JPH07278150A - ピラゾロ[1,5−aピリミジン誘導体 - Google Patents

ピラゾロ[1,5−aピリミジン誘導体

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JPH07278150A
JPH07278150A JP33485994A JP33485994A JPH07278150A JP H07278150 A JPH07278150 A JP H07278150A JP 33485994 A JP33485994 A JP 33485994A JP 33485994 A JP33485994 A JP 33485994A JP H07278150 A JPH07278150 A JP H07278150A
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JP
Japan
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methyl
pyrimidine
ethyl
pyrazolo
amino
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Pending
Application number
JP33485994A
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English (en)
Inventor
Teruo Yamamori
照雄 山守
Katsunori Sakai
克則 酒井
Takeshi Shioda
武司 塩田
Mitsugi Kiyokawa
貢 清川
Masabumi Fujimoto
正文 藤本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shionogi and Co Ltd
Original Assignee
Shionogi and Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】アンジオテンシンII受容体拮抗作用を有する新
規なピラゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体およびそ
れを含有する降圧剤を提供する。 【構成】下記式(I): 〔式中、R1,R2,R3及びR4は水素、ハロゲン、ヒドロキ
シなど、XはS,O又はN−R,Yはシアノ、カルボキ
シなどを示す〕で表わされる化合物またはその製薬上許
容される塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアンジオテンシンII受容
体拮抗作用を有する新規なピラゾロ[1,5−a]ピリ
ミジン誘導体およびそれを含有する降圧剤に関する。
【0002】
【従来の技術】アンジオテンシンIIは体内にあって血
圧、体液量、電解質バランスなどを調節するレニン−ア
ンジオテンシン系の活性物質である。アンジオテンシン
IIは細胞膜上のアンジオテンシンII受容体を介して血管
を収縮させて血圧を上昇させる。このためアンジオテン
シンIIは種々の哺乳動物において高血圧を生じさせる原
因物質とされている。すでにアンジオテンシンIIを生成
させるアンジオテンシン変換酵素の阻害剤(ACE阻害
剤)が実用化されている。
【0003】アンジオテンシンII受容体拮抗剤もACE
阻害剤同様にアンジオテンシンIIによって起こる高血圧
の治療剤として有用である。しかも作用が強力で、AC
E阻害剤で問題となる空咳等の副作用もないと考えられ
ている。これまでにサララシン等のペプチド性アンジオ
テンシンII類縁体が研究されてきており、これらは強力
なアンジオテンシンII受容体拮抗作用を有することが報
告されている。しかしこの様なペプチド性拮抗剤は、経
口投与では効果がなく、非経口投与では作用時間が短い
ことが報告されている(M.A.Ondetti and D.W.Cushman,
Annual Reports in Medicinal Chemistry, 13, 82-91
(1978))。
【0004】これらのペプチド性アンジオテンシンII受
容体拮抗剤のもつ問題点を解決するため、非ペプチド性
アンジオテンシンII受容体拮抗剤の研究が行われてい
る。その中で、ヘテロ原子を介してビフェニル基とヘテ
ロ環が結合している化合物としては、特開平4−261
156号公報、ヨ−ロッパ特許出願公開第499414
号、同第499415号、同第515265号、イギリ
ス特許出願公開第2262096号、米国特許第5,2
36,925号、WO9308171号、特開平5−2
13884号公報、米国特許第5,187,168号お
よびWO9318035号等のアミノアジン誘導体、ア
ミノキノリン誘導体およびキナゾリン誘導体等が開示さ
れている。これらの化合物は本発明に係る化合物とはヘ
テロ環構造が異なっている。また、WO9317023
号、フランス特許出願公開第2690442号、特開平
5−163267号公報、特開平5−163267号公
報には本発明化合物と同一のヘテロ環を有するピラゾロ
[1,5−a]ピリミジン誘導体が開示されている。こ
れらの化合物はビフェニル基とヘテロ環の結合にヘテロ
原子を介しておらず、本発明に係る化合物とはビフェニ
ル基とヘテロ環の結合位置が異なっている。
【0005】これらの化合物はいずれもアンジオテンシ
ンII受容体拮抗剤としての効果が認められているが、さ
らに新規な非ペプチド性アンジオテンシンII受容体拮抗
剤の開発が望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はアンジ
オテンシンII受容体拮抗作用を有する新規ピラゾロ
[1,5−a]ピリミジン誘導体を提供することであ
る。また、本発明はビフェニル基とヘテロ環がヘテロ原
子を介して結合した構造を有する新規アンジオテンシン
II拮抗剤を提供する。さらに本発明はビフェニル基とヘ
テロ環がヘテロ原子を介さずに結合した構造を有する新
規アンジオテンシンII拮抗剤を提供する。これらの化合
物はアンジオテンシンIIが関与する高血圧症やうっ血性
心不全等の治療に有効であり、従って本発明はこれらの
化合物を含有する降圧剤をも提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討の
結果、下記式(I):
【0008】
【化2】 (ここでR1、R2、R3およびR4はそれぞれ独立して水
素、ハロゲン、ヒドロキシ、置換されていてもよいC1
〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C3〜C7シクロ
アルキル、C1〜C6アルコキシ、カルボキシル、C1
6アルコキシカルボニル、C1〜C6アシル、C1〜C6
アルキルチオ、カルバモイル、スルファモイル、シア
ノ、置換されていてもよいアミノ、置換されていてもよ
い芳香族環または置換されていてもよい芳香族複素環で
あり、XはS、O、N−R(ここでRは水素、C1〜C6
アルキル、C1〜C6アシルまたはC1〜C6アルコキシカ
ルボニルである。)、単結合または−(CH2n−(こ
こでnは1〜3の整数を表わす)であり、Yはシアノ、
カルボキシル、テトラゾリル、スルファモイルまたはス
ルホニルアミノである。)で示されるピラゾロ[1,5
−a]ピリミジン誘導体(以下本発明化合物という。)
が上記課題を解決するものであるという事を見出して本
発明を完成した。
【0009】本明細書において「ハロゲン」とはフッ
素、塩素、臭素またはヨウ素である。
【0010】「C1〜C6アルキル」とは炭素数1〜6の
直鎖状あるいは分枝状のアルキルを意味する。具体的に
は、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピ
ル、n−ブチル、iso−ブチル、tert−ブチル、
sec−ブチル、n−ペンチル、iso−ペンチル、n
eo−ペンチルおよびtert−ペンチル等を包含す
る。また、これらは1以上の置換基を有していてもよ
い。置換基としては、例えばハロゲン、ヒドロキシ、C
1〜C6アルコキシ、カルボキシル、C1〜C6アルコキシ
カルボニル、芳香族環および芳香族複素環等が挙げられ
る。具体的にはジクロロメチル、トリフルオロエチル、
ヒドロキシプロピル、メトキシブチル、エトキシエチ
ル、メトキシカルボニルプロピル、tert−ブチルカ
ルボニルヘキシル、フェニルエチル、ナフチルプロピ
ル、ピリジルブチル、チエニルペンチルおよびテトラゾ
リルヘキシル等を包含する。
【0011】「C1〜C6アルコキシ」、「C1〜C6アル
キルチオ」および「C1〜C6アルコキシカルボニル」と
いう用語において、これらのアルキル部分も前記と同義
である。
【0012】「C2〜C6アルケニル」とは炭素数2〜6
の直鎖状または分枝状のアルケニルを意味する。これら
は任意の位置に1以上の二重結合を有していてもよい。
具体的には、エテニル、プロペニル、ブテニル、ペンテ
ニル、ヘキサジエニル、およびメチルブテニル等を包含
する。また、これらは任意の位置が1以上のハロゲンで
置換されていてもよく、この置換アルケニルとしてはト
リフルオロエテニルおよびジクロロプロペニル等が挙げ
られる。
【0013】「C3〜C7シクロアルキル」とは炭素数3
〜7のシクロアルキルを意味する。これらは任意の位置
に1以上の置換基を有していてもよい。置換基としては
1〜C6アルキルおよびハロゲン等が挙げられ、これら
の置換基の定義は前記と同義である。具体的にはメチル
シクロプロピル、ジエチルシクロブチルおよびトリフル
オロシクロペンチル等が例示される。
【0014】「C1〜C6アシル」とは炭素数1〜6の直
鎖状または分枝状の脂肪族アシルを意味する。これらは
任意の位置に1以上の置換基を有していてもよい。置換
基としては、例えばハロゲンおよび置換されていてもよ
い芳香族環等が挙げられる。具体的にはホルミル、アセ
チル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、クロロ
ブチリル、ベンゾイルおよびトリオイル等が例示され
る。
【0015】「置換されていてもよいアミノ」とは、非
置換アミノ、モノ置換アミノおよびジ置換アミノを包含
する。置換基としてはC1〜C6アルキル、C1〜C6アシ
ル、スルフォニルおよびカルバモイル等が挙げられる。
置換アミノとして、具体的にはメチルアミノ、ジエチル
アミノ、ヘキサノイルアミノ、スルホニルアミノ、およ
びカルバモイルアミノ等が例示される。
【0016】「置換されていてもよい芳香族環」とは、
任意の位置に1以上の置換基を有していてもよいフェニ
ルまたはナフチルを意味する。置換基としては例えばC
1〜C6アルキル、ハロゲン、C1〜C6アルコキシ、カル
ボキシル、C1〜C6アルコキシカルボニル、ニトロ、ア
ミノおよびC1〜C6アルカノイルアミノ等が挙げられ
る。具体的には、トリル、キシリル、ジクロロナフチ
ル、メトキシフェニル、カルボキシナフチル、エトキシ
カルボニルフェニル、ニトロフェニル、ジアミノナフチ
ルおよびメトキシアミノナフチル等を包含する。
【0017】「芳香族複素環」とは、任意に選ばれる
O、SまたはNを環内に1以上有する5〜6員の芳香族
環を意味する。具体的にはピロリル、イミダゾリル、ピ
ラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピ
ラジニル、1,3,5−トリアジニル、1,2,4−ト
リアジニル、1,2,3−トリアジニル、イソキサゾリ
ル、オキサゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、
1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジ
アゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、イソチアゾ
リル、チアゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,
2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリ
ル、1,3,4−チアジアゾリル、フリル、チエニル等
が例示される。これらは炭素環、芳香族環、非芳香族複
素環または他の芳香族複素環と結合していてもよい。ま
た任意の位置に1以上の置換基を有していてもよい。こ
の置換基は前記芳香族環の置換基と同義である。
【0018】本発明化合物の製薬上許容し得る塩とは、
医学上許容し得る非毒性塩の全てを包含し、例えばナト
リウム塩、カリウム塩およびカルシウム塩等が例示され
る。以下、本明細書中では、本発明化合物という場合に
本発明化合物(I)の他にその製薬上許容し得る塩も含
める。
【0019】本発明化合物(I)は、好ましくはR1
2、R3およびR4がそれぞれ独立して水素、置換され
ていてもよいC1〜C6アルキル、C3〜C7シクロアルキ
ル、カルボキシル、C1〜C6アルコキシカルボニルまた
は置換されていてもよい芳香族環、XがS、Oもしくは
N−R(ここでRは水素、C1〜C6アルキル、C1〜C6
アシルまたはC1〜C6アルコキシカルボニルであ
る。)、Yがカルボキシルまたはテトラゾリルである化
合物であり、さらに好ましくはR1が水素、R2が水素ま
たはC1〜C6アルキル、R3がC1〜C6アルキル、R4
水素、XがN−R(ここでRは水素またはC1〜C6アル
キル)、Yがテトラゾリルである化合物であり、最も好
ましい例としては以下の式(I−1)、(I−20)で
示される化合物が挙げられる。
【0020】
【化3】
【0021】ここでMeはメチル、Tetはテトラゾリ
ルを示す。
【0022】本発明化合物は例えば以下に示すような方
法で得られる。
【0023】
【化4】
【0024】ここでR1、R2、R3、R4、XおよびYは
化学式(I)で定義されたのと同義である。Y’は任意
の反応によりYに変換し得る基であり、具体的にはシア
ノ、保護されたテトラゾリルまたは保護されたカルボキ
シル等が挙げられる。Zはハロゲン、パラトルエンスル
ホニルオキシ(トシルオキシ)またはメタンスルホニル
オキシ(メシルオキシ)等である。
【0025】この方法において、適当な置換基を有する
3−アミノピラゾ−ル誘導体およびβ−ケトエステル誘
導体をエタノ−ルまたはtert−ブタノ−ル等のアル
コ−ル性溶媒中、ピペリジン等の有機塩基または酢酸も
しくはトシル酸等の有機酸存在下で反応させるか、ある
いは酢酸中で加熱することによりピラゾロ[1,5−
a]ピリミジン−7−(4H)−オン誘導体(IV)が
得られる。得られた化合物(IV)はオキシ塩化リン、
五塩化リンまたはチオニルクロライド等のクロル化剤に
より7−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導
体(V)に変換できる。また、塩基存在下でトシルクロ
ライドもしくはメシルクロライドと反応させることによ
り、相当するトシルオキシ体あるいはメシルオキシ体に
変換できる。THF、DMFまたはアセトニトリル等を
溶媒とし、塩基として炭酸カリウム、炭酸ナトリウムま
たはトリエチルアミン等を用い、化合物(V)と(V
I)を反応させることにより化合物(I’)が得られ
る。この化合物(I’)のビフェニル基2’位に位置す
る置換基Y’を任意の反応によりYに変換すると目的と
する本発明化合物が得られる。例えばY’がシアノであ
る場合には、これにアジド化合物を反応させてテトラゾ
リル基を導入することが可能である。Y’が保護された
カルボキシルである場合には加水分解等の脱保護反応に
より遊離のカルボン酸とすることが可能である。
【0026】本発明化合物(I)はアンジオテンシンII
受容体拮抗剤、特に降圧剤としての使用が可能であり、
アンジオテンシンIIが関与する高血圧症やうっ血性心不
全等の治療に有効である。
【0027】本発明化合物(I)を含有する薬剤組成物
は経口または非経口で投与される。非経口投与としては
静脈注射、筋肉注射、腹腔内注射および点滴等の方法が
挙げられる。上記薬剤組成物の製剤形態としては粉末、
顆粒、錠剤、カプセル剤、注射剤、液剤、懸濁剤、乳剤
および坐剤等が挙げられる。上記製剤には本発明化合物
(I)に加えて、投与形態に応じて製剤学的および薬理
学的に許容し得る適当な賦形剤、助剤、安定剤、湿潤剤
および乳化剤等の添加剤を任意に選択し使用してもよ
い。
【0028】本発明化合物(I)の投与量は対象疾患、
症状、投与対象および投与方法等によって異なるが、成
人の本態性高血圧症治療剤として投与する場合、経口投
与では1日量1〜50mg、静脈注射では1日量1〜3
0mgを1回または2ないし3回に分けて投与するのが
望ましい。
【0029】後述の実施例から明らかなように、本発明
化合物(I)は優れたアンジオテンシンII受容体拮抗作
用を示す。
【0030】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づき説明するが、
これらは単なる例示であり本発明はこれらに限定される
ものではない。
【0031】実施例1 5−エチル−7−{N−[2’
−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェニル−4−
イル)メチル]アミノ}ピラゾロ[1,5−a]ピリミ
ジン(I−1)の合成 (第1工程)5−エチルピラゾロ[1,5−a]ピリミ
ジン−7−(4H)−オン(IV−1)
【0032】
【化5】
【0033】ここでEtはエチルを示す。
【0034】3−アミノピラゾ−ル(831mg、1
0.0mmol)、2−プロピオニル酢酸エチル(1.
442g、10.0mmol)およびピペリジン(0.
1mL、1.01mmol)のエタノ−ル(10mL)
溶液を窒素気流下18時間加熱還流した後、反応混合物
を氷冷し析出する無色プリズム晶を濾取することにより
表題化合物782mgを得た。さらに濾液を濃縮するこ
とにより2番晶140mgを得た。
【0035】 収率:56.5% 融点:247−248℃ 元素分析:C893Oとして 計算値(%):C,58.88;H,5.56;N,2
5.75 実測値(%):C,58.79;H,5.61;N,2
5.64 NMR(DMSOd-6)δ:1.23(3H,t,J=
7.6Hz),2.58(3H,q,J=7.6H
z),5.60(1H,s),6.11(1H,d,J
=2.0Hz),7.84(1H,d,J=2.0H
z),12.23(1H,broad) IR(Nujol):3292,3154,2734,
1685
【0036】(第2工程)7−クロロ−5−エチルピラ
ゾロ[1,5−a]ピリミジン(V−1)
【0037】
【化6】
【0038】オキシ塩化リン(0.59mL,6.33
mmol)および4−ジメチルアミノピリジン(789
mg,6.46mmol)のアセトニトリル(20m
L)溶液を60℃で1時間攪拌した。室温まで冷却した
後、第1工程で得られた5−エチル ピラゾロ[1,5
−a]ピリミジン−7−(4H)−オン(229mg,
1mmol)を加えさらに1時間、60℃で撹拌した。
反応溶液を濃縮後氷水に加え、酢酸エチルで3回抽出し
た。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し溶媒を留去した。得られた残渣をシルカゲル
カラムクロマトグラフィ−(ジクロロメタン:アセトニ
トリル 1:0〜1:1)にて精製し、n−ヘキサンよ
り結晶化させることにより標題化合物396mgを淡黄
色結晶として得た。
【0039】 収率:72.7% 融点:70−70.5℃ 元素分析:C883Clとして 計算値(%):C,52.90;H,4.44;N,2
3.14;Cl,19.52 実測値(%):C,52.81;H,4.58;N,2
3.16 Cl,19.24 NMR(CDCl3)δ:1.32(3H,t,J=
7.6Hz),2.87(2H,q,J=7.6H
z),6.69(1H,d,J=2.4Hz),6.8
7(1H,s),8.17(1H,d,J=2.4H
z) IR(Nujol):1610
【0040】(第3工程)5−エチル−7−{N−
[(2’−シアノビフェニル−4−イル)メチル]アミ
ノ}ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(I’−1)
【0041】
【化7】
【0042】第2工程で得られた7−クロロ−5−エチ
ルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(5.98g,3
2.9mmol)、4’−アミノメチル−2−ビフェニ
ルカルボニトリル(6.85g,32.9mmol)、
及び炭酸カリウム(9.1g,65.8mmol)のア
セトニトリル(100mL)溶液を4時間加熱還流し
た。反応溶液を濃縮後、残渣を氷水に加え、ジクロロメ
タンで2回抽出した。抽出溶液を無水硫酸マグネシウム
で乾燥し溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィ−(ジクロロメタン:アセトニト
リル 20:1〜5:1)にて精製し、エタノ−ル/n
−ヘキサンより結晶化することにより標題化合物9.4
7gを無色針状晶として得た。
【0043】 収率:81.4% 融点:136−137℃ 元素分析:C22195として 計算値(%):C,74.77;H,5.42;N,1
9.82 実測値(%):C,74.83;H,5.48;N,1
9.71 NMR(CDCl3)δ:1.31(3H,t,J=
7.4Hz),2.75(2H,q,J=7.4H
z),4.68(2H,d,J=6.0Hz),5.8
8(1H,s),6.45(1H,d,J=2.4H
z),6.76(1H,broad),7.40−7.
84(8H,m),7.98(1H,d,J=2.4H
z) IR(Nujol):3382,2222
【0044】(第4工程)5−エチル−7−{N−
[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ[1,5−
a]ピリミジン(I−1)
【0045】
【化8】
【0046】ここでMe、Tetは前記と同義である。
【0047】第3工程で得られた5−エチル−7−{N
−[(2’−シアノビフェニル−4−イル)メチル]ア
ミノ}ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(180m
g,0.51mmol)およびトリメチルスズアジド
(126mg,0.61mmol)のキシレン(3m
L)溶液を130℃で45時間加熱攪拌した。析出した
結晶を濾取しメタノ−ル(5mL)と1N−塩酸水溶液
(0.6mL)の混液に溶解させ室温で1時間攪拌し
た。反応溶液を濃縮後、残渣を飽和炭酸水素ナトリウム
水に加え、ジクロロメタンで3回抽出した。抽出溶液を
無水硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を留去した。得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(ジクロ
ロメタン:メタノ−ル 20:1)にて精製し、メタノ
−ルより結晶化することにより標題化合物98mgを無
色プリズム晶として得た。
【0048】 収率:48.5% 融点:211−213℃ 元素分析:C22208として 計算値(%):C,66.65;H,5.08;N,2
8.26 実測値(%):C,66.52;H,5.21;N,2
8.01 NMR(DMSOd-6)δ:1.18(3H,t,J=
7.6Hz),2.60(2H,q,J=7.6H
z),4.60(2H,d,J=6.6Hz),6.0
2(1H,s),6.31(1H,d,J=2.2H
z)7.06−7.35(4H,m),7.47−7.
74(4H,m),8.04(1H,d,J=2.2H
z) IR(Nujol):3282,2408
【0049】実施例2 5−エチル−2−メチル−7−
{N−[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビ
フェニル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ[1,
5−a]ピリミジン(I−2)の合成 (第1工程)5−エチル−2−メチル ピラゾロ[1,
5−a]ピリミジン−7−(4H)−オン
【0050】3−アミノピラゾ−ルの代わりに3−アミ
ノ−5−メチルピラゾ−ルを用いる以外は実施例1第1
工程と同様の方法により合成した。
【0051】 収率:86.1% 融点:232−235℃ 元素分析:C9113Oとして 計算値(%):C,61.00;H,6.26;N,2
3.71 実測値(%):C,60.93;H,6.25;N,2
3.60 NMR(CDCl3)δ:1.31(3H,t,J=
7.4Hz),2.34(3H,s),2.78(2
H,q,J=7.4Hz),5.67(1H,s),
5.96(1H,s),12.38(1H,broa
d) IR(Nujol):3264,3134,1661
【0052】(第2工程)7−クロロ−5−エチル−2
−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【0053】実施例1第2工程と同様の方法により合成
した。
【0054】 収率:71.8% 融点:31−34.5℃ 元素分析:C9103Clとして 計算値(%):C,55.25;H,5.15;N,2
1.48;Cl,18.21 実測値(%):C,55.16;H,5.17;N,2
1.55;Cl,18.25 NMR(CDCl3)δ:1.35(3H,t,J=
7.6Hz),2.55(3H,s),2.83(2
H,q,J=7.6Hz),6.47(1H,s),
6.77(1H,s) IR(Nujol):1610
【0055】(第3工程)5−エチル−2−メチル−7
−{N−[(2’−シアノビフェニル−4−イル)メチ
ル]アミノ}ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【0056】実施例1第3工程と同様の方法により合成
した。
【0057】収率:79.7% 融点:amorphous NMR(CDCl3)δ:1.29(3H,t,J=
7.6Hz),2.46(3H,s),2.72(2
H,q,J=7.6Hz),4.66(2H,d,J=
6.0Hz),5.81(1H,s),6.22(1
H,s),6.62(1H,broad),7.41−
7.81(8H,m) IR(Nujol):3284,2222
【0058】(第4工程)5−エチル−2−メチル−7
−{N−[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)
ビフェニル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ
[1,5−a]ピリミジン(I−2)
【0059】実施例1第4工程と同様の方法により合成
した。
【0060】収率:51.5% 融点:146.5
−148℃ 元素分析:C23228 1/2Et2O 3/4H2Oとして 計算値(%):C,65.13;H,6.23;N,2
4.30 実測値(%):C,65.27;H,6.31;N,2
3.92 NMR(DMSOd-6)δ:1.16(3H,t,J=
7.6Hz),2.57(2H,q,J=7.6H
z),4.57(2H,d,J=6.2Hz),5.9
4(1H,s),6.10(1H,s),7.06 a
nd 7.33(4H,d,J=8.2Hz),7.4
8−7.74(4H,m),8.35(1H,d,J=
6.2Hz) IR(Nujol):3352
【0061】実施例3 5−メチル−7−{N−
[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5イル)ビフェニル
−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ[1,5−a]
ピリミジン(I−3)の合成 (第1工程)5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミ
ジン−7−(4H)−オン
【0062】2−プロピオニル酢酸エチルの代わりに2
−アセチル酢酸エチルを用いる以外は実施例1第1工程
と同様の方法により合成した。
【0063】 収率:87% 融点:267−272℃ 元素分析:C773Oとして 計算値(%):C,56.37;H,4.73;N,2
8.17 実測値(%):C,56.41;H,4.82;N,2
8.23 NMR(DMSOd-6)δ:2.29(3H,s),
5.57(1H,s),6.09(1H,d,J=2.
0Hz),7.82(1H,d,J=2.0Hz) IR(Nujol):3150,1700,1630
【0064】(第2工程)7−クロロ−5−メチルピラ
ゾロ[1,5−a]ピリミジン
【0065】実施例1第2工程と同様の方法により合成
した。
【0066】収率:56% 融点:37−38℃ 元素分析:C763Clとして 計算値(%):C,50.17;H,3.61;N,2
5.07 実測値(%):C,50.06;H,3.71;N,2
5.03 NMR(CDCl3)δ:2.61(3H,s),6.
67(1H,d,J=2.3Hz),6.86(1H,
s),8.17(1H,d,J=2.3Hz)IR(N
ujol):3110,3070,1620
【0067】(第3工程)5−メチル−7−{N−
[(2’−シアノビフェニル−4−イル)メチル]アミ
ノ}ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【0068】実施例1第3工程と同様の方法により合成
した。
【0069】収率:77% 融点:amorphous NMR(CDCl3)δ:2.50(3H,s),4.
67(2H,m),5.87(1H,s),6.42
(1H,d,J=2.2Hz),6.74(1H,
m),7.42−7.81(8H,m),7.97(1
H,d,J=2.2Hz) IR(Nujol):3450,2350,1680
【0070】(第4工程)5−メチル−7−{N−
[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ[1,5−
a]ピリミジン(I−3)
【0071】実施例1第4工程と同様の方法により合成
した。
【0072】収率:19% 融点:243−245
℃ 元素分析:C21188 1.3H2Oとして 計算値(%):C,62.15;H,5.12;N,2
7.61 実測値(%):C,62.38;H,5.08;N,2
7.34 NMR(DMSOd-6)δ:2.33(3H,s),
4.59(2H,m),6.01(1H,s),6.2
8(1H,d,J=2.4Hz),7.06(2H,
m),7.33(2H,m),7.49−7.70(4
H,m),8.03(1H,d,J=2.4Hz),
8.48(1H,m) IR(Nujol):3525,3100,1620
【0073】実施例4 5−プロピル−7−{N−
[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ[1,5−
a]ピリミジン(I−4)の合成 (第1工程)5−プロピル ピラゾロ[1,5−a]ピ
リミジン−7−(4H)−オン
【0074】2−プロピオニル酢酸エチルの代わりに2
−ブタニル酢酸エチルを用いる以外は実施例1第1工程
と同様の方法により合成した。
【0075】収率:78% 融点:210−212
℃ 元素分析:C9103Oとして 計算値(%):C,61.00;H,6.26;N,2
3.71 実測値(%):C,61.12;H,6.30;N,2
3.76 NMR(DMSOd-6)δ:0.93(3H,t,J=
7.2Hz),1.67(2H,m),2.50−2.
67(2H,m),5.59(1H,s),6.11
(1H,d,J=2.0Hz),7.83(1H,d,
J=2.0Hz),12.22(1H,broad) IR(Nujol):3150,1700,1630
【0076】(第2工程)7−クロロ−5−プロピルピ
ラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【0077】実施例1第2工程と同様の方法により合成
した。
【0078】収率:63% 融点:oil NMR(CDCl3)δ:1.02(3H,t,J=
7.4Hz),1.82(2H,m),2.81(2
H,m),6.69(1H,d,J=2.4Hz),
6.86(1H,s),8.17(1H,d,J=2.
4Hz),12.22(1H,broad) IR(Nujol):3110,3070,2360,
1620
【0079】(第3工程)5−プロピル−7−{N−
[(2’−シアノビフェニル−4−イル)メチル]アミ
ノ}ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【0080】実施例1第3工程と同様の方法により合成
した。
【0081】収率:99% 融点:amorphous NMR(CDCl3)δ:0.98(3H,t,J=
7.4Hz),1.77(2H,m),2.69(2
H,m),4.68(2H,m),5.87(1H,
s),6.44(1H,d,J=2.4Hz),6.7
0(1H,m),7.44−7.81(8H,m),
7.98(1H,d,J=2.4Hz) IR(Nujol):3375,3250,2220,
1620
【0082】(第4工程)5−プロピル−7−{N−
[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ[1,5−
a]ピリミジン(I−4)実施例1第4工程と同様の方
法により合成した。
【0083】収率:57% 融点:230−232
℃ 元素分析:C23228として 計算値(%):C,67.30;H,5.40;N,2
7.30 実測値(%):C,67.25;H,5.54;N,2
7.09 NMR(DMSOd-6)δ:0.87(3H,t,J=
7.2Hz),1.64(2H,m),2.48−2.
58(2H,m),4.60(2H,m),6.02
(1H,s),6.30(1H,d,J=2.4H
z),7.06(2H,m),7.34(2H,m),
7.50−7.70(4H,m),8.04(1H,
d,J=2.4Hz),8.48(1H,m) IR(Nujol):3250,1620,1600
【0084】実施例5 エチル 5−エチル−7−{N
−[2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ[1,5−
a]ピリミジン−2−カルボキシラ−ト(I−5)の合
成 (第1工程)エチル 5−エチルピラゾロ[1,5−
a]ピリミジン−7−(4H)−オン−2−カルボキシ
ラ−ト
【0085】3−アミノピラゾ−ルの代わりにエチル
5−アミノピラゾロ−3−カルボキシラ−トを用いる以
外は実施例1第1工程と同様の方法により合成した。
【0086】収率:82% 融点:241−242
℃ 元素分析:C111333として 計算値(%):C,56.16;H,5.57;N,1
7.86 実測値(%):C,55.95;H,5.57;N,1
7.80 NMR(DMSOd-6)δ:1.24(3H,t,J=
7.7Hz),1.33(3H,t,J=7.1H
z),2.62(2H,q,J=7.7Hz),4.3
4(2H,q,J=7.1Hz),5.72(1H,
s),6.48(1H,s),12.58(1H,br
oad) IR(KBr):3440,1718,1680,16
35
【0087】(第2工程)エチル 7−クロロ−5−エ
チルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキ
シラ−ト
【0088】実施例1第2工程と同様の方法により合成
した。
【0089】収率:55% 融点:133−136
℃ 元素分析:C111232Clとして 計算値(%):C,52.08;H,4.77;N,1
6.56;Cl,13.97 実測値(%):C,52.09;H,4.87;N,1
6.35;Cl,14.24 NMR(CDCl3)δ:1.38(3H,t,J=
7.7Hz),1.46(3H,t,J=7.2H
z),2.90(2H,q,J=7.7Hz),4.5
0(2H,q,J=7.2Hz),6.99(1H,
s),7.20(1H,s) IR(KBr):3440,1705,1610
【0090】(第3工程)エチル 5−エチル−7−
{N−[(2’−シアノビフェニル−4−イル)メチ
ル]アミノ}ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−
カルボキシラ−ト
【0091】実施例1第3工程と同様の方法により合成
した。
【0092】 収率:91% 融点:129−131℃ 元素分析:C252352 1/2H2Oとして 計算値(%):C,69.11;H,5.80;N,1
6.12 実測値(%):C,68.95;H,5.61;N,1
6.23 NMR(CDCl3)δ:1.31(3H,t,J=
7.6Hz),1.44(3H,t,J=7.2H
z),2.77(2H,q,J=7.6Hz),4.4
7(2H,q,J=7.2Hz),4.68(2H,
d,J=6.2Hz),5.96(1H,s),6.9
0(1H,t,J=6.2Hz),6.95(1H,
s),7.42−7.82(8H,m) IR(KBr):3400,2225,1735,16
25,1580
【0093】(第4工程)エチル 5−エチル−7−
{N−[2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフ
ェニル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ[1,5
−a]ピリミジン−2−カルボキシラ−ト(I−5)
【0094】実施例1第4工程と同様の方法により合成
した。
【0095】収率:57% 融点:136−138
℃ 元素分析:C252482として 計算値(%):C,64.09;H,5.16;N,2
3.92 実測値(%):C,64.06;H,5.19;N,2
3.79 NMR(CD3OD)δ:1.26(3H,t,J=
7.6Hz),1.41(3H,t,J=7.1H
z),2.71(2H,q,J=7.6Hz),4.4
3(2H,q,J=7.1Hz),4.69(2H,
s),6.12(1H,s),6.78(1H,s),
7.12 and 7.37(each 2H,d,J
=8.2Hz),7.44−7.70(4H,m) IR(KBr):3400,1735,1625,15
90
【0096】実施例6 5−エチル−7−{N−
[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ[1,5−
a]ピリミジン−2−カルボン酸(I−6)の合成
【0097】実施例5で得られたエチル 5−エチル−
7−{N−[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ
[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキシラ−ト(1
50mg,0.32mmol)及び水酸化リチウム(4
8mg,2mmol)のエタノ−ル(3mL)、水(1
mL)混合溶液を2時間加熱還流した。反応溶液を濃縮
後、メタノ−ルに溶解させ濾紙を用いて濾過した。その
濾液に氷冷下酢酸を滴下し析出する結晶を濾取すること
により標題化合物87mgを得た。
【0098】収率:62% 融点:>300℃ 元素分析:C232082 0.6MeOHとして 計算値(%):C,61.66;H,4.91;N,2
4.38 実測値(%):C,61.45;H,4.80;N,2
4.37 NMR(DMSOd-6)δ:1.18(3H,t,J=
7.6Hz),2.63(2H,q,J=7.6H
z),4.60(2H,d,J=6.0Hz),6.1
6(1H,s),6.71(1H,s),7.06 a
nd 7.30(each 2H,d,J=8.0H
z),7.36−7.62(4H,m),8.60(1
H,m) IR(KBr):1620,1595
【0099】実施例7 5−エチル−2−ヒドロキシメ
チル−7−{N−[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5
−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]アミノ}ピラ
ゾロ[1,5−a]ピリミジン(I−7)の合成
【0100】実施例5で得られたエチル 5−エチル−
7−{N−[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ
[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキシラ−ト(4
70mg,1.0mmol)及びピリジン(0.1m
L,1.3mmol)のジクロロメタン(10mL)溶
液にクロロトリフェニルメタン(306mg,1.1m
mol)のジクロロメタン(10mL)溶液を滴下し、
室温で5時間攪拌した。反応溶液を水及び飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を留去し
た。得られた残渣をTHF(15mL)に溶解し、氷冷
下水素化リチウムアルミニウム(39mg,1mmo
l)を加えさらに2時間攪拌した。反応溶液に少量の酢
酸エチル溶液を加えた後さらに15分攪拌し反応溶液を
酢酸エチルに注いだ。酢酸エチル溶液を水及び飽和食塩
水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を留去
した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィ−(トルエン:酢酸エチル 2:1〜1:4)にて精
製し、標題化合物のトリチル保護体490mgを得た。
このトリチル保護体をTHF(3mL)、エタノ−ル
(10mL)、1N−塩酸水(3mL)の混合溶液に溶
解し室温で18時間攪拌した。反応溶液を約2〜3mL
まで濃縮しジクロロメタン−水酸化ナトリウム水溶液に
加えた。水層を分離した後、有機層をさらに水酸化ナト
リウム水溶液にて2回抽出した。全抽出液を合わせ、ジ
クロロメタンにて2回洗浄した。水層を氷冷下6N−塩
酸にてpH3〜4とし、酢酸エチル−メタノ−ル(1
0:1)の混合液にて抽出した。抽出液を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し溶媒を留去した。残渣をジオキサンに
て凍結乾燥することにより標題化合物130mgを得
た。
【0101】収率:30% 融点:amorphous 元素分析:C232282 0.75Dioxane 1.8H2Oとし
て 計算値(%):C,59.48;H,6.07;N,2
1.34 実測値(%):C,59.46;H,5.88;N,2
1.45 NMR(DMSOd-6)δ:1.24(3H,t,J=
7.5Hz),2.73(2H,q,J=7.5H
z),4.66(2H,s),4.72(2H,d,J
=6.0Hz),5.3−5.7(1H,broa
d),6.36(1H,s),6.41(1H,s),
7.08 and 7.36(each 2H,d,J
=8.0Hz),7.51−7.69(4H,m),
9.55(1H,broad) IR(KBr):1650,1620
【0102】実施例8 エチル 5−エチル−7−{N
−[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェ
ニル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ[1,5−
a]ピリミジン−2−カルボキシラ−ト(I−8)の合
成 (第1工程)エチル 5−メチルピラゾロ[1,5−
a]ピリミジン−7−(4H)−オン−2−カルボキシ
ラ−ト
【0103】3−アミノピラゾ−ルの代わりにエチル
5−アミノピラゾロ−3−カルボキシラ−トを、2−プ
ロピオニル酢酸エチルの代わりに2−アセチル酢酸エチ
ルを用いる以外は実施例1第1工程と同様の方法により
合成した。
【0104】収率:85% 融点:279−284
℃ 元素分析:C101133として 計算値(%):C,54.30;H,5.01;N,1
9.00 実測値(%):C,54.10;H,5.00;N,1
8.85 NMR(DMSOd-6)δ:1.33(3H,t,J=
7.0Hz),2.33(3H,s),4.33(2
H,q,J=7.0Hz),5.70(1H,s),
6.48(1H,s),12.4−12.8(1H,b
road) IR(KBr):1720,1680,1630
【0105】(第2工程)エチル 7−クロロ−5−メ
チルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキ
シラ−ト
【0106】実施例1第2工程と同様の方法により合成
した。
【0107】 収率:63% 融点:126−128℃ 元素分析:C101032Clとして 計算値(%):C,50.12;H,4.21;N,1
7.53;Cl,14.79 実測値(%):C,50.27;H,4.19;N,1
7.47;Cl,14.52 NMR(CDCl4)δ:1.46(3H,t,J=
7.3Hz),2.64(3H,s),4.50(2
H,q,J=7.3Hz),6.98(1H,s),
7.18(1H,s) IR(KBr):1705,1615,1497
【0108】(第3工程)エチル 5−メチル−7−
{N−[(2’−シアノビフェニル−4−イル)メチ
ル]アミノ}ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−
カルボキシラ−ト
【0109】実施例1第3工程と同様の方法により合成
した。
【0110】 収率:82% 融点:149−150℃ 元素分析:C242152 0.25H2Oとして 計算値(%):C,69.30;H,5.21;N,1
6.84 実測値(%):C,69.47;H,5.36;N,1
6.87 NMR(CDCl4)δ:1.44(3H,t,J=
7.2Hz),2.52(3H,s),4.47(2
H,q,J=7.2Hz),4.68(2H,d,J=
6.0Hz),5.95(1H,s),6.92(1
H,s),6.94(1H,t,J=6.0Hz),
7.42−7.81(8H,m) IR(KBr):2225,1730,1625
【0111】(第4工程)エチル 5−メチル−7−
{N−[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビ
フェニル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ[1,
5−a]ピリミジン−2−カルボキシラ−ト(I−8)
【0112】実施例1第4工程と同様の方法により合成
した。
【0113】収率:50% 融点:238−239
℃ 元素分析:C2422882Oとして 計算値(%):C,61.01;H,5.12;N,2
3.71 実測値(%):C,60.99;H,5.10;N,2
3.60 NMR(DMSOd-6)δ:1.34(3H,t,J=
7.1Hz),2.36(3H,s),4.37(2
H,q,J=7.1Hz),4.61(2H,d,J=
6.2Hz),6.16(1H,s),6.75(1
H,s),7.06and 7.35(each 2
H,d,J=8.2Hz),7.51−7.72(4
H,m),8.67(1H,t,J=6.2Hz) IR(KBr):3400,1725,1625,15
90
【0114】実施例9 5−メチル−7−{N−
[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ[1,5−
a]ピリミジン−2−カルボン酸(I−9)の合成
【0115】実施例8で得られたエチル 5−メチル−
7−{N−[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ
[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキシラ−トを用
いて実施例6と同様の方法により合成した。
【0116】収率:39% 融点:>300℃ 元素分析:C221882 0.75H2O 0.4MeOHとし
て 計算値(%):C,59.42;H,4.70;N,2
4.75 実測値(%):C,59.16;H,4.42;N,2
4.46 NMR(DMSOd-6)δ:2.36(3H,s),
4.59(2H,d,J=6.2Hz),6.15(1
H,s),6.65(1H,s),7.07 and
7.27(each 2H,d,J=8.0Hz),
7.31−7.58(4H,m),8.60−8.80
(1H,m) IR(KBr):1620,1590
【0117】実施例10 5−エチル−7−{N−メチ
ル−N−[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)
ビフェニル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ
[1,5−a]ピリミジン(I−10)の合成 (第1工程)5−エチル−7−{N−メチル−N−
[(2’−シアノビフェニル−4−イル)メチル]アミ
ノ}ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【0118】4’−アミノメチル−2−ビフェニルカル
ボニトリルの代わりに4’−N−メチルアミノメチル−
2−ビフェニルカルボニトリルを用いる以外は実施例1
第1〜第3工程と同様の方法により合成した。
【0119】収率:77.2% 融点:amorphous NMR(CDCl3)δ:1.34(3H,t,J=
7.6Hz),2.78(2H,q,J=7.6H
z),3.10(3H,s),5.31(2H,s),
5.94(1H,s),6.50(1H,d,J=2.
4Hz),7.56−7.83(8H,m),8.03
(1H,d,J=2.4Hz) IR(Nujol):2222,1604
【0120】(第2工程)5−エチル−7−{N−メチ
ル−N−[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)
ビフェニル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ
[1,5−a]ピリミジン(I−10)
【0121】実施例1第4工程と同様の方法により合成
した。
【0122】収率:48.3% 融点:138−1
41℃ NMR(CDCl3)δ:1.11(3H,t,J=
7.6Hz),2.42(2H,q,J=7.6H
z),2.93(3H,s),5.15(2H,s),
5.76(1H,s),5.95(1H,broa
d),6.08(1H,d,J=2.4Hz),6.7
8 and 7.95(8H,m),7.87(1H,
d,J=2.4Hz) IR(Nujol):3366
【0123】実施例11 5−エチル−7−{N−プロ
ピル−N−[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ
[1,5−a]ピリミジン(I−11)の合成 (第1工程)5−エチル−7−{N−プロピル−N−
[(2’−シアノビフェニル−4−イル)メチル]アミ
ノ}ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【0124】4’−アミノメチル−2−ビフェニルカル
ボニトリルの代わりに4’−N−プロピルアミノメチル
−2−ビフェニルカルボニトリルを用いる以外は実施例
1第1〜第3工程と同様の方法により合成した。
【0125】収率:70.7% 融点:amorphous NMR(CDCl3)δ:0.93(3H,t,J=
7.4Hz),1.30(3H,t,J=7.6H
z),1.77(2H,m),2.74(2H,q,J
=7.6Hz),3.63(3H,t,J=7.4H
z),5.20(2H,s),5.92(1H,s),
6.47(1H,d,J=2.4Hz),7.35−
7.81(8H,m),8.00(1H,d,J=2.
4Hz) IR(Nujol):2222
【0126】(第2工程)5−エチル−7−{N−プロ
ピル−N−[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ
[1,5−a]ピリミジン(I−11)
【0127】実施例1第4工程と同様の方法により合成
した。
【0128】収率:11.4% 融点:amorphous 元素分析:C25268 1/2H2Oとして 計算値(%):C,67.09;H,6.08;N,2
5.04 実測値(%):C,67.23;H,6.20;N,2
4.55 NMR(CDCl3)δ:0.88(3H,t,J=
7.4Hz),1.11(3H,t,J=7.6H
z),1.65(2H,m),2.44(2H,q,J
=7.6Hz),3.43(3H,t,J=7.4H
z),5.04(2H,s),5.80(1H,s),
6.05(1H,d,J=2.4Hz),7.35−
7.81(8H,m),8.00(1H,d,J=2.
4Hz) IR(Nujol):3396,2734,1602
【0129】実施例12 ナトリウム 5−エチル−7
−{O−[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)
ビフェニル−4−イル)メチル]オキシ}ピラゾロ
[1,5−a]ピリミジン(I−12)の合成
【0130】4’−アミノメチル−2−ビフェニルカル
ボニトリルの代わりにトリフェニルメチル保護4’−ヒ
ドロキシメチル−2−ビフェニルテトラゾ−ルを用い、
実施例1と同様の方法により合成した。その後脱保護反
応に付し、ナトリウム塩に変換した。
【0131】収率:36% 融点:amorphous 元素分析:C22187ONa 2H2Oとして 計算値(%):C,58.02;H,4.87;N,2
1.53;Na,5.05 実測値(%):C,57.81;H,4.88;N,2
1.20;Na,6.37 NMR(DMSOd-6)δ:1.28(3H,t,J=
7.6Hz),2.80(2H,q,J=7.6H
z),5.48(2H,s),6.49(1H,d,J
=2.2Hz),6.70(1H,s),7.13−
7.65(8H,m),8.06(1H,d,J=2.
2Hz) IR(Nujol):3400
【0132】実施例13 5−シクロプロピル−7−
{N−[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビ
フェニル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ[1,
5−a]ピリミジン(I−13)の合成
【0133】2−プロピオニル酢酸エチルの代わりに2
−シクロプロピオニル酢酸エチルを用いる以外は実施例
1と同様の方法により合成した。
【0134】5−シクロプロピルピラゾロ[1,5−
a]ピリミジン−7−(4H)−オン(中間体) 収率:97% 融点:245−250℃ 元素分析:C993Oとして 計算値(%):C,61.70;H,5.18;N,2
3.99 実測値(%):C,61.66;H,5.27;N,2
4.08 NMR(DMSOd-6)δ:1.02(4H,m),
1.90(1H,m),5.41(1H,s),6.0
8(1H,d,J=1.8Hz),7.81(1H,
d,J=1.8Hz) IR(Nujol):3080,1685
【0135】7−クロロ−5−シクロプロピルピラゾロ
[1,5−a]ピリミジン(中間体)融点:48−50
℃ 元素分析:C98ClN3として 計算値(%):C,55.83;H,4.16;N,2
1.70 実測値(%):C,55.70;H,4.23;N,2
1.65
【0136】5−シクロプロピル−7−{N−[(2’
−シアノビフェニル−4−イル)メチル]アミノ}ピラ
ゾロ[1,5−a]ピリミジン(中間体) NMR(CDCl3)δ:0.97−1.15(4H,
m),1.90−2.05(1H,m),4.68(2
H,d,J=6.2Hz),5.85(1H,s),
6.37(1H,d,J=2.4Hz),6.65(1
H,broad),7,42−7.80(8H,m),
7.94(1H,d,J=2.4Hz)
【0137】5−シクロプロピル−7−{N−[(2’
−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェニル−4−
イル)メチル]アミノ}ピラゾロ[1,5−a]ピリミ
ジン(I−13) 融点:218−222℃ 元素分析:C23208 0.7MeOHとして 計算値(%):C,66.06;H,5.33;N,2
6.00 実測値(%):C,66.01;H,5.44;N,2
5.95
【0138】実施例14 5−フェニル−7−{N−
[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ[1,5−
a]ピリミジン(I−14)の合成
【0139】2−プロピオニル酢酸エチルの代わりに2
−ベンゾイル酢酸エチルを用いる以外は実施例1と同様
の方法により合成した。
【0140】5−フェニルピラゾロ[1,5−a]ピリ
ミジン−7−(4H)−オン(中間体) 収率:92% 融点:298−300℃ 元素分析:C1293Oとして 計算値(%):C,68.24;H,4.30;N,1
9.90 実測値(%):C,68.14;H,4.52;N,1
9.91 NMR(DMSOd-6)δ:6.07(1H,s),
6.23(1H,d,J=2.0Hz),7.59(3
H,m),7.84(2H,m),7.91(1H,
d,J=2.0Hz) IR(Nujol):3140,1665
【0141】7−クロロ−5−フェニルピラゾロ[1,
5−a]ピリミジン(中間体) 融点:108−110℃ 元素分析:C118ClN3として 計算値(%):C,62.76;H,3.51;N,1
8.30 実測値(%):C,62.72;H,3.59;N,1
8.18 NMR(CDCl3)δ:6.84(1H,d,J=
2.4Hz),7.45(1H,s),7.52−7.
56(3H,m),8.06−8.11(2H,m),
8.23(1H,d,J=2.4Hz)
【0142】5−フェニル−7−{N−[(2’−シア
ノビフェニル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ
[1,5−a]ピリミジン(中間体) NMR(CDCl3)δ:4.78(2H,d,J=
5.8Hz),6.41(1H,s),6.60(1
H,d,J=2.2Hz),6.83(1H,broa
d),7.43−7.80(7H,m),7.96−
8.02(6H,m),8.04(1H,d,J=2.
2Hz)
【0143】5−フェニル−7−{N−[(2’−(1
H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェニル−4−イル)
メチル]アミノ}ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
(I−14) 融点:218−222℃ 元素分析:C26208として 計算値(%):C,70.26;H,4.54;N,2
5.21 実測値(%):C,70.00;H,4.54;N,2
5.21 NMR(DMSOd-6)δ:4.76(2H,d,J=
6.4Hz),6.49(1H,d,J=2.4H
z),6.67(1H,s),7.05−7.09(2
H,m),7.38−7.66(8H,m),8.05
−8.10(3H,m),8.13(1H,d,J=
2.4Hz),8.67(1H,m)
【0144】実施例15 3,5−ジメチル−7−{N
−[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェ
ニル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ[1,5−
a]ピリミジン(I−15)の合成
【0145】2−プロピオニル酢酸エチルの代わりに2
−アセチル酢酸エチルを用い、3−アミノピラゾ−ルの
代わりに4−メチルピラゾ−ルを用いる以外は実施例1
と同様の方法により合成した。
【0146】3,5−ジメチルピラゾロ[1,5−a]
ピリミジン−7−(4H)−オン(中間体) 収率:42% 融点:209−213℃ 元素分析:C893O として 計算値(%):C,58.88;H,5.56;N,2
5.75 実測値(%):C,58.64;H,5.66;N,2
5.75 NMR(DMSOd-6)δ:2.12(3H,s),
2.31(3H,s),5.52(1H,s),7.6
8(1H,s),11.93(1H,broad)IR
(Nujol):1673
【0147】7−クロロ−3,5−ジメチルピラゾロ
[1,5−a]ピリミジン(中間体) 収率:83% 融点:115−116℃ 元素分析:C88ClN3として 計算値(%):C,52.90;H,4.44;Cl,
19.52;N,23.14 実測値(%):C,52.96;H,4.50;Cl,
19.43;N,23.05 NMR(CDCl3)δ:2.37(3H,s),2.
61(3H,s),6.79(1H,s),8.02
(1H,s) IR(Nujol):1622,1611
【0148】3,5−ジメチル−7−{N−[(2’−
シアノビフェニル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾ
ロ[1,5−a]ピリミジン(中間体) 収率:78% 融点:163−164.5℃ 元素分析:C22195として 計算値(%):C,74.77;H,5.42;N,1
9.82 実測値(%):C,74.93;H,5.49;N,1
9.71 NMR(CDCl3)δ:2.34(3H,s),2.
52(3H,s),4.65(2H,d,J=5.8H
z),5.82(1H,s),6.66(1H,t,J
=5.8Hz),7.40−7.88(9H,m) IR(Nujol):2216,1620
【0149】3,5−ジメチル−7−{N−[(2’−
(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル)メチル]アミノ}ピラゾロ[1,5−a]ピリミジ
ン(I−15) 収率:38% 融点:157−159℃ 元素分析:C22208 0.5H2Oとして 計算値(%):C,65.17;H,5.22;N,2
7.64 実測値(%):C,65.24;H,5.38;N,2
7.62 NMR(DMSOd-6)δ:2.17(3H,s),
2.34(3H,s),4.58(2H,d,J=6.
2Hz),5.95(1H,s),7.05 and
7.31(each 2H,ABq,J=7.8H
z),7.46−7.74(4H,m),7.89(1
H,s),8.37(1H,t,J=6.2Hz) IR(Nujol):3300,1666
【0150】実施例16 5−エチル−3−フェニル−
7−{N−[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ
[1,5−a]ピリミジン(I−16)の合成
【0151】3−アミノピラゾ−ルの代わりに3−アミ
ノ−4−フェニルピラゾ−ルを用いる以外は実施例1と
同様の方法により合成した。
【0152】5−エチル−3−フェニルピラゾロ[1,
5−a]ピリミジン−7−(4H)−オン(中間体) 収率:95% NMR(CDCl3+CD3OD)δ:1.31(3H,
t,J=7.6Hz),2.69(2H,q,J=7.
6Hz),5.69(1H,s),7.2−7.5(5
H,m),7.90(1H,s)
【0153】7−クロロ−5−エチル−3−フェニルピ
ラゾロ[1,5−a]ピリミジン(中間体) 収率:89% NMR(CDCl3)δ:1.42(3H,t,J=
7.5Hz),2.94(2H,q,J=7.5H
z),6.90(1H,s),7.25−8.11(5
H,m)
【0154】5−エチル−3−フェニル−7−{N−
[(2’−シアノビフェニル−4−イル)メチル]アミ
ノ}ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(中間体) 収率:86% NMR(CDCl3)δ:1.36(3H,t,J=
7.5Hz),2.82(2H,q,J=7.5H
z),4.68(2H,d,J=5.8Hz),5.9
2(1H,s),6.72(1H,t,J=5.8H
z),7.21−8.13(13H,m)
【0155】5−エチル−3−フェニル−7−{N−
[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ[1,5−
a]ピリミジン(I−16) 収率:64% 元素分析:C28248 0.6H2Oとして 計算値(%):C,69.58;H,5.26;N,2
3.18 実測値(%):C,69.41;H,5.38;N,2
3.27 NMR(CDCl3+CD3OD)δ:1.35(3H,
t,J=7.6Hz),2.80(2H,q,J=7.
6Hz),4.62(2H,s),5.94(1H,
s),7.15−8.06(13H,m),8.28
(1H,s)
【0156】実施例17 3−エチル−5−メチル−7
−{N−[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)
ビフェニル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ
[1,5−a]ピリミジン(I−17)の合成
【0157】2−プロピオニル酢酸エチルの代わりに2
−アセチル酢酸エチルを用い、3−アミノピラゾ−ルの
代わりに3−アミノ−4−エチルピラゾ−ルを用いる以
外は実施例1と同様の方法により合成した。
【0158】3−エチル−5−メチルピラゾロ[1,5
−a]ピリミジン−7−(4H)−オン(中間体) 収率:42% 融点:>290℃ 元素分析:C9113Oとして 計算値(%):C,61.00;H,6.26;N,2
3.71 実測値(%):C,60.87;H,6.23;N,2
3.59 NMR(CDCl3)δ:1.22(3H,t,J=
7.6Hz),2.33(3H,s),2.55(2
H,q,J=7.6Hz),5.55(1H,s),
7.68(1H,s) IR(Nujol):1680,1630
【0159】7−クロロ−3−エチル−5−メチルピラ
ゾロ[1,5−a]ピリミジン(中間体) 収率:97% NMR(CDCl3)δ:1.33(3H,t,J=
7.6Hz),2.60(3H,s),2.83(2
H,q,J=7.6Hz),6.79(1H,s),
8.03(1H,s)
【0160】3−エチル−5−メチル−7−{N−
[(2’−シアノビフェニル−4−イル) メチル]アミノ}ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
(中間体) 収率:66% 融点:120−121℃ 元素分析:C23215として 計算値(%):C,75.18;H,5.76;N,1
9.06 実測値(%):C,75.31;H,5.92;N,1
9.07 NMR(CDCl3)δ:1.32(3H,t,J=
7.6Hz),2.51(3H,s),2.71(2
H,q,J=7.6Hz),4.66(2H,d,J=
6.0Hz),5.82(1H,s),6.65(1
H,t,J=6.0Hz),7.41−7.52(3
H,m),7.48 and 7.57(each2
H,ABq,J=8,4Hz),7.62−7.80
(1H,m),7.85(1H,s) IR(Nujol):2220,1623
【0161】3−エチル−5−メチル−7−{N−
[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ[1,5−
a]ピリミジン(I−17) 元素分析:C23228 EtOHとして 計算値(%):C,65.77;H,6.18;N,2
4.54 実測値(%):C,65.65;H,6.22;N,2
4.58 NMR(DMSOd-6)δ:1.05(3H,t,J=
7.6Hz),2.33(3H,s),2.64(2
H,q,J=7.6Hz),4.57(2H,d,J=
6.6Hz),5.94(1H,s),7.05 an
d 7.31(each 2H,ABq,J=8.2H
z),7.51−7.71(4H,m),7.92(1
H,s),8.37(1H,t,J=6.6Hz) IR(Nujol):3101,1663,1611
【0162】実施例18 5,6−ジメチル−7−{N
−[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェ
ニル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ[1,5−
a]ピリミジン(I−18)の合成
【0163】2−プロピオニル酢酸エチルの代わりに2
−アセチルプロピオン酸エチルを用いる以外は実施例1
と同様の方法により合成した。
【0164】5,6−ジメチルピラゾロ[1,5−a]
ピリミジン−7−(4H)−オン(中間体) 収率:99% 融点:>300℃ 元素分析:C893Oとして 計算値(%):C,58.88;H,5.56;N,2
5.75 実測値(%):C,58.82;H,5.62;N,2
5.76 NMR(DMSOd-6)δ:1.96(3H,s),
2.30(3H,s),6.03(1H,d,J=2.
0Hz),7.80(1H,d,J=2.0Hz) IR(Nujol):3130,1680,1650
【0165】7−クロロ−5,6−ジメチルピラゾロ
[1,5−a]ピリミジン(中間体) 収率:72% 融点:90−91℃ 元素分析:C88ClN3として 計算値(%):C,52.90;H,4.44;Cl,
19.52;N,23.14 実測値(%):C,53.20;H,4.61;Cl,
19.50;N,23.02 NMR(CDCl3)δ:2.45(3H,s),2.
62(3H,s),6.64(1H,d,J=2.4H
z),8.10(1H,d,J=2.4Hz) IR(Nujol):1614
【0166】5,6−ジメチル−7−{N−[(2’−
シアノビフェニル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾ
ロ[1,5−a]ピリミジン(中間体) 収率:50% 融点:192−193.5℃ 元素分析:C22195として 計算値(%):C,74.77;H,5.42;N,1
9.82 実測値(%):C,74.85;H,5.52;N,1
9.73 NMR(CDCl3)δ:2.34(3H,s),2.
52(3H,s),4.96(2H,d,J=6.6H
z),6.41(1H,d,J=2.2Hz),6.5
9(1H,t,J=6.6Hz),7.40−7.82
(8H,m),7.94(1H,d,J=2.2Hz) IR(Nujol):3338,2224
【0167】5,6−ジメチル−7−{N−[(2’−
(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル)メチル]アミノ}ピラゾロ[1,5−a]ピリミジ
ン(I−18) 元素分析:C22208 0.5MeOH 0.25H2Oとして 計算値(%):C,64.81;H,5.44;N,2
6.87 実測値(%):C,64.83;H,5.34;N,2
6.94 NMR(DMSOd-6)δ:2.17(3H,s),
2.38(3H,s),5.08(2H,d,J=6.
2Hz),6.26(1H,d,J=2.2Hz),
7.03 and 7.22(each 2H,AB
q,J=8.0Hz),7.44−7.72(4H,
m),7.98(1H,d,J=2.2Hz) IR(Nujol):3312,3114,2606
【0168】実施例19 5−エチル−2−メチル−7
−{N−[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)
ビフェニル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ
[1,5−a]ピリミジン(I−19)の合成
【0169】3−アミノピラゾ−ルの代わりに3−アミ
ノ−5−メチルピラゾ−ルを用いる以外は実施例1と同
様の方法により合成した。
【0170】5−エチル−2−メチルピラゾロ[1,5
−a]ピリミジン−7−(4H)−オン(中間体) 収率:86% 融点:233−235℃ 元素分析:C9113Oとして 計算値(%):C,61.00;H,6.26;N,2
3.71 実測値(%):C,60.93;H,6.25;N,2
3.60 NMR(CDCl3)δ:1.31(3H,t,J=
7.4Hz),2.34(3H,s),2.78(2
H,q,J=7.4Hz),5.67(1H,s),
5.96(1H,s),12.38(1H,broa
d) IR(Nujol):3264,1661
【0171】7−クロロ−5−エチル−2−メチルピラ
ゾロ[1,5−a]ピリミジン(中間体) 収率:72% 融点:34−35℃ 元素分析:C910ClN3として 計算値(%):C,55.25;H,5.15;Cl,
18.12;N,21.48 実測値(%):C,55.16;H,5.17;Cl,
18.25;N,21.55 NMR(CDCl3)δ:1.35(3H,t,J=
7.6Hz),2.55(3H,s),2.83(2
H,q,J=7.2Hz),6.47(1H,s),
6.77(1H,s) IR(Nujol):1610
【0172】5−エチル−2−メチル−7−{N−
[(2’−シアノビフェニル−4−イル)メチル]アミ
ノ}ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(中間体) 収率:80% NMR(CDCl3)δ:1.29(3H,t,J=
7.6Hz),2.46(3H,s),2.72(2
H,q,J=7.6Hz),4.66(2H,d,J=
6.0Hz),5.81(1H,s),6.22(1
H,s),6.62(1H,t,J=6.0Hz),
7.41−7.81(8H,m) IR(Nujol):3384,2222
【0173】5−エチル−2−メチル−7−{N−
[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ[1,5−
a]ピリミジン(I−19) 収率:52% 融点:146−148℃ 元素分析:C23228 0.5Et2O 0.75H2Oとして 計算値(%):C,65.13;H,6.23;N,2
4.30 実測値(%):C,65.27;H,6.31;N,2
3.92 NMR(DMSOd-6)δ:1.16(3H,t,J=
7.6Hz),2.57(2H,q,J=7.6H
z),4.57(2H,d,J=6.2Hz),5.9
4(1H,s),6.10(1H,s),7.06 a
nd 7.33(each 2H,ABq,J=8.2
Hz),7.48−7.74(4H,m),8.35
(1H,t,J=6.2Hz) IR(KBr):3352
【0174】実施例20 5−エチル−3−メチル−7
−{N−[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)
ビフェニル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ
[1,5−a]ピリミジン(I−20)の合成
【0175】3−アミノピラゾ−ルの代わりに3−アミ
ノ−4−メチルピラゾ−ルを用いる以外は実施例1と同
様の方法により合成した。
【0176】5−エチル−3−メチルピラゾロ[1,5
−a]ピリミジン−7−(4H)−オン(中間体) 収率:14% 融点:303−305℃ 元素分析:C9113Oとして 計算値(%):C,61.00;H,6.26;N,2
3.71 実測値(%):C,60.70;H,6.29;N,2
3.63 NMR(DMSOd-6)δ:1.23(3H,t,J=
7.6Hz),2.13(3H,s),2.60(2
H,q,J=7.6Hz),5.54(1H,s),
7.69(1H,s),11.86(1H,broa
d) IR(Nujol):3292,3156,1674
【0177】7−クロロ−5−エチル−3−メチルピラ
ゾロ[1,5−a]ピリミジン(中間体) 収率:73% 融点:71−72℃ 元素分析:C910ClN3として 計算値(%):C,55.25;H,5.15;Cl,
18.12;N,21.48 実測値(%):C,55.23;H,5.25;Cl,
18.40;N,21.48 NMR(CDCl3)δ:1.36(3H,t,J=
7.6Hz),2.38(3H,s),2.86(2
H,q,J=7.6Hz),6.80(1H,s),
8.01(1H,s) IR(Nujol):1616
【0178】5−エチル−3−メチル−7−{N−
[(2’−シアノビフェニル−4−イル)メチル]アミ
ノ}ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(中間体) 収率:58% 元素分析:C28215Oとして 計算値(%):C,75.18;H,5.76;N,1
9.06 実測値(%):C,75.37;H,5.92;N,1
9.08 NMR(CDCl3)δ:1.31(3H,t,J=
7.6Hz),3.35(3H,s),2.77(2
H,q,J=7.6Hz),4.67(2H,d,J=
6.2Hz),5.83(1H.s),6.63(1
H,t,J=6.2Hz),7.40−7.81(8
H,m),7.82(1H,s) IR(Nujol):3384,2212
【0179】5−エチル−3−メチル−7−{N−
[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ[1,5−
a]ピリミジン(I−20) 収率:48% 融点:168−170℃ 元素分析:C23228 0.25MeOH 1.8H2Oとして 計算値(%):C,61.93;H,5.95;N,2
4.85 実測値(%):C,62.30;H,5.54;N,2
4.39 NMR(DMSOd-6)δ:1.18(3H,t,J=
7.6Hz),2.19(3H,s),2.60(2
H,q,J=7.6Hz),4.58(2H,d,J=
6.4Hz),5.95(1H,s),7.05 an
d 7.31(each 2H,ABq,J=8.0H
z),7.43−7.69(4H,m),7.89(1
H,s),8.32(1H,t,J=6.4Hz) IR(Nujol):3478,3396,2666
【0180】実施例21 3,5−ジエチル−7−{N
−[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェ
ニル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ[1,5−
a]ピリミジン(I−21)の合成
【0181】3−アミノピラゾ−ルの代わりに3−アミ
ノ−4−エチルピラゾ−ルを用いる以外は実施例1と同
様の方法により合成した。
【0182】3,5−ジメチルピラゾロ[1,5−a]
ピリミジン−7−(4H)−オン(中間体) 収率:91% 融点:>290℃ 元素分析:C10133Oとして 計算値(%):C,62.81;H,6.85;N,2
1.97 実測値(%):C,62.91;H,6.89;N,2
1.98 NMR(CDCl3)δ:1.16(3H,t,J=
7.6Hz),1.28(3H,t,J=7.6H
z),2.54(2H,q,J=7.6Hz),2.6
8(2H,q,J=7.6Hz),5.61(1H,
s),7.67(1H,s) IR(Nujol):3169,1669,1632
【0183】7−クロロ−3,5−ジエチルピラゾロ
[1,5−a]ピリミジン(中間体)収率:80% NMR(CDCl3)δ:1.33(3H,t,J=
7.6Hz),1.35(3H,t,J=7.6H
z),2.84(2H,q,J=7.6Hz),2.8
6(2H,q,J=7.6Hz),6.80(1H,
s),8.02(1H,s)
【0184】3,5−ジエチル−7−{N−[(2’−
シアノビフェニル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾ
ロ[1,5−a]ピリミジン(中間体) 収率:75% 融点:110−112℃ 元素分析:C24235として 計算値(%):C,75.56;H,6.08;N,1
8.36 実測値(%):C,75.64;H,6.13;N,1
8.35 NMR(CDCl3)δ:1.30(3H,t,J=
7.6Hz),1.32(3H,t,J=7,6H
z),2.76(2H,q,J=7.6Hz),2.8
1(2H,q,J=7.6Hz),4.67(2H,
d,J=6.0Hz),5.83(1H,s),6.6
4(1H,t,J=6.0Hz),7.41−7.60
(6H,m),7.62−7.70(1H,m),7.
75−7.80(1H,m),7.85(1H,s) IR(Nujol):3216,2220,1621
【0185】3,5−ジエチル−7−{N−[(2’−
(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル)メチル]アミノ}ピラゾロ[1,5−a]ピリミジ
ン(I−21) 収率:77% 融点:143−145℃ 元素分析:C24248 0.5EtOH 0.5H2Oとして 計算値(%):C,65.77;H,6.18;N,2
4.54 実測値(%):C,65.92;H,6.28;N,2
4.16 NMR(CDCl3+CD3OD)δ:1.29(3H,
t,J=7.6Hz),1.30(3H,t,J=7.
6Hz),2.73(2H,q,J=7.6Hz),
2.78(2H,q,J=7.6Hz),4.57(2
H,s),5.84(1H,s),7.15 and
7.31(each 2H,ABq,J=8.4H
z),7.46−7.66(3H,m),7.77−
7.81(1H,m),7.84(1H,s) IR(Nujol):3334,3202,1619
【0186】実施例22 5−エチル−3−プロピル−
7−{N−[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ
[1,5−a]ピリミジン(I−22)の合成
【0187】3−アミノピラゾ−ルの代わりに3−アミ
ノ−4−プロピルピラゾ−ルを用いる以外は実施例1と
同様の方法により合成した。
【0188】5−エチル−3−プロピルピラゾロ[1,
5−a]ピリミジン−7−(4H)−オン(中間体) 収率:19% 融点:270−275℃ 元素分析:C11153O 0.1H2Oとして 計算値(%):C,63.81;H,7.40;N,2
0.29 実測値(%):C,63.55;H,7.35;N,2
0.44 NMR(CDCl3)δ:0.83(3H,t,J=
7.0Hz),1.28(3H,t,J=7.6H
z),1.54(2H,m),2.46(2H,q,J
=7.6Hz),2.70(2H,q,J=7.6H
z),5.62(1H,s),7.65(1H,s) IR(Nujol):3171,1679,1633
【0189】7−クロロ−5−エチル−3−プロピルピ
ラゾロ[1,5−a]ピリミジン(中間体) 収率:51% NMR(CDCl3)δ:0.99(3H,t,J=
7.2Hz),1.35(3H,t,J=7.6H
z),1.74(2H,m),2.78(2H,t,J
=7.6Hz),2.85(2H,q,J=7.6H
z),6.80(1H,s),8.02(1H,s)
【0190】5−エチル−3−プロピル−7−{N−
[(2’−シアノビフェニル−4−イル)メチル]アミ
ノ}ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(中間体) 収率:51% NMR(CDCl3)δ:1.00(3H,t,J=
7.4Hz),1.30(3H,t,J=7.6H
z),1.73(2H,m),2.75(2H,t,J
=7.2Hz),2.75(2H,q,J=7.6H
z),4.66(2H,d,J=6.0Hz),5.8
2(1H,s),6.64(1H,t,J=6.0H
z),7.41−7.60(6H,m),7.61−
7.70(1H,m),7.75−7.80(1H,
m),7.83(1H,s)
【0191】5−エチル−3−プロピル−7−{N−
[2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェニル
−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ[1,5−a]
ピリミジン(I−22) 収率:55% 融点:139−141℃ 元素分析:C25268 1EtOHとして 計算値(%):C,66.92;H,6.66;N,2
3.21 実測値(%):C,66.83;H,6.69;N,2
3.07 NMR(CDCl3+CD3OD)δ:0.99(3H,
t,J=7.6Hz),1.21(3H,t,J=7.
0Hz),1.70(2H,m),2.71(2H,
t,J=7.4Hz),2.73(2H,q,J=7.
6Hz),4.58(2H,s),5.84(1H,
s),7.16 and 7.32(each2H,A
Bq,J=8.4Hz),7.43−7.66(3H,
m),7.75−7.79(1H,m),7.83(1
H,s) IR(Nujol):3339,3210,1621,
1591
【0192】実施例23 3−クロロ−5−エチル−7
−{N−[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)
ビフェニル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ
[1,5−a]ピリミジン(I−23)の合成
【0193】3−アミノピラゾ−ルの代わりに3−アミ
ノ−4−クロロピラゾ−ルを用いる以外は実施例1と同
様の方法により合成した。
【0194】3−クロロ−5−エチルピラゾロ[1,5
−a]ピリミジン−7−(4H)−オン(中間体) 収率:60% 融点:286−288℃ 元素分析:C88ClN3Oとして 計算値(%):C,48.62;H,4.08;Cl,
17.94;N,21.26 実測値(%):C,48.53;H,4.11;Cl,
18.23;N,21.28 NMR(CDCl3+CD3OD)δ:1.33(3H,
t,J=7.6Hz),2.68(2H,q,J=7.
6Hz),5.72(1H,s),7.80(1H,
s) IR(Nujol):1683,1639
【0195】3,7−ジクロロ−5−エチルピラゾロ
[1,5−a]ピリミジン(中間体) 収率:89% NMR(CDCl3)δ:1.38(3H,t,J=
7.4Hz),2.92(2H,t,J=7.4H
z),6.92(1H,s),8.15(1H,s)
【0196】3−クロロ−5−エチル−7−{N−
[(2’−シアノビフェニル−4−イル)メチル]アミ
ノ}ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(中間体) 収率:87% 融点:186.5−187.5℃ 元素分析:C2218ClN5として 計算値(%):C,68.13;H,4.68;Cl,
9.14;N,18.06 実測値(%):C,68.04;H,4.78;Cl,
9.39;N,17.81 NMR(CDCl3)δ:1.32(3H,t,J=
7.4Hz),2.81(2H,q,J=7.4H
z),4.68(2H,d,J=5.8Hz),6.6
8(1H,t,J=5.8Hz),7.26(1H,
s),7.42−7.80(8H,m),7.92(1
H,s) IR(Nujol):3388,2212,1617
【0197】3−クロロ−5−エチル−7−{N−
[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ[1,5−
a]ピリミジン(I−23) 収率:63% 融点:227−229℃ 元素分析:C2219ClN8 0.6MeOH 0.9H2Oとし
て 計算値(%):C,58.20;H,5.01;Cl,
7.60;N,24.02 実測値(%):C,58.39;H,4.67;Cl,
7.23;N,23.89 NMR(CDCl3+CD3OD)δ:1.31(3H,
t,J=7.6Hz),2.78(2H,q,J=7.
6Hz),4.61(2H,s),5.91(1H,
s),7.15−7.79(9H,m),7.93(1
H,s) IR(Nujol):3248,1622,1586
【0198】実施例24 5−クロロ−7−{N−
[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ[1,5−
a]ピリミジン(I−24)の合成
【0199】7−クロロ−5−エチルピラゾロ[1,5
−a]ピリミジンの代わりに5,7−ジクロロピラゾロ
[1,5−a]ピリミジンを用いて、実施例1第3〜4
工程と同様の方法により合成した。
【0200】5−クロロ−7−{N−[(2’−シアノ
ビフェニル−4−イルメチル]アミノ}ピラゾロ[1,
5−a]ピリミジン(中間体) 元素分析:C2014ClN5 0.1H2Oとして 計算値(%):C,66.43;H,3.96;Cl,
9.80;N,19.37 実測値(%):C,66.45;H,4.12;Cl,
9.87;N,19.28 NMR(CDCl3)δ:4.66(2H,d,J=
6.0Hz),6.00(1H,s),6.47(1
H,d,J=2.2Hz),6.94(1H,t,J=
6.0Hz),7.42−7.81(8H,m),7.
99(1H,d,J=2.2Hz) IR(Nujol):3435,2223,1608
【0201】5−クロロ−7−{N−[(2’−(1H
−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェニル−4−イル)メ
チル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(I
−24) 元素分析:C2015ClN8 0.5MeOHとして 計算値(%):C,58.78;H,4.09;Cl,
8.46;N,26.75 実測値(%):C,58.63;H,3.96;Cl,
8.73;N,26.70 NMR(DMSOd-6)δ:4.64(2H,d,J=
6.2Hz),6.22(1H,s),6.43(1
H,d,J=2.4Hz),7.07 and 7.3
3(each 2H,ABq,J=8.4Hz),7.
53−7.70(4H,m),8.16(1H,d,J
=2.4Hz),9.02(1H,t,J=6.2H
z)
【0202】実施例25 7−{N−[(2’−(1H
−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェニル−4−イル)メ
チル]アミノ}ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(I
−25)の合成 (第1工程)7−{N−[(2’−シアノビフェニル−
4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ[1,5−a]ピ
リミジン
【0203】5−クロロ−7−{N−[(2’−シアノ
ビフェニル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ
[1,5−a]ピリミジン(210mg,0.58mm
ol)、ギ酸アンモニウム(55mg,0.87mmo
l)と5% palladium on carbon(60mg)のトルエ
ン(2ml)溶液を4時間加熱還流した。反応溶液を濾
過し、濾液を減圧濃縮することにより標題化合物を白色
結晶として160mg得た。
【0204】収率:85% 元素分析:C20155 0.4H2Oとして 計算値(%):C,72.23;H,4.79;N,2
1.06 実測値(%):C,72.34;H,4.76;N,2
0.76 NMR(CDCl3)δ:4.70(2H,d,J=
5.8Hz),5.98(1H,d,J=5.2H
z),6.55(1H,d,J=2.2Hz),6.8
7(1H,broad),7.46−7.80(8H,
m),8.03(1H,d,J=2.2Hz),8.2
4(1H,d,J=5.2Hz) IR(Nujol):3343,2222,1621,
1588
【0205】(第2工程)7−{N−[(2’−(1H
−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェニル−4−イル)メ
チル]アミノ}ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(I
−25)
【0206】実施例1第4工程と同様の方法で合成し
た。
【0207】収率:28% 融点:151−155
℃ 元素分析:C20168 0.55MeOHとして 計算値(%):C,63.94;H,4.75;N,2
9.03 実測値(%):C,63.85;H,4.66;N,2
9.22 NMR(CDCl3+DMSOd-6)δ:4.61(2
H,d,J=6.0Hz),5.96(1H,d,J=
5.4Hz),6.47(1H,d,J=2.2H
z),7.14 and 7.29(each 2H,
ABq,J=8.2Hz),7.44−7.75(4
H,m),8.00(1H,d,J=2.2Hz),
8.16(1H,d,J=5.4Hz) IR(Nujol):3396,1617,1586
【0208】実施例26 3,5−ジメチル−7−{N
−メチル[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)
ビフェニル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ
[1,5−a]ピリミジン(I−26)の合成
【0209】実施例1と同様の方法により合成した。
【0210】3,5−ジメチル−7−{N−メチル
[(2’−シアノビフェニル−4−イル)メチル]アミ
ノ}ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(中間体) 収率:96% NMR(CDCl3)δ:2.36(3H,s),2.
54(3H,s),3.07(3H,s),5.32
(2H,s),5.88(1H,s),7.33−7.
81(8H,m),7.88(1H,s) IR(Nujol):2222,1612
【0211】3,5−ジメチル−7−{N−メチル
[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ[1,5−
a]ピリミジン(I−26)
【0212】元素分析:C23228 1.8H2O 0.5Ac
etoneとして 計算値(%):C,62.35;H,6.11;N,2
3.74 実測値(%):C,62.40;H,5.69;N,2
3.61 NMR(CDCl3)δ:2.06(3H,s),2.
14(3H,s),3.04(3H,s),5.27
(2H,s),5.50(1H,broad),5.7
2(1H,s),6.70−7.98(9H,m) IR(Nujol):3394
【0213】実施例27 5−エチル−3−メチル−7
−{N−メチル[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−
イル)ビフェニル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾ
ロ[1,5−a]ピリミジン(I−27)の合成
【0214】実施例1と同様の方法により合成した。
【0215】5−エチル−3−メチル−7−{N−メチ
ル[(2’−シアノビフェニル−4−イル)メチル]ア
ミノ}ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(中間体) 収率:95% NMR(CDCl3)δ:1.34(3H,t,J=
7.6Hz),2.37(3H,s),2.80(2
H,q,J=7.6Hz),3.07(3H,s),
5.29(2H,s),5.89(1H,s),7.3
4−7.82(8H,m),7.88(1H,s) IR(Nujol):2222,1613
【0216】5−エチル−3−メチル−7−{N−メチ
ル[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェ
ニル−4−イル)メチル]アミノ}ピラゾロ[1,5−
a]ピリミジン(I−27) 元素分析:C24248 .1.2H2O 0.25Et2Oとして 計算値(%):C,64.62;H,6.27;N,2
4.12 実測値(%):C,64.44;H,5.82;N,2
4.37 NMR(CDCl3)δ:1.09(3H,t,J=
7.6Hz),2.05(3H,s),2.37(2
H,q,J=7.6Hz)2.93(3H,s),5.
08(2H,s),5.72(1H,s),5.85
(1H,broad),6.78 and 6.85
(each 2H,ABq,J=8.2Hz),7.3
2−7.98(4H.m),7.76(1H,s) IR(Nujol):3392,1612
【0217】実施例28 5−エチル−7−{S−
[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル)メチル]チオ}ピラゾロ[1,5−a]
ピリミジン(I−28)の合成 (第1工程)5−エチル−7−{S−[(2’シアノビ
フェニル−4−イル)メチル]チオ}ピラゾロ[1,5
−a]ピリミジン
【0218】4’−ブロモメチル−2−ビフェニルカル
ボニトリル(544mg,2mmol)、チオウレア
(183mg,2.4mmol)のDMF(2ml)溶
液を70℃で1時間攪拌した。この反応溶液に7−クロ
ロ−5−エチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(3
52mg,2mmol)と炭酸カリウム(4mmol)
を加えて、さらに70℃で4時間攪拌した。得られた反
応溶液を氷水に注ぎ、析出する固体を濾取して水で洗っ
た。得られた粗結晶をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィ−(ジクロロメタン)にて精製し、イソプロピルエ−
テルより再結晶することにより標題化合物620mgを
無色針状結晶として得た。
【0219】収率:84% 融点:164−165
℃ 元素分析:C22184Sとして 計算値(%):C,71.33;H,4.90;N,1
5.13 実測値(%):C,71.37;H,5.00;N,1
5.10 NMR(CDCl3)δ:1.32(3H,t,J=
7.6Hz),2.82(2H,q,J=7.6H
z),4.51(2H,s),6.59(2H,m),
7.26(1H,s),7.42−7.80(7H,
m),8.12(1H,d,J=2.4Hz) IR(Nujol):2220
【0220】(第2工程)5−エチル−7−{S−
[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル)メチル]チオ}ピラゾロ[1,5−a]
ピリミジン(I−28)
【0221】実施例1第4工程と同様の方法により合成
した。
【0222】収率:61% 元素分析:C22187S 0.5H2Oとして 計算値(%):C,62.65;H,4.51;N,2
3.26 実測値(%):C,63.04;H,4.82;N,2
3.46 NMR(CDCl3)δ:1.31(3H,t,J=
7.6Hz),2.82(2H,q,J=7.6H
z),4.38(2H,s),6.54(1H,d,J
=2.4Hz),6.61(1H,s),7.15(2
H,m),7.36−7.62(5H,m),8.07
(2H,m) IR(Nujol):2600
【0223】実施例29 5−エチル−7−[(2’−
(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル)メチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(I−
29)の合成 (第1工程)5−エチル−7−[(2’−シアノビフェ
ニル−4−イル)メチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリ
ミジン
【0224】亜鉛ダスト(1,2−ジブロモエタンとク
ロロトリメチルシランにより活性化1.63g, 25
mmol)のTHF(1.5ml)溶液に4−ブロモメ
チル−2’−シアノビフェニル(545mg,2mmo
l)THF(4ml)溶液を30分かけて0℃にて滴下
し、1時間攪拌した後1時間放置した。上澄み溶液を7
−クロロ−5−エチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジ
ン(290mg,1.5mmol)とテトラキストリフ
ェニルホスフィンパラジウム(55mg,0.05mm
ol)のTHF(2ml)溶液に滴下し、1時間加熱還
流した。反応溶液を飽和塩化アンモニウム水溶液に注
ぎ、酢酸エチルにて抽出した。抽出溶液を水、飽和食塩
水で洗った後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒
を濃縮し、得られた残渣をシルカゲルカラムクロマトグ
ラフィ−(トルエン:酢酸エチル=20:1)で精製す
ることにより標題化合物(360mg)を無色プリズム
晶として得た。
【0225】収率:53% 元素分析:C22184として 計算値(%):C,78.08;H,5.36:N,1
6.56 実測値(%):C,78.05;H,5.54;N,1
6.21 NMR(CDCl3)δ:1.31(3H,t,J=
7.4Hz),2.81(2H,q,J=7.4H
z),4.55(2H,s),6.38(1H,s),
6.64(1H,d,J=2.4Hz),7.41−
7.81(8H,m),8.13(1H,d,J=2.
4Hz)
【0226】(第2工程)5−エチル−7−[(2’−
(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル)メチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(I−
29)
【0227】実施例1第4工程と同様の方法により合成
した。
【0228】収率:22% 元素分析:C22197 0.35Dioxane 0.25H2
として 計算値(%):C,67.44;H,5.39;N,2
3.52 実測値(%):C,67.17;H,5.46;N,2
3.49 NMR(CDCl3)δ:1.27(3H,t,J=
7.6Hz),2.75(2H,q,J=7.6H
z),4.39(2H,s),6.37(1H,s),
6.49(1H,d,J=2.4Hz),7.06 a
nd 7.19(each 2H,ABq,J=8.2
Hz),7.40−7.67(3H,m),7.93
(1H,d,J=2.4Hz),8.00−8.05
(1H,m) IR(Nujol):3434,1622
【0229】実施例30 5−エチル−3−メチル−7
−[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェ
ニル−4−イル)メチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリ
ミジン(I−30)の合成 (第1工程)5−エチル−3−メチル−7−[(2’−
シアノビフェニル−4−イル)メチル]ピラゾロ[1,
5−a]ピリミジン
【0230】7−クロロ−5−エチルピラゾロ[1,5
−a]ピリミジンの代わりに7−クロロ−5−エチル−
3−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを用いる
以外は実施例29第1工程と同様の方法により合成し
た。
【0231】収率:79% NMR(CDCl3)δ:1.30(3H,t,J=
7.8Hz),2.39(3H,s),2.81(2
H,q,J=7.8Hz),4.51(2H,s),
6.33(1H,s),7.41−7.80(8H,
m),7.96(1H,s)
【0232】(第2工程)5−エチル−3−メチル−7
−[(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェ
ニル−4−イル)メチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリ
ミジン(I−30)
【0233】実施例1第4工程と同様の方法により合成
した。
【0234】収率:34% 元素分析:C23217 0.5Dioxane 0.6H2Oと
して 計算値(%):C,66.68;H,5.86;N,2
1.77 実測値(%):C,66.77;H,5.98;N,2
1.56 NMR(CDCl3)δ:1.28(3H,t,J=
7.6Hz),2.19(3H,s),2.73(2
H,q,J=7.6Hz),4.32(2H,s),
6.23(1H,s),6.99 and 7.13
(each 2H,ABq,J=8.2Hz),7.4
1−7.67(4H,m),8.00−8.05(1
H,m) IR(Nujol):3432,1623,1526
【0235】実施例31 5−エチル−7−[2−
(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェニル
−4−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジ
ン(I−31)の合成 (第1工程)2−(2’−シアノビフェニル−4−イ
ル)−1−ヨ−ドエタン
【0236】2−(2’−シアノビフェニル−4−イ
ル)エチルアルコ−ル(130mg,0.58mmo
l)のジクロロメタン(2ml)溶液にトリエチルアミ
ン(90ml,0.65mmol)、ヨウ素(163m
g,0.64mmol)、トリフェニルホスフィン(1
68mg,0.64mmol)を−25℃にて加え30
分攪拌した。この反応溶液にHMPA(223ml,
1.34mmol)を−25℃にて加えた後、さらに2
時間−10℃にて攪拌した。反応溶液を水に注ぎ、ジク
ロロメタンにて抽出した。抽出溶液を水、飽和食塩水で
洗った後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を濃
縮乾固することにより標題化合物(190mg)を白色
粉末として得た。
【0237】収率:98% 元素分析:C1512INとして 計算値(%):C,54.08;H,3.63;I,3
7.97;N,4.20実測値(%):C,54.2
3;H,3.74;I,37.97 N,4.26NM
R(CDCl3)δ:3.21−3.45(4H,
m),7.30−7.79(8H,m) IR(Nujol):2926,2856,2220
【0238】(第2工程)5−エチル−7[2−(2’
−シアノビフェニル−4−イル)エチル]ピラゾロ
[1,5−a]ピリミジン
【0239】実施例29第1工程と同様の方法により合
成した。
【0240】収率:95% NMR(CDCl3)δ:1.34(3H,t,J=
7.6Hz),2.37(3H,s),2.80(2
H,q,J=7.6Hz),3.07(3H,s),
5.29(2H,s),5.89(1H,s),7.3
4−7.82(8H,m),7.88(1H,s) IR(Nujol):2222,1613
【0241】(第3工程)5−エチル−7−[2−
(2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフェニル
−4−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジ
ン(I−31)
【0242】実施例1第4工程と同様の方法により合成
した。
【0243】収率:36% NMR(CDCl3)δ:1.28(3H,t,J=
7.5Hz),2.78(2H,q,J=7.5H
z),3.03−3.09(2H,m),3.29−
3.35(2H,m),6.50(1H,s),6.5
4(1H,d,J=2.4Hz),6.97−7.60
(7H,m),7.90−7.95(2H,m)
【0244】以上実施例1〜31の化合物の構造式を表
1〜2にまとめて示す。
【0245】
【化9】
【0246】
【表1】
【0247】
【表2】
【0248】表中、Prはプロピル、cyc−Prはシ
クロプロピル、Pheはフェニルを示し、MeおよびE
tは前記と同義である。
【0249】試験例1 125I−標識アンジオテンシンI
Iのレセプタ−結合に対するピラゾロ[1,5−a]ピ
リミジン誘導体の阻害作用の評価(1)
【0250】ヒトアンジオテンシンIIレセプタ−の遺伝
子を発現ベクタ−pcDNAIに組込み、アフリカミド
リザル腎由来COS細胞にトランスフェクトした。2な
いし3日培養後細胞を調製し、本発明の化合物を10-6
〜10-10Mの範囲で添加し、あるいは添加せずに10
0pM125I−標識アンジオテンシンIIと25℃で1時
間インキュベ−トした。反応終了後、ガラス繊維濾紙に
より、細胞と結合した125I−標識アンジオテンシンII
を分離し、ガンマカウンタ−にて放射活性を測定した。
細胞への125I−標識アンジオテンシンIIの特異的結合
は、非放射性アンジオテンシンIIを10-6M含む条件下
で得られる非特異的結合を、全結合から差し引くことに
より求めた。細胞への125I−標識アンジオテンシンII
の特異的結合を50%阻害する本発明化合物の濃度(I
50)から、次式により阻害定数(Ki)を求めた。
【0251】(計算式) Ki=IC50×1/(1+C/Kd)
【0252】
【表3】
【0253】ここでCは125I−標識アンジオテンシンI
I濃度(100pM)、KdはアンジオテンシンIIの解
離定数(1.3nM)とする。
【0254】試験例2 125I−標識アンジオテンシンI
Iのレセプタ−結合に対するピラゾロ[1,5−a]ピ
リミジン誘導体の阻害作用の評価(2)
【0255】ラット肝臓から膜成分を調製し、以下試験
例1と同様の方法により阻害定数(Ki)を求めた。
【0256】
【表4】
【0257】このように本発明のピラゾロ[1,5−
a]ピリミジン誘導体は阻害作用が強く、効果的にアン
ジオテンシンIIの受容体と結合し得ることがわかる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の式(I): 【化1】 (ここでR1、R2、R3およびR4はそれぞれ独立して水
    素、ハロゲン、ヒドロキシ、置換されていてもよいC1
    〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C3〜C7シクロ
    アルキル、C1〜C6アルコキシ、カルボキシル、C1
    6アルコキシカルボニル、C1〜C6アシル、C1〜C6
    アルキルチオ、カルバモイル、スルファモイル、シア
    ノ、置換されていてもよいアミノ、置換されていてもよ
    い芳香族環または置換されていてもよい芳香族複素環で
    あり、XはS、O、N−R(ここでRは水素、C1〜C6
    アルキル、C1〜C6アシルまたはC1〜C6アルコキシカ
    ルボニルである。)、単結合または−(CH2n−(こ
    こでnは1〜3の整数を表わす)であり、Yはシアノ、
    カルボキシル、テトラゾリル、スルファモイルまたはス
    ルホニルアミノである。)で表わされる化合物またはそ
    の製薬上許容し得る塩。
  2. 【請求項2】R1、R2、R3およびR4がそれぞれ独立し
    て水素、置換されていてもよいC1〜C6アルキル、C3
    〜C7シクロアルキル、カルボキシル、C1〜C6アルコ
    キシカルボニルまたは置換されていてもよい芳香族環で
    あり、XがS、OまたはN−R(ここでRは水素、C1
    〜C6アルキル、C1〜C6アシルまたはC1〜C6アルコ
    キシカルボニルである。)であり、Yがカルボキシルま
    たはテトラゾリルである請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】R1が水素、R2がメチル、R3がエチル、
    4が水素、XがNH、Yがテトラゾリルである請求項
    1記載の化合物。
  4. 【請求項4】請求項1記載の化合物を含有するアンジオ
    テンシンII受容体拮抗剤。
  5. 【請求項5】請求項1記載の化合物を含有する降圧剤。
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