JPH07276686A - カラー画像記録装置 - Google Patents

カラー画像記録装置

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JPH07276686A
JPH07276686A JP6070997A JP7099794A JPH07276686A JP H07276686 A JPH07276686 A JP H07276686A JP 6070997 A JP6070997 A JP 6070997A JP 7099794 A JP7099794 A JP 7099794A JP H07276686 A JPH07276686 A JP H07276686A
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JP
Japan
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intermediate sheet
fixing
image
dyeing layer
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Application number
JP6070997A
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English (en)
Inventor
Noboru Miyaji
昇 宮地
Yoichi Sekine
陽一 関根
Yasutaka Tamai
靖高 玉井
Koji Oi
光司 大井
Yoshinari Isojima
善也 五十島
Yoshitaka Kitaoka
義隆 北岡
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラ−画像記録において、所望の光沢度を持
つ色再現性の優れたカラ−画像が得られる記録装置を提
供する。 【構成】 シ−ト保持体1の表面の粘着力とシ−ト挟持
体6、7の挟持力により中間シ−ト11を中間シ−ト保
持体1に密着せしめて中間シ−ト11の染着層13上に
画像を記録し、次に記録された染着層13と受像体25
を重ね合わせて押圧、加熱した後剥離し、さらに受像体
25に転写された染着層13を任意に設定可能にせしめ
た熱及び圧力の媒体にて定着することにより、記録され
た染着層13を受像体25上に転写、定着させて所望の
光沢度を持つカラ−画像を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも色材を含む
インク材料を記録紙などの受像体上に記録する記録装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】色材として顔料を用いた溶融型熱転写イ
ンクシ−トや色材として熱拡散性の染料を用いた昇華型
熱転写インクシ−トを使う熱転写記録は、通常、転写イ
ンクシ−トと受像体とを重ね合わせて直接記録ヘッドで
受像体上に画像が形成される。又熱転写記録を含め任意
の方法で一旦、別の中間シ−ト上に画像を形成した後、
最終に受像体上に中間シ−ト上の画像を転写して受像体
上に画像を形成する方法が知られている(例えば、特開
平4−327981号公報)。
【0003】以下に従来の中間シ−トを用いた熱転写記
録装置について説明する。図8は従来の中間シ−トを用
いた熱転写記録装置の概略構成図を示すものである。1
01は中間シ−ト、104はインクシ−トである。中間
シ−ト101は、耐熱性基体であるA基体102上に記
録層103を設けて構成している。又インクシ−ト10
4は、同じく耐熱性基体であるB基体105上にインク
材料層106を設けて構成している。記録手段としてサ
−マルヘッド108、加熱手段として加熱ロ−ラ112
とAロ−ラ113、剥離手段として剥離ロ−ラ114と
Bロ−ラ115をそれぞれ設けている。111は、受像
体である。
【0004】以上のように構成された熱転写記録装置に
ついて、以下その動作を説明する。まず、プラテン10
7とサ−マルヘッド108との間に中間シ−ト101と
インクシ−ト104が圧接された状態で、記録信号によ
りサ−マルヘッド108が選択的に発熱し、中間シ−ト
101の記録層103の表面にインク材料層106の少
なくとも色材の一部を転写し、記録画像を中間シ−ト1
01上に形成する。画像が記録された中間シ−ト101
は、プラテン107の回転により矢印109方向に送ら
れると共に、インクシ−ト104はインクシ−ト巻取ロ
−ラ110に巻取られる。次に中間シ−ト101と受像
体111を重ねて、加熱ロ−ラ112とAロ−ラ113
で挟持し、加熱ロ−ラ112で中間シ−ト101を前面
加熱すると記録層103が軟化し、受像体111表面に
一部が浸透する。次に剥離ロ−ラ114とBロ−ラ11
5によりA基体102を直進させ受像体111を屈曲さ
せ、加熱された記録層103を受像体111側に転写す
る。さらに記録層103が転写された受像体111を加
圧ロ−ラ116とCロ−ラ117で挟持し定着した記録
画像を得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】中間シ−トを用いた熱
転写記録装置において、溶融型熱転写記録では色材が融
着する染着層を有する中間シ−ト、又昇華型熱転写記録
では染料が染着する染着層を有する中間シ−トが必要に
なる。受像体上への画像形成は、この中間シ−ト上の染
着層に画像を形成した後、画像が形成された染着層と受
像体とを重ね合わせて転写、染着層が転写された受像体
と中間シ−トのシ−ト基材とに分離し、その後必要であ
れば定着することにより形成される。複数色からなるカ
ラ−画像を形成するには、中間シ−トの染着層上に1色
毎に記録し、その1色目の画像上に2、3色目を順次重
ねて記録される。従来技術では、受像体上に転写された
カラ−画像の染着層表面の平滑度は、中間シ−ト基体の
分離した側の表面状態にほぼ一致され、中間シ−ト基体
の表面は平滑度が高く、したがって定着しない場合は光
沢度の高いカラ−画像が得られている。又従来の定着は
ある条件に固定されているため、定着を行った場合はあ
る特定の光沢度を持つカラ−画像が得られ、所望の光沢
度を持つカラ−画像を得ることができないという課題を
有していた。
【0006】本発明はかかる点に鑑み、熱転写記録装置
において所望の光沢度を持つ色ずれの少ない良好なカラ
−画像を得ることのできる記録装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のカラ−画像記録装置は、連続のシ−ト状基体
の一方の面上に光透過性の染着層を有する中間シ−ト
と、前記中間シ−トの他方の面をシ−ト保持体に保持せ
しめる手段と、保持せしめた状態で前記染着層にインク
材料を選択的に記録する手段と、前記中間シ−トのイン
ク材料が記録された表面と受像体とを接触せしめた状態
で前記中間シ−トの前記染着層と共に前記中間シ−ト上
に記録せしめたインク材料を前記受像体に転写せしめる
手段と、前記受像体に転写された前記染着層を熱及び圧
力の媒体により定着せしめる手段とを有し、前記定着手
段の定着温度を任意に設定可能にせしめる温度可変手段
を設け、任意の前期定着温度に設定して所望の光沢度を
持つカラ−画像を得ることができるものである。
【0008】又、前記受像体に転写された前記染着層を
熱及び圧力の媒体により定着せしめる手段を有し、前記
定着手段の定着圧力を任意に設定可能にせしめる圧力可
変手段を設け、任意の前期定着圧力に設定して所望の光
沢度を持つカラ−画像を得ることができるものである。
【0009】又前記受像体に転写された前記染着層を熱
及び圧力の媒体により定着せしめる手段を有し、前記定
着手段の定着速度を任意に設定可能にせしめる速度可変
手段を設け、任意の定着速度に設定して所望の光沢度を
持つカラ−画像を得ることができるものである。
【0010】
【作用】本発明は前記した構成により、受像体に転写さ
れた染着層を熱及び圧力の媒体により定着せしめる手段
の定着温度、又は定着圧力、又は定着速度を任意に設定
可能にせしめる可変手段を設け、任意の値に定着温度、
又は定着圧力、又は定着速度を設定することにより、受
像体に定着された染着層の表面を所望の光沢度を持つ表
面粗度状態にでき、所望の光沢度を持つ色再現の優れた
高品質のカラ−画像を得ることができる。
【0011】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の第1の実施例について、図面
を参照しながら説明する。
【0012】図1は本発明の第1の実施例におけるカラ
−画像記録装置の全体構成の断面図を示す。定着手段の
加熱温度の可変手段を設けた熱転写記録装置について説
明する。
【0013】図1において、1はシ−ト保持体で、芯金
2と、その外周面に弾性を有するゴム層3からなり、そ
の表面は粘着性を有するシリコン系ゴム層が施されてい
る。シ−ト保持体1は、ステッピングモ−タを有する駆
動手段(図示せず)によって芯金2の一端に固定された
プ−リ(図示せず)に駆動伝達され回転される。又シ−
ト保持体1は、開閉軸4にて開閉可能に軸支された開閉
側板5に回転可能に支持され、記録位置に対し着脱可能
に構成されている。6、7はシ−ト挟持体で、回動可能
に軸支されたA保持板8、B保持板9にそれぞれ回転自
在に設けられている。A保持板8とB保持板9には押圧
バネ10が設けられ、シ−ト保持体1に対してシ−ト挟
持体6、7を圧接せしめている。
【0014】11は中間シ−トで、具体的な構成は図5
に示す通り中間シ−ト基体12の一方の面に光透過性の
染着層13が塗布されている。中間シ−ト11はシ−ト
保持体1表面の粘着性とシ−ト挟持体6、7の押圧によ
り染着層13の塗布されていない面がシ−ト保持体1表
面に密着された状態に保持されている。14は中間シ−
ト供給ロ−ル、15は中間シ−ト巻取ロ−ルで、常にそ
れぞれ中間シ−ト11を巻取る方向に回転される。巻取
り力はそれぞれトルクリミッタ−(図示せず)で調整さ
れ、常に中間シ−ト11は張架されている。又中間シ−
ト供給ロ−ル14は、開閉側板5を支持する開閉軸4と
同軸上に回転可能に軸支されている。
【0015】16は熱転写記録のインクシ−トで、基本
的には図6に示すように、インクシ−ト基体17の表面
にイエロ−の色材層18、マゼンタの色材層19、シア
ンの色材層20をそれぞれ記録面の広さに対応したサイ
ズに順次塗布したものを用いる。21はインクシ−ト供
給ロ−ル、22はインクシ−ト巻取ロ−ルである。23
は記録ヘッドで、記録位置に装着されたシ−ト保持体1
に対し離接可能に構成され、12ドット/mmの記録密度
を持つサ−マルヘッドを用いた。記録時はインクシ−ト
16の色材層塗布面と中間シ−ト11の染着層13表面
を記録ヘッド23で押圧挟持され、非記録時はインクシ
−ト16の色材層塗布面と中間シ−ト11の染着層13
表面が離れる状態まで記録ヘッド23が離間される。
【0016】給紙手段は、給紙カセット24から受像体
25を一枚ずつ給紙可能で、給紙カセット24に収納さ
れる受像体25のサイズを検知するために磁気リ−ドス
イッチ等によるサイズセンサ−26が設けられている。
又受像体25を転写手段に所定のタイミングで給紙せし
めるレジストロ−ラ27、28が設けられている。
【0017】転写手段は、中間シ−ト11の裏面から加
熱する発熱体29と、転写加圧ロ−ラ30とを有し、発
熱体29は開閉側板5に固定され、転写加圧ロ−ラ30
は発熱体29に対し離接可能に構成されている。又転写
動作時には互いに圧接され、中間シ−ト11を挟持し搬
送せしめている。又非転写時に、発熱体29と転写加圧
ロ−ラ30が離間された時、中間シ−ト11に対し発熱
体29及び転写加圧ロ−ラ30がそれぞれ離間される。
又転写手段には、回転自在に設けた分離ロ−ラ31と、
転写手段によって加熱された中間シ−ト11及び受像体
25及び分離ロ−ラ31を空気の吹きつけによって冷却
せしめる冷却ファン32と、中間シ−ト11と接触又は
近接して配置し分離ロ−ラ31における中間シ−ト基体
12と受像体25との分離不良時に強制的に分離せしめ
る分離づめ33とを有し、分離ロ−ラ31及び冷却ファ
ン32は開閉側板5に設けられている。
【0018】定着手段は、定着ランプ34にて加熱され
るヒ−トロ−ラ35と、定着加圧ロ−ラ36を有し、互
いに圧接しながら回転可能に設けられている。ヒ−トロ
−ラ35及び定着加圧ロ−ラ36の表面はシリコン系の
ゴム層が施されている。又、ヒ−トロ−ラ35の表面温
度を検出する温度センサ−37が設けられ、温度可変部
38の抵抗値等を装置の外から可変せしめる温度可変つ
まみ39を回して定着温度を設定することによりヒ−ト
ロ−ラ35の表面は任意の温度に制御される。その後部
に排出ロ−ラ40、41が配設されている。
【0019】又、着脱可能なシ−ト保持体1を記録位置
に装着した状態に保持せしめるために、開閉側板5に設
けた位置決め板42と本体側板44に固定した位置決め
軸43を設け、この係合にて保持されている。
【0020】以上のように構成されたカラ−画像記録装
置について、以下図1を用いてシ−ト保持体1の着脱時
の動作を説明する。
【0021】シ−ト保持体1の記録位置からの離脱は、
位置決め板42と位置決め軸43との係合を解除し、開
閉軸4を支点として開閉側板5を時計方向に回動させる
ことにより得られる。この時のシ−ト挟持体6、7の動
きは、シ−ト保持体1の開閉軸4を支点とする回動と、
押圧バネ10によってシ−ト保持体1にの表面に沿って
回動され、シ−ト挟持体6と7が当接又は近接した状態
で保持される。
【0022】シ−ト保持体1の記録位置への装着は、開
閉軸4を支点に開閉側板5を反時計方向に回動させ、位
置決め板42と位置決め軸43とを係合させることによ
り得られる。この時のシ−ト挟持体6、7の動きは、開
閉軸4を支点とするシ−ト保持体1の反時計方向の回動
によって中間シ−ト11を介してシ−ト保持体1とシ−
ト挟持体6、7が当接され、その後シ−ト挟持体6、7
はシ−ト保持体1の表面に沿って押し広げられ、シ−ト
挟持体6、7の押圧力によってシ−ト保持体1表面に中
間シ−ト11が密着される。そして位置決め板42と位
置決め軸43が係合し、シ−ト保持体1が記録位置に保
持される。又シ−ト保持体1の着脱時の動作の間、中間
シ−ト11は中間シ−ト供給ロ−ル14、中間シ−ト巻
取ロ−ル15によって常にたるまないように張架されて
いる。又、シ−ト挟持体6、7は押圧バネ10によって
常にシ−ト保持体1に押圧されているため、シ−ト保持
体1に巻き付けられた中間シ−ト11にはしわが発生し
ない。押圧バネ10は、シ−ト保持体1がシ−ト挟持体
6、7から受ける押圧力による変形やシ−ト挟持体6、
7のたわみによる中間シ−ト11のしわ等を考慮する
と、シ−ト挟持体6、7が閉じた状態の時500gから
1000gで、シ−ト挟持体6、7が最も開いた状態の
時1000gから2000gが適切であった。
【0023】次に上記のように構成された中間シ−トを
用いたカラ−画像記録装置のプリント動作について、以
下図1を用いて説明する。
【0024】図1は本発明の第1の実施例の全体構成の
断面図であり記録時の状態を示す。プリント動作の待機
時は、シ−ト保持体1は中間シ−ト11を所定の長さ密
着状態に保持し、その両端の中間シ−ト11はシ−ト挟
持体6、7で挟持されている。又シ−ト挟持体6、7の
挟持位置は、シ−ト保持体1の着脱可能な位置で、シ−
ト挟持体7は記録された中間シ−ト11を転写手段に導
く位置に配設されている。
【0025】カラ−画像記録のプリント動作を以下に説
明する。まず、中間シ−ト供給ロ−ル14及び中間シ−
ト巻取ロ−ル15がそれぞれ巻取る方向に回転され、回
転伝達系に設けたトルクリミッタ−(図示せず)にて巻
取り力が働き、中間シ−ト11は常に張架される。そし
て図1に示すように記録ヘッド23の押圧にてインクシ
−ト16の色材層塗布面と中間シ−ト11の染着層13
表面が接触され、シ−ト保持体1は第1色目の記録のた
め時計方向に回転される。
【0026】この時記録ヘッド23に印加された記録信
号に応じた熱パルスをインクシ−ト16の裏側から受け
ながらシ−ト保持体1の回転と共にインクシ−ト16が
送り出され、中間シ−ト11の染着層13上に第1色目
が記録される。シ−ト保持体1は、記録する画像の少な
くとも中間シ−ト11の移動方向の長さを任意な記録画
像長さに指定できる操作手段によって、シ−ト保持体1
は受像体25のサイズ又は指定した記録画像長さの画像
終端の信号等に対応して所定の回転量が制御されて回転
される。この時、中間シ−ト供給ロ−ル14から引き出
された中間シ−ト11は、シ−ト挟持体6で押圧されシ
−ト挟持体7で挟持される位置まではシ−ト保持体1の
表面に密着保持されたまま移動される。又第1色目の画
像が記録された中間シ−ト11は、中間シ−ト巻取ロ−
ル15の巻取り力によってシ−ト保持体1及びシ−ト挟
持体7から離れ転写手段方向に移動される。第1色目の
記録が完了すると、シ−ト保持体1は反時計方向に回転
される。この時、第1色目の画像が記録された中間シ−
ト11は、シ−ト挟持体7の押圧によってシ−ト保持体
1の表面に密着状態が形成され、第2色目の記録のため
に記録開始位置まで戻る。又この反転時、インクシ−ト
16と記録ヘッド23は中間シ−ト11から離間した状
態で待機しており、第2色目の記録に合わせて押圧接触
し第1色目と同様に第2色目の画像が記録される。同様
にして第3色目(最終色とする)の記録が完了すると、
インクシ−ト16と記録ヘッド23が中間シ−ト11か
ら離間した状態で待機される。又シ−ト保持体1は、第
3色目の記録完了後も時計方向に回転される。
【0027】そして、少なくとも最終色の記録開始まで
は離間していた転写加圧ロ−ラ30は、記録されたカラ
−画像の先端が転写手段に到達するまでの所定のタイミ
ングンにて発熱体29に対し押圧して当接され、染着層
13上にカラ−画像が記録された中間シ−ト11は、発
熱体29と転写加圧ロ−ラ30にて挾持され搬送され
る。又この時に中間シ−ト供給ロ−ル14から引き出さ
れた中間シ−ト11は、シ−ト挟持体6でシ−ト保持体
1の表面に押圧され中間シ−ト11の密着状態が形成さ
れ、次の記録のための準備も同時になされる。
【0028】又受像体25は、一対のレジストロ−ラ2
7、28により染着層13上の記録画像の位置に対しタ
イミングをとった後送り出され、染着層13面と接触し
た状態で転写手段に搬送され、中間シ−ト11裏面から
の発熱体29による染着層13の加熱溶融と転写加圧ロ
−ラ30の加圧力により受像体25と染着層13が接着
される。受像体25は普通紙やコ−ト紙さらにOHPフ
ィルムなどが用いられる。発熱体29と転写加圧ロ−ラ
30間を通過し染着層13の溶融で互いに接着している
中間シ−ト11と受像体25は、冷却ファン32で所定
温度以下例えば染着層13のガラス転移点以下に冷却さ
れ、曲率の大きな分離ロ−ラ31で染着層13が接着さ
れた受像体25と中間シ−ト基体12に分離される。こ
の時染着層13及び染着層13上に記録されたインク材
料は接着力の強い受像体25上に転写されている。又転
写され得られたカラ−画像の染着層13面の平滑度は、
中間シ−ト基体12の分離した側の表面状態にほぼ一致
され、中間シ−ト基体12表面は平滑度が高く、光沢の
あるカラ−画像が得られている。又転写加圧ロ−ラ30
は、受像体25が発熱体29と転写加圧ロ−ラ30間を
通過後、又は受像体25と中間シ−ト基体12が分離さ
れた後に発熱体29に対して離間される。
【0029】さらに染着層13が接着された受像体25
は、互いに圧接し回転されるヒ−トロ−ラ35と定着加
圧ロ−ラ36にて挟持搬送され、一対の排出ロ−ラ4
0、41を通過してカラ−画像が形成された受像体25
が得られ、プリント動作が終了される。この時、得られ
るカラ−画像の光沢を低減させる場合は、定着ランプ3
4を点灯し温度可変手段の温度可変つまみ39を受像体
25の種類に対応した所望の光沢度が得られる定着温度
に設定し、ヒ−トロ−ラ35表面を温度センサ−37に
て設定した温度に制御し、ヒ−トロ−ラ35と定着加圧
ロ−ラ36間を通過させる。ヒ−トロ−ラ35の熱量す
なわち定着温度により染着層13の軟化状態が変化させ
ることができ、軟化された染着層13を加圧することに
より染着層13の軟化状態に応じて受像体25の表面粗
度にならい所望の光沢度を持つカラ−画像が得られる。
受像体25が普通紙で定着圧力約0.5kg/cm、定着速
度約20mm/sec の時において、定着温度が約180℃
以上に設定した場合、定着手段を通過する以前の光沢度
は約65%であったが加熱処理後では約8%まで低下し
受像体25上の染着層13の存在が感じられないほどの
表面状態にまで改質される。又定着温度を約160℃に
設定した場合は約20%の光沢度を持つカラ−画像が得
られた。又逆に光沢のあるカラ−画像を望む場合は、ヒ
−トロ−ラ35を加熱せずに通過させことで得られる。
又コ−ト紙のように受像体25の表面粗度が平滑な場合
はヒ−トロ−ラ35の定着設定温度とヒ−トロ−ラ36
のゴム層表面粗度にて比較的高光沢度の範囲で所望の光
沢のあるカラ−画像を得ることができる。
【0030】次に、中間シ−トを用いて単色画像を記録
する場合のプリント動作について以下に説明する。
【0031】単色画像の記録の場合は、各色を重ねて記
録するカラ−画像記録のようなシ−ト保持体1を反時計
方向に回転させる必要がない。プリント動作は、まず、
記録ヘッド23が押圧されると共に中間シ−ト保持体1
が時計方向に回転され、所望の単色の画像が記録され
る。又ほぼ同時に、離間していた転写加圧ロ−ラ30が
発熱体29に対し押圧して当接され、染着層13上にカ
ラ−画像が記録された中間シ−ト11は、発熱体29と
転写加圧ロ−ラ30にて挾持され搬送される。そしてカ
ラ−画像の記録のときと同様に、受像体25が給紙さ
れ、転写、定着手段を通過して記録画像が得られる。
【0032】以上の第1の実施例では、シ−ト保持体1
の表面が粘着性を有する実施例にて説明したが、図7に
示すように中間シ−ト11の染着層13を有していない
他方の面に粘着性を持つシリコ−ンゴムの塗料を塗布し
て粘着層60を形成せしめた中間シ−ト11自身が粘着
性を有するもの、又はその両方とも粘着性を有するもの
でも同様のプリント動作状態が得られ、受像体25上に
記録画像を得ることができる。
【0033】以上のように本実施例によれば、連続のシ
−ト状基体12の一方の面上に光透過性の染着層13を
有する中間シ−ト11と、前記中間シ−ト11の他方の
面をシ−ト保持体1に保持せしめる手段と、保持せしめ
た状態で前記染着層13にインク材料を選択的に記録す
る記録手段と、前記中間シ−ト11のインク材料が記録
された表面と受像体25とを接触せしめた状態で前記中
間シ−ト11の前記染着層13と共に前記中間シ−ト1
1上に記録せしめたインク材料を前記受像体25に転写
せしめる転写手段と、前記受像体25に転写された前記
染着層13を熱及び圧力の媒体により定着せしめる定着
手段とを有し、前記定着手段の定着温度を任意に設定可
能にせしめる温度可変手段を設けたことにより、加熱す
る温度によってカラ−画像が記録されている染着層13
の軟化状態が変化し、染着層13が受像体25の表面粗
度にならう度合を定着温度によって変化させることがで
きるので、受像体25に定着された染着層13の表面は
所望の光沢度が得られる表面粗度を持ち、色位置ずれの
少ない高品質のカラ−画像が任意の受像体25上に得ら
れるものである。
【0034】又、記録画像長さ又は受像体25のサイズ
に対応して中間シ−ト11をシ−ト挟持体6によってシ
−ト保持体1に密着せしめると共に挟持し移動させて記
録することにより、記録画像の長さが短い又は受像体2
5サイズが小さいほどプリント速度の高速化が得られる
と共に、中間シ−ト11を記録画像に必要なだけ使用さ
れランニングコストの低減が図れる。
【0035】又、シ−ト挟持体6、7をシ−ト保持体1
の記録位置に対する着脱可能な位置配設すると共に、中
間シ−ト保持体1を着脱可能に支持する開閉側板5に転
写手段の加熱源を有する発熱体29、分離ロ−ラ31、
冷却ファン32を一体的に構成したことにより、シ−ト
保持体1を着脱可能に支持する開閉側板5の開閉動作だ
けで容易に中間シ−ト11を交換することができる。
【0036】又、シ−ト挟持体6、7が回転体であるこ
とにり、シ−ト保持体1の回転にてシ−ト挟持体6、7
自体が回転し、記録のための中間シ−ト11をシ−ト挟
持体6、7にて中間シ−ト保持体1に容易に密着せしめ
ることができると共に、記録された中間シ−ト11をシ
−ト挟持体7にて転写手段に容易に導くことができ、装
置構成が簡単になり、装置の信頼性等が得られる。
【0037】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
について説明する。
【0038】図2は本発明の第2の実施例におけるカラ
−画像記録装置の要部構成の断面図を示す。図3は第2
の実施例の図2のA−A矢視要部断面図を示す。以下定
着手段の加圧力を可変せしめる圧力可変手段について説
明する。
【0039】図2、図3において、図1の第1の実施例
と同様のものには、同一の符号を付してある。定着手段
は、定着ランプ34にて加熱されるヒ−トロ−ラ35
と、定着加圧ロ−ラ36を有し、互いに圧接しながら回
転可能に設けられている。ヒ−トロ−ラ35及び定着加
圧ロ−ラ36の表面はシリコン系のゴム層が施されてい
る。又、ヒ−トロ−ラ35の表面温度を検出する温度セ
ンサ−37が設けられ、ヒ−トロ−ラ35の表面を所定
の温度に制御している。定着加圧ロ−ラ36は、回動可
能に軸支された定着加圧板45に回転自在に支持されて
いる。46は定着カムで、回転可能な定着カム軸47に
固定され、定着加圧ロ−ラ36の加圧力を可変せしめ
る。定着加圧板45と回動可能に軸支された定着カム板
48間には加圧バネ49が設けられ、定着カム46と定
着カム板48は常に当接されている。定着カム軸47に
はウォ−ムホイ−ル50が固定され、定着側板53に回
転可能に支持されたウォ−ム51と噛み合っている。ウ
ォ−ム51の一端には圧力可変つまみ52が設けられ、
ウォ−ム51は定着側板53の外側にて手動で回転させ
ることができる。40、41は、排出ロ−ラである。
【0040】以上のように構成された第2の実施例にお
けるカラ−画像記録装置のプリント動作及び圧力可変手
段の動作について、以下図2、図3を用いて説明する。
【0041】記録開始からカラ−画像が記録された染着
層13の受像体25への転写までは図1の第1の実施例
と同様である。
【0042】転写手段にて染着層13が接着された受像
体25は、互いに圧接し回転されるヒ−トロ−ラ35と
定着加圧ロ−ラ36にて挟持搬送され、一対の排出ロ−
ラ40、41を通過してカラ−画像が形成された受像体
25が得られ、プリント動作が終了される。この時、得
られるカラ−画像の光沢を低減させる場合は、受像体2
5の種類に対応して求められている定着加圧ロ−ラ36
の加圧力に対するカラ−画像の光沢度に基づき、記録開
始する前に圧力可変つまみ52を回し所望の光沢度値に
設定することによりウォ−ム51、ウォ−ムホイ−ル5
0、及び定着カム46を回転させ、定着カム板48、加
圧バネ49、定着加圧板45を介して定着加圧ロ−ラ3
6の加圧力を設定せしめる。また定着ランプ34を点灯
し温度センサ−37にて所定の温度に制御させる。この
ように設定されたヒ−トロ−ラ35と定着加圧ロ−ラ3
6間に染着層13が転写された受像体25を通過させ
る。ヒ−トロ−ラ35の熱による染着層13の軟化及び
加圧力により染着層13が受像体25の表面粗度になら
い所望の光沢度を持つカラ−画像が得られる。受像体2
5が普通紙で定着温度約180℃、定着速度約20mm/
sec の時において、定着圧力が約0.5kg/cm以上に設
定した場合、定着手段を通過する以前の光沢度は約65
%であったが加圧処理後では約8%まで低下し受像体2
5上の染着層13の存在が感じられないほどの表面状態
にまで改質される。又定着圧力を約0.2kg/cmに設定
した場合は約15%の光沢度を持つカラ−画像が得られ
た。又逆に光沢のあるカラ−画像を望む場合は、ヒ−ト
ロ−ラ35を加熱せず加圧力約0.8kg以下で通過させ
ことで得られる。又コ−ト紙のように受像体25の表面
粗度が平滑な場合は定着加圧ロ−ラの加圧力とヒ−トロ
−ラ35の温度及びヒ−トロ−ラ36のゴム層表面粗度
にて比較的高光沢度の範囲で所望の光沢のあるカラ−画
像を得ることができる。
【0043】以上のように本実施例によれば、連続のシ
−ト状基体12の一方の面上に光透過性の染着層13を
有する中間シ−ト11と、前記中間シ−ト11の他方の
面をシ−ト保持体1に保持せしめる手段と、保持せしめ
た状態で前記染着層13にインク材料を選択的に記録す
る記録手段と、前記中間シ−ト11のインク材料が記録
された表面と受像体25とを接触せしめた状態で前記中
間シ−ト11の前記染着層13と共に前記中間シ−ト1
1上に記録せしめたインク材料を前記受像体25に転写
せしめる転写手段と、前記受像体25に転写された前記
染着層13を熱及び圧力の媒体により定着せしめる定着
手段とを有し、前記定着手段の圧力を任意に設定可能に
せしめる圧力可変手段を設けたことにより、ヒ−トロ−
ラ35の熱で軟化されている染着層13が受像体25の
表面粗度にならう度合を加圧力の強さによって変化させ
ることができるので、受像体25に定着された染着層1
3の表面は所望の光沢度が得られる表面粗度を持ち、色
位置ずれの少ない高品質のカラ−画像が任意の受像体2
5上に得られるものである。
【0044】(実施例3)以下、本発明の第3の実施例
について説明する。
【0045】図4は本発明の第3の実施例におけるカラ
−画像記録装置の要部構成の断面図を示す。定着手段の
定着速度を可変せしめる速度可変手段について説明す
る。
【0046】図4において、図1の第1の実施例と同様
のものには、同一の符号を付してある。又定着手段は、
図1の第1の実施例と同様に構成されている。定着ラン
プ34にて加熱されるヒ−トロ−ラ35と、図1と同様
の定着加圧ロ−ラ36(図示せず)を有し、互いに圧接
しながら回転可能に設けられている。ヒ−トロ−ラ35
及び定着加圧ロ−ラ36の表面はシリコン系のゴム層が
施されている。ヒ−トロ−ラ35の一端には駆動歯車5
4が固定され、中間歯車55を介して定着モ−タ歯車5
6に連結されている。定着モ−タ57は、速度可変部5
8の電圧値等を装置の外側から可変せしめる速度可変つ
まみ59を回し所望の値に設定することにより回転さ
れ、速度可変部58にてヒ−トロ−ラ35の周速度すな
わち定着速度を任意の速度に制御される。
【0047】以上のように構成された第3の実施例にお
けるカラ−画像記録装置のプリント動作及び速度可変手
段の動作について、以下図4を用いて説明する。
【0048】記録開始からカラ−画像が記録された染着
層13の受像体25への転写までは図1の第1の実施例
と同様である。
【0049】転写手段にて染着層13が接着された受像
体25は、互いに圧接し回転されるヒ−トロ−ラ35と
定着加圧ロ−ラ36にて挟持搬送され、図1と同様の一
対の排出ロ−ラ40、41(図示せず)を通過してカラ
−画像が形成された受像体25が得られ、プリント動作
が終了される。この時、得られるカラ−画像の光沢を低
減させる場合は、受像体25の種類に対応して求められ
ている定着速度に対するカラ−画像の光沢度に基づき、
記録開始する前に速度可変つまみ59を回し所望の光沢
度値に設定することによりヒ−トロ−ラ35を任意の定
着速度に設定する。又定着ランプ34を点灯し温度セン
サ−37にて所定の温度に制御させる。このように設定
されたヒ−トロ−ラ35と定着加圧ロ−ラ36間に染着
層13が転写された受像体25を通過させる。ヒ−トロ
−ラ35の熱による染着層13の軟化及び圧力により染
着層13が受像体25の表面粗度にならい所望の光沢度
を持つカラ−画像が得られる。受像体25が普通紙で定
着温度約180℃、定着圧力約0.5kg/cmの時におい
て、定着速度が約20mm/sec に設定した場合、定着手
段を通過する以前の光沢度は約65%であったが加熱処
理後では約8%まで低下し受像体25上の染着層13の
存在が感じられないほどの表面状態にまで改質される。
又定着速度を約60mm/sec に設定した場合は約20%
の光沢度を持つカラ−画像が得られた。又逆に光沢のあ
るカラ−画像を望む場合は、ヒ−トロ−ラ35を加熱せ
ずに通過させことで得られる。又コ−ト紙のように受像
体25の表面粗度が平滑な場合は定着速度を可変するこ
とにより比較的高光沢度の範囲で所望の光沢のあるカラ
−画像を得ることができる。
【0050】以上のように本実施例によれば、連続のシ
−ト状基体12の一方の面上に光透過性の染着層13を
有する中間シ−ト11と、前記中間シ−ト11の他方の
面をシ−ト保持体1に保持せしめる手段と、保持せしめ
た状態で前記染着層13にインク材料を選択的に記録す
る記録手段と、前記中間シ−ト11のインク材料が記録
された表面と受像体25とを接触せしめた状態で前記中
間シ−ト11の前記染着層13と共に前記中間シ−ト1
1上に記録せしめたインク材料を前記受像体25に転写
せしめる転写手段と、前記受像体25に転写された前記
染着層13を熱及び圧力の媒体により定着せしめる定着
手段とを有し、前記定着手段の定着速度を任意に設定可
能にせしめる速度可変手段を設けたことにより、定着速
度によってヒ−トロ−ラ35の熱によるカラ−画像が記
録されている染着層13の軟化状態が変化し、染着層1
3が受像体25の表面粗度にならう度合を定着速度によ
って変化させることができるので、受像体25に定着さ
れた染着層13の表面は所望の光沢度が得られる表面粗
度を持ち、色位置ずれの少ない高品質のカラ−画像が任
意の受像体25上に得られるものである。
【0051】以上の図1から図4に使用した部材の構成
と材料を具体的に以下に示す。シ−ト保持体の粘着性表
面部は、直径54mmの芯金の外周面に3mm厚のクロロプ
レンゴムを設けた上に1mm厚のシリコン系ゴム(離型性
シリコン樹脂と粘着性シリコン樹脂を混合して組み合わ
せたもの)を張り合わせて使用した。表面部の材料の加
工方法は、予めチュ−ブを作っておきそれをかぶせたも
のや、金型成型で直接製造したものでもよく、特にその
加工方法に影響されるされるものではない。又粘着性材
料としては、この他にフロロシリコンゴム、フッソゴ
ム、ウレタンゴム、クロロスルフォン化ポリエチレン等
を用いることができる。
【0052】粘着性の度合は、ゴム表面の平滑性にも依
存し鏡面に近いほど粘着性は増加する。粘着性の指標と
して、中間シ−トを剥離したときの剥離力で表し(JI
SZ0237 180度引きはがし法による)、その値
が0.1g/inch以上あれば中間シ−トの熱収縮を
防止する効果が期待でき、中間シ−トあるいは受像体の
搬送性をも考慮すると1g/inch以上3g/inc
h以下が適切であった。この効果の確認としては、サ−
マルヘッドに5J/cm2 のエネルギ−を印加してして記
録した後の中間シ−トの収縮量で測る。シ−ト保持体の
表面の剥離力が0.1g/inchのときの熱収縮量
は、200mm幅あたり約0.2mmで、1g/inch以
上で約0.15mmであった。又中間シ−トや受像体の蛇
行やすべりは、ほとんど発生されなかった。ちなみに粘
着性を有さないゴム材料を使用した場合は、約0.3mm
の熱収縮がみられ、又シ−ト挟持体の軸方向の押圧力を
均一に微調整されていないと蛇行が発生した。又このと
き使用した中間シ−トは、ポリエチレンテレフタレ−ト
フィルム(厚さ23μ ルミラ− 東レ(株)製)を中
間シ−ト基体として用い、その表面にポリビニルブチラ
−ル樹脂(BL−S平均重合度:約350 積水化学工
業(株)製)4重量部、含シロキサンアクリルシリコン
樹脂溶液(F−6A 有効成分54wt%、三洋化成工
業(株)製)0.24重量部、ジ−n−ブチル錫ジュラ
ウレ−ト0.001重量部、トルエン18重量部、2−
ブタノン18重量部からなる塗料を塗工することにより
染着層を形成した。
【0053】中間シ−ト基体としては、各種高分子フィ
ルムが使用できる。各種高分子フィルムとして、例え
ば、ポリオレフィン系、ポリアミド系、ポリエステル
系、ポリイミド系、ポリエ−テル系、セルロ−ス系、ポ
リオキサジアゾ−ル系、ポリスチレン系、フッソ系フィ
ルム等がある。特に、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポ
リエチレンナフタレ−ト、アラミド、トリアセチルセル
ロ−ス、ポリパラバン酸、ポリサルホン、ポリプロピレ
ン、セロファン、防湿処理セロハンあるいはポリエチレ
ン等の各フィルムが有用である。
【0054】又染着層は、少なくとも高分子を用いて形
成されている。高分子としては各種高分子が使用でき
る。例えば、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ウレタ
ン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリビニルアセタ−ル
系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、アミド系樹脂、セルロ−ス
系樹脂、塩素化樹脂等がある。特に、アクリロニトリル
−スチレン共重合樹脂、ポリスチレン、スチレン−アク
リル共重合樹脂、飽和ポリエステル、ポリエウテルウレ
タン、塩化ゴム、塩素化ポリプロピレン、塩化ビニル樹
脂、塩素化塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合樹脂(さらにビニルアルコ−ル、マレイン酸、その
他の成分が共重合されていてもよい)、塩化ビニル−ア
クリル酸エステル共重合樹脂(複数のアクリル酸エステ
ルを用いた多成分共重合樹脂を含む)、酢酸ビニル樹
脂、ポリカ−ボネ−トあるいはセルロ−ス系樹脂から選
択された少なくとも1種を用いたとき、昇華型染料転写
記録では記録感度が高く良好である。
【0055】高分子のガラス転移点が40℃−150℃
の範囲、高分子の平均重合度が150−3000の範
囲、あるいはフロ−軟化点が300℃以下のものが特に
望ましい。受像体への染着層の転写、あるいは受像体が
例えば紙などの多孔質の場合、紙の繊維中へ染着層樹脂
を定着させる目的に対し、平均重合度が2000以下の
分子量の小さい高分子、あるいはフロ−軟化点が250
℃以下の高分子が特に望ましい。画像が形成された染着
層が受像体上に転写されるため、染着層は透明性の高い
高分子が望ましい。染着層の高分子として特にポリビニ
ルアセタ−ルが望ましい。ポリビニルアセタ−ルは、ポ
リビニルアルコ−ルに各種アルデヒド例えば、ホルムア
ルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアセタ−ルか
ポリビニルアルコ−ル、ポリビニルブチラ−ル等が特に
有用である。
【0056】インクシ−トは昇華型熱転写記録のシ−ト
を用い以下の様にして作製した。下面に滑性耐熱層を有
し、上面にアンカ−コ−ト層を有するポリエチレンテレ
フタレ−トフィルムのアンカ−コ−ト層上に下記の3色
の塗料を塗り、シアン、マゼンタ、イエロ−の各色材層
を有するインクシ−トを作製した。(表1)に各塗料の
成分構成を示す。
【0057】
【表1】
【0058】以上のインクシ−トを用いてサ−マルヘッ
ドを中間シ−ト保持体に押圧(約3kg)し、(表2)の
記録条件にて記録した。
【0059】
【表2】
【0060】又、インクシ−トとして熱溶融型記録のも
のも使用することができる。これには溶融時の粘度が1
0万センチポアズのシアン、マゼンタ、イエロ−の色材
層を有するインクシ−トを用いた。これらを使用したと
きの記録条件を(表3)に示す。
【0061】
【表3】
【0062】さらに中間シ−トの染着層上に昇華型熱記
録の色材と熱溶融型記録の色材を混在させて記録するこ
とも可能で、例えば染着層上に写真の画像を昇華型染料
で熱記録し文字部を熱溶融の色材で記録することによ
り、両者の記録方法の特長を活かした極めて品質の高い
記録画像が得られるのも本発明の優れた高価である。
【0063】以上説明したように本発明は、記録時に中
間シ−トの収縮をともなう熱記録方法において特に効果
を発揮するが、例えばインクジェット記録等の色を重ね
てカラ−画像を形成する記録方法についても、繰り返し
位置精度の正確さ及び受像体の種類によらず高品質な画
像が得られる点で優れた効果を有している。
【0064】次に転写手段の詳細について説明する。転
写手段の発熱体29は、セラミック基板上に3mm幅の抵
抗塗料を塗布した発熱体面の表面をテフロン処理したポ
リイミドフィルムで覆ったもので、それを加熱源として
使用した。この発熱体29には、交流電流を通電し発熱
体29に内蔵したサ−ミスタ−によりフィルム表面温度
を制御し、実際には165℃±5℃の温度範囲で使用し
た。転写加圧ロ−ラ30は、ゴム厚5mm、直径25mmの
硬度30度のシリコンゴムロ−ラを用いて転写時の圧力
を7kg/200mmで使用した。中間シ−ト11上の染着
層13は受像体25全面と溶融接着し分離ロ−ラ31で
受像体25サイズに応じて中間シ−ト基体12と染着層
13の間で分離される。このようにして染着層13上の
記録画像は、色材を染着層13と受像体25の間に挟ん
だ形となるので擦りに対しても強く耐久性の優れたプリ
ントが得られるのも本発明の特徴である。
【0065】以上の説明では、固定した細長い面状の発
熱部を有する発熱体について説明したが、これに代えて
定着手段で用いるようなヒ−トロ−ラを使っても同様な
効果が得られる。特に、固定した細長い面状の発熱部を
有する発熱体を用いることにより、約3秒以下で所定の
転写温度、例えば上記の165℃に上昇でき、ウォ−ム
アップが不要となり、消費電力の低減、プリント時間の
短縮が得られる。
【0066】なお、第1の実施例、第2の実施例、第3
の実施例において受像体上の染着層を定着せしめる定着
手段の熱又は圧力の媒体の値を可変せしめる定着温度、
定着圧力、定着速度の一つを任意に設定可能にする可変
手段を設けたが、複種類の可変手段を設け、組み合わせ
て任意に設定してもよいことは言うまでもない。
【0067】
【発明の効果】以上のように本発明は、連続のシ−ト状
基体の一方の面上に光透過性の染着層を有する中間シ−
トと、前記中間シ−トの他方の面をシ−ト保持体に保持
せしめる手段と、保持せしめた状態で前記染着層にイン
ク材料を選択的に記録する記録手段と、前記中間シ−ト
のインク材料が記録された表面と受像体とを接触せしめ
た状態で前記中間シ−トの前記染着層と共に前記中間シ
−ト上に記録せしめたインク材料を前記受像体に転写せ
しめる転写手段と、前記受像体に転写された前記染着層
を熱及び圧力の媒体により定着せしめる定着手段とを有
し、前記定着手段の定着温度を任意に設定可能にせしめ
る温度可変手段を設けたことにより、定着温度によって
染着層の軟化状態が変化し受像体の表面粗度にならう度
合を定着温度によって変化させることができ、又前記定
着手段の定着圧力を任意に設定可能にせしめる圧力可変
手段を設けたことにより、定着手段の熱で軟化されてい
る染着層が受像体の表面粗度にならう度合を加圧力の強
さによって変化させることができ、又前記定着手段の定
着速度を任意に設定可能にせしめる速度可変手段を設け
たことにより、定着速度によって定着手段の熱によるカ
ラ−画像が記録されている染着層の軟化状態が変化し、
染着層が受像体の表面粗度にならう度合を定着速度によ
って変化させることができ、いずれも受像体に定着され
た染着層の表面は所望の光沢度が得られる表面粗度を持
ち、色再現性の優れた所望の光沢度を持つ高品質のカラ
−画像を提供するものである。
【0068】又、受像体13を定着手段にて加熱処理し
てカラ−画像の光沢度を低下させることにより、特に普
通紙上の定着画像は鉛筆に対する筆記性が良好になる。
【0069】又、シ−ト保持体の表面、又は中間シ−ト
の他方の面の少なくとも一方に粘着層が設けられ、その
粘着層面の粘着力と前記シ−ト挟持体の挟持力で前記中
間シ−トを搬送し記録せしめることにより、シ−ト保持
体に対する中間シ−トの蛇行やすべりがほとんど発生せ
ず、又中間シ−トの熱収縮も抑えられて色ずれの少ない
色再現の良好な高品質のカラ−画像を提供するものであ
る。加えて受像体上の記録画像表面は染着層に覆われる
ので直接インク材料が擦られることがなくなり定着性の
優れた記録画像をも提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるカラ−画像記録装
置の全体構成を示す断面図
【図2】本発明の第2実施例におけるカラ−画像記録装
置の要部構成を示す断面図
【図3】本発明の第2実施例の図2のA−A矢視要部断
面図
【図4】本発明の第3実施例におけるカラ−画像記録装
置の要部構成を示す断面図
【図5】本発明の実施例における中間シ−トの断面模式
【図6】本発明の実施例におけるインクシ−トの断面模
式図
【図7】本発明の実施例における中間シ−ト自身が粘着
性を有する場合の中間シ−トの断面模式図
【図8】従来の中間シ−トを用いた熱転写記録装置の概
略構成図
【符号の説明】
1 シ−ト保持体 2 芯金 3 ゴム層 4 開閉軸 5 開閉側板 6 シ−ト挟持体 7 シ−ト挟持体 8 A保持板 9 B保持板 10 押圧バネ 11 中間シ−ト 12 中間シ−ト基体 13 染着層 14 中間シ−ト供給ロ−ル 15 中間シ−ト巻取ロ−ル 16 インクシ−ト 17 インクシ−ト基体 18 イエロ−の色材層 19 マゼンタの色材層 20 シアンの色材層 21 インクシ−ト供給ロ−ル 22 インクシ−ト巻取ロ−ル 23 記録ヘッド 24 給紙カセット 25 受像体 26 サイズセンサ− 27 レジストロ−ラ 28 レジストロ−ラ 29 発熱体 30 転写加圧ロ−ラ 31 分離ロ−ラ 32 冷却ファン 33 分離づめ 34 定着ランプ 35 ヒ−トロ−ラ 36 定着加圧ロ−ラ 37 温度センサ− 38 温度可変部 39 温度可変つまみ 40 排出ロ−ラ 41 排出ロ−ラ 42 位置決め板 43 位置決め軸 44 本体側板 45 定着加圧板 46 定着カム 47 定着カム軸 48 定着カム板 49 加圧バネ 50 ウォ−ムホイ−ル 51 ウォ−ム 52 圧力可変つまみ 53 定着側板 54 駆動歯車 55 中間歯車 56 定着モ−タ歯車 57 定着モ−タ 58 速度可変部 59 速度可変つまみ 60 粘着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9121−2H B41M 5/26 A (72)発明者 大井 光司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 五十島 善也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 北岡 義隆 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続のシ−ト状基体の一方の面上に光透過
    性の染着層を有する中間シ−トと、前記中間シ−トの他
    方の面をシ−ト保持体に保持せしめる手段と、保持せし
    めた状態で前記染着層にインク材料を選択的に記録する
    手段と、前記中間シ−トのインク材料が記録された表面
    と受像体とを接触せしめた状態で前記中間シ−トの前記
    染着層と共に前記中間シ−ト上に記録せしめたインク材
    料を前記受像体に転写せしめる手段と、前記受像体に転
    写された前記染着層を熱及び圧力の媒体により定着せし
    める手段とを有し、前記定着手段の定着温度を任意に設
    定可能にせしめる温度可変手段を設けたことを特徴とす
    るカラ−画像記録装置。
  2. 【請求項2】連続のシ−ト状基体の一方の面上に光透過
    性の染着層を有する中間シ−トと、前記中間シ−トの他
    方の面をシ−ト保持体に保持せしめる手段と、保持せし
    めた状態で前記染着層にインク材料を選択的に記録する
    手段と、前記中間シ−トのインク材料が記録された表面
    と受像体とを接触せしめた状態で前記中間シ−トの前記
    染着層と共に前記中間シ−ト上に記録せしめたインク材
    料を前記受像体に転写せしめる手段と、前記受像体に転
    写された前記染着層を熱及び圧力の媒体により定着せし
    める手段とを有し、前記定着手段の定着圧力を任意に設
    定可能にせしめる圧力可変手段を設けたことを特徴とす
    るカラ−画像記録装置。
  3. 【請求項3】連続のシ−ト状基体の一方の面上に光透過
    性の染着層を有する中間シ−トと、前記中間シ−トの他
    方の面をシ−ト保持体に保持せしめる手段と、保持せし
    めた状態で前記染着層にインク材料を選択的に記録する
    手段と、前記中間シ−トのインク材料が記録された表面
    と受像体とを接触せしめた状態で前記中間シ−トの前記
    染着層と共に前記中間シ−ト上に記録せしめたインク材
    料を前記受像体に転写せしめる手段と、前記受像体に転
    写された前記染着層を熱及び圧力の媒体により定着せし
    める手段とを有し、前記定着手段の定着速度を任意に設
    定可能にせしめる速度可変手段を設けたことを特徴とす
    るカラ−画像記録装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7172277B2 (en) 2003-01-22 2007-02-06 Seiko Epson Corporation Transfer pressure roll, transfer device and image recording apparatus
US7185979B2 (en) 2002-09-30 2007-03-06 Seiko Epson Corporation Transferring pressure roll, transferring unit and ink jet recording apparatus
JP2008055731A (ja) * 2006-08-30 2008-03-13 Toshiba Corp 印刷装置

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US7172277B2 (en) 2003-01-22 2007-02-06 Seiko Epson Corporation Transfer pressure roll, transfer device and image recording apparatus
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