JPH072753B2 - 促進剤としてランタニド化合物を含む触媒を使用するジメチルジクロルシランの直接合成法 - Google Patents

促進剤としてランタニド化合物を含む触媒を使用するジメチルジクロルシランの直接合成法

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JPH072753B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、ジメチルクロルシランの直接
合成のための方法及び触媒に関する。
【0002】
【発明の背景】有機クロルシラン特にジメチルクロルシ
ラン(以下においてDMCSと称する)の工業的製造法
は、特に米国特許第2,380,995号及びウォルタ
ー・ノル氏の報文[Chemistry and Technology of Sili
cones 、アカデミック・プレス・インコーポレーテッド
発行、第26〜41頁]に記載される周知の方法であ
る。
【0003】このいわゆる“直接合成”又は“Rochow合
成”法によれば、有機クロルシラン特にDMCSは、次
の反応 2CH3 Cl+Si→(CH32 SiCl2 に従って、塩化メチルをケイ素及び銅含有触媒より構成
される固体接触体と反応させることによって直接製造さ
れる。
【0004】実際には、この直接合成間に他の化合物特
にメチルトリクロルシランCH3 SiCl3 (以後、M
TCSと称する)及びトリメチルクロルシラン(CH
33SiCl3 (以後、TMCSと称する)が形成さ
れる。
【0005】また、例えば(CH3 )HSiCl2 及び
(CH32 HSiClの如き他の副生物並びにポリシ
ラン特にジシランである重質生成物も形成される。
【0006】直接合成によって得られる生成物のすべて
の中で、DMCSが最も要求される化合物である。加水
分解及び重合後に、この化合物は、シリコーン製造の基
本的化合物である油及び樹脂を得ることを可能にする。
かくして、DMCSは、米国特許第2,258,218
号〜同第2,258,222号に記載される如きポリオ
ルガノシロキサン樹脂の製造に、米国特許第2,46
9,888号及び同第2,469,830号に記載され
る油の製造に、そして米国特許第2,448,756号
に記載されるポリオルガノシロキサンエラストマーの製
造にそれぞれ用いられる。
【0007】直接合成反応のための触媒として、銅又は
銅の化合物をケイ素との機械的混合物又は合金の形態で
使用し随意に無機担体上に配置させて使用することが知
られている。
【0008】DMCS収率を向上させるために、銅に1
種以上の添加剤を含有する促進剤系を加えることが既に
提案されている。これらの添加剤は、亜鉛又はハロゲン
化亜鉛(米国特許第2,464,033号)、アルミニ
ウム(米国特許第2,403,370号及び同第2,4
27,605号)、錫、マンガン、ニッケル及び銀(英
国特許第1,207,466号)、コバルト(英国特許
第907,161号)、塩化カリウム(ソ連特許第30
7,650号)、燐又は燐化合物(英国特許第4,60
2,101号)、又はヒ素若しくはヒ素化合物(米国特
許第4,762,940号)であってよい。
【0009】上記添加剤を基剤とする促進剤系を使用し
た方法は直接合成法を改良することを疑いもなく可能に
するが、しかしそれらは、次の不利益、 −MTCS/DMCS平均重量比として及び(又は)得
られるシランの総量に対するDMCSのモル%として評
価したDMCSの選択性が不十分のままであること、 −反応の誘導時間及び開始温度があまりにも高過ぎるこ
と、 −1時間当り且つ導入したケイ素1kg当り得られるメ
チルクロルシラン(MCS)の重量として評価した触媒
系の平均活性(生産効率としても知られる)及びケイ素
の最大転化度が不十分であること、 −触媒系が不純物に対して敏感であること、 −副生物特にジシランの生成が多いこと、のうちの少な
くとも1つを有している。
【0010】ヨーロッパ特許第138,678号及び同
第138,679号には、 −錫及びアンチモンから選択される少なくとも1種の金
属又は錫−及び(又は)アンチモン化合物を30〜1,
000ppm(用いるケイ素の質量に対する金属重量と
して計算して)、 −リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム及びセ
リウムから選択される少なくとも1種のアルカリ金属又
は同じアルカリ金属の化合物を0.05〜2%(上記の
如くして計算して)、 −及び、任意成分としての金属亜鉛又は亜鉛化合物を
0.1〜3%(上記の如くして計算して)、を含有する
改良された促進剤系を含む銅触媒の使用について記載し
ている。
【0011】いかなるアルカリ金属も含まない促進剤系
と比較すると、上記のヨーロッパ特許に従った促進剤系
は、反応を適当な温度で且つ導入されるSiの当量消費
をもたらす同様な期間行なうと、一方において平均重量
比MTCS/DMCSとしてそして他方において得られ
るシランの総量に対するDMCSのモル%として評価し
たDMCSの選択性の少なくとも評価し得る向上を達成
することを可能にする。
【0012】しかしながら、従来技術特に上記ヨーロッ
パ特許で提案される触媒の利益のすべてにもかかわら
ず、この分野ではなお研究が続いている。と云うのは、
直接合成法の工業的実施の条件に応じて、すべての特定
の触媒はなお多かれ少なかれかなりの不利益を示す場合
があるからである。所定の要求に最もよく適合する化合
物を確実に見い出すことができる広範囲の触媒を随意に
持つことができるのは極めて有益である。
【0013】
【発明の概要】本発明の第一の目的は、上記のヨーロッ
パ特許に記載される触媒とは特にその促進剤系がいかな
るアルカリ金属も含有しないという点で異なり、しかも
促進剤系においてアルカリ金属を全く含有しない公知の
触媒で得られると少なくとも同様の又はそれよりも僅か
に高いDMCS選択性を得ることを可能にする直接合成
法を利用するための方法及びそのための新規な触媒を提
供することである。
【0014】本発明の第二の目的は、上記ヨーロッパ特
許に記載される種類のアルカリ金属を含む1種以上の公
知添加剤が添加された後には、次の有益な結果、 −一方において促進剤系中にアルカリ金属を全く含有し
ない公知の触媒で得られるよりも常にずっと高く、他方
において促進剤系中にアルカリ金属を含有するヨーロッ
パ特許の教示に従った改良触媒で得られるよりも一層高
くなり得るDMCS選択性、 −それ程高くない反応温度の場合に高レベルに維持する
ことのできる選択性、 −一方においてアルカリ金属を含まない促進剤系を有す
る公知触媒で得られるよりも常に低く、他方においてア
ルカリ金属を含有する促進剤系を有する改良触媒で得ら
れるよりも一層低くなり得る重質副生物の重量含量、の
うちの少なくとも1つを得ることを可能にする方法及び
新規な触媒を提供することである。
【0015】これらの目的及び本明細書の記載を通読す
るときに明らかになるであろう他の目的が本発明によっ
て達成される。より具体的に言えば、本発明は、先に記
載の第一目的を達成するのを可能にする第一具体例で
は、ケイ素、及び(α)金属銅又は銅化合物と、(β)
−錫及びアンチモンから選択される少なくとも1種の金
属又は少なくとも1種の錫−及び(又は)アンチモン化
合物よりなる10〜1,000ppm(導入したケイ素
の質量に対する錫及び(又は)アンチモン金属の重量と
して計算して)の添加剤β1 、 −金属亜鉛又は亜鉛化合物よりなる0〜3重量%(導入
したケイ素の質量に対する亜鉛金属として計算して)の
任意添加剤β2 、を含む促進剤系と、を含む触媒から構
成される固体接触体に塩化メチルを反応させることによ
るジメチルジクロルシランの製造法において、促進剤系
(β)が少なくとも1種のランタニド化合物よりなる
0.01〜2重量%(導入したケイ素の質量に対する金
属ランタニドとして計算して)の補助添加剤β2 を追加
的に含有することを特徴とするジメチルジクロルシラン
の製造法に関する。
【0016】触媒は、接触体の総重量に対する1〜30
%好ましくは5〜12%(各成分の実測重量から計算し
て)の重量濃度で用いることができる。
【0017】触媒は、合金の形態で又はさもなければ機
械的混合物の形態でケイ素中に組み込むことができる。
【0018】銅の他に、銅化合物として、米国特許第
2,464,033号に記載されるように特にハロゲン
化銅、酸化銅例えばCuO及びCu2 Oを用いることが
可能である。
【0019】ハロゲン化銅を用いるのが好ましく、この
点において塩化第二銅又は塩化第一銅が採用される。実
際に、本発明に従えば、特に選択性及びケイ素の転化度
の点で最良の結果は、銅を塩化第一銅又は第二銅の形態
で導入した場合に得られることが例示された。
【0020】触媒の銅部分(α)は、0.1〜20重量
%好ましくは1〜10重量%の重量濃度(導入されるケ
イ素の質量に対する銅金属として計算して)で存在して
よい。
【0021】錫及び(又は)アンチモン又は錫−及び
(又は)アンチモン化合物の重量含量(錫及び(又は)
アンチモン金属として計算して)は、導入されるケイ素
の質量に対して10〜1,000ppm好ましくは20
〜200ppmの間である。
【0022】少なくとも10ppmの錫及び(又は)ア
ンチモンが存在しなければならない。実際に、本発明に
よれば、ランタニド化合物の有益な効果は、錫及び(又
は)アンチモンの存在においてのみ得られることが例示
された。加えて、1,000ppmよりも高い重量含量
は反応に対して特に選択性に対して有害な影響を及ぼ
す。好ましい金属である錫は、青銅の形態で又は錫化合
物例えば塩化錫の形態で加えることができる。
【0023】亜鉛の使用を選択したときには、それは、
0.1〜3重量%好ましくは0.2〜1重量%の重量濃
度(ケイ素の質量に対して亜鉛金属として計算して)で
存在する。亜鉛の90重量%まで好ましくは亜鉛の50
重量%までは、銅の塩素化を触媒し且つ(又は)銅塩と
共融相又は低融点相を形成する他の金属によって置き換
えることができる。好適な金属としては、アルミニウ
ム、カドミウム、マンガン、ニッケル及び銀を挙げるこ
とができる。
【0024】本明細書において、用語「ランタニド」
は、元素の周期律表において57〜71の範囲内の原子
番号を有する金属に対して、また39の原子番号を有す
るけれども同様の特性を有するイットリウムに対して与
えられる。
【0025】先に記載した表現「ランタニド化合物」
は、 −ランタニド即ちセリウム、ランタン、プラセオジム、
ネオジム、プロメチウム、サマリウム、ユーロピウム、
ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウ
ム、エルビウム、イッテルビウム、ツリウム、ルテチウ
ム、及びイットリウムのうちのいずれか1種の有機又は
無機誘導体(この場合に、表現“少なくとも1種のラン
タニド化合物”は、上記ランタニドのうちのいずれか1
種の単一誘導体の他に、有機誘導体の混合物又は無機誘
導体の混合物又は有機誘導体と無機誘導体との混合物を
導入することが可能であることを意味する)、 −これらのランタニドのうちの1種よりも多くのものの
有機及び(又は)無機誘導体の混合物(この場合に、表
現“少なくとも1種のランタニド化合物”は、単一混合
物の他に、この種の多数の混合物の組合わせを導入する
ことが可能であることを意味する)、を意味する。
【0026】一般には、たいていの鉱石特にモナズ石及
びバストネス石中における各種ランタニドの化合物の相
対量の故に、単一ランタニドの誘導体を用いるときに
は、後者は好ましくはセリウム、ランタン、プラセオジ
ム及びネオジムである。セリウム及びランタンは、これ
らの金属のうち最も豊富なものであり、従って特に好適
である。
【0027】また、多数のランタニドの誘導体の混合物
を用いることもできる。実際に、一般に処理される鉱石
中に比較的少量で存在するランタニドの全部の長く且つ
費用のかかる分離を実施しないのが有益である場合があ
る。このような場合には一般には次の混合物、 −セリウムの誘導体と他のランタニドのうちの1種以上
の誘導体との混合物、 −ランタニドの誘導体と、プラセオジム、ネオジム、プ
ロメチウム、サマリウム、ユーロピウム、ガドリニウ
ム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビ
ウム、イッテルビウム、ツリウム、ルテチウム及びイッ
トリウムから選択される1種以上の他のランタニドの誘
導体との混合物、 −プロセオジムの誘導体と、ネオジム、プロメチウム、
サマリウム、ユーロピウム、ガドリニウム、テルビウ
ム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、イッテ
ルビウム、ツリウム、ルテチウム及びイットリウムから
選択される1種以上の他のランタニドの誘導体との混合
物、 −ネオジムの誘導体と、プロメチウム、サマリウム、ユ
ーロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウ
ム、ホルミウム、エルビウム、イッテルビウム、ツリウ
ム、ルテチウム及びイットリウムから選択される1種以
上の他のランタニドの誘導体との混合物、を挙げること
ができる。
【0028】本発明に従った方法において多数のランタ
ニドの誘導体のかかる混合物を用いるときには、セリウ
ム及び(又は)ランタン及び(又は)プラセオジム及び
(又は)ネオジムは一般には全ランタニドの少なくとも
40モル%を占める。
【0029】表現「…に基づく化合物」及び「…に基づ
く少なくとも1種の化合物」に関連してランタニドに関
して先に与えた一般的な規定は、先に記載した銅−、錫
−、アンチモン−又は亜鉛化合物に関連して与えたと同
じ表現にもあてはまることを理解されたい。
【0030】好適な有機ランタニド誘導体としては、よ
り具体的に言えば、ランタニド陽イオンが、次の種類に
属する有機陰イオン、即ち、2〜20個の炭素原子を含
有する脂肪族及び(又は)芳香族カルボン酸から生じた
カルボキシレート例えばアセテート、プロピオネート、
アクリレート、メタクリレート、グルコネート、ラクテ
ート及びベンゾエートの如きカルボキシレート、有機部
分(脂肪族及び(又は)芳香族であってよい)が1〜1
4個の炭素原子を含有する有機スルホン酸から生じた有
機スルホネート、及び有機部分(脂肪族及び(又は)芳
香族であってよい)が1〜14個の炭素原子を含有する
有機ホスホン酸から生じた有機ホスホネートに結合され
ている塩が挙げられる。
【0031】好適な無機ランタニド誘導体としては、よ
り具体的に言えば、ランタニド陽イオンが、次の種類に
属する無機陰イオン、即ち、硝酸塩、塩化物、臭化物、
沃化物、硫酸塩、スルホン酸塩、過塩素酸塩、燐酸塩、
ピロ燐酸塩、亜燐酸塩、セレン酸塩、バナジン酸塩又は
タングステン酸塩の陰イオンに結合されている塩が挙げ
られる。
【0032】本発明に従った方法で用いるランタニド誘
導体では、ランタニドは、それが有し得る種々の酸化状
態で存在してよい。たいていの場合に、それは三価又は
四価の酸化状態で存在する。
【0033】本発明の方法を実施する好ましい方法に従
えば、その第一具体例では、用いる添加剤β3 は、少な
くとも1種のランタン(III)、セリウム(III)
又はセリウム(IV)ハライドよりなるβ3.1 種のもの
である。より好ましくは、塩化ランタン(III)及び
(又は)塩化セリウム(III)よりなる添加剤β3. 2
が選択される。
【0034】ランタニド化合物の使用量は、0.01〜
2重量%の間である(導入されるケイ素の質量に対する
金属ランタニドとして計算して)。この量は、好ましく
は、0.03〜1重量%の間である。0.01%よりも
下ではランタニドの作用が全く認められず、これに対し
て2%よりも上ではランタニドは選択性を低下させる毒
作用を有する。
【0035】本明細書において上述した第二の目的を達
成することを可能にする第二具体例に従えば、本発明
は、ケイ素、及び(α)金属銅又は銅化合物と、(β) −錫及びアンチモンから選択される少なくとも1種の金
属又は少なくとも1種の錫−及び(又は)アンチモン化
合物よりなる10〜1,000ppm(導入したケイ素
の質量に対する錫及び(又は)アンチモン金属の重量と
して計算して)の添加剤β1 、 −金属亜鉛又は亜鉛化合物よりなる0〜3重量%(導入
したケイ素の質量に対する亜鉛金属として計算して)の
任意添加剤β2 、を含む促進剤系と、を含む触媒から構
成される固体接触体に塩化メチルを反応させることによ
るジメチルジクロルシランの製造法において、促進剤系
(β)が、次の添加剤、 −少なくとも1種のランタニド化合物よりなる0.01
〜2重量%(導入したケイ素の質量に対する金属ランタ
ニドとして計算して)の第一補助添加剤β3 、及び −リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム及びセ
シウムから選択される少なくとも1種のアルカリ金属又
は同じアルカリ金属に若しくは同じアルカリ金属の混合
物に基づく少なくとも1種の化合物よりなる0.05〜
2重量%(導入したケイ素の質量に対するアルカリ金属
として計算して)の第二補助添加剤β4 、を追加的に含
有することを特徴とするジメチルジクロルシランの製造
法に関する。
【0036】触媒の銅部分(α)並びに促進剤系(β)
の添加剤β1 、β2 及びβ3 に関する一般的及び好まし
い規定は、本発明の方法の第一具体例の説明に関連して
先に記載したものと同じである。
【0037】純金属の他に、好適な添加剤β4 として塩
化物の如きハロゲン化物が使用される。
【0038】本発明を実施する好ましい方法に従えば、
その第二具体例では、促進剤系(β)はβ3.1 +β4.1
組合わせからなり、ここで −β3.1 は、少なくとも1種のランタン(III)、セ
リウム(III)又はセリウム(IV)ハライドよりな
り、そして −β4.1 は、カリウム及びセシウムから選択される少な
くとも1種のアルカリ金属又は前記金属から誘導される
少なくとも1種のハライドよりなる。
【0039】本発明を実施するより好ましい方法に従え
ば、促進剤系(β)はβ3.2 +β4. 2 組合わせからな
り、ここで −β3.2 は塩化ランタン(III)及び(又は)塩化セ
リウム(III)よりなり、 −β4.2 は塩化セシウムよりなる。
【0040】他の好ましい方法に従えば、促進剤系
(β)は、β3.2 +β4.3 組合わせ(ここで、β3.2
先に記載した意味を有しそしてβ4.3 は塩化カリウムよ
りなる)からなる。
【0041】更に他の好ましい方法に従えば、促進剤系
(β)は、β3.2 +β4.4 組合わせ(ここで、β3.2
先に記載したと同じ意味を有しそしてβ4.4 は塩化セリ
ウムと塩化カリウムとの混合物よりなる)からなる。
【0042】促進剤系(β)の各添加剤は、成分間の緊
密な接触を達成するのを可能にする機械的混合によって
接触体の他の添加剤又は成分と混合されることができ
る。本発明の第二具体例に従えば、もしハロゲン化物の
形態にある添加剤β3.1 +β4. 1 、β3.2 +β4.2 、β
3.2 +β4.3 及びβ3.2 +β4.4 組合わせが予め調製し
た水和又は無水混成塩(これは、完全に規定した化学式
を有する化合物又は共融混合物よりなる組合わせ又は共
融混合物に近い若しくはそれほど遠い組成の混合物のど
れであってもよい)の形態で直接使用されると、特にD
MCSに対する選択性において極めて目立った向上を得
ることが可能であることが例示されている。
【0043】本発明を実施する特に好ましい方法に従え
ば、0.030程の高さのDMCS選択性を効率的に且
つ初めて達成する可能性を提供するその第二具体例で
は、次の種Cs3 LaCl6 、Cs3 CeCl6 、KL
2 Cl7 、KLa3 Cl10、K2 LaCl5 、K3
aCl6 、K2 CeCl5 、K3 Ce2 Cl9 、Cs1.
51.5 LaCl6 及び5〜95重量%の塩化アルカリ
金属を含有するCsCl又はKClとLaCl3 又はC
eCl3 との組合わせから選択される混成塩化物が無水
形態で又は1つ以上の水分子を持つ水和形態で用いられ
る。
【0044】これらの混成塩化物は公知の塩である。同
等の結果をもたらす多数の操作方法が可能である。例え
ば、必要量の塩化ランタニド及び塩化アルカリ金属を溶
液状態(水又は他の溶剤)で混合することによってこれ
らの混成塩を調製することが可能であるが、しかし溶融
ルートによって操作することも可能である(特にG.N.Pa
patheodorov 、Inorg. Nucl. Chem. Letters、vol.11、
page 483、1975を参照されたい)。
【0045】ランタニド化合物の量は、本発明の第一具
体例に関して先に記載したものである。かくして、これ
は0.01〜2重量%好ましくは0.03〜1重量%で
ある(ケイ素の質量に対する金属ランタニドとして計算
して)。
【0046】アルカリ金属又はアルカリ金属化合物β4
の重量含量に関して言えば、これは、0.05〜2重量
%の間である(同じ基準に対するアルカリ金属として計
算して)。0.1〜1.5重量%の量を使用するのが好
ましい。0.05%よりも下ではアルカリ金属の作用は
全く認められず、これに対して2重量%よりも上ではア
ルカリ金属は毒作用を有する。
【0047】より好ましくは、ランタニドβ3 及びアル
カリ金属β4 添加剤の量は、アルカリ金属対ランタニド
金属の重量比が0.05〜100好ましくは0.1〜2
0の間を変動するように上記の一般的で好ましい変動範
囲内で選択される。
【0048】更に、ケイ素の粒度は、粒子の少なくとも
50重量%の直径が10〜500μmになるようにする
のが望ましい。
【0049】同様に、触媒も亦、平均直径が有益下には
1〜100μmであるところの粒子の形態にある。これ
らの接触体の粒度条件下において、接触体を流動床の形
態で用いて直接合成反応を実施することができる。
【0050】本発明に従った直接合成法は、一般には、
次の3つの形式の装置のうちの1つにおいて、即ち、米
国特許第2,449,821号に記載されると同様の撹
拌機付床型反応器、米国特許第2,389,931号に
記載されると同様の流動系型反応器又は回転炉において
実施することができる。
【0051】また、触媒は、フランス特許第1,54
5,407号に記載されるように砂、粉砕シリカ、シリ
カゲル、アルミナ、粉砕耐熱性レンガ、石油分解触媒、
ゼオライト及び焼成粘土の如き粒状無機物質に付着させ
て用いることもできる。
【0052】反応は、280〜450℃特に290〜3
70℃の温度において行なわれる。
【0053】反応は、高温において特に選択した反応温
度が330℃程度であるときに反応を開始させずに選択
した温度で直接実施することができる。
【0054】反応を330℃よりも低い温度で実施する
場合には、反応を数十分から1時間又はそれ以上の間で
開始させるのが望ましい。
【0055】本発明の他の利益及び特性は次の実施例を
通読するときに明らかになるであろうが、これらの実施
例は本発明を例示するために提供されるものであって、
いかなる点においても本発明を限定するものではない。
【0056】
【実施例】特に記していなければ、以下の実施例では、
焼結ガラスガス分配器が底部に備えられた内径60mm
で高さ250mmの円筒状パイロット反応器が使用され
た。ケイ素及び触媒は、粒子の少なくとも50%の平均
寸法が60〜200μmである粉末の形態で充填され
た。反応は撹拌床において行なわれ、そして反応器には
外部加熱器が備えられていた。
【0057】例1 315℃におけるCuCl/Sn/ZnCl2 /LaC
3触媒系 金属撹拌機及び焼結ガラスガス分配器を備えたガラス製
円筒状竪形反応器(直径60mm)に、次の組成、 −210gのケイ素、 −16.3gのCuCl(Siに対して5%のCu金
属)、 −10重量%のSnを含有する0.38gの青銅(Si
に対して0.018%のSn金属)、 −1.60gのZnCl2 (Siに対して0.37%の
Zn金属)、及び −0.68gのLaCl3 ・6H2 O(Siに対して
0.13%のLa金属)、からなる粉末接触体を充填し
た。反応器を窒素流れ下に徐々に200℃に加熱した。
次いで、反応器の温度を上げ続けながら、窒素活栓を閉
じそして塩化メチルの導入を16リットル/hの流量
(20℃で測定して)で開始した。345℃で1時間の
誘導段階後に、反応温度を実験の全期間の間315℃に
戻した。生成したクロルシランをサンプリングし、そし
て気相クロマトグラフィーによって規則的な間隔で分析
した。以下に記載した結果は、ゼロに等しい充填ケイ素
の転化度(DCSi)と以下に示す転化度との間で生成
されたクロルシランをすべて考慮に入れたものである。
それ故に、誘導段階間に生成したクロルシランは与えた
結果に含められている。この例では、以下の各例におけ
るように、均一性のために、すべての結果は、50〜6
0%の範囲内にあるDCSiについて与えられている。
しかしながら、反応はこれを越えて続けることができそ
して70〜88%の範囲に及ぶ程の高さの最大DCSi
値に達することができる。導入したケイ素の56%が消
費された後(DCSi=56%)、この例は、次の結
果、 −生産効率(MCSのg数/h/Siのkg):129 −得られたシランの総量に対するモル%の組成: −(CH32 SiCL2 又はDMCS:87.6 −CH3 SiCl3 又はMTCS:5.2 −(CH33 SiCl又はTMCS:2.8 −選択性:平均重量比MTCS/DMCS:0.069 −メチルクロルシラン(MCS)に対する得られた重質
分の重量%:4.6 をもたらした。
【0058】比較試験1 触媒系:300℃におけるCuCl/Sn/ZnCl2 例1の操作方法に従ってプロセスを実施したが、これは
塩化ランタン(III)を用いることによって変形され
た。56%のDCSiにおいて次の結果が得られた。 −生産効率:140 −組成: −DMCS:87.2 −MTCS: 5.7 −TMCS: 2.9 −選択性:0.076 −重質分%:4.7
【0059】例2 触媒系:315℃におけるCuCl/Sn/ZnCl2
/Cs3 LaCl6 例1の操作方法に従ってプロセスを実施したが、しかし
これは、接触体において0.68gのLaCl3 ・6H
2 Oを1.58gの式Cs3 LaCl6 の混成塩化セシ
ウムランタン(III)(Siに対して0.39%のC
s金属及び0.13%のLa金属、Cs金属/La金属
重量比=3)で置き換えることによって変形された。混
成塩化物Cs3 LaCl6 は、所要量のCsCl及びL
aCl3 の水溶液を作り次いで溶剤を65℃及び30×
102 Paで徐々に蒸発させそして得られた白色固体を
120℃の炉において乾燥させることによって調製され
た。59%のDCSiにおいて次の結果が得られた。 −生産効率:125 −組成: −DMCS:94.3 −MTCS: 2.4 −TMCS: 1.5 −選択性:0.030 −重質分%:1.8
【0060】比較試験2 触媒系:315℃におけるCuCl/Sn/ZnCl2
/CsCl 例2の操作方法に従ってプロセスを実施したが、しかし
これは接触体において1.58gのCs3 LaCl6
1.063gのCsCl(Siに対して0.39%のC
s金属)で置き換えることによって変形された。59%
のDCSiにおいて次の結果が得られた。 −生産効率:139 −組成: −DMCS:92.9 −MTCS: 3.0 −TMCS: 2.0 −選択性:0.037 −重質分%:2.4
【0061】例3 触媒系:315℃におけるCuCl/Sn/ZnCl2
/Cs1.51.5 LaCl6 例2の操作方法に従ってプロセスを実施したが、しかし
これは、接触体において1.58gのCs3 LaCl6
を2.4gの式Cs1.51.5 LaCl6 の混成塩化セ
シウムカリウムランタン(III)(Siに対して0.
37%のCs金属、0.11%のK金属及び0.26%
のLa金属、アルカリ金属/La金属重量比=1.8
5)で置き換えることによって変形された。この混成塩
化物は、例2に記載の操作方法に従って溶液ルートによ
って調製された。57%のDCSiにおいて次の結果が
得られた。 −生産効率:133 −組成: −DMCS:93.7 −MTCS: 2.5 −TMCS: 1.6 −選択性:0.031 −重質分%:2.5
【0062】例4 触媒系:315℃におけるCuCl/Sn/ZnCl2
/K3 LaCl6 例2の操作方法に従ってプロセスを実施したが、しかし
これは、接触体において1.58gのCs3 LaCl6
を1.69gの式K3 LaCl6 の混成塩化カリウムラ
ンタン(III)(Siに対して0.2%のK金属及び
0.24%のLa金属、K金属/La金属重量比=0.
833)で置き換えることによって変形された。58%
のDCSiにおいて次の結果が得られた。 −生産効率:121 −組成: −DMCS:93.6 −MTCS: 2.8 −TMCS: 1.7 −選択性:0.035 −重質分%:1.8
【0063】比較試験3 触媒系:315℃におけるCuCl/Sn/ZnCl2
/KCl 例4の操作方法に従ってプロセスを実施したが、しかし
これは、接触体において1.69gの混成塩K3 LaC
6 を0.81gのKCl(Siに対して0.2%のK
金属)で置き換えることによって変形された。59%の
DCSiにおいて次の結果が得られた。 −生産効率:151 −組成: −DMCS:90.6 −MTCS: 3.8 −TMCS: 2.7 −選択性:0.049 −重質分%:3.5
【0064】例5〜6 反応を例2におけると同じ態様で実施したが、但し、接
触体の組成(例5〜6)及び温度(例6)が変更され
た。接触体に関して、例2で用いた組成が用いられた
が、これは、1.58gのCs3 LaCl6 を87.7
重量%のCsCl及び12.3重量%のLaCl3 を含
有する1.22gの塩化セシウム/塩化ランタン(II
I)共融混合物(Siに対して0.4%のCs金属及び
0.04%のLa金属、Cs金属/La金属重量比=1
0)で置き換えることによって変形された。結果を次の
表に要約する。
【0065】
【表1】
【0066】例7 触媒系:315℃におけるCuCl/Sn/ZnCl2
/Cs3 CeCl6 例2の操作方法に従ってプロセスを実施したが、しかし
これは、接触体において1.58gのCs3 LaCl6
を1.58gの式Cs3 CeCl6 の混成塩化セシウム
セリウム(III)(Siに対して0.4%のCs金属
及び0.14%のCe金属、Cs金属/Ce金属重量比
=2.85)で置き換えることによって変形された。こ
の混成塩化物は、例2に記載した操作方法に従った溶液
ルートによって蒸発を約40℃の温度で行なうことによ
って調製された。57%のDCSiにおいて次の結果が
得られた。 −生産効率:148 −組成: −DMCS:91.6 −MTCS: 3.0 −TMCS: 2.1 −選択性:0.038
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジャンルイ・プラニュ フランス国リヨン、リュ・パストゥール、 67

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケイ素、及び(α)金属銅又は銅化合物
    と、(β)−錫及びアンチモンから選択される少なくと
    も1種の金属又は少なくとも1種の錫−及び(又は)ア
    ンチモン化合物よりなる10〜1,000ppm(導入
    したケイ素の質量に対する錫及び(又は)アンチモン金
    属の重量として計算して)の添加剤β、−金属亜鉛又
    は亜鉛化合物よりなる0〜3重量%(導入したケイ素の
    質量に対する亜鉛金属として計算して)の任意添加剤β
    、を含む促進剤系と、を含む触媒から構成される固体
    接触体に塩化メチルを反応させることによるジメチルジ
    クロルシランの製造法において、促進剤系(β)が少な
    くとも1種のランタニド化合物よりなる0.01〜2重
    量%(導入したケイ素の質量に対する金属ランタニドと
    して計算して)の補助添加剤βを追加的に含有するこ
    とを特徴とするジメチルジクロルシランの製造法。
  2. 【請求項2】 ケイ素、及び(α)金属銅又は銅化合物
    と、(β)−錫及びアンチモンから選択される少なくと
    も1種の金属又は少なくとも1種の錫−及び(又は)ア
    ンチモン化合物よりなる10〜1,000ppm(導入
    したケイ素の質量に対する錫及び(又は)アンチモン金
    属の重量として計算して)の添加剤β、−金属亜鉛又
    は亜鉛化合物よりなる0〜3重量%(導入したケイ素の
    質量に対する亜鉛金属として計算して)の任意添加剤β
    、を含む促進剤系と、を含む触媒から構成される固体
    接触体に塩化メチルを反応させることによるジメチルジ
    クロルシランの製造法において、促進剤系(β)が、次
    の添加剤、−少なくとも1種のランタニド化合物よりな
    る0.01〜2重量%(導入したケイ素の質量に対する
    金属ランタニドとして計算して)の第一補助添加剤
    β、及び−リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジ
    ウム及びセシウムから選択される少なくとも1種のアル
    カリ金属又は同じアルカリ金属に若しくは同じアルカリ
    金属の混合物に基づく少なくとも1種の化合物よりなる
    0.05〜2重量%(導入したケイ素の質量に対するア
    ルカリ金属として計算して)の第二補助添加剤β、を
    追加的に含有することを特徴とするジメチルジクロルシ
    ランの製造法。
  3. 【請求項3】 添加剤βの量が20〜200ppmの
    間であり、そして添加剤β を用いたときにその量が
    0.2〜1%の間であることを特徴とする請求項1又は
    2記載の方法。
  4. 【請求項4】 触媒の(α)部分が塩化第一銅及び塩化
    第二銅から選択されることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか一項記載の方法。
  5. 【請求項5】 用いる添加剤β が少なくとも1種のラ
    ンタン(III)、セリウム(III)又はセリウム
    (IV)ハライドよりなるβ 3.1 種であり、そして添
    加剤β の量が0.03〜1%の間であることを特徴と
    する請求項1、3及び4のいずれか一項記載の方法。
  6. 【請求項6】 促進剤系(β)がβ 3.1 とβ 4.1
    の組合わせからなり、ここで−β 3.1 は少なくとも1
    種のランタン(III)、セリウム(III)又はセリ
    ウム(IV)ハライドよりなり、そして−β 4.1 はカ
    リウム及びセシウムから選択される少なくとも1種のア
    ルカリ金属又は前記金属から誘導される少なくとも1種
    のハライドよりなる、ことを特徴とする請求項2〜4の
    いずれか一項記載の方法。
  7. 【請求項7】 ハライドの形態にある添加剤β 3.1
    β 4.1 の組合せが予め調製した水和又は無水混成塩
    (完全に規定した化学式を有する化合物又は共融混合物
    よりなる組合わせ又は共融混合物に近い若しくはそれに
    ほど遠い組成の混合物のいずれかであってよい)の形態
    で直接使用されることを特徴とする請求項6記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 一方において添加剤β の量が0.03
    〜1%の間であり、他方において添加剤β の量が0.
    1〜1.5%の間であることを特徴とする請求項2〜7
    のいずれか一項記載の方法。
  9. 【請求項9】 アルカリ金属/ランタニド金属重量比が
    0.05〜100の 間であることを特徴とする請求項2
    〜8のいずれか一項記載の方法。
  10. 【請求項10】 塩化メチルとケイ素とを反応させるこ
    とによって直接合成法を実施するための手段としての、
    請求項1〜9のいずれか一項記載の如き(α)金属銅又
    は銅化合物と(β)促進剤系とを含む触媒。
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