JPH07278122A - オキサゾリジン化合物の新規製造法 - Google Patents

オキサゾリジン化合物の新規製造法

Info

Publication number
JPH07278122A
JPH07278122A JP6075015A JP7501594A JPH07278122A JP H07278122 A JPH07278122 A JP H07278122A JP 6075015 A JP6075015 A JP 6075015A JP 7501594 A JP7501594 A JP 7501594A JP H07278122 A JPH07278122 A JP H07278122A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
oxazolidine
epoxy
formula
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6075015A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Ishikawa
川 和 憲 石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP6075015A priority Critical patent/JPH07278122A/ja
Publication of JPH07278122A publication Critical patent/JPH07278122A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】1分子中に複数のオキサゾリジン環を含むオキ
サゾリジン化合物の新規な製造法を提供する。 【構成】下記式[1]で表されるエポキシ化合物と下記
式[2]で表されるケチミンまたはアルジミンを反応さ
せるオキサゾリジンの新規製造法。(式中、R0はエポキ
シ基を有していてもよい有機基、nは 2〜4 の整数、R1
は、炭素数 1〜20の直鎖状または分枝鎖状アルキル基、
アルキレン基;1又は2以上の置換基で置換されていて
もよいアリール基、シクロアルキル基又はこれらの結合
したもの、R2、R3は、同じでも異なるものでもよく;炭
素数 1〜14の直鎖状又は分枝鎖状アルキル基、アルキレ
ン基;1又は2の置換基で置換されていてもよいアリー
ル基、シクロアルキル基又はこれらの結合したもの、又
は水素原子を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オキサゾリジン化合物
の新規な製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】オキサゾリジン化合物は水により加水分
解を受け、アミノ基とヒドロキシル基を生成することが
知られていることから、脱水剤やウレタン、エポキシ樹
脂等の一液型の硬化性樹脂の硬化剤として利用されてい
る。オキサゾリジン化合物は、従来、エタノールアミン
とケトンまたはアルデヒドとの脱水縮合反応により合成
されてきた。1分子中に単数のオキサゾリジン環を有す
る化合物はこの方法で十分合成できるが、1分子中に2
つ以上のオキサゾリジン環を有する化合物は、この方法
では合成できない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、1分子中に
2つ以上のオキサゾリジン環を有する化合物を合成しよ
うとする場合には、ヒドロキシル基を持つオキサゾリジ
ン化合物を合成し、それと、1分子中にそれぞれ複数の
イソシアネート基1)、エステル基2)、またはカーボネー
ト基3)を有する化合物とを反応させて、下記式[4]に
示すような1分子中に2つ以上のオキサゾリジン環を有
する化合物の合成を行っていた。
【0004】
【化4】
【0005】上記式[4]に示したこれら化合物は、具
体的には、1)特開昭58−5913号公報、2)ドイ
ツ国公開特許公告1952091号公報及び同1592
092号公報、3)特開平5−117252号公報等に
記載されている。しかし、上記の公報等には、これらの
化合物の製造にあたってエポキシ化合物を使用すること
については記載されていない。そして、上述したこれら
の従来技術の製法で得られるオキサゾリジン構造を有す
る化合物は、ウレタン結合、エステル結合、カーボネー
ト結合等を含んでおり、これらの結合基は、耐候性ある
いは耐加水分解性に劣るという欠点がある。また、シッ
フ塩基とエポキシとをルイス酸存在下で反応させること
によりオキサゾリジンを合成することが知られている
が、反応終了後ルイス酸を除去する事が困難である(特
公昭51−29141号公報)。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の発明者
らは鋭意研究を進めた結果、本発明を完成するに至った
のである。すなわち本発明は、上述した耐候性、あるい
は耐加水分解性に劣る結合を含まず、1分子中に複数個
のオキサゾリジン環を含むオキサゾリジン化合物の合成
法に関し、エポキシ化合物とアルジミンまたはケチミン
を反応させることを特徴とするオキサゾリジンの新規製
造法を提供するものである。
【0007】本発明は、下記一般式[1]で表されるエ
ポキシ化合物と下記一般式[2]で表されるケチミンま
たはアルジミンを反応させて、下記一般式[3]で表さ
れるオキサゾリジン化合物を合成することを特徴とする
オキサゾリジンの新規製造法である。
【0008】
【化5】 ・・・・式[1] (ここで、R0 は;有機基を表わし、エポキシ基を有し
ていてもよい。nは2〜6の整数を表す。)
【0009】
【化6】 ・・・・式[2] (ここで、R1 は、炭素数1〜20の直鎖状または分枝
鎖状アルキル基、アルキレン基、1または2以上の置換
基で置換されていてもよいアリール基、1または2以上
の置換基で置換されていてもよいシクロアルキル基また
はこれらの結合したものを表す。R2 、R3 は、同じで
も異なるものでもよく、炭素数1〜14の直鎖状または
分枝鎖状アルキル基、アルキレン基、1または2の置換
基で置換されていてもよいアリール基、1または2の置
換基で置換されていてもよいシクロアルキル基、または
これらの結合したものを表す。アルジミンの場合は
2 、R3 のいずれか一方が水素原子である。)
【0010】
【化7】 ・・・・式[3] (ここで、R0 、R1 、R2 、R3 およびnは上記式
[1]及び[2]と同じである。)
【0011】上記のような従来の欠点を改良したオキサ
ゾリジン化合物を合成するために、以下に説明する式
[1]のエポキシ化合物と式[2]のケチミンまたはア
ルジミンとを、下記式[5]に示すように反応させる。
【0012】
【化8】 ・・・・式[5] (ここで、R0 、R1 、R2 、R3 及びnは、上記式
[1]〜[3]と同じである。また、R0 中にエポキシ
基が含まれている場合、n’は式[1]中の総エポキシ
基数に対応する数を表す。)
【0013】エポキシ化合物には、多価フェノール型エ
ポキシ化合物、その他環式脂肪族エポキシ化合物、グリ
シジルエステル系エポキシ化合物、グリシジルアミン系
エポキシ化合物、複素環式エポキシ化合物等がある。本
発明に使用するエポキシ化合物としては、グリシジルエ
ーテル基を有するエポキシ化合物、グリシジルエステル
基を有するエポキシ化合物、グリシジルアミン基を有す
るエポキシ化合物、ヒダントインあるいはトリグリシジ
ルイソシアヌレート等の複素環を有するエポキシ化合
物、オルソクレゾール基を有するエポキシ化合物等の
他、脂環式炭化水素基を有するエポキシ化合物等が例示
される。従って、上記式[1]中のR0 は、これらの基
を表す。具体的には、下記式[6]〜[14]に示す1
分子中に複数個のエポキシ基を持つエポキシ化合物が挙
げられる。
【0014】
【化9】
【化10】
【0015】本発明において使用するアルジミン及びケ
チミンは、いずれもカルボニル化合物であり、下記一般
式[2]で表される。
【0016】
【化11】 ・・・・式[2] (ここでR1 、R2 またはR3 は、前記式[2]と同じ
である。)
【0017】本発明で使用するアルジミンおよびケチミ
ンは、第一級アミンとアルデヒドまたはケトンより下記
式[15]のように合成される。
【0018】
【化12】 ・・・・式[15] (ここで、R1 は、炭素数1〜20の直鎖状または分枝
鎖状アルキル基、アルキレン基、1または2以上の置換
基で置換されていてもよいアリール基、1または2以上
の置換基で置換されていてもよいシクロアルキル基また
はこれらの結合したものを表す。R2 、R3 は、同じで
も異なるものでもよく炭素数1〜14の直鎖状または分
枝鎖状アルキル基、アルキレン基、1または2の置換基
で置換されていてもよいアリール基、1または2の置換
基で置換されていてもよいシクロアルキル基、またはこ
れらの結合したものを表す。アルジミンの場合はR2
3 のいずれか一方が水素原子である。)
【0019】本発明の製造方法に用いる第一級アミン
は、脂肪族アミン、芳香族アミンのいずれであってもよ
く、またモノアミン、ポリアミンを問わない。これら第
一級アミンは、下記一般式[16]に示すものである。
【0020】
【化13】 (ここでR1 は、炭素数1〜20の直鎖状または分枝鎖
状アルキル基、アルキレン基、1または2以上の置換基
で置換されていてもよいアリール基、1または2以上の
置換基で置換されていてもよいシクロアルキル基または
これらの結合したものを表す。)
【0021】R1 が下記式[17]〜[27]に示すも
のである場合には、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂硬化剤
等に用いることができる。
【0022】
【化14】
【0023】本発明で使用するアルジミンおよびケチミ
ンの合成に用いるアルデヒドまたはケトンとしては、下
記一般式[28]で表されるアルデヒドまたはケトンを
挙げることができる。
【0024】
【化15】 (ここで、R2 、R3 は、同じでも異なるものでもよく
炭素数1〜14の直鎖状または分枝鎖状アルキル基、ア
ルキレン基、1または2の置換基で置換されていてもよ
いアリール基、1または2の置換基で置換されていても
よいシクロアルキル基、またはこれらの結合したものを
表す。アルジミンの場合はR2 、R3 のいずれか一方が
水素原子である。)
【0025】アルデヒドとしては、炭素数1〜14の直
鎖状または分枝鎖状アルキル基の脂肪族アルデヒド、具
体的には、脂肪族アルデヒドとしては、メタナール、エ
タナール、プロパナール、2−メチルプロパナール、ブ
タナール、2−メチルブタナール、ペンタナール、2−
メチルペンタナール、芳香族アルデヒドとしては、ベン
ズアルデヒド、トルイルアルデヒド、2,4−ジメチル
ベンズアルデヒド、p−イソブチルベンズアルデヒド等
を挙げることができる。
【0026】また、ケトンとしては、炭素数3〜15の
直鎖状または分枝鎖状アルキル基を有する脂肪族のもの
が好ましく、具体的には、アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルプロピルケトン、イソプロピルメチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、ジエチルケトン、ピナコ
ロン、ブチロン、ジイソプロピルケトンなどが挙げられ
る。特に、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ンが好ましい。その理由は沸点が低く精製が容易だから
である。
【0027】上述のエポキシ化合物とアルジミンまたは
ケチミンはエポキシ基のモル数に対応する窒素の等モル
量で反応するが、アルジミンまたはケチミンを0.1〜
5当量の範囲で用いることが好ましい。特に好ましく
は、0.5〜2.0当量の範囲である。この理由は、あ
まり過剰に用いると、未反応のアルジミンまたはケチミ
ンを除くのが大変であるからである。
【0028】
【化16】 ・・・・式[3] (ここで、R0 、R1 、R2 、R3 およびnは、上記式
[3]と同一である。)
【0029】上記エポキシ化合物と、アルジミンまたは
ケチミンとを反応させる場合には、触媒を使用しないと
反応がほとんど進まない。このため、塩化カリウム、臭
化カリウム、ヨウ化カリウム、臭化リチウム、臭化リチ
ウム、ヨウ化リチウムなどのハロゲン化金属を、エポキ
シ100gに対し0.1〜5.0gの範囲で使用する。
特に、塩化リチウムが好ましい。触媒の使用量をこの範
囲としたのは、使用量が0.1gより少ないと上述の反
応の進行が遅く、5.0g以上では副反応が起こりやす
くなり、生成物の純度が低下するためである。
【0030】反応温度は、60〜140℃で行なうこと
が望ましく、80〜120℃の範囲が特に望ましい。反
応温度をこの範囲としたのは、60℃未満では反応が進
行しないからであり、140℃超では反応混合物の分解
が起こるからである。
【0031】反応時間は、3〜24時間とすることが望
ましく、特に6〜12時間とすることが望ましい。反応
時間をこの範囲とした理由は、3時間未満では反応率が
低いからであり、20時間超では生成物の分解が起こる
からである。また、反応雰囲気は窒素雰囲気で行うこと
が好ましい。その理由は、原料及び生成物の分解が起こ
りにくいからである。
【0032】以上のようにして上記のエポキシ基に対し
て上記アルジミンまたはケチミンを0.1〜5当量の範
囲で、好ましくは0.5〜2.0当量用いる。60〜1
40℃の範囲で、好ましくは80〜120℃で3〜24
時間反応、好ましくは6〜12時間反応させる。反応終
了後に、過剰のアルジミンまたはケチミンを減圧下に留
去して、上記式[3]で表されるオキサゾリジン化合物
を得る。
【0033】
【実施例】以下に実施例を示して、本発明を詳細に説明
する、本発明は実施例に限られるものではない。
【0034】(製造例)耐圧反応容器に、表1に示すエ
ポキシ化合物、ケチミンまたはアルジミン、及び触媒と
して塩化リチウムを表1に示す量で入れ、以下に示す条
件で反応させ、表1に示す収率で各オキサゾリジン化合
物を得た。
【0035】(本発明例1)耐圧反応容器に、エポキシ
化合物である100gのDER332(ビスフェノール
Aジグリジルエーテル、ダウケミカル(株)製)、80
gの表1に示す構造のアルジミン、及び0.5gの塩化
リチウムを投入し、120℃で24時間反応させた。反
応終了後、過剰のアルジミンを減圧下で留去し、173
gの淡黄色のオイル状の本発明例1のオキサゾリジン化
合物を得た。
【0036】(本発明例2)エポキシ化合物としてエピ
コート152(フェノールノボラック型エポキシ、油化
シェル(株)、100g)、ケチミン(87g)を使用
する以外は本発明例1と同様にして、170gの淡黄色
オイル状の本発明例2のオキサゾリジン化合物を得た。
【0037】(本発明例3)エポキシ化合物(100
g)、ケチミン(95g)として表1に示すものを用い
る他は本発明例1と同様にして、168gの淡黄色オイ
ル状の本発明例3のオキサゾリジン化合物を得た。
【0038】(本発明例4)エポキシ化合物(100
g)、ケチミン(100g)として表1に示すものを用
いる他は本発明例1と同様にして、128gの淡黄色オ
イル状の本発明例4のオキサゾリジン化合物を得た。
【0039】(本発明例5)エポキシ化合物(100
g)、ケチミン(83g)として表1に示すものを用い
る他は本発明例1と同様にして、155gの淡黄色オイ
ル状の本発明例5のオキサゾリジン化合物を得た。
【0040】(本発明例6)エポキシ化合物として本発
明例1の場合と同じDER332(100g)を用い、
ケチミン(73.5g)として表1に示すものを用いる
他は本発明例1と同様にして、170gの淡黄色オイル
状の本発明例6のオキサゾリジン化合物を得た。
【0041】(本発明例7)エポキシ化合物として本発
明例1の場合と同じDER332(100g)を用い、
ケチミン(78g)として表1に示すものを用いる他は
本発明例1と同様にして、160gの淡黄色オイル状の
本発明例7のオキサゾリジン化合物を得た。
【0042】(比較例1)ウレタン結合を有するオキサ
ゾリジン化合物として、ハードナーOZ(バイエル社
製)を構造決定の対照化合物として使用した。
【0043】
【表1】
【0044】(構造決定)上述のようにして得られた本
発明例1〜7の各オキサゾリジン化合物の構造は、ジョ
エルGSX270(日本電子(株)製)を使用し、上記
オキサゾリジン化合物をCDCl3 に溶解して[1 H]
NMRおよび[13C]NMRを用いて確認した。図1及
び2に実施例1の生成物であるオキサゾリジン化合物の
1 H]NMRおよび[13C]NMRの各スペクトルを
示す。
【0045】図1及び2に示したように、[13C]NM
Rのスペクトルより、100ppm 付近にオキサゾリジン
環の2位のカーボンが観測された。[1 H]NMRスペ
クトルによりエポキシ基に特徴的な2.8、3.3ppm
のピークが完全に消失している。これによって、オキサ
ゾリジン環が形成されていること、及び、1分子中に複
数のオキサゾ−ル環を有することが示された。
【0046】他の本発明例の生成物も、本発明例1に化
合物と同様に構造決定を行なった。これら化合物のNM
Rのスペクトルの解析により、1分子中に複数のオキサ
ゾリジン環を有することが示された。また、表1に示し
たように、収率はいずれも80%以上と高かった。
【0047】本発明例1および4の生成物であるオキサ
ゾリジン化合物の構造式を下記式[29]〜[30]に
示す。
【0048】
【化17】
【0049】上記式[29]及び[30]に示したよう
に、本発明例1および4の各化合物は、分子内にエーテ
ル結合を有しているか、または炭素鎖を介して結合され
た複数のオキサゾリジン環を有する化合物であった。エ
ポキシ樹脂、エピコート828(油化シェル社製)10
0gに対し、上記オキサゾリジン20gを混合し、20
℃、湿度60%で10日間硬化養生させ、厚さ2mmの
シートを作成した。得られたシートを、湿度95%、温
度80℃のオーブン中に1ヶ月放置し、シートの表面を
観察した。比較例1のオキサゾリジンで硬化させたエポ
キシ硬化物は表面に著しいべとつきが認められた。一
方、実施例1〜7のオキサゾリジン化合物を用いた場合
では、べとつきは認められなかった。
【0050】
【発明の効果】上記のように、本発明の製造方法によれ
ば、分子内にウレタン結合、エステル桔合あるいはカー
ボネート結合を持たず、1分子中に複数個のオキサゾリ
ジン環を有する構造の化合物が高収率で合成可能であっ
た。また、本発明の製造方法によって合成されたオキサ
ゾリジン化合物は、上述のウレタン結合等を有するオキ
サゾリジン化合物に比べて、耐候性、耐加水分解性とも
に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明例1のオキサゾリジン化合物を
3 H]NMRを用いて分析したスペクトルのチャート
を示す図である。
【図2】 本発明例1のオキサゾリジン化合物を
13C]NMRを用いて分析したスペクトルのチャート
を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式[1]で表されるエポキシ化合
    物と下記一般式[2]で表されるケチミンまたはアルジ
    ミンをハロゲン化金属を触媒として用い、反応させて下
    記一般式[3]で表されるオキサゾリジン化合物を合成
    することを特徴とするオキサゾリジンの新規製造法。 【化1】 ・・・・式[1] (ここで、R0 は、有機基を表し、エポキシ基を有して
    いてもよい。nは2〜4の各整数を表す。) 【化2】 ・・・・式[2] (ここで、R1 は、炭素数1〜20の直鎖状または分枝
    鎖状アルキル基、アルキレン基、1または2以上の置換
    基で置換されていてもよいアリール基、1または2以上
    の置換基で置換されていてもよいシクロアルキル基また
    はこれらの結合したものを表す。R2 、R3 は、同じで
    も異なるものでもよく、炭素数1〜14の直鎖状または
    分枝鎖状アルキル基、アルキレン基、1または2の置換
    基で置換されていてもよいアリール基、1または2の置
    換基で置換されていてもよいシクロアルキル基、または
    これらの結合したものを表す。アルジミンの場合は
    2 、R3 のいずれか一方が水素原子である。) 【化3】 ・・・・式[3] (ここで、R0 、R1 、R2 、R3 およびnは上記式
    [1]及び[2]と同じである。)
JP6075015A 1994-04-13 1994-04-13 オキサゾリジン化合物の新規製造法 Withdrawn JPH07278122A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6075015A JPH07278122A (ja) 1994-04-13 1994-04-13 オキサゾリジン化合物の新規製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6075015A JPH07278122A (ja) 1994-04-13 1994-04-13 オキサゾリジン化合物の新規製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07278122A true JPH07278122A (ja) 1995-10-24

Family

ID=13563941

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6075015A Withdrawn JPH07278122A (ja) 1994-04-13 1994-04-13 オキサゾリジン化合物の新規製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07278122A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100366564B1 (ko) * 2000-05-23 2003-01-09 삼화페인트공업주식회사 잠재성 경화재의 제조방법 및 그 경화제를 포함하는폴리우레탄 일액형도료 조성물

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100366564B1 (ko) * 2000-05-23 2003-01-09 삼화페인트공업주식회사 잠재성 경화재의 제조방법 및 그 경화제를 포함하는폴리우레탄 일액형도료 조성물

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004513941A (ja) イミダゾール類の製造法
JPH05209041A (ja) 硬化エポキシ樹脂の製造方法
JP5711350B1 (ja) アミンと二酸化炭素及びエポキシ化合物からの置換ウレア及びカルバメート類化合物の製造方法
US4837293A (en) Linear bisphenol epoxy polymers containing cyano groups
JPH05239181A (ja) 高モノマー分を有するジ−第二アルコールのグリシジルエーテルの製造方法
JP3003327B2 (ja) 光学活性アミン類の製法
JPH07278122A (ja) オキサゾリジン化合物の新規製造法
CN108276356B (zh) 3,5-二取代噻唑烷-2-硫酮类化合物制备方法
KR101676050B1 (ko) 만델로니트릴 화합물의 제조 방법
JPH0458468B2 (ja)
Van Tilborg et al. The chemistry of small ring compounds. Part 26. The chemistry of 1‐(dimethylamino) cyclopropanol
FR2517304A1 (fr) Composes utiles comme agents de durcissement des compositions de resine epoxyde, compositions de resine epoxyde durcissables les contenant et resines durcies obtenues par contact avec un tel agent
JPS63303960A (ja) 医・農薬中間原料の製造方法
JPS6330471A (ja) 新規なイミダゾール尿素化合物、該化合物の合成方法および該化合物を有効成分とするポリエポキシ樹脂硬化剤
US2447822A (en) 5-nitrotetrahydro-1, 3-oxazines and method for preparing them
JPS624255A (ja) エチレンシアンヒドリン及びそのエ−テルの共同製法
JP3819087B2 (ja) 新規シランカップリング剤
JPH03169865A (ja) 1―置換イミダゾール類の製造法
US5473091A (en) Quaternary phosphorus compounds and their preparation
JPH1129622A (ja) エポキシ樹脂硬化剤
US5276192A (en) Preparation of phenoxyethanamines
Brockmann et al. Mechanism of the curing reaction of model epoxy compounds with monuron
US9687832B2 (en) Bifunctional organic catalysts
JP2649535B2 (ja) エポキシ化合物、その製造法及びそれを含有する硬化性組成物
JPH01503234A (ja) オルガノ n―ヒドロキシイミデートの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010703