JPH07278655A - 構造用厚鋼板の製造方法 - Google Patents

構造用厚鋼板の製造方法

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JPH07278655A
JPH07278655A JP6077202A JP7720294A JPH07278655A JP H07278655 A JPH07278655 A JP H07278655A JP 6077202 A JP6077202 A JP 6077202A JP 7720294 A JP7720294 A JP 7720294A JP H07278655 A JPH07278655 A JP H07278655A
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rolling
less
steel sheet
rolling mill
hot rolling
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JP6077202A
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Yuji Nomiyama
裕治 野見山
Tadashi Ishikawa
忠 石川
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 赤スケールが少ない構造用厚鋼板を経済的に
かつ生産性よく製造することを目的とする。 【構成】 構造用鋼の成分からなり、凝固後Ac3 以上
に加熱した構造用鋼の鋳片を適正な圧延条件でかつロー
ルの粗さを制御したロールを用いて圧延し、表面のスケ
ールの組成や形態を制御し、赤スケールが少ないあるい
は優れたスケール密着性をも兼ね備えた厚鋼板を製造す
る。 【効果】 赤色のスケールが少ない構造用鋼板、スケー
ル密着性の優れた厚鋼板を高い生産性の下で円滑に安定
して製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、種々の用途の構造用厚
鋼板を経済的にかつ生産性よく製造する方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、厚鋼板の使用環境での要求は高ま
る一方で、鋼板の塗装性や美観、特に成形作業の多い産
業機械分野では作業環境の面から剥離しやすく、粉末状
になりやすい赤スケールが少ない鋼板に対する要望が高
まり、良好なスケール性状を兼ね備えた鋼材が望まれて
いる。また、鋼材の使用性能の観点から鋼板のスケール
の特性として、曲げ加工部材などで、そのまま塗布する
場合の塗装ムラ防止やスケールの密着性に対する要望の
厳しさが増している。表面の酸化スケールの変色機構に
ついては材料とプロセスCAMP−ISIJ VOL.6
(1993)−357に開示されている。すなわち鋼板
表面に微細なヘマタイト(Fe2 3 )粉末が存在する
ために鋼板が赤褐色に見え、その色は2μm以下のヘマ
タイト粉末量に支配されることが明らかになっている。
【0003】しかしながら、赤く見えるためのFe2
3 粉末のサイズは原理的に明らかになりつつあるが、厚
板の圧延工程での制御方法やスケールの色と表面状態と
の関係については不明である。また、スケール密着性を
改善する方法として、熱間圧延された線材の分野におい
て、例えば「鉄と鋼」65(1979),S390に記
載のようにスケール厚みを薄くする方法が提案されてい
る。
【0004】また、熱延鋼帯の分野においても、スケー
ル厚みを薄くする例として、例えば特開昭58−157
517号公報記載のように仕上げ圧延機と水冷装置間を
ラミナー水冷で覆い大気と遮断する方法、特開昭60−
24320号公報、特開昭60−77922号公報記載
のように圧延終了後の低炭素アルミキルド鋼を非酸性雰
囲気で低温まで冷却する方法、特開昭61−12340
3号公報記載のように仕上げ圧延直後に不活性ガスある
いは還元性ガス雰囲気で低温まで冷却する方法、あるい
は特開昭61−195702号公報記載のようにCrを
添加した低炭素アルミキルド鋼の圧延直後に冷却する方
法などが提案されている。
【0005】しかしながら、この方法では、いずれも高
速で通板する鋼帯または線材を大気と遮断するための設
備、あるいはこれらの鋼帯などを圧延直後に低温まで急
冷する設備などを必要とするものであり、多大な設備コ
ストを招く欠点を有する。尚、前記した連続圧延工程で
製造される熱延鋼帯は、厚鋼板に比較して高温滞留時間
が大幅に短いので、スケールを薄スケール化する上で極
めて有利である。
【0006】しかし、厚鋼板の製造には通常スラブを加
熱炉に装入して1200〜1250℃の温度範囲で加熱
した後デスケーリングデバイスへ送り、加熱中に発生し
たスケールを除去した後、1基または2基の可逆式圧延
機で幅出し圧延や所定の製品厚まで圧延する仕上げ圧延
が行われている。そのために仕上げ圧延後の厚鋼板はホ
ットレベラーへ送られ熱間矯正の後鋼板表面が所定の温
度以下になるように空冷または制御冷却される。かかる
従来法では可逆式圧延機で圧延されるスラブが高温であ
ると共に圧延時間が比較的長いために仕上げ圧延終了時
に厚手のスケールがしかも不均一に発生する。
【0007】これが次のホットレベラーを通板時または
製品になった段階でプレス成形される時にスケールが剥
離して塗装のムラになったり、また、かかる厚鋼板を曲
げ加工部材に成形してそのまま塗装する場合、スケール
の不均一性から塗装ムラが発生するなど、厚鋼板表面の
スケールの特性は色々な面で多くの問題を引き起こして
いる。以上述べたように、厚鋼板の場合は内容熱容量が
大きくかつリバース圧延での圧延時間が比較的長いこと
から、厚鋼板のスケールの色や厚みの制御方法に関して
有益な方法は殆ど開示されていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の製造方法の欠点を解消して、種々の用途に適応し、赤
スケールが少なく、あるいはスケール密着性をも兼ね備
えた優れた構造用厚鋼板を生産性よく、かつ経済的に製
造する方法を提供することを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は次の通り
である。 (1)重量%で、C:0.04〜0.20%、Si:
0.03〜1.00%、Mn:0.30〜2.00%、
Al:0.005〜0.10%、N:0.001〜0.
01%を含有し、残部がFe及び不可避的成分からな
り、凝固後Ac3 以上に加熱した構造用鋼の鋳片を用
い、可逆式熱間圧延機で厚鋼板を製造するに際し、ロー
ル表面の中心線平均粗さが3.0μm以下の凹凸状態で
あるワークロールを有する熱間圧延機を用い、圧延する
工程において950℃以下の圧延パスを10パス未満と
する。
【0010】(2)重量%で、C:0.04〜0.20
%、Si:0.03〜1.00%、Mn:0.30〜
2.00%、Al:0.005〜0.10%、N:0.
001〜0.01%を含有し、更にTi:0.003〜
0.10%、Cr:0.01〜0.50%、Ni:0.
01〜3.00%、Mo:0.01〜0.50%、C
u:0.01〜1.50%、V:0.005〜0.20
%、Nb:0.003〜0.05%、B:0.0003
〜0.0020%の1種または2種以上を含有し、残部
がFe及び不可避的成分からなる鋼で、凝固後Ac3
上に加熱した構造用鋼の鋳片を用い、可逆式熱間圧延機
で厚鋼板を製造するに際し、ロール表面の中心線平均粗
さが3.0μm以下の凹凸状態であるワークロールを有
する熱間圧延機を用い、圧延する工程において950℃
以下の圧延パスを10パス未満とする。
【0011】(3)重量%で、C:0.04〜0.20
%、Si:0.03〜1.00%、Mn:0.30〜
2.00%、Al:0.005〜0.10%、N:0.
001〜0.01%を含有し、残部がFe及び不可避的
成分からなり、凝固後Ac3 以上に加熱した構造用鋼の
鋳片を用い、可逆式熱間圧延機で厚鋼板を製造するに際
し、該熱間圧延機の噛み込み側近傍で被圧延鋼板に衝突
圧1.2kg/cm2 以上のデスケーリングを実施し、その
後、直ちにロール表面の中心線平均粗さが3.0μm以
下の凹凸状態であるワークロールを用いて前記熱間圧延
機で圧延し、次いで圧延された鋼板を該熱間圧延機の噛
出側近傍において圧延後直ちに冷却能力500kcal/m
2 ・hr・℃以上で冷却を行い、かかる圧延において95
0℃以下の圧延パスを10パス未満とする。
【0012】(4)重量%で、C:0.04〜0.20
%、Si:0.03〜1.00%、Mn:0.30〜
2.00%、Al:0.005〜0.10%、N:0.
001〜0.01%を含有し、更にTi:0.003〜
0.10%、Cr:0.01〜0.50%、Ni:0.
01〜3.00%、Mo:0.01〜0.50%、C
u:0.01〜1.50%、V:0.005〜0.20
%、Nb:0.003〜0.05%、B:0.0003
〜0.0020%の1種または2種以上を含有し、残部
がFe及び不可避的成分からなる鋼で、凝固後Ac3
上に加熱した構造用鋼の鋳片を用い、可逆式熱間圧延機
で厚鋼板を製造するに際し、該熱間圧延機の噛み込み側
近傍で被圧延鋼板に衝突圧1.2kg/cm2 以上のデスケ
ーリングを実施し、その後直ちにロール表面の中心線平
均粗さが3.0μm以下の凹凸状態であるワークロール
を用いて前記熱間圧延機で圧延し、次いで圧延された鋼
板を該熱間圧延機の噛出側近傍において圧延後直ちに冷
却能力500kcal/m2 ・hr・℃以上で冷却を行い、か
かる圧延において950℃以下の圧延パスを10パス未
満とする。
【0013】(5)重量%で、C:0.04〜0.20
%、Si:0.03〜1.00%、Mn:0.30〜
2.00%、Al:0.005〜0.10%、N:0.
001〜0.01%を含有し、残部がFe及び不可避的
成分からなり、凝固後Ac3 以上に加熱した構造用鋼の
鋳片を用い、可逆式熱間圧延機で厚鋼板を製造するに際
し、該熱間圧延機の噛み込み側近傍で被圧延鋼板に衝突
圧1.2kg/cm2 以上のデスケーリングを実施し、その
後、直ちにロール表面の中心線平均粗さが3.0μm以
下の凹凸状態であるワークロールを用いて前記熱間圧延
機で圧延し、次いで圧延された鋼板を該熱間圧延機の噛
出側近傍において圧延後直ちに冷却能力500kcal/m
2 ・hr・℃以上で冷却を行い、かかる圧延において95
0℃以下の圧延パスを10パス未満とし、圧延終了後、
該鋼板表面の650℃までの高温滞留時間を30秒以内
にする。
【0014】(6)重量%で、C:0.04〜0.20
%、Si:0.03〜1.00%、Mn:0.30〜
2.00%、Al:0.005〜0.10%、N:0.
001〜0.01%を含有し、更にTi:0.003〜
0.10%、Cr:0.01〜0.50%、Ni:0.
01〜3.00%、Mo:0.01〜0.50%、C
u:0.01〜1.50%、V:0.005〜0.20
%、Nb:0.003〜0.05%、B:0.0003
〜0.0020%の1種または2種以上を含有し、残部
がFe及び不可避的成分からなる鋼で、凝固後Ac3
上に加熱した構造用鋼の鋳片を用い、可逆式熱間圧延機
で厚鋼板を製造するに際し、該熱間圧延機の噛み込み側
近傍で被圧延鋼板に衝突圧1.2kg/cm2 以上のデスケ
ーリングを実施し、その後直ちにロール表面の中心線平
均粗さが3.0μm以下の凹凸状態であるワークロール
を用いて前記熱間圧延機で圧延し、次いで圧延された鋼
板を該熱間圧延機の噛出側近傍において圧延後直ちに冷
却能力500kcal/m2 ・hr・℃以上で冷却を行い、か
かる圧延において950℃以下の圧延パスを10パス未
満とし、圧延終了後、該鋼板表面の650℃までの高温
滞留時間を30秒以内にする。
【0015】(7)重量%で、C:0.04〜0.20
%、Si:0.03〜1.00%、Mn:0.30〜
2.00%、Al:0.005〜0.10%、N:0.
001〜0.01%を含有し、残部がFe及び不可避的
成分からなり、凝固後Ac3 以上に加熱した構造用鋼の
鋳片を用い、可逆式熱間圧延機で厚鋼板を製造するに際
し、該熱間圧延機の噛み込み側近傍で被圧延鋼板に衝突
圧1.2kg/cm2 以上のデスケーリングを実施し、その
後、直ちにロール表面に中心線平均粗さが3.0μm以
下の凹凸状態であるワークロールを用いて前記熱間圧延
機で圧延し、次いで圧延された鋼板を該熱間圧延機の噛
出側近傍において圧延後直ちに冷却能力500kcal/m
2 ・hr・℃以上で冷却を行い、かかる圧延において95
0℃以下の圧延パスを10パス未満とし、圧延終了後、
かかる冷却設備を有する圧延機内を往復で複数回空パス
で冷却し、該鋼板表面の650℃までの高温滞留時間を
30秒以内にする。
【0016】(8)重量%で、C:0.04〜0.20
%、Si:0.03〜1.00%、Mn:0.30〜
2.00%、Al:0.005〜0.10%、N:0.
001〜0.01%を含有し、更にTi:0.003〜
0.10%、Cr:0.01〜0.50%、Ni:0.
01〜3.00%、Mo:0.01〜0.50%、C
u:0.01〜1.50%、V:0.005〜0.20
%、Nb:0.003〜0.05%、B:0.0003
〜0.0020%の1種または2種以上を含有し、残部
がFe及び不可避的成分からなる鋼で、凝固後Ac3
上に加熱した構造用鋼の鋳片を用い、可逆式熱間圧延機
で厚鋼板を製造するに際し、該熱間圧延機の噛み込み側
近傍で被圧延鋼板に衝突圧1.2kg/cm2 以上のデスケ
ーリングを実施し、その後直ちにロール表面に中心線平
均粗さが3.0μm以下の凹凸状態であるワークロール
を用いて前記熱間圧延機で圧延し、次いで圧延された鋼
板を該熱間圧延機の噛出側近傍において圧延後直ちに冷
却能力500kcal/m2 ・hr・℃以上で冷却を行い、か
かる圧延において950℃以下の圧延パスを10パス未
満とし、圧延終了後、かかる冷却設備を有する圧延機内
を往復で複数回空パスで冷却し、該鋼板表面の650℃
までの高温滞留時間を30秒以内にする。
【0017】また、本発明が対象としている構造用圧延
鋼材は、次記するように、通常の溶接構造用鋼が所要の
材質を得るために、従来から当業分野での活用で確認さ
れている作用・効果の関係を基に定めている添加元素の
種類と量を同様に使用して、同等の作用と効果が得られ
る。従って、これ等を含む鋼を本発明は対象鋼とするも
のである。これ等の各成分元素につきその添加理由と量
を以下に示す。Cは、鋼の強度を向上する有効な成分と
して0.04%は添加するものであるが、0.20%を
超える過剰な含有量では、HAZ(eat ffected
one)に島状マルテンサイトが析出し、HAZ靭性を著し
く劣化させるので、0.20%以下に規制する。
【0018】Siは溶鋼の脱酸元素として必要であり、
また強度増加元素として添加するが、0.03%未満で
は脱酸効果が、不十分であり、1.00%を超えて添加
すると、鋼の加工性が低下し、HAZの靭性が低下する
ため、添加量は0.03〜1.00%に規制する。Mn
も脱酸成分元素として必要であり、0.03%未満では
鋼の清浄度を低下し、加工性を害する。また鋼材の強度
を向上する成分として0.30%以上の添加が必要であ
る。しかし、Mnは、過剰の添加により溶接性を著しく
劣化させるので、2.00%を上限とする。
【0019】AlはAl窒化物による鋼の結晶粒径が微
細化できるので必要である。しかし、添加量が少ないと
きにはその効果がなく、過剰の場合には鋼の靭性を劣化
させるので、添加量は0.005〜0.10%に規制す
る。NはAlやTiと結びついてオーステナイト粒の微
細化に有効に働くが、その効果が明確になるためには
0.001%以上含有する必要があるが、0.01%を
超えて過剰に添加すると固溶Nが増加して靭性に悪影響
を及ぼすので、0.01%を上限とする。
【0020】本発明が対象とする構造用鋼の基本成分は
以上である。これを基本に母材強度の上昇あるいは継手
靭性の向上を目的として要求される性質に応じてTi,
Cr,Ni,Mo,Cu,V,Nb,Bの1種または2
種以上を含有することができる。まず、Tiは析出強化
により母材強度向上に寄与すると共に、TiNの形成に
よりオーステナイト粒を微細化し、溶接部の継手靭性に
きわめて有効な元素であるが、効果を発揮できるために
は0.003%以上の添加が必要である。一方、0.1
0%を超えるTi炭化物を形成して靭性や延性を劣化さ
せるため、上限を0.10%とする。
【0021】Cr及びMoはいずれも母材の強度上昇に
有効な元素であるが、明瞭な効果を生じるためには0.
01%以上必要であり、一方0.50%を超えて添加す
ると、靭性が劣化する傾向を有するため、0.01〜
0.50%の範囲とする。また、Niは母材の強度と靭
性を同時に向上させることができ、非常に有効な元素で
あるが、効果を発揮させるためには0.01%以上含有
させる必要がある。含有量が多くなると強度、靭性は向
上するが3.00%を超えて添加すると、変態挙動が変
化して適正製造条件が変化するので、本発明範囲では
3.00%を上限とする。
【0022】次に、CuもほぼNiと同様の効果を有す
るが、1.50%超の添加では析出硬化の問題が生じる
ため、0.01〜1.50%の範囲に限定する。V及び
Nbはいずれも主として析出強化により母材の強度向上
に寄与するが、過剰の添加でHAZ靭性が劣化する。従
って、靭性の劣化を招かずに、効果が発揮できる範囲と
して、Vは0.005〜0.20%、Nbは0.003
〜0.05%とする。Bは0.0003%以上の極微量
添加で鋼材の焼入れ性を高めて強度上昇に非常に有効で
あるが、過剰に添加すると靭性を大きく劣化させるた
め、上限を0.0020%とする。本発明における鋳片
の加熱温度はオーステナイトの粗大化防止のため120
0℃を上限とし、下限温度は圧延の作業を考慮すると9
00℃以上が望ましい。また、Nb元素を含む鋼材は、
Nbを完全固溶させるために1100℃以上の加熱が必
要となる。
【0023】
【作用】本発明者等は、前記従来技術が有する問題を解
決すると共に、本発明の課題を達成するため、C:0.
05〜0.15%、Si:0.15〜0.25%、M
n:0.8〜1.6%、Al:0.01〜0.05%、
N:0.0020〜0.0050%の化学成分を有する
一般的な構造用鋼を用いて種々実験検討を繰り返した。
まず、スケールの色と表面の状態について検討を行っ
た。スケールの色が赤く見える鋼板と黒く見える鋼板の
表面を走査型電子顕微鏡で観察した。赤く見える鋼板の
表面はスケールがえぐられているような段差が見え、そ
のえぐられたように見える部分の中に粉末状のヘマタイ
ト(Fe2 3 )が存在しており、黒く見える鋼板はス
ケール表面が平滑である。さらにえぐられ壊れたスケー
ルの面積が多いほど、粉末状のヘマタイトの量が増え、
結果的に鋼板としては赤く見えることが判明した。
【0024】この粉末状のヘマタイトのサイズと面積率
を定量的に測定評価した結果と鋼板の色の対応づけが重
要であることがわかった。そこで、材料とプロセスCA
MP−ISIJ VOL.6(1993)−357に開示さ
れているように2μm以下の粉末状のヘマタイト(Fe
2 3 )が鋼板に占める面積率と鋼板の色を評価した。
面積率については走査型電子顕微鏡写真から測定し、鋼
板の色は目視判定を実施した。その結果、2μm以下の
粉末状のヘマタイトが残存する領域の面積率が20%未
満になると鋼板表面の色が赤く識別できないことがわか
った。
【0025】さらに、2μm以下の粉末状のヘマタイト
が残存するコロニーのサイズと面積率と目視判定による
鋼板の色との関係について調査した。その結果、2μm
以下の粉末状のヘマタイトが残存するコロニーのサイズ
が円相当径で500μm以下であれば、その面積率の許
容範囲を50%まで拡大できることが判明した。従っ
て、赤色に見えないようにするためには2μm以下の粉
末状のヘマタイトが残存するコロニーのサイズが円相当
径で500μm以下でその面積率を50%以下に制御す
ることが必要であることがわかった。
【0026】そこで、これらのスケールの色を制御する
冶金的な因子を厚板製造工程で制御する方法について以
下に詳記する。スケールがえぐられたように観察できる
部分は、平滑な部分とは段差がついているので、その存
在箇所を走査電子顕微鏡で詳細に調査、解析した結果、
鋼板表面の粗さと粉末状のヘマタイトの残存の有無に密
接な関係があることが判明した。すなわち粉末状のヘマ
タイトが存在するのは、スケールがえぐられたように見
える領域であるため、スケール表面に凹凸があった場
合、粉末状のヘマタイトが残存する可能性がある領域は
平坦である部分との段差により支配されることが判明し
た。
【0027】従って、段差を調査すれば、粉末状のヘマ
タイトが残存可能領域を限定することができる。さらに
その残存する領域が小さいと赤く識別できないことが判
明した。そこで、この残存する領域と表面の粗さとの関
係を調査した結果を図1に示す。中心線平均粗さ(R
a)は、粗さ曲線からその中心線の方向に測定長さLの
部分を抜き取り、この抜き取り部品の中心線をX軸、縦
倍率の方向をY軸とし、粗さ曲線をY=f(x)で表し
た時、次式によって求められる値をマイクロメートル
(μm)で表したものという。
【0028】
【数1】
【0029】鋼板表面の中心線平均粗さ(Ra)が3.
0μmを超えると、2μm以下のヘマタイトが残存する
領域の面積率が20%を超えたり、あるいは2μm以下
の粉末状のヘマタイトが残存する円相当径で500μm
以下のコロニーがその面積率を50%を超えてしまい、
鋼板表面の色が赤く識別できることがわかった。
【0030】このようなスケール表面の粉末状のヘマタ
イト量を調整するための条件として、ロール表面の粗さ
が鋼板表面にそのまま転写され、図1に示すように鋼板
表面の粗さとロールの粗さは概ね一致するため、前記し
た赤スケールを防止するためには圧延機ワークロールの
粗さをRaで3.0μm以下とし、スケールの破壊の観
点から950℃以下の圧延パス条件を10パス以下に規
定する必要があることがわかった。950℃以下の圧延
パス条件を規定した理由は、950℃以下であるとスケ
ールの変形が困難になり、スケールの局所的な破壊やひ
び割れが生じたりすること、さらに950℃以下ではデ
スケーリングによる剥離効果が著しく低下するため、圧
延中にスケールが残存しやすくなる。
【0031】残存したスケールは圧延により破壊された
り、局所的な剥離及びひび割れ等が生じたりする。スケ
ールが部分的に壊されるとその部分の表面積が増えて、
酸素イオンの供給が過剰になり粉末状のヘマタイトが発
生しやすくなる。従って、デスケーリング時の剥離性が
悪く、圧延中に生成する二次スケールの局所的な剥離や
ひび割れ等の破壊を避け、局所的な剥離やひび割れ等を
サイトとする粉末状のヘマタイトの発生を防ぐ点から圧
延時の温度を規定した。さらに圧延パス数が増すと、温
度が低い条件では熱間圧延時にスケールを剥離したり、
ひび割れを生じさせたりする頻度が増す。
【0032】そこで、本発明者等は、950℃以下の圧
延パス数を種々変化させた鋼板の赤スケールの発生状況
を詳細に検討した。評価基準としては前記した方法で走
査型電子顕微鏡にて表面の微視的構造を観察し、2μm
以下のヘマタイト量や、あるいは2μm以下の粉末状の
ヘマタイトが残存する円相当径で500μm以下のコロ
ニーの面積率を測定した。調査の結果、950℃以下の
圧延パスを10パス以上実施すると、2μm以下のヘマ
タイト量が20%を超えたり、あるいは2μm以下の粉
末状のヘマタイトが残存する円相当径で500μm以下
のコロニーがその面積率を50%を超えてしまうことが
わかった。前記の理由により、950℃以下の圧延パス
数を10パス以下とした。
【0033】尚、鋼板表面のスケールの状態を測定した
サンプルは製品となった鋼板の長手方向1000mmピッ
チで幅方向に5分割した各位置よりサンプリングし、そ
の測定値の平均値を求め評価している。中心線粗さにつ
いてはJIS(日本工業規格)B0601を準拠して測
定した。また、曲げ加工等により剥離が想定される場合
は、スケール密着性も同時に具備することが必要であ
る。
【0034】そこで、スケールの密着性に大きく影響を
及ぼす限界スケール厚みについて検討した。実験にはス
ケールの厚みが異なる鋼板を種々試作し、下記に示す方
法で評価した。すなわち、曲げ半径r=1.5×t
(t:板厚)の90度曲げ試験後、表面から10サンプ
ルを採取し、走査型電子顕微鏡でスケールを剥離して、
地鉄が露出した面積率(10個の平均値)を測定し、地
鉄露出面積率が20%未満を密着性良好とした。スケー
ル厚みと評点ランクの関係を図2に示す。図2の評点ラ
ンクは後述の表a−4に示す。図2からスケール厚みが
5.0μm以下になると密着性が良好になることがわか
った。スケール厚みを5.0μm以下とするための圧
延、冷却条件及び圧延終了後の冷却条件を種々変化させ
て検討を実施した。その検討結果を図3に示す。図3の
ケース別冷却条件例は表1に示す。
【0035】図3からスケール厚みを5.0μm以下に
するにはデスケーリング衝突圧が1.2kg/cm2 以上必
要で、さらに、圧延終了後鋼板表面の650℃までの高
温滞留時間が30秒以内である必要があり、圧延終了後
の冷却は高温滞留中のスケールの成長を抑制する上で有
効であることがわかった。尚、スケール厚みは、製品と
なった鋼板の長手方向1000mmピッチで幅方向に5分
割した各位置よりサンプリングし、光学顕微鏡写真から
測定した値の平均値より求めた平均スケール厚みであ
る。尚、図3中の圧延中の条件に関しては、ケース別の
冷却条件例として表1に示す。ケース1〜4は本発明例
であり、ケース5,6は比較例である。ケース5はパス
No.2及びNo.3においてデスケーリングしただけで、
残るパスはすべて冷却水を噴射せず、ケース6は水圧デ
スケーリングヘッダーの衝突圧力を1.2kg/cm2 未満
にした例である。また、表1中の式及びは下記によ
って求めた値である。
【0036】
【0037】式 衝突圧力p=68×(P0.5 ×Q
(90−θ2)/(h2 ×θ1) P :噴射圧力 kg/cm2 Q :噴射水量 L/min h :ノズル高さ mm θ1:ノズル噴射角 θ2:ノズル迎え角 式 冷却能力 Logh=2.358+0.663 LogW
−0.00147+Ts W :水量密度 L/m2 ・min Ts :鋼板表面温度 ℃(800℃を使用) 出典:日本鉄鋼協会発行の特別報告書No.29「鋼材の
強制冷却」16頁による。
【0038】
【表1】
【0039】本発明のために使用する設備の一例を図4
により説明する。可逆式熱間圧延機1のハウジング8内
に、上ワークロール2と該ロールに接する上下圧延補強
ロール4及び下ワークロール3と該ロールに接する下圧
延補強ロール5をそれぞれ配設する。前記圧延機の噛込
側(または噛出側)及び噛出側(または噛込側)にトッ
プガイド9,9−1を設け、該トップガイドの孔部分に
のぞませて、鋼板表面上に水を噴射するデスケーリング
ノズル14,14−1及び冷却噴射ノズル12,12−
1を設ける。デスケーリングノズル14,14−1は上
ワークロール2に最も近接して設けられ、かつ移動する
鋼板表面への迎え角を有するように水圧デスケーリング
ヘッダー13.13−1に連結されている。冷却水噴射
ノズル12,12−1はデスケーリングノズル14.1
4−1の隣接位置に設置され、かつ鋼板表面にほぼ直角
に噴射するよう冷却ヘッダー11,11−1に設けられ
ている。ノズル12,12−1の噴射方向は水切りをよ
り良くするため圧延方向に向けても良い。
【0040】また、下ワークロール3の送り面と同一送
り面を有するローラーテーブル10,10−1が前記圧
延機の噛込側(または噛出側)と噛出側(または噛込
側)に配設されており、該下ワークロール3と前記ロー
ラーテーブルのローラーとの間にデスケーリングノズル
20,20−1が鋼板必要面に対する迎え角を有するよ
うノズルホルダー19,19−1を介してデスケーリン
グヘッダー18,18−1に設けられ、また前記ローラ
ーテーブルのローラー間に冷却水噴射ノズル17,17
−1が鋼板表面にほぼ直角に噴射するようノズルホルダ
ー16,16−1を介して冷却ヘッダー15,15−1
に設けられている。図中6,6−1は圧延機上ガイド、
7,7−1は圧延機下ガイドである。
【0041】以上の装置において、高温の厚鋼板Sを圧
延する場合、1パス目として圧延機1の前面Aにある被
圧延鋼板をワークロール2,3に噛み込ませる直前にデ
スケーリングノズル14,20からの高圧噴射冷却水で
上下表面酸化物を除去し、圧延されて後面bに噛出され
てきた被圧延鋼板上下面を冷却水噴射ノズル12−1,
17−1から冷却水で冷却する。
【0042】次に、2パス目として圧延機1の後面Bに
ある被圧延鋼板をワークロール2,3に噛込ませる直前
にデスケーリングノズル14−1,20−1からの高圧
噴射水で鋼板の上下表面に生成したスケールを除去し、
圧延されて圧延機前面Aに噛出されてきた被圧延鋼板上
下表面を冷却水噴射ノズル12,17からの冷却水で冷
却する。そして該往復圧延を所望の板厚になるまで複数
回繰り返す。
【0043】また、スケールを薄くする方法として前記
した圧延条件にて圧延後に、ホットレベラー前のデスケ
ーリング等を併用しても構わない。以上により得た鋼板
の強度を向上するには、圧延終了後、水、水蒸気、気水
混合体等の何れかの冷却剤を用いても本発明の効果を損
なうものではない。
【0044】
【実施例】本発明の実施例を比較例とともに以下に示
す。本発明の供試鋼の成分は、前記した元素と添加量で
あれば何れの組合せでも良く、強度レベルが異なる代表
的な構造用鋼として本実施例に用いた鋼の化学成分を表
a−1に示す。表a−1に示す供試鋼は、強度レベルが
異なる7種の鋼種を選択し、必要に応じてV,Nb,N
i,Ti,Cu,Cr,Mo等の合金元素を添加してい
る。製造条件及び得られた材質、Fe2 3 の面積率、
平均粗さ、スケールの厚み、色、及び密着性を表a−2
に示す。表a−2中のNo.A1〜A7,A13,14の
本発明例は何れも黒色の鋼板であり、スケールの密着性
が優れた構造用鋼板が得られた。また、No.A8〜A1
2の本発明例は密着性は劣るが何れも黒色の鋼板であっ
た。
【0045】これに対してワークロールの平均粗さが
3.0μmを超えた比較例No.B1,B3の鋼板の色は
赤色であった。同様に圧延中950℃以下のパス数が1
0パス以上となったNo.B2,B4〜B7は鋼板の色が
赤色であった。また、圧延中の冷却条件が満足しなかっ
た比較例中、鋼種3,4,7を使用したNo.B3,B4
及びB7はスケール厚みが厚くなり、密着性が不良であ
った。さらに、圧延中の冷却条件は満足しているが圧延
終了後から650℃までの高温滞留時間が30秒以上の
No.B5はスケール厚みが所定の値を満足しなかった。
尚、表a−2中の冷却条件の適用ケースは表a−3に示
した。
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】
【表4】
【0049】〔表a−2の説明〕 〈K〉:冷却条件の適用ケースは表a−3に従った。 〈L〉:ワークロールの平均粗さは、レプリカを採取
し、幅方向に5分割した各位置よりサンプリングして測
定した平均値である。 〈M〉:Fe2 3 の面積率は2μm以下の粉末が鋼板
表面に占める面積率である。尚、注1)〜5)は2μm
以下のFe2 3 の500μm以下のコロニーの面積率
を示す。 〈N〉:鋼板表面の平均粗さは製品となった鋼板の長手
方向1000mmピッチで幅方向に5分割した各位置より
サンプリングし、平均粗さの測定値の平均値を求め、評
価している。 〈Q〉:スケール厚みは、製品となった鋼板の長手方向
1000mmピッチで幅方向に5分割した各位置よりサン
プリングし、光学顕微鏡写真から求め、その平均値より
平均スケール厚みを求めた。 〈R〉:スケール密着性の評価は、r=1.5×t
(t:板厚)90度曲げを実施した試験片から10個の
サンプルを採取し、そのサンプルを走査型電子顕微鏡で
観察し地鉄露出率を求め、表a−4に示す評価基準で評
価した値を示している。 〈S〉:鋼板の色は、外観検査により目視判定した。
【0050】
【表5】
【0051】〔表a−3の説明〕尚、ケース1〜4は本
発明例であり、ケース5,6は比較例である。ケース5
はパスNo.2及びNo.3においてデスケーリングしただ
けで、残るパスはすべて冷却水を噴射せず、ケース6は
水圧デスケヘッダーの衝突圧力を1.2kg/cm2未満に
した例である。また、表a−3中の式及びは下記に
よって求めた値である。
【0052】式 衝突圧力p=68×(P0.5 ×Q
(90−θ2)/(h2 ×θ1) P :噴射圧力 kg/cm2 Q :噴射水量 L/min h :ノズル高さ mm θ1:ノズル噴射角 θ2:ノズル迎え角 式 冷却能力 Logh=2.358+0.663 LogW
−0.00147+Ts W :水量密度 L/m2 ・min Ts :鋼板表面温度 ℃(800℃を使用) 出典:日本鉄鋼協会発行の特別報告書No.29「鋼材の
強制冷却」16頁による。
【0053】
【表6】
【0054】
【発明の効果】本発明は圧延中の冷却条件と圧延後の冷
却条件を制御することにより、高い生産性の下で円滑に
安定して、種々の用途に適応した構造用鋼板を製造する
ことを可能としたもので、この種の分野を中心に、産業
界にもたらす効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)は、鋼板表面の粗さと鋼板の色
との関係を示す図表、(c)は中心線平均粗さ算定の説
明図である。
【図2】スケール厚みとスケールの密着性(評点ラン
ク)の関係を示す図表である。
【図3】冷却ケース別の圧延−冷却条件、圧延終了後の
高温滞留時間とスケール厚みとの関係を示す図表であ
る。
【図4】本発明の圧延方法を示す概略正面図である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、 C :0.04〜0.20%、 Si:0.03〜1.00%、 Mn:0.30〜2.00%、 Al:0.005〜0.10%、 N :0.001〜0.01%、 残部がFe及び不可避的成分からなり、凝固後Ac3
    上に加熱した構造用鋼の鋳片を用い、可逆式熱間圧延機
    で厚鋼板を製造するに際し、ロール表面の中心線平均粗
    さが3.0μm以下の凹凸状態であるワークロールを有
    する熱間圧延機を用い、圧延する工程において950℃
    以下の圧延パスを10パス未満とする赤スケールが少な
    い構造用厚鋼板の製造方法。
  2. 【請求項2】 重量%で、 C :0.04〜0.20%、 Si:0.03〜1.00%、 Mn:0.30〜2.00%、 Al:0.005〜0.10%、 N :0.001〜0.01%、 更に Ti:0.003〜0.10%、 Cr:0.01〜0.50%、 Ni:0.01〜3.00%、 Mo:0.01〜0.50%、 Cu:0.01〜1.50%、 V :0.005〜0.20%、 Nb:0.003〜0.05%、 B :0.0003〜0.0020% の1種または2種以上を含有し、残部がFe及び不可避
    的成分からなる鋼で、凝固後Ac3 以上に加熱した構造
    用鋼の鋳片を用い、可逆式熱間圧延機で厚鋼板を製造す
    るに際し、ロール表面の中心線平均粗さが3.0μm以
    下の凹凸状態であるワークロールを有する熱間圧延機を
    用い、圧延する工程において950℃以下の圧延パスを
    10パス未満とする赤スケールが少ない構造用厚鋼板の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 重量%で、 C :0.04〜0.20%、 Si:0.03〜1.00%、 Mn:0.30〜2.00%、 Al:0.005〜0.10%、 N :0.001〜0.01%、 残部がFe及び不可避的成分からなり、凝固後Ac3
    上に加熱した構造用鋼の鋳片を用い、可逆式熱間圧延機
    で厚鋼板を製造するに際し、該熱間圧延機の噛み込み側
    近傍で被圧延鋼板に衝突圧1.2kg/cm2 以上のデスケ
    ーリングを実施し、その後直ちにロール表面の中心線平
    均粗さが3.0μm以下の凹凸状態であるワークロール
    を用いて前記熱間圧延機で圧延し、次いで圧延された鋼
    板を該熱間圧延機の噛出側近傍において圧延後直ちに冷
    却能力500kcal/m2 ・hr・℃以上で冷却を行い、か
    かる圧延において950℃以下の圧延パスを10パス未
    満とする赤スケールが少ない構造用厚鋼板の製造方法。
  4. 【請求項4】 重量%で、 C :0.04〜0.20%、 Si:0.03〜1.00%、 Mn:0.30〜2.00%、 Al:0.005〜0.10%、 N :0.001〜0.01%、 更に Ti:0.003〜0.10%、 Cr:0.01〜0.50%、 Ni:0.01〜3.00%、 Mo:0.01〜0.50%、 Cu:0.01〜1.50%、 V :0.005〜0.20%、 Nb:0.003〜0.05%、 B :0.0003〜0.0020% の1種または2種以上を含有し、残部がFe及び不可避
    的成分からなる鋼で、凝固後Ac3 以上に加熱した構造
    用鋼の鋳片を用い、可逆式熱間圧延機で厚鋼板を製造す
    るに際し、該熱間圧延機の噛み込み側近傍で被圧延鋼板
    に衝突圧1.2kg/cm2 以上のデスケーリングを実施
    し、その後直ちにロール表面の中心線平均粗さが3.0
    μm以下の凹凸状態であるワークロールを用いて前記熱
    間圧延機で圧延し、次いで圧延された鋼板を該熱間圧延
    機の噛出側近傍において圧延後直ちに冷却能力500kc
    al/m2 ・hr・℃以上で冷却を行い、かかる圧延におい
    て950℃以下の圧延パスを10パス未満とする赤スケ
    ールが少ない構造用厚鋼板の製造方法。
  5. 【請求項5】 重量%で、 C :0.04〜0.20%、 Si:0.03〜1.00%、 Mn:0.30〜2.00%、 Al:0.005〜0.10%、 N :0.001〜0.01%、 残部がFe及び不可避的成分からなり、凝固後Ac3
    上に加熱した構造用鋼の鋳片を用い、可逆式熱間圧延機
    で厚鋼板を製造するに際し、該熱間圧延機の噛み込み側
    近傍で被圧延鋼板に衝突圧1.2kg/cm2 以上のデスケ
    ーリングを実施し、その後直ちにロール表面の中心線平
    均粗さが3.0μm以下の凹凸状態であるワークロール
    を用いて前記熱間圧延機で圧延し、次いで圧延された鋼
    板を該熱間圧延機の噛出側近傍において圧延後直ちに冷
    却能力500kcal/m2 ・hr・℃以上で冷却を行い、か
    かる圧延において950℃以下の圧延パスを10パス未
    満とし、圧延終了後、該鋼板表面の650℃までの高温
    滞留時間を30秒以内にし、黒色で、スケール密着性の
    優れた構造用厚鋼板の製造方法。
  6. 【請求項6】 重量%で、 C :0.04〜0.20%、 Si:0.03〜1.00%、 Mn:0.30〜2.00%、 Al:0.005〜0.10%、 N :0.001〜0.01%、 更に Ti:0.003〜0.10%、 Cr:0.01〜0.50%、 Ni:0.01〜3.00%、 Mo:0.01〜0.50%、 Cu:0.01〜1.50%、 V :0.005〜0.20%、 Nb:0.003〜0.05%、 B :0.0003〜0.0020% の1種または2種以上を含有し、残部がFe及び不可避
    的成分からなる鋼で、凝固後Ac3 以上に加熱した構造
    用鋼の鋳片を用い、可逆式熱間圧延機で厚鋼板を製造す
    るに際し、該熱間圧延機の噛み込み側近傍で被圧延鋼板
    に衝突圧1.2kg/cm2 以上のデスケーリングを実施
    し、その後直ちにロール表面の中心線平均粗さが3.0
    μm以下の凹凸状態であるワークロールを用いて前記熱
    間圧延機で圧延し、次いで圧延された鋼板を該熱間圧延
    機の噛出側近傍において圧延後直ちに冷却能力500kc
    al/m2 ・hr・℃以上で冷却を行い、かかる圧延におい
    て950℃以下の圧延パスを10パス未満とし、圧延終
    了後、該鋼板表面の650℃までの高温滞留時間を30
    秒以内にし、赤スケールが少なく、スケール密着性の優
    れた構造用厚鋼板の製造方法。
  7. 【請求項7】 重量%で、 C :0.04〜0.20%、 Si:0.03〜1.00%、 Mn:0.30〜2.00%、 Al:0.005〜0.10%、 N :0.001〜0.01%、 残部がFe及び不可避的成分からなり、凝固後Ac3
    上に加熱した構造用鋼の鋳片を用い、可逆式熱間圧延機
    で厚鋼板を製造するに際し、該熱間圧延機の噛み込み側
    近傍で被圧延鋼板に衝突圧1.2kg/cm2 以上のデスケ
    ーリングを実施し、その後直ちにロール表面に中心線平
    均粗さが3.0μm以下の凹凸状態であるワークロール
    を用いて前記熱間圧延機で圧延し、次いで圧延された鋼
    板を該熱間圧延機の噛出側近傍において圧延後直ちに冷
    却能力500kcal/m2 ・hr・℃以上で冷却を行い、か
    かる圧延において950℃以下の圧延パスを10パス未
    満とし、圧延終了後、かかる冷却設備を有する圧延機内
    を往復で複数回空パスで冷却し、該鋼板表面の650℃
    までの高温滞留時間を30秒以内にし、赤スケールが少
    なく、スケール密着性の優れた構造用厚鋼板の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 重量%で、 C :0.04〜0.20%、 Si:0.03〜1.00%、 Mn:0.30〜2.00%、 Al:0.005〜0.10%、 N :0.001〜0.01%、 更に Ti:0.003〜0.10%、 Cr:0.01〜0.50%、 Ni:0.01〜3.00%、 Mo:0.01〜0.50%、 Cu:0.01〜1.50%、 V :0.005〜0.20%、 Nb:0.003〜0.05%、 B :0.0003〜0.0020% の1種または2種以上を含有し、残部がFe及び不可避
    的成分からなる鋼で、凝固後Ac3 以上に加熱した構造
    用鋼の鋳片を用い、可逆式熱間圧延機で厚鋼板を製造す
    るに際し、該熱間圧延機の噛み込み側近傍で被圧延鋼板
    に衝突圧1.2kg/cm2 以上のデスケーリングを実施
    し、その後直ちにロール表面に中心線平均粗さが3.0
    μm以下の凹凸状態であるワークロールを用いて前記熱
    間圧延機で圧延し、次いで圧延された鋼板を該熱間圧延
    機の噛出側近傍において圧延後直ちに冷却能力500kc
    al/m2 ・hr・℃以上で冷却を行い、かかる圧延におい
    て950℃以下の圧延パスを10パス未満とし、圧延終
    了後、かかる冷却設備を有する圧延機内を往復で複数回
    空パスで冷却し、該鋼板表面の650℃までの高温滞留
    時間を30秒以内にし、赤スケールが少なく、スケール
    密着性の優れた構造用厚鋼板の製造方法。
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