JPH06336044A - カラー画像記録方法及び装置 - Google Patents

カラー画像記録方法及び装置

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JPH06336044A
JPH06336044A JP6023919A JP2391994A JPH06336044A JP H06336044 A JPH06336044 A JP H06336044A JP 6023919 A JP6023919 A JP 6023919A JP 2391994 A JP2391994 A JP 2391994A JP H06336044 A JPH06336044 A JP H06336044A
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recorded
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JP6023919A
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English (en)
Inventor
Noboru Miyaji
昇 宮地
Yoichi Sekine
陽一 関根
Yasutaka Tamai
靖高 玉井
Koji Oi
光司 大井
Yoshinari Isojima
善也 五十島
Yoshitaka Kitaoka
義隆 北岡
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラ−画像記録において、色ずれやニジミの
ない色再現性の優れた記録画像が得られる記録方法及び
装置を提供する。 【構成】 粘着性を表面に有する中間シ−ト保持体1に
中間シ−ト15を密着保持させ、記録開始から最終色の
記録画像が所定位置へ到達するまで中間シ−ト15を中
間シ−ト保持体1に密着せしめたまま中間シ−ト15の
染着層17上に画像を記録し、次に記録された染着層1
7と受像体29を重ね合わせて押圧、加熱した後剥離す
ることにより、記録された染着層17を受像体29上に
転写させて記録画像を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも色材を含む
インク材料を記録紙などの受像体上に記録する記録方法
及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】色材として顔料を用いた溶融型熱転写イ
ンクシ−トや色材として熱拡散性の染料を用いた昇華型
熱転写インクシ−トを使う熱転写記録は、通常、転写イ
ンクシ−トと受像体とを重ね合わせて直接記録ヘッドで
受像体上に画像が形成される。又熱転写記録を含め任意
の方法で一旦、別の中間シ−ト上に画像を形成した後、
最終に受像体上に中間シ−ト上の画像を転写して受像体
上に画像を形成する方法が知られている(例えば、特開
平4−327981号広報)。
【0003】以下に従来の中間シ−トを用いた熱転写記
録方法について説明する。図12は従来の中間シ−トを
用いた熱転写記録装置の概略構成図を示すものである。
101は中間シ−ト、104はインクシ−トである。中
間シ−ト101は、耐熱性基体であるA基体102上に
記録層103を設けて構成している。又インクシ−ト1
04は、同じく耐熱性基体であるB基体105上にイン
ク材料層106を設けて構成している。記録手段として
サ−マルヘッド108、加熱手段として加熱ロ−ラ11
2とAロ−ラ113、剥離手段として剥離ロ−ラ114
とBロ−ラ115をそれぞれ設けている。111は、受
像体である。
【0004】以上のように構成された熱転写記録装置に
ついて、以下その動作を説明する。まず、プラテン10
7とサ−マルヘッド108との間に中間シ−ト101と
インクシ−ト104が圧接された状態で、記録信号によ
りサ−マルヘッド108が選択的に発熱し、中間シ−ト
101の記録層103の表面に、インク材料層の少なく
とも色材の一部を転写し、記録画像を中間シ−ト101
上に形成する。画像が記録された中間シ−ト101は、
プラテン107の回転により矢印109方向に送られる
と共に、インクシ−ト104はインクシ−ト巻取ロ−ラ
110に巻取られる。次に中間シ−ト101と受像体1
11を重ねて、加熱ロ−ラ112とAロ−ラ113で挟
持し、加熱ロ−ラ112で中間シ−ト101を前面加熱
すると記録層103が軟化し、受像体111表面に一部
が浸透する。次に剥離ロ−ラ114とBロ−ラ115に
よりA基体102を直進させ受像体111を屈曲させ、
加熱された記録層103を受像体111側に転写する。
さらに記録層103が転写された受像体111を加圧ロ
−ラ116とCロ−ラ117で挟持し定着した記録画像
を得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】中間シ−トを用いた熱
転写記録方法において、溶融型熱転写記録では色材が融
着する染着層を有する中間シ−ト、又昇華型熱転写記録
では染料が染着する染着層を有する中間シ−トが必要に
なる。受像体上への画像形成は、この中間シ−ト上の染
着層に画像を形成した後、画像が形成された染着層と受
像体とを重ね合わせて転写、染着層が転写された受像体
と中間シ−トのシ−ト基材とに分離し、その後必要であ
れば定着することにより形成される。
【0006】複数色からなるカラ−画像を形成するに
は、中間シ−トの染着層上に1色毎に記録し、その1色
目の画像上に2、3色目を順次重ねて記録する必要があ
る。2色目以降の画像は、正確に1色目の画像位置に整
合しなければならない。もしこの位置ずれが大きくなる
と色再現性が悪くなったり、文字のニジミを生じたりす
るという不都合が起こる。従来技術では、カラ−画像を
記録するとき中間シ−トを走行させながら記録するため
中間シ−トが中間シ−ト保持体から一度離れるといった
方法や構造を用いている。このような方法や構造では、
中間シ−トの蛇行やスベリが発生し、2、3色目の記録
が1色目の画像位置と整合がとれなくなってしまう。又
中間シ−ト上に熱転写記録を行うと、厚みの薄い中間シ
−トでは記録時の熱のため熱収縮が大きく、これによっ
ても色重ねのずれが発生するという課題を有していた。
【0007】又、連続の中間シ−トを用いた熱転写記録
方法においては、使用完了後の中間シ−トの交換や何等
かの理由による使用途中の中間シ−トの一時的な着脱が
できるようにする必要がある。
【0008】本発明はかかる点に鑑み、中間シ−トを用
いた熱転写記録において色ずれのない良好なカラ−画像
を得ることのできる記録方法及び装置を提供することを
目的とする。
【0009】今一つの発明の目的は、色ずれのない良好
なカラ−画像を得ると共に、プリント速度の高速化が図
れる装置を提供することにある。
【0010】更に今一つの発明の目的は、色ずれのない
良好なカラ−画像を得ると共に、装置構成が簡単で、中
間シ−トの着脱、交換が容易に得ることができる装置を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のカラ−画像記録方法及び装置は、連続のシ−
ト状基体の一方の面上に光透過性の染着層を有する中間
シ−トと、前記中間シ−トの他方の面を中間シ−ト保持
体に密着せしめる手段と、密着せしめた状態で前記染着
層にインク材料を選択的に記録する手段と、前記中間シ
−トのインク材料が記録された表面と受像体とを接触せ
しめた状態で前記中間シ−トの前記染着層と共に前記中
間シ−ト上に記録せしめたインク材料を前記受像体に転
写せしめる手段とを有し、記録開始から最終色の記録画
像が所定位置へ到達するまで前記中間シ−トを前記中間
シ−ト保持体に密着せしめてカラ−画像を記録するもの
である。
【0012】又、記録が開始し完了するまで前記中間シ
−トは前記中間シ−ト保持体に密着されたままカラ−画
像を記録するものである。
【0013】又、前記中間シ−トの少なくとも画像記録
面外の一部分がシ−ト挟持体で前記中間シ−ト保持体に
固定され、記録が開始し完了するまで前記中間シ−トは
前記中間シ−ト保持体に密着されたままカラ−画像を記
録するものである。
【0014】又、記録開始から最終色の記録開始、又は
最終色の記録途中まで前記中間シ−トの少なくとも画像
記録面外の一部分がシ−ト挟持体で前記中間シ−ト保持
体に固定され、最終色の記録画像が所定位置へ到達する
まで前記中間シ−トを前記中間シ−ト保持体に密着せし
めてカラ−画像を記録するものである。
【0015】又、前記中間シ−トを密着した前記中間シ
−ト保持体を記録画像長さ、又は受像体長さに対応して
移動せしめて記録し、最終色の記録画像が所定位置へ到
達するまで前記中間シ−トを前記中間シ−ト保持体に密
着せしめてカラ−画像を記録するものである。
【0016】又、前記中間シ−ト保持体に対し所定位置
にて係持可能なシ−ト挟持体にて前記中間シ−トの少な
くとも画像記録面外の一部分が前記中間シ−ト保持体に
挟持され、前記中間シ−トを前記転写手段に導くための
前記シ−ト挟持体の係持位置状態における前記中間シ−
ト保持体に密着された前記中間シ−トの長さのほぼ中央
位置に前記記録手段を配設し、密着された前記中間シ−
ト上に記録できる最大記録画像長さに対し記録画像の長
さが約1/2以下において1色目の記録開始から最終色
の記録が完了するまで前記中間シ−トを前記転写手段に
導く係持位置に前記シ−ト挟持体を係持せしめたままカ
ラ−画像を記録するものである。
【0017】又、前記中間シ−トの少なくとも画像記録
面外の一部分がシ−ト挟持体で前記中間シ−ト保持体に
固定され、密着された前記中間シ−ト上に記録できる最
大記録画像長さに対し記録画像の長さが約1/2以下の
とき密着された前記中間シ−ト上に一画面以上のカラ−
画像を記録するものである。
【0018】又、前記中間シ−ト保持体に対し所定位置
にて係持可能なシ−ト挟持体にて前記中間シ−トの一部
分が前記中間シ−ト保持体に挟持され、単色の記録は、
前記中間シ−トを前記転写手段に導く係持位置に前記シ
−ト挟持体を係持せしめたまま画像を記録するものであ
る。
【0019】又、連続のシ−ト状基体の一方の面上に光
透過性の染着層を有する中間シ−トと、前記中間シ−ト
の他方の面を円筒形の中間シ−ト保持体に密着せしめる
手段とを有し、前記中間シ−ト保持体の回転と同一の回
転中心を有する部材に設けられたシ−ト挟持体にて前記
中間シ−トの少なくとも画像記録面外の一部分が前記中
間シ−ト保持体に固定又は挟持され、最終色の記録画像
が所定位置へ到達するまで前記中間シ−トを前記中間シ
−ト保持体に密着せしてカラ−画像を記録するものであ
る。
【0020】又、連続のシ−ト状基体の一方の面上に光
透過性の染着層を有する中間シ−トと、記録位置に対し
着脱可能な中間シ−ト保持体に前記中間シ−トの他方の
面を密着せしめる手段とを有し、最終色の記録開始前、
又は最終色の記録途中、又は最終色の記録完了後、前記
中間シ−トの少なくとも画像記録面外の一部分を前記中
間シ−ト保持体に固定するシ−ト挟持体を前記中間シ−
ト保持体の記録位置に対し着脱可能な位置へ移動し係持
せしめるものである。
【0021】又、連続のシ−ト状基体の一方の面上に光
透過性の染着層を有する中間シ−トと、記録位置に対し
着脱可能な中間シ−ト保持体に前記中間シ−トの他方の
面を密着せしめる手段と、前記中間シ−トのインク材料
が記録された表面と受像体とを接触せしめた状態で前記
中間シ−トの前記染着層と共に前記中間シ−ト上に記録
せしめたインク材料を前記受像体に転写せしめる手段と
を有し、前記転写手段の加熱源を有する部材と、前記加
熱源にて溶融した前記染着層で互いに接着した前記中間
シ−トの基体と前記受像体とを分離せしめる部材とを、
前記中間シ−ト保持体を着脱可能に支持する部材に配設
せしめるものである又、連続のシ−ト状基体の一方の面
上に光透過性の染着層を有する中間シ−トと、前記中間
シ−トの他方の面を中間シ−ト保持体に密着せしめる手
段と、密着せしめた状態で前記染着層にインク材料を選
択的に記録する複数の記録手段と、前記中間シ−トのイ
ンク材料が記録された表面と受像体とを接触せしめた状
態で前記中間シ−トの前記染着層と共に前記中間シ−ト
上に記録せしめたインク材料を前記受像体に転写せしめ
る手段とを有し、記録開始から最終色の記録画像が所定
位置に到達するまで前記中間シ−トを前記中間シ−ト保
持体に密着せしめてカラ−画像を記録するものである。
【0022】
【作用】本発明は前記した方法と構成により、記録時の
中間シ−トは記録開始から最終色の記録画像が所定位置
に到達するまで中間シ−ト保持体に密着保持せしめてカ
ラ−画像を記録することにより、あるいは記録が開始し
完了するまで中間シ−トを中間シ−ト保持体に密着保持
せしめてカラ−画像を記録することにより、又中間シ−
トの少なくとも画像記録面外の一部分がシ−ト挟持体で
固定されてカラ−画像が記録されることにより、中間シ
−トの蛇行やすべりが発生せず、又中間シ−トの熱収縮
も抑える効果があり、その結果色ずれがなく、ニジミの
ない色再現の良好なカラ−画像を得ることができる。
【0023】又、インク材料による記録画像が中間シ−
ト上に構成され、その記録画像を少なくとも染着層の一
部と共に、受像体上に転写せしめて受像体上に記録画像
を得るものであって、受像体上の記録画像は染着層に覆
われるので直接インク材料が擦られることがなくなり定
着性の優れた記録画像を得ることができる。
【0024】さらに、記録時の中間シ−トを記録開始か
ら最終色の記録開始、あるいは最終色の記録途中まで中
間シ−ト保持体に密着保持せしめてカラ−画像を記録す
る。又中間シ−トを密着保持した中間シ−ト保持体を記
録画像長さや受像体の長さに対応して移動せしめてカラ
−画像を記録する。又密着された中間シ−ト上に記録で
きる最大記録画像長さに対し記録画像の長さが約1/2
以下のとき、密着された中間シ−ト上に一画面以上の記
録画像を形成せしめてカラ−画像を得る。又密着された
中間シ−ト上に記録できる最大記録画像長さに対し記録
画像の長さが約1/2以下のカラ−画像を得るとき、及
び単色の記録のとき、記録された中間シ−トを転写手段
に導く係持位置にシ−ト挟持体を係持せしめたまま記録
せしめることにより、ファ−ストプリント速度及び連続
プリント速度の高速化を得ることができ。
【0025】又、複数の記録手段を配設せしめることに
より、プリント速度をさらに高速にすることができる。
【0026】又、円筒形の中間シ−ト保持体の回転と同
一の回転中心を有する部材に設けられたシ−ト挟持体に
て中間シ−トを中間シ−ト保持体に固定又は挟持するこ
とにより、中間シ−トを中間シ−ト保持体に密着保持せ
しめ記録できると共に記録された中間シ−トを転写手段
に導くための構成が容易になり装置構成を簡単にするこ
とができる。
【0027】又、最終画像の記録開始前、又は最終色の
記録途中、又は最終色の記録完了後に、中間シ−トの少
なくとも画像記録面外の一部分を中間シ−ト保持体に固
定するシ−ト挟持体を中間シ−ト保持体の記録位置に対
し着脱可能な位置へ移動し係持せしめる。さらに中間シ
−トの染着層を有しない他方の面側に配設される転写手
段の加熱源を有する部材及び加熱源にて溶融した染着層
で互いに接着した中間シ−ト基体と受像体を分離せしめ
る部材とを、中間シ−ト保持体を着脱可能に支持する部
材に配設せしめることにより、中間シ−トの着脱、交換
を容易にすることができる。
【0028】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の第1の実施例について、図面
を参照しながら説明する。
【0029】図1は本発明の第1の実施例におけるカラ
−画像記録方法及び装置の全体構成の断面図を示す。図
2は本発明の第1の実施例における図1のA−A断面矢
視図である。図3は本発明の第1の実施例における図2
のB−B断面要部矢視図である。
【0030】図1において、1は中間シ−ト保持体で、
アルミの円筒形ドラム2とその外周面に弾性を有するゴ
ム層3からなり、その表面は粘着性を有するシリコン系
ゴム層が施されている。図2に示すように中間シ−ト保
持体1は、フランジ4、5と中間シ−ト保持体軸6が一
体的に構成され、ステッピングモ−タを有する駆動手段
(図示せず)によって中間シ−ト保持体軸6の一端に固
定されたプ−リ7に駆動伝達され回転される。又中間シ
−ト保持体1は、図3中の開閉軸8にて開閉可能に軸支
された開閉側板9、10に回転可能に支持され、記録位
置に対し着脱可能に構成されている。11、12はシ−
ト挟持体で、直径12mmの中実鉄棒を用い、図2に示
すように一対のA保持板13と、一対のB保持板14に
それぞれ回転自在に設けられている。
【0031】15は中間シ−トで、具体的な構成は図9
に示す通り中間シ−ト基体16の一方の面に光透過性の
染着層17が塗布されている。中間シ−ト15は中間シ
−ト保持体1表面の粘着性とシ−ト挟持体11、12の
押圧により染着層17の塗布されていない面が中間シ−
ト保持体1表面に密着状態に保持されている。又、密着
保持される中間シ−ト15の長さは本装置の最大記録画
像長さより長く、その両端を中間シ−ト保持体1とシ−
ト挟持体11、12で固定可能に挟持されている。18
は中間シ−ト供給ロ−ル、19は中間シ−ト巻取ロ−ル
で、常にそれぞれ中間シ−ト15を巻取る方向に回転さ
れる。巻取り力はそれぞれトルクリミッタ−(図示せ
ず)で調整され、常に中間シ−ト15は張架されてい
る。又中間シ−ト供給ロ−ル18は、開閉側板9、10
を支持する開閉軸8と同軸上に回転可能に軸支されてい
る。
【0032】20は熱転写記録のインクシ−トで、基本
的には図10に示すように、インクシ−ト基体21の表
面にイエロ−の色材層22、マゼンタの色材層23、シ
アンの色材層24をそれぞれ記録面の広さに対応したサ
イズに順次塗布したものを用いる。25はインクシ−ト
供給ロ−ル、26はインクシ−ト巻取ロ−ルである。2
7は記録ヘッドで、記録位置に装着された中間シ−ト保
持体1に対し離接可能に構成され、12ドット/mmの
記録密度を持つサ−マルヘッドを用いた。又記録ヘッド
27は、中間シ−ト保持体1を記録位置に対し着脱可能
にすると共に記録された中間シ−ト15を転写手段に導
くためのシ−ト挟持体11、12の係持位置における中
間シ−ト保持体1に密着保持される中間シ−ト15の円
周方向のほぼ中央位置にて画像記録できるよう配設され
ている。記録時はインクシ−ト20の色材層塗布面と中
間シ−ト15の染着層17表面を記録ヘッド27で押圧
挟持され、非記録時はインクシ−ト20の色材層塗布面
と中間シ−ト15の染着層17表面が離れる状態まで記
録ヘッド27が離間される。
【0033】給紙手段は、給紙カセット28から受像体
29を一枚ずつ給紙可能で、給紙カセット28に収納さ
れる受像体29のサイズを検知するために磁気リ−ドス
イッチ等によるサイズセンサ−30が設けられている。
又受像体29を転写手段に所定のタイミングで給紙せし
めるレジストロ−ラ31、32が設けられている。
【0034】転写手段は、中間シ−ト15の裏面から加
熱する発熱体33と、転写加圧ロ−ラ34とを有し、発
熱体33は開閉側板9、10に固定され、転写加圧ロ−
ラ34は発熱体33に対し離接可能に構成され、転写動
作時には互いに圧接される。又転写手段は、回転自在に
設けた分離ロ−ラ35と、転写手段によって加熱された
中間シ−ト15及び受像体29及び分離ロ−ラ35を空
気の吹きつけによって冷却せしめる冷却ファン36と、
中間シ−ト15と接触又は近接して配置し分離ロ−ラ3
5における中間シ−ト基体16と受像体29との分離不
良時に強制的に分離せしめる分離づめ37とを有し、分
離ロ−ラ35及び冷却ファン36は開閉側板9、10に
設けられている。38、39は回転自在な中間シ−ト案
内軸で、非転写動作時の中間シ−ト15が転写手段の離
間している発熱体33及び転写加圧ロ−ラ34に対し離
間せしめる位置に配設し、中間シ−ト案内軸38は開閉
側板9、10に設けられている。
【0035】定着手段は、定着ランプ40にて加熱され
るヒ−トロ−ラ41と、定着加圧ロ−ラ42を有し、互
いに圧接しながら回転可能に設けられている。ヒ−トロ
−ラ41及び定着加圧ロ−ラ42の表面はシリコン系の
ゴム層が施されている。又、ヒ−トロ−ラ41の表面温
度を検出する温度センサ−43が設けられ、ヒ−トロ−
ラ31の表面を任意な温度に設定可能に制御される。そ
の後部に排出ロ−ラ44、45が配設されている。
【0036】図2において、46は一対の規制板で、そ
れぞれには支点板48が固定して設けられると共に、記
録位置に装着された中間シ−ト保持体1の回転と同一の
回転中心を持って回転可能に本体側板49、50にそれ
ぞれ軸支されている。又支点板48には、A保持板13
とB保持板14を介してシ−ト挟持体11、12が設け
られている。図1、図3に示すように、規制板46には
係持ロ−ラ51と係合するU字状の規制溝47が設けら
れ、係持ロ−ラ51は係持板52に回転自在に設けられ
ている。この係持ロ−ラ51と規制溝47が係合するこ
とにより、シ−ト挟持体11、12は中間シ−ト保持体
1を記録位置に対して着脱可能にすると共に記録された
中間シ−ト15を転写手段に導くための係持位置に係持
せしめられる。係持板52は係持軸53で回転自在に軸
支され、規制板46の規制溝47と係持ロ−ラ51とを
係合せしめる規制バネ54、又その係合を解除せしめる
ソレノイド55にて回動される。同様に、図2に示すよ
うに本体側板50側にも係持板52、係持軸53、規制
バネ54、ソレノイド55及び係持ロ−ラ51(図示せ
ず)がそれぞれ配設されている。
【0037】又図3に示すように、支点板48には、開
閉側板9、10の開閉軸8を支点として中間シ−ト保持
体軸6が回動可能にU字状の開閉溝56と、開閉軸8を
支点として中間シ−ト保持体1が着脱可能にシ−ト挟持
体11、12を支持するA保持板13とB保持板14を
移動案内する案内溝57、58及び59、60が設けら
れている。又支点板48には、中間シ−ト保持体1を記
録位置から離脱せしめた後のA保持板13とB保持板1
4を所定位置に係止するために回動可能に軸支された係
止板65、66及び係止バネ67が設けられている。又
係止板65、66は、中間シ−ト保持体軸6上に設けた
軸受68に対して当接可能に配設されている。A保持板
13及びB保持板14には、案内溝57、58及び5
9、60と係合する案内軸61、62及び63、64が
それぞれ固定して設けられている。又A保持板13及び
B保持板14には、支点板48に対して押圧バネ69、
70がそれぞれ設けられ、中間シ−ト保持体1に対しシ
−ト挟持体11、12を押圧可能に構成されている。
【0038】図2中71は電磁クラッチで、支点板48
に固定して設けた電磁クラッチ軸72に軸支されると共
に歯車73が設けられている。74は歯車73と噛み合
う歯車で、中間シ−ト保持体軸6に固定又はフランジ5
に一体的に形成され中間シ−ト保持体1と一体に回転可
能に構成され、歯車73と74は中間シ−ト保持体1の
着脱動作と共に離接される。75はマイクロスイッチ
で、電磁クラッチ71を動作せしめるものであり、本体
側板50に配設されている。又、着脱可能な中間シ−ト
保持体1を記録位置に装着した状態において、中間シ−
ト保持体1と規制板46の回転中心を常に同一の回転中
心に保持せしめるために、図1に示す開閉側板9、10
側に設けた位置決め板76と本体側板49、50に固定
した位置決め軸77を設け、この係合にて保持されてい
る。
【0039】以上のように構成されたカラ−画像記録装
置について、以下図3、図4を用いて中間シ−ト保持体
1の着脱時の動作を説明する。
【0040】中間シ−ト保持体1の記録位置からの離脱
は、位置決め板76と位置決め軸77との係合を解除
し、開閉軸8を支点として開閉側板9、10を時計方向
に回動させることにより得られる。この時のシ−ト挟持
体11、12の動きは、まず、中間シ−ト保持体1の開
閉軸8を支点とする回動によって、シ−ト挟持体11及
び12を介してA保持板13、B保持板14にそれぞれ
固定されている案内軸61、62及び63、64が支点
板48に設けられた案内溝57、58、59、60の回
動軸8を中心とする溝部分に沿って移動され、シ−ト挟
持体11、12とA保持体13、B保持体14は中間シ
−ト保持体1と一体的に開閉軸8を支点として時計方向
に約2°回転移動される。次に図4に示すように、案内
軸61、63は約2°回転移動された位置で案内溝5
7、59の上端部にて係止される。さらに中間シ−ト保
持体1が回動されることによって、常に押圧バネ68、
69にて中間シ−ト保持体1に対し押圧せしめているシ
−ト挟持体11、12は、支点板48に設けられた案内
溝57、59の上端部に係止された案内軸61、63を
中心として中間シ−ト保持体1の表面に沿って押し広げ
られ、中間シ−ト保持体1の通過にともない中間シ−ト
保持体1の表面に沿って閉じられる。シ−ト挟持体1
1、12が完全に元の状態にまで閉じる途中においてA
保持板13、B保持板14と係止板65、66とをそれ
ぞれ当接せしめ、中間シ−ト保持体1の装着時の回動に
てシ−ト挟持体11、12を押し広げられる位置に保持
される。係止板65、66の回動は、中間シ−ト保持体
軸6上の軸受68と係止板65、66との当接及び係止
バネ67にて動作される。
【0041】中間シ−ト保持体1の記録位置への装着
は、開閉軸8を支点に開閉側板9、10を反時計方向に
回動させ、位置決め板75と位置決め軸76とを係合さ
せることにより得られる。この時のシ−ト挟持体11、
12の動きは、まず、開閉軸8を支点とする中間シ−ト
保持体1の反時計方向の回動によって中間シ−ト保持体
1とシ−ト挟持体11、12が当接され、その後シ−ト
挟持体11、12は中間シ−ト保持体1の表面に沿って
押し広げられ、中間シ−ト保持体1の通過にともない中
間シ−ト保持体1表面に沿って閉じられる。係止板6
5、66は、中間シ−ト保持体軸6上に設けられた軸受
68との当接によってA保持板13、B保持板14に対
しそれぞれ離間される方向に回動される。シ−ト挟持体
1が閉じられた後、さらに中間シ−ト保持体1は開閉軸
8を支点として反時計方向に約2°回動され、A保持板
13、B保持板14も軸受68との当接によって開閉軸
8を支点として反時計方向に約2°回動されると共に位
置決め板75と位置決め軸76が係合し、中間シ−ト保
持体1が記録位置に保持される。又、中間シ−ト保持体
1の着脱時の動作の間、中間シ−ト15は中間シ−ト供
給ロ−ル18、中間シ−ト巻取ロ−ル19によって常に
たるまないように張架されている。又、シ−ト挟持体1
1、12は押圧バネ69、70によって常に中間シ−ト
保持体1に押圧されているため、中間シ−ト保持体1に
巻き付けられた中間シ−ト15にはしわが発生しない。
押圧バネ69、70は、シ−ト挟持体11、12が閉じ
た状態の時500g以上2000g以下、シ−ト挟持体
11、12が最も開いた状態の時500g以上20kg
以下であればシ−ト挟持体11、12の開閉動作は可能
であり、中間シ−ト保持体1がシ−ト挟持体11、12
から受ける押圧力による変形やシ−ト挟持体11、12
のたわみによる中間シ−トのしわ等を考慮すると、シ−
ト挟持体11、12が閉じた状態の時500gから10
00g、シ−ト挟持体11、12が最も開いた状態の時
1000gから2000gが適切であった。
【0042】次に上記のように構成されたカラ−画像記
録装置について、以下図1、図3、図5及び図6を用い
てそのプリント動作を説明する。
【0043】図1は本発明の第1の実施例の全体構成の
断面図であり転写開始時の状態を示し、図3はプリント
動作の待機時の状態、図5は一つの色の記録開始時の状
態、図6は一つの色の記録終了時の状態を示す要部断面
図である。
【0044】プリント動作の待機時は、図3に示すよう
に、中間シ−ト保持体1は中間シ−ト15を密着状態に
保持し、最大記録画像面以外の中間シ−ト15をシ−ト
挟持体11、12で挟持されている。又、シ−ト挟持体
11、12の係持位置は、中間シ−ト保持体1の着脱可
能な位置で、かつ記録された中間シ−ト15を転写手段
に導く位置に構成され、規制板46の規制溝49と係持
ロ−ラ51の係合、及び同様に配設された本体側板50
側における規制板46の規制溝と係持ロ−ラの係合にて
保持される。
【0045】本装置における最大記録画像を記録するプ
リント動作について、以下に説明する。
【0046】図3中のソレノイド55が働き規制板46
の規制溝47に対し係持ロ−ラ51が離間される。又、
本体側板50側に設けたソレノイド55も同時に働き、
規制板46の規制溝に対し係持ロ−ラが離間される。さ
らに係持板52の回動にて図1中に示すマイクロスイッ
チ75が働き電磁クラッチ71が通電状態となり、歯車
73と歯車74との噛み合い位置が固定された状態とな
る。したがって、規制板46、支点板48、A保持板1
3、B保持板14、及びシ−ト挟持体11、12は、中
間シ−ト保持体1と一体化された状態となる。又中間シ
−ト15は、中間シ−ト供給ロ−ル18及び中間シ−ト
巻取ロ−ル19がそれぞれ巻取る方向に回転され回転伝
達系に設けたトルクリミッタ−(図示せず)にて巻取り
力が働き常に張架される。このような状態にて中間シ−
ト保持体1は、中間シ−ト15を密着保持したまま記録
開始位置まで反時計方向に回転される。そして図5に示
すように記録ヘッド27の押圧にてインクシ−ト20色
材層塗布面と中間シ−ト15の染着層17表面が接触さ
れ、中間シ−ト保持体1は第1色目の記録のため時計方
向に回転される。
【0047】この時記録ヘッド27に印加された記録信
号に応じた熱パルスをインクシ−ト20の裏側から受け
ながら中間シ−ト保持体1の回転と共にインクシ−ト2
0が送り出され、中間シ−ト15の染着層17上に第1
色目が記録される。記録する画像の少なくとも中間シ−
ト15の移動方向の長さを任意な記録画像長さに指定で
きる操作手段によって、中間シ−ト保持体1は受像体2
9のサイズ又は指定した記録画像長さの画像終端の信号
等に対応して所定の回転量が制御され、最大記録画像を
記録した時の回転角度は図6に示すようにシ−ト挟持体
11がインクシ−ト20に接しない位置まで回転され
る。第1色目の記録が完了すると、中間シ−ト保持体1
はシ−ト挟持体11、12で中間シ−ト15を固定した
まま反時計方向に回転し、第2色目の記録のために記録
開始位置まで戻る。この反転時、インクシ−ト20と記
録ヘッド27は中間シ−ト15から離間した状態で待機
しており、第2色目の記録に合わせて押圧接触し第1色
目と同様に第2色目の画像が記録される。同様にして第
3色目(最終色とする)の記録が完了すると、インクシ
−ト20と記録ヘッド27が中間シ−ト15から離間し
た状態で待機される。そして、中間シ−ト保持体1は中
間シ−ト15を密着保持したまま反時計方向に回転され
る。最終色の記録完了から反時計方向の回転中における
規制板46の規制溝47が係持ロ−ラ51と係合する位
置に達するまでの間に、ソレノイド55の吸引動作を解
除し、復帰バネ54にて規制板46に係持ロ−ラ51を
当接せしめる。
【0048】この反時計方向の回転動作にて規制板46
の規制溝47と係持ロ−ラ51が係合され、係持板52
の回動にてマイクロスイッチ75が働き、電磁クラッチ
71が非通電状態となり、歯車73と歯車74は固定し
た位置での噛み合いが解除される。したがって中間シ−
ト保持体1とシ−ト挟持体11、12との一体化は解除
されると共に中間シ−ト保持体1を一度停止した後時計
方向に回転させる。図1に示すように中間シ−ト保持体
1は時計方向に回転され、シ−ト挟持体11、12は規
制板46の規制溝47と係持ロ−ラ51との係合にて記
録された中間シ−ト15を転写手段に導く係持位置に係
持され、シ−ト挟持体11、12自体が中間シ−ト保持
体1の回転に合わせて回転される。染着層17上にカラ
−画像が記録された中間シ−ト15は、転写手段に導く
係持位置に係持されたシ−ト挾持体12と中間シ−ト保
持体1で挾持される位置へ到達するまで中間シ−ト保持
体1に密着保持され、中間シ−ト巻取ロ−ル19の巻取
り力にて中間シ−ト保持体1及びシ−ト挟持体12から
離れ転写手段に導かれる。又この時に中間シ−ト供給ロ
−ル18から引き出された中間シ−ト15は、シ−ト挟
持体11で中間シ−ト保持体1の表面に押圧され中間シ
−ト15の密着状態が形成され、次の記録のための準備
も同時になされる。
【0049】そしてカラ−画像が記録され転写手段に導
かられた中間シ−ト15は、少なくとも最終色の記録終
了までは離間していた転写加圧ロ−ラ34がカラ−画像
が転写手段に到達するまでの所定のタイミングンにて発
熱体33に対し押圧して当接され、発熱体33と転写加
圧ロ−ラ34にて挾持され搬送される。又、受像体29
は一対のレジストロ−ラ31、32により染着層17上
の記録画像の位置に対しタイミングをとった後送り出さ
れ、染着層17面と接触した状態で転写手段に搬送さ
れ、中間シ−ト15裏面からの発熱体33による染着層
17の加熱溶融と転写加圧ロ−ラ34の加圧力により受
像体29と染着層17が接着される。受像体29は普通
紙やコ−ト紙さらにOHPフィルムなどが用いられる。
転写手段を通過し染着層17の溶融で互いに接着してい
る中間シ−ト15と受像体29は冷却ファン36で所定
温度以下例えば染着層17のガラス転移点以下に冷却さ
れ、曲率の大きな分離ロ−ラ35で染着層17が接着さ
れた受像体29と中間シ−ト基体16に分離される。こ
の時染着層17及び染着層17上に記録されたインク材
料は接着力の強い受像体29上に転写されている。又転
写され得られたカラ−画像の染着層17面の平滑度は、
中間シ−ト基体16の分離した側の表面状態にほぼ一致
され、中間シ−ト基体16表面は平滑度が高く、光沢の
あるカラ−画像が得られている。転写加圧ロ−ラは、転
写後又は分離後に離間される。
【0050】さらに染着層17が接着された受像体29
は、互いに圧接し回転されるヒ−トロ−ラ41と定着加
圧ロ−ラ42にて挟持搬送され、一対の排出ロ−ラ4
4、45を通過してカラ−画像が形成された受像体29
が得られ、プリント動作が終了される。この時、受像体
29が普通紙の場合で光沢を取り除きたい場合は、定着
ランプ40を点灯しヒ−トロ−ラ41表面を温度センサ
−43により所定温度に設定し、ヒ−トロ−ラ41と定
着加圧ロ−ラ42間を通過させることにより染着層17
が受像体29の表面粗度にならい受像体29上の染着層
17の存在が感じられない程度にまで光沢度を下げるこ
とができる。又逆に光沢のあるカラ−画像を望む場合
は、ヒ−トロ−ラ41を加熱せずに通過させることで得
られる。又ヒ−トロ−ラ41の加熱温度を任意に制御す
ることにより所望の光沢のあるカラ−画像を得ることが
できる。又コ−ト紙のように受像体29の表面粗度が平
滑な場合はヒ−トロ−ラ41の加熱設定温度とヒ−トロ
−ラ41のゴム層表面粗度にて比較的高光沢度の範囲で
所望の光沢のあるカラ−画像を得ることができる。
【0051】なお、上記プリント動作において、記録さ
れた中間シ−ト15を転写手段に導くためにシ−ト挟持
体11、12は、第3色目の記録が完了した後に中間シ
−ト保持体1を着脱可能にする係持位置まで移動し係持
せしめたが、第3色目の記録途中において中間シ−ト保
持体1を着脱可能にする係持位置と同じ位置にてシ−ト
挟持体11、12を係持せしめ、第3色目の画像を記録
しながら記録された中間シ−ト15を転写手段に導くプ
リント動作にしてもよい。
【0052】第3色目の記録途中にシ−ト挟持体11、
12を中間シ−ト保持体の着脱可能な係持位置に係持せ
しめるには、第2色目の記録が完了し、第3色目の記録
のために中間シ−ト保持体1が反時計方向に回転され、
中間シ−ト保持体1と一体的に回転される規制板46の
規制溝47が係持ロ−ラ51と係合する位置を通過後か
ら第3色目の記録時の時計方向の回転時における規制板
46の規制溝47が係持ロ−ラ51と係合する位置に到
達するまでの間にソレノイド55の吸引動作を解除し、
復帰バネ54にて規制板46に係持ロ−ラ51を当接せ
しめる。このソレノイド55の吸引動作の解除は、規制
板46と係持ロ−ラ51の当接時の衝撃による第3色目
の記録画像の乱れを防ぐために第3色目の記録が開始す
るまでに行うことが望ましい。次に第3色目の記録時の
中間シ−ト保持体1の時計方向の回転途中において、復
帰バネ54にて中間シ−ト保持体1と一体的に回転され
る規制板46の規制溝47と係持ロ−ラ51が係合され
ると共に係持板52の回動にてマイクロスイッチ75が
働き電磁クラッチ71が非通電状態となり、歯車73と
歯車74は固定した位置での噛み合い状態が解除され互
いに回転される。したがって中間シ−ト保持体1とシ−
ト挟持体11、12との一体化は解除され、図1に示す
ように中間シ−ト保持体1はそのまま継続して時計方向
に回転され、シ−ト挟持体11、12は規制板46の規
制溝47と係持ロ−ラ51との係合にて記録された中間
シ−ト15を転写手段に導く係持位置に係持され、シ−
ト挟持体11、12自体が中間シ−ト保持体1の回転に
合わせて回転される。染着層17上にカラ−画像が記録
された中間シ−ト15は、転写手段に導く係持位置に係
持されたシ−ト挟持体12と中間シ−ト保持体1で挟持
される位置に到達するまで中間シ−ト保持体1に密着保
持され、中間シ−ト巻取ロ−ル19の巻取り力にて中間
シ−ト保持体1及びシ−ト挟持体12から離れ転写手段
に導かれる。
【0053】次に、最大記録画像の約1/2以下のカラ
−画像を記録するプリント動作について、以下に説明す
る。
【0054】上記最大記録画像を記録する場合のプリン
ト動作の中では、中間シ−ト保持体1とシ−ト保持体1
1、12が一体化された状態で回転され、受像体29の
サイズ又は指定した記録画像長さの画像終端信号に対応
して中間シ−ト保持体1の記録開始からの回転量を制御
することにより、受像体29又は記録画像長さに対応し
て記録されることを説明した。又記録ヘッド27が図1
の実施例において記載したように、中間シ−ト保持体1
を記録位置に対して着脱可能にすると共に記録された中
間シ−ト15を転写手段に導くための係持位置にシ−ト
挟持体11、12が係持された状態における中間シ−ト
保持体1に密着保持される中間シ−ト15のほぼ中央に
て記録できる位置に配設されていることにより、記録画
像の長さ又は受像体29のサイズが最大記録画像長さの
約1/2以下の長さの場合のプリント動作として、記録
された中間シ−ト15を転写手段に導くための係持位置
にシ−ト挟持体11、12を係持せしめたまま記録する
ことができる。プリント動作は、ソレノイド55の吸引
動作はさせず、記録ヘッド27が押圧されると共に中間
シ−ト保持体1が時計方向に回転され第1色目が記録さ
れる。この時中間シ−ト保持体1の回転に合わせて、シ
−ト挟持体11、12自体が係持されている係持位置に
て回転される。第1色目の記録が完了すると記録ヘッド
27が離間され、次に第2色目の記録のため中間シ−ト
保持体1は反時計方向に回転され記録開始位置まで戻
る。同様に2、3色目が記録され、記録された中間シ−
ト15は中間シ−ト保持体1とシ−ト挟持体12で挟持
される位置を通過し転写手段に導かれる。
【0055】次に、最大記録画像の約1/2以下のカラ
−画像の記録を複数枚連続してプリントする場合につい
ての動作を以下に説明する。
【0056】プリント動作は、まず1枚目の記録開始ま
での動作は、図1の実施例の記録開始と同様に動作され
る。次に中間シ−ト保持体1は第1色目の記録のため時
計方向に回転され、記録ヘッド27が押圧されて中間シ
−ト15の染着層17上に最大記録画像長さの約1/2
以下の長さである1枚目の第1色目の画像が記録され
る。中間シ−ト保持体1はこの記録完了後も時計方向に
回転されており、1枚目の第1色目の記録完了後、連続
して給紙できる受像体29の間隔に対応した距離を持っ
て1枚目と同様に2枚目の第1色目の画像が記録され
る。又1枚目の第1色目の記録完了後において必要に応
じて記録ヘッド27を離接してもよい。2枚目の第1色
目の画像記録が完了されると中間シ−ト保持体1の回転
は停止され、記録ヘッド27は離間される。次に第2色
目の記録のため、図1の実施例と同様に中間シ−ト保持
体1は反時計方向に回転され記録開始位置まで戻る。同
様にして、1枚目、2枚目の第2色目の画像及び、1枚
目、2枚目の第3色目(最終色とする)の画像が記録さ
れる。1枚目、2枚目の第3色目の画像が記録された中
間シ−ト15は、図1の実施例と同様にカラ−画像が記
録された中間シ−ト15を転写手段に送り出すための係
持位置に係持されたシ−ト挟持体10と中間シ−ト保持
体1で挟持されている位置に到達するまで中間シ−ト保
持体1に密着保持されている。
【0057】次に、単色画像を記録するプリント動作に
ついて、以下に説明する。単色画像の記録の場合は、各
色を重ねて記録するカラ−画像記録のような中間シ−ト
保持体1とシ−ト挟持体11、12とを一体的に回転さ
せる必要がない。プリントは、まず記録ヘッド27が押
圧されると共に中間シ−ト保持体1が時計方向に回転さ
れ、所望の単色の画像が記録される。この時シ−ト挟持
体11、12は、中間シ−ト保持体1を記録位置に対し
て着脱可能にすると共に記録された中間シ−ト15を転
写手段に導くための係持位置に保持されたまま中間シ−
ト保持体1の回転に合わせてシ−と挟持体11、12自
体が回転される。記録された中間シ−ト15は中間シ−
ト保持体1とシ−ト挟持体12で挟持される位置を通過
し転写手段に導かれる。
【0058】以上のように本実施例によれば、連続のシ
−ト状基体16の一方の面上に光透過性の染着層17を
有する中間シ−ト15の他方面を中間シ−ト保持体1に
密着せしめる手段と、密着せしめた状態で染着層17に
インク材料を選択的に記録する手段と、中間シ−ト15
のインク材料が記録された表面と受像体29とを接触せ
しめた状態で中間シ−ト15の染着層17と共に中間シ
−ト15上に記録せしめたインク材料を受像体29に転
写せしめる手段とを有し、記録開始から最終色の記録画
像が所定位置に到達するまで中間シ−ト15を中間シ−
ト保持体1に密着せしめることによるカラ−画像の記録
方法により、少なくとも記録開始から最終色を記録する
位置を通過するまでは記録される中間シ−ト15が中間
シ−ト保持体1に密着保持されているので中間シ−ト1
5の蛇行や中間シ−ト保持体1に対する中間シ−ト15
のすべりが発生せず、又中間シ−ト15の熱収縮も抑え
る効果があり、色位置ずれのない高品質のカラ−画像が
任意の受像体29上に得られるものである。
【0059】又、記録が開始し完了するまで中間シ−ト
15を中間シ−ト保持体1に密着されたままであること
によるカラ−画像の記録方法により、記録動作時の中間
シ−ト15の巻取り力などによる中間シ−ト保持体1の
動作負荷が、各色間においてほぼ一定状態となり、各色
とも同じ動作状態にて重ねて記録されるので、色位置ず
れのない高品質のカラ−画像が任意の受像体29上に得
られるものである。
【0060】又、中間シ−ト15の少なくとも画像記録
面外の一部分がシ−ト挟持体11、12で中間シ−ト保
持体1に固定され記録が開始し完了するまで中間シ−ト
15は中間シ−ト保持体1に密着されたままであること
により、中間シ−ト保持体1と中間シ−ト15間への空
気の混入防止が図れ、中間シ−ト保持体1に中間シ−ト
15を密着保持した状態が維持でき、色位置ずれのない
高品質のカラ−画像が任意の受像体29上に得られるも
のである。さらにシ−ト挟持体11、12を設けること
により、記録のための中間シ−ト15を中間シ−ト保持
体1に容易に密着せしめることができると共に、カラ−
画像が記録された中間シ−ト15を転写手段へ導かれる
時、同時に次の記録のための中間シ−ト15を中間シ−
ト保持体1に容易に密着せしめることができる。
【0061】又、記録開始から最終色の記録途中まで中
間シ−ト15の少なくとも画像記録面外の一部分がシ−
ト挟持体11、12で中間シ−ト保持体1に固定され、
最終色の記録画像が所定位置へ到達するまで中間シ−ト
15は中間シ−ト保持体1に密着されたままであり最終
色を記録しながら記録された中間シ−ト15を転写手段
に導くことにより、ファ−ストプリント速度の高速化が
得られると共に中間シ−ト保持体1と中間シ−ト15間
への空気の混入防止が図れ、中間シ−ト保持体1に中間
シ−ト15を密着保持した状態が維持でき、色位置ずれ
のない高品質のカラ−画像が任意の受像体29上に得ら
れるものである。さらにシ−ト挟持体11、12を設け
ることにより、記録のための中間シ−ト15を中間シ−
ト保持体1に容易に密着せしめることができると共に、
カラ−画像が記録された中間シ−ト15を転写手段へ導
かれる時、同時に次の記録のための中間シ−ト15を中
間シ−ト保持体1に容易に密着せしめることができる。
【0062】又、中間シ−ト15を密着保持した中間シ
−ト保持体1を記録画像長さ又は受像体29のサイズに
対応して移動せしめて記録し、最終色の画像が記録され
た中間シ−ト15を転写手段に導くための所定位置にシ
−ト挟持体11、12を回転自在に係持せしめることに
より、記録画像の長さが短い又は受像体29サイズが小
さいほどプリント速度の高速化が得られると共に、中間
シ−ト15を記録画像に必要なだけ使用されランニング
コストの低減が図れる。
【0063】又、中間シ−ト保持体1に対し所定位置に
て係持可能なシ−ト挟持体11、12にて中間シ−ト1
5の少なくとも画像記録面外の一部分が中間シ−ト保持
体1に挟持され、中間シ−ト15を転写手段に導くため
のシ−ト挟持体11、12の係持位置状態における中間
シ−ト保持体1に密着された中間シ−ト15の長さのほ
ぼ中央にて記録できる位置に記録手段を配設し、中間シ
−ト保持体1に密着保持される中間シ−ト15上に記録
できる最大記録画像長さに対し記録画像の長さが約1/
2以下においては1色目の記録開始から最終色の記録完
了するまで記録された中間シ−ト15を転写手段に導く
係持位置にシ−ト挟持体11、12を係持せしめたまま
記録動作を行うことにより、中間シ−ト保持体1とシ−
ト挟持体11、12とを一体化/解除せしめる動作に要
する時間が不要となりプリント速度の高速化が得られる
と共に、記録動作時における中間シ−ト15の巻取り力
などによる中間シ−ト保持体1の動作負荷が各色間にお
いてほぼ一定状態となり、各色とも同じ動作状態にて重
ねて記録されるので、色位置ずれのない高品質のカラ−
画像が任意の受像体29上に得られるものである。
【0064】又、中間シ−ト15の少なくとも画像記録
面外の一部分がシ−ト挟持体11、12で中間シ−ト保
持体1に固定され、中間シ−ト保持体1に密着保持され
た中間シ−ト15上に記録できる最大記録画像長さに対
し記録画像長さが約1/2以下のとき密着された中間シ
−ト15上に一画面以上の記録画像を形成せしめること
により、装置の最大記録画像長さに対し約1/2以下の
画像を複数枚連続して記録するときの連続プリント速度
の高速化が得られる。又、最大記録画像長さに対応した
サイズに図10のような各色のインク材料が順次塗布さ
れたインクシ−トを交換せず有効的に使用することがで
きランニングコストの低減が図れる。
【0065】又、中間シ−ト保持体1に対し所定位置に
て係持可能なシ−ト挟持体11、12にて中間シ−ト1
5の一部分が中間シ−ト保持体1に挟持され、単色記録
時には、中間シ−ト15を転写手段に導く係持位置にシ
−ト挟持体11、12を係持せしめたまま記録を行い、
記録しながら記録された中間シ−ト15を転写手段に導
くことにより、プリント速度の高速化が得られる。
【0066】又、円筒形の中間シ−ト保持体1の回転と
同一の回転中心を有する規制板46に支点板48、A保
持板13及びB保持板14を介して設けられたシ−ト挟
持体11、12にて中間シ−ト15の少なくとも画像記
録面外の一部分を中間シ−ト保持体1に固定又は挟持せ
しめ、最終色の記録画像が所定位置に到達するまで中間
シ−ト15を中間シ−ト保持体1に密着せしめることに
より、中間シ−ト保持体1とシ−ト挟持体11、12と
を一体的に回転可能にすると共に、シ−と挟持体11、
12を所定の係持位置に係持した状態で中間シ−ト保持
体1の回転にてシ−ト挟持体11、12自体が回転さ
れ、記録された中間シ−ト15を転写手段に容易に導く
ことができ、装置構成が簡単になり、装置の信頼性等が
得られる。さらに中間シ−ト保持体1上に中間シ−ト1
5を密着保持せしめた状態を確実に維持して記録できる
ので、色位置ずれのない高品質のカラ−画像が得られ
る。
【0067】又、遅くともプリント動作完了時には中間
シ−ト15の少なくとも画像記録面外の一部分を中間シ
−ト保持体1に固定及び挟持するシ−ト挟持体11、1
2を中間シ−ト保持体1の記録位置に対する着脱可能な
位置へ移動し係持せしめることにより、プリント動作の
待機時には常に中間シ−ト保持体1が着脱可能な状態に
あり、中間シ−ト保持体1を回動させるだけの簡単な動
作で中間シ−ト保持体1を着脱でき、中間シ−トの交換
が容易にできる。
【0068】又、中間シ−ト保持体1を着脱可能に支持
する開閉側板9、10に転写手段の加熱源を有する発熱
体33と分離ロ−ラ35等の分離部材とを一体的に構成
したことにより、中間シ−ト保持体1を着脱可能に支持
する開閉側板9、10の開閉動作だけで容易に中間シ−
ト15を交換することができる。
【0069】又、中間シ−ト保持体1が1色目の記録が
終了した後、次色目の記録に備えて逆転し記録位置まで
戻り、次に正転して記録する工程を繰り返してカラ−画
像を得ることにより、連続のシ−ト状の中間シ−ト15
を中間シ−ト保持体1に密着保持せしめた状態を維持し
たままカラ−画像を記録することができ、中間シ−トの
蛇行やすべりが発生せず、又、中間シ−トの熱収縮も抑
える効果があり、色位置ずれのない高品質のカラ−画像
を得ることができる。
【0070】又、シ−ト挟持体11、12が回転体であ
ることにり、シ−ト挟持体11、12を所定の係持位置
に係持した状態で中間シ−ト保持体1の回転にてシ−ト
挟持体11、12自体が回転し、記録された中間シ−ト
15をシ−ト挟持体12にて転写手段に容易に導くこと
ができると共に、同時に次の記録のための中間シ−ト1
5をシ−ト挟持体11にて中間シ−ト保持体1に容易に
密着せしめることができ、装置構成が簡単になり、装置
の信頼性等が得られる。
【0071】又、中間シ−ト保持体1が円筒形のドラム
であることにより、動作機構及びその制御を簡単な構成
にすることができる。
【0072】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
について説明する。
【0073】図7は本発明の第2の実施例におけるカラ
−画像記録装置の要部構成を示す断面図で、最終色の画
像記録と転写が動作している状態を示す。
【0074】図7において、78は図1の規制板46に
替えて同様に配設された第2規制板である。図1の実施
例における規制板46以外は図1の実施例と同様なもの
が用いられ、同様に構成されたカラ−画像記録装置であ
る。第2規制板78には、図1と同様に中間シ−ト保持
体を着脱可能にする位置にシ−ト挾持体を係持するため
の規制溝47と、記録開始時におけるシ−ト挾持体1
1、12の位置にシ−ト挾持体11、12を係持せしめ
記録された中間シ−ト15を転写手段に導くための第2
規制溝79が設けられている。図1と同様に係持軸53
にて回動可能に軸支される係持板52には回転自在に係
持ロ−ラ51が設けられ、係持ロ−ラ51が復帰バネ5
4とソレノイド55にて第2規制板78に対し離接され
ることにより規制溝47及び第2規制溝79との係合又
は離間が得られる。
【0075】上記のように構成されたカラ−画像記録装
置について、以下にその動作を説明する。
【0076】プリント動作の待機時は図3と同様で、第
2規制板78の規制溝47と係持ロ−ラ51が係合され
ており、シ−ト挟持体11、12は中間シ−ト保持体1
を着脱可能にする係持位置に係持されている。又、中間
シ−ト15は、表面に粘着性を有する中間シ−ト保持体
1にシ−ト挾持体11で均一に押圧され、中間シ−ト保
持体1に密着した状態で中間シ−ト保持体1の回転にと
もない中間シ−ト供給ロ−ル18から送り出され、最大
記録画像長さ以上に中間シ−ト保持体に密着保持されて
いる。
【0077】プリント動作は、まず最終色の記録開始ま
では、図1の実施例と同様な動作が行われる。すなわ
ち、ソレノイド55が働き第2規制板78の規制溝47
に対して係持ロ−ラ51が離間されることにより、マイ
クロスイッチ75が働き電磁クラッチ71が通電状態と
なり、歯車73と歯車74の噛み合い位置が固定され、
規制板46、支点板48、A保持板13、B保持板1
4、シ−ト挾持体11、12、中間シ−ト保持体1が一
体化された状態となる。又、中間シ−ト供給ロ−ル18
と中間シ−ト巻取ロ−ル19は、常にそれぞれ中間シ−
ト15を巻取る方向に回転され、巻取り力はそれぞれト
ルクリミッタ−(図示せず)で調整され、常に中間シ−
ト15は張架されている。
【0078】このような状態から、中間シ−ト保持体1
は中間シ−ト15を密着保持したまま記録開始位置まで
反時計方向に回転され、次に記録ヘッド27の押圧にて
インクシ−ト20と中間シ−ト15の染着層17が接触
されると共に中間シ−ト15は時計方向に回転し記録ヘ
ッド27にて第1色目の画像が記録される。第1色目の
画像記録が終了すると記録ヘッド27が離間され、中間
シ−ト保持体1は反時計方向に回転し記録開始位置まで
戻り、第2色目の画像が記録される。同様にして第2色
目の記録が終了され、第3色目(最終の記録色とする)
の記録のために中間シ−ト保持体1が中間シ−ト15を
密着保持したまま反時計方向に回転され記録位置まで戻
る途中において、中間シ−ト保持体1と一体に回転され
る第2規制板78の規制溝47が係持ロ−ラ51と係合
する位置を通過後から第3色目の記録開始時までの間に
ソレノイド55の吸引動作を解除し、復帰バネ54にて
第2規制板78に係持ロ−ラ51を当接せしめる。
【0079】図7に示すように中間シ−ト保持体1が記
録開始位置に戻ることにより、記録開始時のシ−ト挾持
体11、12の位置にて第2規制板78の第2規制溝7
9と係持ロ−ラ51、及び同様に配設された本体側板5
0側における第2規制板78の第2規制溝79と係持ロ
−ラ51が係合される(図示せず)。この係合にてマイ
クロスッチ75が働き電磁クラッチ71が非通電状態と
なり、歯車73と歯車74は固定した位置での噛み合い
が解除され互いに回転可能な状態となる。したがって中
間シ−ト保持体1とシ−ト挟持体11、12との一体化
は解除される。
【0080】そして記録ヘッド27が押圧されると共に
中間シ−ト保持体1が時計方向に回転され第3色目の画
像が記録される。シ−ト挟持体11、12は第2規制板
78の第2規制溝79と係持ロ−ラ51の係合にて記録
開始時の位置に係持された状態であり、シ−ト挟持体1
1、12自体が中間シ−ト保持体1の回転に合わせて回
転される。染着層17上にカラ−画像を記録された中間
シ−ト15は、記録開始時の位置に係持されたシ−ト挾
持体12と中間シ−ト保持体1で挾持される位置へ到達
するまで中間シ−ト保持体1に密着保持され、中間シ−
ト巻取ロ−ル19の巻取り力にて中間シ−ト保持体1及
びシ−ト挟持体12から離れ、転写手段に送り出され
る。第3色目の記録が終了すると記録ヘッド27は離間
される。
【0081】カラ−画像が記録された染着層17が受像
体29に転写され中間シ−ト基体16との分離が終了さ
れた後、ソレノイド55を吸引状態に動作させ係持ロ−
ラ51と第2規制溝79の係合を解除することによりマ
イクロスイッチ75が働き電磁クラッチ71が通電状態
となる。したがって歯車73と歯車74の噛み合い位置
が固定された状態となり、時計方向に回転されている中
間シ−ト保持体1とシ−ト挾持体11、12は一体化さ
れて時計方向に回転される。
【0082】そして、中間シ−ト保持体1と一体化され
て回転される第2規制板78の規制溝47が係持ロ−ラ
51と係合する位置に到達されるまでにソレノイド55
の吸引状態を解除し、復帰バネ54にて第2規制板78
に係持ロ−ラ51を当接せしめ、中間シ−ト保持体1の
時計方向の回転途中に復帰バネ54にて第2規制板78
の規制溝47と係持ロ−ラ51が係合される。この係合
にてマイクロスイッチ75が働き電磁クラッチ71が非
通電状態となり、中間シ−ト保持体1とシ−ト挾持体1
1、12との一体化は解除され、シ−ト挾持体11、1
2は中間シ−ト保持体1の着脱可能な係持位置に係持さ
れる。中間シ−ト保持体1はシ−ト挟持体11、12が
係持位置に係持された後に回転動作が停止される。又、
カラ−画像が転写された受像体29は、図1の実施例と
同様に必要に応じて定着されて一対の排出ロ−ラ44、
45を通過し、プリント動作が終了される。
【0083】又、複数枚連続してプリントする場合は、
1枚目のカラ−画像が記録された染着層17が受像体2
9に転写され中間シ−ト基体16との分離が終了及び転
写加圧ロ−ラが離間された後、中間シ−ト保持体1の回
転動作を一度停止させる。次に、ソレノイド55を吸引
状態に動作させて、係持ロ−ラ51と第2規制溝79と
の係合を解除し、マイクロスイッチ75の働きにより電
磁クラッチ71が通電状態となり歯車73と歯車74の
噛み合い位置が固定され、中間シ−ト保持体1とシ−ト
挾持体11、12は一体化される。したがって、上記の
1枚のプリント動作における記録開始位置にて中間シ−
ト保持体1が中間シ−ト15を密着保持した状態と同じ
状態が得られる。次に2枚目の第1色目の記録のため
に、中間シ−ト保持体1は時計方向に回転すると共に記
録ヘッド27が押圧され、上記の1枚のプリント動作と
同様な動作にてカラ−画像が記録される。
【0084】以上のように第2の実施例によれば、最終
色の記録開始まで中間シ−ト15の少なくとも画像記録
面外の一部分がシ−ト挾持体11、12で中間シ−ト保
持体1に固定され、最終色の記録画像が中間シ−ト保持
体1とシ−ト挟持体12で挟持されている位置へ到達す
るまで中間シ−ト15を中間シ−ト保持体1に密着させ
ることにより、少なくとも最終色を記録する位置を通過
するまでは画像記録される中間シ−ト15が中間シ−ト
保持体1に密着保持されているので中間シ−ト15の蛇
行や中間シ−ト保持体1に対する中間シ−ト15のすべ
りが発生せず、又中間シ−ト15の熱収縮も抑える効果
があり、又シ−ト挟持体にて中間シ−ト保持体1と中間
シ−ト15間への空気の混入防止が得られ中間シ−ト保
持体1に中間シ−ト15を密着保持した状態が維持で
き、色位置ずれのない高品質のカラ−画像が任意の受像
体29上に得られるものである。
【0085】さらに、最終色を記録しながら最終色が記
録された中間シ−ト15を転写手段に導くことにより、
ファ−ストプリント速度及び連続プリント速度の高速化
が得られる。
【0086】又、プリント動作終了時にはシ−ト挾持体
を中間シ−ト保持体の着脱可能な位置に係持せしめるこ
とにより開閉側板の開閉動作にて中間シ−トを容易に交
換できるものである。
【0087】(実施例3)以下、本発明の第3の実施例
について説明する。
【0088】図8は本発明の第3の実施例におけるカラ
−画像記録装置の全体構成を示す断面図で、高速プリン
トを達成するカラ−画像記録装置である。
【0089】図8において、図8中の1から19、28
から45は図1と同様なものが用いられる。中間シ−ト
保持体1は、図1の実施例と同様に中間シ−ト供給ロ−
ル18を回転可能に支持する開閉軸(図示せず)にて開
閉可能に軸支される開閉側板9、10に回転可能に支持
され、記録位置に対し着脱可能に構成されている。又図
1の実施例と同様に開閉側板9、10には、回転自在な
分離ロ−ラ35、中間シ−ト案内軸38と、発熱体3
3、冷却ファン36を固定してそれぞれ配設されてい
る。又、中間シ−ト挾持体11、12は、中間シ−ト保
持体1の着脱可能な位置にて回転自在に保持され、中間
シ−ト保持体の着脱時には図1の実施例と同様にシ−ト
挟持体の11と12がそれぞれ開閉される。81、8
2、83はインクシ−トで、イエロ−、マゼンタ、シア
ンのそれぞれの色材が表面部に塗布されている。84、
85、86は記録ヘッドで、中間シ−ト保持体1周辺部
に記録位置の整合をとって配置されている。
【0090】上記のように構成されたカラ−画像記録装
置について、以下にその動作を説明する。
【0091】中間シ−ト15は、表面に粘着性を有する
中間シ−ト保持体1にシ−ト挾持体11で均一に押圧さ
れ、中間シ−ト保持体1に密着した状態で中間シ−ト保
持体1の回転にともない中間シ−ト供給ロ−ル18から
送り出される。中間シ−ト供給ロ−ル18と中間シ−ト
巻取ロ−ル19は、常にそれぞれ中間シ−ト15を巻取
る方向に回転される。巻取り力はそれぞれトルクリミッ
タ−(図示せず)で調整され、常に中間シ−ト15は張
架されている。シ−ト挾持体11、12は、中間シ−ト
保持体1と一体に動くことなく、固定した位置で中間シ
−ト保持体1の回転にともない回転運動だけをする。ま
ず、記録画像先端部の到来に合わせて記録ヘッド84が
インクシ−ト81を介して中間シ−ト保持体1に押圧さ
れ、記録信号に対応した熱パルスが印加されて中間シ−
ト15の染着層上に第1色目のイエロ−の画像が記録さ
れる。さらに中間シ−ト保持体1は時計方向に回転さ
れ、第1色目の画像位置と整合した位置に第1色目と同
様に記録ヘッド85とインクシ−ト82により第2色目
のマゼンタの画像が記録される。同様にして記録ヘッド
86とインクシ−と83により第3色目のシアンの画像
が記録されてカラ−画像の記録は終了する。中間シ−ト
保持体1はさらに回転し、中間シ−ト15の記録された
染着層は、中間シ−ト保持体1とシ−ト挾持体12で挟
持されている位置へ到達するまで中間シ−ト保持体1に
密着保持され、中間シ−ト巻取ロ−ル19の巻取り力に
て中間シ−ト保持体1及びシ−ト挟持体12から離れ、
転写手段に導かれる。次に、図1に示す実施例と同様
に、受像体29と重ね合わせて転写手段の発熱体33と
転写加圧ロ−ラ34により受像体29表面に染着層が接
着され、分離ロ−ラ35で中間シ−ト基体と受像体29
に分離されカラ−画像が記録された染着層が受像体29
上に転写される。この後、図1の実施例と同様に必要に
応じて加熱定着処理が行われ所望のカラ−画像が任意の
受像体上に得られるものである。
【0092】以上のように第3の実施例によれば、中間
シ−ト保持体1の周辺部に記録位置の整合をとって複数
の記録手段を配設し、中間シ−ト保持体1を一方向に回
転せしめ、記録開始から最終色の記録画像が所定位置に
到達するまで中間シ−ト15を中間シ−ト保持体に密着
保持せしめることにより、少なくとも最終色を記録する
位置を通過するまでは画像記録される中間シ−ト15が
中間シ−ト保持体1に密着保持されているので中間シ−
ト15の蛇行や中間シ−ト保持体1に対する中間シ−ト
15のすべりが発生せず、又中間シ−ト15の熱収縮も
抑える効果があり、又中間シ−ト保持体1の一方向の回
転にてカラ−画像を記録せしめるので、色位置ずれのな
い高品質のカラ−画像が任意の受像体29上に得られる
ものである。
【0093】又、中間シ−ト保持体1の一方向の1回転
中に2色又は3色同時に記録され、さらに最終色を記録
しながら最終色が記録された中間シ−ト15を転写手段
に導くことにより、ファ−ストプリント速度及び連続プ
リント速度の高速化が得られる。
【0094】又、シ−ト挾持体11、12は中間シ−ト
保持体1の着脱可能な位置に回転自在で開閉可能に保持
せしめていることにより、開閉側板の開閉動作にて中間
シ−ト保持体を記録位置に対して着脱でき、中間シ−ト
を容易に交換できるものである。
【0095】以上の図1、7、8に使用した部材の構成
と材料を具体的に以下に示す。中間シ−ト保持体の粘着
性表面部は、2mm厚のアルミドラムに4mm厚のクロロプ
レンゴムを設けた上に1mm厚のシリコン系ゴム(離型性
シリコン樹脂と粘着性シリコン樹脂を混合して組み合わ
せたもの)を張り合わせて使用した。表面部の材料の加
工方法は、予めチュ−ブを作っておきそれをかぶせたも
のや、金型成型で直接製造したものでもよく、特にその
加工方法に影響されるされるものではない。又粘着性材
料としては、この他にフロロシリコンゴム、フッソゴ
ム、ウレタンゴム、クロロスルフォン化ポリエチレン等
を用いることができる。
【0096】粘着性の度合は、ゴム表面の平滑性にも依
存し鏡面に近いほど粘着性は増加する。粘着性の指標と
して、中間シ−トを剥離したときの剥離力で表し(JI
SZ0237 180度引きはがし法による)、その値
が0.1g/inch以上あれば中間シ−トの熱収縮を
防止する効果が期待でき、中間シ−トの搬送性をも考慮
すると1g/inch以上3g/inch以下が適切で
あった。この効果の確認としては、サ−マルヘッドに5
J/cm2 のエネルギ−を印加してして記録した後の中間
シ−トの収縮量で測る。中間シ−ト保持体表面の剥離力
が0.1g/inchのときの熱収縮量は、200mm幅
あたり80μで、1g/inch以上で20μであっ
た。ちなみに粘着性を有さないゴム材料を使用した場合
は、約300μの熱収縮がみられた。このとき使用した
中間シ−トは、ポリエチレンテレフタレ−トフィルム
(厚さ12μ ルミラ− 東レ(株)製)を中間シ−ト
基体として用い、その表面にポリビニルブチラ−ル樹脂
(BL−S 平均重合度:約350 積水化学工業
(株)製)4重量部、含シロキサンアクリルシリコン樹
脂溶液(F−6A 有効成分54wt%、三洋化成工業
(株)製)0.24重量部、ジ−n−ブチル錫ジュラウ
レ−ト0.001重量部、トルエン18重量部、2−ブ
タノン18重量部からなる塗料を塗工し染着層を形成し
た。
【0097】中間シ−ト基体としては、各種高分子フィ
ルムが使用できる。各種高分子フィルムとして、例え
ば、ポリオレフィン系、ポリアミド系、ポリエステル
系、ポリイミド系、ポリエ−テル系、セルロ−ス系、ポ
リオキサジアゾ−ル系、ポリスチレン系、フッソ系フィ
ルム等がある。特に、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポ
リエチレンナフタレ−ト、アラミド、トリアセチルセル
ロ−ス、ポリパラバン酸、ポリサルホン、ポリプロピレ
ン、セロファン、防湿処理セロハンあるいはポリエチレ
ン等の各フィルムが有用である。
【0098】又染着層は、少なくとも高分子を用いて形
成されている。高分子としては各種高分子が使用でき
る。例えば、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ウレタ
ン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリビニルアセタ−ル
系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、アミド系樹脂、セルロ−ス
系樹脂、塩素化樹脂等がある。特に、アクリロニトリル
−スチレン共重合樹脂、ポリスチレン、スチレン−アク
リル共重合樹脂、飽和ポリエステル、ポリエウテルウレ
タン、塩化ゴム、塩素化ポリプロピレン、塩化ビニル樹
脂、塩素化塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合樹脂(さらにビニルアルコ−ル、マレイン酸、その
他の成分が共重合されていてもよい)、塩化ビニル−ア
クリル酸エステル共重合樹脂(複数のアクリル酸エステ
ルを用いた多成分共重合樹脂を含む)、酢酸ビニル樹
脂、ポリカ−ボネ−トあるいはセルロ−ス系樹脂から選
択された少なくとも1種を用いたとき、昇華型染料転写
記録では記録感度が高く良好である。
【0099】高分子のガラス転移点が40℃−150℃
の範囲、高分子の平均重合度が150−3000の範
囲、あるいはフロ−軟化点が300℃以下のものが特に
望ましい。受像体への染着層の転写、あるいは受像体が
例えば紙などの多孔質の場合、紙の繊維中へ染着層樹脂
を定着させる目的に対し、平均重合度が2000以下の
分子量の小さい高分子、あるいはフロ−軟化点が250
℃以下の高分子が特に望ましい。画像が形成された染着
層が受像体上に転写されるため、染着層は透明性の高い
高分子が望ましい。染着層の高分子として特にポリビニ
ルアセタ−ルが望ましい。ポリビニルアセタ−ルは、ポ
リビニルアルコ−ルに各種アルデヒド例えば、ホルムア
ルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアセタ−ルか
ポリビニルアルコ−ル、ポリビニルブチラ−ル等が特に
有用である。
【0100】インクシ−トは昇華型熱転写記録のシ−ト
を用い以下の様にして作製した。下面に滑性耐熱層を有
し、上面にアンカ−コ−ト層を有するポリエチレンテレ
フタレ−トフィルムのアンカ−コ−ト層上に下記の3色
の塗料を塗り、シアン、マゼンタ、イエロ−の各色材層
を有するインクシ−トを作製した。下記に各塗料の成分
構成を示す。
【0101】 (シアン色材層塗料) インドアニリン系分散塗料 3.5重量部 アクリロニトリル−スチレン共重合樹脂 4重量部 アミド変性シリコ−ンオイル 0.04重量部 酸化チタン 0.24重量部 トルエン 25重量部 2−ブタノン 25重量部 (マゼンタ色材層塗料) アゾ系分散塗料 3重量部 アクリロニトリル−スチレン共重合樹脂 4重量部 アミド変性シリコ−ンオイル 0.04重量部 酸化チタン 0.24重量部 トルエン 25重量部 2−ブタノン 25重量部 (イエロ−色材層塗料) ジシアノメチン系分散塗料 3重量部 アクリロニトリル−スチレン共重合樹脂 4重量部 アミド変性シリコ−ンオイル 0.04重量部 酸化チタン 0.24重量部 トルエン 25重量部 2−ブタノン 25重量部 以上のインクシ−トを用いてサ−マルヘッドを中間シ−
ト保持体に押圧(約3kg)し、次の記録条件にて記録し
た。
【0102】記録速度: 4ms/line 記録パルス幅: 0.2〜3.8ms 記録エネルギ−: 5J/cm2 又、インクシ−トとして熱溶融型記録のものも使用する
ことができる。これには溶融時の粘度が10万センチポ
アズのシアン、マゼンタ、イエロ−の色材層を有するイ
ンクシ−トを用いた。これらを使用したときの記録条件
を下記に示す。
【0103】記録速度: 1.6ms/line 記録パルス幅: 1.4ms 記録エネルギ−: 2.4J/cm2 さらに中間シ−トの染着層上に昇華型熱記録の色材と熱
溶融型記録の色材を混在させて記録することも可能で、
例えば染着層上に写真の画像を昇華型染料で熱記録し文
字部を熱溶融の色材で記録することにより、両者の記録
方法の特長を活かした極めて品質の高い記録画像が得ら
れるのも本発明の優れた効果である。
【0104】以上説明したように本発明は、記録時に中
間シ−トの収縮をともなう熱記録方法において特に効果
を発揮するが、例えばインクジェット記録等の色を重ね
てカラ−画像を形成する記録方法についても、繰り返し
位置精度の正確さ及び受像体の種類によらず高品質な画
像が得られる点で優れた効果を有している。
【0105】又、中間シ−ト保持体については、動作機
構の単純な円筒形のドラムの形態を説明したが、本発明
ではこれに限らず中間シ−ト保持体がエンドレスベルト
や平板なシ−ト形状でも同様の効果を発揮する。
【0106】又、中間シ−ト保持体の表面が粘着性を有
する実施例にて説明したが、図11に示すように中間シ
−ト自身が粘着性を有するものでも同様の効果が得られ
る。図11中16は中間シ−ト基体、17は染着層で図
1の実施例の図9で説明したものと同様の材料を使用し
た。80は粘着層で、下記の塗料を塗布して形成し、染
着層及び粘着層を有する中間シ−トを製作した。
【0107】 低粘着性シリコ−ンゴム 52重量部 (SD7328 東レ/ダウコ−ニング(株)製 30%希釈液) 粘着性シリコ−ンゴム 7重量部 (SD4570 東レ/ダウコ−ニング(株)製 60%希釈液) トルエン 20重量部 MEK 20重量部 硬化触媒 1重量部 この粘着性を有する中間シ−トを用いて、通常使用され
ている粘着性のないゴム表面を持つ中間シ−ト保持体を
使い、図1及び図8の構成で実験したところ熱収縮量が
200mmあたり20μと少なく、色ずれのない高品質な
記録画像が得られた。
【0108】次に転写手段、定着手段の詳細について説
明する。転写手段の発熱体33は、セラミック基板上に
3mm幅の抵抗塗料を塗布した発熱体面の表面をテフロン
処理したポリイミドフィルムで覆ったもので、それを加
熱源として使用した。この発熱体33には、交流電流を
通電し発熱体33に内蔵したサ−ミスタ−によりフィル
ム表面温度を制御し、実際には165℃±5℃の温度範
囲で使用した。転写加圧ロ−ラ34は、ゴム厚5mm、直
径25mmの硬度30度のシリコンゴムロ−ラを用いて転
写時の圧力を7kg/200mmで使用した。中間シ−ト1
5上の染着層17は受像体29全面と溶融接着し分離ロ
−ラ35で受像体29サイズに応じて中間シ−ト基体1
6と染着層17の間で分離される。このようにして染着
層17上の記録画像は、色材を染着層17と受像体29
の間に挟んだ形となるので擦りに対しても強く耐久性の
優れたプリントが得られるのも本発明の特徴である。
【0109】以上の説明では、固定した細長い面状の発
熱部を有する発熱体について説明したが、これに代えて
定着手段で用いるようなヒ−トロ−ラを使っても同様な
効果が得られる。特に、固定した細長い面状の発熱部を
有する発熱体を用いることにより、約3秒以下で所定の
転写温度、例えば上記の165℃に上昇でき、ウォ−ム
アップが不要となり、消費電力の低減、プリント時間の
短縮が得られる。
【0110】次に中間シ−ト基体16と分離した受像体
29上の染着層17は必要に応じて定着手段で加熱定着
処理がなされる。表面温度が約180℃で表面をシリコ
ンゴムで被覆された金属ロ−ラ(直径25mm、ゴム厚3
mm、ゴム硬度40度、ロ−ラ内部をハロゲンランプで加
熱)をヒ−トロ−ラ41とし、表面をシリコンゴムで被
覆されたロ−ラ(直径30mm、ゴム厚5mm、ゴム硬度5
0度)の加圧ロ−ラ42間に20kgの圧力をかけ、ヒ−
トロ−ラ41側に受像体29上の染着層17が接するよ
うに受像体29を通過させる。受像体29が普通紙の場
合、定着手段を通過する以前の光沢度は約65%であっ
たが加熱処理後では約8%まで低下し染着層の存在がわ
からないほどの表面状態にまで改質される。以上のよう
にして得られた普通紙上の定着画像は鉛筆に対する筆記
性も良好であった。
【0111】
【発明の効果】以上のように本発明は、連続のシ−ト状
基体の一方の面上に光透過性の染着層を有する中間シ−
トと、前記中間シ−トの他方の面を中間シ−ト保持体に
密着せしめる手段と、密着せしめた状態で前記染着層に
インク材料を選択的に記録する記録手段と、前記中間シ
−トのインク材料が記録された表面と受像体とを接触せ
しめた状態で前記中間シ−トの前記染着層と共に前記中
間シ−ト上に記録せしめたインク材料を前記受像体に転
写せしめる転写手段とを有し、記録開始から最終色の記
録画像が所定位置へ到達するまで前記中間シ−トを前記
中間シ−ト保持体に密着せしめてカラ−画像を形成する
方法及び装置により、中間シ−トの蛇行やすべりが発生
せず、又中間シ−トの熱収縮も抑えられて色ずれがなく
ニジミのない色再現の良好な画像を提供するものであ
る。加えて受像体上の記録画像表面は染着層に覆われる
ので直接インク材料が擦られることがなくなり定着性の
優れた記録画像をも提供するものである。さらにプリン
ト速度の高速化及び中間シ−トの容易な交換性が得られ
る記録装置を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるカラ−画像記録方
法及び装置の全体構成を示す断面図
【図2】本発明の第1実施例における図1のA−A断面
矢視図
【図3】本発明の第1実施例における図2のB−B断面
要部矢視図
【図4】本発明の第1実施例における中間シ−ト保持体
の着脱動作時の要部断面図
【図5】本発明の第1実施例における一つの色の記録開
始時の要部断面図
【図6】本発明の第1実施例における一つの色の記録完
了時の要部断面図
【図7】本発明の第2実施例におけるカラ−画像記録装
置の要部構成を示す断面図
【図8】本発明の第3実施例におけるカラ−画像記録装
置の全体構成を示す断面図
【図9】本発明の実施例における中間シ−トの断面模式
【図10】本発明の実施例におけるインクシ−トの断面
模式図
【図11】本発明の実施例における中間シ−ト自身が粘
着性を有する場合の中間シ−トの断面模式図
【図12】従来の中間シ−トを用いた熱転写記録装置の
概略構成図
【符号の説明】
1 中間シ−ト保持体 2 円筒形ドラム 3 ゴム層 4 ウランジ 5 ウランジ 6 中間シ−ト保持体軸 7 プ−リ 8 開閉軸 9 開閉側板 10 開閉側板 11 シ−ト挟持体 12 シ−ト挟持体 13 A保持板 14 B保持板 15 中間シ−ト 16 中間シ−ト基体 17 染着層 18 中間シ−ト供給ロ−ル 19 中間シ−ト巻取ロ−ル 20 インクシ−ト 21 インクシ−ト基体 22 イエロ−の色材層 23 マゼンタの色材層 24 シアンの色材層 25 インクシ−ト供給ロ−ル 26 インクシ−ト巻取ロ−ル 27 記録ヘッド 28 給紙カセット 29 受像体 30 サイズセンサ− 31 レジストロ−ラ 32 レジストロ−ラ 33 発熱体 34 転写加圧ロ−ラ 35 分離ロ−ラ 36 冷却ファン 37 分離づめ 38 中間シ−ト案内軸 39 中間シ−ト案内軸 40 定着ランプ 41 ヒ−トロ−ラ 42 定着加圧ロ−ラ 43 温度センサ− 44 排出ロ−ラ 45 排出ロ−ラ 46 規制板 47 規制溝 48 支点板 49 本体側板 50 本体側板 51 係持ロ−ラ 52 係持板 53 係持軸 54 規制バネ 55 ソレノイド 56 開閉溝 57 案内溝 58 案内溝 59 案内溝 60 案内溝 61 案内軸 62 案内軸 63 案内軸 64 案内軸 65 係止板 66 係止板 67 係止バネ 68 軸受 69 押圧バネ 70 押圧バネ 71 電磁クラッチ 72 電磁クラッチ軸 73 歯車 74 歯車 75 マイクロスイッチ 76 位置決め板 77 位置決め軸 78 第2規制板 79 第2規制溝 80 粘着層 81 イエロ−のインクシ−ト 82 マゼンタのインクシ−ト 83 シアンのインクシ−ト 84 記録ヘッド 85 記録ヘッド 86 記録ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 8305−2H B41M 5/26 B 8305−2H M (72)発明者 大井 光司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 五十島 善也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 北岡 義隆 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続のシ−ト状基体の一方の面上に光透過
    性の染着層を有する中間シ−トと、前記中間シ−トの他
    方の面を中間シ−ト保持体に密着せしめる手段と、密着
    せしめた状態で前記染着層にインク材料を選択的に記録
    する手段と、前記中間シ−トのインク材料が記録された
    表面と受像体とを接触せしめた状態で前記中間シ−トの
    前記染着層と共に前記中間シ−ト上に記録せしめたイン
    ク材料を前記受像体に転写せしめる手段とを有し、記録
    開始から最終色の記録画像が所定位置へ到達するまで前
    記中間シ−トを前記中間シ−ト保持体に密着せしめるこ
    とを特徴とするカラ−画像記録方法。
  2. 【請求項2】連続のシ−ト状基体の一方の面上に光透過
    性の染着層を有する中間シ−トと、前記中間シ−トの他
    方の面を中間シ−ト保持体に密着せしめる手段と、密着
    せしめた状態で前記染着層にインク材料を選択的に記録
    する手段と、前記中間シ−トのインク材料が記録された
    表面と受像体とを接触せしめた状態で前記中間シ−トの
    前記染着層と共に前記中間シ−ト上に記録せしめたイン
    ク材料を前記受像体に転写せしめる手段とを有し、記録
    が開始し完了するまで前記中間シ−トは前記中間シ−ト
    保持体に密着されたままであることを特徴とするカラ−
    画像記録方法。
  3. 【請求項3】連続のシ−ト状基体の一方の面上に光透過
    性の染着層を有する中間シ−トと、前記中間シ−トの他
    方の面を中間シ−ト保持体に密着せしめる手段と、密着
    せしめた状態で前記染着層にインク材料を選択的に記録
    する手段と、前記中間シ−トのインク材料が記録された
    表面と受像体とを接触せしめた状態で前記中間シ−トの
    前記染着層と共に前記中間シ−ト上に記録せしめたイン
    ク材料を前記受像体に転写せしめる手段とを有し、前記
    中間シ−トの少なくとも画像記録面外の一部分がシ−ト
    挟持体で前記中間シ−ト保持体に固定され、記録が開始
    し完了するまで前記中間シ−トは前記中間シ−ト保持体
    に密着されたままであることを特徴とするカラ−画像記
    録装置。
  4. 【請求項4】連続のシ−ト状基体の一方の面上に光透過
    性の染着層を有する中間シ−トと、前記中間シ−トの他
    方の面を中間シ−ト保持体に密着せしめる手段と、密着
    せしめた状態で前記染着層にインク材料を選択的に記録
    する手段と、前記中間シ−トのインク材料が記録された
    表面と受像体とを接触せしめた状態で前記中間シ−トの
    前記染着層と共に前記中間シ−ト上に記録せしめたイン
    ク材料を前記受像体に転写せしめる手段とを有し、記録
    開始から最終色の記録開始、又は最終色の記録途中まで
    前記中間シ−トの少なくとも画像記録面外の一部分がシ
    −ト挟持体で前記中間シ−ト保持体に固定され、最終色
    の記録画像が所定位置へ到達するまで前記中間シ−トを
    前記中間シ−ト保持体に密着せしめることを特徴とする
    カラ−画像記録装置。
  5. 【請求項5】連続のシ−ト状基体の一方の面上に光透過
    性の染着層を有する中間シ−トと、前記中間シ−トの他
    方の面を中間シ−ト保持体に密着せしめる手段と、密着
    せしめた状態で前記染着層にインク材料を選択的に記録
    する手段と、前記中間シ−トのインク材料が記録された
    表面と受像体とを接触せしめた状態で前記中間シ−トの
    前記染着層と共に前記中間シ−ト上に記録せしめたイン
    ク材料を前記受像体に転写せしめる手段とを有し、前記
    中間シ−トを密着した前記中間シ−ト保持体を記録画像
    長さ、又は受像体長さに対応して移動せしめて記録し、
    最終色の記録画像が所定位置へ到達するまで前記中間シ
    −トを前記中間シ−ト保持体に密着せしめることを特徴
    とするカラ−画像記録装置。
  6. 【請求項6】連続のシ−ト状基体の一方の面上に光透過
    性の染着層を有する中間シ−トと、前記中間シ−トの他
    方の面を中間シ−ト保持体に密着せしめる手段と、密着
    せしめた状態で前記染着層にインク材料を選択的に記録
    する手段と、前記中間シ−トのインク材料が記録された
    表面と受像体とを接触せしめた状態で前記中間シ−トの
    前記染着層と共に前記中間シ−ト上に記録せしめたイン
    ク材料を前記受像体に転写せしめる手段とを有し、前記
    中間シ−ト保持体に対し所定位置にて係持可能なシ−ト
    挟持体にて前記中間シ−トの少なくとも画像記録面外の
    一部分が前記中間シ−ト保持体に挟持され、前記中間シ
    −トを前記転写手段に導くための前記シ−ト挟持体の係
    持位置状態における前記中間シ−ト保持体に密着された
    前記中間シ−トの長さのほぼ中央位置に前記記録手段を
    配設し、密着された前記中間シ−ト上に記録できる最大
    記録画像長さに対し記録画像の長さが約1/2以下にお
    いて1色目の記録開始から最終色の記録が完了するまで
    前記中間シ−トを前記転写手段に導く係持位置に前記シ
    −ト挟持体を係持せしめたまま記録することを特徴とす
    るカラ−画像記録装置。
  7. 【請求項7】連続のシ−ト状基体の一方の面上に光透過
    性の染着層を有する中間シ−トと、前記中間シ−トの他
    方の面を中間シ−ト保持体に密着せしめる手段と、密着
    せしめた状態で前記染着層にインク材料を選択的に記録
    する手段と、前記中間シ−トのインク材料が記録された
    表面と受像体とを接触せしめた状態で前記中間シ−トの
    前記染着層と共に前記中間シ−ト上に記録せしめたイン
    ク材料を前記受像体に転写せしめる手段とを有し、前記
    中間シ−トの少なくとも画像記録面外の一部分がシ−ト
    挟持体で前記中間シ−ト保持体に固定され、密着された
    前記中間シ−ト上に記録できる最大記録画像長さに対し
    記録画像の長さが約1/2以下のとき密着された前記中
    間シ−ト上に一画面以上の記録画像を形成せしめること
    を特徴とするカラ−画像記録装置。
  8. 【請求項8】連続のシ−ト状基体の一方の面上に光透過
    性の染着層を有する中間シ−トと、前記中間シ−トの他
    方の面を中間シ−ト保持体に密着せしめる手段と、密着
    せしめた状態で前記染着層にインク材料を選択的に記録
    する手段と、前記中間シ−トのインク材料が記録された
    表面と受像体とを接触せしめた状態で前記中間シ−トの
    前記染着層と共に前記中間シ−ト上に記録せしめたイン
    ク材料を前記受像体に転写せしめる手段とを有し、前記
    中間シ−ト保持体に対し所定位置にて係持可能なシ−ト
    挟持体にて前記中間シ−トの一部分が前記中間シ−ト保
    持体に挟持され、単色の記録は、前記中間シ−トを前記
    転写手段に導く係持位置に前記シ−ト挟持体を係持せし
    めたまま記録することを特徴とするカラ−画像記録装
    置。
  9. 【請求項9】連続のシ−ト状基体の一方の面上に光透過
    性の染着層を有する中間シ−トと、前記中間シ−トの他
    方の面を円筒形の中間シ−ト保持体に密着せしめる手段
    と、密着せしめた状態で前記染着層にインク材料を選択
    的に記録する手段と、前記中間シ−トのインク材料が記
    録された表面と受像体とを接触せしめた状態で前記中間
    シ−トの前記染着層と共に前記中間シ−ト上に記録せし
    めたインク材料を前記受像体に転写せしめる手段とを有
    し、前記中間シ−ト保持体の回転と同一の回転中心を有
    する部材に設けられたシ−ト挟持体にて前記中間シ−ト
    の少なくとも画像記録面外の一部分が前記中間シ−ト保
    持体に固定又は挟持され、最終色の記録画像が所定位置
    へ到達するまで前記中間シ−トを前記中間シ−ト保持体
    に密着せしめることを特徴とするカラ−画像記録装置。
  10. 【請求項10】連続のシ−ト状基体の一方の面上に光透
    過性の染着層を有する中間シ−トと、記録位置に対し着
    脱可能な中間シ−ト保持体に前記中間シ−トの他方の面
    を密着せしめる手段と、密着せしめた状態で前記染着層
    にインク材料を選択的に記録する手段と、前記中間シ−
    トのインク材料が記録された表面と受像体とを接触せし
    めた状態で前記中間シ−トの前記染着層と共に前記中間
    シ−ト上に記録せしめたインク材料を前記受像体に転写
    せしめる手段とを有し、最終色の記録開始前、又は最終
    色の記録途中、又は最終色の記録完了後、前記中間シ−
    トの少なくとも画像記録面外の一部分を前記中間シ−ト
    保持体に固定又は挟持するシ−ト挟持体を前記中間シ−
    ト保持体の記録位置に対し着脱可能な位置へ移動し係持
    せしめることを特徴とするカラ−画像記録装置。
  11. 【請求項11】連続のシ−ト状基体の一方の面上に光透
    過性の染着層を有する中間シ−トと、記録位置に対し着
    脱可能な中間シ−ト保持体に前記中間シ−トの他方の面
    を密着せしめる手段と、密着せしめた状態で前記染着層
    にインク材料を選択的に記録する手段と、前記中間シ−
    トのインク材料が記録された表面と受像体とを接触せし
    めた状態で前記中間シ−トの前記染着層と共に前記中間
    シ−ト上に記録せしめたインク材料を前記受像体に転写
    せしめる手段とを有し、前記転写手段の加熱源を有する
    部材と、前記加熱源にて溶融した前記染着層で互いに接
    着した前記中間シ−トの基体と前記受像体とを分離せし
    める部材とを、前記中間シ−ト保持体を着脱可能に支持
    する部材に配設せしめたことを特徴とするカラ−画像記
    録装置。
  12. 【請求項12】連続のシ−ト状基体の一方の面上に光透
    過性の染着層を有する中間シ−トと、前記中間シ−トの
    他方の面を中間シ−ト保持体に密着せしめる手段と、密
    着せしめた状態で前記染着層にインク材料を選択的に記
    録する複数の記録手段と、前記中間シ−トのインク材料
    が記録された表面と受像体とを接触せしめた状態で前記
    中間シ−トの前記染着層と共に前記中間シ−ト上に記録
    せしめたインク材料を前記受像体に転写せしめる手段と
    を有し、記録開始から最終色の記録画像が所定位置に到
    達するまで前記中間シ−トを前記中間シ−ト保持体に密
    着せしめることを特徴とするカラ−画像記録装置。
  13. 【請求項13】請求項1から12において、中間シ−ト
    保持体が粘着性の表面を有することを特徴とするカラ−
    画像記録方法及び装置。
  14. 【請求項14】請求項1から12において、中間シ−ト
    の染着層と反体面が粘着性の表面を有することを特徴と
    するカラ−画像記録方法及び装置。
  15. 【請求項15】請求項13又は14において、粘着性の
    表面が少なくとも0.1g/inch以上の接着力であ
    ることを特徴とするカラ−画像記録方法及び装置。
  16. 【請求項16】請求項13又は14において、粘着性の
    表面が平滑性の高いゴム材料であることを特徴とするカ
    ラ−画像記録方法及び装置。
  17. 【請求項17】請求項1から7及び請求項9から11に
    おいて、前記中間シ−ト保持体が1色目の記録が終了し
    た後、次色目の記録に備えて、逆転し記録開始位置まで
    戻り次に正転して記録する工程を繰り返してカラ−画像
    を得ることを特徴とするカラ−画像記録方法及び装置。
  18. 【請求項18】請求項1から12において、前記中間シ
    −トを前記中間シ−ト保持体に密着せしめる手段は前記
    シ−ト挟持体を有し、前記シ−ト挟持体が回転体である
    ことを特徴とするカラ−画像記録方法及び装置。
  19. 【請求項19】請求項1から12において、前記中間シ
    −ト保持体が円筒形のドラムであることを特徴とするカ
    ラ−画像記録方法及び装置。
  20. 【請求項20】請求項1から12において、中間シ−ト
    のインク材料が記録された表面と受像体とを接触せしめ
    た状態で前記中間シ−トの染着層と共に前記中間シ−ト
    上に記録せしめたインク材料を前記受像体に転写せしめ
    る手段が少なくとも染着層と接触する側に設けた細長い
    面状の発熱体を有することを特徴とするカラ−画像記録
    方法及び装置。
  21. 【請求項21】請求項1から12において、熱転写記録
    手段が熱溶融転写方式又は熱昇華型転写方式、又は熱溶
    融転写方式と熱昇華型転写方式の混合であることを特徴
    とするカラ−画像記録方法及び装置。
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