JPH07275990A - 段付き円筒状部品の製造方法及び装置 - Google Patents
段付き円筒状部品の製造方法及び装置Info
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- JPH07275990A JPH07275990A JP6427194A JP6427194A JPH07275990A JP H07275990 A JPH07275990 A JP H07275990A JP 6427194 A JP6427194 A JP 6427194A JP 6427194 A JP6427194 A JP 6427194A JP H07275990 A JPH07275990 A JP H07275990A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 設備費及びランニングコストを削減し、後加
工の取り代を減少させて製造コストを極力低減させ得る
段付き円筒状部品の製造方法及び装置を提供すること。 【構成】 ビレットを誘導加熱炉で所定温度に加熱し、
据え込みポンチとダイスで円板状のブランクに据え込み
し、次に、最終製品の内外径寸法よりも小径の成形ポン
チとダイスで段付き有底円筒形状の中間品ブランクを成
形し、このブランクの底部を底部打ち抜きポンチとダイ
スで打ち抜いて最終製品の内外径寸法よりも小径で段付
き無底円筒状の鍛造ブランクを成形する鍛造プレス工程
と、最終製品の外周形状と同一の形状を内周面に形成し
た外周整形リングと、最終製品の内周形状と同一の形状
を外周面に形成したマンドレルとの間に鍛造プレス工程
で成形した鍛造ブランクを挟持し、軸方向寸法を規制し
て該鍛造ブランクに径方向の挟持圧力を加えて最終製品
形状を閉塞圧延転造する工程とからなる。
工の取り代を減少させて製造コストを極力低減させ得る
段付き円筒状部品の製造方法及び装置を提供すること。 【構成】 ビレットを誘導加熱炉で所定温度に加熱し、
据え込みポンチとダイスで円板状のブランクに据え込み
し、次に、最終製品の内外径寸法よりも小径の成形ポン
チとダイスで段付き有底円筒形状の中間品ブランクを成
形し、このブランクの底部を底部打ち抜きポンチとダイ
スで打ち抜いて最終製品の内外径寸法よりも小径で段付
き無底円筒状の鍛造ブランクを成形する鍛造プレス工程
と、最終製品の外周形状と同一の形状を内周面に形成し
た外周整形リングと、最終製品の内周形状と同一の形状
を外周面に形成したマンドレルとの間に鍛造プレス工程
で成形した鍛造ブランクを挟持し、軸方向寸法を規制し
て該鍛造ブランクに径方向の挟持圧力を加えて最終製品
形状を閉塞圧延転造する工程とからなる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、オートミッション用リ
ングギア等の段付き円筒状部品の製造方法及び装置に関
するものである。
ングギア等の段付き円筒状部品の製造方法及び装置に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種のオートミッション用リン
グギアは、図７に示すように、ビレット（ａ１）を加熱
し、上下方向から据え込み鍛造して円板状のブランク
（ａ２）を成形し、続いて前記ブランク（ａ２）を上下
から３０００ＴＯＮプレスで型鍛造して最終製品と同一
内外径の有底円筒状の半製品形状（ａ３）とし、最後に
底部を打ち抜きして最終製品形状（ａ４）を成形してい
る。
グギアは、図７に示すように、ビレット（ａ１）を加熱
し、上下方向から据え込み鍛造して円板状のブランク
（ａ２）を成形し、続いて前記ブランク（ａ２）を上下
から３０００ＴＯＮプレスで型鍛造して最終製品と同一
内外径の有底円筒状の半製品形状（ａ３）とし、最後に
底部を打ち抜きして最終製品形状（ａ４）を成形してい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の製造方法は、円
板状のブランク（ａ２）から直接、最終製品と同一内外
径の有底円筒状の半製品形状（ａ３）を型鍛造している
ため、３０００ＴＯＮプレスという大型鍛造プレスが必
要となり、設備費及び金型費が高価であることと、後で
行われる機械加工（旋削）における取り代（旋削加工
量）が３〜４ｍｍと大きくなり、２〜３回の加工が必要
となり、かつ、ポンチカスの重量も大きいため、製造コ
ストが高くつく欠点があった。
板状のブランク（ａ２）から直接、最終製品と同一内外
径の有底円筒状の半製品形状（ａ３）を型鍛造している
ため、３０００ＴＯＮプレスという大型鍛造プレスが必
要となり、設備費及び金型費が高価であることと、後で
行われる機械加工（旋削）における取り代（旋削加工
量）が３〜４ｍｍと大きくなり、２〜３回の加工が必要
となり、かつ、ポンチカスの重量も大きいため、製造コ
ストが高くつく欠点があった。
【０００４】本発明は、従来技術の上記欠点に鑑みて提
案されたもので、その目的とするところは、設備費及び
ランニングコストを削減し、後加工の取り代を減少させ
て製造コストを極力低減させ得る段付き円筒状部品の製
造方法及び装置を提供することにある。
案されたもので、その目的とするところは、設備費及び
ランニングコストを削減し、後加工の取り代を減少させ
て製造コストを極力低減させ得る段付き円筒状部品の製
造方法及び装置を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の方法は、ビレットを誘導加熱炉で所定温度に加
熱し、据え込みポンチとダイスで円板状のブランクに据
え込みし、次に、最終製品の内外径寸法よりも小径の成
形ポンチとダイスで段付き有底円筒形状の中間品ブラン
クを成形し、このブランクの底部を底部打ち抜きポンチ
とダイスで打ち抜いて最終製品の内外径寸法よりも小径
で段付き無底円筒状の鍛造ブランクを成形する鍛造プレ
ス工程と、最終製品の外周形状と同一の形状を内周面に
形成した外周整形リングと、最終製品の内周形状と同一
の形状を外周面に形成したマンドレルとの間に鍛造プレ
ス工程で成形した鍛造ブランクを挟持し、軸方向寸法を
規制して該鍛造ブランクに径方向の挟持圧力を加えて最
終製品形状を閉塞圧延転造する工程とからなる。
本発明の方法は、ビレットを誘導加熱炉で所定温度に加
熱し、据え込みポンチとダイスで円板状のブランクに据
え込みし、次に、最終製品の内外径寸法よりも小径の成
形ポンチとダイスで段付き有底円筒形状の中間品ブラン
クを成形し、このブランクの底部を底部打ち抜きポンチ
とダイスで打ち抜いて最終製品の内外径寸法よりも小径
で段付き無底円筒状の鍛造ブランクを成形する鍛造プレ
ス工程と、最終製品の外周形状と同一の形状を内周面に
形成した外周整形リングと、最終製品の内周形状と同一
の形状を外周面に形成したマンドレルとの間に鍛造プレ
ス工程で成形した鍛造ブランクを挟持し、軸方向寸法を
規制して該鍛造ブランクに径方向の挟持圧力を加えて最
終製品形状を閉塞圧延転造する工程とからなる。
【０００６】また、本発明の装置は、ビレットを誘導加
熱炉で所定温度に加熱し、据え込みポンチとダイスで円
板状のブランクに据え込みし、次に、最終製品の内外径
寸法よりも小径の成形ポンチとダイスで段付き有底円筒
形状の中間品ブランクを成形し、このブランクの底部を
底部打ち抜きポンチとダイスで打ち抜いて最終製品の内
外径寸法よりも小径で段付き無底円筒状の鍛造ブランク
を成形する鍛造プレスと、最終製品の外周形状と同一の
形状を内周面に形成した外周整形リングと、最終製品の
内周形状と同一の形状を外周面に形成したマンドレルと
を備え、これらの外周整形リングとマンドレルとの間に
前記鍛造ブランクを挟持し、軸方向寸法を規制して該鍛
造ブランクに径方向の挟持圧力を加えて最終製品形状を
閉塞圧延転造するローリングマシンとからなる。
熱炉で所定温度に加熱し、据え込みポンチとダイスで円
板状のブランクに据え込みし、次に、最終製品の内外径
寸法よりも小径の成形ポンチとダイスで段付き有底円筒
形状の中間品ブランクを成形し、このブランクの底部を
底部打ち抜きポンチとダイスで打ち抜いて最終製品の内
外径寸法よりも小径で段付き無底円筒状の鍛造ブランク
を成形する鍛造プレスと、最終製品の外周形状と同一の
形状を内周面に形成した外周整形リングと、最終製品の
内周形状と同一の形状を外周面に形成したマンドレルと
を備え、これらの外周整形リングとマンドレルとの間に
前記鍛造ブランクを挟持し、軸方向寸法を規制して該鍛
造ブランクに径方向の挟持圧力を加えて最終製品形状を
閉塞圧延転造するローリングマシンとからなる。
【０００７】
【作用】本発明における鍛造プレスは、最終製品の内外
径寸法よりも小径円筒状の鍛造ブランクをビレットから
成形し、かつ、底部も最終製品の内外径寸法よりも小径
の状態で打ち抜きするようにしたから、１６００ＴＯＮ
プレスで十分成形が可能となり、金型も小型安価なもの
を使用でき、ポンチカス重量も減少させることができ
る。そして、外周整形リングとマンドレルとの間に前記
鍛造ブランクを挟持し、軸方向寸法を規制して該鍛造ブ
ランクに径方向の挟持圧力を加えて最終製品形状を閉塞
圧延転造するため、後工程における機械加工の取り代の
少ない製品を製造することができる。
径寸法よりも小径円筒状の鍛造ブランクをビレットから
成形し、かつ、底部も最終製品の内外径寸法よりも小径
の状態で打ち抜きするようにしたから、１６００ＴＯＮ
プレスで十分成形が可能となり、金型も小型安価なもの
を使用でき、ポンチカス重量も減少させることができ
る。そして、外周整形リングとマンドレルとの間に前記
鍛造ブランクを挟持し、軸方向寸法を規制して該鍛造ブ
ランクに径方向の挟持圧力を加えて最終製品形状を閉塞
圧延転造するため、後工程における機械加工の取り代の
少ない製品を製造することができる。
【０００８】
【実施例】図１は本発明の方法を示す工程説明図であっ
て、本発明の方法は、ビレット（ｂ１）を誘導加熱炉で
所定温度（例えば、１２５０℃）に加熱し、据え込みポ
ンチとダイスで円板状のブランク（ｂ２）に据え込み
し、次に、最終製品の内外径寸法よりも小径の成形ポン
チとダイスで段付き有底円筒形状の中間品ブランク（ｂ
３）を成形し、このブランク（ｂ３）の底部を底部打ち
抜きポンチとダイスで打ち抜いて最終製品の内外径寸法
よりも小径で段付き無底円筒状の鍛造ブランク（ｂ４）
を成形する鍛造プレス工程と、最終製品（ｃ）の外周形
状と同一の形状を内周面に形成した外周整形リング
（１）と、最終製品（ｃ）の内周形状と同一の形状を外
周面に形成したマンドレル（２）との間に鍛造プレス工
程で成形した鍛造ブランク（ｂ４）を挟持し、軸方向寸
法を規制して該鍛造ブランク（ｂ４）に径方向の挟持圧
力を加えて最終製品形状を閉塞圧延転造する工程とから
なる。
て、本発明の方法は、ビレット（ｂ１）を誘導加熱炉で
所定温度（例えば、１２５０℃）に加熱し、据え込みポ
ンチとダイスで円板状のブランク（ｂ２）に据え込み
し、次に、最終製品の内外径寸法よりも小径の成形ポン
チとダイスで段付き有底円筒形状の中間品ブランク（ｂ
３）を成形し、このブランク（ｂ３）の底部を底部打ち
抜きポンチとダイスで打ち抜いて最終製品の内外径寸法
よりも小径で段付き無底円筒状の鍛造ブランク（ｂ４）
を成形する鍛造プレス工程と、最終製品（ｃ）の外周形
状と同一の形状を内周面に形成した外周整形リング
（１）と、最終製品（ｃ）の内周形状と同一の形状を外
周面に形成したマンドレル（２）との間に鍛造プレス工
程で成形した鍛造ブランク（ｂ４）を挟持し、軸方向寸
法を規制して該鍛造ブランク（ｂ４）に径方向の挟持圧
力を加えて最終製品形状を閉塞圧延転造する工程とから
なる。
【０００９】本発明の装置は、図２に示すように、ビレ
ット（ｂ１）を誘導加熱炉（３）で所定温度（例えば、
１２５０℃）に加熱し、これを据え込みポンチ（４）と
ダイス（５）で円板状のブランク（ｂ２）に据え込み
し、次に、最終製品（ｃ）の内外径寸法よりも小径の成
形ポンチ（６）とダイス（７）で段付き有底円筒形状の
中間品ブランク（ｂ３）を成形し、このブランク（ｂ
３）の底部を底部打ち抜きポンチ（８）とダイス（９）
で打ち抜いて最終製品（ｃ）の内外径寸法よりも小径で
段付き無底円筒状の鍛造ブランク（ｂ４）を成形する鍛
造プレス（１０）と、図３に示すように、最終製品
（ｃ）の外周形状と同一の形状を内周面に形成した外周
整形リング（１）と、最終製品（ｃ）の内周形状と同一
の形状を外周面に形成したマンドレル（２）との間に鍛
造プレス工程で成形した鍛造ブランク（ｂ４）を挟持
し、軸方向寸法を規制して該鍛造ブランク（ｂ４）に径
方向の挟持圧力を加えて最終製品形状を閉塞圧延転造す
るローリングマシン（１１）とからなる。
ット（ｂ１）を誘導加熱炉（３）で所定温度（例えば、
１２５０℃）に加熱し、これを据え込みポンチ（４）と
ダイス（５）で円板状のブランク（ｂ２）に据え込み
し、次に、最終製品（ｃ）の内外径寸法よりも小径の成
形ポンチ（６）とダイス（７）で段付き有底円筒形状の
中間品ブランク（ｂ３）を成形し、このブランク（ｂ
３）の底部を底部打ち抜きポンチ（８）とダイス（９）
で打ち抜いて最終製品（ｃ）の内外径寸法よりも小径で
段付き無底円筒状の鍛造ブランク（ｂ４）を成形する鍛
造プレス（１０）と、図３に示すように、最終製品
（ｃ）の外周形状と同一の形状を内周面に形成した外周
整形リング（１）と、最終製品（ｃ）の内周形状と同一
の形状を外周面に形成したマンドレル（２）との間に鍛
造プレス工程で成形した鍛造ブランク（ｂ４）を挟持
し、軸方向寸法を規制して該鍛造ブランク（ｂ４）に径
方向の挟持圧力を加えて最終製品形状を閉塞圧延転造す
るローリングマシン（１１）とからなる。
【００１０】鍛造プレス（１０）は、各ポンチ及びダイ
スを等間隔で設置し、その成形動作を同調連動して行う
ように構成され、トランスファフィーダ（図示省略）に
より、鍛造対象品を各ポンチ及びダイスの加工位置へ順
次供給する構成とされている。
スを等間隔で設置し、その成形動作を同調連動して行う
ように構成され、トランスファフィーダ（図示省略）に
より、鍛造対象品を各ポンチ及びダイスの加工位置へ順
次供給する構成とされている。
【００１１】ローリングマシン（１１）は、図３に示す
ように、外周整形リング（１）と、マンドレル（２）
と、ノックアウト（１２）とを主要構成部材としてお
り、これらの具体的構成を図３〜図５で説明する。外周
整形リング（１）は、主ロール（１３）に固着され、こ
の主ロール（１３）は、ロール支持体（１４）に回転駆
動可能に支持され、ロール支持体（１４）は固定基台
（１５）に外周整形リング（１）の径方向に水平摺動可
能に支持され、かつ、固定基台（１５）とロール支持体
（１４）との間に設置された径方向押圧力付与手段（１
６）により外周整形リング（１）の径方向に水平摺動さ
せて径方向の押圧力を付与する構成とされている。マン
ドレル（２）は、マンドレル支持体（１７）に上端を回
転自在に支持され、マンドレル支持体（１７）は回動ア
ーム（１８）の先端に固着され、回動アーム（１８）は
固定基台（１５）に枢軸（１９）を介して上下方向に回
動可能に支持され、かつ、固定基台（１５）と回動アー
ム（１８）との間に設置された回動付与手段（２０）に
より、上方の退避位置と下方の加工位置とに選択回動せ
しめられ、それぞれの位置で位置決め保持される。ノッ
クアウト（１２）は、ロール支持体（１４）の下部に昇
降手段（２１）を介して昇降可能に設置され、転造対象
物の転造中、マンドレル（２）の下端を案内支持する案
内孔（１２ａ）を有する。図５において、（２２）は鍛
造ブランク（ｂ４）の搬入コンベア、（２３）は搬入手
段、（２４）は搬出手段、（２５）は搬出コンベアを示
している。
ように、外周整形リング（１）と、マンドレル（２）
と、ノックアウト（１２）とを主要構成部材としてお
り、これらの具体的構成を図３〜図５で説明する。外周
整形リング（１）は、主ロール（１３）に固着され、こ
の主ロール（１３）は、ロール支持体（１４）に回転駆
動可能に支持され、ロール支持体（１４）は固定基台
（１５）に外周整形リング（１）の径方向に水平摺動可
能に支持され、かつ、固定基台（１５）とロール支持体
（１４）との間に設置された径方向押圧力付与手段（１
６）により外周整形リング（１）の径方向に水平摺動さ
せて径方向の押圧力を付与する構成とされている。マン
ドレル（２）は、マンドレル支持体（１７）に上端を回
転自在に支持され、マンドレル支持体（１７）は回動ア
ーム（１８）の先端に固着され、回動アーム（１８）は
固定基台（１５）に枢軸（１９）を介して上下方向に回
動可能に支持され、かつ、固定基台（１５）と回動アー
ム（１８）との間に設置された回動付与手段（２０）に
より、上方の退避位置と下方の加工位置とに選択回動せ
しめられ、それぞれの位置で位置決め保持される。ノッ
クアウト（１２）は、ロール支持体（１４）の下部に昇
降手段（２１）を介して昇降可能に設置され、転造対象
物の転造中、マンドレル（２）の下端を案内支持する案
内孔（１２ａ）を有する。図５において、（２２）は鍛
造ブランク（ｂ４）の搬入コンベア、（２３）は搬入手
段、（２４）は搬出手段、（２５）は搬出コンベアを示
している。
【００１２】本発明のローリングマシン（１１）は上記
構成からなり、次に動作を説明する。先ず、鍛造プレス
（１０）とローリングマシン（１１）とが連続ラインで
構成されている場合では、熱間鍛造された鍛造ブランク
（ｂ４）の余熱を利用し、そのまま、或いは誘導加熱炉
で若干加熱して所定温度（例えば、９５０℃）とし、外
周整形リング（１）に搬入装着する。鍛造プレス（１
０）とローリングマシン（１１）とが不連続である場合
では、誘導加熱炉で前記温度に加熱して外周整形リング
（１）に搬入装着する。この時、マンドレル（２）は上
方へ退避せしめられており、鍛造ブランク（ｂ４）の外
周整形リング（１）への搬入装着が終了すると、前記マ
ンドレル（２）が下方の加工位置へ移動せしめられる。
そして、主ロール（１３）の径方向の移動が行われ、外
周整形リング（１）とマンドレル（２）とで鍛造ブラン
ク（ｂ４）を挟持し、主ロール（１３）が回転せしめら
れる。これにより、鍛造ブランク（ｂ４）は、外周整形
リング（１）と一体的に回転し、その間に外周整形リン
グ（１）の押圧力でマンドレル（２）に圧接される結果
（マンドレルは従動回転）、次第に拡径され、やがて、
外周整形リング（１）の内周面の直径及び形状と同一に
される。この状態になると、加工完了となり、主ロール
（１３）の回転が停止され、マンドレル（２）が上方へ
退避せしめられ、ノックアウト（１２）が上昇して、最
終製品（ｃ）を外周整形リング（１）から押し出す。こ
れを搬出手段（２４）で搬出し、搬出コンベア（２５）
で後処理工程へ送る。以後、上記動作を繰り返す。な
お、鍛造ブランク（ｂ４）は、図６に示すように、外周
面の段部形成位置付近に山形凸部（ｂ４’）が形成して
あり、内周面には、上向きの抜き勾配が付けてある。ま
た、外周整形リング（１）の内周面の形状は、最終製品
（ｃ）の外周面形状に一致せしめられ、所定位置に環状
段部（１ａ）が形成され、かつ、若干上向きの抜き勾配
が付与されている。そして、マンドレル（２）は、最終
製品（ｃ）の内周面形状に一致せしめられ、上方より第
１〜第４成形面（２ａ）〜（２ｄ）が環状に形成されて
おり、両端部には、最終製品（ｃ）の軸方向端面を形成
規制する環状鍔部（２ｅ）（２ｆ）が形成されている。
構成からなり、次に動作を説明する。先ず、鍛造プレス
（１０）とローリングマシン（１１）とが連続ラインで
構成されている場合では、熱間鍛造された鍛造ブランク
（ｂ４）の余熱を利用し、そのまま、或いは誘導加熱炉
で若干加熱して所定温度（例えば、９５０℃）とし、外
周整形リング（１）に搬入装着する。鍛造プレス（１
０）とローリングマシン（１１）とが不連続である場合
では、誘導加熱炉で前記温度に加熱して外周整形リング
（１）に搬入装着する。この時、マンドレル（２）は上
方へ退避せしめられており、鍛造ブランク（ｂ４）の外
周整形リング（１）への搬入装着が終了すると、前記マ
ンドレル（２）が下方の加工位置へ移動せしめられる。
そして、主ロール（１３）の径方向の移動が行われ、外
周整形リング（１）とマンドレル（２）とで鍛造ブラン
ク（ｂ４）を挟持し、主ロール（１３）が回転せしめら
れる。これにより、鍛造ブランク（ｂ４）は、外周整形
リング（１）と一体的に回転し、その間に外周整形リン
グ（１）の押圧力でマンドレル（２）に圧接される結果
（マンドレルは従動回転）、次第に拡径され、やがて、
外周整形リング（１）の内周面の直径及び形状と同一に
される。この状態になると、加工完了となり、主ロール
（１３）の回転が停止され、マンドレル（２）が上方へ
退避せしめられ、ノックアウト（１２）が上昇して、最
終製品（ｃ）を外周整形リング（１）から押し出す。こ
れを搬出手段（２４）で搬出し、搬出コンベア（２５）
で後処理工程へ送る。以後、上記動作を繰り返す。な
お、鍛造ブランク（ｂ４）は、図６に示すように、外周
面の段部形成位置付近に山形凸部（ｂ４’）が形成して
あり、内周面には、上向きの抜き勾配が付けてある。ま
た、外周整形リング（１）の内周面の形状は、最終製品
（ｃ）の外周面形状に一致せしめられ、所定位置に環状
段部（１ａ）が形成され、かつ、若干上向きの抜き勾配
が付与されている。そして、マンドレル（２）は、最終
製品（ｃ）の内周面形状に一致せしめられ、上方より第
１〜第４成形面（２ａ）〜（２ｄ）が環状に形成されて
おり、両端部には、最終製品（ｃ）の軸方向端面を形成
規制する環状鍔部（２ｅ）（２ｆ）が形成されている。
【００１３】上記実施例は、外周整形リング（１）を回
転させ、かつ、径方向に押圧移動させ、マンドレル
（２）を定位置に停止保持させて従動回転可能とした場
合を示しているが、これに制約されるものではない。ま
た、最終製品（ｃ）の軸方向端面を形成規制する手段を
マンドレル（２）に一体的に設けた場合を示している
が、これも、外周整形リング（１）側に設けてもよく、
また、これらとは別体とし、軸方向に加圧させるように
してもよい。
転させ、かつ、径方向に押圧移動させ、マンドレル
（２）を定位置に停止保持させて従動回転可能とした場
合を示しているが、これに制約されるものではない。ま
た、最終製品（ｃ）の軸方向端面を形成規制する手段を
マンドレル（２）に一体的に設けた場合を示している
が、これも、外周整形リング（１）側に設けてもよく、
また、これらとは別体とし、軸方向に加圧させるように
してもよい。
【００１４】
【発明の効果】本発明によれば、設備費及びランニング
コストを削減し、後加工の取り代を減少させて製造コス
トを極力低減させ得る段付き円筒状部品の製造方法及び
装置を提供することができる。
コストを削減し、後加工の取り代を減少させて製造コス
トを極力低減させ得る段付き円筒状部品の製造方法及び
装置を提供することができる。
【図１】本発明の方法を示す工程説明図。
【図２】本発明における鍛造プレスの概略説明図。
【図３】本発明におけるローリングマシンの概略説明
図。
図。
【図４】本発明におけるローリングマシンの側面図。
【図５】本発明におけるローリングマシンの平面図。
【図６】本発明におけるローリング加工状態の説明図。
【図７】従来の製造方法の工程説明図。
ｂ４ 鍛造ブランク ｃ 最終製品 １ 外周整形リング ２ マンドレル １０ 鍛造プレス １１ ローリングマシン
Claims (2)
- 【請求項１】 ビレットを誘導加熱炉で所定温度に加熱
し、据え込みポンチとダイスで円板状のブランクに据え
込みし、次に、最終製品の内外径寸法よりも小径の成形
ポンチとダイスで段付き有底円筒形状の中間品ブランク
を成形し、このブランクの底部を底部打ち抜きポンチと
ダイスで打ち抜いて最終製品の内外径寸法よりも小径で
段付き無底円筒状の鍛造ブランクを成形する鍛造プレス
工程と、 最終製品の外周形状と同一の形状を内周面に形成した外
周整形リングと、最終製品の内周形状と同一の形状を外
周面に形成したマンドレルとの間に鍛造プレス工程で成
形した鍛造ブランクを挟持し、軸方向寸法を規制して該
鍛造ブランクに径方向の挟持圧力を加えて最終製品形状
を閉塞圧延転造する工程とからなることを特徴とする段
付き円筒状部品の製造方法。 - 【請求項２】 ビレットを誘導加熱炉で所定温度に加熱
し、据え込みポンチとダイスで円板状のブランクに据え
込みし、次に、最終製品の内外径寸法よりも小径の成形
ポンチとダイスで段付き有底円筒形状の中間品ブランク
を成形し、このブランクの底部を底部打ち抜きポンチと
ダイスで打ち抜いて最終製品の内外径寸法よりも小径で
段付き無底円筒状の鍛造ブランクを成形する鍛造プレス
と、 最終製品の外周形状と同一の形状を内周面に形成した外
周整形リングと、最終製品の内周形状と同一の形状を外
周面に形成したマンドレルとを備え、これらの外周整形
リングとマンドレルとの間に前記鍛造ブランクを挟持
し、軸方向寸法を規制して該鍛造ブランクに径方向の挟
持圧力を加えて最終製品形状を閉塞圧延転造するローリ
ングマシンとからなることを特徴とする段付き円筒状部
品の製造装置。
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|---|---|---|---|
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| JP2507868B2 JP2507868B2 (ja) | 1996-06-19 |
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