実施例1と同様に
して銅箔を製造した。このときの180℃熱間伸び率
は、それぞれ3.1及び3.4%であった。
【0029】(実施例10及び11)ニカワ濃度を0.
1及び0.3mg/lとした以外は、実施例1と同様に
して銅箔を製造した。このときの180℃熱間伸び率
は、それぞれ25及び7%であった。この様にニカワ濃
度を低下させた場合、180℃熱間伸び率は大巾に向上
する。
【0030】(比較例1及び2)実施例1において、タ
ングステンを添加しない場合及びタングステン酸ナトリ
ウムをタングステン濃度として1ng/l添加した場
合、前者の180℃熱間伸び率は2.1%でありそして
後者のそれは、2.9%であった。また、タングステン
ンを添加しない場合の粗面粗さは、Ra=0.28μm
であった。
【0031】なお、実施例1〜11におけるピンホール
発生は、比較例1との差が認められなかった。
【0032】以上、本発明を主に通常の担体を使用しな
い銅箔について記述したが、本発明は通常の金属箔に限
定するものではなく、アルミニウム又は他の担体上に形
成された銅箔を包含するものである。
【0033】
【発明の効果】本発明を用いれば、180℃における熱
間伸び率が3%以上であり、銅箔粗面の粗さが大きく、
そしてピンホール発生の少ない銅箔を製造可能である。
近年、電算機を始めとする電子工業の分野において、装
置の小型化、軽量化が進んでおり、このため回路の高密
度化、多層化が図られている。高密度化、多層化に適す
るプリント回路を得るために、銅箔に要求される特性は
幾つかあるが、特に、ピンホールが少なく、基体に確実
に接着し、180℃における熱間時の伸び率が3%以上
であることが重要である。本発明は、こうした要求に対
応する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梶浦 幸生 茨城県日立市白銀町3丁目3番1号日鉱グ ールド・フォイル株式会社日立工場内 (72)発明者 黒沢 俊雄 茨城県日立市白銀町3丁目3番1号日鉱グ ールド・フォイル株式会社日立工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硫酸酸性硫酸銅溶液を電解液として電解
    銅箔を製造する方法において、該電解液にタングステン
    若しくはタングステン化合物をタングステンとして0.
    1μg/l〜250mg/l添加することを特徴とする
    電解銅箔の製造方法。
  2. 【請求項2】 ニカワ:10mg/l以下及び塩化物イ
    オン:20〜100mg/lを含む硫酸酸性硫酸銅溶液
    を電解液として電解銅箔を製造する方法において、該電
    解液にタングステン若しくはタングステン化合物をタン
    グステンとして0.1μg/l〜250mg/l添加す
    ることを特徴とする電解銅箔の製造方法。
  3. 【請求項3】 電解液にタングステン若しくはタングス
    テン化合物をタングステンとして0.1mg/l〜50
    mg/l添加することを特徴とする請求項1乃至2の電
    解銅箔の製造方法。
  4. 【請求項4】 タングステン若しくはタングステン化合
    物がタングステン金属、タングステン酸塩、タングステ
    ン−銅合金から選ばれる1つ以上の形態で電解液中に添
    加されることを特徴とする請求項1〜3項のうちいずれ
    か一項の電解銅箔の製造方法。
  5. 【請求項5】 硫酸酸性硫酸銅溶液を電解液として電解
    銅箔を製造する方法において、該電解液にタングステン
    若しくはタングステン化合物をタングステンとして0.
    1μg/l〜250mg/l添加し、併せて亜リン酸、
    リン酸、ピロリン酸、ポリリン酸、亜ヒ酸、ヒ酸、メタ
    バナジン酸から選ばれる1種以上の酸或いは塩の形態の
    化合物を添加することを特徴とする電解銅箔の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 ニカワ:10mg/l以下及び塩化物イ
    オン:20〜100mg/lを含む硫酸酸性硫酸銅溶液
    を電解液として電解銅箔を製造する方法において、該電
    解液にタングステン若しくはタングステン化合物をタン
    グステンとして0.1μg/l〜250mg/l添加
    し、併せて亜リン酸、リン酸、ピロリン酸、ポリリン
    酸、亜ヒ酸、ヒ酸、メタバナジン酸から選ばれる1種以
    上の酸或いは塩の形態の化合物を添加することを特徴と
    する電解銅箔の製造方法。
  7. 【請求項7】 電解液にタングステン若しくはタングス
    テン化合物をタングステンとして0.1mg/l〜50
    mg/l添加することを特徴とする請求項5乃至6の電
    解銅箔の製造方法。
  8. 【請求項8】 タングステン若しくはタングステン化合
    物がタングステン金属、タングステン酸塩、タングステ
    ン−銅合金から選ばれる1つ以上の形態で電解液中に添
    加されることを特徴とする請求項5〜7項のうちいずれ
    か一項の電解銅箔の製造方法。
JP09702694A 1994-04-12 1994-04-12 電解銅箔の製造方法 Expired - Lifetime JP3238278B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09702694A JP3238278B2 (ja) 1994-04-12 1994-04-12 電解銅箔の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09702694A JP3238278B2 (ja) 1994-04-12 1994-04-12 電解銅箔の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07278867A true JPH07278867A (ja) 1995-10-24
JP3238278B2 JP3238278B2 (ja) 2001-12-10

Family

ID=14180926

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09702694A Expired - Lifetime JP3238278B2 (ja) 1994-04-12 1994-04-12 電解銅箔の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3238278B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004107833A1 (en) * 2003-05-29 2004-12-09 Iljin Copper Foil Co., Ltd. Method for manufacturing copper foilfor printed circuit board
WO2013018773A1 (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 古河電気工業株式会社 電解銅合金箔、その製造方法、それの製造に用いる電解液、それを用いた二次電池用負極集電体、二次電池及びその電極
WO2013065699A1 (ja) * 2011-10-31 2013-05-10 古河電気工業株式会社 高強度、高耐熱電解銅箔及びその製造方法
JP2014098181A (ja) * 2012-11-14 2014-05-29 Furukawa Electric Co Ltd:The 電解銅合金箔、その製造方法、その製造に用いる電解液、二次電池用負極集電体、二次電池及びその電極
JP2014101581A (ja) * 2013-12-25 2014-06-05 Furukawa Electric Co Ltd:The 電解銅合金箔、その製造方法、その製造に用いる電解液、二次電池用負極集電体、二次電池及びその電極
WO2014115681A1 (ja) * 2013-01-24 2014-07-31 古河電気工業株式会社 電解銅箔とその製造方法
WO2014119582A1 (ja) * 2013-01-29 2014-08-07 古河電気工業株式会社 電解銅箔、該電解銅箔を用いたリチウムイオン二次電池用電極、該電極を用いたリチウムイオン二次電池
CN104540981A (zh) * 2013-01-29 2015-04-22 古河电气工业株式会社 电解铜箔、使用该电解铜箔的电池用集电体、使用该集电体的二次电池用电极、以及使用该电极的二次电池
EP3663438A4 (en) * 2017-07-31 2021-07-21 SK Nexilis Co., Ltd. COPPER FOIL WITH CURLE PROTECTION, THIS ELECTRODE, THIS SECONDARY BATTERY, AND THE MANUFACTURING PROCESS FOR IT

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5718426B2 (ja) * 2012-10-31 2015-05-13 古河電気工業株式会社 銅箔、非水電解質二次電池用負極および非水電解質二次電池

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004107833A1 (en) * 2003-05-29 2004-12-09 Iljin Copper Foil Co., Ltd. Method for manufacturing copper foilfor printed circuit board
TWI496954B (zh) * 2011-07-29 2015-08-21 Furukawa Electric Co Ltd An electrolytic copper alloy foil manufacturing method, an electrolytic solution for the production of the alloy foil, a negative electrode current collector for a secondary battery, a secondary battery and an electrode
WO2013018773A1 (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 古河電気工業株式会社 電解銅合金箔、その製造方法、それの製造に用いる電解液、それを用いた二次電池用負極集電体、二次電池及びその電極
CN103348041A (zh) * 2011-07-29 2013-10-09 古河电气工业株式会社 电解铜合金箔、其制备方法、制备中所用的电解液、使用该电解铜合金箔的二次电池用负极集电体、二次电池及其电极
US9890463B2 (en) 2011-07-29 2018-02-13 Furukawa Electric Co., Ltd. Electrolysis copper-alloy foil, method of the same, electrolytic-solution using the production, negative electrode aggregation used the same, secondary battery, and electrode of the same
WO2013065699A1 (ja) * 2011-10-31 2013-05-10 古河電気工業株式会社 高強度、高耐熱電解銅箔及びその製造方法
CN103827358A (zh) * 2011-10-31 2014-05-28 古河电气工业株式会社 高强度、高耐热电解铜箔及其制造方法
CN107587172B (zh) * 2011-10-31 2019-09-24 古河电气工业株式会社 高强度、高耐热电解铜箔及其制造方法
CN107587172A (zh) * 2011-10-31 2018-01-16 古河电气工业株式会社 高强度、高耐热电解铜箔及其制造方法
US9428840B2 (en) 2011-10-31 2016-08-30 Furukawa Electric Co., Ltd. High strength, high heat resistance electrodeposited copper foil and manufacturing method for same
JP2014098181A (ja) * 2012-11-14 2014-05-29 Furukawa Electric Co Ltd:The 電解銅合金箔、その製造方法、その製造に用いる電解液、二次電池用負極集電体、二次電池及びその電極
JP5706045B2 (ja) * 2013-01-24 2015-04-22 古河電気工業株式会社 電解銅箔とその製造方法
CN104903495A (zh) * 2013-01-24 2015-09-09 古河电气工业株式会社 电解铜箔与其制造方法
CN104903495B (zh) * 2013-01-24 2016-12-07 古河电气工业株式会社 电解铜箔与其制造方法
WO2014115681A1 (ja) * 2013-01-24 2014-07-31 古河電気工業株式会社 電解銅箔とその製造方法
CN104540981A (zh) * 2013-01-29 2015-04-22 古河电气工业株式会社 电解铜箔、使用该电解铜箔的电池用集电体、使用该集电体的二次电池用电极、以及使用该电极的二次电池
CN104540981B (zh) * 2013-01-29 2016-09-14 古河电气工业株式会社 电解铜箔、使用该电解铜箔的电池用集电体、使用该集电体的二次电池用电极、以及使用该电极的二次电池
WO2014119582A1 (ja) * 2013-01-29 2014-08-07 古河電気工業株式会社 電解銅箔、該電解銅箔を用いたリチウムイオン二次電池用電極、該電極を用いたリチウムイオン二次電池
JP2014101581A (ja) * 2013-12-25 2014-06-05 Furukawa Electric Co Ltd:The 電解銅合金箔、その製造方法、その製造に用いる電解液、二次電池用負極集電体、二次電池及びその電極
EP3663438A4 (en) * 2017-07-31 2021-07-21 SK Nexilis Co., Ltd. COPPER FOIL WITH CURLE PROTECTION, THIS ELECTRODE, THIS SECONDARY BATTERY, AND THE MANUFACTURING PROCESS FOR IT
US11505873B2 (en) 2017-07-31 2022-11-22 Sk Nexilis Co., Ltd. Copper foil free from generation of wrinkles, electrode comprising the same, secondary battery comprising the same and method for manufacturing the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP3238278B2 (ja) 2001-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4503112A (en) Printed circuit material
US4394419A (en) Printed circuit material
US5262247A (en) Thin copper foil for printed wiring board
JP3295308B2 (ja) 電解銅箔
EP1182278A2 (en) Manufacturing method of electrodeposited copper foil and electrodeposited copper foil
GB2073778A (en) Nickel Plated Copper Foil for a Printed Circuit
JP2002292788A (ja) 複合銅箔及び該複合銅箔の製造方法
JP2013177695A (ja) 表面粗化銅板の製造方法及び表面粗化銅板
US20020015833A1 (en) Manufacturing method of electrodeposited copper foil and electrodeposited copper foil
US6544663B1 (en) Electrodeposited copper foil
US6479170B2 (en) Electrodeposited copper foil, method of inspecting physical properties thereof, and copper-clad laminate employing the electrodeposited copper foil
US6372113B2 (en) Copper foil and copper clad laminates for fabrication of multi-layer printed circuit boards and process for producing same
JP3238278B2 (ja) 電解銅箔の製造方法
EP2620530A1 (en) Method for manufacturing copper foil for printed circuit board and copper foil for printed circuit board
EP0495468B1 (en) Method of producing treated copper foil, products thereof and electrolyte useful in such method
JPH0967693A (ja) 電解銅箔の製造方法
EP0250195A2 (en) Double matte finish copper foil
EP0520640A1 (en) Metal foil with improved peel strength and method for making said foil
US6342308B1 (en) Copper foil bonding treatment with improved bond strength and resistance to undercutting
JP2755058B2 (ja) 印刷配線板用金属箔とその製造法並びにこの金属箔を用いた配線板の製造法
EP0996318B1 (en) Novel composite foil, process for producing the same and copper-clad laminate
WO1997004627A1 (en) Copper foil for the manufacture of printed circuits and method of producing same
JP3391909B2 (ja) 高高温伸び電解銅箔の製造方法
JP2960851B2 (ja) 高高温伸び電解銅箔の製造方法
JPH0259639B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010918

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081005

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091005

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101005

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101005

Year of fee payment: 9

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111005

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121005

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131005

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term